専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

吟醸週間(ふろく1)

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せっかく吟醸を仕込んでたんですから、その風景を全くお見せしないっていうのもいかがなものかと・・・。ブログ用っていうわけじゃなしに、少しの間を見てパチパチやっておきましたから、事後報告になりますけど、まぁ見てください。これだけありゃ、おせんべいの写真でなくても良かったような気もしますけどね(笑)。

【1枚目】完成した吟醸用の麹。今回は、全部で6回造りました。上手くできたのも、イマイチ納得がいかないのもありましたが、どれも自分の手塩にかけた子供たちですから、多少出来が悪くてもカワイイカワイイ(笑)。

【2枚目】なぜか携帯に残っていた、酒母の写真?いつ撮ったんだか良く覚えてませんが、これはたぶん吟醸のものじゃありませんね。もしかしたら、私は蔵の中を夢遊病者のように夜な夜な歩き回っているのかも・・・(汗)。

【3枚目】吟醸の仕込では、蒸米を一旦外気で放冷するんです。蔵の中は、始めのうち湯気でモウモウになります。自然に冷ましていきますから、いつもより時間もかかりますが、このひと手間が美味しい仕上がりにつながるんです。

【4枚目】放冷を始めてからしばらくすると、湯気もなくなって、みんなの姿も良く見えるようになります。何回か手入れをしながら、蒸米の温度を下げていきます。

【5枚目】お米を間近に見た図。私は、蒸米の状態を見に、外まで出てきたところです。この時、私は麹室で別の蒸米と格闘してました。蔵の中のいたるところで、蔵人が総力戦で仕込むのが吟醸なんです。

【6枚目】これは上手く写ってませんが、蒸米をこしき(お米を蒸す機械)から掘り出している図です。一定量を専用の布の上に広げて、一度広げて荒熱を取ります。どえりゃー熱いわけですから、みんなしゃもじを持ってますね(笑)。

【7枚目】これも、別の日の蒸米をさらしている様子。蔵の中の平らな場所は全て、お米に占拠されちゃいます。

【8枚目】最後の吟醸麹の完成品を握りしめて、感涙にむせび泣く・・・ウソウソ(笑)。握った感触や、匂いや、味や、見た様子や、全てを総合して品質を判断します。思い通りにいかないのが悔しくもあり、楽しくもあり。

やっぱり、酒造りっていうのは米が中心なんだなぁと思わされますね。だって、無意識に撮った写真に全て米が写ってますもんねぇ(笑)。39%まで精米した、粟粒みたいな大きさの美山錦に触る機会は、今年はもうありません。お米に囲まれた冬の生活も、仕込がようやく折り返し点になって、だんだんと春が待ち遠しくなってきました。


□□□ おせんべいの写真が懐かしい? □□□
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吟醸週間(最終回)

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ついに、最後のおせんべいになりました(笑)。シリーズを始めて10日が過ぎ、今年の吟醸仕込も終了です。毎度のことながら、ちょっと腑抜けた状態になってますけど、まだまだ春まで仕込は続きますし、のんびりできる時間がもらえるわけじゃありません。お次は特別純米に入りますから、気が抜けないのはこれまでと一緒です(汗)。

今年の吟醸は、何だかサラッと造っちゃったっていう感じでしたね。麹にしても酒母にしてももろみにしても、従来通りの手数はかかってますし、苦労の度合いから言えば全く変わってないんですけどね。気持ちの上で、何と言うか、個々の作業に対する心理的なハードルが年々低くなってきているって言えばいいかなぁ。

夜な夜な眠い目をこすりながらの麹造りも、寝られないことは同じなんだけど、案外、激疲れはせずに乗り切れましたね。こんなに寝てないのに、どうしてこんなに眠くないのか、自分でも不思議なくらいでしたよ(笑)。例年なら3キロくらい痩せる体重も、今年は2キロも減ってないんじゃないですかね。

先日はブログネタにしましたけど、これと言って大きな失策もなかったですから、後はもろみがどんな風に発酵してくれるのか、成り行きを見守っていくだけです。全国新酒鑑評会で金賞が取れればベストですけど、それよりもなによりも、飲んだ方々に目を見張ってもらえるようなお酒に育ってほしいと心から願ってます。

それにしても、これだけ全てを忘れて没頭できることがあるっていうのはうれしいことだと思います。そんな職業に付けている人なんて、そうそういないんじゃないですかね。寝食も忘れて取り組んだ吟醸週間が明けて、さっきカレンダーを眺めたんですけど、この期間の記憶が抜けてるもんだから、今日を探すのに1週間くらい前を見て探してやんの(笑)。

さて、明日からは、ちょっとしたリハビリを経て、ブログライフも正常に戻していきますね。もう、せんべいの写真は出てきませんからご安心ください(汗)。しばらくはネタに窮するかもしれませんが、これからは多少苦労しても時間がありますから気が楽です。まぁ、今から考えると、吟醸週間中に一番大変だったのは、このブログの更新かな(笑)。


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吟醸週間(その9)

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昨日の夜は、1週間ぶりに布団で眠れる夜だったのに、10日ぶりくらいに鶴を飲んだとたんに意識が飛んで、朝まで約4時間、机で突っ伏していた岳志です(汗)。ブログで記事にした当日に、それを実践して見せるなんざぁ、ブロガーの鏡じゃないですか(笑)。女房にはバカ呼ばわりされましたけどね(涙)。

さて、そんな失敗はさて置いて、この『吟醸週間』シリーズも明日で大団円を迎えますが、今回ひとつだけ「失敗したかなぁ」と思っているのが、皆さんに好評なんだか不評なんだか分からないんですけど、この入山せんべいの写真でした。10日分をカウントダウンするには、視認性(?)に優れていて、最初はいいと思ってたんですけどね。

本当のことを言っちゃうと、忙しくてブログ用の写真なんか撮ってられないだろうから、一度に10日分撮影できちゃうこの方法は、実に好都合な手抜きだったわけです(汗)。1枚ずつ袋からせんべいを取り出しては、1枚ずつ写真を撮っている自分を、おかしなヤツだなんてこれっぽっちも感じないほどに、いいアイディアだと思われました(笑)。

ところが、シリーズを始めてみると、頭の中から話題が出てきづらいんですよね、これが(汗)。もちろん私に余裕がないっていうことが一番の原因でしょうけど、基本的には同じ写真が10日間続くわけですから、その写真を見ながら話を展開するっていうことは不可能です。無理やりひねり出したような分かりにくい内容を、読者のみなさんに押しつけちゃってスイマセンでした(汗)。

ただでさえ思考能力が無いのに、寝不足で余計にチンプンカンプンの頭からは何も出て来なくて、網膜に映るのは毎日同じような写真ばかり(汗)。意識の中では、写真がないものとして記事を書くんですけど、そこに目が行かないはずはありませんから、どうしても思考が引っ張られちまうんですよねぇ、せんべいに・・・(笑)。


□□□ 入山せんべいに罪はありません □□□
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吟醸週間(その8)

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本当なら、自社で造っているお酒の広報ブログにそんなこと書くべきじゃないんでしょうけど、私が越百やArikaのカウンターで寝落ちているっていうお恥ずかしい話が、拙ブログにはしょっちゅう出てきます。私だって、好きこのんでそんな話題を出したかぁないんですが、人柄をありのままに表現することも大切だと思って、あえてご披露申し上げているような次第(笑)。

そういう場合の寝方は、別に布団に横になって寝るっていうわけじゃぁ当然なくって、カウンターなり机に、腕を組んで枕代わりにして、その上に突っ伏して寝るっていうスタイルになります。カウンターの高ささえ問題がなければ、大体どんなシチュエーションでも寝ることができるわけです。

でも、普通、そんな恰好なんて寝にくくてしょうがないはずですよねぇ。横になってるわけでもないし、布団でくるまれているわけでもないし、周りはうるさいしね。しかししかししかし、私はその態勢で結構熟睡する技を体得してしまってるんです!!!だからこそ、眠くなったら寝るという人間として極々自然な営みを、皆さんに思い起こしてもらおうと、進んでその姿をさらしている・・・ということにしておきましょうか(笑)。

その特技(?)をマスターしたのが、過去に何度も経験を重ねてきた、この吟醸仕込みの最中だったんですよね、実は。例えば、1時間だけ間をあけて麹室に入らなくっちゃならないとか、夜が明けるまでにもうそれほど時間がないとかいう場合に、布団に入って寝ちゃうと、疲れも手伝って起きられないなんていうことになるもんだから、ほんのひと時の睡眠、できれば熟睡レベルの睡眠を手軽にとる必要があるんですよね。

それにはこういう寝方は最適なわけで、しょっちゅうやっているうちに、こんな態勢でも案外しっかりと眠れるようになったんです。本当に寝込んじゃうと、3時間くらいは平気で寝てますね(汗)。お店の迷惑顧みず、カウンターの真ん中で寝ている私の背中は、そういう苦労話を静かに物語っているんですよ(笑笑笑)。


