専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

大みそか2014

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ブログ読者の皆様、本年も本当にお世話になりました。ついに、2014年の最後の1日となりました。このブログを見て下さっている方の中には、読むだけっていうタイプの方から、日常の生活でもいろいろお世話になっている方までおられますが、全ての皆さんに感謝申し上げて、本年の締めくくりとさせていただきたいと思います。

今年は50歳にして社長就任という、人生の節目の年ではありましたが、私自身にこれと言った変化があるわけでもなくって、多少社内での役割が社長っぽくなってはきましたけど、造りの時期になればこれまでと同じように蔵にこもりっきりくらいになっちゃってますから、いつになったら社長らしくなるのか、自分でも想像できません(笑)。

それに伴って、本当ならこのブログも『専務取締役杜氏の純米酒ブログ』から、『代表取締役杜氏の純米酒ブログ』に看板を書き変えなくっちゃならないところですが、一度決めたことを変えない生き方を標榜している私としては、その程度のことで変わるようなタイトルを付けた覚えはないと、かたくなにそのままにしてあります(笑)。

このタイトルに込めた思いは、専務取締役でも代表取締役でも大した違いはなくって、そういう立場の人間がお酒造りをしなくちゃならなくなってきた日本酒業界の現状について、皆さんに知ってもらおうと考えたのが出発点なんですよね。でも、本音を言えば、もっと最初からキチンと考えときゃ良かったと・・・思っとりません、思っとりません(笑)。

あまり目新しい事件がなかったってことは、大していいこともなかったけど、悪い方向にも向かわなかったってことでもありますから、まずまず幸せに暮らせた1年だったんだと思います(笑)。このブログも、一時に比べれば読者数は減ってきましたが、相変わらず皆さんに可愛がってもらって、書き続ける力をいただいてます。来年もたぶんこのままでいきますから、是非またよろしくお願いします!!!


□□□ 大みそかにも仕込やってます(汗) □□□
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オーラス

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さて、平成26年もあと2日。これから1週間くらいはお正月特番っていうことで、ブログは短めに終わらせたいと思います・・・って、毎回こんなこと言いながら、意外と時間的余裕があったりするもんだから、ダラダラ引きずった記事になっちゃうのが悪いクセです(汗)。アクセスも激減するのがお正月ですから、そろそろそれにテンションを合わせられるようになってもいいんじゃないかと自分でも思うんですけどねぇ(笑)。

年末の日本酒メーカーなんて忙しいばかりです。12月が最も日本酒の売れる月であることに間違いはありませんから、昨年対比がどうこうなんて関係なく、とにかく慌ただしく過ぎていって、気が付くと紅白歌合戦をコタツで見ている自分がいるくらいのもんで、よほど特別なお蔵さんでもない限り、同じ様な状況におられるんだと思いますね。

特別なお蔵さんって言うのは、もう、造っている時点からそのお酒の行き先が決まっているくらいの銘柄をお持ちで、絶対量が不足しているもんだから、売れる時に慌てて売るなんていうことをしなくてもよくって、計画的に定量出荷をしていれば1年が回っていくくらいの稀有なるお蔵さんのことで、どうやら信濃鶴はいつまで経ってもそんな銘柄にはなれないってことがイヤでも理解できている昨今・・・(涙)。

そんな忙しさの中でも、1年の締めくくりの記事って何か考えてもみるんですけど、『今年の長生社10大ニュース!』みたいなのをやってみようにも、あんまりニュースになるような事なんかしてねーんですよね(笑)。去年と同じ繰り返しを淡々をこなしているのが現状とは言え、その中からほんの少しでいいから成長の芽が伸びてくるとうれしいんですけどね。

そういう意味においては、長生社のお酒造りの現場では、意外と同じことは繰り返してなくって、傍から見れば変わらないように見えても、やってる私達としたら意外と大きな改革に手を染めてたりなんかして、それがお客さんにどう評価されるか、更には自分でどこまで納得できるかに挑戦し続けるのは、小さな酒蔵ならではのやりがいなのかもしれません。

ま、いずれにしても、あと何十時間かで今年もおしまいです。この期に及んで悔いのない生き方をって言ってみても仕方がありませんが(笑)、『蕎麦切り重娯』さんから年越し蕎麦を送っていただいちゃって感謝感謝なんですけど、大みそかにいただく分は冷凍するとしても、せっかく生蕎麦で送っていただきましたから、後悔しないようにフライングして新鮮なうちに少しだけ頂いちゃいました。イヤ、激ウマでしたよ、マジで!


□□□ 重娯さん、ありがとうございました!!! □□□
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見通し

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年末っていうことで、皆さんも忙しくお過ごしのことだと思います。私も、年明けの仕込み用に酒母を立てたり、もろみの上槽があったり、年末年始の蔵の大掃除があったりで慌ただしくしてますけど、忙しくしようにも思ったように事が運ばなくて、先の見通しが立っていない方たちもいるってことを忘れちゃいけないと、先日気が付かされたんですよね。

滅多にやり取りのない知人2人なのに、たまたま連続して連絡をいただいて、驚いたことに全く同じような自分の現状を伝えてくれたもんだから、まだまだその地域全体として先の見通しはハッキリとはしていなくて、自分の将来についても動きたくても動けないもどかしい状況にいるんだろうと思わされたんです。

言わずもがなの東北の震災復興についてですが、そればかりじゃなくって、今年は長野県でも大きな地震がありましたし、大きな自然災害に見舞われた後の地域全体の復興っていうのは大変なことなんだと思います。お金の面でも、地域生活の面でも、ひとりだけで元通りになれるわけじゃないですもんね。

そのお2人のお話の主旨は、ようやく自宅の土地の造成が始まったっていうことでした。ひとりはたぶん元々家のあった場所で、もうひとりは元の家からは少し離れた高台にっていう話でしたが、ようやく自分の家を建てられる土地が返ってくるっていうことです。でも、返ってきたんじゃなくって、その造成がようやく始まったっていうだけですから、形になるのは来年の夏頃なんだそうです。

そこで土地の引き渡しになるわけですから、実際に自宅の建設に着工できるのは早くて1年後っていうくらいの話らしくて、建築の大工さんが十分にいればいいですけど、思った通りに事が運ぶかどうかも分かりません。お2人とも、まだ仮設住宅に暮らしているんですけど、そこでの生活もいつ終わりになることやら、まだ先が見えなさそうですね。

ここが自分の土地だったっていうことは分かっていても、そこに家を建てることはできなかったみたいです。どこに新しい道が通るかも決まってなかったし、10メートル以上土地のかさ上げをしないと建てちゃいけないってことになったりして、もしも自分で家の周りだけ10メートルのかさ上げをすればその上に建ててもいいってくらいの話だったようです。

そんな話題になると、時として行政に批判が向かいがちですが、そんな規模の復興は誰もやったことがないってくらいのプロジェクトでしょうから、誰かだけが悪いとか遅いとか言えないんでしょうね。オールジャパンで震災復興のための大ナタを、圧勝した現政権にも引き続き振るっていただきたいもんです。

復興住宅にも年末年始は訪れるはずです。暖房が不足するなんていうことはないんでしょうけど、せめても明るい未来を想像しながら、家族全員で暖かく楽しいお正月にしてほしいと願っています。


□□□ 年末年始は記事を短くしなくっちゃ □□□
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真空管

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先日、ひょんなことで真空管なるものと遭遇したんです。あんまりにも懐かしくて繁々と見ちゃったんですけど、上手く写真が撮れるような機械じゃなくって、仕方がないから形状が若干似通っている(?)ヒューズの管の写真で我慢して下さい・・・これは、うちの蔵の冷蔵タンクの制御盤についてたヤツで、ちなみに既に切れてます(笑)。

真空管の動作は整流作用とか増幅作用とかがあって、あまり勉強しなかった私としては珍しく、とても鮮明にその原理で頭を悩ませた記憶が残っていて、余計に懐かしい感じがしたんでしょう(笑)。中学の技術家庭科の時間か、高校の物理の時間か、もしかしたら受験勉強の中でだったかもしれないんですけど、とても面白く原理を理解した記憶があります。

高温に熱せられた金属からは電子が放出され易くなっていて、そこに電位差があると電子は反対の極に向かってどんどん流れるんだけど、逆相になると流れなくなって整流作用になるとか、その中間に更に別の金属を入れることで増幅作用を作り出せるとか、機械好きの男の子にとってはとても楽しい勉強だったんですよね。

今となっては半導体にそのお株を完全に奪われてるんでしょうけど、極々レアな趣味の世界ではまだまだその需要があるんだそうで、真空管アンプなんていうのがその代表でしょうかね。先日見たのもアンプだったんですけど、トランジスタアンプにはない温かみとか特徴を持った音になるってことなんでしょう。

内部で何やってんだか分からないトランジスタよりも、管の中でヒーターがボーっと光って、何やら得体のしれないものが活躍しているっていう実感の持てる真空管って、とても人間的なモノだと思うんですよね。だからこそ、それが作り出す音を私達は温かいっていうような印象でとらえるんでしょう。

初期に作られたコンピュータは、とんでもない数の真空管で構成されてたみたいですが、とてつもない電力が必要だったろうし、とてつもなくでかくて重かったろうし、真空管は壊れ易いから使い物にならなかったなんて聞いたことがあります(笑)。それでも、現代のコンピュータがやってることを、やろうと思えば真空管でもできるってこと・・・なのかな?

