専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

株主総会

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今日は、我が『酒造株式会社長生社』の株主総会。あらためてここでご案内申し上げますが、『株式会社』の文字は『酒造』と『長生社』との間に入るんですよ。社名っていうのは『○○株式会社』とか『株式会社××』っていう命名がほとんどだと思いますが、長生社の場合には真ん中に入ってます。全国にも数件しかないと言われたことがありますが、真偽のほどは定かではありません(汗)。

10月からが会計年度で、毎年こんな時期に株主総会を行うんです。私とすると、もうちょっと早くやってくれれば造りの忙しさにかまけないで臨むことができるんですけど、昔からそういうことになっているようで、社長は変えるつもりはないみたいです(汗)。毎回、総会後の懇親会を麹の手入れのために抜けなくっちゃならなくて、つまんないんですけどね。

私の気持ち的には、9月末に決算のための在庫調べをしますから、それから2ヶ月も経ってから株主総会って言われると、忘れた頃にやってきた感があって、ちょっと拍子抜けして出席してます(笑)。それでも年に1度の総会ですから、気を引き締めてスーツまで着るんですけど、造りの時期に着るスーツは似合わねーんですよねぇ(汗)。

今期で94期に入った長生社です。酒造メーカーの中ではそれほど古くはないんですけど、日本の企業全体から見れば老舗企業ってことになるんじゃないですかね。これだけの長きに渡って商売をさせてもらっているなんてとても有り難いことですし、よくも続けてこれたもんだと御先祖様に感謝するばかりです。

一説によると、日本の企業の平均寿命(?)は世界一だなんて聞いたことがありますが、本当なんですかね。世界に創業100年を超える会社はあまりないそうで、日本の企業寿命を延ばしている大きな要因の一つが、全国に千数百社あると言われる酒造メーカーだなんていう話でしたが、長生社ももう数年で100年企業の仲間入りができるかもしれません。潰れなきゃって話ですけどね(汗)。

さて、第93期の報告書の内容は・・・いいわきゃありませんから触れずにおきますが(笑)、そろそろ落ち止まってきたかなぁくらいの状況ってところですかね。日本酒業界40年の下り坂が底を打つのはいったいいつなのかいまだに不透明ですが、昨今の経済情勢を鑑みても簡単に上向くことはないと思いますから、我が社としてもまだまだ我慢が続くんじゃないですかね。

何とかトントンの決算書ですが、見てて楽しいものにしていきたいじゃありませんか。日本酒が少し盛り返してきているなんていう噂も、遠くで聞こえてこないわけじゃありません。今年よりもホンの少しでもいい内容の報告ができるように、これからいい信濃鶴を造って、来年に備えることにしましょうかね。


□□□ いい写真がなくてスイマセン □□□
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今年の米

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「今年の米は・・・」っていう会話は、私達酒造業界人の間では常に交わされていると言っても過言ではありません。特に、造りが始まったような時期には、誰彼会えばそんな話題になりますね。ま、それほどお酒造りにとって、原料であるお米の品質は重大な関心事であるっていうことです。

純米酒のことを考えれば、基本的には唯一の原料がお米なわけですから、その出来不出来によって最終製品であるお酒の味が左右されるのは当然と言えば当然のことです。ただし、日本酒の場合には、あまりその辺に関して語られることはなくって、どういうお米でも一定の品質の製品ができるものだと思われているフシがありますけどね(汗)。

ワインなんかはあれほどその年のブドウの出来が取り沙汰されるのに、どうして日本酒はそうじゃないんだろうと思わないでもありませんが、ワインほどに大きな差が製品に出ないっていうことなのか、アルコールを添加したお酒なんかは味の安定度が高いっていうことなのか、そういう文化なのか・・・。

ヘッポコ杜氏としては、その年の味のズレに対する言い訳を試みるものの、毎年抜群の安定感を感じさせるお酒もたくさん知っていますから、あまり大きな声にはできないっていうのが実際のところです(汗)。造っているからこそ知っている舞台裏もあるわけで、そんなこと知らずに普通に飲んでいる分にはあまり味が変わったなんて思わないのかもしれませんけどね。

厳密に言えば、同じ製品を「去年と味が変わった」と言ってみても、比べる術はないんですよね。たとえ同じ製品を並べてみても昨年のものには1年分の経年変化があるわけですから、それらを飲み比べてみても正確な比較とは言えないですもんね。その辺がウヤムヤになって、お米の出来とそれを使ったお酒の出来の対比がされないのかもしれません。

一般の人たちのお米に関する感度も、ニュースなどで報道されるのはもっぱら量に関することばかりですよね。例年よりやや不良だとか豊作だなんていうのは、全て量的なことに関してであって、食味に関してどうこうっていうような内容ってあまり聞いたことないですもんね。それだけお米っていうのは味の安定した農産物っていうことでしょうか。

今年の酒米、特に私が使っている飯島町産の美山錦に関して言えば、以前ブログで「ちょっと硬いかな」くらいのことを書きましたけど、今は「ちょっとじゃねーんじゃねーの」っていうくらいに宗旨替えしております(笑)。不作だった一昨年の再来とまでは言いませんが、もろみの経過を見ているとそんな印象なんですよね。

同様に、いつもは軟らかくて手こずるようなお米が、今年は適度に硬くて使い易いなんて言ってる杜氏さんもおられますから、全体として硬めな方向なのかもしれません。もう既に蔵の中では何本ももろみが立っています。気の抜けない日々になってはいますが、今年の美山錦に合わせて、少しずつ軌道修正していくのも楽しい作業ではあります。


□□□ ランキングの順位は変わりませんなぁ □□□
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実験(つづき)

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いやー、あんまりにもうれしいから、記事にしちゃいましょうかねぇ。昨日ブログに書いた例の実験ですけど、懲りもせずに、昨晩も寝ないつもりで再挑戦したんです。そしたらねぇ、上手くいったんだな、これが!!!実験が成功しただけじゃなくって、得られた成果も上々のものでしたから、こりゃ久しぶりの大ヒット実験になりましたね。

当然、予備実験と大失敗した実験の経験を踏まえて、方策を練り直してから臨んだわけですが、今度はものの見事に思う通りにいきましたよ。「こうやってみたら、結果はどうなるんだろう?」っていう単純な探究心をいつまでも捨てないでいれば、時としてちょっとしたご褒美にありつくこともあるってことですね。

ただ、あまりにうれしかったから大袈裟に書いてますけど、得られた成果なんて、実は大したことない話なんですよ(汗)。この実験結果から、私がこれから造る麹がとんでもなくいいものになって、信濃鶴の味がダントツに良くなって、売れて売れて売れまくる・・・なんてぇことにゃぁなりまへん(笑)。

でも、もしかしたらこの結果が発端となって、更に素晴らしい大発見につながるなんていうことだって考えられますし、夢と希望はどこまでも続きます。実際の酒造りにおいて、それが明らかに味に直結するような大きな変更なんてそんなにあるわきゃないんですが、「もしかしたら」っていう気持ちは大切でしょう。

私のこれまでを振り返ってみても、よりよいお酒造りのために、どこかこれまでのやり方を少しずつ変えながらここまで来ているわけです。そのひとつひとつの変更による改善は非常に些細なものではあっても、その積み重ねによって今があるんですから、日々精進の成果がそのうち塵も積もれば山となると信じたいものです。

今回だって、できた麹を見比べてみても、これまでと大して変りはありません。もしかしたら、実験した私だけが激しく思い込んでいるだけで、実際には何も変わってなかったりしてね(汗)。麹の出来なんて、本当に微妙なもんですから、これだけ苦労したんだから絶対に良くなってるはずだっていう空想に過ぎなかったりするかも・・・。

いやいや、今回は割といい線いったはずです。これまでの無数の実験の失敗経験が、そう言ってるような気がします。そんなの、ホンのちょっとした進歩なんですけどね。昔は大きな成果に結びつかないとガックリきたもんですが、今では多少大人になって「ま、こんなもんだ」って思えるようになってきました(笑)。


□□□ ブログランキングもこんなもんだ(笑) □□□
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実験

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一昨日の夜のこと。この日はちょっといつもと違う実験をしようと思って、少しワクワクしてたんです。私のようなヘッポコ杜氏は日々常に精進ですから、実験的な試みも毎日のように繰り返していて、その何百という失敗の中からたったひとつの成功事例を見つけ出すっていう、気の遠くなるような試行錯誤が仕事みたいなもんです(汗)。

何の実験だったのか具体的にここで申し上げても仕方がありませんから詳しくは書きませんけど、麹の温度管理に関することだったんです。上手くいったら今後の麹の出来がきっと良くなるはずだと、かなり意気込みのある内容でしたね。麹の品質が少しでも上がれば、必ず仕上がったお酒にもいい影響があるはずですからね。

その事前実験ではある程度の手応えをつかんでいたもんだから、この夜は割と安直にその手立てをして、あとは様子見を決め込んだんです。麹の温度経過は私の机にいても見られるようになっていますから、鼻歌交じりにブログなんか書きながら(笑)、チロチロとその様子を見てました。

はてさて、実験の成果が表れるその瞬間がやってきました。じーっと観察を続ける私の眼に映ったのは・・・常識ぶっ飛びのとんでもない温度(汗汗汗)。慌てて麹室まで飛んで行って様子を見ましたが、こちらの思ったようには全く事は運んでなくて、惨憺たる現状にその場で立ち尽くして涙ぐむ私・・・(ウソ)。

そうなると、問題はそこからのリカバリーにあるわけですが、そういう惨状になるとは微塵も考えが及んでいなかったヘッポコ杜氏(涙)。真夜中の蔵の中であれこれと施策を考えるんですが、眠さと実験失敗への挫折感から自暴自棄になって、全てを放棄して何も考えずに布団に入りました・・・(ウソウソ)。

まぁ、実際には寝るわけにいかなくなっちゃって、朝まで寝ずの番をする羽目に陥っちゃったんですけどね(笑)。こういう実験にしとけば良かったとか、こんな準備をするべきだったとか、いろんな恨みつらみを自分に投げかけながら、少し寝ては麹室に行って様子を見るという、まるで吟醸麹の時のような一晩を過ごしましたとさ・・・(本当)。

今回は惨敗に終わりましたが、わたしゃーあきらめませんぜぇ。もうちょっと工夫を凝らして、再度挑戦するつもりです。それによって、少しでも美味しい信濃鶴になるんであれば、少しばかりの寝不足なんざぁ屁でもありません。ホンのちょっと手を加えることによって、見違えるような成果に結びつくことだってありますもんね。

昨日の夜は、一昨日の半徹がたたって、しっかり布団で寝ればよかったのに机の上で寝落ちちゃったようで、朝まで4時間くらいそのままの格好(汗)。眠い目をこすりながら、明け始めた朝の暗い空に向かって、「負けるもんかー!」と大声で叫んだ岳志でした・・・(大ウソ)。