□□□ そろそろ吟醸週間も終わりに近づきました □□□
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吟醸週間(その7)

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吟醸酒っていうのは小仕込(こじこみ)が主流です。小仕込っていうのは、小さな仕込、すなわち使用する白米の量が少ない仕込のことを言います。長生社では、普通純米や特別純米のひと仕込は1200キロから1500キロのお米を使うんですけど、純米大吟醸は600キロっていうサイズになります。

大きなお蔵さんでは、何トンっていうような吟醸仕込みをなさっている所もありますが、よっぽどの設備がないと無理でしょうね。大きな仕込みだからって品質が悪いなんていうことも決してなくて、全国金賞なんかもとっておられたりします。しかし、通常は300キロから700キロくらいが多いんじゃないですかね。

作業的に大きくやろうと思えばできるお蔵さんでも、吟醸だけはその程度のサイズでやるっていう理由は、それが人の手が十分にかけられる最大値だからでしょう。丁寧に丁寧に、米の一粒一粒までも見るようにして造られるお酒は、やっぱり機械じゃ対応できなくて、人の手による産物だっていうことになりますから、詰まるところ人の能力の限界以上のことはできませんよね。

チト矛盾するようなことを言いますけど、神経を使うっていう意味では吟醸仕込に勝るものはありませんが、体力を使うっていう意味では楽な部分も多いんですよね、これが。例えば、麹の手入れだとか、もろみの撹拌だとかいう作業は、対象となる物量が少ない吟醸の方が仕事量的には半分とかになるわけで、通常よりも疲れない場合もあるんです。

まぁ、その余力の分で、更に気を使った、あるいは別の体力の使い方をした管理をしていくのが吟醸仕込みですし、そのために小仕込にするっていうことなんですよね。逆を言えば、体力勝負的には普通モノの方が大変だったりするわけで、吟醸の麹造りがそろそろ終わりを迎えようとしている今、私の頭の中では、その喜びよりも特別純米の麹造りの量が吟醸の倍になるっていうことの方が憂鬱だったりします(笑)。


□□□ いくら眠くてもワンクリックを! □□□
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吟醸週間(その6)

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ついに、やっちまったね・・・皆さん、お待ちかねだったかもしれないな・・・それも、1日で2連発っていうサービスぶりでさ・・・笑い話だったら面白いかも知んないけど・・・こっちとすりゃ悲しい結果だぁねぇ・・・え、何の話かって?毎年のネタで恐縮ですけど、この吟醸週間中に私がしでかす失敗の話題だんがな・・・(汗)。

疲れてたり眠かったりで、エラーを引き起こす確率は通常よりも何倍も高くなっているはずですが、それでも、「やっぱりあったか」と思われるのは、そーとーに癪に障ります(笑)。それに、専務取締役杜氏っていう立場の人間が、そんなに安易にミスを量産しちゃいけないことくらいはよーく分かってますから、情けないやらカッコ悪いやらで何とも面目ないわけです(涙)。

昨日の夜は、このブログにも出てきたことがある、酒母の『汲み掛け』作業をやらなくっちゃなりませんでした。吟醸週間と言えども、次週以降の仕込み準備も並行してやっていますから、吟醸系じゃない仕事も当然あるんです。昨日は、特別純米の酒母を仕込みましたから、夜中の汲み掛けが必要でした。

そんでもって、そうそう、お分かりですね。忘れた、忘れた、忘れましたよ。通常なら、夜のうちに何回かその作業をしなくっちゃならないんですけど、吟醸麹に気を取られて完全にどこかへ飛んじゃってました・・・。夜中に気が付いて、それからはやっておいたんですけど、いつもの半分くらいしか回数をこなせませんでした(涙)。

今朝は今朝で、吟醸の仕込に予定の時間よりも早く麹を投入しちゃって、蔵のみんなに失笑を買うという、とても杜氏とは思えない早とちりをやってのけました(汗)。命にかかわるようなミスじゃありませんでしたが、その先にもっと重大な失敗につながらないとも限りませんから、気をつけねば!まぁ、本当に重大なミスだったらここに書けませんけどね(笑)。


□□□ 目をショボショボさせながら書いてます □□□
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吟醸週間(その5)

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そろそろ、吟醸週間も折り返し点を迎えようとしています。だんだん、寝不足感と疲労感と焦燥感みたいなのが鬱積してくる時期でもあります。別に、そんなのが溜まってイヤになっちゃうなんてぇこたぁなくて、日々面白くてしゃーないわけですが、上手くいかないことだってたくさんあって、知らないうちにどこか遠くを眺めていたりなんかして・・・(笑)。

寝不足っていうのは、麹の面倒を見る時間帯が夜にあたる場合が多いもんだから、やおら起きている時間も長くなって、その分睡眠時間が減るっていう話です。吟醸週間の前半1週間くらいがその時期にあたりますから、私とすればここ数日が山場ですね。「一日中眠い」ってわけじゃありませんけど、ある瞬間にフッと寝落ちてたりします(笑)。

疲労感は当然あるんですけど、気が張っているからどよーんとした感じじゃないんですよね。心地良いなんて言うと美化しすぎですけど、こういうテンションだったら気分的には続けられる気がします。まぁ、こりゃ、「疲れてても平気」っていう程度の意味であって、本当にこの疲れがずっと長引いたら死んじゃいますけどね(笑)。

焦燥感が鬱積してくるっていうのは、これは私だけが感じることなのかもしれません。「結局、今年はここまでしかできなかった」っていうような、自己の成長に対する焦りみたいなものって言えばいいかな。ある時突然に、目を見張るような長足の進歩を遂げるっていう夢々物語を、いまだに抱いているアラフィフおやじの戯言ってことですかねぇ・・・(汗)。

新しいことに挑戦しようが、これまでと同じに推移しようが、現実の局面っていうのはこれまでと同じものなんかはひとつもなくて、全てが初体験のステージなのかもしれません。そういう状況から、いつも以上に学び取ることが多い吟醸造りっていうのは、読んで字の如く、吟味して醸す姿勢の鍛錬の場なんでしょう。寝不足だなんて言ってちゃイカンイカン!


□□□ 応援クリックは鍛錬のしようがありまへん □□□
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吟醸週間(その4)

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昨日と打って変って、今日は結構機嫌のいい岳志です。いやー、やっぱり苦あれば楽ありで、わりーことばっかし続くわきゃありませんね。昨日しょげてたことなんてもう忘れて、今日の成果にご満悦です。これが吟醸週間中じゃなかったら、どこか外に飲みに出ちゃうんですけどねぇ(笑)。

昨日はこちらの思い通りに事が運ばなくってあんなブログを書いちゃいましたけど、今日はそれを帳消しにする、私的には大きな発見があったんですよ。まだまだ、それが本当なのかどうか100%の確証があるわけじゃありませんが、「かなりそれっぽいぞっ!」っていう、今の浮ついた気分の高揚を、一晩くらいは楽しんでもいいじゃないですか(笑)。

吟醸は私にとっては、自動車でいうところのF1にも似ていて、フラッグシップっていうことではあるんだけど普通に乗るわけにはいかない、普通ってことを完全に無視した代物なんです。かなりの資源を投入しても、できる限り先端のテクニックを駆使してみることができる、公認のステージって言ってもいいかもしれません。

しかし、それがこのたった1週間だけの話なもんだから、やりたいことを全部やるわけにはいきません。お金もそんなにかけられないし、人手にも限りがありますが、それでも、1年に1個くらいは、今後に生きるノウハウっていうか、テクニックっていうか、経験っていうか、を自分のものにしたいもんです。

そんなつもりで臨んでいる吟醸週間ですから、普段に比べて、感度がうんと高くなっていると思うんですよね。造っているものが高額商品だからっていう気負いも追い打ちをかけて、いろんなことを吸収する能力が上がっているんでしょう。もし、この精神状態が半年間続いたら、私も簡単に名杜氏になれそうな気がするんですけどねぇ(笑)。


□□□ だんだん睡眠不足になって来ました □□□
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吟醸週間(その3)

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今日は気分が晴れないんだよなぁ・・・あんまり落ち込んでるっていうわけでもないんですけどねぇ・・・期待してたのになぁ・・・思ったようにいかないことなんてあって当然だけどねぇ・・・イケたつもりになってたのが敗因かねぇ・・・と、いつまでもウジウジしているわけにもイカンですね(汗)。何言ってんだか分かんねーでしょうし(笑)。

吟醸の仕込みは徐々に進んできたんですが、合格点ではあるんだけど、納得のいく仕上がりじゃなかった場面があったていうかねぇ(涙)。「これこれ、ここをこうすれば、ここがこうなって、しかる後に結果はこうなる・・・はずだ」っていう目論見がちょっと外れちゃったもんだから、何となく面白くない気分でいるわけです。