そこまで行かなくても、例えばタンクの冷却を行う制御盤だって、大きくはなっちゃうだろうけど真空管で作れるのかもしれません。そんなことになったら、案外私はタンクのそばに行くのが楽しくなるのかもしれませんけど、ま、そんな所に活躍の機会を見出さないで、何か温かみのある事を素朴にやらせる方がいいかな(笑)。小さな頃に見た、ステレオについていた真空管が今でも生き続けているってことがうれしかった岳志でした。


□□□ こんな話題が出るなんてオッサン丸出し(笑) □□□
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貯蔵蔵

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長生社の古くからの貯蔵蔵って、あまり皆さんにお見せしたことがなかったような気がしますが、先日たまたま珍しくタンクに上ることがあって、見晴らしが良かったもんだから1枚撮っときました(笑)。古くて汚れてますからあまり積極的に公開もできませんけど(汗)、よくある酒蔵の風景ではあります。

かつては、春になるとこれら全てのタンクに新酒が満タンに入ったものですが、今じゃほとんど使わないタンクもあるくらいになっていて、私にとっては販売量の落ち込みを寂しく実感する図でもあります(涙)。ま、純米酒になってからは、別のタンクで貯蔵しておく方が多くなりましたから、新たな方向には向かってるってことで自分を元気づけてますけどね(笑)。

あまり使うことがないって言っても、もろみを上槽(じょうそう:搾ってお酒にすること)した直後のピチピチした新酒は、こちらの蔵のタンクにしばらく入れておくことになります。蔵の中はかなり寒くて品質保持には好都合ですし、大きいタンクがたくさんありますから、その後の濾過やらブレンドやらがやり易いんです。

今年もこれまでに倣って、同じ様にこれらのタンクを使いますが、まだ2本しかもろみを搾ってない段階で言うのもナンですが、今年は例年よりお酒が多めに造れるかもしれません。「たくさん仕込めばたくさん造れるに決まっとるやないけ!」って話じゃなくって、同じ量のお米から造れるアルコールの量が、昨年あたりよりちょっと多いかもしれないってことです。

これは、今年のお米の性格によるところが大きいんだと思いますが、じゃ、一体何がどうだとアルコールの収得率が上がるのかってことに関しては私は何も知りません(笑)。そういう研究報告もあるのかもしれませんけど、理論的なことはトンと不勉強になってきちゃってますから、皆さんにご説明申し上げようにも知識がござーません(汗)。

単純に考えると、お米がよく溶ければ酵母も活躍の場が増えてより多くのアルコールを造るし、その分酒粕は少なくなるって言えるはずですが、酒粕の量はそんなに少なくなってるわけでもなくって、こりゃどうしたことかと首をひねってます(汗)。でも、出来上がった酒質がそれほど例年と違うわけでもありませんから、素直に喜んでますよ(笑)。

もうひとつ考えられるのは、今年のお酒の出来には今年の麹の製造方針が大きく関与するわけで、その辺が上手いことかみ合ってくれてるのかとも考えてますが、それが正しいかどうか不明です(笑)。でも、今年の麹の方向性は割と早い時期に決まってくれたので、あまり迷いなくやってるのが功を奏しているのかもしれません。

いずれにしても、多く造れるかもしれない量なんて微々たるもんですから、コスト低減に役立つとか、儲けが増えるとかいうことにはなりません(汗)。「だったらそんなこと話題にすんな」って話ですが、麹菌や酵母菌とずーっと顔を合わせていると、そんな些細なことに幸せを感じるようになるんですよねぇ(笑)。


□□□ 応援クリックはもっと大きな幸せになります □□□
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クリスマス?

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皆さん、メリー・クリスマ・・・ス・・・は・・・もう遅いか・・・な(笑)。一日遅れるだけで旬は過ぎ去ってしまいますから、毎日ブロガーにとっては、適時を逃さず記事にすることが大切ですが、蔵の忙しさにかまけて、いつがクリスマス・イブで、いつがクリスマスだったのかハッキリと認識せずに通り過ぎてしまいました(汗)。

私からのクリスマスプレゼントは、毎年恒例の『信濃鶴初しぼり』ってことですから、ある程度の読者の皆さんにはご賞味いただけているかもしれません。プレゼントと称してお金をいただくっていうのはいかがなものかと、疑問にお感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこはソレ、見解の相違ってことで・・・(笑)。

北海道のまっちーさんがクリスマス・イブに飲んでくれたっていうんだから、ギリギリとは言え、いいタイミングで出荷が間に合ってくれたってもんでしょう。お料理とマッチしたせいか、美味しく飲んでいただけたみたいで私もうれしいです。あんまりクリスマスのお料理とは、日本酒は合わないかもしれませんけどね(笑)。

今年の初しぼりは、他の酒販店さんからも高評価をいただいていて、まずまず合格点だったみたいですね。毎年違った味になるのが当然ですから、その年その年の味をこれまでの味と比べて飲んで、今年はどーだ去年はこーだと言いながら、年末年始に楽しんでいただいている図を想像するのが、私としたら最高の喜びですね。

わざわざお電話いただいて返り注文なんかを頂戴すると、もっともっと舞い上がっちゃいますが、この初しぼりに関しては、本当に数が限られてますから、ほとんどそのご注文には対応できないんですよね。そんなこと言うと、鶴がバカ売れしているように思われるかもしれませんけど、このくらい普通のお酒も売れればいいのにっていうのが正直な気持ちです(笑)。

あと、まっちーさんから、『初しぼり』と改めて銘打ったのにレッテルが変わってないとはこれいかにという疑問も寄せられましたが、ちょっとこれには様々な思惑があって、今年から年末の生原酒だけはそういう呼び名に統一して他と区別しようっていう試みなんです。社内的に他の商品とゴチャゴチャしちゃっているので、分かり易くしたいんですよね。

クリスマスプレゼントがお酒だなんて言うと、何とも飲兵衛オヤジの風情が漂っちゃいそうになりますが、日本酒がワインやシャンパンみたいにクリスマスにもらっても喜ばれるようになってくれたら、造り酒屋としては本望なんですけどね。あと、お正月のお年玉も信濃鶴初しぼりで代用ですから、そこんとこよろしくお願いします(笑)。


□□□ もうちょっとだけ在庫があるみたいです □□□
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ドイツ酒事情(つづきのつづき)

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で・・・「昨日までにお話ししたような方法で、信濃鶴も今回ドイツにちょびっとだけ輸出しました」・・・っていうのが、今回の『ドイツ酒事情』シリーズの要点です(笑)。いやね、こんなに引っ張るつもりは毛頭なかったんですけど、あれこれ説明していくうちに「輸出って大変だいね」っていう方に話がそれちゃってスイマセンでした(汗)。

輸出なんて言うと何だか大掛かりな感じがしますが、昨日も書いたように、国内のお店に出荷するのとそれほど変わったこともなくって、そりゃその国でたくさん売れるようにでもなれば別なんでしょうけど、1軒の酒販店さんにお酒を売るのと変わらない量を輸出したっていうだけなんですよ(汗)。

それでも、輸出は輸出じゃないですか(笑)。量の多寡にかかわらず、本当にドイツまで鶴は飛んでいったんですから、大きな一歩ではありますよね。あちらでガンガン売れるなんていうことは考えずに、国内のお店をひとつずつ増やしていったように、地道に細く長いお付き合いが続いてくれればうれしいです。

今回の輸出に際しては、ドイツの会社のU社長は日本の方だったので、いろいろがやり易かったんです。輸出商談会の時には、深夜のフィニッシュラーメンまでご一緒しましたし(笑)、メールのやり取りも日本語でできましたから、とっても安心でしたね。ただ、輸出する船便に間に合わせるために時間がなくて、結構ドタバタしてご迷惑をおかけしちゃいました(汗)。

そんなU社長から、ドイツの酒事情についてメールで教えていただいたんです。こんなに生でリアルな情報なんて滅多にあるもんじゃありませんから、少し読者の皆さんにもお伝えしようと思ったような次第です。本当は、この辺からブログを書き始めれば良かったんだけど、ようやくここからが本論です(笑)。

ドイツマーケットではまだまだ日本酒は認知度が低くて、Sakeは一種類と思っている人や、Sakeが何だか知らない人も多いそうです。日本レストランに行けば、Sakeが飲み物用のメニューに出てはいるんだけど、Sakeとしか出ていない店が99%みたいですね。白ワイン、赤ワイン、ロゼ、カクテル、ウイスキー、ウォッカなどは何十種類とあっても、SakeはSakeで一種類なんだとか。

純米も吟醸も何が何だか区別はなくて、物自体はUSA産の○竹梅、○桂冠、○関の三増酒系や中国産、韓国産の酒もあるそうで、安ければいいっていう感度みたいです。そんなドイツと比べてロンドンは数年前からSakeブームに火が付いていて、U社長の関連会社もイギリスでの酒販売は好調みたいですけどね。

ドイツでは、ロンドンに比べたら数年も遅れている状況のようですが、Sakeブームが来ることは間違いないってU社長は読んでおられるみたいです。案外、日系のお店よりも無国籍系のお店なんかの方がSakeの導入に熱心だそうですが、レストランでの値段も四合瓶で50ユーロはするみたいで、高いお店しか置けないのも現実なんだとか。だって、1ユーロ140円として、50ユーロで7000円ですもんねぇ(汗)。

そんなドイツで信濃鶴がどういう評価を受けるのか分かりませんが、今回の出荷分は1月末にドイツに到着して、レストラン等へのサンプル的に使われるみたいです。ドイツって言えばビールっていうイメージですが、白ワインも美味しいっていう印象がありますから、日本酒も案外善戦するかもしれません。さてさて、私がドイツ営業に出掛ける日は来るのでしょうか・・・(笑)。


□□□ ようやくドイツ出てきたし □□□
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ドイツ酒事情(つづき)

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とにかく、輸出って、税務処理も実際の輸送もかなり大変だっていうお話を昨日書きましたが、そういった税関通過のやり取りの方法とか、相手国のアルコール販売の実態や酒税に関しての知識や実務経験なんて全くないわけですから、実際問題として長生社だけの力で輸出なんてできっこないっていう結論になります(笑)。

そんじゃ、実際にはどーゆー方法になるかっていうと、一番簡単だと思われるのは、中間に輸出専門の商社に入っていただくっていうやり方です。単純に言っちゃうと、売り手である長生社と買い手である海外の『○○リカー』みたいな会社があるとして、その間の輸出に関しては別の会社にお任せするってことです。例えば、『××商事』的なお名前の会社です。

この場合、輸出だけの代行っていうわけじゃなくって、長生社とすると××商事さんへお酒を売るっていう形になって、直接○○リカーさんとの商売じゃなくなるんですよね。相手国に輸入された後も、××商事さんが○○リカーさんへお酒を卸すっていう様な形になるんだと思います。

ま、正直な話、私もまだ全然そういうことには不慣れで、実体がどういうことになっているのかすらよく分かっちゃいないんですよね(汗)。でも、○○リカーさんが指定してくる××商事さんを通じて間接的に輸出するっていう方法が、私達にとっては一番ハードルが低くて、ポピュラーな方法みたいです。

そうなると、長生社としては信濃鶴を××商事さんの国内の指定倉庫へ送るだけで、そこから先のややこしい諸々はその会社がやってくれて、相手国でも、買い手の○○リカーさんには税関を通った後の商品を届けてくれるっていうことになるようです。やっぱり、餅は餅屋に任せた方が安心安全ってことでしょう。