□□□ 実験には失敗しましたが、いい麹になりました □□□
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初鍋

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いや別に、今年初めて鍋を食べたなんていうわけじゃないんですけど、だんだんと寒くなってきて、鍋シーズンに突入してからはお初のお目見えっていうところですかね。あまりゆっくりとは一家団欒を楽しめない冬場ですが、それでもコタツのテーブルの真ん中に大きな土鍋がのっている図は、温かい日本の家庭そのものって感じです。

中味なんかは何でもよくて、ハフハフとみんなで食べる鍋の味を嫌いだっていう人はあまりいないんじゃないですかね。視線の先がテレビじゃなくって鍋に集中して、いつもより会話にも花が咲きます。寒い冬の時期だからこそ、温かい鍋のもたらす家庭円満効果は大きいものがあるでしょうね。

おかげ様で、我が家は会話の少ない家庭ではなくって、どちらかというと女房と娘の会話がうるさいくらいの食卓です(汗)。私はしっかりとニュースを見たいのに、テレビと私の間に女房と娘の会話のラインがあるもんだから、聞こえないったらありゃしないわけで、特に鍋の日なんかはテレビは諦めるしかありません(笑)。

知り合いの料理人の方に教わったこの鍋は、ベースの味付けはモツ鍋のようです。岳志家では珍しくお肉がそれなりに入った鍋になってましたよ。なにせ娘からの「肉!肉!」要請が強くて、女房もモツの代わりに鳥肉だか豚肉だか適当にぶち込んで鍋仕立てにしていたようでした(笑)。

モツ料理を主体にした居酒屋さんが、一時都会では流行っているなんて聞きましたけど、今ではどうなんですかね。なんでも臓物系のお肉は原価が安いもんだから、利益率が良くて出店が増えたんだとか。私は、あまり硬くて噛み切れないようなお肉がたくさん出てくるとちょっと苦手なんですけど、それって年寄りの証明ってことですかね(涙)。

このモツ鍋のレシピには秘伝のタレみたいなのがあるらしくて、それを使うことで肉の臭みを消して、モツ鍋らしい風味も出るんだそうな。あまりコッテリとはせずに、いろいろとたくさん食べられて良かったですよ。お肉に比して野菜がどっさり入っているところが、チープにまとめたい女房殿の意思を如実に反映しているようでした(笑)。

夕飯を食べた後に、ほんの少しだけ横になってコタツでうたた寝するのが私の日課です。麹の手入れをする時間までには蔵に戻らなくっちゃなりませんからあまりゆっくりとはできませんが、ここでの1時間程度の睡眠が私にとっては一番身体が休まる時間なのかもしれません。私が寝てようがいまいが、女房と娘が会話を自重するってこたぁ一切ありませんけどね(笑)。


□□□ 鍋ならいつでもOKです □□□
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酒造乃心得(つづき)

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この本の書き方が面白いというか、一種独特な表記になっていて、現在の各種の教本からはちょっと考えられないような構成になっているんです。昔っぽいって言えば昔っぽいんですけど、正に先生が教壇に立って「~すべし」とか「~するべからず」とか教えているっていう様な雰囲気なんですよね。

例えば、麹の造り方を教える章では、「一.麹室は着手前充分清潔に掃除し使用器具は予め熱湯で洗ふた後日光に当てて乾燥し置くこと」ってな感じで、全てのポイントを箇条書きにしてあるんです。これはどの章でもそうなっていて、「○○は××だから△△を□□しなくてはなりません」みたいな、手取り足取り教えるっていうのとは全く異なってますね。

ですから、麹の造り方をその原理と共に最初から順を追って説明していくなんていう流れじゃなくって、もうそんなことは分かっている前提で、重点的に押さえなくっちゃならない事柄について「~せねばならぬ」的に解説しているわけで、全くの初心者が読んでもチンプンカンプンな部分が多いんじゃないですかね。

更には、技術的な内容ばかりじゃなくって、酒造りに対する心構えとか時代認識に対する教えみたいな内容も書かれていて、実に興味深いです。そういった事柄も含めて、書いてあることのほとんどは今でも通用するような気がしますね。精神論的な部分だって、それほど現在からかけ離れているとは思いません。

後半のまとめの章には「以上各項に就いて述べた様に今後の酒造は飽迄も品質を本位として改良せなければ到底発達する見込が立たないものであるから是等の仕事に従事する人々は其の覚悟を持って常に研究を怠ってはならぬ。殊に過去の経験に満足して居る人々は時代遅れになって将来見込のないものだと謂わねばならぬ」とあります。やっぱりどの時代でも本質は変わらないんですねぇ(笑)。

そして、この本の最後には戒(いましめ)の歌として、「怠らず行かば千里の道もなほ牛の歩みのよし遅くとも」・・・とありました。こんな酒造教本は、今の時代にはあり得ません。古き良き時代と言ってしまえばそれまでですが、効率最優先の時代に生きる私達が、いつしか切り捨ててしまった大切なものが、ここには書かれているように思われてなりません。

今から100年も前の技術の伝承が、今の私達にも大きな意味を持つ産業なんてそうは多くないでしょう。当時と大して変わらないことを今でも後生大事に守り続けてるからダメなんだと言われればその通りかもしれませんが、この揺るぎのない歴史観こそ、今の日本酒業界が思い起こさなくてはならない大切な何かなのかもしれません。

今の私のはかない夢は、造りが終わったら、この本を持って旅に出ることです(笑)。酒造りで疲れた体を、蔵とは遠く離れた温泉なんかで休めて、今期の反省をこの本と共にゆったりとできたらいいなんて切望するんですが、100%無理でしょうな(涙)。それほど心癒すものがあるこんなに貴重な本を送っていただきまして、Tさん本当にありがとうございました!


□□□ 昔の文体ですから読み易くはないです □□□
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酒造乃心得

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いつまでも現実逃避してキーボードネタを続けるわけにもいきませんから(笑)、そろそろ蔵の中へ入っていこうと思うんですけど、その前に今日は私のお宝の本を一冊ご紹介しましょう。『酒造乃心得』と題されたこの本は、大分県で蕎麦屋『蕎麦切り重娯』を営むTさんがわざわざ私にと送って下さったものなんです。

これがまた、そんじょそこらに売っているような本とは違って、大正11年11月に初版が発行された、当時としては非売の逸品なんです。発行者は日本醸造協会近畿支部。当然、そんな古い本がこんなにきれいに残っているわけはなくって、この本は彼の上原先生の御尽力によって再版されたという、中味は当時のままで装幀のみ現代版の復刻品なわけです。

上原浩先生っていうのは、知る人ぞ知る純米酒の普及に命を捧げた純米酒の鉄人です。私は、信濃鶴が純米化した直後に先生のことを知りました。その後、お亡くなりになってしまって、お会いすることは叶いませんでしたが、純米のみでこれからやっていこうという、時に折れそうになる気持ちを、先生の多くの著書に後押ししていただいた記憶があります。

「信濃鶴は今後全てを純米酒にいたします」なんて、物語とすると聞こえはいいんですけど、これまでのやり方を180度転換するっていうことは様々な軋轢を生むわけで、当然好意的にばかり受け取ってもらえるわけじゃありませんでした。むしろ、田舎にあっては、後向きの評価ばかりが聞こえてくる気分にもなったもんです。

そこに、ある人が上原先生の著書を私に贈ってくれたんです。そこには「純米酒でなければ日本酒にあらず」くらいにハッキリと純米酒賛歌がうたわれていて、私としても大きな味方を得たような気がして、とても心強く思えたんです。その先生が再版された本が、また私を励ましにやってきてくれたような気がして、本当にうれしかったですね。

その上原先生がわざわざ復刻までして出版したかったこの『酒造乃心得』については、Tさんに以前から情報を頂いていたんです。ところが、鳥取の印刷会社から出版されているこの本は、そう簡単に購入できるわけもなくって、私としてもずっと気にはなっていたんですけど、手に入れるっていうところまではいってなかったんですよね。

ところが、今回「私が持っているよりも」とTさんが私に譲ってくださって、私の手元に届いたような次第。Tさんとはブログを通じて知り合いになることができましたが、これこそブログを一生懸命に書いているご褒美以外の何物でもなくって、なんとも恐縮して受け取らせていただきました。ちなみに、現在も流通在庫があるかどうか分かりませんが、この本の売価は4000円もします(汗)。

中味についても、とても興味深いものがありますから、また明日、もうちょっと続きを書きますね。造りが始まったような今の時期に読むと、また、なんとも言われぬ説得力があるんだな、これが・・・。


□□□ ようやく蔵元らしいブログかな(笑) □□□
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キーボード掃除(つづきのつづき)

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もう、キーボードの写真は飽きたでしょうか?ヒンシュクを買うと分かっていても、人には時として、どうしても伝えておかなくっちゃならないことがあるんです。それが、神様からの啓示によって突然にもたらされた真理であったとしたら尚更のこと、人様にあまねく知らしめるための努力を怠ってはなりません。

もう、ここまで来ると、完全に現実逃避のブログと言われても仕方がありませんし、実際にその通りですし、言い訳する気も全くござーません(笑)。えーえー、ネタ探しに身が入らないから、目の前のキーボードで何とかその場しのぎをしようと躍起になっているだけですとも(汗)。でもでも、どうしてもどうしても記事にしたい大発見があったんです・・・。

拙ブログの周辺で大ブレイクしているキーボード掃除ですが(笑)、経験のある方ならお分かりの通り、思った以上に汚れているのがキーボードです。常に手で直接触れている入力デバイスだっていうこともありますし、やってみて分かったのは、いつでも上を向いて開放されて置かれていて、埃が積もり易い環境だっていうことですね。

先日記事にしたように、キートップは綿棒で拭いてきれいになりましたが、その奥の手の届かない部分に潜んでいる埃を何とかしようと思いっ切り息を吹きかけたら、埃以外にも何かいろんなゴミ屑が飛び出してきてビックリしたんです。読者の皆さんのキーボードにも、きっと同じようにゴミが入り込んでいるはずだなんて書いたんですけどね。

そりゃ、すんげー量のゴミが飛び散ったんですよね。埃もすごかったんですけど、何かザラザラとした硬い破片のようなものが大量に飛び出してきて、きっと思いもよらないものがたくさん入り込んでたんだろうとその時には考えてました。キーボードの置かれている環境って、案外過酷なんだと。

話は変わって、冬の間の私の常備食のひとつが浅草の『入山せんべい』だっていうことは、ご存知の皆さんも多い話です。仕事が終わって蔵のみんなが帰ると、もうひと仕事残っている私は、小腹を満たすために毎日一枚ずつこのおせんべいを食べるのが日課です。ちょっと硬いですが、風味が良く、その手作りの味に飽きることはありませんね。

