専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

転落事故

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もう1月も終わりですね。1年の12分の1が過ぎてしまいましたが、蔵の中にいるとそういう感度は薄くて、仕込の終わりがいつ来るかっていうような仕事の区切れで時間経過を見ているようなところがありますね。ただ、今年の場合には、吟醸の仕込が1月の終盤になりましたから、私の中でも2月を新鮮に迎えられそうな気分ではあります(笑)。

長生社では、吟醸が終わると特別純米の仕込に入ります。この厳寒期の、仕込に一番適した時期に高級酒を手掛けるのはどこのお蔵さんでも一緒だと思います。また、年内中は仕込を行わずに、年が明けてからの最適期にだけ稼働するお蔵さんもありますから、まぁ、今の時期が日本酒メーカーの造りの繁忙期と言えるんじゃないですかね。

いろいろ忙しくなってくるのと同時に発生してしまうのが、各種の事故です。先日このブログにも、危うく事故になりそうだったうちの蔵人のことを書きましたが、危険は蔵の中にいくらでも転がっているわけで、初心者やプロを問わずにみんなで気を付けなくっちゃならないでしょうね。

酒造業界で毎年のように報告のある重大事故が、もろみへの転落です。なぜ重大なのかって言うと、その全てが死亡事故になってしまうからです。もろみに落ちて、運良く助かったなんていう話は聞いたことがありません。残念なことに、毎年1回くらいはそんなうわさを聞くっていうくらいの頻度なんですよね。転落した人を助けにタンクに入って、二人とも亡くなってしまったなんていう事故も過去にありました。

ご存知の方も多いでしょうが、もろみっていうのは中で酵母菌が大量に増殖やら発酵やらの活動をしているわけで、その副産物として得られるのがアルコールであり、その他に炭酸ガスも大量に発生しているんです。ビールやコーラに含まれる炭酸ガス程度なら可愛いもんですが、人間はそのガスの中では生きられません。

少し吸い込んだだけでも鼻にツーンときて息苦しくなりますし、目も開けていられなくなります。私達は日々の仕事の中でもろみに接していますから非常に実感があるんですけど、何も知らない一般の方からすれば、お酒のもろみがそんなに恐ろしい存在だとは考えもしない部分があるかもしれませんね。

一度落ちちゃったら、粘度の高いもろみに手足はとられるでしょうし、息はできなくて、目も開けられなくて・・・考えただけでも恐ろしいですが、絶対にそんなことにならないようにしなくっちゃなりません。蔵に入った新入りには、かつては手洗いの励行から徹底的に教え込みましたが、今度からは危険を回避することから教えていこうと思ってるんですけどね。

上の写真を撮る時にも、頭をタンクの口に近づけ過ぎて「ウップ!」と思わずのけぞりました。案外、私達も日常のルーチンワークの中では、もろみの恐ろしさを忘れてしまっていたりします。これからの最盛期を粛々と乗り切るためにも、蔵人全員で安全第一に仕事をしたいもんです。


□□□ ここのクリックは全くもって安全です □□□
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吟仕込(その後)

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このシリーズが終わっちゃうと、またネタ探しに頭を使わなくっちゃならなくなりますから、ちょっとブルーが入りそうになっている岳志です(汗)。ドラエモンのポケットから、毎日ひとつずつ書き易いネタを考えてくれる機械かなんかを出してもらいたいもんですが、のび太君の末路はいつも悲劇チックですから、きっとそんなものない方がいいんでしょう(笑)。

このシリーズの最終回として、今現在の大吟もろみの様子をお伝えして、終了っていうことにしたいと思います。もろみの写真なんか上手く撮れなくて、見ても分かりづらいばかりですが、ここまで吟醸吟醸言って騒いでいたのに読者の皆さんを付き合わせてきたわけですから、せめてものお礼に見ていただこうっていう趣向です(笑)。

今日の段階で、仕込後6日が経過しました。徐々にもろみの温度を高くしていって、旺盛な発酵に導こうとしている道半ばっていうところです。写真が悪くて本当に申し訳ないんですけど、少しだけ泡が表面にプクプクしていますね。ゆっくりじっくりと育てることで、香りが高く、雑味のない、スッキリとした酒質になってくれます。

タンクの壁に泡が付いてますけど、これは夜中に撮ったもんだからそうなってますが、毎朝きれいにふき取ってるんですよ。そこに雑菌が生育したり、面白くない香りが出たりしますから、いつでも清潔に保っておきます。これからどんどんと泡が立ってくると、掃除も大変になってきますね。

もろみの初期段階っていうのはとても重要で、これからの生育過程を占う意味でも、勘だけに頼らずに、しっかりと分析を行って、もろみの状態を把握しておくことが大切になります。実は、昨日の分析値がちょっとばっかしこちらの心づもりと違っていたので、心配で夜も眠れませんでしたが(ウソ)、今日には復活していてヤレヤレです(汗)。

先日も書きましたが、もうこの段階になると、私達の出来ることなんてそうはありません。毎日こうやってもろみの面を見に来るくらいが関の山で、余計な手は下さない方がいいってことなんでしょう。いくら強引に仕向けてみても、結局こちらの思うようには育ってくれないっていうのは、自分の子供と一緒じゃないですかね(笑)。

もろみの経過にも、理想的なライン、あるいは自分で過去にやって上手くいったラインっていうものがあるわけで、なるべくそれに近くなる様に誘ってはいきますが、それとても温度経過くらいの話であって、それによって内容成分がどう変遷するかなんていうのは、やってみなくっちゃ分からない世界なわけです。

あとひと月前後の間、発酵が続きます。それは、気の抜けない期間でもあり、出来上がりを心待ちにする期間でもあります。仕込んじゃうまでは作業的にとても大変なわけですが、これからはちょっと余裕を持ってもろみの成長を楽しみたいと思っています。また、出来上がりの頃になったら、どんな顛末になったのかブログでご報告しますね。


□□□ 一瞬一位だったという噂が・・・ □□□
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吟仕込(おまけ3)

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さて、この吟醸仕込ウィークのおまけシリーズも最終回です。過酷な作業が続いたあの1週間に、蔵人以外で、ありありと思い浮かぶほどに記憶に残った最後の顔は・・・これが、女房でんがな(汗)。とても甲斐甲斐しく世話をしてくれたとか、そーゆーんじゃありません。こりゃ、まぁ、大チョンボの類ですわな。

吟醸用の麹を造り終えた日っていうのは、毎年のこととは言え、それなりに感慨深く、充実感があり、若干の後悔の念を抱きながらも、晴々とした気持ちになっています。何に対してってことじゃありませんけど、祝杯をあげたい気分なわけです。体力がまだあった数年前であれば、越百あたりに一杯飲みに出ていたところですね。

今じゃ、外で飲んだりすると、それだけで体力消耗になっちゃって、本当に外出ができなくなりましたね。時間があったら寝るっていうのが、この冬を乗り切るための原則であって、ほんの10分横になるだけでも楽になるような気がして、傍から見たらまるで病人です(笑)。あの、バリバリと働けて、バリバリと遊べていた頃がなつかしい・・・(涙)。

とまぁ、吟麹が終わったからって何をするわけでもないんですけど、ようやく家で食べるご飯も味が分かるようになって、そして、今まで入ったかどうかも記憶にないほどだったお風呂にもゆっくりとつかることができるようになります。私は大のお風呂好きですから、我が家の狭っ苦しいユニットバスでも、それなりに楽しみにして家路に着くわけです。

家に帰ると、そそくさと風呂場に向かう私。のばしていた髭でも剃ろうかなんて思いながら、ウキウキと脱衣所で服を脱ぎました。飲みには行けないまでも、お風呂場で気分を開放させようと、真っ裸で扉を開けて中に飛び込みました・・・ところがところがところが、いつもと違って、開け放たれた窓から寒々しい風が吹き込んでいて、私は一瞬「ここはどこ?」の世界に・・・。

状況が飲み込めない私が、「あのー・・・スイマセン・・・お風呂がえっれー寒いんすけど・・・湯船にお湯も入ってないし・・・」と、こちらが何か思い違いをしてイチャモンをつけちゃって、後で逆に怒られるかもしれない時のことまで考慮に入れて、十分慇懃に女房にお伺いを立てると・・・「キャー!!!お風呂入れるの忘れてたー!!!」と、私の思った通りの反応が・・・(汗)。

そんなの本当に珍しいことなんですけど、なにも吟醸麹が終わった日じゃなくてもいいのにねぇ(涙)。私は完全に出鼻をくじかれて、お祝い気分もどこへやら。凍えるようなお風呂場で、シャワーだけ浴びて出てきました。意図してやったんじゃないことは分かってるとは言え、この借りはどこかでしっかりと穴埋めしてもらわなくっちゃなりませんな(笑)。


□□□ 写真は女房の手タレの代わり □□□
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吟仕込(おまけ2)

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吟醸ウィーク中にいつもと違った人と顔を合わせれば、即座に忘れ去るか、とても記憶に残るかのいずれかでしょうね。本当は、昨日一日分の記事で、記憶に残った人の全員分を書こうと思ったんですけど、何となくダラダラと書いてしまったので、今日はその二人目の方のことを書きましょう。「俺のことはブログに書くな」といつも言われてますが、書いちゃいます(笑)。

その人はN先生。まぁ、酒造業界では知る人ぞ知る先生ですな。歯に衣着せぬ物言いで、日本中の蔵の人間をこき下ろすので有名です(笑)。このブログにも何回か登場していただいてますが、今回は吟醸仕込期間中の巡回指導っていうことで、長生社の蔵にも来ていただいたような次第です。

伊那の酒造協会っていう組織があって、伊那谷の8蔵が加盟しているんですけど、その協会で酒造りの勉強会を実施しています。勉強会の先生を例年どなたかにお願いしているんですけど、2年ほど前からそれをN先生にご依頼申し上げていて、例のごとくの厳しい口調でご指導をいただいているんです。

