専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

汲み掛けラスト

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ついに、こんな記事が出てくる時期になりました!いやいや、突然にそんなこと言い始めても分かんないですよね、スイマセン(汗)。要するに、今期最後の酒母を本日仕込んで、仕込んだその日の夜は汲み掛け操作をしなくっちゃならないんだけど、それも今日で最後じゃないか。そいつぁ感慨無量だぜ(涙)・・・ってことが言いたいわけです(笑)。

このテの記事は毎年出てきますが、マンネリと言われようが何と言われようが、こういう嬉しい気分になってるっていうことはどこかでぶちまけたいですし、そのためにブログ書いてるわけですし、読者の方々が閉口したとしても、ここは強引に記事に仕立てて皆さんに周知したい・・くらいに気持ちが高揚しているっていうことです(笑)。

お酒造りの行程は、製造期間に入る前に、ほとんど完全に計画されていると言っていいでしょう。何月何日に麹を引き込んで、何月何日にそれが完成して、それを何月何日に酒母仕込に使って、その酒母が何月何日に完成して、それを使ったもろみを何月何日に仕込んで・・・っていう流れを、製造するもろみの本数分、全て予定しておくんです。

ちなみに、製造するお酒の種類が3つしかない長生社の場合には、そういう計画を立てるのもさほど難しいことじゃありませんが、お米やお酒の種類が多岐に渡るようなお蔵さんは、きっと大変なんでしょうねぇ(汗)。先々のことを考えて、1日に何種類も酒米を麹室に引き込むなんていうスケジュールを組むなんて、かなり頭がこんがらかると思いますよ。

近頃は、お米のトレーサビリティに関して法律ができたりなんかして、どのお酒にどのお米がどのくらい使われているかっていうことは、調査を受けたら完全に答えられるようにしておかなくっちゃなりません。お米の仕入れ先から使用状況まで全て把握して、適正に使っていくっていうことは、メーカーの責任とは言え手間のかかることですよね。

でもって、そういう予定を1本ずつこなしていくと、最後のもろみ用の酒母の仕込を皮切りに、「これが、今期最後の○○」っていうような作業が次々と出てくるわけで、そんなこと昨日まで意識してなかったのに、今日になって突然それに気が付くと、何が何でもブログに書こうなんていうほど舞い上がるっていう寸法です(笑)。

これからは、そんな作業を終える度に、次からはその作業は無くなるわけで、徐々に仕込が楽になっていきます。これまで、「まだ終わりは見えんのかなぁ」と思いながらやっていたことも、それがやり収めだと思えば、これまでと打って変わって、妙に丁寧で一生懸命に取り組んじゃうのは人間としての基本的な反応なんでしょう(笑)。

今晩の汲み掛けも、いつもより回数を多くしないとダメみたいなんですけど、これが前回の汲み掛けだったら蔵に向かう足取りもペタペタ重そうだったかもしれません。ところが今晩に限っては、かるーくスキップしながら、ルンルン気分で蔵の扉を開けてる私がいます(笑)。いつもそんな気分でいたら、苦しい仕事も前向きにこなせるのにねぇ・・・。


□□□ 2位と3位を行ったり来たり □□□
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覚悟

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遠く山形県の飯豊町(いいでまち)に、何やら覚悟を決めた男がいますね。「自ら杜氏となることを決めました」とブログに書いてありますが、そいつぁ大変な決断ですぜぇ、親方!もし、そうなる前に相談でもされれば「止めときなはれ」と答えるところですが、もう決めちゃったみたいですから「バカでー」と笑い飛ばしておきましょう(笑)。

オチャラケはさて置いて、蔵元が自ら杜氏になるっていう覚悟にはとても大きなものがあります。どの程度の仕事量をどうやってこなすのか、それまでの経験で大体分かっているはずですし、造るお酒の味に対する責任を、会社の経営に対するそれと同時に持つっていうことの重圧感は、想像に難くないはずだからです。

しかし、今の時代、蔵元の跡継ぎが杜氏役をやるっていう事例は、とっても多いんですよね。私の周りだって、もしかしたら半分くらいは、そういうパターンじゃないかなぁ。私も、そういう時代の罠にはまった一人ですし(笑)、このブログのタイトルには、そういう業界の現状を訴えようっていう思いも込められているわけです。

どんな事情なのかはよく分かりませんが、ブログで宣言しておられるんだから、もう確定事項なんでしょう。でも、彼の場合、これまでも蔵の仕事はやってきているようですから、とんでもなく無謀な賭けっていうわけでもないんじゃないですかね。他の先達と一緒で、やむにやまれぬ事情に退路を断たれたっていう状況なんだと思います。

それほど歳の離れていない知人がそんな決断を下したのを見るにつけ、自分のことも、まるで昨日のことのように鮮明に思い出しますね。私の場合には、蔵が始まった直後のハプニングがきっかけでしたから、その年の造りは本当にバタバタと慌ただしかったなぁ・・・その辺のこともかつてこのブログに書きましたが、えっれー昔のことなので、いつ頃の記事だったかもう分かりまへん(笑)。

でも、自分のことを思い起こそうと指折り数えてみると、私も杜氏役をやるようになって、もう既に14年目に突入してるんですねぇ(汗)。蔵の使い回しとしてその前に8年間働いてましたから、会社に入ってから22年も経ったことになります。人生の半分近くを酒造りに費やしてきたっていうのも、それはそれで感慨深いものがありますね。

・・・っていう割に、造りの腕前は大して進歩してねーなー(汗)。その辺の逃げ口上として、名杜氏が使う「毎年が一年生」っていう殺し文句をこじつけちゃぁいますが、日々新たな成長っていう前向きな解釈と、遅々として成長しないっていう後向きなそれを混同してるうちは、いい酒造りへの道のりは遥かに遠いですな(涙)。

いずれにしても、人のことをとやかく言えるほど杜氏として成長しているわけじゃありませんから自分のことで手いっぱいですが、飯豊町の方角に向って「頑張れよー!」と叫んでおきました。今度会った時には、お互いの傷をなめ合いながら苦労話ができることでしょう(笑)。今後の彼の活躍に負けないように、私も頑張らなくっちゃね。


□□□ 若乃井頑張れー!!! □□□
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春遠からじ

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何となく「暖かくなりつつあるのかな?」と思えるような最近の気候ですけど、皆さんのお住まいの地域はいかがですかね。少し前に、ボイラ周りが夜中に凍っちゃった日がありましたけど、あの辺りを底にして、「もうそんなに寒い日は来そうもないな」っていうような雰囲気が、蔵を包む空気に感じられるような気がします。

日差しの中にちょっと力強いものを感じたり、朝晩の日が長くなったり、吹く風が気持ち良く頬を撫でていったりして、「今年の桜はどうだろう」なんて、会社の入り口の老木を見上げてみたくなるような、春への期待感が芽生えてきてますね。夕方、日が落ちるのもめっきり遅くなってきましたしね。

ハッキリ言っちゃって、そんなことをブログに書きたくなるくらい、「早く終わんねーかなー」と心待ちにしているんでしょうね、私自身が(笑)。でも、半分は、「まだまだ、今期の課題はクリアできてねーじゃん」みたいな、チト納得できていない部分もあって、二律背反する思いが交錯するのが、毎年のこの時期なのかもしれません。

終わりにしたいんだけど終わりたくないっていう感覚は、仕込の最終盤になればなるほど強くなって、あと何回しか麹が造れないなんていうギリギリになると、アレもやっときゃ良かった、コレもまだ試してない、ソレは中途半端だしっていうような、「何やってたんだオレは!」的な後悔の念に苛まれることになったりします(汗)。

それでも、「冬来たりなば春遠からじ」と、季節は確実に流れていくわけで、抗いようもなく春に突入して、それでもホッとして造りを振り返ることができる日が待ち遠しいですね。まずは体調を元に戻して、そこらじゅうで飲み明かさなくっちゃ(笑)。来駒常連の皆さんは、そのころを見計らって遊びに来てくださいね!

写真は、先ほども書いた、例のどえりゃー寒かった日の物干し場の様子です。白い洗濯物と白い雲がきれいなコントラストを描いて・・・とか思って撮ったんですけど、屋台骨のボロさが目立っちゃって、ろくな写真になりませんでしたね(汗)。この辺のボロ隠しのためにも、あんまり性能のいいカメラは使えまへんな(笑)。

この写真、結構風が吹いてた時のものなんですよ。きれいに布が干してあるように見えるでしょうけど、実はカチンカチンに凍って、板みたいになってたんです(笑)。駒ケ根も、寒い日にはそんなもんです。このまま干しておけば、日も当たるし空気も乾燥し切ってますから、ちゃんと乾いてはくれますけどね。

そんな日はもういらないにしても、仕込もあと3週間ほど続きますから、それまではあんまし暖かくならないで欲しいっていうのが、お酒を造る側の要望です。でも、ぬくぬくした方が気分的にはいいでしょうから、神様には、「米を蒸して仕込んでいる時間帯だけ寒くしといてください!」っていうお願にしときましょう(笑)。


□□□ ギリギリの2位は疲れますな(汗) □□□
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お買い物

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普段は、蔵の外に全く出ない生活をしています。朝からずーっと働いて、お昼も慌てて食べて、夕方蔵のみんなが帰ってからも作業があって、それから家に帰ってお風呂に入って、ご飯を食べて、ちょっとウトウトして、また蔵に戻って来ます。家の行き帰りが外出ってことになりますが、それは『外に出る』っていう範疇には入りません。

ですから、昼間どこかに出かけるようなことがあると、とても外の景色が新鮮なんですよね(笑)。家への往復はいつも真っ暗になってからですから、日の当たった景色を見るのが久しぶりな感じするんでしょう。でも、そんな状況になることも少なくって、時間さえあればどこかへドライブでもしたい気分をいつでも持ってたりするんですよね。

そんな私のささやかな楽しみが、蔵で必要になったものの買い出しです。土曜日の午後なんかは、仕事が少ないこともあって、出掛けようと思えば1時間くらいは余裕を作ることができるんです。そんな時には、ルンルン気分で蔵を後にするんですけど、別に買い物自体が楽しいってわけじゃなくって、気分転換ができるのがうれしいんですよね、きっと。

ほとんどの物は女房がお使いをしてくれますし、細々した物なんかは選ぶのが面倒ですから自分で行く気にゃぁならないんですけど、私でないと判断できないものとか、売ってるものを見て考える場合とか、私個人の買い物も一緒にしたいような時には、やっぱり自分で出かける他はありません。

行き先は、カインズホームか、ケーヨーD2か、ワークマンがほとんどです。つまり、ホームセンターか作業着屋さんのみっていうことです(笑)。蔵で使う消耗品の類は、今やほとんどがそういうお店で揃いますし、長靴だの手袋だのといったものをまとめて扱っているお店があるのもありがたいことですよね。