今日も一枚取り出してボリボリし始めた時のこと、硬いおせんべいの破片が弾けて、きれいになったキーボードの上にカラカラと乾いた音を立てて飛んでいったんです。それを見たとたん、私の頭には雷に打たれたようにある悟りが閃いたんです・・・「そうか!そうだったのか!キーボードを掃除した時に大量に飛び出してきた硬いゴミ屑は、全部この入山せんべいのかけらだったんだ!」とね(笑笑笑)。

どーりで変だと思ったわけですよ。大量の埃はまだ分かるにしても、どうしてこんなにザラザラした手触りのゴミが出てくるんだろうと、不思議は不思議だったんですよね。でも、あの感じは、今から考えると間違いなくおせんべいのかけらそのもの。毎日食べてれば、あの位入っててもおかしくないです(笑)。こんなに自分の発見に納得したことも珍しいですが、酒造りでもこのくらい明確な神の啓示を与えてもらえないもんですかねぇ・・・。


□□□ 神頼みじゃいけません □□□
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キーボード掃除(つづき)

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昨日の写真と比べて見てください。全く同じアングルで撮ろうと思ったんだけど、なかなか上手くはいきませんね(汗)。調子こいて3日間連続で同じキーボードの写真を載せるなんざ、よっぽどやる気がないのか、かなり時間に追われているのか、遊び心だけは衰えていないのか・・・それでも、せっかくカメラに収めたんだからアップしときましょう(笑)。

この写真だけ見れば、とてもとても新品なんかにゃ見えませんが、それでも違和感なくご覧いただけるはずです。たった30分の手間でここまできれいになるんだから、もっと早くやっときゃ良かったと思いましたね。コメントにもいろいろ書き込んでいただきましたから、何としてもビフォー・アフターでお見せしたくなっちゃったわけです(笑)。

それにしても、キーボードネタだけで一体どれだけコメントが付くんでしょうねぇ(笑)。どうやらコアなキーボードマニアさん達がおられるからみたいですが、それを除いて考えても、そのくらいパソコンが私達の身近に常にあって、その入力デバイスとしてのキーボードも私達の手から切っても切り離せない存在になっているっていう証拠でしょうね。

使用した綿棒はたったの3本ですから、もっとたくさん用意しておけば、汚くなったらすぐ替えられていいでしょう。同じのを使い続けると、そのうちに拭いてるんだか汚してるんだか分からなくなってきます。それでも、綿棒3本だけでここまできれいになるんですから、やらない手はありませんよ!

と、ここまで書いといてなんですが、とりあえず写真だけがまずありきのブログで、後のこたぁ何も考えとりません(汗)。冬の間の特徴とも言える書き方で、書きながら考えるっていうブログの達人もどきな技です。いつものように書き始めてみりゃ何とかなるだろうと思ったんですが、何ともなりませんでした(涙)。

夏の間のように余剰記事がいくつか用意してあるわけでもなく、常にひっ迫した状態のブログ生活ですが、ここまでになると逆に開き直ってきますからケセラセラな気分ですね。全く先のことを考えずに文章だけを先走って書いているような、およそ人間らしくない所業ですが、麹菌や酵母菌を相手にしている身としては、割に順応し易い思考回路です(笑)。

先日、ちょっとしたブログスランプかもしれないなんて書きましたが、その舌の根も乾かないうちに言っておくと、そのスランプは脱しつつあるかもしれません。何となく、ちょっとやる気になってきたっていうか、ブログネタを探しに蔵の中を歩く気分になってきたっていうか、飲みに出ようっていう願望が首をもたげてきたっていうか・・・ようやく、蔵での生活に馴染んできましたかねぇ。


□□□ みなさんキーボードがお好きなようで(笑) □□□
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キーボード掃除

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あまりに汚いので、記念にアップしておきます(笑)。昨日のブログで何気なく使ったキーボードの写真に対して、鳥居さんからコメントが入りました。キーボードがあまりに埃だらけだから掃除しろと。私もずーっと気になってたんですよねぇ。キー自体もかなりギスくなってきてましたから、新しいの買おうかなぁなんて思ってたんですけどね。

名誉のために付け加えておきますが、この写真は一番汚く見えるアングルと光の加減で撮ったもので、実際にはこれほど汚い印象じゃないんですよ(笑)。それにしても、一体何が付着してるんですかねぇ。仕事の途中で触ることもありますから、麹とかもろみの成分みたいなものなのか、夜食で食べた物のカスとか(汗)。

「そうだそうだ、まだどこも壊れてるわけじゃないんだから、きれいに掃除してやりゃいいじゃないか!」と、鳥居さんのアドバイスを聞いて、試しに綿棒でゴシゴシといくつか磨いてみると、簡単にピカピカに戻っていくじゃないですか。基盤の奥の方までは届きませんが、キートップの部分だけならほぼ完璧に掃除できます。

いったん面白くなっちゃうと、何があっても止められなくなるのが悪い癖(笑)。机の引き出しからありったけの綿棒を探し出して、本気モードで掃除をし始めました。何もこの忙しい時にやらんでもという思いも頭をよぎりましたが、きっとこれは神様が私に与えたもうたストレス発散だと考え直して、しばしの間没頭。

約30分程度の、久しぶりに蔵とは全く関係のない作業の結果(笑)、このキーボードは本当にきれいになって甦ってくれました。機能的には全くこれまでと変わりはないわけですが、触っている私が気持ちがいいんだから、キーボードを使う作業の心理面での効率が上がったのは間違いありません。

キートップをきれいにした後、その奥の方に潜んでいる埃も何とかしようと思って、思いっきり息を吹きかけたら、思いもよらないほど綿埃やら細かいゴミのようなものが舞い上がってきて、あたり一面埃だらけになるほどでした。これは絶対に外でやるべきだったと反省しましたが、時既に遅し(涙)。

いやー、こんなにもキーボードって汚れてたんですねぇ。これは私特有の汚れ方だっていうわけじゃないと思いますから、読者の皆さんのだってきっとかなり汚れているはずです(笑)。綿棒を10本くらい用意して、ストレス発散効果も兼ねてこれから掃除してみましょう。キーボードの中にたまったゴミは、掃除機か何かの風で吹き飛ばすのがいいかもしれません。

最近のパソコンはアイソレーションタイプと呼ばれる、あの浮石が並んだようなキーボードになってますよね。あれだと、こんな風な汚れ方はしなくてきれいなままなのかもしれません。でも、私はあのタイプだと、何となく早打ちがうまくできない気がしちゃうんですよ(汗)。慣れの問題なんでしょうけど、私はこれからも昔ながらのヤツを掃除しながら使うことにします(笑)。


□□□ きれいになった方の写真を載せれば良かったかなぁ □□□
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シリーズ物

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仕込の方はとりあえず無難なスタートを切って、いろんな部分の態勢も整ってきつつありますが、ブログの方が何となく日々ネタ切れっぽくて、いまいちスラスラと書けてない毎日です(汗)。ネタさえ決まっちゃえば、後は苦労しなくて済むんですけど、なかなかポコポコとひねり出すことができません。

造りの初期段階だからそうなのかもしれませんが、あれも書こうこれも書こうって思う年もあるんですから、今のところ調子が出ないっていう感じですね。何かこう、追いまくられて書いちゃーいるんだけど、どこかでボーっとしていて本気になりきれてないような、私としては珍しい心持ちなんですけどねぇ・・・。

これまで6年間ブログを書き続けてるから惰性で何とかなってますが、そうでなかったら結構なスランプなのかもしれません(汗)。もしこれが2年目くらいだったら、「そろそろブログも潮時かなぁ」なんて思い始めて、撤退のタイミングを見計らうか、フェイスブックに鞍替えする理由を考えてたかも(笑)。

そういう状況を助けてくれるのが、シリーズ物ですよね。先日コメントでまっちーさんにもアドバイスいただきましたが、何か統一したお題目があって、そこを基準にその日のサブタイトル的な記事を書くっていうのは、こちらとしてもネタが探し易くて、心理的なひっ迫感が少なくて済みます。

記憶に残っているところでは、『尺棒』シリーズなんていうのがありましたねぇ(笑)。ありゃぁちょっとひねりがあって、それはそれで書くのに苦労しましたが、次から次へとネタのアイディアが出て来て楽しかったですよ。何かそれに代わる新たなシリーズ物が思い付けばいいんですけど、なかなかこれといったものがないんですよね(汗)。

ZENさんのコメントにあったのは、日々のもろみの経過なんかを記事にしたらっていうアドバイスでしたが、それに類したことはかつてやったことがあって、自分の中では過去完了形みたいになってるんですよね。もろみの状貌も写真に撮るとなかなか見分けがつきにくくて、同じような図になっちゃうっていうのも悩みどころです(汗)。

蔵元ヘッポコ杜氏ブログですから、何かお酒造りに関することで、読者のみなさんに興味を持ってもらえるような内容で、かつ、ネタの宝庫みたいなシリーズってないかなぁ・・・それだけでこの冬が乗り切れるくらいだと、本当に楽なんだけどねぇ・・・もうちょっと考えてみますが、7年目のスランプは奥が深いかもしれません・・・(笑)。


□□□ ランキングにはスランプがありませんように! □□□
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TKG

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娘は小さいころからアトピーがひどくて、卵、牛乳、大豆と日常生活における食べ物も相当制限された食事をしていました。これだけいろいろ出ちゃうと、母乳をやる女房もそれを食べられなくなるもんだから、彼女も相当に苦労したと思います。今では、ほとんど改善されて、食べられないものはもう無いって言ってもいいくらいになったんですけどね。

中でもひどかったのが卵アレルギーだったわけですけど、普通の料理にも、お菓子にも、ラーメンの麺にも入っているわけで、小さい頃はラーメンの麺を1本食べさせるのにもドキドキした思い出があります。高校生になって、普通盛りじゃ足りなくなるくらいになってますが、ラーメン1杯が、それも煮卵トッピングで平気で食べられるようになって良かった良かった(笑)。

っていうことで、一番ヤバかった生卵については、これまでもあまり口にしないで来ていたわけですが、娘のたっての希望で卵かけご飯を食べてみたいってことになって、彼女の人生初の挑戦をこの夜にしたんです。これまで1度も食べたことがなかっただなんて私も始めて聞きましたが、とにかく初体験だったみたいですね。

卵かけご飯って美味しいですよねぇ。いろんな流儀もあるんでしょうが、基本的には醤油を少し垂らした生卵をご飯と混ぜて食べるのが一般的でしょう。お茶漬けよりも粘性(?)が高くて、口に含んだ時の触感がたまりません。流動性はあるわけですから、かっ込んで食べるにも適してますよね。

当たり前のようにして御幼少のみぎりから食べていた私なんか、卵かけご飯は美味しいものだって小さい頃から刷り込まれているわけで、この味に対して疑義を抱くなんてぇことはなかったわけですが、娘の反応は「こりゃ美味しー!!!」っていうよりは、「ウン、美味しいかも・・・」っていう程度のもので、少々拍子抜けって感じでした(笑)。