ですから、「なんで吟醸仕込の忙しい時に?」なんていう話じゃなくって、吟醸仕込の時だからこそ来ていただいて、各蔵の現場の様子を見ていただくという、この時じゃなきゃ意味がない訪問っていうことになります。先生は、元々この業界を指導する立場の方でしたから、私達としても、自分の蔵の中で講義を受けられるっていうことは、実に有り難いことと言えるでしょうね。

具体的なやり取りについては専門的になりますから省きますが、この日のためにいくつか質問したい点を用意してありましたから、それについて答えていただくっていうパターンが多かったですかね。吟醸仕込の直後でしたから、頭がかなりそっちの方面にシフトしていて、ちょっと突っ込んでいろいろとお聞きしました。

「お前は、俺の言うこと、どうせ聞かねーだろ」とか言いながらも、これまでの経験の中からあれこれ教えていただいて、今後の酒造りにどう生かそうかワクワクしているところです。ちょっとしたことで麹やもろみに面白い変化が出てきたりすることだってありますから、いい酒造りに一歩近づけるかもしれません。

来社いただいた日の夜に、先生をお招きして情報交換会と言う名の飲み会(?)を開いたんです。私は蔵の仕事があって欠席でしたが、たまたま、蔵の中で仕事をしていた女房を見かけた先生は、「岳志はブログで奥さんのことを鬼嫁のように書いてるけど、本当は優しそうな人だったって協会のみんなに伝えとくわ」と、訳の分からんことをおっしゃって、長生社を後にされました(笑)。


□□□ 写真のつららが分かるかな? □□□
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吟仕込(おまけ1)

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吟醸仕込の一週間は、寝る間も惜しんで酒造りに没頭していて、造り期間の中でも最も一般世間とは隔離された状態・・・ではあるんですけど、それでも人は群れの動物ですから、蔵人以外の人と全く顔を合わせないなんてことはできません。この吟醸ウィークに私の心に残った人の顔がいくつか思い出されます。

ひとりは、なんと横浜の鶴チューS君です。彼は冬の間は駒ケ根には来ません。それは、私をおもんばかってのことでもあるんですけど、スタッドレスタイヤを持っていない彼は、異様に雪道氷道が嫌いなようで、信州方面は不吉な方角にあたるみたいなんですよね。夏の間は毎週来るのに、このギャップは彼の中でどう消化されてるんでしょうか(笑)。

私が麹室からちょうど出てきた時だったらか電話がとれたんですけど、「今、駒ケ根にいるから、時間があるようなら顔を見に行く」と。時間なんてあるわきゃないんですけど、「そんじゃ、今すぐなら杜氏部屋にいるから」っていうことで、本当に5分程度でしたが、彼と話をすることができました。

スタッドレスでも買ったのかと思いきや、あにはからんや、レンタルしたプジョーのスポーツカーに乗ってやって来ましたよ(汗)。雪がないことを確認して、日帰りでドライブにやってきたっていうことらしいです。蔵に来たのは夕方だったんですけど、これからご飯を食べてすぐに横浜に帰る予定のようでした。

「おー、痩せてんじゃん、身体大丈夫?」なんて言ってましたが、人が息つく間もなく仕事をしている最中に、優雅にスポーツカーでドライブに来るなんざぁ、一体どーゆー了見なんでしょうか。どう考えても、人の神経を逆なでしに来たとしか思えませんが、私も一瞬造りのことは忘れて、その車のシートに座ってうっとりしたのもまた事実(笑)。

まぁ、実際には、彼としては陣中見舞いと、面白い車を見せにわざわざ寄ってくれたっていうところでしょうね。吟醸の仕込だからって、気持ちがささくれ立って殺伐としているわけでも、疲労困憊で物が言えないわけでもなくて、いたって通常の状態ではあるんですけど、こうして、全く造りとかけ離れた友人がやって来てくれるっていうのも、一服の清涼感としては有難いものです。

また春に会うことを約束してS君は帰って行きました。その後、私はあわてて麹室に飛び込んで、やりかけの仕事を終わらせました。全くもってクソ忙しい最中の来駒でしたが、偶然にも時間が合って、いい気分転換ができましたね。今となっては、どんなスポーツカーだったのかよく思い出せませんが・・・(汗)。


□□□ どんなに忙しくてもワンクリックを! □□□
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吟仕込(その7)

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ついに、今年の吟醸の仕込は終わりました。あまり眠れない1週間でしたが、とりあえずは無事終了っていう感じです。仕込工程では、チト失敗と言えるようなミスが出なかったのが良かったですね。このまま行けば、そんなにいい出来じゃないかもしれませんが、それほど悪いお酒にもならないと思います(笑)。

ちょっと、このシリーズを書いていて気になっていたことですが、このブログで『吟醸』と書いたら『純米大吟醸』のことです。信濃鶴には純米酒の規格しかありませんし、吟醸系のお酒は大吟醸しかありませんからね。この辺の言葉の定義も、しっかりとご説明申し上げないとなりませんが、ま、今日は吟醸が終わったっていうことで、脱力してて無理です(笑)。

吟醸の仕込が完了してうれしいっていう感覚はないんです。まだまだ、これからもろみの管理は続きますし、もろみを搾った後だって品質に気を配らなくっちゃなりませんし、新酒鑑評会への出品も待ってますしね。うれしいっていうよりも、ホッとしたっていう感じで、これからの方策も考える余裕が出てきました。

しかし、これからの方策なんて言ってみても、仕込が終わっちゃうと、あと人間の側で出来ることなんてそうはないんです。「麹と酛は造るもの、もろみはできるもの」なんておっしゃっていた杜氏さんがおられましたが、もろみの段階にまでなると、もう人の手でどうこうするっていう世界じゃないんですよね。

もちろん、いろんな場合の対処法はありますが、基本的には見守るっていうことしかできません。私達が行うのは、もろみの温度を管理すること、タンクをきれいに保つこと、日々の成分を分析することくらいであって、もし問題が発生したとしても、それを劇的に解決するための何か特別な機械があるとか、秘伝のテクニックがあるとか、魔法の薬があるなんてーこたーありません(笑)。

いずれにしても、気を抜いていられるなんていうわけじゃありませんから、これからも毎日様子を見ながら、お酒が搾れるまでの約一ヶ月間を楽しもうと思います。素直に育っても、多少ひねくれてしまっても、可愛い我が子には変わりありません。出来が悪いとなれば、この親だから仕方がないってことで、ご勘弁願いましょうかね(笑)。


□□□ 一応シリーズ完結かな □□□
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吟仕込(その6)

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毎年載っけている写真ですが、この光景が私にとって最も吟醸仕込みを感じさせるものじゃないですかね。昨日ご紹介したスノコを蔵の中に並べ、そこに蒸米を広げて放冷している図です。留(とめ)仕込にでもなれば、20枚近くのスノコを全部使って、蒸したお米をなるべく薄く広げて、温度を下げ、乾かします。

写真だと雰囲気が伝わらないかもしれませんが、あたり一面に湯気が立ち込めてモウモウとしているんですよ。幻想的な光の加減になって、まるでうちの蔵じゃないような感じになります。もう1枚、もっとモウモウとした場所を撮ったんですけど、何が何だか分からない写真になっちゃったので、こちらを採用しました(笑)。

何でこんなことをするかって言えば、蒸米の温度を下げるためと、乾燥させるための2点に集約されるでしょう。その理由を問われれば・・・それは、ここでは書き切れませんから省略させていただきます、ハイ(汗)。ま、その方がいい仕込みができて、結果的にいいお酒になるんだとご理解くださいね。

吟醸の場合には、発酵温度を普通もろみに比べて非常に低くしなくっちゃならないっていうことと、スッキリ上品な味を出すために蒸米の溶解を抑制気味にする必要がある・・・くらいの知識があれば、何となくお分かりになるでしょう。あまり詳しく説明すると、私の方のボロが出ますからこの辺にしときます(笑)。

この、蒸米に手を入れる作業は、決して重労働ではありませんが、案外手間がかかって大変です。何か適当な高さの台にでも乗っていればかなり楽になるでしょうけど、地べたにしゃがみ込んでする仕事なんてあまりありませんし、ひとりで数枚のスノコを数回手入れすると、腰も膝も疲れて、寒い中ですから体も冷えちゃうんですよね(汗)。

更に、放冷後にこれをタンクに入れるのも大変です。たくさん人数がいればいいですが、2人で両端を持ってタンクまで20往復して、その度にはしごを上ってタンクの口から放り込むわけですから、こちらは結構な仕事になりますね。やっぱり、仕込作業だけをとってもこれだけ手間がかかってるんだから、吟醸酒ってスゲー酒なんだよねぇ。


□□□ 目指せ2000ポイント! □□□
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吟仕込(その5)

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この時だけってわけでもないんですけど、吟醸の仕込の時に大活躍するというか、この時しか使われないというかの、これも酒蔵らしい小道具があります。写真にある『スノコ』です。こいつもこれまでにこのブログに何度も登場したことがあるとは思いますが、女房に言わせると、何か具体的な物が出てきた方が面白い記事になるっていう仰せだったので、目の前にあったこいつの写真を撮ってみました(笑)。

通常ではほとんど使ってないんですけど、蔵には写真と同じタイプの物が20枚くらいあるんです。たまたまこれはきれいな方のヤツですけど、中の桟が折れて無くなっているようなものもたくさんあって、一体何十年使ってるんだか分かりませんが、ここまで使い込めば神様も褒めてくれるんじゃないかって程の年代物です(汗)。

使い方はいたってシンプルで、スノコの上に布を敷いて、その上に蒸米やら麹やらをのせるっていうだけ(笑)。昔は、主に『出麹(でこうじ)』に使ったものでした。出麹っていうのは、完成した麹を、専用の暑い部屋から出して、外気で冷却することを言います。出来上がりの麹をバラバラにほぐして、この上に広げたわけです。

今では、出麹は専用の通風箱に入れてしまいますから、この上に出すことはめったにありませんし、他の使い方として、蒸米をこの上で冷やすような作業もありませんから、数枚のみ使って、あとは天井裏にしまってあるんです。ところが、吟醸の時になると、わざわざこの1週間のためだけにこれを全部引っ張り出して、洗って、総動員で使うことになります。