今日は、とある機械の部品が壊れちゃったので、仕方なく、でもルンルンでお買い物に行ってきました(笑)。その戦利品(?)が上の写真です。結局、一番欲しい交換部品はなかったんですけど、その他に必要だと言われていたものをゲットしてきました。写真を撮りながら、何とも脈絡のない品揃えだと苦笑しちゃいましたが・・・(汗)。

食べ物を扱えるゴム手袋、消毒用のアルコールを入れるスプレー、電気のスイッチ、ハンコを押す時に使う朱肉・・・これら、全て蔵で必要なものばかりなんですが、これだけ種々雑多なものが1店で揃えられるんだから、便利って言やぁ便利ですよねぇ。もっと専門的な物だって置いてあったりして、見て歩くだけでも楽しいもんです。

お店でバッタリ出会った友人とも話ができて、今日はとってもいい気晴らしになりました。蔵の中ばっかりじゃなくって、たまには外の空気も吸うのも大事なことですよね。今期の仕込みも、残り4分の1くらいになりましたから、最後まで精神的に健康でいられるように、毎週土曜日にはお買い物のスケジュールを入れときましょうかね(笑)。


□□□ かろうじて2位? □□□
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尺棒(その17)

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さて、昨日に引き続き『尺棒』シリーズをいっときますが、昨日の記事の最後に思わせぶりなことを書いたら、皆さんいろいろとご想像なさったみたいで・・・(笑)。蔵の内情に詳しい人もそうでない人も、実に勝手なことコメントしてくれちゃってますね。でも、そういうことじゃぁないんだな、これが。

『記帳義務』・・・この言葉に尽きますね、今日の内容は。酒造メーカーが他の食品メーカーさんと決定的に違うのは、常に酒税法の管理下に置かれているっていうことです。造っているお酒の量が多いか少ないか、普通酒か高級酒か、純米酒かアル添酒か、黒字か赤字か、はたまた名杜氏かヘッポコ杜氏か・・・には一切関係なく、この法律を順守して商売をしなくっちゃなりません。

まぁ、これ以上酒税法については詳しく論じませんし、詳細に説明できるほどの知識があるわけじゃないので、きっとウソ言っちゃうと思いますから止めときますが、アルコールを醸造してビンに詰めて売るっていう行為と、果物を搾ってジュースのビン詰めにして販売するっていうそれは、法の下における立ち位置が全く違うっていうことです。

これが、アルコール飲料に対しては国民から徴収されるべき酒税がかけられているっていう事実によるっていうことは、皆さんもご承知の通りです。どんな種類であれ、アルコール飲料を造ったり、流通させたり、販売したりっていう行為に対しては、国から許可を得て、酒税法を守るっていうことが義務付けられているわけです。

そんでもって、「そんじゃ、一体全体、それがどーしてお酒の移動っていう、私がこれからやらなきゃならない仕事に関係するの?」っていう素朴な疑問を、新人蔵人のあなたは発することになります。別に、お酒を造るわけでも売るわけでもないし、蔵の外へ持ち出すわけでもありませんからね。

要するに、それも酒税法で定められている内容の一部っていうことです。蔵の中の、どの位置の、何という容器に、いくらお酒が入っているか、これを常に分かるように帳面に記載しておきなさい。容器間でお酒の移動をした時には、その前後の状態が分かるように記帳しておきなさい。その移動が、濾過によるものなのか、火入れによるものなのか、単なる移動なのか分かるようにしておきなさい等々。

その他、アルコール調整のための加水や、ビン詰め時の製造数量や、もちろんお酒を製造する時の諸々の内容について、こと細かく記帳しておく義務が課せられているわけです。そういった義務が遂行されているかどうか、年に1回くらいは税務署さんが会社を訪問して検査していくなんていう記事を、このブログにも載せたことがありましたよね。

っていうことで、蔵の中の仕事っていうのは、その作業だけが完遂できさえすればいいってもんじゃなくって、常にそれに付随した税法上の記帳義務を果たしていなくてはならないわけです。体を動かして作業もしなくっちゃならないし、頭を使って記帳もしなくっちゃならない・・・さてさて、どんな事を記録しなくっちゃいけないんでしょうね。


□□□ だんだんとややこしくなるかな(汗) □□□
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尺棒(その16)

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忘れた頃に復活する『尺棒』シリーズです(笑)。毎回書いているような気がしますが、今回、新人蔵人のあなたが杜氏さんに言いつけられたのは、「タンク301号に入っているお酒を、全てタンク63号へ移動しとけ」っていう仕事でしたね。そんなことを全てひとりで任されるのは初めての経験だったので、あなたは一生懸命にひとつずつ準備をしてきたんでしたよね。

作業にまつわる蔵の中の小物類に関しても、このシリーズで少しご紹介してきましたが、これまでに完璧に準備はできたと思っていたんですけど、ひとつ大切なものを忘れていました(汗)。しっかりとポンプやホースはつなげて、タンクののみ口からお酒も出せるようにしてあるのに、このままだとポンプのスイッチを入れても何も起きません・・・

・・・そうですそうです、ポンプを電源につなげてませんでした(笑)。私も良くやるんですよ(汗)。準備万端だと思って、「レッツゴー!!!」っていう気分でポンプのスイッチを入れると、ウンともスンとも言わなくて、気分的に腰砕けになっちゃうんです(涙)。「ハイハイ、俺が悪かったよ」と気持ちを新たに、プラグをコンセントに差し込むんですけどね。

で、注意しなくっちゃいけないのが、この電源です。工場等で使う電気は一般的には200ボルトなんですよ。家庭用の100ボルトとは違うんです。電圧も違いますし、上の写真でご覧になればお分かりのように、コンセントの形も違います。家庭用は2本脚のプラグですが、工場用は4本も脚が出ていますね。

私が手で持っている200ボルトのプラグが、壁の4穴のコンセントに差し込める形をしているのはお分かりだと思います。家庭用に比べればかなり大ぶりのプラグですし、コンセント側もひとつの電極の穴が大きくなってますね。電極の向きがありますから、どんな方向にも刺さるっていうわけじゃありませんよ。

この4つの電極の中の1本はアースですから、電気は流れてはいなくって、他の3本に200ボルトの交流が流れているんですけど、これは俗に『三相交流』って呼ばれてるもので、送電の効率がいいなんて高校時代に習った気がするんですけど、眉唾もんですから信用しないでください(汗)。んじゃ、家庭用のは『二相交流』って言うのか、とかも知りません(笑)。

きっと、工場なんかで使うような大きな電力を要求する機械には、この方が向いてるんでしょう。それ以上深く考えずに、とにかくこの電源を使ってください。いいですね(笑)。まぁ、蔵の中のほとんどの機械はこのタイプですから、使おうと持ってもこれ以外にはないんですけどね。写真は、蔵っぽさを強調するために、あえて古いものを撮りましたが、新しいものだって形状的には全く一緒です。

さぁ、ようやくこれで、本当に本当に、機械の準備は整いました。ポンプさえ回れば、ドバーッとお酒を移動することができます。でも、でも、でも、まだスイッチは入れちゃダメなんです!あと、何をしなくっちゃならないんでしょう?・・・さてさて、ようやくここから、このシリーズの佳境に入りますよ。


□□□ あんまり期待しないでくださいね(汗) □□□
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ボイラ騒動(おまけ)

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ある晩のボイラ騒動記を記事にしたら、「今年はまだ警備会社の訪問は無いからいいですね」っていうコメントをいただいたので、仕方がないから「そんなこたぁござーません!」っていう、皆さんのご要望に応じたブログを、おまけでお届けしましょう(笑)。ネタ探しに困らないとなると、何にでも喰いつく岳志です!

期せずして、あのボイラ騒動のあった翌日の夜のこと・・・私は毎晩、夜の見回りって言うほどのことでもありませんが、その日に作業したタンクから酒が漏れていないか、自動制御のポンプが止まっていないか、蔵内の室温が冷え過ぎていないか等々、蔵の中に異変がないかどうかを、ぐるっと見て回るんです。

小さな蔵ですからすぐに終わっちゃうんですけど、これまでも危ないところを間一髪で救済できたこともあって、蔵に泊まり込んでいる者としては、やらざるを得ない仕事のうちのひとつでしょうね。昼間に作業したような場所や、夜中じゅう何かが動いているような場所は、必ずチェックするようにしています。

そのルートはそんなに複雑なはずはなくって、蔵の中をひと筆書きに歩くだけなんですけど、中に行っちゃいけない場所っていうのがあるんですよね。それは、長生社がお世話になっている警備会社の、人に反応する感知器が設置されている所なんです。会社の中にはたくさん取り付けられていて、以前それで泥棒が捕まったこともありましたよね。

当然、夜は警備状態になっていて、限定的なルートしか歩けないっていう面もありますが、それで十分ことが足りるもんだから、別に困ることなんてないんです。ただし、それは、いつもそこにあるものが、いつものように収まっているっていう前提での話です。定常状態じゃないような状況だと、いつものようには歩いちゃいけないってことになるんですよね。

その夜、私はあまり気にすることもなく、いつものルートを歩きながら必要なポイントをチェックしていました。そして、いつものように蔵の大きな扉の前を横切った時、ハッといつもの状態じゃないってことに気が付いたんですが、時既に遅く、その扉の外に取り付けてある感知器とバッチリ目が合っちまいました(汗)。

状況的には、私は蔵の中から外を見ている格好になるんです。しかし、いつもだったらその蔵の扉は閉まってるんですよね。ですから、そこを通ってもその扉の向こう側にある感知器が反応することはないんです。ところが、この日に限って、加熱殺菌したお酒が入ったタンクを冷やしたいっていうことで、外気を入れるために開放してあったと・・・(汗)。

後はご想像の通り、5分もしないうちに警備会社の警備員さんがかけつけてくれて、その方にお詫びを言って、調査用紙にサインをして帰ってもらいました。たまに、猫とかにも反応するので、よっぽどそのテの未確認生物のせいにしようとも思いましたが、警備員さんとのコミュニケーションも兼ねて、愛想良くご挨拶しておきましたとさ(笑)。


□□□ 一瞬2位! □□□
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ボイラ騒動(つづき)

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この日の夜がラッキーだったのは、もうひとつある別のボイラは、かろうじて動いてくれたっていうことでした。完全には燃えてはくれなかったんだけど、元々内部に残っていた水を使って少しだけ蒸気が作れたので、それをポンプ回りの配管にぶっかけて、何とか事無きを得たんです。氷もすぐに溶けてくれましたよ。

長生社では、1トンボイラを2台体制で運用しています。必要な蒸気量が少ない時には1台だけ使うし、たくさんになれば両方稼働させます。それに、1台使いの場合にも、2台のボイラを交互に運転することで、各々のボイラの寿命も延ばせるんだそうです。今回助けられたのは古いタイプなので、ちょっと不具合があっても、ちっとのこたぁ気にせずに動作するんです(笑)。