ですから、やることといったら、県外の酒販店さんにお酒を送るのとほとんど変わりがなくって、輸出港が神戸だとしたら、神戸界隈の指定倉庫までいつもの宅急便で発送するだけってことになるわけで、海外出荷と県外出荷はやることはほぼ一緒になります。ただし、免税に関する税務書類は別途作成しなくっちゃなりませんけどね。

このくらい簡単だと、実務上はそれほど身構えなくても何とかなりますから、長生社のような小さな蔵にとっても、輸出が現実的になってきますよね。きっと、もっと知識があれば輸出にかかる費用を少なくすることもできるんだろうけど、知識も経験もない私達にはリスクが大きくなっちゃうんでしょうねぇ・・・で、鶴を輸出したのかしないのかハッキリせぇよって話はまた明日(笑)。


□□□ まだドイツ出てこねーし □□□
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ドイツ酒事情

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今年のうちにブログに書いとかなくっちゃならないことが何かないか考えてみたら、ひとつだけ思い浮かびましたから記事にしておきましょう。それは、しばらく前にもご報告しましたが、信濃鶴の輸出についてです。今年の10月にJETROさんのお計らいで輸出商談会を開いていただいて、私も3ヶ国のバイヤーさん達に鶴についてご説明申し上げましたよね。

どのバイヤーさんからもそれなりに好感触な反応をいただいたんですけど、実際に輸出ってことに話が進むまでには、やっぱりまだまだそれなりの壁があるんですよね(汗)。輸出の実務ってそれなりに煩雑ですから、買う側も売る側もしっかりとした体制を作って、ちゃんと手順を踏まないとならないわけです。

なぜそんなに煩雑かっていうと、酒税が絡んでくるからです。もちろん、海を越えた輸送が必要だからっていうのも当たり前の理由ですけど(笑)。輸出するお酒に対しては酒税はかかりませんから免税の措置を受けることになりますが、これがそれなりに厄介なんですよね(汗)。税務署に提出する書類にいつもと違った添付書類が必要になって、それを輸出業者さんとの間でやり取りして、本当に信濃鶴が輸出されたのかどうか証明しなくっちゃならないわけです。

具体例を挙げるのも難しいですが、国内で酒造メーカーから小売店さんに1升2000円で卸して、小売店さんが利益を500円のせて2500円で売っているお酒があるとすると、輸出に際しては1升分の酒税216円(120円/L×1.8L)が不要になりますから、卸値とすれば1升1784円(2000円-216円)でいいってことになります。

この免税分を酒造メーカーが納税しなくて済むようにするために、いろんな手続きを踏まなくっちゃならないわけで、もしも手続きに不備があるとメーカーサイドで216円分を負担せざるを得なくなりますから、慎重にミスがないように事を運ばなくっちゃなりません(汗)。慣れちゃえば、きっとそれほど難しいことじゃないと思うんですけどね。

しかし、この後にもいろんなお金がかかるみたいで、輸出される港の倉庫の出し入れにもお金がかかって、海を越えるには当然かなりの額の輸送費がいるだろうし、相手国に行ってからも倉庫の出し入れにお金が必要で、港からバイヤーさんまでの配送料もあって・・・そりゃ、輸出先じゃかなりの値段のお酒になっちゃうでしょうね(汗)。

卸値が安くなっても、1784円に一体いくら加算されるのか、今の私には想像ができませんけど、簡単に倍くらいの値段になっちゃうような気がします(汗)。いくら信濃鶴が安いって言っても、気軽に買えるような値段にはならないでしょうね。それでも飲んでいただけるようなお酒にならないと、海外で売れるなんてことは無理なんでしょう。

そんじゃ、そんなに面倒臭い計算をして見積を出すのかっていうと、そもそもそんなこと私には無理ですし、もうちょっと楽な方法があるんですけど、それはまた明日に続けましょう。今回のシリーズに関しては、ちょっとばっかりウソを言っちゃう可能性がありますから、皆さんも眉唾でお読みになって下さいね(笑)。


□□□ ドイツが出てこねーじゃん、ドイツが □□□
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年内仕込終了

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新酒の第1号が出来上がったのとほぼ時を同じくして、実は、年内のお酒の仕込も終了してました。今期は30本くらいもろみを立てる予定ですが、そのうちの12本が仕込めたことになります。毎年のことですが、年内に約3分の1の仕込が完了して、年が明けてから残りを頑張るっていうパターンになってますね。

昔は、仕込が切れるとなんだかとっても解放感に浸って、気分的にウキウキ状態になったものですが、酒造り生活も長く続くと、これと言った感慨は抱かなくなります(笑)。もう、麹の世話をしなくてもいいっていうだけで、どれだけ体が楽になるか分かりませんが、あんまりそういうことにも頓着が無くなってきている気がしますね。

ですから、「やったー!」とか「飲み行くぞー!」とか「思いっ切り寝てやるー!」っていうリキの入った思い入れはなくて、「あ、今日の夜は仕事がないんだ、それはそれは・・・」的な、落ち着いた大人の対応になっとります(笑)。もしかしたら、歳をとって、感情の起伏が乏しくなってきただけなのかもしれませんが・・・(汗)。

それほど感激しないもうひとつの理由としては、次の仕事がどんどんと見えてきていて、そんなに浮かれてる場合じゃないってことがよーく分かってるからなのかもしれません。次に麹の引き込みになるのがいつで、その後どんな風に年末を迎えて、そのためにはいつまでに何が仕上がってなくっちゃならなくて・・・と、怒涛のように頭に思い浮かぶわけです(涙)。

ってことで、結局休むヒマなく掃除、洗濯、消毒ってな仕事に追いまくられることになっていて、それほど気を抜いてもいられません(汗)。それに、今年中はもう何も仕込が無いなんてことはなくって、年末に酒母を1本立てておかなくっちゃなりませんから、そこから逆算しても、早いところ年末の大掃除を済ませておかないとヤバいわけです。

一番大変なのが、麹室(こうじむろ)ですかね。様々な道具をここで一度全部きれいにしておきますから、全て部屋の中から引っ張り出して洗って、部屋全体を掃除して消毒してってことをあと数日でやっちゃわなくっちゃなりません・・・やっぱり余裕なんてないんだって、今この文章を書いててもそう思いますよ(笑)。

もうちょっと余裕を持ってこの酒造期間を過ごしてみたいとは常々思っているんですけど、そんなこと夢のまた夢なんでしょうかねぇ(涙)。まぁ、生き物の相手をしているってことはそういうことなのかもしれませんけど・・・でも、これから数日間は家で寝て、毎晩晩酌をしてやろうと、ささやかな幸福計画をたくらんどります(笑)。


□□□ 年末はポイントが低いんだいねぇ □□□
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APA

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『APA』なんて聞いても、フツーの人には何のことやらサッパリ分かんないんである。何かちょっとみんなが驚くような機能を持った現代的な新家電なのか、ネット上での革新的な新サービスなのか、もしかしたら新しいお笑いコンビなのかもしれない。ま、それくらい訳の分からんネーミングだっちゅうことだんな(笑)。

その正体は、『Arika Premium Ale』なんだとさ。つまりは、私の大好きな駒ケ根の『Bar Arika』の名前を冠したビールなんだそうで、プレミアムって付くくらい特別なモノらしいんですが、そのAPAが先日私のところにやってきて、美味しくいただく機会を得ましたのでご報告をば。

なにせ蔵にこもりっきりの生活なもんだから外にも飲みに出ていなくて、外に飲みに行ってないってことは、越百(こすも)やArika(アリカ)に行ってないってこととほぼ同義で、ってことはArikaの特別なビールについての情報なんて全く無いんだけど、マスターのアキラ君からクリスマスプレゼントってことで有り難く頂戴しときました。

もしかしたら、あまりに私が店に顔を出さないもんだから、蔵の中で憤死でもしてんじゃないかと心配して届けてくれたのかもしれませんが、日本酒漬けの私にビールを差し入れるなんて気は利いてますな(笑)。先日、我が家のおでんの日に合わせて飲んでみましたが、大手メーカーさんのビールにはないコクがあって、実に満足満足。

このビールは、アキラ君が『南信州ビール』さんに強力なコネがあることをいいことに、強引に自分のお店専用のビールを造ったっていう経緯だと理解してますが(笑)、100%造ってもらったわけじゃなくって、自らある程度の仕込作業にも手を出して、いろんな意味で自分のビールを醸したってことみたいです。

黒ビールじゃないんだけど、ハーフアンドハーフみたいな色が付いていて、味的にもそんなラインに乗ってますね。技術的には文句のつけようのない南信州ビールさんが造ってるんですから美味しくないわきゃないんですけど、仕込みの配合やら何やら、きっとアキラ君の思いが詰まったビールになってるんだと思います。お世辞抜きに美味でしたよ。

本当だったらArikaのカウンターで飲みたいもんですが、自分の家のコタツで飲むっていうのも、味についてかなりの客観視ができていいかもしれません(笑)。我が家のおでんにもよく合いましたけど、でも、できればArikaのハモンセラーノがよかったなぁ・・・うーん、こりゃ外飲みの虫がうずき始めそうです(汗)。


□□□ 案外1位に近かったりして・・・ □□□
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初しぼり

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今年の新酒がようやく仕上がりました!!!その年に仕込むもろみの一本目っていうのは、いろんな意味での試金石になりますから、初発だから多少は思い通りにいかないっていう部分を差し引きつつ考えながらの、今期の造りを占いながらの、あれこれ試行錯誤しながらの、正に手をかけた一本になるわけです。

そんな第一号もろみが上槽(じょうそう:もろみを搾ってお酒にすること)を迎えて、とりあえずはホッとしたってところですかね。まだまだ青二才とは言え、酒造りを25年やってきた今ですら、最初の一本の出来は、いくらそれまでに成分を分析していたとしても、搾ってみるまで分からないっていうドキドキ感があるもんです。

今年の美山錦はどんな感じなのかっていうのが、私が一本目のもろみを造っている時の最大の関心事かもしれません。最初から冒険はできませんから、昨年に準じた造りを踏襲しているのに・・・もっと言ったら、昨年と同じ造り方をしているのに、今年の美山錦だとこうなるっていう部分をとても注視してますね。

そんじゃ、今年の美山錦はどうだったかって言うと・・・まだ、よく分かりまへんな(笑)。一本造っただけで今年の傾向が分かるほど私が名杜氏じゃないってことは皆さんよくお分かりの通りですが、やっぱりある程度造り続けてからじゃないと、その年のお米の明確な傾向っていうのは絞り込めないもんです。

ま、それでも今のところの感じだと、まずまずこちらの予測の範囲内の美山錦だと思いますね。予測よりも若干溶け易いお米になってるって言っていいかな。ここ数年、ちょっと溶けづらいっていう印象を持っている美山錦ですが、とりあえずこの一本目に関しては、こちらの目標の範囲内に収まった出来になったと思います。割れ米も少なくて、いい感じでしたね。

でも、もろみの経過やら各種の分析値が理想の範囲内だなんて言ってみても、一番大切なのは味ですから、やっぱり搾った直後のお酒の味はいの一番に確認しちゃいますね。その結果は・・・これは飲んだ皆さんに評価していただくしかありませんが(笑)、味も香りも信濃鶴らしく仕上がっていて、まずまずなんじゃないですかね。昨年の一本目より味乗りがいいかなって感じです。

さて、この一本目のもろみは、信濃鶴の初しぼりとして、既にビン詰めして出荷し始めました。県外の酒販店さんにもある程度発送しましたが、昔からしぼりたてを楽しみにして下さっている地元のお客さんからたくさんご注文を頂いてますから、今現在は駒ケ根市内にはあふれかえるほど売っているっていう状態・・・でもありませんが、好評発売中です(笑)。

もろみ一本分しか量がありませんから、四合ビンしかなくって数も限られてますし、なるべく搾りたての状態をビン詰めするようにしてますから手もかかってるんですよ。何とかお約束通りクリスマスには間に合わせましたから、シャンパンで乾杯もいいですけど、鶴の新酒もぜひ味わってみてくださいねー!!!