まずは、吟醸の麹だけはスノコの上に出すんです。これは、自然に温度を下げて乾燥させた方が麹のためにはよりベターだっていう考え方からです。もうひとつは、仕込の際に蒸米をこの上で放冷するのに使います。これも、風を当てて冷やすよりも、自然に人の手で広げて冷やす方がもろみのためにはいいっていう理屈からです。

っていうことで、今週だけは蔵のあちこちにこのスノコが放置してあるような状態になって、いつも蔵の中にいる私達にとっては、いつもとは違う景色になっているわけで、それもまた私にとっての吟醸風景なのかもしれません。この風景をもっと眺めていたいのか、早いところ目につかないようにしたいのか・・・どっちとは言えない、複雑な心境ではありますが(笑)。


□□□ 案外高ポイントになってます □□□
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吟仕込(その4)

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全てがテンパリ状態で、微塵も余裕のない岳志です(汗)。「ブログ書く余裕があるじゃないか」とおっしゃるかもしれませんが、これも業務のうちですから余裕とは言いまへん。次から次へのやることが追いかけて来て、そんでもって、こんな時に限って蔵の井戸ポンプが壊れたりなんかして、「ボンッ!」とかいって頭から何か飛び出しそうです(笑)。

さて、昨日の続きですが、なぜあの光景が吟醸の時じゃないと見られないかっていう理由をご説明申し上げましょう。普通の仕込でも同じように『酛下ろし』の作業はあるわけです。どんなふうに仕込を行おうが、ほとんどの場合には酛が必要になりますからね。近代的な仕込みの場合には酛がないような方法もありますが、それについてはまた稿を改めましょう。

酛下ろしはどんな仕込にもあるのに、吟醸の仕込の時にだけある作業・・・それは、『添桶(そえおけ)』を立てることなんです。添桶は『枝桶(えだおけ)』とも呼ばれますが、通常の仕込み形態である『添(そえ)、仲(なか)、留(とめ)』っていう三段仕込方法における、一番最初の添仕込を、本仕込のタンク以外のもっと小さなタンクに仕込むことを意味しています。えっと、『三段仕込』に関しては、また別稿ということで・・・(汗)。

添の仕込はとにかく量が少ないですから、それをいきなり大きなタンクに仕込むと、最初は底の方に薄くもろみが広がることになって、健全な発酵にならない場合も出てきます。そこで、添仕込だけを別の小さなタンクに仕込んでしっかりと発酵させてから本仕込みのタンクに移して、その後の仲仕込、留仕込を行うのが添桶を立てる理由です。

丁寧に全ての仕込で添桶を立てておられるお蔵さんもありますが、大多数の場合には極限られたもろみだけに用いられる手法だと思います。長生社では、吟醸の仕込にのみ使っています。ですから、こんな小さなタンクが仕込蔵に置かれるのは、吟醸を仕込んでいるこの1週間だけのことなんです。

そんじゃ、他の一般の純米酒なんかはどうやって酛下ろしをやってるかって言うと、これはもうルーチンワークなわけですから、仕込タンクの真上に穴が開いていて、そこから簡単に下ろせるようになってるんですよ(笑)。添桶は使いませんから、本仕込のタンクに最初から直接投入するっていうことになります。

何にも推敲もしない書きなぐりの記事で読みにくいとは思いますが、もう、延髄の反応だけで書いてますから、どうかお許しください。もうちょっと、このパニパニ状態は続きます(汗)。


□□□ 自分でもクリックしてないかもしれません(笑) □□□
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吟仕込(その3)

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内容が面白くなくても、せめても吟醸仕込の時らしいものを載せようと、頑張って今朝撮った写真です。あまりに余裕がなくて、「このことはもしかして、以前にも書いたかもしれない」なんていう詮索をしている時間はありません(笑)。「これって、前にも読んだぞ」と思われる読者の方は、笑って読み飛ばして下さいね(汗)。

でも、書き始めようとすると、案外いろんな説明が必要だっていう事実にぶち当たって、「こりゃぁ失敗」と思い始めた岳志です(汗)。ある状況を説明するのに、付帯的に説明しなくっちゃならないことって多いもんですよね。でも、ここで引き返すっていう時間ももったいないですから、恥も外聞もなくドンドンと前へ進みまっせぇ(笑)。

この写真の中にある変なものっていうと、雨風でボロボロになった障子でもなく(汗)、大きく漆喰がはがれ落ちた土壁でもなく(汗汗)、タンクにかぶせてある布に開いた穴でもありません(汗汗汗)。そうです、真ん中あたりに垂れ下がっている細長いホースです。一体、どこからどこへ、何を流そうとしてるかお分かりですか?

こんな光景が長生社の蔵の中で見られるのは、本当に吟醸仕込みの時だけなんです。どの仕込にも必要な作業なんですけど、吟醸の時だけこんな風になるんです。正に年に1度の風景なわけで、これを見ると大変な吟醸の仕込が佳境に入ってきているっていうことを実感して、身が引き締まりますね。

っていうことで、正解は、『酛下ろし(もとおろし)』の図でした。『酛』っていうのは、もろみを仕込む際に最初に投入される、酵母菌を大量に含んだスターターの役割を果たすもので、『酒母(しゅぼ)』とも呼ばれるものです。酛は、もろみの仕込が始まる2週間ほど前から造られていて、仕込の日の朝、発酵タンクに移されるんです。

その酛を造るための部屋が、長生社では仕込蔵の2階にあるわけで、2階から1階の仕込タンクにそれを送るのに、楽をするようにこのホースを使って下ろすっていう算段です。こんな細いホースでも流すことができるほど、酛っていうのはサラサラした液体なんですよ。どうしてこれが吟醸の時だけの光景なのかは、また明日・・・って、こんなところで連載になるとは思いもしませんでしたよ(笑)。


□□□ だんだん睡眠不足になってきました(汗) □□□
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吟仕込(その2)

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吟醸に限った話ではなくって、どのお蔵の杜氏さんも麹造りには命をかけておられると思います。それは、麹の品質がお酒の味に最も直接的に関係してくるからです。よく言われるところの、『一麹、二酛、三造り(いちこうじ、にもと、さんつくり)』という至言は、麹の重要性を語っているとも言えるでしょうね。

吟醸の仕込のためにも麹を数回造るんですけど、私のような未熟者にとっては、その全てを上手く造り切るのは至難の技になります。たぶん、ベテラン杜氏さん方は、そこを安定してやり抜いちゃうんでしょう。コンテストでも、いつもいいお酒を出品されているお蔵さんにはその実力があるんだと思います。

全く同じようにやってるはずなのに、その度に結果が違ってくるのは、相手が生き物だからと言ってしまえばそれまでですが、ある程度経験を積んでもその辺の手綱さばきには苦労させられますね。まぁ、謙虚になって考えてみると、私は1回でも上手く作れているかどうかすらも定かではありませんが・・・(汗)。

もろみ1本の仕込を考えてみると、詳しい説明はここでは省きますが、酛麹(もとこうじ)、添麹(そえこうじ)、仲麹(なかこうじ)、留麹(とめこうじ)が必要なわけで、1本の吟醸を仕込むことになれば、少なくても4回は吟醸用の麹を造らなくっちゃなりません。この、たった4回だけでも同じ品質ってわけにいかないんだから、ヘタってぇもんですわなぁ(涙)。

普通の純米酒と純米大吟醸で、造る麹が違うのかって聞かれれば、基本的には同じものなんですけど、やっぱり吟醸酒にふさわしい味を造り出すための麹っていうものがあるんですよね。そして、それは人の手をかけて造ることが多くて、機械的に造ることと比べればブレが大きくなることは当然と言えば当然ではあるんですけどね。

今のところ、吟醸用の麹は2回分造り終わってるんですけど、私の気分的には1勝1敗ってところでしょうかね(笑)。技術者としては、やっぱりちょっとでも気に食わないところがあると納得できませんから、1敗分の借りは次回にキッチリと返すつもりです・・・って、こんなことブログに載せなくてもいいことですが、寝ぼけ眼だとこんなことしか書けなくて、実にスンマセン(汗)。


□□□ 吟醸ブログはつまらないと女房に言われました(涙) □□□
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吟仕込(その1)

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10日ほど前に、今年の純米吟醸の酒母を造り始めたなんていう記事を書きましたが、いよいよその本仕込が始まります。これから数日、私もこれまで以上に睡眠時間が短くなりそうですから、タイトルは吟醸に関するシリーズってことにして、多少手抜きをさせていただきましょう。内容については、全てが吟醸に関することになるかどうか、今のところ定かではありませんけどね(笑)。

今年の吟醸にかける意気込みとしては、これまでと大して違った部分はありません。最高の原料と(美山錦ですが)、最高の手間と(蔵人だけですが)、最高の技術と(ヘッポコ杜氏ですが)を使ってお酒を醸したらどうなるのか。毎年書くことですけど、信濃鶴にとっては壮大な試験醸造っていう位置付けですね。

こんなに手間暇と時間とお金をかけて吟醸を造っても、そこで得られた知見が一般の純米酒の製造に生かされないんじゃ、私にとって全く意味がないわけです。一般の純米酒を造る中で得られる知識っていうのも当然ありますが、異なった立ち位置から見える景色っていうのが、また新たな気付きを与えてくれる可能性は高いです。

今年挑戦したいポイントはいくつかありますが、例年のごとく、失敗を恐れずに果敢に攻めたいと思ってます。どんな結果になるのか、今から楽しみなものが多いですね。製品にならないくらいの失敗はできませんが、これまでも人に言えないような逸話はいくつも作ってきましたから、怖い物はありませんぜぇ(笑)。

欲に目がくらんだことを言わせてもらえば、全国新酒鑑評会はちょっと狙いにいきたいですね。美山錦を使った純米規格での金賞は無理だなんて、過去2回受賞しちまった経緯から、もう言い訳には使えません。これまでは3年に1度の受賞率ですから、ちょうど今年がその年番にあたります。越百の面々は今年は『銀の鶴T』を作りたいそうですから、金賞じゃなくって入賞にしてほしいみたいですけどね(笑)。