しかししかししかし、更にこの後も騒動は続いていて(汗)、2台のうちの新しい方(昨日の写真の方)は、ボイラ屋さんと最新のメンテナンス契約を結んでいて、そっちに何か不具合が生じると、サービスセンターまでその情報が飛ぶようなシステムになっているんですよね。今回も例外じゃなくって、エラーの状態が送信されたんだと思います。

例えば、蔵全体が停電になってボイラが動かせなくなったとか、重油が切れて燃焼不可能になったとか、今回のように水が供給されていないとかいう場合に、警報ブザーが鳴ってボイラ自体は自動停止しますが、その後に、そのサービスセンターから会社の方に、これこれこういう状況ですから原因を取り除いてくださいっていうような連絡が入るんです。長生社らしからぬ、すげーシステムでしょ(笑)。

ところが今回は、時間が時間なわけです(汗)。当然、ボイラ屋さんからは会社の方へ電話が入れられたと思うんですけど、夜中の3時に誰もいるわきゃないですよね。そうなると、次の連絡先として専務の自宅っていう登録になっていて、それでもダメなら専務の携帯っていう優先順位になってるみたいなんですよね。

で、そんな時間にも関わらず私の携帯に連絡を入れてくれて、私も原因が分かって対処済みだっていう返事をしておきました。いったい何軒そういう契約先があるんだか知りませんが、何か起こる度に、担当の方は眠い目をこすって電話してるんだから、夜中に働いているのは酒蔵の人間ばかりじゃないんですねぇ(笑)。

問題は、私の携帯にかける前に、私の自宅に電話が入ったっていう事実です。つまり、家で寝ている女房や娘は、時ならぬ呼び出し音に叩き起こされたっていうことで・・・案の定、その直後に女房から「××ボイラってところから電話があったよ」と、思いっきり不機嫌そうな眠たい声で電話がかかって来ました(汗)。当然のことながら、翌日にしっかりとお叱りを受けましたよ(涙)。

麹のミスがなければ、もっと早くにボイラを運転できて、こんなことにはならなかったかもしれませんが、なんとも騒々しい一夜でした。こういう時の一人は、いろいろと大変です(汗)。でも、以前なら、こんなことがあればクタクタになっていたでしょうけど、失敗の(?)経験が豊富になって、今や大して困らなくなってきましたね(笑)。


□□□ 女房だけは怖いです □□□
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ボイラ騒動

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とても寒くて、翌日の朝に蔵中の水周りが凍り付いちゃいそうな場合には、前日の夜からボイラを何回か焚いておくんだなんていう話を、しばらく前のブログに書いたことがありましたよね。実際には、そんなにヤバそうじゃなくても、毎晩1回は寝る前にスイッチを入れて、ボイラを蔵の凍結防止のためのストーブ代わりにしてるんですけどね。

一昨日の夜のことです。この日はこの冬一番って言うくらいに冷え込んでいて、本来だったら2回くらいは時間差で焚こうと思ってたんですよね。ところがところが、こりゃあんまし話題にしたかぁないんですけど、この日に限って麹の作業でちょっとしたミスしちゃったんですよね(汗)・・・いいですか、ホンのちびっとですよ、ホンのちびっとね。それも、この日に限ってね。

で、その復旧に結構時間がかかっちゃって、寝られる状態になったのが3時過ぎだったんです。「そんなに手間取ったんなら、あんまり些細なミスじゃねーんじゃねーの?」とかいうご質問は、一切受け付けません。私がスイッチを入れ間違えて、麹の温度が下がっちゃったとかいう迂闊なこたぁ、やっちゃぁいませんぜぇ(涙)。

・・・本当は、危なかったんだよなぁ・・・もし、あのまま寝ちゃってたら、朝どうなってたか分かりゃしねーもんなぁ・・・もしもし、それほどひどいことになったら、次の仕込はずらすしか手はないかもしんねーし・・・もしもしもし、鶴の味に影響が出たなんて言われたら、立場なんかあったもんじゃねーから、こりゃ誰にも言わんどこーっと・・・(妄想終り)

で・・・ここからが本題(笑)・・・それまで頭から飛んでいたボイラのことを思い出して、歯を磨きながら、いつものように何気なくスイッチを入れたんです・・・と、しばらくして、真夜中の蔵の中に『びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっっっ』というけたたましいブザー音が鳴り響いたんです!!!私は、半分腰を抜かしながらも「やっべー」っと思いましたね(汗)。

鳴り始めた瞬間に、原因は分かってたんです。水が凍らないようにボイラを焚こうとしたんだけど、この時点で既に水の配管系統は凍っちゃっていて、ボイラに水を供給するポンプが回らなかったんですよね。だから、「どーしてくれんだ、オッラー!」と、ボイラが緊急停止しちゃったっていう訳です。

よくよく見ると、手洗いの水道の蛇口も、口先に氷がつららになっていて、この日の夜が相当に寒いことが分かりました。私は、麹の一件で蔵の中を飛び回ってましたから、そんなこと気が付かなかったんですよね(汗)。ピーンと張り詰めた冷たい蔵の空気に、件のボイラのブザー音が鳴り響きまくっていましたよ。

悪い時には悪いことが重なるっていう寓話がそのまま当てはまりそうな夜の話ですが、ちょと今日だけじゃ書き切れません。明日の続きにしますね。あと、くれぐれも言っときますけど、麹の製造過程のミスなんて、滅多に滅多に滅多に滅多に滅多にしないんですからね(笑)。


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旬体感

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携帯に撮り溜めた写真に、今の時期ならではの食べ物がいくつか写っているのに気が付きました。使わないでおくのももったいないので、いくつかご紹介しておきましょう。本当だったらブログネタにしとかなくっちゃいけなかったものもありますが、その日を過ぎれば言い出しにくいこともありますから、いろいろと考えるのは止めましょう(笑)。

先ずは、恵方巻きって言うんですかね、2月3日の節分の日に食べるっていうヤツです。でも、これについては私とすると少々異論があるんです。だって、こんなの昔食べなかったですよ、私の周りでは。どうやら関西の方の風習みたいじゃないですか。最近になって全国区になったっていうことなんでしょうか。何やら、恵方巻き屋さんにしてやられているような・・・(汗)。

この恵方巻きは女房が作ってくれたものでしたが、どっちかの方角を向いて、食べ終わるまでしゃべっちゃいけないと娘に言われたので、それに忠実に従いましたけど、結局、みんなで噴き出してました(笑)。どういういわれがあるのか分かりませんが、岳志家では、豆まきをしっかりやった後でのサブイベントとしての位置づけですかね。

次は、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、これもチョコレート屋さんにしてやられていると思われる、バレンタインデーのひとこま。娘が作ってくれたんですけど、純粋なチョコレートじゃなくって、クッキーの中にチョコチップが練り込まれているようなお菓子でした。そのくらいの方が、私的には食べ易かったですね。

なにせ天下の受験生ですから、あまりそんなことに時間を割いてもいられなかったと思いますが、友達にあげる分以外にも、ちゃんと私の分も計算に入れてあったのは祝着至極(笑)。そのうちに、どこかの男の子になんていう話になるのかもしれませんが、お父ちゃんは決して許しません!!!

お次も、この時期ならではのお菓子らしいんですよ。こいつも、昔はなかったイチゴ大福です。イチゴと大福なんて、ミスマッチの極みのように思われますが、どなたもご存知のように、とっても美味しいですよね。これは、会社のそばの竹本さんっていう和菓子屋さんで作っているものです。

中に入れるイチゴって、案外崩れ易いみたいで、その日に売るイチゴ大福用のイチゴは、その日の朝に農家まで買い付けに行くんだそうです。駒ケ根にも観光用のイチゴ農園も結構たくさんあって、今はそれなりにお客さんも入ってるんじゃないですかね。いつからいつまでなのか私は知りませんが、イチゴの旬って結構長いのかな?

最後も、今が旬の牡蠣です。私は、生で食べるんじゃなければ牡蠣フライが好きですね。毎年1回は全国新酒鑑評会のために広島まで行きますが、その時期にはもうシーズンは終わっていて、本場広島で牡蠣って食べたことがないんですよね(涙)。それでも、今は流通が発達してますから、この時期に生の牡蠣も入手できます。

この牡蠣は、忠臣蔵で有名な兵庫県の赤穂市(あこうし)で獲れたもののようです。駒ケ根にも赤穂(あかほ)っていう地籍があって、そのつながりで赤穂市と交流があるようなんですよね。先日、赤穂氏の皆さんが地場産品を持って来駒されて、そのフェアの会場で私のお袋が買い求めてくれました。当然のことながら、美味でしたよ。


□□□ 寄せ集めの記事でした □□□
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成長

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なんとも納得がいかないので、あえて載っけておきましょう・・・先日、携帯のカメラで撮った、最大にズームした満月の写真をご紹介しましたよね。でね、その次の日の朝起きて、トイレに行く時に空を見上げると、南東くらいの方角に三日月が見えたんです。もう、夜が白みかけているような時間でしたけど、とてもハッキリとね。

そんでもって、コイツはどんな風に撮れるのかと思って、同じように最大に拡大してパチリとやってみたんですが、「あれれー」って首をかしげちゃったんです。この写真は案外きれいに映ってるでしょ?けど、そんなことじゃなくって、この画面に占める月のサイズですよ、サイズ!前回の写真よりかなり小さいじゃないですか。

前回と同じように、私の携帯カメラの能力の最大までズームアップしたんですけど、明らかに今回の方が小さく写ってるんですよね(汗)。そんなこたぁあるわきゃないじゃないですか。同じ大きさで、一部が欠けたように写るはずなのに、どーしたって小粒に見えます。月の大きさが変わるわけないし、満ち欠けに従って成長する月なんて聞いたことないし・・・。

人間だったら、内面的に成長して、なんだか見かけも大きくなったように映るなんてことはあるかもしれません。その人から発せられるオーラのようなものが、他人をしてそう感じさせるってことはありがちな話じゃないですか。芸能人や有名人なんかは、ほとんど実物より大きめに思われているなんて聞いたことがありますしね。

成長なんてこの歳になると、身体的にはもちろんのこと、精神的・能力的な面でも、ほとんどしなくなっちゃってるんですかね(涙)。私が望むのは、やっぱり酒造りにおける成長は常にしていたいってことです。ここまで来ると、何か勉強して新しい知識を身につけるっていうよりも、日々の仕事の中から自分なりの悟りが拾えるといいと思ってるんですけどね。

造りの最中で痛感するのは、「ここまででいいや」って思って成長を止めると、その途端にそこまで登って来た高みに留まることはできなくなって、必ず後退局面に入っちゃうってことです。発展思考が停止すると、今の状態を保つことすらできない気がするんです。つまり、少しずつ成長していないと、現状維持はできないっていうことです。