□□□ 年末年始はポイントが下がりますなぁ □□□
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冷却管

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昨日の話題に出てきた『冷却管』です。どんな物なのかお見せしようとしたんですけど、上と下が切れちゃって全貌が分かりません(汗)。これじゃ、かえって皆さんを混乱させるだけなのかもしれませんが、そんな混乱はものともせず、説明だけは強引に進めさせていただきますのでご了承ください(笑)。

きれいな状態の冷却管じゃないと、恥ずかしくてお見せできないんですよね。つまり、毎日使うものですし、昨日も書いたように、冬の間は水を流しっぱなしにしておくもんだから、すぐに汚れてきちゃって、あまりそんなヤツをブログに載せると「長生社は汚い道具を使ってる」なんて言われかねませんから、写真を撮るなら今しかないって感じ(笑)。

仕事の合間に慌てて撮ったもんだから、上述の通り、上も下も写っていない「これで説明するつもりじゃねーだろーなー」的な写真に成り果てました(汗)。けど、きれいに写ってるからこれでいいんです。こんなにピカピカの状態の冷却管は、私でもめったに目にすることのない貴重なものですからね(笑)。

『冷却管』とか『冷却器』とか呼ばれるみたいですが、我が社ではお酒の中のアルコール度数を分析する時に使う道具のひとつです。日本酒に含まれるアルコールの量を分析するには、日本酒を沸騰させて、沸点の低いアルコールだけを先に蒸発させるっていう方法を使います。それが酒税法で定められた分析法でもあるんですけどね。

加熱して沸騰させることは簡単ですが、その後に沸騰して気化したアルコールを再び液体に戻して回収するっていう操作が必要になります。高温になった気体のアルコールを液体にするには逆に冷やせばいいってことになって、その冷却をするための機器がこの冷却管っていうことになるわけです。

フラスコで沸騰したアルコールが、気体の状態で冷却管の中に上から入ってきます。冷却管の中の細いらせん状のガラス管を通っていく間に冷やされて液体に戻るっていう仕組みです。らせんの管の周りには水が流しっぱなしになっていて、その水と高温のアルコール気体が熱交換をして、冷えて液体になったアルコールが下からポタポタ流れ落ちてくるんです。

これを工業的にやったとすれば、米焼酎を造っているのと同じってことになりますが、下から出てきた液体をなめてみても、あんまり焼酎って感じじゃないんですよね(汗)。分析で蒸留したものと、焼酎の蒸留じゃどこか違うんでしょう。ウイスキーの蒸留にはポットスチルを使いますが、あれとこれじゃ全然格好も違いますしね。

しかし、これだけ複雑なガラス機器なんですから、お値段だってかなりするんですよ(汗)。それをあっという間に2本も壊しちゃったんだから、今後長生社は会社存亡の危機に立たされるかもしれません。1本1万円はしないみたいですが、一体いくらの請求書がくるのか心配で心配で夜も眠れません(ウソ)。


□□□ みんなポイントが下がってるみたいですね □□□
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極寒ハプニング

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いきなり世の中が寒くなって、今日の長生社の最高気温はマイナス2℃くらいでした。なにも、こんなに唐突じゃなくたっていいものを、本当に寒い一日となりましたよ。昨日の天気予報で、北海道は凄まじい荒れ模様になるなんて言ってましたが、駒ケ根はちょっとその余波があるくらいに思ってたら、とんでもない誤算でしたね(汗)。

降った雪の量なんて大したことなかったんですけど、とにかくサビーんでやんの(汗)。空気もキンキンに冷え切ったっていう感じで、いくら寒い方がお酒が造り易いなんて言っても、こんなにまでならんでもよろしい。これは決して平年並みじゃなくって、12月としたらかなり寒い方なんじゃないかと思うんですけどね。

まず、初っ端のハプニングは、ひと晩じゅう粉雪が強い風に舞ってましたから、蔵の原料処理をする辺りに朝行ってみると雪が積もってました(汗)。確かに長生社の蔵はボロいですけど、外の雪が積もるほど屋根に穴があいてるわけじゃないんですよ。細かいサラサラの雪が、屋根の少しの隙間から一晩かけて吹き込んでたみたいで、思わず天井を見上げちゃいましたね(笑)。

で、仕込みが始まってしばらくした頃に報告が上がってきたのが、分析室のアルコールの蒸留に使う冷却管が凍って割れてるっていう悲しいお知らせ(涙)。これまでも、同じ様に割ったことがあるから気を付けてたんですけど、今年分析は新人に任せていたのと、いきなり寒くなったのが重なって盲点になってましたねぇ(汗)。

更に悪いことに・・・ここいら辺から笑い話的ですが・・・3本あった冷却管のうちの、最初は1本だけが割れてたんですけど、あとで修理しようとその場を離れてしばらく時間が空いたら、その間にもう1本割れていたという・・・分析室が完全に氷点下になっていたためでしょうけど、何とも間抜けな話じゃないですか(汗)。こんなこと、人になんて話せませんぜぇ(笑)。

夕方になると、娘から女房に電話が入って、電車が止まっちゃったから迎えに来てほしいってことでした。雪で止まったんじゃなくって、寒さのせいで車両の車軸が凍りついて動けなくなったっていう、「そんなことあるんかいな?」的なハプニングだったようです。私もこれまであんまり聞いたことありませんけど、それくらい寒かったってことなんでしょうね。

仕方ないから、私の四駆の車で救出に向かおうとしたんですが、今度はその車のエンジンがかからないという(汗)。車も1日中冷え切っていてスターターが上手く動かなかったみたいです。何とか動き出してくれて、娘の救出にも成功しましたが、そんなこともそうそうないことなんですけどねぇ・・・。

もっと寒い日なんていくらでもあるのに、どーしてこうもハプニング続きになったのか分かりませんが、急に寒くなったのが一番の原因なんでしょうかね。とにかく、明日は今年の初しぼりのビン詰めをする予定ですから、もうこれ以上の困ったことにならないように、今日はしっかり願掛けて寝ることにします。


□□□ 冷却管2本は痛かった(涙) □□□
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青色LED

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青色LEDの功績で、日本人の科学者3人がノーベル賞をもらいましたね。私たち日本人にとって大いなる誇りであって、実際の生活の場でこんなにも応用されているノーベル賞に値する成果っていうのもそうはないかもしれません。特に、物理学賞だなんて言えば、世界でいったい何人が理解してるんだっていう様な難解な理論が多いんでしょうからね(笑)。

青色のLEDが開発されたことで、ようやく照明としてのLEDが日の目を見たっていうことは今回ようやく納得できたような次第ですが、一般的な蛍光灯みたいな白色を作り出すのに、光の三原色のうちの青色が足りなかったんですね。そこに実用的な青色LEDが開発されて、私達の省エネ生活に大いに役に立ったってことなんでしょう。

こんな基本的なことを知らなかったんだから、LEDについて私が何か語れるわけじゃありません(笑)。上の写真がスマホに残ってたからそういう書き出しになったんですけど、青色LEDのおかげで、年末の駒ケ根駅前もこんなに賑やかになってます。もっといろいろ飾ってあるんですけど、このアングルからだと写ってないだけなんですよ。

「蔵が忙しいだなんて言いながら、お前こんな所で何やってたんだ?」と言われそうですが、実は、この写真で写したかったのは横殴りに降る雪だったんですけど、それはうまく撮れてませんね(汗)。これは、数日前に、娘を駅まで迎えに行った時に、駅の立体駐車場の2階から撮ったものなんです。

私の帰り時間と娘の電車の到着時間が近かったもんだから、女房から蔵の帰りに娘を乗せて帰ってくるように有無を言わさぬ命令が下されて(涙)、迎えに行ったんです。この日は結構な吹き降りで、その雪と青色のLEDの光がきれいだったもんだからカメラに収めましたが、全く私の意図を反映しない写真になっちゃって、ノーベル賞の話題に無茶振りされたってわけです(笑)。

駅前の路上が空いていればそこに停まって待つんですけど、この雪のせいで同じことを考えている他のお迎えの車で一杯で入れなかったんです。仕方ないから立体駐車場に入って、待っている間に撮ったんですけど、お迎えの車が駅前に並んでいるのがこの写真でもお分かりだともいます。どの親御さんも、大変ですよねぇ(汗)。左端に写っている駅前交番のお巡りさんも、青色LEDに映し出される雪を見ながら、そう思ってるに違いありません(笑)。

私も「あれがノーベル賞に匹敵する成果なのかぁ」と思いながら青い光を眺めてましたが、身近に何か大発見があるんだとすれば、お酒造りの中にだってまだ誰も知らないノーベル賞級のスゴイ何かがあるかもしれません。それを私が発見してノーベル生物学賞を受賞するまで、今しばらくの猶予をいただきたいと・・・(笑)。


□□□ 青色LEDの話題だった・・・のか? □□□
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ポンプ洗浄

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ちょっと面白い写真が撮れましたから、ご紹介してみましょう。皆さんは、もろみやお酒の移動に使うポンプとかホースとかっていう物を、改めてご覧になったことがないかもしれません。このブログでも、案外そういうベーシックな道具をご紹介したことって少なかったりして・・・(汗)。

