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専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

年内仕込終了

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新酒の第1号が出来上がったのとほぼ時を同じくして、実は、年内のお酒の仕込も終了してました。今期は30本くらいもろみを立てる予定ですが、そのうちの12本が仕込めたことになります。毎年のことですが、年内に約3分の1の仕込が完了して、年が明けてから残りを頑張るっていうパターンになってますね。

昔は、仕込が切れるとなんだかとっても解放感に浸って、気分的にウキウキ状態になったものですが、酒造り生活も長く続くと、これと言った感慨は抱かなくなります(笑)。もう、麹の世話をしなくてもいいっていうだけで、どれだけ体が楽になるか分かりませんが、あんまりそういうことにも頓着が無くなってきている気がしますね。

ですから、「やったー!」とか「飲み行くぞー!」とか「思いっ切り寝てやるー!」っていうリキの入った思い入れはなくて、「あ、今日の夜は仕事がないんだ、それはそれは・・・」的な、落ち着いた大人の対応になっとります(笑)。もしかしたら、歳をとって、感情の起伏が乏しくなってきただけなのかもしれませんが・・・(汗)。

それほど感激しないもうひとつの理由としては、次の仕事がどんどんと見えてきていて、そんなに浮かれてる場合じゃないってことがよーく分かってるからなのかもしれません。次に麹の引き込みになるのがいつで、その後どんな風に年末を迎えて、そのためにはいつまでに何が仕上がってなくっちゃならなくて・・・と、怒涛のように頭に思い浮かぶわけです(涙)。

ってことで、結局休むヒマなく掃除、洗濯、消毒ってな仕事に追いまくられることになっていて、それほど気を抜いてもいられません(汗)。それに、今年中はもう何も仕込が無いなんてことはなくって、年末に酒母を1本立てておかなくっちゃなりませんから、そこから逆算しても、早いところ年末の大掃除を済ませておかないとヤバいわけです。

一番大変なのが、麹室(こうじむろ)ですかね。様々な道具をここで一度全部きれいにしておきますから、全て部屋の中から引っ張り出して洗って、部屋全体を掃除して消毒してってことをあと数日でやっちゃわなくっちゃなりません・・・やっぱり余裕なんてないんだって、今この文章を書いててもそう思いますよ(笑)。

もうちょっと余裕を持ってこの酒造期間を過ごしてみたいとは常々思っているんですけど、そんなこと夢のまた夢なんでしょうかねぇ(涙)。まぁ、生き物の相手をしているってことはそういうことなのかもしれませんけど・・・でも、これから数日間は家で寝て、毎晩晩酌をしてやろうと、ささやかな幸福計画をたくらんどります(笑)。


□□□ 年末はポイントが低いんだいねぇ □□□
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