どうしてそんなことを考えるようになったかって言うと、そういうことを実際に自分で体験しているんですよね。麹造りにしても、もろみの管理にしても、日々の細かな作業にしても、ふと気が付くと、以前よりヘタクソになっている自分を発見することがあるんです(汗)。そして、そんな時って、往々にして簡単に元には戻れなくなってたりするんですよね(涙)。

そう考えると、実際に今以上のレベルに進もうと思ったら、よっぽど自分が成長しないといけないってことになりますよね。見るからに大きさが違って、誰の目からもその進歩が分かってもらえるなんて、ほとんど不可能に近いのかもしれませんねぇ・・・って、そういやぁ、今日は見るからに大きさの違う月の話じゃなかったっけ・・・(汗)。


□□□ やっぱり3位がお似合いさ(笑) □□□
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お問い合わせ

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先日、岐阜県のMさんからメールを頂戴しました。このMさん、とても信濃鶴を可愛がってくれて、スゲー勢いでご愛飲いただいてるんです(笑)。ご夫婦で晩酌なさっておられるようですが、ひと月に1回くらい2ケースずつの注文をいただきます。2ケースって言えば12本ですから、かなりのハイピッチだと思うんですけどね(汗)。

内容的には、以前に送った信濃鶴の代金を振り込んでくれた旨の連絡でした。いつも、丁寧な内容のご注文と、支払いの完了を伝えるメールを送信してくれる、きっと礼儀正しい方だと思うんですけどね。そのメールでは、その他に、このブログの記事についての若干のやり取りがあって、最後にご質問をいただいたんです。

------- ○ ------- ○ ------- ○ -------
先日、お答え頂いた『入山せんべい』の件ですが・・・、お取寄せ出来ないとは、残念です。仕事の関係で、浅草巡りも難しいので・・・。食の話題を続けますが、夜食に召し上がっている雑炊系にトッピングされているアノ海苔が、とても高級そうで・・・~産とかですか?
------- ○ ------- ○ ------- ○ -------

っていうことでした。『アノ海苔』っていうのは、先日記事にした、女房が作ってくれる夜食の上にかかっていたやつのことでしょう。確かに、普通の板状の海苔っていうのとは感じが違ったタイプでしたね。私は何気なく食べちゃってたんですけど、ここはご贔屓いただいているMさんのために、しっかりと読者サービスをしなくっちゃならないと思って、女房に聞いてみました(笑)。

どうやら、この商品は生活クラブっていうところから購入したようです。商品名は『焼海女(やきあま)のり』で、『みえぎょれん販売株式会社』っていう会社のものらしいですね。『板海苔は摘み採りした生海苔を細かく切断して和紙をすくようにして作りますが、本品は漁場で摘み採った生海苔をそのまま乾燥して焼き上げた製品です』とのことでしたよ。

こんな風に、つながりのつながりみたいな感じで商品の情報が流れていくっていうのが正に口コミってやつなんでしょうけど、信濃鶴もそうやっていろんな皆さんに知ってもらえたらいいと思いますね。全然知らない人が言うよりも、知り合いが褒めてるっていう方が、何倍も魅力を感じるじゃないですか。

そのためには、基本的には美味しいと思ってもらわなくっちゃダメな話で、嗜好品ゆえの難しさもありますが、いいものを作っておかなくっちゃならないってことについては論を待ちませんね。悪い評判だって口コミで伝わるんですから、真摯にその言にも向き合えるだけの日頃の努力を積み重ねていくことが大切でしょう。

ってことで、Mさんには、ここでメールの回答を差し上げておきますね!これを見て、お礼として、この会社からドバーっとこの海苔が送られてくるはず・・・と思いたいですが、もしも鶴が同じように取り上げられていたら、一升瓶でも送っとかなくっちゃって話と裏腹ですから、今回はそんな妄想は抱かずにおきましょう(笑)。


□□□ 結構2位になってますね □□□
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巡回指導

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今日は、関東信越国税局から『鑑定官』と呼ばれるお酒のプロの先生がお見えになって、年に一度の『巡回指導』が行われました。3日間かけて、伊那谷の酒蔵を全て回って指導していただくんです。長生社は、その2日目に当たって、午後一番に地元の税務署の所長さん方も連れだって、総勢4名で来社していただきました。

この指導の目的は、現金な言い方をしちゃえば、しっかりと酒税を徴収するためには、しっかりとお酒が売れなくっちゃならないわけで、しっかりとした酒造りが必要なのは当然なもんだから、しっかりとした指導をして、しっかりといい酒を全国の蔵に造らせるためっていうことになりますかね(笑)。

実際には、そんな露骨な素振りなんてなくって、これまで連綿と続いてきた、国税当局と造り酒屋の歴史ある行事っていう感じです。納税について云々なんていう会話は全くなくて、ほとんど酒造りの技術的な内容がメインになります。鑑定官と呼ばれる人たちは、そういう技術支援が出来る、税務署の中の特殊部隊と言ってもいいかもしれません。

この時期に実施されるのは、当然、酒造りの期間中を当て込んでのことであって、実際の造りの現場を視察しながら、何か間違いをしでかしていないかチェックをしていただきます。まぁ、これまで長年やってきているので、それ程のポカミスが発見されるわけじゃありませんが、細かい点で有益な示唆をいただくことも少なくありませんね

考えようによっては、全くお金もかからずに、向こうから出張してきてくれて、自社の製造工程についてアドバイスをしてくれるなんて、今の時代じゃ、普通考えられることじゃありませんよね。そこには、酒税の確保という意味の他に、自国の酒文化の保全という側面もあると考えていいのかもしれません。

とは言え、実際にはお酒造りのプロ同士の話になりますから、なーなーで終わるわけはなくって、時には厳しいことも言われたりもしますが、それが次の酒造りに生かされれば、この巡回指導の意義もあったっていうことになりますよね。今回、うちの蔵で指摘されたことはあまりありませんでした。麹の出来がいいって、逆に褒めていただきましたよ(笑)。

写真にあるのは、蓋付き、中仕切り付きの、直径が10センチほどの容器ですが、酒造業界特有の道具なんじゃないですかね。『ハキ』と呼ばれています。先生方が、もろみやお酒の出来を評価する時には、口に含んで味をみる場合が多いんですけど、それを飲み込まずに吐きだす時にこのハキを使うんです。だから、蓋とかが付いているんですよね。

今日の先生も、酒母も、もろみも、お酒も口になさっていましたが、全てこのハキに出しておられましたね。全て飲んでたら、1日に何軒かお蔵を回っているうちに、結構ほろ酔いになっちゃうかもしれません(笑)。このハキを引っ張り出すと、毎年の蔵の歳時記を、緊張の中にも楽しめるようになっている自分を感じるんですよね。


□□□ しばらく2位にいたようですね □□□
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携帯カメラ

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蔵の一日はとにかく慌ただしく過ぎていきます。午前中は仕込に、午後は粕抜きやら翌日の準備に、夜は麹の手入れ作業に。これらは毎日のことですし、時間に追われてるわけですから、そのひとつずつの仕事に関してあれこれ深く考えている間はありません。どんどんとこなしていかなくっちゃ、一日が終わってくんないんですよね(汗)。

んでもって、ただでさえ忙しいこの時期に、ブログまで毎日の日課にしてるヤツがいて、どーしてそんな自らの首を絞めるようなことをやるのか、誰にもその心理は分からないんだけど、こーなりゃブログだって仕事の一部なんだから、記事を書く時間になったらいろいろ考えてないで、とにかく何でもいいから文章にすればいいと思うんです・・・。

・・・で、この写真なわけだ(汗)。携帯に、使えそうな写真がこれしかなかったから、何が何でもこれをネタにしなくっちゃなりません。ここまで来て、賢明な読者諸氏もお察しの通り、書くことが何にも思い浮かばない時に、8段落のうちの3段落をこんな他愛もない内容で埋めることができるっていうのも、ひとつのブログテクニックじゃないかと・・・(笑)。

さて、この画像ですが、お分かりかもしれませんけど、月なんです。私の、っていうか誰のでもなのかもしれませんが、携帯だと空の写真はきれいに撮れても、月の写真って全然うまくいかないんですよね(汗)。詳しいこたぁ分かりませんが、月が小さくなり過ぎちゃって、月が入った風景は、どこにそれがあるんだかすら認識できなくなっちゃうんです(涙)。

ましてや、月をメインに撮ろうなんて無理無理無理。携帯のカメラじゃ、ズームなんて大したことないですもんね。更に、私の場合、ブログ用には画素数が最低レベルのサイズを使ってますから、尚のこと限界があります。でも、きれいな月を見上げれば、どうしたってカメラに収めたくなるのが人情ってもんです。

で、先日、きれいな月夜の晩に、私の携帯で最大にズームしたら月ってどれくらいに写るんだろうと思って撮った写真がこれなんです。そんなもんを話題にすんなって話ですが、前述の通り、どんどんと書いちゃわないと仕事にならないんだから、これでいいんです。私と同じ疑念に取りつかれて、夜も眠れない読者だっておられるかもしれませんしね(笑)。

まぁ、こんな写りじゃ、どこぞの苦し紛れのブログネタくらいにしか使えませんね(汗)。実際のズームじゃなくってデジタルズームになってますから、余計に何が何だか分かりません。これだって、数枚撮ったうちの中のベストショットなんです。こういう限界を感じちゃうと、ブログに使う写真用には、もっとちゃんとしたデジカメを用意しようなんて真剣に考えちゃうんですけどねぇ・・・。

でも、ストーンヘッドなブロガーも世の中に必要でしょう。多少の制約がある中でベストを尽くすっていうアプローチから得られるものだってあるはずです。よくよく考えてみると320×240なんていうサイズの画像を使っているブログっていうのも、案外珍しいんじゃないですかね(笑)。


□□□ やっぱり2位はキープできませんね □□□
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語彙(つづき)

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何気なく書いた昨日の記事だったのに、いつもより多くのコメントを頂戴しまして、誠にありがとうございました(笑)。っていうことは、読者のみなさんにも、きっと思い当たる節があるんでしょうね。私たちはプロじゃないんですから、それなりの文章量を書けば、同じようなポイントにつまづいたりするのかもしれません。

いずれにしても、皆さん私を持ち上げ過ぎましたね。多少なりとも皆さんにお褒めの言葉をいただいたもんだから、図に乗って、続編をアップする気になっちまいました(汗)。この歳になると、他の人から賛辞を受けるなんてぇこたぁめったにあることじゃないですから、昨日のコメント欄は、切り抜いて永久保存しておきましょう(笑)。

さて、昨日の内容とはちょっと違った視点からなんですけど、このブログを書く時に気に留めていることのもう一点は、文章のテンポでしょうか。内容の難易はさて置いて、ポンポンと読み進められるって、とても重要なことだと思うんですよね。スッキリと読み切ることができると、たとえ難しい話でも分かったような気になるんじゃないかと・・・(笑)。