これは、吟醸の仕込みに限ったことじゃありませんけど、こちらが打った方策に対して、期待通りの結果が得られない時って、ちょっとガックシきちゃうじゃないですか。普通純米にしても特別純米にしても、常にそういう新たな挑戦はし続けているわけで、その結果にその都度一喜一憂してはいられませんが、殊に吟醸の時のトライアルには期待が高まりますから、その反動も大きいってところでしょうか。

今年の課題っていうか、改革点っていうか、押さえるべきポイントっていうかはいくつかありますけど、いずれも従来どおりじゃない作業なり資材なり時間割が要求されますから気楽じゃいられません。それに、吟醸の時じゃないと出来ない挑戦っていうのは大きな失敗ができませんから、余計に慎重にならざるを得ません。

まぁ、それ程の大失敗だったわけじゃなし、また気を取り直して仕込みに没頭しますかね。同じ作業はまだ数回ありますから、またどこかでもう一度やってみちゃうかもしれません(笑)。一回だけの失敗で全てを放棄するのは、経験を積むっていう観点からももったいない話ですからね。吟醸仕込みの楽しみは、そういったチョット危ない綱渡り感覚にあるのかもしれません。


□□□ 何言ってんだか分からない内容でスイマセン □□□
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吟醸週間(その2)

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さてさて、何を書いたらいいか、全く頭にないんですけど・・・(汗)。やっぱり吟醸期間中は、これといったことがなくても何かと落ち着かないもので、じっと椅子に座ってられないような気分って言えばいいでしょうか。「えーっと、次は何やればいいんだっけ?」みたいな質問を、常に自分にしているような状態です(笑)。

あんまり要領の良くない私は、その場になって気が付くことも多くて、なるべくそういう芽は潰しておこうと心掛けてるんです。でも、麹なんかに気を取られていると、すぐに大切なことを忘れちゃうんだよなぁ(涙)。知らないうちに目の前に立ちはだかった壁に、「こんなはずじゃなかったのに」と一人ごちることもしばしば。

やることの大枠は毎年決まってるんですから、準備さえしてあれば、特に怖いことなんてないわけです。それが抜けてる場合があるから慌てるんであって、そろそろそんな人生経験はしなくてもいい年頃だと思ってはいるんですけど、時として神様は意地悪な仕打ちをしてくれちゃいます。これでも、毎日、神棚に手を合わせてんですけどねぇ・・・。

例えば、使う直前になってそれが足りなかったり洗ってなかったりすることに気が付くとか、何か重要なものが注文してなかったりとか、その場になってからじゃどーしよーもないこともあるわけで、とにかく事前準備をぬかりなくしておくことは、どんな仕事においても最重要課題でしょう。

でも、私は、そこが苦手なんですよね(汗)。おかげなことに、蔵のみんながサポートしてくれてますから、何とかなってるんですけどね。大抵のことは、私が言わないでもやってくれてありますし、「専務、忘れてんじゃねーか?」と思われる点は、早いうちからこちらに指示を仰いでくれます(笑)。

それでも、どこかに抜かりがあった場合に、何が怖いって、そのことに気が付くのが怖いわけです。夜中、「アッ、明日必要なアレやってないぞ!」なんて気が付いちゃうと、①ひとりで何とか準備する、②代替案を考えておく、③知らないふりをして寝る、のいずれかの対応になります(笑)。気が付かずにその場まで行って、慌てて臨機応変に対処しちゃった方が幸せだったりしてねぇ・・・。


□□□ 今のところ失敗はありません □□□
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吟醸週間(その1)

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吟醸ウィークが今年も始まりました。純米大吟醸2本を、来週1週間かけて仕込みます。それ以前に、仕込みで使う麹を造り始めますから、都合10日間くらいがこの仕込にかかる計算になります。毎年のことながらハードな日々になるでしょうから、これからしばらくの間、ブログの方も楽をさせてもらいますね(笑)。

この期間は、極力造り以外のことを考えないでいいように、身の回りを整理しておきます。頭を刈って、髭を短くして、爪を切って、机の上を整頓して、ゴミ箱を空にして、メールを処理して・・・って、まるでこれから末期を迎えるかのような覚悟にすら見えますが、当人は至ってのんきだったりします(笑)。

蔵の方でも、仕込タンクを修理して、麹室を吟醸仕様にして、使う布類を準備して、仕込み水を溜めて、米をさらすスノコを洗って・・・と、いつもと違う準備に追われています。こちらは、頭の回らない私よりも、年季の入った蔵のみんなが気を利かせて進めてくれています。たぶん、心配することはないでしょう。

吟醸仕込みの何が大変って、原料処理に命をかけるので洗米や蒸し等の作業に人手がかかること、麹に手がかかるのであまり睡眠時間がとれなくなること、雑菌等の汚染に一般の仕込以上に敏感になるので洗い物等に気を使うこと・・・なんかでしょうかね。とにかく、できる限りのことをやるっていうスタンスを貫くのは容易なことではありません。

また、これも毎年ここで言っていることですが、吟醸造りほど挑戦ができる場はないわけで、例年と同じようになんていう仕事ばかりじゃ面白くありません。人には言えないようなものから、ちょっとした工夫まで、よりよい酒質を目指してトライする気概を持ち続けたいもんです。時には、胃が痛くなるような目にあったとしてもね(笑)。

写真は、私のお気に入りで、夕方の仕事が終わった後に毎日1枚ずつ食べている、浅草の『入山せんべい』です。ひと袋10枚入りですから、この袋が空になったら今年の吟醸週間も終了しているっていうことになります。いや、せんべいは吟醸とは何にもかんけーねーんですけどね(笑)。


□□□ クリックは吟醸仕様でなくていいです □□□
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尺棒(その13)

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さて、新人蔵人のあなたは、今回のミッションのために使う道具はほとんど洗ったと思っていましたが、心配した先輩蔵人が声をかけてきてくれて、他に必要な物を忘れていたのに気が付きました。主役にばかり気を取られていると、大事な脇役のことを忘れてしまいがちになりますが、彼ら無しでは舞台は成り立ちません。

まずは、蔵の中の仕事で最も頻繁に使われると言ってもいい『ため』。これは、液体を20リッター程度入れられる、アルミやステンレスやポリプロピレンでできた小さな桶です。元々は『試し桶』から来ているって聞いたことがありますが、少量のお酒を入れて運ぶのに使われます。桶の縁に付いている取っ手が面白い形をしてますよね。

これは、昔からの木製のためがこういう形だったもんだから、それに似せて作られているんだと思います。いろんな作業をしてみると、こういうシンプルな形状の方が、バケツみたいな取っ手よりも扱い易いかもしれません。肩に担ぐ場合なんかもありますが、その際には、この取っ手を片方の手で握って、バランスをとるような格好になるんですよ。

ためは、ポンプから出始めのお酒を少量取り分けたり、移動作業終了後にホースの中に残ったお酒を吐かせる際の容器として使います。ホースが長い場合には、このために何丁もお酒が取れますから、何度もタンクへあけなくっちゃなりません(汗)。肩に担いでタンクのはしごを登るのは、下手をすると頭からお酒をかぶることになったりしてね(笑)。

次に、どこの家庭にもありそうな、ステンレス製のボール。これはポンプの説明でも書きましたけど、お酒を移動した最後に、いくら空回ししてもポンプの中に残るお酒がありますから、それを絞り出す時に使います。大した量じゃありませんが、お酒を一滴たりとも無駄にしない精神が大切です(笑)。

それから、ボールの中にある不思議な形状の筒は、『がん首』と私たちが呼んでいるものです。これをホースの先に付けて移動先のタンクの縁に引っ掛けることで、そこからお酒がタンクの中に放出されるわけです。要するに、ホースの出口にあたる部分に付ける器具だと思っていただければ結構です。

がん首を使った場合、タンクの最上部からお酒を流し込むことになって、高級酒を丁寧に移動したいような時には使わないこともあります。そういう時にはもっと別の道具をつかったりもしますが、今回はその限りではないっていうことで、一番単純な方法で移動することにしておきましょう。

これらも、使う前にはしっかりと洗わなくっちゃなりません。私なんかも、急いで仕事を始めたものの、すぐにこの手の小物を準備してないことに気が付いて、慌てて洗うなんていうことがよくあります(汗)。『仕事は段取り八分』なんて言いますが、しっかりとした準備がしてあってこそ、しっかりとした仕事ができるっていうことでしょう。さぁ、よーやく、準備万端整いましたよ!