これは、金賞を目的にしたいんじゃなくって、先ほども書いた今年のポイントの中に、コンテストでの高評価と方向性が同じ内容があるもんだから、それが上手くいけば金賞も近くなるんじゃないかと期待しているっていうことなんですけどね。ま、とらぬ狸の皮算用でもしながら、粛々と仕込みを始めることにしましょうかねぇ(笑)。


□□□ とらぬポイントの皮算用 □□□
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事故

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さて、蔵の中のことを書くなんて言った最初の記事がこんなんじゃ全く面白くないんですけど、これは私の備忘録っていう意味合いも込めて、忘れないためにもブログに載せておこうと思います。先日、長生社の蔵であわや事故につながるかもしれない事例があったんですけど、お恥かしながらご報告をば・・・(汗)。

最初に申し上げておきますが、この事故に遭遇しそうになった蔵人は、幸いなことに大した怪我はせずに済んだんです。でも、何もなかったからと放っておいたんじゃ、次回は本当の事故になりかねませんから、このままで済ませちゃいけないと思うんですよね。この事故の後で、作業方法は変えて、同じことが起こらないように改善中です。

日本酒の原料のお米の原料処理は、『蒸す』ことが基本になります。蒸したお米は温度が100℃くらいあるわけで、そのままタンクに投入したんじゃ上手いこと発酵してくれません。こちらの考える目標温度に仕込めるように、蒸し上がったお米を冷やす工程がまずあります。『放冷(ほうれい)』と言いますが、そのための専用の『放冷機』っていう機械があるんですよね。

簡単に説明すれば、大きな網状のベルトコンベアの上に蒸米を一定の厚さにならして、そこに冷風を当てることで温度を下げるんです。その一定の厚さにするためのお米の投入口に、写真にあるような、上から塊で落ちてきた蒸米をほぐしてやるための撹拌棒みたいなのが付いてるんですよね。

仕込が終わって、片付けをしている時に問題は起きました。この棒には塊を粉砕するように、棒状の突起がたくさん出ているんですが、それはあまり高速回転ではありませんが常にグルーっと回っているわけで、くっついたお米を払い落す作業をしていて、作業着の袖がその突起に引っ掛かって巻き込まれそうになったわけです。

すぐに機械は停止されて事無きを得ましたが、最悪の状況を考えれば本当の大事故にだってなりかねない状況だったと思うんですよね。実は、私もかつて袖口が引っ掛かったことがあったんですけど、それほどの危険認識はなかったわけです。危ないと思った点は、すぐにでも改善しないといけないと、今回は身に沁みましたね。

当事者の蔵人はいたってケロッとしてましたが、管理者の私とすれば、実に肝を冷やすような事例だったわけで、人間とは比べ物にならない力で動く機械の怖さをヒシヒシと感じました。この撹拌棒はゆっくりと回るものですが、もっと高速で回転する機械もいくらでも蔵の中にはありますから、それに関しても改めて注意喚起しなくっちゃなりません。

酒蔵で大きな事故になるのはもろみへの転落ですが、そういった一発で命を落としてしまうような危険とも隣り合わせなわけですから、これからはもうちょっと危機管理の意識を明確に持たなくっちゃならないと大いに反省したような次第です。美味しい信濃鶴を当たり前のようにお届けするためには、高度な技術も大切ですが、こういったベースの動作がしっかりとできていることが基本中の基本になるはずですからね。


□□□ 1日1クリックも基本中の基本です □□□
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沖縄写真

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写真が無い無いとぼやいていたので、とうとうまっちーさんが助け船を出してくれました(笑)。ご家族で沖縄を旅行なさった際のものと、しょっちゅう見学に行っている(飲みに行っている?)地元の造り酒屋さんのものをメールしてくれたんです。蔵から出ない生活をしている私にとっては、とってもいい息抜きになりましたね。まっちーさん、本当にありがとうございます!!!

他の人が撮った写真って、その人の目線が分かりますし、自分の感度とは違ったとらえ方がされてますから、とてもワクワクして見ちゃいますよね。それが、まだ会ったこともないのに、毎日コメント上で会話を交わしている友人だとなれば尚更のことです。枚数的には15枚ほどでしたが、実に楽しく拝見しました。

少しでもリラックスさせてやろうというお気持ちには痛み入りますが、私も沖縄に行った際に見たことがあるような被写体があると、逆に興奮状態になったりして、パソコンの前でフンガフンガ言ってましたよ(笑)。中にはまっちーさんご自身が写ったものもあって、「あぁ、まっちーさんってこんな人なのかぁ」と、初めてご尊顔を拝することもできました。

今回の沖縄旅行はご家族で行かれたんですけど、お子さんたちは既に成人しておられますから、そういう家族での旅行って珍しいんじゃないかと思うんですけどね。これまでのコメントやメールでのやり取りからは、きっと仲のいいご家族なんだろうってことは容易に推察されますから、楽しい旅行だったことは間違いないでしょう。

でも、北海道の人が沖縄でお正月を迎えるなんて、結構な冒険じゃないですかね。思い切って海外にまで飛んじゃえば腹がくくれるかもしれませんが、日本国内での最長の移動をして、文化のビミョーに違う地での年の瀬っていうのは、いろんな驚きもあったはずです。まぁ、それも楽しみのうちのひとつだったとは思うんですけどね。

私も、もう何年も前に、娘と二人だけで沖縄旅行をしたことがありました。まだ小学校5年生の女の子とそのオヤジの二人連れは、時として訳あり家族だと思われたフシがなかったでもありませんが(笑)、今でも私の一生の思い出になっています。きっと、まっちーさん御家族もいい思い出作りができたんじゃないですかね。

頂いた中で特に懐かしかったのが、上に載せた、那覇市の公設市場の写真でした。私も那覇に滞在していた時には、毎日ここの2階の食堂の中の1軒に通って、娘を相手に飲んだくれてました(笑)。あの頃の娘は、本当に素直で可愛かったんですけどねぇ(涙涙涙)。いろいろと思い出に浸っていたら、今日の麹の仕事に集中できませんでしたよ(ウソウソ)。

いやぁ、ほんの少しでしたが、パソコンの前でいい時間を過ごせましたね。まっちーさんには、改めて感謝感謝です。労せずしてブログネタにすることもできたわけですけど、人のふんどしで相撲をとるとは正にこのことで、あんまり褒められたもんじゃありませんな(笑笑笑)。


□□□ こっちも労せずしてポイントアップがいいなぁ □□□
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逃げ

何度も同じこと書くようで気がひけますが、写真がないので何を書いていいのか迷ってます(汗)。そう考えてみると、画像とか映像ってとても人間のインスピレーションを刺激するんでしょうねぇ。その1枚があれば、例えばこのブログなら、原稿用紙3枚分くらいは文章が書けちゃうってことになるんですもんね。

当然、書きたいことがある場合には、それが文章になってほとばしって出てきますから、目からの情報なんて必要ないんですけど、全く関係のないような写真を見ているうちに何か書きたいことが浮かんでくるっていう場合もよくあります。そして、それがお酒に関するような内容だったら、私の場合はベストってことです(笑)。

ま、そういう天からの啓示が今日はないわけですから、空っぽの頭の中から何かを引きずり出そうと思うんですけど、何も面白いことは出てきません(汗)。ただ、「そんだったら、どーして蔵の中のことでも書かねーんだよ?」と、もうひとりの自分が言ってるんですけど、その理由は自分では分かってたりするんです。

たぶん、逃げてるんですよね、酒造りから(笑)。私とすると、1日のうちでブログ書いてる時間くらいが、酒造りから解放されている気分になれる時間なんじゃないかな。だから、そういう貴重な時間まで蔵の中のことを書いていると面白くない自分がいて、知らず知らずのうちに、自分のストレス発散のための文章を書いてるんじゃなかろーか?

そんなことじゃ、読んでくださっている読者の方に申し訳ないし、私だって酒造りに関する話題をお届けしたい気持ちは山のようにあるんです。ネタなら、探せばいくらでもあるはずですしね。でも、ここんとこ書いた記事のタイトルを見返してみても、どうも現実逃避している感じがありありと見て取れるんですよね(笑)。

ブログ用の時間がしっかり確保できないっていうのも、現実逃避の大きな理由のひとつかもしれません。冬の間はいつでも慌てて書いていて、時間がないもんだから場当たり的な内容に終始してしまう傾向がありますね。慌てていてもなんとか記事にできるようなネタは、これまでの6年間で使い果たしたのかもしれません(笑)。

ただ、誤解のないように言っておきますが、酒造りの方は順調にいってますからね!肝心の仕込が上手くいかないもんだから、その現実から目を逸らそうとしてるなんてぇわけじゃぁありませんぜぇ。そちらはそちらで、大変に充実した日々を過ごしておりますから、ご心配なく(笑)。

ということで、これからはなるべく蔵の中からネタを拾ってくることにしますね・・・イヤ、もうすぐ吟醸の仕込に突入するから、その間はダメかなぁ・・・なんて、いろいろ逡巡しているうちに、あっと言う間に春になっちゃうんでしょうねぇ・・・。


□□□ 吟醸来りなば春遠からじ □□□
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スタッドレスタイヤ

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よー降りましたなー、雪雪雪・・・皆さんのお住まいの地域ではいかがでしたか?この日の朝の予報では、駒ケ根市は午前中は雪マークだったんですけど、午後には雨に変わるっていう感じだったもんだからそれほど気にしてなかったんですよね。でも、なんのこたーない、結局ずっと降り続いて、かなりの積雪になりました(汗)。

成人の日の祝日で、蔵も人手が足りなくて雪かきもまともにはできませんでしたが、外のトイレに向かうルートだけは確保しておきました。夜中に行こうと思った時に、いちいち長靴に履き替えなくっちゃならないのって、結構面倒臭いんですよね。少し離れた所にトイレがあるなんて方が、今時珍しいでしょうけどね(笑)。