そんじゃ、そのために気を付けることは何かって聞かれても、私にも分からないんです(汗)。ただ、そういう風に書けたらいいなぁってことは、いつでも心の隅にあるんですよね。これには、スラスラと読める個々の文章の流れっていう点と、全体として話題が小気味よく展開していくっていうふたつの側面があると思うんですけどね。

個々の文章的には、回りくどくなくてストレートな表現を、平易な言葉で表せたらいいんでしょうけど、なかなかそんなこたぁできませんね(汗)。いくつか文章がつながっている時には、その前後関係の中で、書き出しや文末に統一感っていうか流れがあるように書けると、文章ひとつずつが韻を踏むような感じになって読み易いと思います。

そして、複数の文章がひと塊りになって一個の段落になりますが、その段落毎で話が進んでいけば、おのずといくつかの段落なんてあっという間に読めちゃうんじゃないですかね。そんなことも意図して、このブログでは段落の切れ目がハッキリと分かるような書き方をしてるんですけど、ブログってそういう構成のものが多いような気がします。

ちなみに、どーしてこのブログは決まって8段落で構成されているのかというご質問を受けたことがありましたので、ここでお答えしましょう!・・・その理由は・・・なーんにもありまへん(汗)。どういうわけだか、これまでの歴史の中でそういう型に固定してきたんです。長過ぎて読み飛ばされると分かっていても、このパターンは崩れませんねぇ(笑)。

そんなこんなで、このブログに関しては、私は通常の意味での推敲はほとんどしてないような気がします。一気に書き上げたら、後は全体がすんなり流れているかだけをチェックしてますね。どこかの文章の末尾を一文字変えるだけでも、よどみが解消することだってあります。もっともっと文才があったら、杜氏は辞めて作家になって、優雅な印税生活がしたいんですけど・・・ウソウソ(笑)。


□□□ 束の間の2位を楽しんでます □□□
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語彙

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うーん、今日のブログは書きづらいんだよなぁ・・・何て書いていいのか分からないって言えばいいかなぁ・・・記事にするなんて安易に約束しなきゃ良かったなぁ・・・まぁ、彼は彼で褒めてくれる気持ちで言ってくれてるんだからなぁ・・・とりあえず、書き始めてみますが、彼の意を酌めるかどうかはチト微妙です(汗)。

その友人は、このブログを読んで、とても良く褒めてくれるんです。ここがいいとか、あそこが良かったとか言ってくれるんですが、この前会った時に、「お前の文章は、同じ言葉を繰り返し使わないように書いてあるのが、くどくなくて読み易いんだよ。そういうことに気が付いていない人もいるだろうから、そのことを記事にしてみたらいい」と。

つまり、同じことを表現するにも、語彙(ごい)、つまりボキャブラリーが豊富な人はその度に別の言い回しが出来るから、読者の側も飽きないで済むって言うんです。その男は、ハッキリとは表に出しませんが、それなりに本は読んでいるようですし、話の組み立て方とか文章のテクニックを意識しながら文を読解できる能力があるのかもしれません。

私とすると、「おー、よくそんなこと気が付くなぁ」って思っちゃったんですよね。ハッキリ言って、私は語彙が豊富なわけじゃありません(涙)。でもでもでも、彼が私に言ったことは、私が日々記事を書く時にとても気を付けていることのうちのひとつだったもんだから、我が意を得たりっていう感激があったんですよね。

例えば、昨日のブログの最初の段落は・・・今日は私の夜食について『書いて』みましょう。とは言え、これも毎年『記事にしている』ので、なんにも目新しいことはありゃしません。それに、今シーズンの初めにも、『ブログで取り上げ』ましたしね。ここで『アップする』ことの最も重要な意義は、女房殿に対する感謝の念を『表す』ってことです・・・でした。

カッコ書きを加えた、『書いて』、『記事にしている』、『ブログで取り上げ』、『アップする』、『表す』っていう言葉は、実は、全て『ブログの記事を書く』っていうことを言ってるだけなんですよね(汗)。この短い文章の中に、こんなに何回も同じ内容が入っているのに、表現が違うだけで、何となくスラスラ読めて、納得した気分になっちゃうんです(笑)。

これは、私がどこかで文章を書く技術を学んだわけじゃなくって、5年間毎日ブログを書いている中で身につけたものだと思いますが、こういう文章って多いんですよね、これが。何も気にせずに書いていると、同じ文言が短い文章中のそこらじゅうにちりばめられることになって、読みづらいし、カッコ悪いし、飽きがくるっていう羽目に陥るんだと思います。

何度も言いますけど、私はボキャブラリー豊かで、上手な文章が書けるわけじゃありません。しかし、私が意を払っているポイントに気が付く人がいるっていうことは、下手クソながらも多少の功は奏しているっていうことかもしれません。こんな戯けたブログにも、それなりの苦労があるんだってことがお分かりいただければ、これ幸い(笑)。


□□□ おぉ!2位になってました!!! □□□
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夜食2011(その後)

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先日、コメントでリクエスト(?)を頂戴しましたので、今日は私の夜食について書いてみましょう。とは言え、これも毎年記事にしているので、なんにも目新しいことはありゃしません(汗)。それに、今シーズンの初めにも、ブログで取り上げましたしね。ここでアップすることの最も重要な意義は、女房殿に対する感謝の念を表すってことです(笑)。

毎日、違ったメニューで夜食を作るっていうのは、それはそれで大変なことだと思うんですよね。でも、ぶっちゃけな話、基本線は1本しかありません。『おじや』って言えばいいか、『雑炊』って言うか、『お粥』って言うか、つまりは多めの液体の中にお米がフワフワしているような食べ物だと思っていただければ結構です(笑)。

うどんとかラーメンとかの類もたまーには用意してくれますが、蔵に戻ってすぐに食べるわけじゃありませんから、麺が伸びちゃってなかなか美味しく食べられないんですよね(汗)。それ以外の範疇の料理はほとんどありませんから、毎日、写真にある小さなお鍋に入った雑炊を引っ提げて家を出てくるんですよ。

普段は麹の手入れが終わったら食べることにしてるんですけど、手入れの作業時間だってまちまちですから、決まった夜食時間があるわけじゃありません。お腹がすいたら食べてますが、食べないってことは、まずありません。起きている時間が長い分、どうしたって空腹にはなるんですよね。

部屋にある石油ストーブの上にのせて、暖めてから食べます。しかし、以外と時間がかかるので、最近は家からキャンプ用品を持ち出して来て、そいつで煮ることの方が多いかな。あんまりアツアツにしちゃうと舌をやけどするので、程々に温度を上げる程度にしてます。ひとりでいると、暖かい食べ物っていうのはうれしいもんです。

上の写真は、醤油ベースの味のものだったんですけど、食べる直前に海苔をかけて、いつもとは違う雰囲気を演出していました(笑)。その他にも、ベースとなる味と、中に入れる具を多少変えることでバリエーションを増やしているようです。冬の間だけとは言え、もう何年間も作ってくれてますから、女房的にはそれほど頭を悩ませてはいないのかもしれません。

3ヶ月ほど前に記事にした時に、体重や体脂肪率の話が出ましたけど、今現在の私の体重は、夏の標準時に比べて2キロほど少ないだけで、それほど激減りするわけでもなく安定してます。体脂肪率も17%くらいで、そんなに上下してません。それもこれも、この夜食を含めて、仕事量と食事量とのバランスがとれているっていう証拠なのかもしれませんね。

何はともあれ、今日は女房への感謝ブログです。毎日、毎日、本当にありがとう!!!ケンカした時には、ご飯とお茶漬けの素だけとか、腹いせに賞味期限切れの食材を使っているとか、普通そうに見えて実は激辛になっているとかいうことは、この際伏しておきましょう・・・ウソウソ(笑)。


□□□ 私にしては高ポイントです □□□
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インフルエンザ

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今年は、インフルエンザが大流行しているらしいですね。ひと口にインフルエンザって言っても、いくつかの型があるみたいで、年によってその辺も違ってくるとか。かなり高熱が出るようですから、私がもしかかったら熱で動けなくなっちゃうんでしょうね(汗)。そんなことになったら、どえりゃー困るんですけど・・・。

ところが、この1週間くらいの間に、私の周りにインフルエンザの雰囲気が蔓延してきました(汗)。関係者がっていうか、関係者の関係者がインフルエンザにかかっているっていうくらいの話なんですけどね。それでも、何となくどこかにウィルスがフワフワしていそうで、しょっちゅううがいをしています。

まずは、蔵人のオジサンが先々週くらいに風邪でダウンしました。たぶんインフルじゃないって言うんですけど、2週間近く出て来れなかったんだから、熱は大したことなくても、かなりの重症だったってことですよね。今日久しぶりに働いてくれましたが、なるべく近寄らないように、遠くから声をかけてました(笑)。

もう一人、新人蔵人君は自分の子供が幼稚園でもらってきたようで、こちらは検査の結果、正真正銘のインフルだったそうです。40℃くらいの熱が出て、天井を見つめて、何か聞き取れないうわ言を口走ったとか(汗)。子供は、脳に障害とかも出るみたいですから、気をつけなくっちゃなりませんよね。

その子供は峠を越えたみたいですが、私が心配しているのは、彼自身がインフルにかかるんじゃないか、かかってるんじゃないかっていうことです。ってことになれば、麹室で一緒に仕事をしたりしている私は最高に危ないわけですが、今のところその気配はないようです。危なそうだったら蔵には出てくるなって言ってやりたいんですけど、彼がいなくても困るもんだから、麹なんか以上にしっかりと様子を観察してます(笑)。

そして、私の娘も、先日学校へは行ったんですけど、行ってみたらインフルと思われる欠席者がたくさんいて、途中で学級閉鎖になって帰ってきてましたね。娘の席の周りの子が軒並みいなかったみたいで、「私も絶対ウィルスを持ってるはずよ」なんて言ってましたから、親子の断絶にならない程度の会話を心がけているところです(笑)。

過去にも経験がありますが、蔵で風邪が蔓延すると大変なんですよねぇ(汗)。人足がいなきゃ仕事も何もあったもんじゃありません。ひとりじゃどうしてもできないことだってありますしね。ですから、みんなにはうがいをしっかりするように言ってます。蔵では手洗いはいつでもできてますから、そこにプラスアルファで気を使いたいですね。

蔵の仕事は、事前に綿密に計画を立てて、その通りに進んでいくわけで、どこかで1日だけ休むなんてぇ芸当はほぼ不可能です(汗)。かつて蔵人全滅の際には、熱でボーっとしながら、私ひとりで半日分の仕事をこなしたようなこともありましたが、今じゃ多分できないでしょう。最悪の事態に備えて、最低の手数で、最短に仕事を終わらせる手立てを考えてんですけどねぇ・・・。