改めて考えてみるに、そういう道具についての説明っていうような記事も面白いかもしれませんね。ネタに詰まった時なんかに、蔵の中をさまよえばいくらでもブログにできそうです。ある程度はご存知だとしても、実際に使っている現場からのレポートは、とても生々しくていいかもしれません(笑)。

さて、ちょっとアングルが悪かったんですけど、真ん中の奥にポンプが2台あるんです。1台は大きなのの後ろに隠れちゃってますが、ホースがつながってるからお分かりになるかもしれません。この2台のポンプと、長いホースをつなげて何をやってるかって言うと、内部の洗浄をしてるんですよ。

ポンプの内部を完全に洗おうと思えば、細かく分解して洗わなくっちゃなりませんし、ホースの内部なんてどうやるのかお分かりにならないかもしれません。いろいろと方法はあるでしょうけど、この写真でやっているのは、専用の洗剤を大量に作っておいて、その洗剤をポンプを使ってグルグルと循環させて、その洗剤の流れで内部を洗浄するっていう方法です。

先日来ご案内している通り、もうそろそろ第1号もろみが搾りを迎えます。搾るための大道具である『ヤブタ』の板を洗う様子を先日アップしましたが、その周辺で使うポンプやホースを洗っているのが上の写真なわけです。しばらく洗剤を回したら、今度はきれいな水で洗剤がなくなるまで洗い流します。

ヤブタにもろみを押し込むのに1台、ヤブタで搾ったお酒をタンクまで移送するのに1台ポンプが必要です。その各々で機能が違いますから、全く違った形のポンプなんですけど、こういう方法であれば同じように洗浄することができます。時々分解掃除もしますが、今回は使い始めってことで、そこまでしなくてもいいでしょう。

また、ホースも長ーいのが必要です。仕込み蔵にあるタンクからヤブタまでもろみを引っ張ってこなくっちゃなりませんし、ヤブタから貯蔵タンクまでお酒を送らなくっちゃなりません。そんな長いホースも簡単には洗うことができなくて、今回の様な方法が一般的なんじゃないですかね。

これで、大体の準備は終わりましたかね。あとはもろみの熟成具合で、いつ搾るかを決めるだけですが、この最初のもろみだけは搾ったらすぐに『初しぼり』としてビン詰めして売り出しますから、タイミングを計るのが結構思案のしどころだったりします(汗)。ま、クリスマスまでには間に合わせますっていうお約束は守れそうですけどね(笑)。


□□□ どんなお酒になりますことやら □□□
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日曜の夜

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今年は、これまでの造り期間とはちょっとだけ生活リズムを変えてます。なるべくですが、日曜の夜は家で寝ることにしてるんです。これまでだって、夜中の仕事さえなければ蔵に泊まらないことだっていくらでもありましたが、定期的に日曜日っていうような日を決めて、努力(?)して家で寝るようにしたのは初めてのことなんですよね。

なぜに日曜の夜かっていうと、日曜の夜には麹の手入れなんかもないことが多くて、曜日を決めるんならここしかないっていう単純な理由なんですが、当然仕事があれば蔵にいなくっちゃなりませんし、とりあえずそういうパターンにしてみようっていうくらいの気持ちで試験的にやってみてるんですけどね。

そんじゃ、なぜに定期的に毎週家で寝るようにしたのかっていう更に根本的な理由については、あまり女房との別居生活が長くなると夫婦の溝が深くなる一方だから・・・ってな話じゃなくって(笑)、私の体調管理のためにっていうことで、主治医の鍼灸師E君やら女房やらに説得されて渋々そうせざるを得なくなったっていうのが本当のところです(汗)。

夏の間は当たり前のことでも、いざやってみると、家で寝るっていうことは安心感もあるし、ゆっくりもできるし、少しはお酒も飲めるし(笑)、悪いことはありませんね。蔵にいればどうしてもいろんなことに目がいって、寝られる時間を削ってやらなくてもいいようなことをやっちゃいますから、完全に蔵から離れる夜っていうのも精神衛生上必要かもしれません。

ただ、やってみると、蔵に帰ってくるっていう前提だから放っておけたいろんなことを翌朝まで手を加えなくていいようにしとかなくっちゃならないっていう、これまでにないわずらわしさを感じたりして、どっちがストレスにならないかって聞かれたら、案外どっちもどっちってことになるかもしれませんけどね(笑)。

蔵を空ける時間は、普通だと4時間くらい、家に泊まると12時間くらいですから、それほど大した違いでもありませんが、それでも夜中蔵の中を見回ってちょっとした加減の調節をするなんてこともそれなりに多いですから、「えいヤッ!」っと蔵から離れてみるっていうのは冒険でもあるんですよね。

思ったよりもゆっくり寝られるっていうこと以外に、娘と話す時間が増えたのもうれしい誤算でしたかね。来年はどこかの大学に行っちゃう予定ですから、彼女と過ごす時間ももうあまりありません(涙)。受験生ですから、そんなに親父と会話なんてしてくれませんけど、減らず口でも何でも我慢して聞いてます(笑)。


□□□ 思いっ切り寝てます □□□
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ぶっ飛び

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もうねぇ、このエラーが出ると心臓が口から飛び出すくらいにビックリするんだいね(汗汗汗)。それは、忘れた頃に、本当に不意にやってきます。そして、そいつに襲われたら最後、全ては機能不全に陥って、それまでやっていたことが白紙に戻されます。そしてそして、その後、何回トライしようが回復してはくれないんです(涙)。

スイマセンスイマセン、一体何を言ってんだかお分かりにならなかったでしょうね。イヤ、それくらいビビりまくる悪魔の様なヤツにとりつかれてました。そいつの名前は・・・バグ・・・だと思います。私が愛してやまないエクセルっていうソフトにもそれなりにまだ欠陥があるようで、2年に一度くらいかなぁ、ぶっ飛んでパソコンが停止する事態に陥ります。

上の写真では「情報を回復しています」なんて出てますけど、決して回復はできません(涙)。これの前に「エクセルは機能を停止しました」みたいなメッセージが出て、その直後に写真のように変わるんですけど、もうこれが出たら、パソコンを立ち上げ直すしか方法がなくって、覚悟して修復に臨まなくっちゃならなくなるんですよね。

会社で使う書類や、蔵で必要な帳面類のかなりの部分を、私はエクセルの表計算で作成しています。全くの自己流ですが、それなりにいろいろ組んであって、エクセルが世の中で一番優れたソフトなんじゃないかと思っているくらいです。基本的に、パソコンではブラウザとメーラーとエクセルとワードしか使わないって言っても過言じゃありません(笑)。

もろみの管理をするためのある帳面をエクセルで作ってあるんですけど、かなり細かいのと、ファイルサイズも大きいし、関数を自分で作ってあったりもして、そのゴチャゴチャさからだとは思いますが、時としてそのファイルをセーブしようとした時に上のエラーが出て、もうパソコンを再起動するしか手が無くなるんです(汗)。

対策を知らなかったら、たぶん回復させるのに1日くらいかかるでしょう。私はこれまで何度もこの経験をしてますから大体の流れが分かってますが、それでも1時間以上はスッタモンダしちゃいますね(汗)。こういうバグ的なエラーは、どこかに対処法が載ってるわけじゃなくって、自分でどうやれば元に戻せるか研究しとかないと上手くいかないんじゃないですかね。

複雑なことをさせようとすると、それなりに危険が伴うってことなのかもしれませんが、これ以外に私が遭遇する不具合はエクセルにはありません。至極快適に使用してますから文句はないんですけど、何か他のことで忙しいような時に限ってこういう事態が起こりますから、やっぱりバグはない方がいいですよね。

でも、「それだったら、新しいバージョンにして下さい」ってマイクロソフトの人は言うでしょう。バージョンアップの度に完璧な動作に近くなっていくんだろうから、常に新しいのを使ってないと、いろんな意味でリスクもあるでしょうね。なにせ、私が使ってるの、エクセル2007だもんねぇ(笑)。


□□□ エクセル様様です □□□
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タンクの内情(つづき)

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暗っぽい写真でスイマセン(汗)。スマホで写真を撮ろうとしたら、「バッテリー不足だから、フラッシュなんてたくんじゃねーぞ!」っていうメッセージが出て、明るくすることができませんでした。昨日の写真と同じアングルですから、皆さんも勝手にご想像下さい。決して間違いじゃありません(笑)。

昨日の話の続きですが、ステンレス製で何も内側には細工がされていないタイプ、鉄製で内側がホーロー焼き付けになっているタイプを昨日ご紹介しましたが、上の写真は、そのホーロー焼き付けのタンクの出し口の部分です。この写真じゃ分かり難いでしょうけど、白くて硬質な感じの物がタンクの内側に張り付いてます。

よくご覧いただくと、白い部分の上側が少し欠けてるんですけどお分かりですかね。きっと何かの作業中に硬い物でもぶつかって欠けちゃったんだと思います。何となく、ガラスみたいな欠け方じゃないですか。口の一番前面の部分が少し錆びていますから、全体として鉄製だってこともお分かりいただけるかもしれません。

さて、これら2つとは違った第3のタイプとしては、これが実は昨日の写真のタンクになるんですけど、容器自体は鉄製で、内側がホーロー焼き付けじゃなくって『ライニング』っていう固い樹脂で塗られたタイプです。ペンキみたいに塗るのかどうか分かりませんが、一度塗ったものが乾くと超硬質な層になって、外側の鉄と内側のお酒を分離してくれます。

ホーロー焼き付けは壊れるまで叩くしかはがせない、って言うか、本当に密着していてきれいにはがすことなんて不可能なんじゃないですかね。でも、ライニングは塗装の膜がペロンとはがれるように取れちゃうことがあって、下の地金がきれいに見えたりします。どちらの方が優れているのか分かりませんが、ホーローの方が強力な気はしますね。

ステンレスタンクの場合には、もし内側から金槌で叩いても形がゆがむだけで何かが壊れるってことはないんですけど、ホーローもライニングももしそんなことをすれば、内側に塗られたものが破損して、下の鉄の部分が露出することになるでしょう。金属製の硬い物をタンクの上から落としたなんてことをすれば、底に結構致命的な傷ができちゃうでしょうね。

そうなった時には、昨日の写真にあるように専用の補修材で直すんですけど、私もずーっと昔には自分で直したこともありましたね。2種類の液材があって、それを混ぜて塗り付けたんじゃなかったっけ。補修個所をヤスリできれいにしておかないとすぐにはがれちゃって、何度もやり直した記憶があります(汗)。