□□□ もしかしたら私の忘れているものがあるかも(汗) □□□
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尺棒(その12)

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前回、ポンプを洗いましたから、今回はホースを洗うことにしましょう。新人蔵人のあなたは、ホースを探して蔵の中をウロウロ歩き回りますが、たとえ口径が同じであっても、いろんなホースが蔵の中には転がっていて、どれを使ったらいいのか分かりません。どれでもいいと思って選んだら、先輩から怒られてしまいました(笑)。

ホースってひと口に言っても、いろんなものが蔵では使われています。常に何かにつながって使用されているものもあれば、今回のようにお酒の移動の時だけに引っ張り出されるものもあるわけです。大抵、それぞれの用途に応じて専用のものになっていることが多いですね。区別が付き難いものなんかは、マジックで『○○用』なんて書いてあります。

例えば、もろみの搬送のホースを、ビン詰め用には流用したりはしません。もろみ用のものには酵母菌がどこかに潜んでいる可能性がありますから、製品化する直前に通すホースには使わないわけです。特別な用途に使う場合には、そこ専用にちょうどいい長さに調節してあるものも多いですね。

素材的には、ポリエチレンとかポリプロピレンとかいう類のものだと思いますが、詳しくは知りません。スイマセン(汗)。構造的には、その素材のみで筒状になっているものの他に、間に網状の繊維が埋め込まれたものや、らせん状のワイヤーがグルグルと入っているものなんかもあって様々です。中の液体の圧力が高くなるような場合に、そういう作りのホースを使いますね。

そして、同じ素材のホースであっても、長さの違うものをいくつか取り揃えていたりします。例えば、隣のタンクにお酒を移動するのと、蔵の端から端までの場合とでは同じ長さで共用するのは効率的じゃないですよね。ここまで太いホースになると、取り回すのも大変になります。なるべく短いもので用が足りるとうれしいわけです。

洗うのだって、ホースが長くなると大変になります。洗うって言ったって、水道の大型蛇口に付けて水を流すだけなんですけど、洗った後に中の水を吐かせなきゃなりませんから、長いとそういう作業も大変になっちゃいます。今回のミッションでも、タンク301号からタンク63号まで過不足なく届くホースを選ばなくっちゃなりません。

上の写真には、3種類のホースが写っています。一番白いのと、クリーム色のと、少し茶色っぽいのです。白さの順で新しくなってます(笑)。白いホースは両端が特別にゴム製になってますし、茶色のやつなんかは長さが足りないので途中でジョイントしてありますね。クリーム色のものの口だけが黒くなってますけど、これはお酒の漏れ防止のために詰め物をした時の痕です。

今回の場合は水を流しただけでしたが、もっと本格的に洗う時には、洗剤を循環させたり、ホースの径に合わせた小さなブラシを水と一緒に流したりすることもあります。まぁ、とにかくこれで、のみからお酒を出す本器と、ポンプと、ホースが洗えたことになります。さて、もうこれで洗うものはないかな?


□□□ このシリーズはいくらでも続けられるわ(笑) □□□
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出麹

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酒造りにおいて、杜氏や蔵人が最も心を砕くのが麹造りでしょう。『一麹、二酒母(もと)、三造り』と言われるように、お酒の味を決定する重要なポイントだっていうことですね。その製造工程は奥が深くて、簡単にマスターできるもんじゃないですし、安易に機械化できるっていうもんでもありません。

それだけいろんな要素が複雑に絡み合っていて、あるひとつの条件だけを変えたら、その結果として何かが定量的な変化をするっていうような反応はしてくれません。もっと言えば、実際の麹造りの過程において、あるひとつの条件のみを他と独立して変えるなんていう芸当は、簡単にできることじゃないですしね。

まぁ、それだから面白いっていうことでもあって、簡単に言いなりになってはくれない麹菌相手に日々四苦八苦するわけですが、自分で納得できるものが出来た時にはうれしいもんです。たとえ偶然にそういう結果になったんだとしても、それを全て自分の実力だと思い込んで一喜一憂している杜氏っていうのは私だけでしょうか(笑)。

当然、麹の様子を見ながら、手順を踏んで作業をしていくんですけど、一体どんな出来だったのかを判断できるのは、やっぱり最終的に出麹(でこうじ:育成が終わって麹部屋から外に出すこと)する時のことになります。大体の予測はついているものの、思いの外良かったとか、こんな出来じゃ納得がいかないとか、浮いたり沈んだりの毎日(笑)。

出来が悪かった時っていうのは、大抵理由は説明できるんですよね。温度が低かったとか、水分が足りなかったとか、手抜きをしたとか・・・考えられる要素がいろいろ出てきます。結果の症状によって、そのうちのどれかの見当も付けやすくなりますし、経験から判断できる場合も多いですね。

ところが、出麹した時に「オッ!これいいじゃん・・・けど、何で?」みたいなことも往々にしてあるわけで、そういう時に限って、いつもとおんなじような経過なもんだから、どうしていい結果だったのかよく分んなかったりするんですよね(汗)。逆に、そういう時ほど、その場で良かった理由が判明すると、その後の麹造りへの大きな自信につながるんでしょうけどねぇ。

長年勤めあげた杜氏さんなんかは、きっとそういう体験をいくつも積み重ねておられるから、いいお酒が造れるようになるんでしょう。私も、たまーに(ここが悲しい)いい麹が出てきたりなんかすると、その理由を突き詰めて考えたりするんですけど、案外、これに違いないと思った要因を次に試してみると、どうやらそうでもないっていうことの方が多いんですよねぇ(涙)。

なかなか真理の見えてこない岳志ですが、できた麹はいつ見てもきれいなもんです(笑)。いい麹かどうかの判断自体が難しいですし、機器のない蔵では定量的な分析もできませんが、出麹後の白い粒々に癒されながら、明日こそはと思って造り続けるんですけどね。


□□□ 安定3位になってますな □□□
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お見せするのが恥ずかしいくらい雑然とした、ここは長生社の奥にある倉庫の脇の敷地です。何を写したのかっていうと、画面の真ん中にちょこんと写っている小さな動物です。猫なんですよ、猫。背を丸めて、左の方を向いて座っているのがお分かりですかね。ホラ、何となくそれらしい茶色いヤツがいるでしょ(笑)。

実は、そいつの目の前に、もう1匹白い猫がいるんですよ。それも、小さな影だけはお分かりになるんじゃないですか。この写真を撮った私ですらハッキリと認識できないんですから、読者のみなさんに分かるわきゃありませんやね(汗)。とにかく、この画面の中央で、2匹の猫がにらみ合ってるっていう図なわけです。

茶色の方は、よく会社の敷地内で見かけるヤツで、毛並みもきれいだしデップリと太っているのでたぶんどこかの家の猫でしょう。白いヤツは、あまり見かけたことのない猫でした。近くまで寄ったわけじゃないので、ちょっと素性は分かりません。こいつらが、大きな鳴き声を出し合っていて、どえりゃーうるさかったんだな、これが(汗)。

あんまりにもうるさいから外まで出て行ったんですが、求愛しているのか、ケンカしているのか、声の大きさを競い合っているのか・・・こんな時期の寒空の下で一体何やってたんですかねぇ。私に気が付くと鳴くのを止めましたが、動こうともしないので、写真だけ撮って引き返しました(笑)。

結構、蔵の周りに猫がいるんですよね、長生社って(汗)。我が物顔に歩き回っているヤツは2匹いますし、今回のように飛び入り参加もたまにいます。さすがに蔵の中にまでは入っては来やしませんけど、夜中にどこか近くで鳴かれるとギョッとすることがあります(笑)。家猫が多いのか、野良が多いのか分かりませんが、どうしてなんでしょうね。

以前に私が片付けちゃいましたけど、昔は蔵で要らなくなったものを放り込んであった場所があって、そこには猫が住み着いてたんですよね。もしかしたら、その末裔なのかもしれませんが、今じゃ猫が住めそうな場所なんて会社の中には思い当たらないし、餌にするような何かがあるわけでもありませんしねぇ。

でも、猫が蔵の周りにいることはいいことなんですよ。なぜかって言うと、猫がいると鼠が出なくなるんですよね、本当に。蔵の中って、生米やら蒸米やら酒粕やら、やつらの食べそうなものはたくさんあって、目を付けられると大変なことになります。猫が鼠を捕るっていうのは迷信らしいですが、天敵みたいなもんではあるんじゃないですかね。

猫には慣れている私ではありますが、あまりに長い間鳴き合っているので、何か特別なことでもあるのかと出て行ったような次第。蔵に入らない限り、猫にはそばにいてもらった方がいいと思っている私が心の中で彼らに言った言葉は、「うっさいんじゃおまーら!はよーどっかいけ!」じゃなくって、「なかよーしーやー」でした(笑)。


□□□ 3位が落ち着くー □□□
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尺棒(その11)

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お酒の移動にどうしても必要になるもの・・・誰が考えても大体の答えはお分かりになるでしょう・・・ポンプとホースですね。何度も言いますけど、こう見えても長生社も食品業界の一員ですから(汗)、とにかくお酒の取り扱いには、衛生が第一なわけです。つまり、何でもかんでもきれいにしておきゃいいんです(笑)。