よくよく考えると、生卵にだって特有の生臭さはあるわけで、その人の味覚がある程度確立されてから初めて口にしたっていう状況だと、もしかしたら何か鼻につくものがあるかもしれませんよね。娘がそういうことを言ってたわけじゃありませんが、百人が百人とも美味しいと言わなくても当然なんだと改めて認識したような次第(汗)。

そう考えると、お酒のような嗜好品が美味しいと思ってもらえる確率は、卵かけご飯のそれよりもはるかに低くなるわけで、より多くの支持を頂くのがいかに難しい仕事かっていうことになります。そもそも日本酒自体が嫌いだって言われちゃえば、信濃鶴がどうこうっていう話までいきませんしね(笑)。

『TKG』とは、当然『卵・かけ・ご飯』のことです。ネット上ではこれで通用するみたいですし、いろんなところでも目にしたことがありますから、若い世代にあってはある程度オーソライズされた言葉なんじゃないですか(笑)。この夜は、このTKGを含めて3杯もおかわりをしていた娘ですが、今が一番食べられる時期でしょうから、何でもかんでもたくさん食べて、健やかに成長してほしいもんです。


□□□ ランキングも健やかにありたいなぁ □□□
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正麺

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噂は聞いてたんです。マルちゃんの『正麺』っていう商品が美味しいってね。女房や娘もそんな話を聞きつけてきて、岳志家としてはなんとも珍しいことに、インスタントラーメンなる物を購入してきました。先日家族で試食会(?)を開催して、今回私の夜食にも登場してきましたよ(笑)。

確かに美味しいと思いましたね。『正麺』とうたうだけあって、乾燥の麺としてはこれまで食べた中でも秀逸の出来じゃないですかね。かなり生麺に近いような気がしますし、とても自然な麺っていう印象でした。駅の立ち食いラーメンと比べても遜色ないって言っちゃうと言い過ぎなのかもしれませんし、それはそれで別物なんでしょうけどね。

私がビックリしたのは、こんなにチープで在り来たりな製品の中に、消費者がしっかりとその違いが分かるくらいの技術革新がいまだに投入されて、更に進化を続けているっていうことです。本物の麺の感触を再現するための技術がどういうものなのか分かりませんが、それは一朝一夕に得られるものじゃないはずです。

インスタントラーメンなんて、どう作ったって、誰が作ったって、そうそう違ったものにならないんじゃないかなんて思っちゃうんですけど、よりよい物にっていうメーカーの製品開発の根性は素晴らしいじゃないですか。既にラーメンの代替品っていう領域を超えて、独自のジャンルを築き上げているのかもしれません。

翻って我が業界を眺めてみると、技術的には相当昔に到達したラインからほとんど抜け出てはいないのが現状でしょう。どちらがいい悪いって言いたいわけじゃなくって、食品業界毎の技術や、体質や、歴史に大きな違いがあるんだなぁと思ったわけです。旧態依然とした我が業界だっていいことはあるはずですが、見習うべき点も多いんじゃないですかね。

酒造りは自然が相手ですから、そうそう大きな技術革新が頻繁に起きるわけもなくって、そういう点では面白みに欠けるんですよね。でも、そこには不変の摂理があって、日本酒の揺るがぬ歴史を支えているんだと思います。古今東西、どんなお酒もただひとつの原理で造られているんですから、それは日本酒っていう領域ばかりの話じゃありませんしね。

とは言え、こういう消費者がハッとするような進歩には、個人的には憧れますねぇ。『誰も造ったことのない純米酒』っていうのは私の中のひとつのテーマですが、それは突拍子もなく常識から逸脱したところにあるんじゃなくて、これまでの製品のすぐ隣にあるのかもしれないと思っていて、これまでの私の経験ではアサヒのスーパードライがその好例なんですけどね。

なかば強引なこじつけ話でしたが、そんなことを考えさせてくれたインスタントラーメンでした。写真には女房が用意してくれたネギとかホウレンソウがのっていますが、そういう手を加えるよりも、何もしないで素ラーメンみたいにして食べる方が美味しいような気がしたのは私だけかな?


□□□ マルちゃんの宣伝ブログじゃありません □□□
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人足

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仕込が全力疾走状態になってからほぼ1週間が経ちました。この間に、今年の私のウィークポイントと思われる右腕はうまく上がらなくなり、体重は1.7キロ減りました(汗)。まぁ、これは、初期のショック状態の表れであるとは思いますが、毎年のことながら劇的な変化に自分でもビックリするくらいです。

ある程度慣れてくるとそれほど厳しさも感じませんが、やっぱり最初っていうのは身体はシンドイものがありますね(汗)。今までどれだけ怠けてたんだって話にもなりますが、こんなに手のひらを返したように働き方の変わる人もそうはいないんじゃないかと思いますから、読者の皆さんにも今後の働き方の参考にでもしていただければと・・・(笑)。

毎週通っている鍼の治療ですが、私の体を知り尽くしている主治医のE君も、この1週間の私の体の変化を敏感に感じ取って、即座に「痩せたなぁ」って言ってました。右腕は「このままじゃ、あと半年持たないから」と、主治医らしからぬあきらめの言葉を述べておられますが、彼のことだからきっと何とかしてくれるでしょう(笑)。

造りが始まった直後の心労のひとつに、人足の確保があります。社員として蔵に入ってくれている人間は問題ないんですけど、半年だけの季節雇用で働いてくれている人達も2人ほどいて、基本的には自分の商売がある人達ですから、最初のうちは不定期に休みが入ったりすることが多いんですよね。

そんな日に、その穴埋めをどうするか考えるのって、案外大変なんですよね(汗)。社員の中でやりくりしたり、私がその分早起きしたりってことになるんですけど、人員の配置は全ての仕事がよく分かってないとできませんから、私も前の晩から心配で寝られないなんていうことが昔はよくありましたよ(笑)。

何とか全員で協力して1日が終わったと思ったら、ひとつ仕事が抜けてたりなんかして、泣く泣くみんなの帰った後に蔵に入ることもありましたね。そんなの私がトロいだけなんですけど、大忙しで仕事をしていると、どこかで抜けてることってあるんですよねぇ。まぁ、私がそういう管理能力に長けてないだけなのかもしれませんけどね(汗)。

そんなこんなを考えると、酒造りを出稼ぎの人達でやるっていうことには、それなりに意味があったんじゃないですかね。蔵に泊まり込んでいる人達が定休日以外に休むっていうことはあり得ないし、常に蔵にいてくれるっていうことは毎日同じ人員配置が組めるっていうことであって、日々同じ作業が続く酒造りには適した労働力の確保の仕方だったと言えるかもしれません。

さて、今週末も人員不足気味の蔵です。上手く乗り切れるように計画を組んでいますが、どこかに抜けがあって大慌てになる可能性も大です(笑)。昔と違って、今では「何とかなるさ」と思えるようになってきましたから、前の晩も大船に乗った気持ちで一杯飲んで、ゆっくりと寝ることにしましょう!


□□□ まだ1週間しか経ってねーのかよー □□□
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これまで日本酒醸造の専門用語である『酛(もと)』っていう字はパソコンにはない文字だと思い込んでましたから、一切使ってきませんでしたし、使おうとも思いませんでした。いつだったか、遥か昔に探したことがあったんですけど、どうやっても出て来なかったもんだから完全にあきらめてたんですよね。

ところがところが、先日『尉鶲(ジョウビタキ)』の話題を書いた時に、この珍しい『鶲』なんていう字がワープロで出てきたのを見て、「そんな字があるんなら『酛』だってねーわきゃねーだろー」と思って、もう一度探してみることにしたんです。ワープロに出たって言っても、最初はどこかのサイトからコピーしたわけなんですけどね。

普通にやるような読みの変換からだと出てこなかったんですけど、ウィンドウズのIMEパッドっていうヤツでやったら、案の定、見つけることができたじゃないですか!「そうだったんだー!探し方が悪かったんだー!」と、小躍りして喜んで、今後はブログの中でも使えたら使おうなんて思ったような次第(笑)。

お酒造りをしている人間にとって決定的に大事な漢字なわけですから、それがパソコンに用意されているっていうことは、酒造業界も忘れ去られていないような気がして、ちょっと嬉しかったりしてね(笑)。それとも、もしかしたら、どこかでもっと別の使い方をされている漢字なのかもしれませんけど。

でも、よくよく考えてみると、いろんなサイトを見に行った時にだって、これまでも『酛』っていう字は目にしていたわけでしょうから、そこでちょっと考えたら、自分のパソコンでも、ブログなんかでも使えるはずだってことは分かりそうなもんですが、さすがにストーンヘッドなだけあって、一度思い込んだら一生そのまんまなんでしょうね(汗)。

ちなみに、『酛』っていうのは別名『酒母(しゅぼ)』とも言われ、お酒のもろみを仕込む前に、優良な酵母菌を必要数になるまで拡大培養した発酵の元となる極小さなもろみみたいなものです。『速醸酛(そくじょうもと)』とか『山廃酛(やまはいもと)』とかいう言葉は、日本酒をある程度お飲みになる方なら、一度は聞いたことがあるんじゃないですかね。

・・・って、それだけの話で、それで皆さんに訴えたいことなんて何にもないんですけど、とりあえずうれしかったんで記事にしときました(笑)。きっと、本能的にお酒造りから離れた話題にしたいと思ってパソコンの難解文字の話を書き出したんでしょうけど、結局はその文字は造りとは切っても切り離せない文字だったっていう、大してストレス発散にならない今日のブログでした(汗)。


□□□ もしかしたら過去に同じ内容の記事があったかも(笑) □□□
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執筆時間

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何を書けばいいかな・・・完全にテンパってきましたね(汗)。ブログに費やす時間は、夏だったら1日のうちのヒマな時間っていうくらいのアバウトさで確保できるんですけど、冬になるとある特定の時間帯しか自分の思う様には使えません。その時間帯ですら、何か特殊な事情があるとつぶれちゃいます(涙)。

ですから、とにかく定められた時間帯の中で、内容が有ろうが無かろうが、文体が整っていようがいまいが、面白かろうがなかろうが書き上げちゃうことが必要になります。夏の間のように、朝早起きしてほとんど仕上げちゃってた頃の余裕が懐かしいわけですが、こういう制約っていうのも悪いばかりじゃありません。

何と言っても時間の使い方が効率的になる気がしますね。チンタラと文章を作っていくよりも、あれこれ考えずにどんどんとキーボードを打って文面を埋めていくっていう方が、案外面白い内容になることだってあるかもしれません。まぁ、今現在の私は、自分のブログが面白いかどうかなんて詮索している余裕はないんですけどね(笑)。

何も考えないで、30分くらいでババッとワープロに打ち込んじゃうと気分的にも爽快で、意外にストレス発散になるかもしれません。夜の仕事が無い日には、ちょっと鶴でも飲みながら、いつもよりゆったりと書けますから、それも私にとっては冬の間のリラックスタイムのうちのひとつになっているような気がしますけどね。