朝になって、空が白んできた頃に物干し場を見上げて見ると、地面ほどの量じゃないんですけど、雪かきが苦労するのは必至の状態でした。パウダースノーっていうよりも、どっちかって言うと湿り気のある雪でしたから、干場の針金にも着雪して珍しい光景になってました。あんな細い一本の針金に雪がくっつくってどーゆーことなんでしょうねぇ。

まぁ、そのくらいドカドカと降ったってことで、交通がマヒしないくらいだったら、年に何回かは仕方がないでしょう。でも、今回は長野県の山の中じゃなくって、関東平野にもたくさん降ったみたいで、そっちの方面はかなりいろいろな影響があったみたいですね。特に、車の事故が多かったんじゃないですか。

関東の人はスタッドレスタイヤなんてあまりお持ちじゃないかもしれませんから、いきなり降られるとスリップ事故は増えるでしょうね。私達にとっては当然の必需品ですが、私のスタッドレスタイヤは、夏の間にはき潰しちゃったヤツですから、あまり効果がなくってビクビクもんです(汗)。ただ、いくら古くても四駆ですから、なんとか走れてるんですけどね。

でも、昨日の雪はスタッドレスでも手こずるような雪でしたね。夕方、蔵にお客さんが車で来られたんですけど、会社の構内全面に30センチくらい積もってましたから、方向転換することもままならずに、結局、雪の中から出られなくなっちゃったんですよね(汗)。スタッドレスタイヤも勢いよく空回りするだけで、前にも後ろにも動きません。

スコップを持って行って、タイヤの前後を少しかいてやって、後ろから押したらようやく動いてくれました。あの位降ると、普通のコンパクトカーみたいな車は、圧雪してない状況だと危ないですね。私の車で引っ張ろうとも思ったんですが、効かないスタッドレスのせいで二次遭難になってもいけませんからやめときました(笑)。

あの状況を見ちゃうと、スタッドレスタイヤも万能じゃないんだってことがよく分かります。当然、幹線道路は除雪してありますから、危険なことはないと思うんですけどね。最終的にはチェーンに勝るものはないみたいですが、そんなにあれこれ考えるんだったら、ドカ雪の日くらい歩けばいいんですけど、そんな日に歩くのなんてみんなイヤか(笑)。


□□□ ドカドカとポイントも入りますように! □□□
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鍋鍋鍋

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昨日のブログで写真がもうないなんて言っておいて、こんなにもあるじゃーねーかってことなんですけど、実際にスマホにはもうこれ以外は使えそうなものは残ってません(汗)。要するにとっておきのラスト4枚ってことなんですけど、これにはこれで理由があって、そんなつまんねーことを説明するための記事っていうのが今日の趣旨です(ウソウソ)。

本当のことを言うと、1枚目から3枚目までは昨日の時点であったんだけど、昨日の夜は女房が前々から「おでんにするわよー!」ってのたまってたもんだから、そこでもう1枚鍋の写真を追加できると思って待ってたって訳です(笑)。拙ブログでは、写真が複数枚ある時には、サイズを小さく4枚にしてアップするのがお決まりですからね。

世の中3連休だっていうのに、全くそのおこぼれにあずかれないもんだから、せめてブログだけは写真ブログにして手を抜こうと思ったんですけど、よくよく考えると、ここに載せた写真は、その1枚1枚でひとつの話がかけるほどの、我が家とすれば豪華な夕食じゃないですか!ちょっともったいないかなぁとか思い始めてるんですけど、もう遅いやね(笑)。

でも、食卓が楽しいってことはいいことですよね。それはすなわち、お母さんがしっかりとお料理を作ってくれてるってことだし、お父さんも家へ帰るのが待ち遠しいだろうし、子供も積極的に会話に加わってうるさいくらいだし(笑)。そういった諸々が家庭の基礎にあるのなら、そんなに間違った方向に物事は流れるはずないですしね。

我が家では、なるべくご飯は一緒に食べるっていうのが原則です。特にナベモノの日って、どうやったって一緒に箸を出すことになるわけですから、その原則に忠実でなくっちゃならないわけで、「今日の麹は遅くて、手入れがちょっと遅れたんだ」なんていう、杜氏としては実にもっともな言い訳も、鍋の日には通用しません(汗)。

寒い冬に温かい鍋を囲むなんて、幸せな家庭そのままの情景であって、多少(相当?)女房に尻に敷かれようが、多少(相当?)娘に疎まれようが、どうやったっていい写真になるに決まってますよね。特に、酒屋もんは冬にあまり楽しみがありませんから、今日は鍋っていう日はなんだかとてもうれしい気分になる、単純な私です(笑)。

1枚目は、鍋っていうよりすき焼きですね。母屋から牛肉をもらった日に、娘とバトルしながらいただきました。2枚目は、我が家の定番、鶏の水炊き。3枚目は、鶏団子鍋。鶏団子っていうヤツに砂肝とかも入っていて美味でした。4枚目が、昨日のおでん。私は、とにかく大根だけが美味しければ、他は文句言いません(笑)。

最近、娘がよく食べるようになったので、私も欲しいだけ食べられないことが間々あります。肉なんかは勝手に女房が私の分を娘にまわすので、1枚1枚をじっくり噛んで食べるようになりましたね(涙)。ちなみに、上の写真の全部で、左が女房、真ん中が私、右が娘となっておりますが、これはいつも座るコタツの位置がそうなっているっていうだけのことで、家族間の力関係を表す席順ではありません(笑)。


□□□ これで写真が本当に無くなりました □□□
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動画ブログ

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珍しく、ブログで使うべき写真が全くない状況に陥りました(汗)。本当は、昨日の記事にだって何かあったらアップしておきたかったんですけど、気の利いたものは何にも無くて、かと言って改めて撮ろうにも内容に沿った被写体を思い付きませんでした。考えてみれば、どーしても写真を付けなくっちゃならないっていうわけじゃないんですけどね(笑)。

いつからこのブログのパターン(?)が写真1枚に文章ダラダラっていうことになったのか、今となってはもう覚えちゃいませんが、ほとんど初期の段階からこれで来てるんじゃないですかね。もうちょっといい写真が撮れればカッコいいだろうし、もうちょっといい文章が書ければ写真もいらないかもしれないんですけど・・・(汗)。

ある状況を説明するのに、写真や動画ほど有効なものはないですよね。細々とした文章なんかなくても、一発で分かっちゃうんですからね。例えば、しばらく前にシリーズで取り上げた蔵で使う『尺棒』だって、どんな形状なのか言葉で説明しようとすればあれこれ頭をひねらないとならないのに、写真で見せたらそのまんまだもんねぇ。

ストーンヘッドな理系の私は(笑)、基本的には物事の説明のために写真を使ってるんだと思います。私の拙い文章を読んで頭で理解してもらうよりも、目で見てもらう方がなんぼか早いし正確だし親切だと思うからです。当然、分かり易い説明の文章を書くのが面倒臭いっていうのが一番の理由ですけどね(汗)。

ですから、その場の雰囲気を伝えるとか、文章に情景を加えるとか、読者の想像をかき立てるとかいった、ハイレベルな使い方のための写真じゃないし、そんなことやろうと思ったってできっこないし、もしできるんなら、専務取締役杜氏なんか辞めて作家への道をひたすら歩むことでしょう(笑)。

やろうと思って出来ないでいることのひとつに、ブログに動画を貼り付けるってのがあります。今やユーチューブの動画とかって、簡単にリンクを張れるみたいですよね。リンクって言うんじゃなくって、自分のブログ画面の中で再生するように皆さんやってるじゃないですか。具体的にどうやるのかはよー分からんのですけどね(汗)。

ユーチューブを見てても、ブログ用にアップしましたみたいな動画もたくさんあって、そういう使い方のために利用しているユーザーも多いんじゃないのかな。でも、写真に比べたら、もし編集なんかしないにしても、準備する手間が相当に増えるでしょうね。やっぱり、拙ブログでは非採用ってことかねぇ。

苦し紛れに使った今日の写真は、我が家のお正月のおせち料理。どんなもの食べたのかはすぐに分かってもらえますが、使っているコタツのテーブルがくたびれている様子や、きれいに見えるお盆に指紋がベタベタ付いているところなんかも映っちゃってて、あまり画像が雄弁過ぎるのも考えものですなぁ・・・(笑)。


□□□ ポイントは復活しましたね □□□
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S先生

先日、長生社ととても縁が深いS先生がお亡くなりになりました。詳しい経歴は存じ上げないんですけど、駒ケ根市の総合病院の院長までおやりになった、地元では有名なお医者様でした。非常にお酒好きで、特に信濃鶴をこよなく愛してくれた方で、私もいろいろとお世話になったものでした。

お葬式の弔辞で、S先生は50歳を過ぎてからは信濃鶴しか飲まなかったと紹介されたくらい、ある意味で元祖『鶴チュー』と言ってもいいような人でした。私が造ったお酒も可愛がってくれましたが、それよりも、どちらかと言うと私の前任の杜氏のお酒が大好物だったんだと思います。

その杜氏や社長とも付き合いがあって、蔵の敷居を高くは感じておられなかったんじゃないですかね。毎年のように病院の他の先生や看護婦さん達を蔵に連れて来ては、信濃鶴の広報活動をやってくれてました。半ば恒例となっていた感じで、当時病院におられたそれなりの数の先生方は、鶴の蔵見学の経験者だったんじゃないですか。

そんなご縁もあって、前杜氏が連続6年全国の鑑評会で金賞を受賞していた時やら、私の金賞受賞の時の、地元有志による祝う会の実行委員長もずっとやっていただきました。その度に、とても喜んでご挨拶いただいたのを覚えています。地元の方に誇りに思ってもらえる酒造りはなんと素晴らしいことかと、S先生から教わったような気がしますね。

酒は百薬の長なんだからと、禁酒しなくちゃならないタイプの患者さんにもお酒を勧めたという逸話すらあるくらいで、お酒の弊害よりも効用を宣伝してくれてました。ご自身も相当に飲めて好きだからこそでしょうが、病院の院長先生にそんなこと言われたら、喜んじゃう患者さんは多かったでしょう。まぁ、それはかなり誇張した話だとは思うんですけどね。