□□□ ワンクリックは最低の手数です □□□
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ご無沙汰

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「そういやぁ、今年になってほとんど飲みに出とらんら」と、私の主治医の鍼灸師Eに言われ、よーく考えてみると、新年が明けてから1回も外に飲みに出てないんじゃないかと思い始めました。仕方なくこのブログの記事をさかのぼってみると(笑)、おぉ!ほぼ1カ月前に、内輪で新年会をやってましたね。

今年になってからなんてぇもんじゃなくって、今期の造りに入ってからというもの、あまり外飲みはできなくなってます(汗)。もっとブログをさかのぼれば判明するでしょうけど(笑)、本当に数えるほどじゃないですかね。かつては、毎週、夜な夜な飲み歩いていたことだってあったのにねぇ・・・。

理由のひとつは、間違くなく年齢があるでしょう(涙)。このブログを始めた5年ほど前と比べたって、同じ仕事量をこなした後の疲れ方が激しいですね。疲れるって言うよりも、疲れがとれないって言った方がしっくりきますかね。飲むことの楽しさが、疲れちゃってて外に出られない気分を超えられなくなってきているのかもしれません。

もうひとつの理由は、麹の手入れの時間が、これまでより遅めになってきているっていう、実務的な要因が挙げられます。以前は、作業をちょっと早めにやっちゃって、そそくさと飲みに出て、酔っ払って帰ってきて、最後の詰めの仕事をしないで寝て、朝になって他の蔵人に分からないように取り繕っておくなんていう失態も人知れずこなしてきました(笑)。

そんなことができないくらい遅くに麹の面倒を見ることが多くなってきて、どうしてもお店が開いている時間に蔵から出られないっていう状態になってるんですよね(涙)。特段の違いはないとしても、その方が麹の出来がいいとなれば、そっちを優先するのが杜氏たる私の責務で、何となくそんな流れになってきてます。

それでも、そういう仕事のない夜だってあるわけで、吟醸週間も終わり、無濾過の出荷も何とか片付いて、気分的には「そろそろ・・・」っていう感じになってたところへ、ブロ友けろさんが無濾過を長生社まで買いに来るっていうか、越百に飲みに来るっていうか、を伝えるメールが舞い込んだので、「仕方がないなぁ・・・」とか女房にはうそぶいて、喜んで出掛けることにしました。ウレシー!!!

飲みに出る前に、鍼を強く打っちゃいけないみたいで、鍼灸師Eには「今晩は、飲みに出るんだから!」と念を押して、いつもより軽めに処置しておいてもらいました。鍼を打つと、眠くなります(汗)。久しぶりに飲むと、眠くなります(汗汗)。越百のカウンターに座ると、眠くなります(汗汗汗)。さて、どーなることやら・・・。


□□□ いってきまーす! □□□
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尺棒(その15)

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さて、これまで新人蔵人のあなたが苦労して準備してきたことの大部分は洗い物だったわけですが、そういう作業で最もあなたが御厄介になった道具も、ここでご紹介しておきますね。ご覧になってお分かりのように、それはブラシです。タンクの中を洗うデッキブラシは以前登場しましたが、それよりも頻繁に使うのはこちらのタイプですね。

手が届けばこのブラシでタンクの中を洗うことだってありますし、もろみの櫂棒から、小さなボールから、ホースの周りまで、ありとあらゆるものを相手にすると言っても過言ではありません。長生社では、写真にあるように、植物性の毛を使ったものと、化学的な毛って言うか細い棒状の樹脂を使ったものの2種類を使ってます。

ストーンヘッドな私にとっては、昔からなじんだ植物性のものの方が断然使い易いんです。でも、今じゃ、もうそのタイプはあまり売ってなくて、前回注文した時に、資材屋さんが「もううちにも在庫はこれしかありません」なんて言うもんだから、「そんじゃ、その在庫全部もらうわ」って、大人買いしときました(笑)。

当然のことながら、使い込んでいくに従って毛は短くなりますから、徐々に隅の方に毛先が届かなくなってきて、そのうちに廃棄することになります。新品では毛足が5センチくらいはあるんですけど、2センチくらいになったら、いくらなんでも使用限界でしょうね。うちの蔵では使ったりしてますが(笑)。

樹脂製のものは、減りも少ないし、清潔な感じはするし、カラーもいくつかあって使い分けるにも便利かもしれません。しかし、何となく洗い切れてないような気がするんですよね(汗)。毛と毛の間が密じゃないってことで心理的に思い込んでいる点と、使ってる時の相手との摩擦感が低くて上滑りしているような感触になる点が、どーも気に食いません。

ちょっと変わり種ってことで、一番左に写っているのは何を洗うブラシなのかお分かりですか?写りが悪くて申し訳ありませんが、かなり小さくて、どう考えても手に持つっていう使い方じゃありません。細長く削られた木の周りに、黒い毛がたくさん埋め込まれたような形をしています。答えは、ホースの中をこするためのブラシなんですよ。

長いホースの中なんて洗えっこないんですけど、これを片方の口に押し込んでおいてから、そこから水を通してやると、その水に押されてこのブラシがホースの中を流れて行って、その際にホースの内壁をこするっていう算段です。1回じゃ洗い切れませんから、これを何個もつなげて、水を何回も通してやって、洗ったってことにするわけです(笑)。

新人のうちは、ブラシを使う仕事をたくさんこなして、どんなものでもきれいに、そして早く洗えるようにならなくっちゃなりません。お酒を移動するなんていう仕事をさせてもらえるようになる以前に、そういう基本動作をしっかりと身につけておかないと、気が付かないうちにお酒の中に雑菌を入れてしまうなんてことになりかねません。新人蔵人のあなたは、そこまではできるようになっているっていう前提ってことですよ(笑)。


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尺棒(その14)

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忘れちゃーいませんでしたゼ、『尺棒』シリーズ(笑)。新人蔵人のあなたが、杜氏さんから「タンク301号に入っているお酒を、タンク63号へ全部移動してくれ」って言われて、苦労しながらも準備が終わったってところまででしたかね。ここまで飛び飛びの話になると、いかようにもつじつまが合わせられそうですが・・・(汗)。

このシリーズでは、お酒の移動っていうミッションを通して、蔵の中のいろんなことを紹介しようっていう目論見があって、大きな流れの説明から普段皆さんが目にすることのない小物類まで、いくらでも話を広げて、ダラダラと話しを引っ張ろうと思っています(笑)。今回は久しぶりの再開っていうことで、ちょいとした、でもとっても重要な小道具をご紹介しておきましょう。

ここまでの流れの中で、もう準備は全てできたはずでしたよね。さて、思い出して下さい。今回のこの作業をするために、移動元のタンクの『のみ口』に『本器(出しのみ)』を取り付けて、その先にはホースでポンプがつながていて、ポンプからは再びホースが伸びていて、そのホースの先に『がん首』が付いていて、それが移動先のタンクの口にかかっているっていう状態になってます。

こうやって、様々な道具が連結されているわけですけど、その連結部分、つまりはホースのつなぎ目が一体どうなっているのかお分かりですか?ホースをつなぐはいいんですけど、そのままの状態だと、勢いよくお酒を流したとたんにホースがそれぞれの器具から外れちゃうことは明らかでしょう。相当にきつければ大丈夫かもしれませんが、安心はできませんよね。

っていうことで、ホースを本器につないだり、ポンプにつないだりした部分には、しっかりと締めつけて外れないようにしておくバンドを装着しておくんです。それが、上の写真です。銀色をしたバンドが3つ写ってるんですけど、どれも同じものです。形状が分かりやすいように、私の親心でいくつか並べておきました(笑)。

基本的には、一番上に写っている状態、つまり1本の鎖状って言えばいいかな、になってます。こいつを、ホースのつなぎ目の部分にぐるっと巻き付けて金具を引っ掛けると、ベルト状にホースに巻き付きます。ホースが無い状態でベルト状にしたものが、その下に写ってますね。これが私の親心ですよ(笑)。

この状態で、バンドの端に付いているネジを締めていくと、徐々に円周が短くなっていく構造になっているのがお分かりでしょうかね。このバンドは、このホースの径に合わせた専用のもので、別の太さのホースだったら、それに合った長さのバンドがあるわけです。そして、実際に装着されている状態が、右側のホース・・・ハイ、これも私の親心ね(笑)。

これが、本器とポンプの間のホース、ポンプとがん首の間のホースの、それぞれ両側に付きますから、今回のミッションでは4つ使っていることになりますね。濾過作業だとか、もっと機械が複雑に接続される場合なんかは、もっともっとたくさんのバンドを使うわけです。さぁ、このバンドを全部締めつけて、間違いなくお酒の移動はできるようになりましたね。


□□□ こいつの正式名称ってホースバンド? □□□
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吟醸その後

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1週間ほど前まで吟醸週間だなんて言って大騒ぎしていたのに、今じゃどこ吹く風って感じになってませんか(笑)。旬の話題は移ろいゆくものですから、いつまでも同じことにこだわってなんかいられませんけど、それでも蔵の中では、仕込んでから10日ほど経った吟醸もろみがブクブクと発酵を続けています。

毎年、大体同じことをやっているはずなのに、吟醸もろみの発酵経過は、昨年と同じになるなんていうことは絶対にありません。もし、同じようにトレースができるってことになったら、評価が高かった時の経過を真似すれば、それなりのお酒に到達することはかなり簡単になりそうです・・・まぁ、同じにしても、できるものは違うんですけどね(汗)。

それでもやっぱり、過去のいくつかの経過と、今年の現在進行形のそれとを見比べるってことは大切です。例えば、全国新酒鑑評会で金賞を取った年のものとか、自分でとても気に入った年のものとか、もっと言ったら、こうなったらヤバイっていうような失敗作の時のデータも、貴重な経験として蓄積されているはずです。

そんじゃ、一体何を指標にするのかっていうと、毎日測定する品温、日本酒度、アルコール度数、酸度なんていうデータが、過去はどうだったのかっていうあたりを、どの杜氏さんも押さえてらっしゃるんじゃないですかね。その他にも、もうちょっと込み入った計算が必要な指標もありますが、そんな難しい話はここではパスしときましょう。

私にも、ある程度目標にしているというか、理想にしているラインがあります。それに近づけようっていうんじゃなくって、あくまでも「そんなにド外れはしてないぞ」っていう確認をするためのラインです(笑)。あんまり強引に近づけてもいいこたぁありませんし、やろうと思っても、もろみはそんなに簡単に言うことを聞いちゃぁくれませんからね(汗)。

今年の場合、最初の5日間くらいは、その目標からは少し外れた推移になっていて、内心はビビってたんですよね、これが(汗)。そんなものと見比べなくても、その年ならではの吟醸に育ってくれればいいんですけどね。でも、「大丈夫!大丈夫!」と自分に言い聞かせているうちに、何となくラインに乗ってきたんで、昨日あたりからは「ホッ」としてたりして(笑)。