私がブログ用に使える時間は、夕方の1時間程度と、夜中です。夜中だったらいくら時間を使っても自分の睡眠が減るだけですから、ある意味ではいくらでも時間はできるってことになりますが、眠くなっちゃって仕方がなくってとてもブログなんて書いてられません。1行書いては1分寝るみたいなことになっちゃいます(笑)。

っていうことは、夕方の1時間が重要なポイントになるわけです。そこである程度書いちゃえると、あとは何とかなるんですよね。この時間帯に何も用事が無ければ、その日は楽勝で記事が仕上がりますが、何か仕事が入ったりすれば、どーしても夜中に書くことになって、こうなると実に非効率的な時間の使い方になっちゃいますね(涙)。

ここでの1時間が使えないと睡眠時間が2時間減るみたいな気分になっちゃいますから、今もその時間にこの文章をシコシコと書いてます。慌てないながらも、相当な決意を持ってパソコンに向かってますよ(笑)。ここまでの気持ちになることって、夏の間には営業回りの電車の中とか以外にはあんまりないもんなぁ・・・。

とにもかくにも、冬の間はブログに対する感度が夏とは全く違ってきていて、今考えてみると、「夏の間はなんと余裕があったのか」っていう気分になりますね。でも、夏になったらなったで、「冬の間はなんであれでやれてたのか」と自分をほめてやりたくなりますから、そのへんのアンバランスが6年以上もこのブログを続けてこられた要因なのかもしれません(笑)。


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原料米

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今年の原料米、つまり長野県飯島町産の美山錦について、そろそろ使い慣れてきた感も出てきましたから、ちょいとご報告しておきましょうか。私の場合、麹用の蒸米に触ることが一番多いですから、そのシチュエーションからの感想ですし、まだまだ始まったばっかりですから、造りが終わった時に同じこと言うかっていうと、そうでない可能性の方が高いかもしれませんけどね・・・(笑)。

うれしかったのが、JAさんのご協力もあって、今年は使う酒米は全て飯島町産を調達できたってことです。いく度かご紹介したように、飯島町の美山錦は出荷されるのが毎年とても遅いもんだから、どうしても造り始めに間に合わなくて、本当に最初の数袋だけ県内の別の産地のものを使わざるを得なかったんですよね。

別にお酒のレッテルに原料米の産地をそこまで詳しくは載せてありませんから、県内産の美山錦なら問題はないんですけど、『地元産』って言った時に、より自分に近い地元の方が親近感が湧くし、顔の見える酒米農家の皆さんも多いわけですから、お米を触った時に感じる愛情がよりダイレクトに伝わってくる気がするんですよね。

酒米の圃場見学の際にもお願いしておきましたから、今年はとても気にかけてくれていて、何とかやりくりをして仕込に間に合うように手配していただきました。お米の流通って、どうも素人には分かりづらいところがあって、どこがどうなってるんだか分からないんですけど、担当の方と県の組合とでうまく連絡を取り合ってくれたみたいです。本当にありがとうございました!

さて、使ってみた感想をちょっと前に書いた時には、「硬いかなぁ」なんて思ってたんですが、そのコメントは撤回しておいて、「ちょっと、硬めかなぁ」くらいに修正しておきましょう(笑)。最終的にはもろみにしてみなくっちゃ私には判断できないんですけど、どえりゃー扱いずらいってことはない気がしますね。一昨年の米のようなこたぁないと思います。

どうしてそんな風に思ったかって言うと、お米の入荷が順調になってくればそんなことはないんですけど、最初のうちって工場で精米した直後のような白米が入ってきますから、まだ水分的には落ち着かないような米なわけで、吸水させてみた時のその辺のブレがそんな風に感じさせたんじゃないかと思うんですけどね。

蒸してみると手触りも悪くはなさそうですし、麹にしてみるとそれなりに食い込んでいい出麹になってくれてます。今年のお米がどんなお酒になるのか、私としても今からとても楽しみです。第1号のもろみを搾る頃にはもっといろいろ分かってきていると思いますが、その頃になったら今年のお米の考察なんて疲れちゃっててする気にならないでしょう(笑)。まだ7回しか蒸米を麹室へ引き込んではいませんが、着々と1日に何百グラムかずつ体重が減っている岳志です・・・。


□□□ 2日で1キロとか減りまっせ(汗) □□□
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テーマ

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今週から本仕込みが始まった長生社です。あとは切れ間なく年末まで酒造りを続け、年末年始に少し休みを入れたら、3月の中旬の仕込終了まで走り続けるっていうことになります。ほぼ例年通りのスケジュールで進めることになる予定です。ここまで来ると覚悟はできてますから、あれこれ後ろ髪を引かれるようなことはもうありません(笑)。

昨日は泣き事ブログで申し訳ありませんでしたが、記事にしたように体力が落ちているっていうのと同時に、身体の節々がギクシャクしてきてますから、体力以前の問題として身体がどこまでもつかっていうのも、実は切実な問題だったりします(汗)・・・って、今日も泣き言ブログになるのかいな・・・。

そんな状況の中で、これ以上体力に任せた酒造りができなくなって来た時に、どうやって酒造りの次のフェーズに突入するかが今年の私の大きなテーマです。それはすなわち、これまで自分ひとりでやっていた仕事を、いかに他の人間に任せるかっていうことでもあって、私とすれば楽ができる方向のいい話なんですけどね(笑)。

一人で二人分の仕事をすればそれだけ人件費が浮くっていうのは、売れない造り酒屋の専務が考えそうな浅知恵ですが(汗)、そもそも二人分なんて働けるわきゃないし、せいぜい自分の時間を削れるだけ削って会社に奉仕するくらいが限度であって、それがいい酒造りにつながらないんならやらない方がマシっていうくらいのお粗末になっちゃいます。

まぁ、そんなことにならないように、全身全霊をかけて造りに打ち込んでいる蔵元杜氏さんも大勢おられますし、そういう皆さんに負けないように私も頑張ってるんですけどね。いずれにしても、ずっとその状況を続けられる人は少ないでしょうから、いつの日にか皆同じような状況に立たされるってことになるんじゃないでしょうかねぇ。

これまで長年自分でやってきた仕事の中でも、これだけは絶対人に任せられないっていう部分もあるかもしれませんが、それほどまでに思い入れがあるのであればその仕事は自分でやるにしても、いい意味で自分に余裕ができるように持って行かないと、お酒の味にも幅が出て来ないかもしれないなんて最近思うようになってきてるんですけどね。

・・・腰の曲がった白髪の老人が杖をついて歩いています。周りの人たちは、彼の醸す美味しいお酒を望んでいます。その老人はあたりを見回して、ここだという場所にたたずむと、持っていた杖をトンと地面に突き刺しました。するとどうでしょう、その杖の場所からこれまで誰も飲んだことのないような美酒が湧き出てきたじゃありませんか・・・って、そんな老練な達人になるのが私の夢ですが・・・なれっこねー(笑笑笑)。


□□□ 写真は里まで下りてきた中央アルプスの紅葉 □□□
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体力

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もう蔵は始まっているんである・・・それも既に全開モードで・・・夜中に呼び出したってダメに決まってんじゃん・・・もうちょっと、曜日と時間を考えてくれれば私だって時間の作れる夜もあるのに・・・まぁ、横浜の鶴チューS君にそんなこと言っても通用しないのは分かってんだけどね(汗)。

駒ケ根に来てるのは知ってましたから、何とか少しでも会えたらいいとは思ってましたが、やっぱりこの時期は自由にできる時間なんてあんまりなくて、とか何とか言っても、結局のところは越百まで行って来たんですけどね(汗)。もう日付が変わろうとしているような時刻に、本当に短い時間だったんですけどね。

それも、せっかく会いに行ったっていうのに、なんだかみんなでアニメかなんかをネットで夢中になって見ていて、私なんかいてもいなくてもいいくらいでしたね。そのアニメの話題には乗り遅れているわけですから、話にも割って入れないし、私はひとり静かにカウンターで寝込んじゃおうかと思いましたよ(笑)。

かつては、夜中の手が空いた時間にチョロっと飲みに出るのが楽しかったもんですけど、最近はもう体力維持が重要で、外での楽しい時間よりもゆっくりと体を休める方を選択しちゃうことが多くなりました(汗)。全く外に行かないのは寂しいですし、タイミングさえ合えば喜んで出掛けるんですけどね。

年を追うごとに体力が落ちていってるっていうことを、この数年は切実に感じますねぇ(汗)。疲れ易いとか力が無くなったとかっていうよりも、何と言えばいいか、体力が薄くなったって言えばいいか、総体の量は変わってる気はしないんだけど、強引に何でもやってこれたこれまでとは明らかに違う弱々しさって言えばいいかね・・・(涙)。

こういう職種でこういう働き方だからその辺を敏感に感じるのかもしれませんが、とにかく余剰体力が無くなってきてるわけです。例えば、越百に飲み行くようなね(笑)。その範囲内で仕事をしてればいいんだけど、過去にやってきたことを同じようにやりたいっていう意識もどこかで働くわけで、それができない自分に若干失望気味だったりして(汗)。

やったらできるんですよ、一晩くらい飲みに出るんだったらね。でも、それが続けられないんだな、これが・・・まぁ、そんなこと続けんでもよろしいっていう話ですが(笑)、自分自身がその弱体化を一番よく分かるわけで、余計に気落ちの度合いが大きいっていうか、逃れられない現実を肌身で感じちゃってますね。

そんなことを思いながらも、短い時間でしたがS君夫妻、えっちゃん、バイトのマコちゃんたちと、短くても楽しい時間が過ごせました。わざわざ飲みに出るのは疲れることですが、気持ちの上でのリフレッシュっていう意味では、こりゃまた別の効用があるわけで、いくら疲れていても出ていく価値がそこにあるっていうのが、今の私の心の拠り所です(笑)。


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唐揚げ

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ある日の夕方、娘からメール。その画面には、デコメって言うんですか、携帯用の絵文字みたいなのがズラズラと並べられていました。その柄はニワトリの頭と鳥の唐揚げのように見えましたが、一体何が言いたいんだかサッパリ分かりません(汗)。唯一の文字は『唐揚げ』と書いてあるだけで、ヒマ潰しにメールしてるのかと思ったんです。

その意図するところを後で聞いてみると、「唐揚げがどーしてもどーしても食べたかった」んだと・・・「そんなことでメールすんな」と言ってはみたものの、娘に全く相手にされないよりはいいかとも思ったりして、悪い気分でもありませんでしたけどね(笑)。でも、なぜ食べたくなったのか、その理由には共感する余地が少々ありました。

娘の高校の最寄り駅のそばに、話を聞いてみると、どうやら立ち飲み風みたいな居酒屋さんがあるらしいんです。そして、そこではメチャ安の唐揚げを店頭で売ってるんだとか。もちろんそれは、高校生向けなんだと思います。その駅を使う高校が2校ありますから、多少の売り上げにはなるのかもしれません。

