お盆直前の記事として、私の中ではタイムリーな反面、読者の皆さんの中ではちょっとズレがあるかもしれませんが、今年の酒粕の詰め作業が終わったっていうご報告です。具体的な数はチト分かんないんですけど、今年も数千袋に及ぶ商品を詰め終わって、やれやれと胸をなで下ろしているところです。
長野県での酒粕の需要は夏に集中すると言っていいでしょう。冬に『板粕』として出荷される分も多少はありますが、そんなのは微々たるもので、夏に『練り粕』として主に奈良漬け用にお買い上げいただくものがほとんどです。今では魚や野菜を漬け込む方も多いみたいですが、それでも瓜で奈良漬けを作る人の割合の方が断然多いはずです。
っていうことは、瓜ができるシーズンに酒粕の出荷が最盛期になるっていうことで、駒ケ根近辺ではそれがお盆からそれ過ぎくらいになるわけです。その前に袋詰めした製品を作り終わって、各小売店さんなりスーパーさんなりに出荷できちゃえば、長生社として売れ残りの心配もしなくていいし、お盆前にきっぱりと仕事に区切りがつくんですよね。ただ、店頭での販売のピークはお盆過ぎあたりになるんだと思います。
酒粕の売れ行きに関してはやっぱりいろいろと心配になりますから、他のお蔵さんの様子も聞いたりするんですけど、今年の場合には「もうないよ」っていうお蔵さんと、「あんまり売れなくてヒヤヒヤしてるよ」っていうお蔵さんがあって、何となく両極端な感じですね。売れ残ると処分しなくっちゃなりませんから、それなりに大変なんですよね(汗)。
基本的には長野県は酒粕はよく売れる方なんですけど、若い人たちの漬け物離れは著しいですから、昔と比べれば飛ぶように売れるっていう感じはないですね。街の酒屋さんで酒粕を買うっていう習慣もなくなって、売り場は完全にスーパーさんに移ってきてるっていう印象です。スーパーさんではよく売れるらしくって、いろんなお蔵さんの粕が並んで売っていたりしますけどね。
とりあえず、信濃鶴の粕は順調に売れてくれて、どうやら本日完売状態になったようです。粕詰め作業の終了後すぐに完売になったんですから、まずまず今年は成績が良かったっていうところでしょう。これで、いつまで残ってるのか心配しなくてもいいですから、私としてはとーっても気楽になれましたねぇ(笑)。
ひと袋3キロ入りですから、3トンの酒粕があれば単純計算で1000袋できることになって、長生社では十数トンの酒粕が出ますから数千袋の製品を全て手で詰めたことになります。お盆前に詰め切れない年もあるんですけど、詰めの作業をしっかりと進めるように、来る日も来る日も酒粕と戦ってくれた社員のみんなも、本当にご苦労さまでした。
夏場のお酒の売れ行きも当然心配ではありますが、これでひとつ心配事が片付いたかと思うと、お盆は一生懸命に遊びに没頭できそうだとほくそ笑んでいる岳志です・・・ってことで、私の中では、お盆の前の実にタイムリーな話題だったってことなわけです(笑)。
□□□ お盆中はどんな話題にしようかねぇ □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■
スポンサーサイト