新人蔵人のあなたも、その原則(?)に従って、これから行うお酒の移動に使う道具は、一切合財を洗わなくっちゃなりません。たとえ、それが汚れていないと分かっていても、万が一のことを考えて、必ず洗浄しておきます。大量のお酒が汚染されてしまったら、取り返しのつかないことになりますからね。

で、あなたが引っ張り出してきたのが、上の写真のポンプです。これが、一気に大量のお酒を移動するときに使われる、蔵の中で一番馬力の大きなものです。もっと小さなのや、構造の違うものもたくさんありますが、今回のミッションにはこいつを使います。かなり古びてますが、まだまだこれから現役生活は長いと思われます(笑)。

仕組みとすると、エンジ色をしたホースから液体を吸って、モーターの回すファンによって、写真中央にある吐出口から送り出すっていうシンプルな流れになってます。吐出口の元にはバルブが付いていて、送り出す液体の量を調整できるようになっています。こいつを全開にすると、かなりの水圧になるんですよ。

吸い込みのホースと吐出口の口径が同じだってことがお分かりですかね。長生社で使っているホースや器具類の口径は、全てこの大きさに合わせてあります。どっちが太いとか細いとかなんて、考える必要はありません。ホースが古くて硬いくなっているような場合には、はめ込むのにエラク苦労するようなこともありますけどね(汗)。

さて、ポンプを『洗う』って、一体どんなことすりゃいいんでしょうか?・・・実は、水を通すだけなんですけどね(笑笑笑)。全体を拭き掃除してやることもたまにはありますが、今回は液体が通る部分がきれいになればいいわけですから、このエンジ色のホースを水道の蛇口につないで、水を流してしばらくポンプを回してやればOKです。

「水だけを流して本当にきれいになるのか?」っていう質問はごもっともですが、しばらく使わなかったりして本格的に内部を洗浄したければ、専用の洗剤を桶に作って、それを循環させることでほぼ完全に殺菌洗浄することができます。もっともっと徹底的にやるんなら、ポンプを分解して細部まで洗うっていうことになるでしょうね。

ちなみに、ポンプ室の下から出ている黄色いホースは、ポンプを空回ししても送り出せない最後の残りを抜くためのものです。そういう細かい部分が汚れている場合も多いですから、手間を惜しまずに、水をよく通しておかなくっちゃなりません。この写真にも、洗い終わって、このホースの先から水が滴り落ちた痕がしっかりと写ってますね(笑)。


□□□ 1週間くらいは2位だったから満足満足! □□□
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尺棒(その10)

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えーっと、どこまで行ってたんだっけ?このシリーズ・・・。途中に年末年始が入っちゃって、先延ばしが更に先延ばしになって、ついに2012年も2週間が過ぎちまいました(汗)。どうせ、それ程楽しみにしてくれている読者も少ないだろうから、構想を練ってましたっていう言い訳でどーでしょーか(笑)。

『タンク301号に入っているお酒を、タンク63号へ全部移動する』っていうミッションを言いつけられた新人蔵人のあなたは、タンク63号の中に入って中を洗い、のみ口にのみを取り付けて、ようやく先タンクの準備ができたっていうところまでいってましたね。ちょっと分かりづらい『のみ』や「出しのみ」の説明もしましたっけ・・・。

次のステップに皆さんをお連れしたいんですけど、今日は、この『尺棒』シリーズの再開をお知らせするためのブログっていうことで、続きの内容はまた明日からっていうことにしておきましょう。って言うか、本当は写真が撮ってないから書けないっていうだけのことなんですけどね(汗)・・・何とも言い訳が多い記事だことで・・・(笑)。

まぁ、こういうことを書こうという気になるっていうか、こういうことしかネタが出て来なくなるっていうか、考える力が低下してくる大きな理由は、仕込みが本格化してきたっていうことに尽きるわけで、いろんな仕事が定常状態に戻って、あまりゆっくりブログが書けなくなってきているのが私の現状です(涙)。

何か特別なイベントが起こらなくても、過去の経験から記事が書けて、撮ろうと思えばいくらでも蔵の中で写真が撮れる都合のいいシリーズ・・・っていうことで画策しているわけですから、その本領が発揮されるのは、記事を書くのが苦しいような状況ってことで、私とすると、どこまで本シリーズが私に楽をさせてくれるのか楽しみでもあります(笑)。

今回のお酒の移動っていうことに関して、なるべく実際の仕事に即して話を展開していくことで、蔵の中の小さなことにも興味が持ってもらえるかもしれないと思ってますから、細かくなり過ぎる手前くらいのディテールで進めていこうと思ってます。でも、話が長く引っ張れるんなら、不必要に専門的なことも書くかもしれません(ウソウソ)。

さて、新人蔵人のあなたはタンクは何とか洗いましたが、お酒の移動の前に洗って準備しなくっちゃならないものがまだまだあるんですよ。その辺から、本シリーズを再開していきましょう。新人とはいえ、清潔で正確で早い仕事が求められていますから、テキパキと作業を進めなくっちゃなりませんよ。このブログは、ゆっくりでまったりでのんびりといきますけどね(笑)。


□□□ いくらなんでもそろそろ交代だべ □□□
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アルコール分

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今日は、私たちアルコール業界内のお話をひとつ。度数に幅はあるものの、多少なりともアルコールが入っているから酔うわけで、そこにこそ私たちの存在意義があって、こうして商売をさせてもらっているわけですが、その根本にあるアルコール分の測定度数が、これまでと少し変わってくるっていうお話です。

ハッキリ言って、一般の消費者の方にはほとんど関係のない内容です(笑)。もっと言っちゃえば、私たちにもそれほど大きな変化があるわけじゃないんです(汗)。簡単に説明すれば、これまでお酒に含まれているアルコール分を測定して、例えば19.0度だったとしたら、今後はそれは18.9度と読み替えなさいっていうことらしいんですよね。一体何言ってんだかよく分かんないかもしれませんが・・・。

上の写真にもあるように、これまで私たちが19.0度だと思っていたアルコール分は、これからは18.9度っていうことになるらしいんです。私も詳しいことは分からないんですけど、アルコール分に関する国際規格に合わせようとした結果、そういう変更が必要になったっていうことみたい(汗)。ひと言で言えば、規格が変わるっていうことのようです。

実際に商品を作る現場で、このような0.1度とか0.2度とかいう違いなんて、ほとんど問題にはならないんじゃないですかね。そもそもが、お酒のアルコール度数表示自体が『19.0度以上20.0度未満』っていう程度の幅を持っているくらいですから、それほど厳密な測定が前提になってはいない面すらありますもんね。

ただし、そこはやっぱりお役所的な仕事でもあって、その表示の場合に許容されるアルコール分の範囲は19.0度から19.9度までっていうことになりますから、もしも昔のままの機器を使った測定で19.0度ちょうどにアルコール分を調整してあったとすると、それはこれからは18.9度っていうことになって、表示義務違反っていうことになっちゃうんだと思います(汗)。

でも、そんなギリギリを狙った調整をしているお蔵さんは少ないはずです。大抵は多少の余裕を見積もって、19.1度とか19.2度くらいにはしているでしょうから、問題になることは少ないんじゃないですかね。もしかしたら、私の考え及ばないところで、実は大問題になっていたりするかもしれませんが、たぶん信濃鶴には関係ない話のはずです(笑)。

今はそんなことないっていうわけじゃありませんが、かつてはアルコール分の表示については税務署さんがとても神経質だったんですよね。なぜかって言うと、アルコール度数によって酒税の額が違っていたからです。19.9度と20.0度では算出税額が違ってきたわけです。今では、どういう度数でも均一の税率(120円/リッター)になってますから、それほど厳しくは言われなくなってきている気がしますね。

っていうことで、0.1度単位で見ていくと、これからのアルコール度数は、ちょっとだけ目減りしてくることになります(汗)。何だか変な話ですが、中に含まれているアルコール自体は何ら変わりがないのに、それをどういう数字で表すかっていう規格に変更があったっていう理解でいいと思います。まぁ、世の酒好きには、何処吹く風っていう話なんですけどね・・・(笑)。


□□□ ついに逆転されそうです □□□
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新年会

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昨日って言うか、昨日から今日にかけてなんですけど(汗)、遅ればせながらの新年会を、越百のえっちゃんとArikaのアキラ君と一緒に、盛大に挙行いたしておきました(笑)。仕込みで身動きが取れなくなる前に、この2人の顔は見ておかなくっちゃならないと、真夜中になろうとしている時間に、蔵を抜け出しましたよ。

えっちゃんの話によれば、おかげ様で年末に発売した無濾過生原酒は、越百のカウンターでもご好評をいただいているようで、お客さんにドンドンと飲んでもらえているようです。年末には、いろんな方々にもわざわざ駒ケ根まで来てご購入いただきまして、誠にありがとうございました!写真は、来駒いただいたブロ友『m9』さん。