長生社の蔵にあるタンクはこの3種類ですが、もっといろんなタイプがあるかもしれません。でも、形は多種多様ですが、容器と内側の塗装に関してはそんなに種類はないと思うんですけどね。ま、ひと口でタンクと言ってもいろんなものがあるってことを頭の片隅にでも入れて置いていただければ、拙ブログをお読みいただいている意義も多少はあるかと(笑)。


□□□ ヤバいヤバい!投稿が半日遅れました(汗) □□□
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タンクの内情

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数日前の写真と見比べてみてください。タンクのお酒を注ぎ出す口の塗装がはげちゃった写真があったじゃないですか。今日のは、あれを修理してもらってこうなりましたの図です。色が違ってるからよくお分かりになると思いますが、何か別の樹脂の様なもので補修されてますよね。

あのブログに対するコメントを読んでいて、ちょっとタンクの造りについてお話ししておいたらいいかなと思ったんです。『タンク』ってひと口に言いますけど、使われている素材やら作り方なんかは何種類かありますし、このブログを読んでいただいても、漫然と円筒形の容器を思い浮かべるだけじゃ苦労して読んでいる価値がありません(笑)。

形としては円筒形を想像していただければいいです。ただし、四角い形の物もありますし、円筒形の下面は当然閉じているものの、上面は全面が開いているものやら、マンホールのように真ん中に小さな入り口が空いているような構造の物もあります。今日お話ししようと思うのは、そういう構造のことじゃなくって、タンクの素材だとか内面の塗装についてのことなんですけどね。

長生社の蔵には3種類のタンクがあります。一番分かり易いのはステンレス製のタンクでしょう。要するに、タンクを形成している素材がステンレスってだけですが(笑)、このタイプの物は内側もステンレスがむき出しで、鏡面のようにピカピカじゃありませんけど、外から見ても内から見ても同様の金属特有のメタリックな輝きがあります。

ステンレスはアルコール等には強いんですけど、お酒の香味の調整のために炭の粉をお酒に入れてそれを濾過する場合があって、その時に長く炭を入れたままでおくと炭の跡が付いちゃうって聞いたことがあります。何に対しても腐食を許さないように思われるステンレスですが、案外弱点もあったりするんですね。

金属と言えども万全な強さを持っているわけじゃないってことで、古くから使っている長生社に一番数多くあるタイプのタンクは、円筒形の筒自体は鉄でできているんだけど、内部がホーローの焼き付けになっている物です。ホーローっていうのがどんな素材なのか詳しくは分かりませんが、ガラス質(?)の様な感じですね。ですから、強い衝撃を与えたりすると、ガラスにひびが入るように割れちゃいます。

鉄がむき出しの容器になんてお酒を入れると、鉄が溶出してお酒に色は付くし味も悪くなって使い物になりません。ホーローは液体に対しては、ある意味で金属なんかよりも強くて、衝撃さえ気を付けていれば長いこと使えると思います。蔵の中には、私が生まれる以前に造られたタンクもたくさんありますもんね(笑)。

イヤ、話が長引いて1日じゃ終わらなくなっちゃいました(汗)。明日は、残りのもう1種類のタンクについてお話ししましょう。分かり易いタンクの写真は撮れないものかと思うんですけど、空のタンクの写真ってどうしてものぺっとした感じに写っちゃってダメなんですよねぇ・・・(汗)。


□□□ ランキングポイントが下がりまくっちゃっとります(汗) □□□
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板洗い

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この作業が始まると、もう上槽(じょうそう:もろみを搾ってお酒にすること)が間近だっていうひっ迫感を感じます。これは、『ヤブタ』っていう上槽のための機械の部品なんですけど、使い始める前には全部洗わなくっちゃなりませんから、かなりの作業量になって、毎年間に合うかどうか気をもむってことになるんです(汗)。

全部洗うって書きましたが、この板状の部品は全部で70枚くらいあるんですよ。数枚だけだったらいざ知らず、この大きさの物を70枚洗うってことが結構大変な仕事だってことは、写真を見ていただければお分かりになると思います。洗剤を付けて洗って、お湯できれいに流して、最後に水で仕上げをするっていう作業を70回やるわけです(汗)。

ヤブタっていう機械にどうしてこんな板がたくさん必要なのかっていうのは、ここで簡単にはご説明申し上げられません(笑)。たくさんある板と板の間にもろみを入れて搾るんだって思って下さい。いつだったかこのブログでも解説したことがあった気がしますが、いつのことだったか思い出せません(汗)。

単純に推測できるように、長生社より大きなお蔵さんで、もっとたくさんのもろみを搾る場合にはこの板の枚数が増えるわけです。ヤブタ1台で150枚くらいは入れられるんじゃないですかね。150段のが2台並んでいるのも見たことありますから、そういうお蔵さんでは300枚くらい洗わなくっちゃならないってことになりますね(汗)。

数が多いから大変、大きいから大変、ってことに加えて、重いから大変なんですよね、これが(汗)。この板の黒い部分はゴムなんですけど、そのゴム以外はすべてアルミでできていて、厚さだって3センチくらいありますから、量ったことはありませんが30キロくらいはあるんじゃないですかね。大袈裟かな?

とにかく、このヤブタの板洗いに力を注いでるってことは、第1号もろみの上槽が近くなってきてるってことで、それまでに間に合うようにみんなで慌て始めてるところです(笑)。洗い終わってからもまだまだ面倒な組み立て作業が残ってますから、一体いつ出来上がるのか今のところ見当がつきません。

ま、それ以前に、1号もろみがいつ搾れるようになるのかだって分かっちゃいませんから、そんなに慌てても仕方がないんですけど、とにかくこいつが完成してなきゃ上槽はできなんですから、早めに組み立てておくに越したことはありません。もうちょっと早めに始めてれば良かったんでしょうけど、こういう慌て方も毎年のことですから、慌てていることに関してのストレスはありません(笑)。

この時期になると、1号もろみの『無濾過生原酒初しぼり』はいつ出荷になるのかっていうお問い合わせを数多く頂戴しますが、出たとこ勝負でビン詰め即出荷になりますから、具体的な日付けはまだ分かっていません。来週中には何とか間に合わせて、クリスマスとお正月に飲んで頂こうと思ってますから、もうちょっとお待ちくださいね!!!


□□□ 今年から『初しぼり』と呼ぶことにしました □□□
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カニカニカニ

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食べたよ食べた、美味かったなぁー!!!長野県じゃ絶対に獲れない代物だし高級食材だから、私が口にすることなんて滅多に滅多に滅多にあり得ないカニだすよ、カニカニカニ!越前ガニ?松葉ガニ?ずわいガニ?たらばガニ?毛ガニ?高足ガニ?何だか分からないんだけど、食べたのはこの写真のカニです。美味しきゃ何ガニだってOK(笑)。

甲羅の幅が15センチくらいあったんじゃないですかね。大きさに圧倒されてどうやってさばいていいのやら見当が付きませんでしたが、とにかく解体して、食べられそうな所は全て平らげました。家族3人で食べて、カニでお腹が一杯になるほどの身が詰まっていて、至福の夕食でしたよ。

買ったらいくらになるのか分かりませんが、とーぜんこれは頂き物(汗)。女房の実家から送っていただいたものですが、きっと、そーとーに奮発してくれたに違いありません。山の中じゃ食べられない物をっていう親の気持ちがひしひしと伝わってきますが、たぶん、私や女房よりも孫に食べさせたかったに違いありません(笑)。

現代の冷凍輸送技術は素晴らしいものがあるんですねぇ。一体どこから送られてきたのか知りませんが、ゆでたカニをカチンカチンに凍らせて、数日間そのまま凍っていて、食べる当日に解凍して、それを食べてもまだプリプリした食感が残っていて、ゆでたての美味しさとは言わないまでも、信州の山猿としては激満足の逸品でしたよ。

瞬間冷凍とか、何か美味しさを保つための技術もあるんでしょうけど、それにしても、作って輸送して各家庭に届けるまで鮮度と味を維持して、解凍するだけで本物の味を楽しめるようにするっていうシステムは相当なものです。漁港まで行かないと食べられない物が、家のこたつで楽しめちゃうんですもんね。

殻をむくのが面倒臭いものの、その代償として美味しい身にありつけるカニです。それ自体がイマイチの味だったりすれば殻をむくことを放棄しちゃいそうになりますが、このカニはとにかく美味しくて、次から次へと口に放り込んじゃいました。甲羅の内側にも食べられる部分が多くて、カニって人間に食べられるためにこの世に存在してるんじゃないかと思うほどでしたね(笑)。

甲羅の隅々までむしゃぶりついて堪能し終わって、ふと頭をよぎるのは、実は私は甲殻類アレルギーっぽいって事実(汗)。これまでも、カニをたらふく食べた翌日にピーピーのゲーゲーになったことが数回あってその傾向はたぶんあると思うんですけど、食べちゃってからそんなこと気にしても仕方がありません。これだけ美味しかったんですから、ちょっとくらいお腹の調子が悪くなったって許容範囲です(笑)。


□□□ 翌日もかいちょーでした □□□
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タンク修理

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このブログに度々登場する『サーマルタンク』っていう、中味を冷やして貯蔵できるタイプのタンクですが、いろんな会社で同様の物はお作りになっているとは思いますが、長生社のは新潟県白根市の『新洋技研工業』さんの製品です。平成に入った頃から使い始めてますから、もう20年以上のお付き合いになりますかね。

長い間使っていれば、故障することも多くなって、毎年のようにいずれかのタンクの調子が悪くなって修理に来てもらってますね(汗)。毎年壊れるなんて不良品だと思われるかもしれませんが、それだけ老朽化してきてるっていうことでもあって、決して粗悪な商品なんかじゃありませんから誤解のなきよう(笑)。

こういう機械装置の類は、実際に稼働させてみないと調子がいいのかどうか分からないっていう面があって、酒蔵の場合にはそのタンクでもろみを立てて、もろみの温度制御がちゃんとできるっていう確認が取れれば安心していられるんですけど、いざ使い始めたら「何かおかしいぞ?」っていうことの方が圧倒的に多いような気がします(汗)。

「そんなの使い始める前に試運転でもしとけばいいじゃん」って大方のみなさんは思われるでしょうが、私だってそう思ってんですよ(笑)。その程度のことはすぐにできるんですけど、実際のもろみを冷やすのと空運転させるんじゃ負荷の度合いが違いますし、何日間も動き続けた後におかしくなることがほとんどですから、簡単には判別できないんですよね(汗)。