この日の帰り道、娘と同じ電車に乗った子たちが、その唐揚げを食べてたんだそうです。きっとそれはとても美味しそうに娘の目には映ったんでしょう。そこで、頭の中が唐揚げモードに切り替わっちゃって、私に送って来たメールのように、鳥の唐揚げで頭の中が一杯になったっていう状況をそのままメールに表現して、欲求不満のはけ口にしたっていうのが実際のところのようです(笑)。

「お小遣いがあるんだから、たまには自分でも買えばいいじゃないか」、「○○ちゃんや△△ちゃんはよく食べてるわ」、「しょっちゅう買い食いなんてしてちゃイカンが、食べたい気持ちが分からんじゃないぞ」、「でもねぇ、お金が無いのよ」、「なに人聞きの悪いこと言ってんだ?高校生の平均金額くらいはやってるはずじゃないか!」

聞けば、部費だとか、遊びに行くための貯金だとか、自分の欲しいもののためにお金を使うとあまり余剰金は残らないらしくて、帰り道に何か買って食べるような余裕はないんだとか。欲しい物のために我慢しているようで、ちょっとばっかし可哀想にもなりますが、それはそれで大切なことですから、お小遣いを増やしてやろうなんてこれっぽっちも考えませんけどね(笑)。

でも、私も高校時代には同じような経験をしたことをふと思い出しましたね。当時、私は洋楽のレコードが欲しくて、かなり節約してお金を使っていました。今はなくなっちゃいましたけど、駅のそばにあったその時にはまだ珍しかったセブンイレブンで、いつも何か買って電車の中で食べていた友達が羨ましくて仕方なかった気持ちが鮮明に蘇って来たんです。

ある日はアイスクリーム、ある日は肉まん、ある日はハンバーガー。仲の良い友人でしたが、目の前で美味しそうに食べられると、妙にひもじい思いになったりしてね。でも、たまにガムを買うと1枚分けてくれましたから、私はいつでも彼がガムを買うように祈ってましたっけ(汗)。娘にも、唐揚げをひとつ分けてもらえるような友達を作るように、お父ちゃんからアドバイスしておくことにしましょう(笑)。


□□□ 翌日はお母ちゃんお手製の唐揚げになりましたとさ(笑) □□□
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夜食2012

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これも毎年の写真ですけど、蔵への泊まり込みが始まってから、女房が毎日作ってくれている夜食の図です。やっぱり体を動かすようになりますし、夜中までいろいろやらなくっちゃなりませんから、1日3食じゃどーしても足りなくなってきて、夜ちょっと食べるプラスアルファとして持たせてくれるんです。

何となくスープのように見えますが、この汁の下にご飯が隠れていて、少しだけ温めて雑炊風にして食べます。なるべく手間をかけずに、消化のいい暖かいものを食べさせようという女房殿の有り難い御配慮によるものです・・・冬の間は彼女の機嫌を損なわないようにしとかないと、この手のサービスが受けられなくなりますから要注意です(汗)。

でも考えてみると、この1日4食の内、家で食べるのは夕食だけで、朝食、昼食、夜食は全て蔵で女房のお弁当を食べてるんですよね。もしかしたら、それってすごく珍しいことなのかもしれませんねぇ。亭主のために1日3つお弁当を作る女房なんて、日本中探してもそうはいないかもしれません(笑)。

都会のサラリーマンの皆さんっていうと、お弁当なんか持たないでお昼はどこか外で食べるっていうイメージが強いんですけど、私は働き始めてからずっとお袋か女房のお弁当でやってきてますから幸せですね。そりゃ、たまには外で美味しいものも食べたくもなりますけど、手作りお弁当にかなうものはないでしょう。

かつて、蔵に泊まり込みの蔵人がいた時には、会社にもまかないのおばさんがいて日々の食事を作ってくれてましたけど、今ではそれは全くありませんから、何が何でも女房に作ってもらわなくっちゃなりません。その度に家に帰っている時間なんてありませんから、どうしてもほとんどお弁当っていう選択肢になっちゃうんですけどね。

「そりゃ奥さん大変でしょう!岳志さんはいい連れ合いをお持ちで・・・」と思われるかもしれませんが、彼女に言わせると、家にいてあれやこれや私に言われるより、お弁当を持たせて外で食べてもらった方が気が楽な面もあるみたいです。どんなに出来が悪くても、その場で文句を言われることもありませんしね(笑)。

朝はご飯とお味噌汁、昼はおむすび2個、夜食は雑炊って感じですから、家で品数を用意して私に食べさせるより、お弁当にした方が手間もかからないような気もしますが、そんなこと言って女房にへそを曲げられても困りますから、あえて家では何も言わずに感謝の弁だけ述べてます(笑)。

決して食べるものにうるさい私じゃありませんし、女房の料理の腕前も平均的だと思いますが、ちょっとばっかし辛い冬の生活のベースの部分にストレスを感じずに働けているのは全てこのお弁当のおかげです。今晩も、女房様様に感謝感謝の念をささげながら夜食を頂いて、夜の仕事に精を出しますか!


□□□ ワンクリックで元気が出ます □□□
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ジョウビタキ

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ジョウビタキ(尉鶲)・・・スズメ目ツグミ科(ヒタキ科)に分類される、日本では冬によく見られる渡り鳥。翼に白い斑。雄は胸から腹が橙色。全長:15cm。根雪のない地域に飛来。林の周辺、河川敷、市街地の空き地など、やや開けた環境を好み、1羽でいる。時々ピョコンとおじぎをして尾を震わせる。澄んだ声でヒッヒッ、時にカッカッと低く鳴く。その声が火打石を打つ音に似ているためヒタキと呼ばれるようになった・・・

おかしな事件が起こりました。蔵の脇のいつもの場所に停めてある私の車のサイドミラーあたりが鳥の糞だらけになって汚れてたんです。気が付いてから一週間くらい放っておいたら、そりゃもうひどい状況で、今までこんなこと一度もなかったのに、「一体オレが何悪いことしたって言うんだ?」と鳥に聞いてみたいくらいでしたよ(汗)。

私の車が一番ひどかったと思いますが、その近くに停めてある社長の車も、女房の車も、蔵人の車も全て、多少なりとも被害を被ってました。私もいい加減あきらめて、車を洗ったんですけど、こびり付いた鳥の糞ってなかなか取れませんし、取れたと思っても何かシミみたいになって完全にきれいになりませんからとても厄介です(涙)。

犯人が鳥だっていうことは分かってましたけど、そいつがどんなヤツなのか最初は全く分からなかったんです。ところがある朝、私はしっかりと目撃しました。スズメよりもひと回りスマートな感じの小鳥が、車のサイドミラーの周りを飛び回って、その辺に体当たりしながら糞を撒き散らしているのをね。

その鳥を見て、私は「あっ、アイツだ!」と思ったんです。しばらく前から蔵のそばに出没していて、これまで見たことはなかったし、とてもきれいで、鳴き声も特徴があったもんだから気にはなってたんですよね。正にそいつが犯人だったとは、これまでにない訪問者を喜んでいたのに、実はこんな曲者だったとは思いもしませんでした。

ググってみると、越冬のためにシベリアあたりから飛んでくるこの鳥は、見た目によらずかなり攻撃的な習性があるらしくて、縄張り意識の強さゆえにそこに入って来る鳥を追い出そうとするんだそうです。たとえ、それが鏡に映った自分の姿であったとしても、懸命な威嚇行動に出るんでしょうね。でも、糞を撒き散らかさんでもいいだろー、糞をー(笑)。

そんな情報はなくても、とにかくその姿を見て、ミラーに映っている自分の姿に反応しているんだろうっていうことはすぐに分かりましたから、ミラーに布をかぶせたところ、途端に被害は無くなったんですよね。サイドミラーがスイッチひとつで倒せるんならいいんですけど、私の車はその機能が壊れてて使えないんです(涙)。

なぜ今年初めてそんな鳥が蔵にいついたのか、思うところが無いわけじゃありません。蔵のわきにある竹藪を今年の夏にかなり間引いてきれいにしたんですけど、その後に小さな竹がニョキニョキ生えて来て、これまで以上にブッシュブッシュした状態になっちゃったんです(汗)。どうやら、そんなところを住みかにするのが、この鳥は好きなんじゃないんですかね。そして、その縄張りのそばに停めてある車のミラーは全て被害を受けたと。

いろいろ観察してみると、野鳥も面白いは面白いですね。もう、ジョウビタキだけは、姿を見ても、鳴き声を聞くだけでもハッキリと認識できます。生まれてこのかた、こんなにも鳥について興味を持ったことはありませんし、日本野鳥の会の会員の皆さんの気持ちが、多少なりとも理解できたかもしれません(笑)。


□□□ 鶲(ヒタキ)なんていう漢字、ちゃんと表示されてる? □□□
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修繕(その3)

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造りの期間の半年しか使わない機械で、必要になっていざ半年ぶりにスイッチを入れてみたらウンともスンとも言わなかったっていうことはよくある話です(汗)。半年前には何事もなく動いていたのに、どーして精神的にテンパってきているこの時期に意地悪されなくっちゃならないのか、八つ当たりして叩いてみても動く気配はありません(涙)。

何事もなくっていうのはウソで、実は半年前にも、いやもっと前からたまーにご機嫌が悪くなることがあった蔵の洗濯機です。昨日動いていたのに今日はダメだとか、さっき動いてたのに次を洗おうとしたら止まっちゃったとか、かなり気まぐれで手を焼いていたってぇ
のが本当のところなんですけどね(汗)。

しばらく置いておくとか、手で洗濯槽を回してみるとか、プログラムされている洗濯パターンを変更してみるとか、なだめたりすかしたりして動くようになるのを待つみたいなえらくプリミティブな方法で何とか使ってきたんですけど、ここまできてそんなアプローチも効果が無くなったみたいでした。

多少言うことを聞かなくても、この洗濯機は実に優秀なんです。よくコインランドリーなんかに置いてあるヤツと同じようなタイプですが、布団まで洗えるような大型で、蔵で使ういろんな布類を全部文句も言わずに洗ってくれます。洗濯物が多い酒蔵にあっては、人ひとり分働いてくれると言っても過言じゃないくらいですよ。

このテの修理って、大きいし専門的な機械なもんだから、案外高くつくんですよ(汗)。だからこそ、これまで我慢して使ってきたんですけど、どうやら今回は諦めるしかなさそうだったもんだから、仕方なく製造元へ連絡をとってみました。かつてのサンヨーさんの製品だったんですが、今はパナソニックさんに吸収された形になっているみたいですね。