カウンター越しに出た話で少し考えさせられたのは、無濾過のようなお酒は、発売直後よりも少し時間が経ってからの方が味が乗って美味しくなる傾向があるんじゃないかっていうことです。これは、信濃鶴の特徴なのか他のお酒にも言えることなのか、鶴特有だとしても毎年そうなのか今年だけの話なのかは、ちょっと判断がつきかねますけどね。

私とすると、なるべく搾ったままの状態のお酒を、そのままビンに詰めてお届けしようと思ってるんですけど、あまり新鮮過ぎるっていうのもいい事尽くめなわけでもないっていう、ちょっとした発見だったんですよね。新鮮さを楽しむにはそれがベストでしょうけど、美味しく飲んでもらうっていう観点から見ると、そうばっかじゃないっていうかね。

理由はいろいろと考えられると思いますね。搾りたてのお酒はフレッシュですが、逆を言えば荒い酒質なわけで、その辺が飲みづらさにつながることがあるかもしれません。お酒は生のままで置いておくと糖分が増加していきますから、それがくどさにならない限りは、ほどよい甘さやまろやかさを演出してくれるはずですしね。

また、鶴チュー『ao』さんが実験しておられたように(笑)、開栓してしばらくおけば、お酒もある程度酸化して違った印象になるでしょう。それがいい方向に働く場合と、そうじゃない場合があるでしょうけど、搾りたてのお酒の場合には、多少酸化してもそれが欠点に直接つながることは少ないかもしれません。

造り手としては、搾りたての時点が一番美味しいっていうんじゃ困るわけで(笑)、その後の熟成も経て安定した品質にしたいんですけどね。ただ、現在の市場は生酒の割合がとても大きくなってきているようですから、生状態での熟成の効果も、今後考えていかなくっちゃならないと思ったような次第です。

えっちゃん曰く、駒ケ根の人たちは鶴に対する要求水準が高くなり過ぎちゃって、普通に美味しいんじゃもうダメで、飲んで感動するくらいじゃないと評価してくれないんだとか・・・(涙)。当然、今朝は頭が重かったんですけど、そんな風に感動できるお酒なんて一体どう造ったらいいのか、悩みの種が増えた真夜中の新年会でした。


□□□ 帰って来たのは3時頃? □□□
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放射能検査(つづき)

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私たちが、原発事故の影響についての調査のために、ある程度の手間や商品の提供を求められるのは仕方のないことでしょうし、そんなことを不満に思うわけでもありませんが、あの事故の直接的な被害者の皆さんにとっては、全てを奪われたっていう気持ちにすらなっておられるのかもしれないし、複雑な思いっていうよりも、もっとストレートな感情が強いのかもしれません。

先日、福島県に住む友人からメッセージをもらいました。彼も、家は流され、仕事は中断を余儀なくされ、避難地区に指定されたがために家のあった場所に立ち入ることすらできないっていう、原発事故の被害者を絵に描いたような男なんです。家族に犠牲者が出なかっただけも良かったと、今では前向きに新しい道を歩き始めてるんですけどね。そこには、

------- ○ ------- ○ ------- ○ -------
「何事もなかったかのように仕事を再開したい・・・」という願いは、「後向きにならず、震災の暗い思い出と原発事故に対する怒りを自分なりに抑え、少しずつでも前を向けたら・・・」という思いからのものでした。しかし、現実は、私たちが震災・原発事故を忘れようとするスピードよりはるかに速い速度で国が嫌な思い出を忘れ去ってしまおうとしています。福島県民のヒガイシャイシキでしょうか?だれか本当の事を教えてくれーーー!!
------- ○ ------- ○ ------- ○ -------

と綴ってありました。この感情は、私たちには分からない。分かってあげられないものだと思いました。私なんか、今でも働く場もなく不自由な生活をしている人たちが、東北の寒空の下にたくさんいることすら、既に実感が無くなってます(汗)。「それじゃぁイカン!」なんて思うこと自体も、意識が離れている証拠ですよね。そして、その後に、

------- ○ ------- ○ ------- ○ -------
(上の続き)・・・なんてモンモンとしていたある日、私の元に届いた1本のお酒がスコーン!とすべての雑念・怨念を振り払ってくれた。『信濃鶴しぼりたて』うわーん!もっと買っとくべきだったーーー。
------- ○ ------- ○ ------- ○ -------

って、最後は笑いで締めくくってくれてありましたが、彼のようにポジティブな人間ですら、そういう気持ちに苛まれているんだっていうのは、私とすると、首根っこをひっつかまれて重い現実に顔をこすりつけられているような気分になりましたね。復興への道のりは、私が考えているよりも、遥かに遠いものなのかもしれません。

それでも、信濃鶴がほんの少しでも力になれたなら、それで良かった(涙)。そんなつもりで造ったお酒じゃなかったけど、ほんの一服の清涼感を運ぶことが出来たのなら、こんなにうれしいことはないです。もし、お酒にそういう力があるんだとしたら、私はなんといい職業に就いたことでしょうか。

これからは、直接的な貢献はできなくても、被災した皆さんのため、ひいては少しよろめいた日本のためにお酒を造ることにしましょう。こんな斜陽な産業にできることなんてありませんが、気持ちを込めてお酒を造ることだけはできますよ。放射能なんて撥ね退けるようなお酒を造ってみることにします(笑)。


□□□ ちょっとポイント高過ぎじゃね? □□□
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放射能検査

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昨年の9月に、『酒類等安全確認調査』を実施する旨が国税庁から発表されたことは、このブログでもご紹介しましたよね。福島県の原発事故による放射能汚染の影響が酒類にも及んでいないかを、全国的な規模で調査するっていう内容でした。農産物関係の分析がひと段落して、今度は農産加工品もっていう流れだったんじゃないですかね。

距離的に言って、長野県のお酒にはほとんど問題はないだろうし、そもそもが原発事故の前年にとれたお米で造ったお酒なんだから放射能が検出されるはずはないとは思っていても、万が一の万が一の万が一にでも、たとえ基準値と言われる数値以下であっても、もし出てしまったら、その蔵のお酒はお終いかもしれないなんて思ったもんでした。

全国全てを調査することはできませんから、原発から150キロ圏内は全蔵、ある程度の距離にある県の蔵は約4割程度、それより遠い県は約2割の蔵が選ばれて、製品や仕込み水を提供してそれを分析にかけるってことでした。長野県は、概ね4割が選定されるエリアに属していたんです。

あれ以来、造りも始まったりなんかして、私はこの件を完全に忘れてしまっていたんですが、去年の暮れに社長と話をしていたら、なんと信濃鶴もその4割の調査対象になってたっていうじゃないですか(汗)。知らぬは専務ばかりなりで、昨年のうちに連絡が来て、お酒と仕込み水を送って、分析結果ももう送られて来たって言うんですよ。

気になる結果ですが・・・私が知らないくらいなんだから、当然何も検出されなかったんですけどね(笑)。社長も、そんなの当然とばかりに、これといった報告を私にはしなかったらしいです。全国どこのお蔵さんでも、お酒や醸造用水が放射能に汚染されていたなんていう結果にはならなかったようで、本当に良かった良かった。

これまでのお米についての検出結果を見ていれば、長野県のお米から放射能が検出されるような事態にはならないだろうと思われますが、日本地図を眺めていると、福島からの風に乗って流れてきた放射性物質が、南アルプスや中央アルプスの東面に降りそそぐっていうことは考えられなくもないわけで、稲作や醸造用水にアルプスの伏流水を使っている我々にとって、その可能性が全く無いとは言い切れないかもしれません。

地震にしても原発事故にしても、日本全体を揺るがすような事態であって、遠く離れた長野県の私たちとしても、いろんな場面で間接的な影響を受けていることは分かっていましたが、今回の検査のように自分の仕事に直接的なアプローチがあると、これまで以上に事の重大さを身をもって感じちゃいますね。

ただ、先ほども書いたように、事故後に収穫されたお米を使って醸造したお酒に問題が出るのがモノの道理っていうもんですから、今現在、全国で造られているお酒の方が危険度は高いような気もします(汗)。いずれ、今年度製造分についても検査するっていうことになるのかもしれません。これから先も、問題の出ないことを祈るばかりですね。


□□□ いつまで2位でいられるんでしょうねぇ □□□
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祝875位

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エー、すいませんすいません。ふざけたタイトルだっていうことは分かってますし、この件に関して書くべきことはもうないんですけど、長生社も、この3連休までが正月休みっていう感じになってますから、今日までがこのブログの正月バージョンだってことで笑って許して下さい。まぁ、それほど気分がいいっていうことなんですよ(笑)。

それでも、90万件もエントリーされているブログの中で875位(9日17時現在)っていうのは、毎日頑張ってブログを書き続けている私とすれば、とても励みになる数字ではあります。個人の草の根ブロがーとしては、十分な成績だと思うんですけどね。何せ、あるレベル以上になると、どう考えても個人の運営じゃない気がしますもんねぇ。