前回の、金賞を祝う会の際にも実行委員長をやっていただきましたが、確か当日は具合が悪くなっちゃって急きょ欠席だったんですよね。あれから2年以上は経ってますから、お亡くなりになった原因とは無関係かも知れませんが、その当時から少し体調がすぐれなかったのかもしれません。

酔っ払った陽気な赤ら顔で、「あんたもこれから、どんどんいい酒造んなさいよ!」と言われた言葉が思い出されますね。決して大柄な体格ではないものの、もうああいうタイプの豪快なお酒飲みとはお目にかかれないかもしれないと思うと残念でなりません。謹んで偉大なる酒好きのご冥福をお祈りいたします。


□□□ 先生はこのブログはご存知なかったでしょうなぁ □□□
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ノロノロ

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まっちーさんがインフルエンザにかかって40℃も熱が出たなんてコメントしてくれましたが、大人の高熱は大変ですよねぇ。これから流行の時期になってくるのかもしれませんが、こういうドンドンと人にうつっていく病気って厄介だし、そのくらい身近にあるのに、重篤な状態になったら命だって危なくなるほど怖いもんなんですよね(汗)。

インフルエンザはまだ私の周りに襲来してないんですけど、その代わりと言っちゃぁなんですが、やっべーモノが流行ってるんですよ、長生社で・・・それは、ノロウィルスってヤツでんがな(汗)。ノロじゃなくても、俗に言う感染性の胃腸炎っていうタイプの病に倒れる人がこれまでに3人。

最初は社長でした。年末に具合が悪いなんて言ってたのは聞いたんですけど、そりゃーひどい下痢だったんだそうで、病院に行きたくても動けなかったくらいだったようです。水分を補給しろって言われて水を飲んだんだけど、10分後には下から出てきたなんて言ってました(笑)。ただ、上からもどすようなことはなくって、もっぱら下痢続きだったらしいですね。

次には、年明けにKさん。彼は完全にノロウィルスに感染したらしくて、上から下から大変だったようです(汗)。トイレに入ったまま、便座に座るか、便座を抱えるかしかできなかったとか(笑)。家族にもうつっちゃって、みんなで順番に寝込んでいたようです。ひどかったのが丸1日で、3日間くらいしたら大体良くなったんだそうです。

その次にMさん。先日、出社してきてからなんだかおかしいなんて話してたようですが、その日の朝からこれまで経験したことがない程の下痢に襲われて、会社でもようやく働いていた状態だったみたい。みんな、うつっちゃ困るからと、なるべく彼とは接触しないようにしてました(笑)。

ただ、その時にKさんはまだ療養中で会社には出て来てませんでしたから、Kさんからうつったんじゃなさそうでしたし、翌日にはもうかなり回復してたみたいですから、ノロじゃなかったんじゃないですかね。いずれにしても、次々に社員が倒れましたが、まだ正月の仕込のない時期だったのが幸いでした。

とにかくウィルスに感染しないようにするのが大変みたいですね。嘔吐物や便には触っちゃいけなくて、アルコールじゃ死なないから片付ける時には塩素系の漂白剤をぶっかけて殺菌して、感染者のトイレが済んだら何回も流して、洗濯物は一緒に洗わないようになんて聞きました。うちのお袋はそれを適当に聞き流して守らなかったもんだから、すぐに社長からうつったみたいです(笑)。

私はこの時期にどーしても倒れるわけにはいきませんから、そのテの危険性をもった人物には近寄らないことにしています(笑)。手洗い消毒は蔵で徹底的にやりますから問題無いとして、それに加えてうがいをすることがいいみたいですね。造りが終わったらいくらでも寝込みますから、もう2ヶ月くらい平穏無事に過ごしたいものです。


□□□ チョットきたねー話題でスイマセン □□□
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ラジオ取材

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最近、このブログのコメント欄で泉山さんとバンダナさんがラジオ番組への投稿についてやり取りなさっておられますよね。ラジオへの投稿が生きがいだとまで言い切るバンダナさんに、泉山さんがあれこれ質問をしておられるんですけど、内容が結構コアで、門外漢にはチンプンカンプンだったりします(汗)。このブログのコメント欄を有効利用(?)していただいて、うれしくはあるんですけどね(笑)。

そんな最近の私がラジオづいているってことなのかどうなのか、昨日今日と、FM長野の駒ケ根サテライトオフィスさんの取材を受けました。本当は番組への生出演を打診されたんですけど、その日はもう造りが走り出してしまっている予定だったもんだから、とてもその時間には蔵を空けられなくて、そんじゃ収録でっていう話になったんです。

2日間も収録したわけじゃなくって、昨日は取材をしてもらって、その内容を基にパーソナリティのTさんがある程度の台本を作ってくれて、今日が収録っていう流れでした。いきなり行き当たりばったりのことを聞かれるよりも、私も安心できましたし、さすがにちゃんとした放送局さんはしっかりした仕事をされるもんだと思いましたね。

とは言え、普段だったらそんな時間は取れないに決まってますから、今回は実にタイミングが良かったんですよ。もし、来週に入っていたら生出演どころか取材の時間だって捻出できたかどうか分かりませんし、今日より前だったらお正月だ吟醸酒母だでバタバタしてましたからね。この2日間は、麹も仕込もない、本当にぽっかりと空いた余裕のある日だったんですよね。

収録に訪れてくれたのは、TさんとKさんの妙齢の女性おふたり。若い女性と話ができることを喜ぶようになっちゃオジサン丸出しですが、私と同じような歳のオッサンに話を聞かれるよりはよっぽど気分はいいはずです(笑)。いただいた台本に沿って、気持ち良くお話しさせていただきました。

Tさんは旦那さんの転勤で県外から伊那谷へ来られたようですが、お酒についてはかなり詳しくてちょっとビックリ。Kさんは以前からよく知った方だったので、こちらも気兼ねなく話すことができて、今回の収録はとてもリラックスできましたね。もしかしたら、私が図太くなっちゃって、こういう時に緊張する初々しさを失ってしまったのかもしれませんけどね(汗)。

話の内容的には、大吟醸の仕込が始まりましたっていうのがメインテーマでした。正に、長生社では大吟醸の酒母が立ったばかりですから、これ以上ない旬の内容だったわけです。リスナーの視点を意識して上手に私に質問をしてくれますし、さすがに人から話を引き出すのはプロなわけで、短い時間でもまとまった内容になったんじゃないですかね。

FM長野さんは長野県内へのオンエアーとなります。もしかしたら、県内の同業者の誰かが聞くかもしれませんから、あまり生意気なことはしゃべらないようにしておきました(笑)。「ブログ読んでます!」って話になったので、手タレ写真を撮って、「今日のネタにしますから」とお約束。明日から、またどんどんと仕込が始まってきますから、ちょうどいい気分転換になりましたね。Tさん、Kさん、ありがとうございました!


□□□ 放送は来週だそうです □□□
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吟醸始動(つづき)

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昨日、純米大吟醸の酒母用麹が無難に仕上がってホッとしたなんていう気の抜けた記事を書いたら、その夜には大いなる試練が待っていました(汗)。その麹を使って、吟醸用の酒母を立てたんですけど、どえらく手がかかっちゃって大変な一晩を過ごしましたよ。まぁ、こりゃ毎年のことなんですけどね。

『酒母(しゅぼ)』っていうのは『酛(もと)』とも呼ばれて、発酵のスターターになる酵母菌の培養液みたいなものなんですけど、この製法にはいろんな流儀があって、例えば『生酛(きもと)』とか『山廃酛(やまはいもと)』なんていう古来からの方法は、特徴的なお酒造りのために最近よく造られるようになってますね。

長生社の酒母は『速醸酛(そくじょうもと)』と呼ばれる、現在では極々一般的な方法で造るんですけど、その中にも細かい部分で各お蔵さん毎の違いがいろいろとあって、実に面白いです。私がもう一人いればやってみたいこともあるんですけど、あまり手のかかることは実際問題としては、なかなか今の長生社ではできないんですけどね(汗)。

そして、その速醸酛を育成していく過程で行われる作業に『汲み掛け(くみかけ)』っていうのがあります。これは、このブログでもたまに出てくる言葉ですからご存知の読者もおられると思いますが、仕込直後に、タンクの真ん中に置かれた筒の中から液体部分をすくって周りの蒸米にかけてやるっていう作業をするんです。

そうすることで、麹の成分が蒸米全体に行き渡って、いい酒母が育成できるっていう算段なんですけど、それはそれで手のかかる工程なんですよね。朝、酒母を仕込んだら、午後になったくらいからこの仕事を始めるんですが、長生社では大体その日の夜中までやってますね。他のお蔵さんではどうなんでしょうかねぇ?