昨年は、お米がちっとばっかし異常でしたから、そういうラインからはかなり外れた経過になっていて、毎日頭を抱えていたことを思い出します。それでも、出来上がった吟醸はその年らしい美味しさを十分に持ってましたから、やるだけのことをやったら、「なるようになるさ」で、デーンと構えてていいと思うんですけどね。

私は、吟醸を育てるための様々なテクニック的なものはほとんど使わないんです。アルコール添加の吟醸の理屈は、純米吟醸にはなかなか通用しませんしね。あとは野となれ山となれで、最終的な出来はいざ知らず、とりあえず少しは落ち着いた気分で吟醸を育てられそうな今日この頃です(笑)。


□□□ ランキングもなるようになるさ! □□□
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凍結

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これは、先日、2月2日の夜10時頃の写真です。私の車についている温度計が、外気温がマイナス10℃であることを示しています。駒ケ根でマイナス二桁の気温って言ったら、かなり寒い夜ですね。年に数回あるかないかって感じかな。家で晩御飯を食べて、蔵に戻ってくる時に撮ったものです。

「こりゃ、さみー!」ってだけで済めばいいんですけど、こうなると蔵の中も厳戒態勢を取らざるを得なくなります(汗)。この日の夜っていうよりも、あくる日の朝、そこら中が凍って大変になるだろうことが目に見えているからです。私も、急いで蔵に帰って、いろんなモノの手当てをしておきました。

水道の蛇口をひねっておくくらいは当然としても、特に水を使う機械類に気を使うんですよね。機械の中で水が凍ると、使おうとした時に上手く動作してくれませんし、最悪の場合には凍結して膨張した氷が内部を損傷してしまうってことになります。これまでも、分かっていながら被害が防げなかった苦い経験が何度もありますもんね(涙)。

手っ取り早いのは蔵の中全体を暖かくすることです。建屋の中がマイナスにならなきゃいいわけですから、でっかいストーブでもあればいいんですけど、そういうわけにもいきません。ただ、仕込蔵の中はもろみの発熱等がありますから、いくら寒くてもマイナスになることなんてありません。仕込蔵の脇にある、洗い場とか、米を浸漬する所とか、蒸しを行う場所なんかが危ないんですよね(汗)。

ストーブの代わりになるのがボイラーで、こいつを燃やせば周りが暖かくなりますし、蒸気の配管は熱くなって凍ることはありません。昔はひと晩じゅう焚いていたこともありましたが、燃料ももったいないし、夜中と明け方の2回くらい動かしてやれば、かなりの効果はあります。大抵は、それで凌げるはずだったんですが・・・。

この日の夜も、いつも通りの手立てを講じておいたんですけど、次の日の朝は結構大変なことになってました(汗)。ちゃんと測ったわけじゃないんですけど、たぶん朝の気温はマイナスの13℃とかにはなっていたはずで、私にとってこれまでノーマークだったコシキ(お米を蒸す機械)がカチンカチンになってたんですよね。

コシキについているバルブは10個近くあって、その中でいつも使うのが6個あるんですが、それが全部凍りついてて動きませんでしたね(涙)。ひとつずつお湯をかけて、いつも通りに機能させるまでに30分近くロスしました。その他、洗米機も全面結氷状態で、ホースの中で凍った氷をかき出すのに苦労しました。

本当だったら、そんなことにならないはずだったんですけど、ちょっと想定外の冷え方だったみたいです。朝、いつものように作業を始めて、触るところ全てが凍っていて泡を食った私が、右往左往している姿を想像してください・・・とてもとても名杜氏の所業には見えなかったはずですよ(笑)。


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入山せんべい

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別にネタに窮したってわけじゃないんですけど、昨日のブログで使った『入山せんべい』の写真をアップしながら、「そういやぁ、これだけ写真はたくさん使ったのに、今まで1回もこのせんべいについて、ブログの主人公で取り上げたことがなかったんじゃねーの?」ってことに気が付きました。

日曜日のお気楽記事ってことで、今日は、このせんべいについてご紹介してみましょう。この『入山せんべい』は、東京の浅草で製造販売されている、かなり有名な逸品です。お店の名前も『入山せんべい』って言うんじゃないかなぁ。あのゴチャゴチャとした浅草の繁華街の中の、『すし屋通り』っていう所にあるんだそうです。

最初は、埼玉に住む女房のお袋さんが、浅草に出掛けた時に買って来てくれたお土産だったんです。それをひと口食べて、即座に「私はもうあなたの虜」状態になりましたね(笑)。だって、本当に美味しいんだもんねぇ。甘くはなくて、辛過ぎず、醤油の味が引き立って、お米の味が適度なボリュームのサイズの中に詰まっていました。

適度なって言っても、どっちかって言うと大きい方かな。一枚食べても結構腹持ちしますし、二枚食べればお腹一杯な感じになります。でも、たくさん食べてももたれた感じはしないところを見ると、化学調味料の類は使ってないんじゃないですかね。昔ながらの製法で、店先で職人さんたちが一枚一枚焼いているんだそうですよ。

最初気になったのが、その硬さと、醤油味の薄さでした。べらぼうにってわけじゃありませんが、相当に硬い方のせんべいだと思います。それに、もうちょっと醤油の味が濃い方が自分好みかなって思ったんですけど、硬いせんべいをしっかり噛めば噛むほど、お米と醤油の味がマッチしてきて、口の中で得も言われぬ美味しさになるんです。

つまり、このせんべいに悪いところはありまへん。私が生涯で食べたせんべいと言われるものの中では、ピカイチの味だと思いますよ、本気で。シンプルな味なんだけど、飽きないんだな、これが。一日一枚ずつ食べ続けて、もう何十枚食べたか知れませんが、夕方になると本能的に食べたくなってきます(笑)。

何がいいって、このせんべい屋さんには、商品としてはこの一種類しかないってことです。選択肢は全くないんです。なんだか、どこかの造り酒屋のことを想像しておられる読者の方もいらっしゃると思いますが、きっとこのお店の創業者か誰かがそーとーなストーンヘッドだったんでしょうね(笑)。

一枚が120円だそうですから、かなり高級なせんべいですが、お袋さんには無理を言って買い続けてもらってます。つまり、お金を払うのは自分じゃありませんからねだり続けているわけです(笑)。お店では一枚からでも売ってくれるんだそうですが、一度に50枚とか買い込むんだから、もしかしたら彼女は業界筋の人間かとマークされているかもしれません・・・。


□□□ 地方発送はしてくれないみたいです □□□
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御用聞き

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あの忙しい先週の吟醸週間が終わったと思ったら、間髪を入れずに無濾過生原酒の発売の話になって、仕込み作業を日々こなしながらも、注文取りをしたり、ビン詰めの計画を打ち合わせたり、肩貼りレッテルを作ったり、お問い合わせに対応したり、発送業務があったりと、なんとも慌ただしく過ぎた今週でした(汗)。

ちなみに、写真の入山せんべいは、吟醸週間シリーズで使った写真で、最後の1枚になったものです。コメントでもご指摘があったように、それだけ特別に膨らんでたもんだから、中は空っぽですってことを見てもらうために、わざわざ割って撮ってあります。吟醸週間と無濾過週間のつなぎの写真ってことで採用しときました(笑)。

閑話休題。吟醸の仕込が終わったら、次は早いところ無濾過をリリースしなくっちゃならないってことは、前々から分かっていたスケジュールでした。それでも、やっぱり吟醸ボケ(?)状態の私は動きが鈍くて、全国の酒販店さんにご注文をうかがうのが遅れ遅れになってたんですよね(汗)。無濾過生原酒については、私が電話で一店ずつ注文を取っているんです。

こんなことを書くと、また、「そんなこたぁ、事務にやらせろっ!」っていうご指摘があるでしょうけど、冬の間は全く営業に歩いていない私としては、自分の声をご店主に聞いていただくってことも大切な気がして、どんなに忙しくても自分で電話をかけてるんです。でも、1本の電話は短くても、それが何十件となると、それなりの時間が必要なんだな、これが・・・。

御用聞きを始める前は、まっさらなリストを目の前にして、ちょっと気後れしている自分がいるんです(汗)。他に仕事がないんならいざ知らず、麹の面倒見を気にしたりしながら1軒ずつナンバーを押すってことが、とても大変な作業に思えちゃうんですよね。老眼で、小さな電話番号を読むのも億劫になってますしね(涙)。

しかし、一旦やり始めると、皆さんとの会話も楽しいし、新しい情報をもらえることもあるし、何よりも、ご注文をいただけた本数が徐々に増えていくもんだから、すぐにノリノリ気分になってきて、実にうれしいもんです。たぶん、その感じを味わうために、多少苦労しても自分で電話をかけてるんでしょう(笑)。

それほど長い間お話しするわけじゃありませんが、注文数だけ聞くなんていうことはなくって、個人や世間や業界の話に花が咲きます。今年、私が一番聞かれたのは、「そちらの大雪はどうですか?」ってことでしたけど、県の北部と違って、駒ケ根は大して雪なんか降りませんでしたから、「大丈夫ですー!」ってお答えを毎回してましたね。

そういう会話が、自分をリフレッシュさせてくれる部分も大いにあって、3日かけて全てのお店にご連絡をとりましたが、かえって皆さんから元気をもらったような気持ちになりましたよ。この余勢を駆って、残り半分の仕込みを頑張りましょう!!!きっと、1日1枚のせんべいもパワーをくれるでしょうしね(笑)。


□□□ 最近は2枚食べることも・・・ □□□
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米蔵

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何が言いたいってわけじゃないんですけどね、先日米蔵に入ったら、これまで見たこともないくらいに大量のお米が搬入されていてビックリしたもんだから、とりあえず写真を撮っておこうと。ブログネタにしようっていうよりも、自分の備忘録として、こんなこともあったんだっていう証拠写真ですね(笑)。

言うまでもなく、人件費を除けば、日本酒のコストの大半は米代にかかっているわけで、酒造会社とするとそのための資金調達には毎度頭を悩ませているんです。これは、長野県だけの話なのかもしれませんが、基本的に米代に関しては前払いが原則なので、こういうご時世になるとなかなか辛いものがあるんですよね(汗)。

ですから、お米の仕入れは、事前に立てる製造計画に従って、順を追って必要な量だけを仕入れるっていうことになります。そういうやり方であれば、長生社ではこんなにたくさんのお米が米蔵にあるなんていうことにはならないはずで、計画を立てて発注した私自身が一瞬たじろぐくらいの米が搬入されていて、「なんだこりゃー?」と思っちゃったわけです。

しかし、ちゃんとした理由はちゃんとあって、計画通りに入荷しない場合も時によってはあるわけで、その代替分としてこの時点では不必要な分まで送られてきちゃったっていうのが本当のところです。そんなに大きな米蔵じゃありませんから、運送業者のお兄ちゃんはフォークリフトの取り回しにかなり苦労してくれてましたね。