自分のブログやホームページが多少なりとも会社や商売の関係であったりすると、とにかく人の目につくっていうことが必要になるわけですよね。そのためにも、各種のランキングサイトで上位に入ることはひとつの有効な手立てではありますし、そうなるように、各自のコンテンツの充実を図るっていう流れだと思います。

私のところにも、いくつかの会社からSEO対策をしませんかっていうようなお誘いを受けたことがあります。SEOっていうのは『サーチ・エンジン・オプティマイゼーション』の頭文字らしいですが、グーグルなんかの検索エンジンの検索結果の上位に自分のサイトが表示されるようにする手立てみたいですね。

それまでのことをしないでも、私のブログはFC2さんのものですが、管理画面の中にはいろいろな解析ツールみたいなのもあるみたいですね。どういう検索ワードでそのブログがヒットしたとか、どんなリンクから飛んで来たとかいう、かなり細かいレポートが得られるみたいです。それを、個人的にSEO対策に使っておられるブロがーさんもおられるんでしょう。私は、1回もそういうデータを見たこたぁないんですけどね(笑)。

私がビックリしたのが、『純米酒』で検索すると、グーグルでもヤフーでもこのブログが2ページ目くらいに出てくるっていうことです。これは私が意図したわけじゃぁありませんが、ブログタイトルに純米酒っていう文字が入っているせいなのか、いろんな方の目に触れる機会はそれなりにあるのかもしれませんね。有り難いことじゃーありませんか。

さて、この3連休が終わると、ようやく通常の生活に戻られる方が多くなると思われます。それはすなわち、ブログの順位も通常の配置に戻るっていうことであって、拙ブログの2位もここまでっていうことになります(涙)。そんなことが書けるのも今日までだから、こんな記事になってるんですけど(笑)、皆さん、これからも、日々のポチポチをよろしくお願いしますねー!


□□□ 三日天下はこれで終わりかな □□□
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祝37位

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年が明けから、何ともいろいろが怒涛のように過ぎていくもんだから、あっという間に1週間以上が過ぎ去っていました。きっと、今年もこんな風に矢のごとく過ぎていくんだろうと思いながらも、さてブログの記事を書こうとワープロを立ち上げても、頭の中がネタ飛びしていて、書くことが出てきまへん(汗)。

まぁ、世の中は三ヶ日に引き続きの三連休だっていうし、今日は脱力系の記事でいっときましょうか。私の場合、正月ボケっていう感じじゃありませんけど、かなりの割合の読者の皆さんは平常心を失っておられるでしょうから(笑)、あんまり込み入った話をされても頭に入らないかもしれませんからね。

とりあえず昨日に引き続きの、今一番うれしい話題から書き始めてみましょう。ブログランキングのお酒・ドリンクカテゴリーでの2位は今日も続いてくれてました。データだけ調べたので、備忘録も兼ねて載せておきますね。でも、これが今一番うれしいことだっていうのも、チト問題かもしれませんが・・・(笑)。

『お酒・ドリンク』836人中の2位。その上のカテゴリーになる『グルメ』8208人中の37位、その上の全ての『総合ランキング』906622人中の855位(8日17:00時点)っていうことでした。昔は、もっといい成績の時もあったかもしれませんけど、『グルメ』の中でも50位以内のトップページに入ると、なんだかとてもうれしいもんです。

ブログ以外にも、ツイッターとかフェイスブックとかがメジャーになってますけど、そういうネット上での表現活動に個人の楽しみとして取り組むのか、どこかで利益につなげようとして取り組むのか、大別すると2種類あるのかもしれません。私の場合には、完全に後者のつもりで始めたのに、現在では前者の様相も色濃くなってるんですけどね(笑)。

昨日も出てきた不正なやらせ操作なんかは、後者の意味合いを強く意識した時に出てくる手段でしょうけど、順位に並べるとか評価点を付けるっていうことをしようとすれば、誰でも同じようなことは考えるでしょうね。私も、最初の頃は、ブログランキングへのリンクを自分で何度もクリックしてみましたからね(笑)。

でも、やっぱり楽しいのが一番ですから、これからもトップは目指しはするものの、有益な情報がお伝えできて、友人の輪が広がって、日本酒を好きになってもらえるようなブログが続けられたらいいと思います。そして、それが信濃鶴の売り上げにも貢献してくれればサイコーですね。けどねぇ、今、ランキングのトップに躍り出たら、居心地が悪くて落ち着かねーだろうなぁ(笑)。


□□□ 1回だけクリックしていただければ結構です □□□
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祝2位

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お正月のお年玉っていうことでしょうか、久しぶりにブログランキングで2位になってましたね。ほんの一瞬そんな順位に躍り出ることはあるかもしれませんが、昨日(7日)のほぼ1日間は順位が不動だったようですから、大きな声で「2位になった日がある」くらいのことは言ってもいいんじゃないですかね。記念にするために、記事にしときましょう(笑)。

年末年始で、常勝2位の天領誉さんの調子が上がらないうちに、私の方がポイントが伸びたみたいですね。いつも1位と2位にはぶっちぎりで引き離されてますから、最近では本当に珍しい事態です。お正月にはポイントが低くなって、他のブロがーさんたちもやきもきするんでしょうけど、そんな間隙をぬってのタナボタだすな(笑)。

お正月と、ゴールデンウィークと、お盆は、ブログランキングのポイントがグッと減る期間ですね。つまり、世の中が長期休暇をとっている時期っていうことですけど、読者のみなさんが遊びに出掛けて、パソコンを何日間も触らないようなことになると、当然、読んでクリックしてもらう機会が何分の一かになっちゃいますもんね(汗)。

頻繁に更新しているブログは特に、平常時っていうか、要するに平日にアクセスしてもらうルーチンに組み込んでもらって、コンスタントにポイントが稼げてるんだと思います。それに見合うだけの内容かどうかはこの際無視して(汗)、日々の努力を認めてもらえていることが、このブログの幸せなところでしょう。

ブログランキングの上位にいるだけで、企業にとってはとてもいい宣伝になって、その効果は広告費に換算するととんでもない金額になる・・・なんていう記事を読んだことがありますが、それはブランド力のある、もっと大きな企業の場合の話なんじゃないですかねぇ。信濃鶴の場合、そんなこたぁねーっすよ(笑)。

何度も書いてますけど、信濃鶴っていう名前を目にしていただく機会は増えたのかもしれませんが、このブログが何十万円分の広告宣伝をしてくれているかって言うと、そりゃ大いに疑問なわけです。でも、こういう草の根的な、自分の努力で何とかできる方策が用意されているっていうことは、極小企業にとっては有り難いことなのかもしれませんね。

ニュースにまでなっていてびっくりしたんですけど、どこぞの有名サイトのやらせ書き込みが問題になってるようですが、そこではきっと絶大な効果があるってことなんでしょうね。お金まで払って、好意的なコメントを投稿してもらって評価をつり上げるってことらしいですけど、そんなの自分でせっせと書いたんじゃダメなんですかね(笑)。

まぁ、拙ブログにはかんけーのない話ですが、当初の信濃鶴の広告塔っていう目的から、個人的な友達作成ツールにウェイトが半分くらいは移ってしまった現在、それ程順位には過敏にならなくてもいいのかもしれませんけど・・・でも、何年か前には、このブログがいつも1番だったような時期もあったんですけどねぇ・・・遠い目・・・(笑)。


□□□ すぐにひっくり返されるんでしょうけどね(涙) □□□
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新人

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このブログには、あまり蔵人っていうか社員っていうか、についての話は載せてないんですけど、私にとってはかなりうれしい話題なので記事にしておきましょう。実は、新年が明けてから、長生社の蔵に新人がひとり入ったんですよ!とりあえず完全蔵人扱いで、通年雇用の社員っていう形じゃないんですけどね。

これは、私にとっては本当に画期的な出来事なんです。何が画期的かって、『私より年下の部下ができた』っていうことがです(笑)。以前にも、そんなことを書いたことがありましたけど、お恥かしながら、長生社で年齢が一番若いのは、この私なんです。47歳が最年少だなんて、その会社の未来は無いっていう感じじゃないですか(汗)。

これまでだって、蔵に新しく入った人は何人もいました。私が会社に入って、もう22年も経つんですからね。でも、それはほとんど人手不足の部分を補うための、場つなぎ的な臨時雇用だったんですよね。ですから、全てアルバイト的な扱いの、来年は来るかどうか分からないっていうくらいの人たちだったんです。

まぁ、それだけ、ずっと働いてくれている蔵人と社員だけで長年やってこれたっていうことなんですけど、なにせ社内高齢化率は年々高くなる一方ですから、技術の伝承っていう意味も含めて、年齢の若返りは待ったなしの課題でもありました。そんなところへ、信濃鶴を造ってみたいっていう若者が現れたっていうわけです。