ってことは、故障が判明した時点では中味がもう入っていて、発酵も進んできてますからもろみを別のタンクに移動するなんてこともできなくて、とにかく慌てて修理に来てもらうことになるんですけど、毎度遠い距離を数日以内には駆けつけてくれて、首尾良く直していただいてますから、本当に感謝感謝です。

出張修理なんてお高くついちゃうんですけど(涙)、もろみの管理ができなくっちゃ死活問題ですからとにかく来ていただくんですが、せっかくここまでお越しいただいたならと、その他のタンクの不具合も全て検査していただいて、こちらとしても極力元を取ろうとあがいたりします(笑)。

この日も、目的の修理以外に、タンクからお酒を出す口の部分の内部塗装が剥げちゃったのや、他の諸々も一緒に直してもらいました。感心しちゃうのは、こういういろいろな要素が組み合わさった複雑な製品なのに、ひとりでやって来て、冷凍機もモーターもパイプも制御盤も塗装も全てを直していっちゃうってことです。そういう優秀な人が回されてくるんでしょうけど、そんなに簡単なことじゃないと思うんですよね。

結局、タンク4本ほど調子を良くしていただきましたから、造りの始めってこともありますし、いいタイミングで来ていただけた感じでした。あれもこれも頼んで、夕方の6時頃お帰りになりましたが、あちらに到着するのは夜中になっちゃったでしょうね(汗)。そういう意味でも大変な仕事ですが、ひいては美味しいお酒ができるようになるんだってことで、これからも突然呼びますけど、よろしくお願いします(笑)。


□□□ 新潟は大雪だったみたい(汗) □□□
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陣中御見舞

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見て下さいよ、こののし紙!!!何気に見過ごすと普通のヤツだと思っちゃいそうですが、よくよく眼を凝らしてご覧くださいね。『陣中御見舞』と『けろ』の字だけはワープロか何かで打ってありますが、赤と黒の水引の部分は手で書いてあるんですよ。それもかなり丁寧にね。私は、この箱を開けようとするまで気が付きませんでしたよ(笑)。

推測するに・・・今回、けろさんはいつものように駒ケ根に遊びに来る計画を立てた・・・長生社でもいつものように買い物をしたい・・・岳志が蔵にこもっているだろうから何か陣中御見舞でも持って行ってやろうと思った・・・それなりの大きさの箱の物だったのでのし紙くらい付けないと格好がつかない・・・ところが、けろ家にはのし紙がなかった・・・仕方ないから手書きで作った・・・違うかな(笑)。

絶対にウケ狙いだとは思うんですけど、そんな素振りは微塵も見せずに、私が気が付いていないと分かりながらも、ひと言も言わずに置いていったあたりは、さすがと言えばさすがですが、ここまで手をかけたジョークが水に流れても惜しいと思わない、案外太っ腹な性格の持ち主かもしれませんね、けろさんって(笑)。

でも、これだけ正確(?)に水引をトレースするのってそれなりに大変なんじゃないですか?フリーハンドじゃまず書けないでしょうし、下にちゃんとしたのし紙を置いてその上からなぞったりしないと、こんなにきれいに書けないんじゃないかなぁ。あまりに整って見えるし、けろさんにそんな特技があるって、今まで聞いたこともないし(笑)。

そんじゃ、上の推測を次のように変えてみましょうか・・・陣中見舞を持って行こうとのし紙にプリンタで文字を書き込もうとした・・・ところが、中心が上手く合わずに失敗してしまった・・・次ののし紙にやり直そうと袋の中を見ると、さっきのがラストワンで、のし紙はそれ以上なかった・・・仕方ないから白い紙に印字だけして、失敗したのし紙を下に敷いて水引だけ手書きした・・・たぶんそうだな(笑)。

けろさんは私がこのブログから授かった友人のひとりですが、横浜の鶴チューS君に次いで来駒回数が多いんじゃないですかね。とーぜんけろさんも鶴チューですが(笑)、長野県の北部に遊び場をたくさん持っていて、名古屋方面から来るけろさんは駒ケ根に寄り易いってわけです。その日の夜は越百で飲んで、ひと晩泊るっていうのも毎度のパターンになってますね。

陣中見舞なんて恐縮しちゃいますが、ZENさんその他の皆さんにもいろいろと頂戴して、有り難く夜中ポリポリ食べながら頑張ってます。いい仲間に恵まれて、私も精いっぱいに酒造りに精進できるってもんです。陣中見舞に元気をもらって、美味しい信濃鶴ができるわけですから、もっとドンドンと遠慮なくもらうべきなのかもしれませんけどねぇ(笑)。


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スタッドレス(つづき)

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果たしてその問題とは・・・タイヤのサイズが違ったんです(汗)。どうして同じ車に乗ってたのに、えっちゃんの車のタイヤと私の車のタイヤの大きさが違うんでしょうか?私は車を特別な仕様にするようにいじったりしてないし、えっちゃんもそうだったらしいんですけど、なぜだかタイヤに関しては元々若干の違いがあったみたいなんですよね。

私のは15インチ、えっちゃんのは16インチだっていうんです。えっちゃんは女だから機械類には弱くて、きっと何か間違えて思い込んでるんだろうと最初思ったんですけど、実物を見ると確かに16インチでした。よーく考えてみると、彼女には男の様なところが・・・かなり、相当、とてつもなく・・・ありますから、メカにも強かったりしたんでした(笑)。

どうやら、私の車の後期型は標準で16インチタイヤの設定だったみたいなんですよね。この1インチの違いってのがどんなもんなんだか私には分かりかねますし、車に詳しいわけでもありませんから、私の車で履けるのか履けないのか、何か不具合でもあるんじゃないだろうかと、いろいろ気を揉んだって次第です。

それでも、『論よりRUN』ですから、とにかく付け替えてみてもらったんですけど、全く問題はなかったみたいですね(笑)。ボディは同じものを使った車だったんですから、履ければなんとかなるだとうとは思ってましたが、私の思いも及ばない何か細かい部分で相性が悪いとかあったら困っちゃったでしょうけどね。

結果・・・22年間のこの車との付き合いの中で、こんなに印象が変わったことも珍しいってくらいに走りは変わりましたね。そりゃ、ちょっとしたことですけどね(笑)。まず一発で分かったのは、当たり前ですが車高が上がったってことです。たった数センチのことなんですけど、車に乗り込む時のヨッコラショ加減が大きくなって、オジサンにはキツくなりましたね(汗)。

一番変わったのは加速でしょうかね。これまで1回転で15進んでいたところが16進むようになったってことなんでしょうから、加速が良くなったような気がしますよ。タイヤ自体も私がこれまで履いていたスタッドレスよりも硬めな感じで、乗り心地がとても良くなったような印象でうれしいです。

とにかく、これにて雪に対する車の準備は整いました。「どっからでもかかって来なさい」の気分ですが、この数年はここ駒ケ根でも身動き取れなくなるような大雪が降ることがままありますから、備えはしたけどやっぱり雪は降らない方が助かりますね。ひと晩じゅう雪が降って、朝、蔵人が出て来られないっていう悪夢に遭遇することのないように、あとは神頼みしかないでしょうな。


□□□ えっちゃんアリガトー!!! □□□
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スタッドレス

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毎年のことなんですけど、「早くしなきゃ早くしなきゃ」と思いながらもズルズルと行動に移れずに、雪が降って初めて「マズイ!」と思って重い腰を上げるのがタイヤ交換です(汗)。信州ではスタッドレスタイヤはマストアイテムでとても便利なものではありますが、半年に一回ずつ夏タイヤと交換する手間っていうのも案外バカになりません。

で、先日、駒ケ根でも雪がそれなりに降って、前述の通り慌ててタイヤ交換をしたような次第なんですけど、この時期もう自分でやってられないもんだから、いつも近所の板金屋さんに頼んで交換してもらってます。ご近所のよしみで、家まで車とタイヤを取りに来てもらって、格安で交換してもらってます。感謝感謝です!!!

何回かこのブログにも書きましたが、私の愛車は既に22年目に突入のオールドカーです(笑)。当時よく売れた4WD車ですが、まだあの時代はスキーに行く余裕が少しはあって、練習と称して地元のスキー場のナイターにも通いましたし、そのために買った様な四輪駆動のゴツイ車なんです。

ゴツイが故に故障も少なくて今に至るわけで、走行距離も16万キロを突破して、タイヤもいくつも履き替えてきました。冬は家と蔵の往復のみですからほとんど距離は乗らないんですけど、それでもスタッドレスタイヤはこれまで2回買って履きつぶしてきていて、今回は新しくしなくっちゃいけない時期だったんですよね。

ところが今回は隠し玉があって、新たな出費はしなくて済む予定だったんです。なぜかって言うと、越百のえっちゃんにもらった中古のスタッドレスが、ご丁寧にホイールまで付いて家にあったからなんですよね。中古とは言えしっかりと溝も残っていて、ちゃんと装着できればまだ十分に使える代物だったんです。ちゃんと装着できればね・・・

えっちゃんと私は、期せずして、全く同じじゃないんですけどほぼ同型の車に乗ってたんです。私の車の方がちょっとだけ古いんですけど、見た目じゃ全く同じタイプに見える車でした。ま、それほど良く売れた車だったっていうこともありますし、こんな山奥の田舎暮らしじゃ乗れる車が限られてるってことなのかもしれませんが(笑)。

ってことで、彼女が車を新しくする時にスタッドレスだけ私にくれたんです。こんなのホイール付きで買おうと思ったらとてつもない値段になりますから、ここはえっちゃんと私との仲ってことで遠慮なくいただいておきました。先ほども言うように、ゴツイ車ですから、タイヤも大きくてそれなりに値段が張るんですよね(汗)。

しかししかししかし、実は一点大きな問題が・・・(汗)。ちゃんと交換できない可能性がホンのすこーしだけあって、私とすると「もし履けなかったらどーしよー」と内心気をもんでたんです。その問題とは・・・つづく。


□□□ お酒と何にもカンケーないのにつづき記事です(笑) □□□
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熱中対策水

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造り期間中のマストアイテムのひとつが『水』です。単に水だなんて言うと、そりゃ身体に大切な物に決まってますから変な感じを受けるかもしれませんが、通常の生活をしている時より積極的に大量に飲まなくっちゃならない水っていう意味での『水』です。とにかく、ガブガブ飲んでないと体調不良を起こしかねません(汗)。