でも、うちの蔵なんて楽な方なんですよ。だって、使う品種は隣町の美山錦のみ、精米歩合は60%(普通純米)、55%(特別純米)、39%(純米大吟醸)の3種類しかないんですからねぇ。たぶんそんなお蔵さんは、日本中を探してもそうはないんじゃないですかね。なにせ、ストーンヘッドな杜氏なもんでねぇ(笑)。

もしも、この他に山田錦だとか雄町だとかいう品種や、酒造好適米に入らない一般米があって、更にその各々に精米歩合の違うものなんかあったら・・・っていうか、それが普通ではあはるんですけど・・・そりゃ、今の私だったら発狂するな(笑)。とても、頭の中でやりくりできなくなっちゃいそうです。

商品のラベルに使用原料の品種だとか、その精米歩合を記載する場合には、かなり厳密な原料米の管理が要求されます。看板に偽りの無いようにしなくっちゃならないってことです。税務署の検査でも、最近うるさく言われる原料のトレーサビリティっていう観点から、重点的に調べられたりすることも多くなってきましたね。

そういう細かい分別をしなくてもいいもんだから、米蔵にギュウギュウ詰めにしても困ることがなくって、なんとか納まりが付いている図が上の写真です(笑)。いくらたくさんの美山錦でも、毎日コツコツと仕込を続けて、そのうちに使い切っちゃうんですからよくしたもんです。これらが全部美味しい信濃鶴に代わっていくわけですから、私とすると宝の山にも、お金の工面の悩みの種にも見えた、ある日の米蔵でした。


□□□ やっぱり2位は幻でしたね(笑) □□□
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無濾過

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毎年必ずこのブログに出てくる『無濾過生原酒』の肩貼りレッテルが、ついに本年も登場しました。そうですそうです、ようやく本年度版の瓶詰めをする運びになりましたから、宣伝も兼ねて皆さんにご報告しときますね。例年通りで、なーんにも目新しい内容は無いんですけどね。やっぱり、レッテル自分で切ってるし・・・(笑)。

昨日一晩かけて、全体の必要枚数の3分の1くらいは作りましたかね。夜遅くに時間はあったんですけど、一度にたくさん作れないんですよ、これが(汗)。つまり、10枚くらいをひと束にして重ねてカッターで切っていくんですけど、定規を抑えている左手が、力の入れ過ぎで痛くなっちゃうんですよね(涙)。

ご想像いただくとお分かりになると思うんですけど、こういう風に短冊形に切っていく時に、もしカッターがずれて切れ目が歪んじゃったとすると、大抵は、そのラインの両側の短冊が使えなくなりますよね。つまり、10枚重ねの両側ですから、20枚分の短冊が使用不可能になるわけです。

ですから、そんな風にならないように、無意識に力を込めて定規がずれないようになっちゃって、気が付くと左手がピキピキになってるんですよね(汗)。それを無理に続けると、結局力が入らないもんだから、定規がずれてカッターのラインが滅茶苦茶になって、「やるんじゃなかったー」と、夜中ひとりで悲しい思いに苛まれなくっちゃなりません(涙)。

しかし、私にだって、これでも学習能力があってねぇ(笑)。例年のことなもんだから、いろいろとコツをわきまえちゃって、上手なもんでっせぇ。迷うことなく、サッサと切れるだけ切ったら、後は無理せずに翌日に回しました。でも、あんまりにも滞りが無さ過ぎると、かえってその仕事を楽しめませんね(汗)。

さて、肝心の中身ですが、これこそ「あぁ、これが今年の鶴の味なんだ」と納得していただくしかありません(笑)。年末に出した無濾過はそれなりにご好評をいただきましたから、その味とさして変わらない香味をご想像いただければ、当たらずとも遠からずってところでしょうかね。きっときっと、美味しいはずですよー!!!

昨年度に比べれば、本年度の美山錦は言うことをよく聞きますから、あまり苦労することなく素直に育てたらこうなったっていう感じでしょうか。まろやかな飲み易さを重視して、一番新しいものじゃなくって、ちょっとだけ前に搾ったものをビン詰めする予定です。皆さんに気に入っていただければ嬉しいんですけどね。

こういう記事がたくさんの方の目に留まると、それなりの販促効果が期待できるじゃないですか。本来は信濃鶴の広告塔のはずの拙ブログですから、今日のような話題にこそその本分があると言えるんですけど、何となく本分から逸れて自由に闊歩している向きがあるこのブログ(汗)。ですから、この程度の内容でさりげなく宣伝させてもらいましたとさ(笑)。


□□□ 一瞬だけ2位になってましたよ! □□□
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初心

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長生社に新人蔵人が入ったことは、しばらく前に記事にしましたよね。以前に酒造りの経験があるっていうことで、うちの蔵に合わせてだんだんと働けるようになってきました。私の苦労を半減させるっていう一番の任務をよーく理解して、これから私の2倍くらいの仕事ができる蔵人に育ってもらいたいものです(笑)。

そんな彼と一緒にやるようになった仕事がいくつかありますが、その中のひとつを二人でやっていて、ふと気が付いたことがあったんです。それは、麹室の中の作業だったんですけど、彼にとっては初めてだったので、最初は私が大体の要領を教えて、一緒にその作業をやりながら、コツをつかめるように指導しようとした時のことです。

一番最初はもちろん上手くいかない部分もありましたが、何回かやるうちに大体飲み込めて、最初はゆっくりだったスピードも、少しずづ速くなってきたんです。そうこうするうちに、私は「あれー、なんか変だぞ?」と思い始めました。その出来を見ていると、何だか私より彼のやった仕事の方が上手なんですよね、これが(汗)。

「そんなバカな!」と思うわけですよ。こちとら10年以上もこんなことやってるのに、たったの数回でそれより巧くなっちゃうなんて、何があっても認めるわけにゃぁいきません(笑)。でも、冷静に見てみて、そんなに決定的というわけじゃないにせよ、彼の方がいい感じに仕上がってるんです。

これは、普通の人が見ても分からないレベルだと思います。私だって「そんな気がする」っていう程度の話なんですけど、悔しさ半分、興味半分で、私がしっかりと観察してみてそういう結果になったんだから、たぶん違いはあったんだと思うんですよね。カッコよく言っちゃえば、プロにしか分からないくらいの違いがね。

その仕事は、非常に単純な作業の繰り返しで、見よう見まねで誰にでもできるのものです。単純だからこそ奥が深いのが仕事であって、ほんの少しのタイミングや力加減や意識の持ち方で、結果は微妙に違ってきます。その違いが、最終的な結果を大きく左右することはないにしても、その道で食っていこうと思えば、その要因は見極めておかなくっちゃなりませんよね。

そして、いろいろ考えて思い当たったのが、「これは、彼の無心による産物だろう」っていう結論でした。つまり、彼は初めての仕事を、私に言われるがままに、丁寧にゆっくりと邪念なくこなしていただけだったんだけど、それが素直な動作につながって、いい結果に結びついたんじゃないかっていう推測です。

私はと言えば、その作業をひとりで長年やってきて、仕事をこなすことは上手くなっていたかもしれませんが、日々の惰性の中でおざなりにしてしまっていた核心部分があったんじゃないかと思ったんですよね。そう思って、翌日には私も初心にかえってその作業をやってみると、「あぁ、そうだったそうだった!」と思い起こすこともあって、とても勉強になりました。麹の出来はっていうと・・・大して違いませんでしたけどね(笑)。


□□□ 初心に戻ってクリックを! □□□
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吟醸週間(ふろく2)

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昨日は、吟醸週間中の、主に仕込に関する写真を見ていただきましたが、それ以外にも何枚か携帯に残っていましたから、それもご披露申し上げて、今回の『吟醸週間』シリーズを完結させていただきますね。ほとんど吟醸とは無関係のショットばっかしですが、この週間中に撮ったものであることは間違いありません(笑)。

【1枚目】何とも寒い1週間でした。毎年、吟醸を仕込んでいる間に、必ずと言っていいほど1回は大雪が降るんですよね、どーゆーわけだか(汗)。今年も、あのまま一晩降り続いたら、駒ケ根市の機能はマヒするに違いないと思われるほどの雪が、ほんの一瞬降りました。時間が短かったから、こんな程度の積もり方ですが、降ってる最中は凄かったですよ。

【2枚目】日中も気温が上がらないもんだから、そこかしこにつららができてました。こいつは、トイレの屋根から、日々伸びていった1本です。たった1本だけで成長していくもんだから目立ったんですね。余裕があれば、へし折って遊ぶところですが、そんな時間はありませんでした。でも、写真を撮る時間はあったんだねぇ(汗)。

【3枚目】雪が降って、蔵で困るのが、物干し場の雪かきです。雲の切れた貴重な晴れ間に洗濯物を干さなくっちゃなりませんが、物干場の床が蔵の屋根に沿って傾斜しているもんだから、雪なんかあったら怖くて登れません(汗)。かと言って洗濯ができなきゃ困るので、決死の思いで雪かきしました。吟醸仕込み以外にやった唯一の仕事かも(笑)。

【4枚目】ネクタイじゃありませんよ。これは、今年女房が買ってくれた新兵器で、ゴロ寝をするための細長い座布団と言うかマットと言うか。長さは身長ほどもあるんですが、幅がとても狭くて使いづらいと思いきや、案外寝易くて重宝しました。もしかしたら、麹室の中で初めて熟睡したかもしれません(笑)。

【5枚目】ラストは、食べ物の写真2枚。これは、知り合いのZさん(バレバレだぁ)が送ってくれた『参鶏湯(サムゲタン)』という料理のレトルトです。鶏肉をじっくり煮込んだスープ状のものでしたが、美味美味美味!この手のものは食べたことがありませんでしたが、韓国の栄養食みたいですね。実際に、吟醸週間の後半にいただいたんですけど、その日の夜は目がパッチリしていたような気がします(笑)。

【6枚目】これは、吟醸週間の終了日に、家族で食べに行った駒ケ根名物ソースかつ丼。別に打ち上げに行ったわけじゃなくって、駒ケ根ソースかつ丼会が市内の中学3年生に配った、割引券を使いに行ったんです。「受験に勝つ!」っていうことで、ソースかつ丼を食べてもらおうっていう意図らしいですね。今回は、新店舗になってから行ってなかった『きらく』さんで食べてきました。やっぱり美味しかったですよー!

さあ、吟醸と全く関係のない写真をお披露目して、本シリーズは終了です(汗)。明日からの、ブログネタ探しに若干の不安はありますけど、徐々に通常のパターンに戻していこうと思ってます。記事もまた長くなると思いますから、読むのに時間がかかりますよー(笑)。


□□□ ZENさん、ありがとー!!! □□□
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