終了の目安とすると、周りにかけた液体の蒸米への吸い込みが遅くなって、ヒタヒタと溜まるくらいになったらっていうことなんですけど、吟醸の酒母の場合には、そうなるまでにえっれー時間がかかるんだな、これが(汗)。これも、他のお蔵さんではどうなのか興味のあるところですが、長生社では毎年そんな感じになりますね。

っていうことで、何がここで言いたかったかっていうと、麹ができただけでホッとなんてしてられなくて、この日は夜中までずーっとこの汲み掛け作業にかかっちゃって、「気ぃ抜いてんじゃねーぞオメーは!」と神様に怒られたような気分になったっていうことです(笑)。しっかりと気合は入れ直しましたからきっと大丈夫でしょうが、やっぱり、何をやっても吟醸は手がかかるわ(涙)。


□□□ 『酛』っていう字が出てくれてうれしいです □□□
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吟醸始動

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お屠蘇気分の正月ブログを書いている最中に、実は蔵では大仕事が始まってました。そうです、今年の純米大吟醸の仕込のスタートです。スタートっていうことは、まだ本仕込じゃなくって、酒母用の麹が出来上がって、酒母の仕込が終わったっていうくらいの段階だっていうことなんですけどね。

酒母の育成に約2週間、続いて本仕込みをしてから4~6週間程度、トータルで2ヶ月近くもかかる長丁場です。吟醸系のもろみは低温でじっくり発酵させますから、完成するまでに通常のもろみより長い時間がかかります。その間、気を抜かずに管理し続けるっていうことは、並大抵のことじゃありません。

どのお蔵でも、どの杜氏でも、どの蔵人でもやっていることはそう変わりません。かけている熱意も同じでしょう。しかし、ほんの少しの技術の違い、原料の違い、環境の違いで、様々な酒質が生み出されるんだから面白いもんです。今や本当にいろんなタイプの吟醸酒が出てきていますが、そのどれもが美味しいのは、注がれている愛情に違いがないからでしょうね。

写真は完成した酒母用の麹です。吟醸用と言っても、基本は同じなんですから、何か特別な製法があるわけじゃありません。でも、普通は、なるべく手をかけ易い、昔ながらの方法が使われますね。昔ながらっていうことは、単純な木の箱を使った方法が多いんですけど、最新の機械でいい麹を造っておられるお蔵さんもいくらでもありますね。

単純な方法になればなるほど、麹の温度を自動で制御してくれるなんていうわけにはいきませんから、夜中でも何でも人間が見て回って、手をかけながら育てていくことになります。麹の温度管理が大変な時間帯が夜になる場合が多いもんだから、吟醸の麹は寝ないで造るなんていう話になるわけです。

麹がある程度上手くできると、やっぱりちょっとホッとできるんですよね。納得できる仕上がりだったのかそうでなかったのかで、その日の気分は天と地ほども違います。この日の晩御飯はかなり美味しくいただけましたから、ここに写っている麹は、私としては合格点だったっていうことでしょうね(笑)。

筋を付けてあるのは、表面積を大きくすることによって乾燥を促すためです。蒸し上げた時点ではちょっと硬めのおこわのような手触りだったものが、ここまでサラサラパラパラの状態にまでなるんですから、ある意味で劇的な変化ではありますよね。表面は白くなって、麹特有のいい香りがしています。

薄暗い蔵の中で、あんまりきれいに写せてはいませんが、右側の影は蔵の柱で、左側は私のです。シーンと静まり返った蔵の2階で、脇にしゃがみ込んで匂いをかいだり、握って感触を確かめたりして、ひとりでニンマリしている図っていうのは、傍目にはあまり気持ちのいいもんじゃないかもしれませんねぇ(笑)。


□□□ 一瞬1位だったみたいですね □□□
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酒林

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今年も例年通りに、長生社の看板である『酒林(さかばやし)』をタッキーさんが作ってくれました。タッキーさんはブログの世界ではブロ友っていう位置付けですが、現実の世界でも同じ地元を愛する仲間であり、青年会議所の後輩であり、信濃鶴の酒米部会長を勝手に(笑)やってくれている友人なんです。

職業が材木屋さんなもんだから、この酒林に使う杉の葉はたくさん手に入るんでしょうね。かつての酒林を飾っていなかった長生社の軒先を見て、自ら作ることを買って出てくれました。以来、毎年注文も出さずに、彼にお願いしちゃってるんですよね。信濃鶴と物々交換で、大変に申し訳なく思ってます(汗)。

ご存知の読者も大勢いらっしゃるでしょうが、酒林は杉玉とも呼ばれて、造り酒屋でそのシーズンの新酒ができたことを知らせるために、蔵の軒先に吊るされる看板です。色が茶色に変わった一年前の酒林が、緑色をした新しいものに交換されると、「新酒が搾れましたよ」っていうお知らせになるっていうのが一般的な解釈じゃないですかね。

杉の葉の緑色が徐々に茶色になっていくに従って、蔵の中のお酒も熟成が進んだことを表して、それを見て世の左党の方々は自分の好みの頃合いを見計らったなんていう話も聞いたことがありますが、左党と呼ばれるような人達は常にお酒を飲みつけている人達ですから、一年中飲んでいるのに頃合いも何もあったもんじゃないと思わないでもありません(笑)。

この酒林は暮れの30日に持ってきてくれて、確かに新酒の1本目を無濾過生原酒で発売した直後でいいタイミングだったんですけど、年末の慌ただしさの中で飾ることができませんでした(汗)。まぁ、新年になって、改まって飾らせていただきますね。この写真も、仮に蔵の中に置いてある図ですから、誤解の無きようにお願いします(笑)。

この杉の葉でできた丸い物体は、やったことのある方ならお分かりでしょうが、実は運ぶのが楽じゃありません。見た目ほど密度は高くありませんから、その辺の地面にころんと置くと下の部分が潰れていっちゃうんですよね(汗)。タッキーさんも、自分のトラックの荷台に台を置いて、吊るした状態で持ってきてくれました。

毎年彼が言っていることですが、丸く刈り込むのが一番難しいらしいですね。タッキーブログにも出てましたけど、芯に針金で作ったスケルトンの球体が入っていて、それに対して杉の葉をどんどんと挿していって、みっちりになったところで刈り込むらしいんですけど、確かに吊るしたままで上手く丸くするのは、きっと私にゃできないでしょうね(笑)。

タッキーさんのは十分に鑑賞に堪える形ですから、全く問題はありません。写真が悪いもんだから、葉が枯れたように見える部分もありますが、実物はもっときれいですよ。あかぬけない長生社の事務所の入り口も、また清々しくなることでしょう。今年も、新年からまた新たな気持ちでスタートできました。タッキーさん、本当にありがとー!!!


□□□ タッキーブログもよろしく! □□□
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お正月の楽しみ(その3)

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『お正月の楽しみ』もちょっとしたシリーズになりそうでしたが、2話分でネタは切れました(汗)。他にも何か探そうとは思ったんですけど、これといった話題も見つからず、何とか最終話くらい書かないと、その1、その2ときたのに格好がつかなくて焦ってます。まぁ、お正月には楽しいことがそんなにないっていうことなんでしょうねぇ(笑)。

最後に、ちょっと寂しいけど楽しいっていう話をすれば、何もすることがないのに蔵の中にひとりでいる時っていうのは、ウキウキするっていう感じとは程遠いんですけど、なんとなくホッとして楽しく感じられる時間なのかもしれないと、この写真を見てふと思ったんですけどね。これは、大みそかの夜7時半くらいに撮ったものです。

普通に仕込が始まっちゃえば時間的な余裕なんて全くありませんが、正月だけは、朝の仕事が終わった時とか、夕方の仕事までまだ間があるなんていう時に、ポッと何もしなくていいっていう時間ができます。そりゃ、やろうと思えば何だって仕事は作れますが、「まぁ、そこまでしなくても、お正月なんだから」っていうような時間です(笑)。

そういう時間は、常に何か仕事に追われているいつもの仕込時にはないわけで、蔵には他に誰もいないし、やらなくっちゃならないこともないし、一般的な社会通念から外れているわけでもないし、「あぁ、ゆっくりしていいんだ」って思えるのが、何となく楽しいっていうか落ち着くっていうか・・・。

そんな時間が取れるのが、私にとってお正月の最大の楽しみなのかもしれません。それを待ち望んで、指折り数えてるっていう程のことじゃないんですけどね。ある意味で、お正月休みが楽しいっていうのとほとんど変わりはありませんが、蔵っていう職場にいながらのほほんとしていられる、そのミスマッチがうれしいんでしょう(笑)。

新年になって、もう一週間が過ぎちゃいました。蔵では、もういろいろが始まってますから、ゆっくりとできる時間はなくなりつつあります(涙)。でも、今年は十分にリフレッシュできたような気がしてますから、これからの造り本番に向けて気力は十分です。すぐさま吟醸も始まりますし、ゆっくりすることよりももっと楽しみな時間がやってきますね。


□□□ だんだんポイントが復活するかな □□□
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お正月の楽しみ(その2)

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お正月って、いつもより時間があるのは確かなんだけど、蔵にいなくっちゃならない時間もそれなりにあって、自由時間と言っても半分は拘束時間みたいなもんなんです。蔵の毎日のルーチンワークって、それをしなくっちゃいけない時刻が大体決まってますから、そこまでの間しばらく手持無沙汰っていうようなことになったりするんですよね。

蔵の休憩所にテレビはあるんですけど、私は自分からテレビを見ることはほとんどなくって、そういう時にはユーチューブとか見てることが多いかな。それに加えて、今年はbossが送ってくれた、毎年恒例の『激走ロードバイクの旅』のDVDは見ようと思ってました。いつもだったらとっくに見ちゃってる時期なんですけど、今年は送られてくるのが遅かったもんだから、こんなタイミングになったんです。

例年楽しみにしてるんですけど、全編見ようとすると結構な時間がかかるもんだから、まとめて見るには余裕がある時じゃないとダメなんですよね。基本的には、自転車で走っているところばかりが延々と映し出されていて、テレビ番組みたいにちゃんと編集されてはいるものの、細切れに見てもあんまり面白くないしねぇ。

内容についてはあえて触れません、って言うか、自転車で300キロ走って襟裳岬に行って、森真一の歌をそこで歌うっていうのが目的の旅ですから、走っているところと、夜飲んでいるところと、朝起きて気持ちが悪いところくらいしか映ってなくて、説明を要するほど込み入った内容はほとんどありません(笑)。

boss以外はお会いしたことはありませんが、毎年このシリーズを見てますから、登場する皆さんは知った顔ばかりでとても親近感がわきますね。今回はそれほどハードな旅じゃなかったみたいで、スポコン動画と言うにはチト物足りなかったのかもしれませんが、お正月の蔵で一人ぽっちの寂しい時間を、約1時間半楽しませてもらいました。

やっぱり、楽しい仲間がたくさんいるってことはいいことですねぇ。昨年の12月に新しいお店をオープンしたbossですが、遠軽町でこういう人たちに囲まれていれば、きっと大丈夫でしょう。私も、いつの日にか遠軽にうかがうのが楽しみですね。それにしても、新装開店の準備が大変な時期だったろうに、よくこんなことやってられたなぁ(笑)。


□□□ まだまだお正月モードです □□□
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お正月の楽しみ(その1)