ローテクの最先端(?)である造り酒屋では、それほど機械化が進んでないゆえに、そんなの普通の工場では人間様がやらなくても済んでいるはずだと思われるような作業を、身体を張ってやらなくっちゃならない場面が多いんです。いや、そんな場面ばっかしだと言ってもいいかもしれません(汗)。

ただし、それが悪いばっかりじゃなくって、お金がないから仕方なくやってるんじゃなくって、人の手でやった方がいい結果になる作業がたくさんあるっていう意味でもあります。人の手の柔らかさが必要だったり、その状況に応じた臨機応変な対応が必要だったり、機械じゃ測定できない何かを感じなくっちゃいけなかったりすることは多いですからね。

そんなこんなで、とにかく体を動かすことが多くて、それに加えて暑い部屋の中での作業も多いもんだから、汗をかくっていうシーンがかなりあるんですよね。適度な運動量ならシェイプアップに役立つなんて言ってられますけど、毎日の仕事ともなるとそんな悠長なことは言ってられません。

;この手の話も毎年出てきていることで申し訳ないんですけど、何があっても水をたくさん摂取する生活をしてますって話題です(笑)。水分を補給すればいいんでしょうから、水をたくさん飲めば事足りるのかもしれませんが、水ばっかりそんなに飲み続けられないんですよね。お茶とかスポーツドリンクみたいな形でないと、のどを通らなくなってきちゃうんです。

私が愛用しているのが、女房が作ってくれる塩入の麦茶の類とスポーツドリンクです。麦茶で1リッター、スポーツドリンクで1リッター、その他の水で1リッター以上は毎日飲んでるんじゃないですかね。これが多いか少ないかは別として、とにかく体から水が切れることのないようにしておかないと脱水症状みたいになっちゃうんですよね。

スポーツドリンクは以前は有名なブランドのヤツを飲んでたんですけど、ちょっと甘いのと、それなりにお値段がするもんだから、今は兵庫県の会社が作っておられる『熱中対策水』っていうのがお気に入りです。別にこの会社の宣伝をするわけじゃありませんが、女房がネットで見つけてきたんです。夏を過ぎてお安く入手できるスポーツドリンクとしてね(笑)。

すぐに飲める状態の商品と、粉末を自分で水に溶かして作る商品の2種類がありますが、メインは粉末の方ですね。なにせ、お安いのでね(笑)。ただ、こういうものを大量に摂取するのも身体にいいのか分かりませんから、なるべく会社の井戸水もたくさん飲むようにはしてますが、もしかしたらこれが一番美味しいのかもしれませんねぇ。


□□□ アフィリエイトとかじゃないですよ(笑) □□□
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分析

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このブログでは、酒造りはKKD、つまり勘と経験と度胸だなんて茶化して言ってますが、実際に、豊富な経験や、それに基づく勘みたいなものが勝敗を決する部分って大いにあるのは事実だと思います。具体的に何だって聞かれてもハッキリとは答えられないんだけど、経験を積んだ杜氏さんには敵わないもんねぇ。

確かに、作業の全てをマニュアル化することもある程度できるでしょうし、それが正しい内容で、理解し易く、実行可能であれば、均一で高い酒質のお酒を経験が浅い蔵人が造り続けることもできるでしょうけど、その蔵、その杜氏なりの微妙な味付けが感動的に美味しいと思ってもらうには、その他のプラスアルファも必要なんじゃないですかね。

と、切り出しといて何ですが、それでもやっぱり科学的な裏付けっていうヤツも大切だす(笑)。この手触りならいいとか、この香りはダメなんて言ってみても、ある程度数字でそれが表現できていればその判断を安心して支持できますから、長生社のような小さな蔵でもできる各種の分析も大切な武器になるんです。

で、どのお蔵さんでもやっておられるように、我が社でも毎日ある程度の分析をしてます。『日本酒度』だとか『アルコール分』だとか『酸度』だとかの極々一般的なものですが、幸いなことに、これらの分析値がおかしくて、もろみが変調をきたしてしまったことに気が付いたなんていう経験は、これまでのところ私にはありません。

でも、酸度の値が通常のもろみよりもずば抜けて高くなってきて、よくよく調べたら雑菌に汚染されてたなんていう話だって聞かないわけじゃありませんから、これまで大丈夫だったんだからなんていう安易な思い込みで分析をしていると、痛い目に遭うかもしれません。そう思って、毎日しっかりと分析値を確認するようにしてるんですけどね。

ところが、時としてギョッとする様な分析が上がってきて驚かされることもあるんです。特に今年の長生社はそういうことが多くて、私の寿命も縮まっているかもしれません(汗)。実は、その原因は分かっていて、分析者が新人ばかりだってことなんですよね。不慣れなもんだから、分析をミスったりすることが多々あるわけです。

かつ、その新人が複数いて、その各人ごとにある程度の分析グセみたいなものがあるなんてことを考え始めると、一体何を信じていいのか分かりません(汗)。ベテランになれば安定した分析をしてもらえますが、人毎に違うし、その人の中でも安定しないってことになれば、いっそのことKKDで何とかならんのかなんて思ったりしてね(笑)。

彼らの分析を安心して見られるようになるには、あとひと月くらいはかかるでしょう。そんなに難しい作業じゃありませんし、慣れてくれば測定時間も短くなるし、測定精度も上がるし、いいことずくめになってきますが、私の心の安寧はいつ訪れるのでしょうか(笑)。今日は、経験に頼らない判断をするための分析作業も、やはり経験が必要だったっていうオチですかね。


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寒波

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「ビエーッ!」と、鼻水を垂らしながら泣きたくなるような寒さの駒ケ根です(涙)。「寒くなるのは結構だけど、ここまでいきなりでなくてもいいだろーよ」とお天道様に文句も言いたくなるほど、突然に真冬になったような1日でしたね。朝から晩まで、ずーっと気温は2度台で、こりゃ明日の朝は初めての氷点下になるかもしれません。

これまでちょっと暖か過ぎた向きもありますが、そのせいもあって、今日の寒さは身にしみましたねぇ。お酒造りはいろんな場面で気温を気にしますが、昼間の気温で言ったら10℃以上低くなったように感じます。そんなに極端に違うと、私の様なオジさんには身体の体温調節機能が追い付きません(汗)。

朝から雪がパラつく天気で、見るからに寒々しい外の景色でした。ようやく冬に突入したっていう実感がわいてくるようで、「そんじゃ今までは冬じゃなかったんかいな?」と言われるかもしれませんが、決して本格的な冬ではなかったのは確かで、いつになったら寒くなってくるのか、待っていたような待っていなかったような・・・。

写真は、もろみをかき回す櫂棒(かいぼう)を干す場所ですが、櫂棒が撮りたかったわけじゃなくって、その周りのチラホラ舞う雪を撮りたかったんですけど、スマホのカメラじゃとても無理でしたね(汗)。それでも、左下の窓ガラスの部分に、雪の軌跡と思わしき跡が写ってますけど、お分かりですかね。

毎日やってることですからすぐに気が付くことですけど、お米の蒸し上りが違ってくるし、麹室の冷え方は早くなるし、洗米する時の水温もグッと低くなりました。その各々に対処していかなくっちゃなりませんが、もう少し徐々に気温が変化してくれれば自然に行く流れも、なんとなくいきなりだったもんだから、失敗気味の作業が多かったです(汗)。

もろみの仕込作業に関してだけは、これで断然やり易くなったと思います。蒸米の温度を下げたい作業ですから、気温が寒い方が簡単に下げられて楽なんですよね。これからが寒くなるようですから、もうあまり暖かい日には逆戻りしないでしょう。ようやく各作業も従来の冬の対応にしていけばいいかもしれません。

泣き言言うわけじゃありませんが・・・いや、言うんですけど(笑)・・・寒くなってくると身体の壊れ気味なパーツが痛くなってくるんですよね(涙)。もう、明日からは着るものも厚手なものにして十分に動ける身体にしておいて、真冬の寒さを味方にして、美味しい信濃鶴になるように信州の寒空の下で頑張りますかね。


□□□ 冬ってこんなに寒かったっけ?(笑) □□□
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ヒューズ

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トラブルはいつやって来るか分かりません。そうです、今日はトラブルブログです。造りの期間中は困ったことが日々発生しますが、突発的に発生するからトラブルなんであって、予定通りに来られてもこっちも困るってもんです(笑)。通常に物事が進めば誰も苦労しないんであって、アクシデントにいかに対応するかがプロとアマとの差なのかもしれませんね。

朝、蔵の中を見回ろうと入口に立つと、どこからかピーピー音がします。普段は耳にしない音なんですけど、どこかで聞いたことがある音ではありました。音の方向へ恐る恐る歩いて行く途中で、私はその音がもろみタンクの温度管理をする制御盤からのものであることを思い出して、トラブルの匂いを感じ始めてはいたんですよね(汗)。

しょっちゅう聞いたことがないってことは、たまーにしか鳴らない音で、たまーにしか起きない事象はトラブルチックなことである可能性が高くて、たまーにしか経験できない楽しい楽しい経験になること間違いなしです(笑)。現に、その音は設定温度から大きく外れた時に鳴る警報音だったんですけどね(汗)。

ところが、その制御盤の前まで行ってみると温度設定は合っていて、おかしなところはありません。何でだろうと、その警報ブザーのスイッチにちょっと触ったとたん・・・制御盤自体の電源が落ちて、ウンともスンとも言わなくなっちゃったんです(涙)。面食らった私は、その他の部分もいろいろいじくり回してみますが、症状は改善されません・・・。

これから仕事が始まる直前の慌ただしい時間帯でしたから、私も慌ててはいましたが、原因になりそうな個所をひとつずつ潰していくと、遂に何本かあるヒューズの1本が切れていることに気が付きました。気が付いたものの、どうしてそのヒューズが切れたのか、本当の原因はその時は分からなかったんですけどね。

後から分かったことですが、どうやら、先程私がいじったスイッチに何かがぶつかって壊れてたみたいなんですよね(汗)。それが原因で妙な警報音が鳴って、それに私が触ったことで内部でどこかがショートしたっていう流れだったみたいです。新しいのに取り替えてからもう一度ヒューズを飛ばしちゃって2本ダメにしましたけど、原因はハッキリしましたから対処のしようもあるってもんです。

ところがところが、今回のトラブルは連鎖してくれちゃったみたいで、朝そのヒューズが飛んだのが原因で、夕方には同じタンクの別の個所が言うことを聞かなくなっちゃって、それへの対応にも四苦八苦させられました。何とか事無きを得た・・・と思うんですけど、今晩は何回も蔵の見回りをしなくっちゃ、安心して眠れませんな(汗)。


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