そんでもって、整備担当の人が会社に来てくれたんですけど・・・動きやがるんだよね、そーゆー時に限って(笑)。いろいろと試しても、まるでこちらを嘲り笑うかのようにブンブンと軽快に動くじゃないですか。「再現性がありませんねぇ・・・」なんてその人も言って、その日はありきたりのメンテだけしてお帰りになったんです。

数日は良かったんですけど、やっぱりダメなものはダメなんだな、これが・・・。やっぱり止まっちゃったので、機械をそのままにしておいて、整備の人に来てもらいました。どうやらこの辺がおかしいってことがようやく分かって、後日その部品を交換して、ようやく正常に動作するようになってくれました・・・たぶん(汗)。

昨日の柄杓もそうですが、これも本格稼働の前に修理できて良かったです。全速力で走り始めた頃に、そういうことでつまづきたくありませんもんね。本当は、もっともっと大きな修繕もしなくっちゃならないんですけど、そうなるとお金の問題になってきますから、そういうところは目一杯まで我慢しなくっちゃならんですなぁ・・・。


□□□ 最近全体的にポイントが落ち気味ですね □□□
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修繕(その2)

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仕込が始まる前に、頻繁に使う道具の中に直しておかなくっちゃならないものはいくらでもあるわけで、それが分かっていても夏の時間がある時には手がつかなくて、いざいろいろが動き始めるような時になって「ああ、そう言えば」ってな感じで慌てるのが毎年の常です(汗)。修繕しとかないと苦労するのは自分なのに、バカだねぇ・・・。

夏の間は専務モードになって、外回りの営業も行かなくっちゃだし、地元のイベントや会合にも顔を出さなくっちゃだし、家の畑もやらなくっちゃだし・・・と言い訳してみても、会社でそのくらいのことをやる余裕はいくらでもあるんですよね。っていうか、それが本来の仕事でもあるわけだし(汗)。

それでも、今年は有能な社員達にケツを叩かれて、あまり困らないうちに手を付けることができた物も多かったですね(笑)。そういう準備がしっかりできていると、酒造りに突入する時の心理的なストレスもいくばくかは軽減されて、気持ち良く仕事に突入することができるっていうもんです。

上の写真は、蔵で使う大きな柄杓です。この図からだとちょっとサイズ感が不明かもしれませんが、かなりデカイです。満杯に汲んで、10リッターくらい入るんじゃないかな。仕込に使う櫂棒なんかを熱湯消毒するような時には、コイツがないとまどろっこしくていけません。ダッバーンと熱いお湯を一度にぶっかけるような作業に使うんです。

素材はアルミですが、いくら金属とは言え、その柄の部分には毎日相当な荷重がかかっているわけで、こんなものが壊れるわきゃないってほど単純な構造なのに、長い間使っているとメリメリと割れてきちゃいます(汗)。メインで使っていたのはもう修復不可能なレベルまで壊れちゃって、予備に取ってあったっていうか、ちょっと壊れて放置されてたやつを今回直してもらったんです。

よくよく調べてみると、アルミの溶接ってかなり特殊みたいなんですよね。その辺の街の板金屋さんじゃできないんだとか。駒ケ根市内でもほんの数社しかやってもらえなくて、私は青年会議所活動を一緒にやったことがあるM君にお願いしました。こんな所で名前を隠しても仕方ありませんから言っちゃいますけど、株式会社宮脇製作所さんです(笑)。

以前にも同じようなものを溶接してもらったことがありましたから、今回も迷わずに持ち込みましたが、えっれー頑丈になって帰ってきましたよ。素人目に見て、溶接っていうよりはハンダ付けみたいな感じなんですかね。穴のあいていた部分は全て新しいアルミ板で覆われてます。補強の板も入れていただいて、こりゃまたしばらくは使えるでしょう。

本当だったら新しい物を買うっていうのも一案なんですけど、修理ができるんならその方が安いですし、それ以前に、もうこの手の商品は作っていないんだそうで、いろいろ探してみても見つからなかったんですよね(汗)。ですから、余計に貴重な一品となったこの柄杓ですが、どこかのお蔵さんでどーしても欲しいからって、10万円くらいで買ってくれるんなら売るんだけどなぁ(笑)。


□□□ 他のお蔵さんじゃ使ってないのかな? □□□
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グーグルドライブ(おまけ)

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昨日の記事を書いる時に、改めてグーグルのトップ画面を見ていて気が付いたんですけど、画面の上段に主なグーグルサービスの項目が出ていますが、これのうちのほとんどを私はそれなりディープに使ってるんですよね。あまり専門的な使い方はできないにしても、グーグルさんが想定している程度には便利に使わせてもらってます。

『+You』、『検索』、『画像』、『地図』、『Play』、『YouTube』、『ニュース』、『Gmail』、『ドライブ』、『カレンダー』、とありますが、使っていないのは『+You』と『画像』くらいのもので、その他は「なくてはならない」とまでは言いませんが、なくなるとスッゲー困るレベルになってますね。

その中でも、こりゃ完全に遊び用っていうのはYouTubeだけで、日々の業務に使えるツールを無料で取り揃えていただいているグーグルさんには感謝の言葉しかありませんね。地図には全国の取引先さんの場所、ドライブにはバックアップのデータ、カレンダーには私の予定が入ってます。

ま、チト怖いのは、こんなにひとつの会社のサービスまみれになっちゃっていいものかどうかってことですけど、そんなに重要なデータを預けているわけでもありませんから、いざとなったら何とでもなるっていう感じではありますね。本当に大切な情報は、やっぱり外部には出さない方がいいんじゃないですかね。そんなに大切なものなんて、我が社にはそんなにありませんが・・・(汗)。

先日チラ見したテレビで、今は亡きスティーブ・ジョブズ氏が、自社の音楽プレーヤーiPodの成功について、「ソニーはウォークマンというハードウェアは作れたが、それを使いこなすソフトウェアが作れなかった」的なことを言ってましたね。確かに、ハード単体でヒット商品ができるような時代は終わっているんでしょう。

もっと言えば、ハードとソフトが素晴らしくてもダメで、それを使って利用するためのサービスがないことには、全くただの機械っていうだけになっちゃうってことなんじゃないですかね。昔は、「コンピュータもソフトがなければただの箱」だなんて言われてましたけど、今やソフトがあったとしても、どんなサービスを使いこなしたいのかまで考えていないと、本当に便利な使い方にはならないのかもしれませんね。

そういう意味では、グーグルさんはアップルさんより先んじているような気がします。機械自体の完成度っていう意味ではiPhoneはこれを抜くものはないんじゃないかと思いますが、それを使って利用するサービスの充実ぶりはグーグルにかなう企業は今のところないような気がします。

今や、グーグルさんはスマホも、スマホ上で動くOSも自社のサービスに合わせて開発してますよね。かつて私は、ただの検索サイトの運営会社としか思ってなかったんですけど、何だかスゴイ企業ではあります。今は、小型のタブレットなんかも注目されているようですが、グーグルさんが作ったヤツは高性能で値段も安くていいなぁ・・・と、今日の記事の一番の目的は、女房にこの気持ちを遠回しに伝えるためだったりして(笑)。


□□□ 私のスマホは大き過ぎて使いにくいです(涙) □□□
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グーグルドライブ(その後)

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ひと月以上も前のブログになりますが、私が利用しているグーグルのサービスのうちのひとつ『グーグルドライブ』が正常に動かなくなっちゃって困ってるなんていう記事を覚えていらっしゃるでしょうか。とにかく、あの時には原因も何も全く分からなくて、しばらく様子を見るしか私には方策が無かったんですよね(涙)。

あの後で、どうにも納得がいかなくて真剣にググってみたら、行き当たったんですよ、その原因と思われる内容が書いてあるサイトに!私のようにコンピュータにそれほど詳しいわけじゃないけど、平均的な人よりは少し知ってるっていう程度の人間に「そーゆーことだったのかぁ」と、多少は理解できるチョビッとばっかし専門的なことが記されてました。

でも、症状だけを見れば一般的な人にもよく分かる内容だったんですよ。簡単に言っちゃうと、コンピュータに設定してあるユーザーネームに日本語が使ってあると、グーグルドライブを司っているソフトがエラーを起こして、うまく機能しなくなっちゃうってことらしいんです。そんな基本的な部分で不具合があったなんて、にわかに信じられないような単純なことなんですけどね(汗)。

今のウィンドウズ、たぶんマックでもそうでしょうが、では、複数の人間が1台のパソコンを操作するための環境が整っていて、そのユーザー毎にパソコン上での名前、ユーザーネームを付けることになっていますよね。個人所有のパソコンだったら、ユーザーがひとりだけで占有しているっていう形になるわけです。

でもって、今回の問題は、そのユーザーネームに日本語が使ってあると、どういうわけだかバックグラウンドで走っているグーグルドライブのソフトがおかしくなっちゃうっていうものだったんです。だから、『岳志』とかいうユーザーネームになってるとダメで、半角英数文字の『Takesi』にでもなっていれば全く問題はなかったらしいんですよね。

それに対処するために、ユーザーネームを再構築する方法もあるんですけど、それがまたウィンドウズ7だとできない設定になっちゃってて、それ以上に難しい話は私にはとても分かんない世界だったんです(涙)。単純にユーザーネームを変更しただけじゃ、この症状は改善されないっていう、実に腹立たしい状況のようでした。

パソコンのソフト開発に携わったことがあるような経験を持っている人ならば、「よくあるよくある」と思われるでしょうし、それと同時に、そんなポカミスレベルのバグを持ったソフトを、あのグーグルさんが全世界にばらまいていたなんて信じられないでしょうね。幸いにして、つい最近リリースされたバージョンアップ版で修正されたんですけどね。

よーやく、以前と同様に使えるようになって、私も利用を再開しました。これからの時期は蔵にずっといますからそれほどの恩恵はないものの、長生社が火事になってもデータがどこかに残っているっていう安心感は大きいですね。一時は本当にどうなることかと心配しましたけど、グーグルさんには本当にお世話になってますから、今回のことはサラッと水に流しましょう(笑)。


□□□ こちらもサラッとワンクリック! □□□
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断髪式2012

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毎年毎年の話題で、えろーすんまへんの。今年もようやく断髪式を迎えることができましてな。女房殿にバッサリとお風呂場で丸坊主にしてもらいましてん。もう外へ出て人に会うことは極力控えますさかいに、髭も2週間に1ぺんくらいしかよう剃りまへん。これで、わての冬支度は全て整ったっちゅうことになりまんなぁ・・・

・・・慣れない関西弁は筆が進みませんね(汗)。でも、このくらいにしないと、きっともう6回目になるこの内容のブログが完全に新鮮味に欠けるような気がして、あえて好きな関西弁で切り出してみました。ま、結局、昨年と同じようなこと書くだけですから、常連読者の皆さんはここから先は読まんでも、ええんちゃいまっか(笑)。