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そろそろ世の中もお正月ムードから解き放たれて、徐々に日常が戻ってきてるんじゃないですかね。三が日くらいは寝て暮らせても、それ以上はもう飽きてきちゃうでしょうし、世の中だって常に動いているわけですから、気分的にもソワソワしてくるのが人の常じゃないですか。もったいない時間の使い方は、誰だってしたくないでしょうしね。

と言っても、普段の時よりは自由な時間がそれなりにあるのが年末年始です。こんな時ならではの楽しみにも、皆さん毎年のお決まりパターンがあるはずです。お正月の遊びって言うと、カルタとかトランプで一家団欒っていうのが日本的家庭像ですが、岳志家では血も涙もない家族3人麻雀バトルになるのは読者のみなさんもご存知の通り(笑)。

麻雀って言うと、ちょっと大人のゲームっていう感じですし、賭け事なんかに使われるイメージも強いもんだから、悪い人たちの遊びだと勘違いなさっておられる方も多いかもしれません。でも、子供のポンジャンからお年寄りのボケ防止まで幅広い年齢層で楽しまれていますし、心理戦も含めて戦略の立て方の高度さでは群を抜いて面白いし、必ず相手がいるゲームだっていうのが私の好きなところです。

お父ちゃんは完全にお屠蘇気分での参戦ですが、多少飲んでるくらいの方が引きが強い!この日、私があがった一番の美手が上の写真です。『タンヤオ・ピンフ・ツモ・サンショク・イーペーコー・ドラドラ』の親の倍マンで、女房も娘もぶっ飛びです(笑)。初心者相手にやりたい放題ですが、私がコテンパンに負けることだってあるんだから面白いもんですよね。

相手が初心者ゆえに、私も麻雀の基礎をいろいろと教えながらゲームを進めますが、血も涙もないってことはいつでも肝に銘じておかなくてはなりません・・・

父「いいか、お父ちゃんはリャンゾー、ウーソーと捨ててあるよな」
母「そうね、ソーズばっかり捨ててるわね」
父「それに、父ちゃんのリーチはピンフの場合が多いんだ」
娘「ピンフは基本中の基本なんでしょ」
父「だからこの場合、スジのパーソーは通る確率が高いんだよ」
母「あぁそう。じゃ、いらないからパーソー切るわね。ハイ、パーソー!」
父「ロンっっっ!!!」
母・娘「・・・・・・・・・」
父「聞こえなかったのか?それ当たりだ」
娘「そ、そ、そんなの卑怯じゃないのー!」
父「オレはパーソーが通るなんて言ってないし、捨てろと言ったわけでもない」
母「あんな解説聞けば、誰だって捨てるわよ!」
父「一般的な説明をしたまでだ」
娘「初心者相手に、何てことするの!」
父「これが世の中だ。よく覚えておきなさい。ケケケケケケ」

・・・麻雀をご存知ない読者の方には、誠に申し訳ございません。何が面白いのかお分かりにならないと思いますが、私が初心者をだまして高得点を得るような男でないことだけは、なにとぞご理解賜りたいと存じます(笑笑笑)。


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昨日に引き続き、ちょっともろみの様子について書いてみましょう。この時期じゃないと私自身がもろみの面倒を見ませんし、お正月は時間的にも余裕がありますから、いくつか写真を撮ることもできました。もろみ表面の様子のことを、私達は『面(つら)』なんて呼びますが、ちょっとでもその感じがお伝えできればいいんですけどね。

昔は、って言っても私が蔵に入った当時くらいまでの話ですが、もろみには泡が大量に発生して、タンクから泡が溢れ出さないように『泡傘(あわがさ)』という囲いを縁に乗せるくらいでした。泡がひいた後に、その泡傘を洗うのがとても大変だった記憶があります。泡が乾いてこびり付いちゃって、なかなか落せなかったんですよね(汗)。

そのタイプの酵母を『泡あり酵母』って言いますが、今長生社では使う酵母は全て『泡なし酵母』と呼ばれるあまり泡の立たないものになっています。当然、今でも泡あり酵母をお使いのお蔵さんもありますが、いろんな手間が軽減されるので、泡なし酵母の使用率の方が多くなってきているんじゃないですかね。

泡あり酵母の場合には、膨れ上がった泡が様々な様相を呈するので、その見た目から、つまりもろみの面から発酵の様子がかなり読めたんです。私も、前杜氏から面の読み方を教え込まれたもんですが、次第に泡なし酵母に移行していっちゃったもんだから、その辺の技術はあまり習得できませんでしたね。

泡なしの場合には、ちょっともろみの表情は乏しくなって、面から推測できることも少なくなりますが、それでも毎日見ていれば、刻々と変化していく様子からある程度の推測をすることはできます。現在発酵のどのステージにあるのかっていうよりも、順調にもろみが生育しているかどうかのバロメータっていう感じですかね。

特徴的なもろみの写真を撮ろうと思ったんですが、うまいタイミングのものがありませんでした(汗)。それに、カメラで撮るとどれも同じように写っちゃってその違いがお分かりいただけないかもしれません。最初泡のない状態から、泡が元気に出始めて、その泡が堆積したような状態になって、また泡のない状態に戻るっていう流れです。

今、蔵の中には9本のもろみがありますが、あまり分かり易い面のものがなくて申し訳ありません(汗)。まぁ、彼らもこちらの都合に合わせてくれているわけじゃないので仕方ありませんね(笑)。たった3日間だけでしたけど、今年はもろみ達とゆっくり過ごせた気分です。明日から、また米洗いが始まりますから、段々気合が入ってくる・・・かな?


□□□ こっちも気合が入る? □□□
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櫂入れ

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お正月の3日間は蔵に誰も出てきませんから、女房に手伝ってもらいながら、普段は私がやらないような仕事も全てやっておかなくっちゃなりません。仕込作業はありませんから、それほど重労働なことはないんですけど、いつも気が抜けないっていうことは、やっぱり大変なことだと毎年思わされますね。

でも、いつもやらない仕事をやることで発見することもあるんですよね。発見するっていうか、この機会に確認しておくっていうような感じなんですけどね。その仕事をやることで、いつもは見逃していたような、あるいは気にかけていなかったようなことに気がついて、ホッとしたりギョッとしたりしてますね(笑)。

今年の発見は、もろみについてでした。元旦の日にもろみの櫂入れをした時のこと。今期のもろみ達はなんとサラサラしていることかと、ちょっとビックリしたんですよね。これは、お米が溶けてないっていうよりも、上手く溶けてるんじゃないかっていう印象なんですけど、この感じが必ずしもいいばっかりじゃないかもしんないですけどねぇ・・・。

ちなみに、発酵期間中のもろみの櫂入れは長生社では毎日やってます。櫂入れっていうのは、お風呂をかき混ぜるヤツのでっかいような、写真にある櫂棒でもろみを撹拌してやることを言います。もろみの自然な発酵に任せて、櫂を一切入れない杜氏さんもおられるようですが、多くのお蔵さんでは日課になっているんじゃないですかね。

その作業を毎日やっていれば、去年と今年のもろみの違いや、あるもろみだけ溶け具合がおかしいとか、泡の立ち方の差なんかに当然気がつくんですけど、もろみの様子は見に行くものの、普段私は一切櫂入れをしませんから、そういう感触が得られません。お正月休みっていうのは、そんなことの確認っていう意味では重要なんですよね。

とは言え、ひとりで蔵にいるのは寂しいもんです。早くみんな出て来ないかなぁと、たったの3日間ですけど指折り数えてますね。蔵人が揃うってことは、作業もいつも通りになってくるってことですけど、やっぱり蔵には活気がほしいですもんね。仕事量が増えても、私がいかに楽をするかっていうのは、今年の重要な課題なんですけど・・・(笑)。


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謹賀新年(つづき)

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皆さん、改めまして、明けましておめでとうございます!なんで『改めて』なのかって言うと、常連読者の方ならお分かりの通り、昨日元旦の記事は12月31日に書いてたもんだから、『明けましておめでとうございます』って言ってみても、何となくそれは本当のことじゃなくって、私として心底からは乗り切れない部分があったからです(笑)。

上の写真は、正真正銘の蔵から拝んだ2013年の初日の出です。今年もいい天気に恵まれて、女房と二人で手を合わせることができました。お天道様は365日同じように廻っていてくれるわけですが、人間が勝手に決めたこの日にだけは、とても特別に崇め奉られて拝まれちゃったりなんかして、その気まぐれさ加減を嘆いているかもしれません(笑)。

日の出前に仕事を始めていても、わざわざ物干し場まで登って行って見るなんていうことは元旦以外にはありませんから、こんな時だけっていう後ろめたさもないではありませんが、これが日本人としての営みなわけで、つい先日までクリスマスだと大騒ぎしていた私達が、神様仏様に戻ってくるにはいい機会なのかもしれません(笑)。

私の元旦の行動パターンは完全に定着してきてますね。日の出前に女房にも手伝ってもらって蔵の仕事を終わらせて、その後に神社にお参りをして、お墓参りをして、家に帰ってきて家族でお節料理を食べるっていう流れです。午後になると、親戚一同もやって来て、家じゅう大騒ぎになるのも毎年のこと。

年賀はがきを眺めながらゆっくりとした時間が過ごせるのもこの日だけですが、やっぱりお正月っていうシチュエーションがそうさせるんでしょう。もしこれが普通の日だったら、絶対に蔵のことが気になって家でくつろぐなんて気分にはならないと思います(笑)。まぁ、元旦から特別な仕事が入っている年は、そんなわけにはいきませんけどね(汗)。

今年も、いつもと変わりのない年始を迎えることができました。始まりは例年と変わりなくとも、仕事の面ではこれまでと違う明るい希望が見えてきて欲しいもんです。他力本願でなく、信濃鶴が自らの道をしっかりと歩んで行けるための土台を作り上げたいと思ってるんですけどね。読者の皆さんにも幸多からんことを、今日だけですけど、お天道様にお祈りしておきました(笑)。


□□□ 正月は本当にポイント低いですなぁ □□□
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