「なぜ造りに入ると丸坊主にするのか?」と問われれば、「世俗から己を断つため」と答えたいところですが、「そんだったら、夜な夜な飲みに出てんじゃねーよ」という至極真っ当なご指摘が怖いので、そうは申しますまい(笑)。あえて言えば「楽だから」というひと言に尽きるでしょうね。

蔵でなりふり構わずに働く時に、髪の毛なんて邪魔なんですよね。私は夏でもほとんど丸坊主に近いくらいの短いヘアスタイルですが、それすらも面倒臭く感じるんです。麹室では汗を大量にかきますし、消毒をする時にほっかむりをするにも短い方が楽です。洗い場で沸かした熱湯が飛び散った時に、ダイレクトに頭皮に付着するのはいただけませんが(笑)。

お風呂なんか本当に楽になりますよ。髪の毛を洗うのも乾かすのも簡単ですし、加えて髭を毎日は剃らないってことにすれば、お風呂にかかる時間がとても短縮されます。なるべくそういうことには時間を使いたくないわけですし、それによって気分的にもお風呂のハードル(?)が低くなりますね。

しかししかししかし、今年はちっとばっかし度胸が要りましたぜぇ(汗)。皆さんご承知の通り、髪の毛が年々薄くなってきている我が身とすれば、「もしかしたら、一気に短くした時に薄毛がスゲー目立つんじゃねーの?」っていう危惧があったからです。毛の長さがある程度あれば隠せるくらいでも、短いと完全にそれが露呈するんじゃないかっていう恐怖感は誰にも分りますまい(涙)。

でも、やってみたら、案外それほどでもなくてホッとしましたよ。女房が言うには、逆に、薄くなった部分が目立ちにくくなった・・・っちゅう感じがそこはかとなくするらしい(笑)。その代わりと言っちゃぁなんですが、髪の毛の前線が後退したことはハッキリと分かるようになったみたいで、顔に占めるおでこの割合が増えたと自分でも認めざるを得ません(涙)。

どうやら、睡眠不足が育毛には大敵のようで、規則正しい十分な睡眠時間なんてとれない蔵の生活は、その辺からしてあまり良くない環境みたいなんですよね(汗)。ま、そんなこと気にしてちゃーお酒なんて造れませんから、あまり気にしないフリをしながらも気にしつつ、今期の造りに禿げみたい、イヤ、励みたいと思います(笑)。


□□□ クリック1回で髪の毛1本が救えます(ウソ) □□□
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読者リクエスト

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慌てて修正させていただきましょう(汗汗汗)。昨日のブログで『心拍率』なる言葉が出てきましたが、そんな言葉は、もしかしたら医学用語としてはあるのかもしれませんが、醸造業界用語にはござーません。正しくは『心白率』です。ここに、謹んでお詫び申し上げ、修正申告させていただきますです、ハイ。

やっぱり造りが徐々に本格化してきて、私の意識もそっちへいっちゃてるんでしょうね。記事を書くのにも急いでますし、あまり推敲もしませんし、上の空で書き飛ばしちゃってる部分があるんでしょう。そういうテクニカルタームを使う時には、よっぽど気をつけなくっちゃいけないとは思っていても、明日の作業のことなんかが脳裏をよぎってたっていう感じかな(汗)。

『心白』っていうのは、酒米特有の性状を言い表した言葉で、お米の中心部にある白くて透明じゃない部分のことです。お米の細胞が不揃いで、麹菌が菌糸を伸ばし易いと言われています。一般の飯米にはない特徴なんですけど、その心白の出現率が高い方が酒米としては優れているっていう評価になるんですよね。

酒ひろしさんから頂いた昨日のコメントで気がついたんですけど、普通なら知らん顔してチョチョッと直しておくんですけど、『心拍』っていう言葉があまりにうまくはまり込んでいて、読者の方に訳のわからない誤解を招いていたんじゃマズイと思って、あえてお詫び記事にしておきました。お酒業界におられた酒ひろしさんだからこそ失笑したポカミスっていうところでしたね(汗)。

ついでと言っちゃぁなんですが、同じく一昨日のコメントに鳥居さんが書いておられた、釘についてご説明申しあげておきましょう。一昨日のブログで使った写真の、私が写したかったものと全く関係のない釘が気になって仕方がないご様子の鳥居さん(笑)。気になって眠れないなんていうことにならないように、若干の解説をしておきましょう。

釘1本に解説っていうのも、意味があるんだかないんだか分かりませんが、この釘にはれっきとした役割があったのは確かなんです。どういう役割かって言うと、この釘に布を引っ掛けて簡易的なカーテンみたいにして使ってたんです。どうしてこんな所にカーテンなんかが必要なのかっていうことが問題なんですけどね。

ブログでもお話しした通りに、かなり使い込まれた麹室ですから、隙間がそこら中にあるんです。殊に建て付けの悪いドア回りからは風がスースー入り込んじゃって、中での麹を造る作業に支障をきたす場合もあったりなんかするんですよね(汗)。特に、吟醸麹のように手をかけて造るような場合に、それがとても気になったりするもんだから、風邪が直接に入り込まないようにするために布を吊るすための2本の釘のうちの1本だったわけです(笑)。

今では、ウレタンの目止めテープを張ってしのいでいて、そっちの方が調子がいいもんだから、もうここへ布を吊るすことはないんです。それでも、その役割がご披露できて、非常にマイナーな話題で申し訳ないんですけど記事にしてみました。こんな種明かしじゃ面白くないでしょうけど、私とすると愛着があって抜けない釘ではあるんですよねぇ。


□□□ ピースサインもしながらの撮影は大変(汗) □□□
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出麹

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今期の造りで初めての成果物と言えばいいでしょうか。第1回目の『出麹(でこうじ)』になりました。出麹っていうのは、2日2晩かけて完成した麹を麹室から出すことを言います。先日出てきた『洗いつけ』とは違って、完全に業界標準語ですから、読者のみなさんがどこでお使いいただいても恥ずかしくありませんよ(笑)。

麹造りとすると1サイクルが滞りなく回ったっていうことで、無難な仕上がりにホッとしているところです。製造過程の中で、何か準備してない物があったとか、必要な機械が動かなかったとか、どういうわけだか例年通りに麹が生育しなかったとか、大きなトラブルが無かっただけでもひと安心っていうところです。

まずまずの出来ではあるものの、初回らしい失策も随所に見られましたから、私としては満足がいっているわけじゃありません(汗)。これから100回くらい麹を造ることになるんですけど、そのうちの一体何回を自分で納得のできる出麹にすることができるか楽しみなところです。そうなるともう自分との戦い以外の何物でもありませんけどね。

1回だけですけど麹を造ってみて、今年の美山錦に関しての感想とすると・・・「ちょっと小さめかな?ちょっと硬いかな?」・・・って感じでしょうかね。今年の天候的には、一昨年の非常にお米の出来が悪かった年にちょっと似たところもありましたから、もしかしたら同じような傾向があるのかもしれません(汗)。

でも、心拍率は高いような気がしますから、悪いばかりでもない気がします。その辺は、もう少し経つと出てくる、今年の酒米の分析結果なんかも参考にしないと分かりませんけど、もともと少し硬いお米の部類に属する美山錦ですから、それが更に硬いっていうことになると、気苦労が絶えない半年になるかも・・・(涙)。

とりあえずの私のファーストインプレッションはそんなところでしたが、いずれにしたってこのお米でやるしかないんですから、ベストを尽くして取り組むしかありません。これから何度も原料処理を繰り返すことで見えてくるものもあるだろうし、苦労すればしただけのことはあるでしょうから、死なない程度に頑張ってみますね(笑)。

上の写真は何とも変なアングルになっちゃいましたけど、私のスマホって片手で撮ろうとするとシャッターボタンが押しづらいんですよね(汗)。それに加えて老眼でよく見えないもんだから、スマホ自体を遠くにやらなくっちゃならなくて、その無理な体勢のせいで麹を持った手も遠くにいかざるを得なくて、なんとも引きつった格好で撮ってるわけで、どうか状況をご高配賜りたいと・・・(笑)。


□□□ こちらもご高配をば □□□
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修繕

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この写真は麹室(こうじむろ:麹を造る部屋)の入り口の一部です。かなり接写してありますから何が何だか分からないかもしれません(汗)。携帯やスマホに付いているカメラも性能がドンドンと向上して、何も考えずに接写ができるようになっていて、私から見るとよく撮れた写真なんですけどね(笑)。

右側が麹室の内部で、左側が部屋の外だと思ってください。この写真の向きから言って、左斜め後ろからスライド式の扉が閉まってきて、写真の真ん中に写っている柱に当たって止まるわけです。つまり、左から右へ向かって閉まるドアの、枠の右斜め上の隅が写ってるんですけど、分かんなきゃあんまり悩まないでも結構です(笑)。

麹室っていうのは、よっぽど特殊な機械でも使っていない限り、完全に断熱の部屋になってます。麹を造る時には部屋の温度を30℃以上に保ちますから、内部の熱が逃げないような構造になっているんですよね。周りには、今風だったら化学的な断熱材、昔だったらグラスウール、もっと昔だったら籾殻か何かを入れて部屋ができています。

当然、出入りするためのドアの扉にも断熱材が入っていて、分厚い構造になっていることが多いわけで、その開け閉めは家の中のそれを扱うようなわけにはいきません。ましてや、長生社の蔵のように古い麹室の場合には、いろいろがギクシャクして「えいやっ!」と力を入れないと動いてくれまへん(涙)。

そういう扉は重量がありますから、この写真のドアの場合にはドア枠の上にレールがあって、それから扉がつり下がっているような作りになってるんですよね。扉の下にもレールがあってその上を転がるようになってはいるものの、きっとそれだけだと動きが悪いんでしょうね。とにかく重たい扉なわけです。

昭和32年製の我が社の麹室ですが、これだけ長い期間使っていると当然どこそこおかしくなっているはずで、この扉の重さゆえにドアの枠が全体的に沈み込んだようになっちゃっていて、その開け閉めは扉が重いっていう理由よりも、枠がゆがんでいるせいで大変な力が必要だったんですよね。少しは手を入れてはありましたが、簡単には直せないような構造になっていて、ずーっと以前からなんとかならんもんかと苦慮していました。

そこで、今年はドアの上のレールが持ち上がるように、ホンの少し、5ミリ程度の厚さの木をはめ込ませてみたんですが、実に調子いいんだな、これが!かなり動きが軽くなって、そこらじゅう痛い私の腕でも難なく開けられそうです。今までもそういうことはしてあったんですけど、ちょっと適当だったもんだから効果が薄れてきてたようです。それが言いたかったから、こんな接写写真になってるわけです(笑)。

毎日何度も開け閉めするドアですからね、それが調子良くなってとてもうれしい気分です。これからは麹室に入る度にこの幸せをかみしめられるでしょう(笑)。しかし、ブログを書いてて気が付きましたが、こんなことに喜びを感じるなんて、よっぽど蔵の生活って楽しいことが少ないのかねぇ・・・(汗)。


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