若者って言っても、私より10歳くらい若いだけですが(汗)、以前に県外の蔵での造りの経験がある男で、縁あってこの伊那谷に永住する覚悟で移り住んで来たってことです。別に会社として公の場所に募集をかけていたわけじゃありませんが、どこかで「長生社は若手不足で、専務がヒーヒー言っているらしい」っていう噂を聞いたようです(笑)。

蔵での経験が数年間あるっていうことは、こちらとすると有り難いことではあります。ゼロから教えなくても、大体の流れは理解できているわけですからね。慣らし運転が済んで、最初から手取り足取り指導する必要がないっていうのは、こちらの苦労が半減すると言ってもいいでしょう。ただ、事前の知識がない方が良かったっていう場合もあるわけで、長生社のやり方には慣れてもらわなくっちゃなりませんけどね。

あまりこき使って、来年来てくれなくなるようなことのないようにしなくっちゃなりませんが、かと言って、厳しい仕事に耐えられないようでも蔵の仕事は務まりません。これまで、信濃鶴を造ってきてくれたのは、昔からのつらい作業を経験してきた人たちですから、それはそれで伝統として受け継いでいきたいと思ってるんですけどね。

さぁ、これでアゴで使える部下がようやくひとりできました(笑)。これからの展開はまだまだ未定ですが、少しずつ技術を習得して、いろんな仕事を任せられるようになっていってほしいもんです。私としても、彼の人生に大きな役割が果たせられるように頑張らなくっちゃなりません。同じ夢に向かって一緒に歩いていってくれるように育ってくれればうれしいですね。


□□□ ひっっっさしぶりに2位にいました!!! □□□
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初ドジ

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もうそろそろ、お正月気分のブログは止めにしようと思っていたら、本年初となる失敗をしでかしたので、『お初モノ』ってぇことでご披露申し上げておきましょう(涙)。やっぱり、まだまだ本格始動までにはちょっと余裕がある分、気が抜けてるところがあるんでしょうね。新年からこんなことで、いーんでしょーか(汗)・・・。

だんだん出勤の蔵人も多くなってきて、今日は私を入れて3人が仕事にあたりました。それでも、他の2人は午前中上がりです。帰り際に頭(かしら)が、明日仕込む酒母の仕込み水を温めるようにヒーターが入れてあるから、お昼過ぎにでも様子を見て、40℃になったら電気を切っておくように私にことづけていきました。

ハイ、もうお分かりですね、私の初ドジは(笑)。その後、私は別の仕事をやって、ちょっと遅いお昼になったので、お弁当を食べた後にすぐに様子を見に行こうと思ってたんです。そこに、女房がもろみの分析をしにやってきたんですけど、今日まで学校が休みの娘も一緒に付いてきて、私の机で勉強を始めたんです。

ハイ、もうお分かりですね、私の初言い訳は(笑)。私は目に付くように、『ヒーターOFF』と紙に書いて机の上に置いてあったんですが、その指令書が自分の視界から消えたことで、私の頭の中からも全ては忘却の彼方へ飛んで行っちまいました。普段と少し違うことがあるだけで、その他のことが抜け落ちるヤツなんて、自分の部下にいたら思いっきり辛い点をつけるでしょうけどねぇ(汗)。

気が付いた時には既に夕方で、慌てて保温マットを取り外して水温を下げる努力を始めましたが、既に50度以上にもなっていて、簡単に落ちりゃーしまへんがな(汗)。無駄な努力は止めて、自然に下がるまで待ってましたが、何とも情けないったらありゃしない。娘と一緒に食べようと思っていた夕食にも間に合いませんでした(涙)。

それでも、きっとこの失敗が、誰も気が付かないところでいい方向に作用しているはずです(笑笑笑)。そうなったことには必然的な意味があって、神の見えざる手が働いてるっていうことでしょうね。あー、良かった良かった!無為自然の酒造りを目指す私にとっては、こんな失敗は取るに足らないったらありゃしまへん。

・・・と、初の開き直りブログにお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました。ここでカミングアウトすることで、自分では片を付けたような気持ちになるところがあって、やっぱりこのブログは私にとって大切なものだと再認識しているような次第(笑)。


□□□ ちょっとだけ3位に復活してました □□□
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仕事始め

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正月の三ヶ日も過ぎて、4日が仕事始めっていう会社も多いんじゃないですかね。世の中からお屠蘇気分も抜けて、またいつもの日常生活がスタートします。いざ始まってみると、これと言って新しいことは何にも無いんですけど、どこかに何かリセットされた部分があって、未来に向けてポジティブになれる自分がいる気がします。

元旦から米洗いはやりましたけど、蔵の中はもう少しだけ余裕がある感じなんです。12月の後半は、ビン詰めやら、包装やら、配達やらが忙しくなりますから、お酒の仕込みは完全に休止状態にしちゃいますが、それをまた本格稼働させるには、ある程度の助走期間がもう一度必要になるわけで、今がその時期に当たるんですよね。

とは言え、すぐに本年度の吟醸も始まりますから気は抜けません(汗)。これからが仕込みのクライマックスとも言える厳寒期ですから、意識を途切らせることなく集中して、仕事を先読みしていくことが必要でしょう。途中でへたばって、最後まで体が持たないなんてぇことになっても困りますしね(笑)。

かつては、この年明けの1週間くらいが、それはそれはとーっても大変だったこともあったんですよね。今よりも製造数量が多かった頃には、お正月をあまり空けることが出来ずにドンドンと仕込みが続いていましたから、ひとりでやらなくっちゃいけない仕事がたーくさんあったんです(涙)。

まだまだ私も若かったですから、いくらでも体は動きましたが、それでもこの時期は通常の仕込みの時よりも仕事に追いまくられているような感じでしたね。正月気分なんか味わっていられなくて、「正月なんて無ければいいのに」と、まるで小学生じみた妄想に駆られていたもんです(笑)。

同業の若い蔵元さんたちのブログを読んでも、正月に極少人数だけで苦労して仕事をなさっておられる様子も書かれていて、まるで昔の自分を見るような思いで読ませてもらってます。もし目の前にいたら「オラオラ、もっと働けー!」とか減らず口を叩くかもしれませんが(笑)、体に気をつけて頑張ってもらいたいもんです。

なーんて、人のことかまっている余裕は私にもありません(汗)。新年になって初めての麹も仕上がって、徐々に仕事が加速しています。否が応でもお屠蘇気分は抜けちゃってますが、美味しい信濃鶴のために何ができるのか、また新たな挑戦が楽しみでもあります。


□□□ 何だか混戦模様ですね □□□
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大捕り物(つづき)

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狭い麹室の中で必死に飛び回る蛾を、素手で捕まえるなんてぇことはとーてーできませんから、止まったところを雑巾で取り押さえようとしますが、ヤツも命がかかってるもんだから何度もすり抜けられて、結局は上手くいきませんでした。いろんな所にぶつかる度に黒っぽい鱗粉(りんぷん)が少し付くもんだから、せっかく正月前に全部きれいに拭き掃除したのに、気が気じゃありません(汗)。

そのうちに、掃除用のバケツを捕獲網代わりにして、一度は生け捕ることに成功したんです。でも、バケツの中で取り押さえることができなくて、やっぱり逃げられました(涙)。そして、パタパタっと私の視線から消えたと思ったら、羽の音がピタッと止まって、今度は隠れたように静かになっちゃって、どこにいるんだか分かんなくなっちゃったんです(汗)。

見失ったら見失ったで、これまた恐怖なわけですよ(笑)。シーンとした部屋の中で、ヤツとの神経戦が始まりました。突然また襲われるかもしれないし、このままずっと出てこなくても気味悪いし、一番困るのは、蒸米を引き込んだ後に飛び出してきて、米の上で暴れて鱗粉が米に付いちゃうことです(汗)。

ところが、どこを探してもいないんですよ(涙)。あれだけ大きな蛾ですから、どこかに止まっていれば絶対に分かります。麹室の中なんてそれほど複雑に入り組んだ部分はありませんから、いれば見つけられるはずなんですけど、忽然と姿を消したんです。機械のダクトの中にでも入られたら困ると思って調べましたが、いそうにありませんでした。

いろんな所を叩いてみたりもしてみましたが、ついに発見することはできずに、蒸米を運び込む時間になりました。この時点での私の結論は、「ヤツが入り込んできた天井の窓から、もう一度外に出て行ったんだろう」というものでした。そうとしか考えられないほどに、私はいろんな場所を当たって、この狭い部屋にはもういるはずがないと思ってたんです・・・

・・・さて、皆さんはどう思われますか?麹室の中にいたのかいなかったのか・・・いたんだな、これが(笑)。蒸米を引き込んでからしばらく時間も経って、私がお米をまとめようとした時にふと後ろを振り返ると、床の上に這いつくばって付いてました。その直前には確かにいませんでしたから、ほんの一瞬でどこかから出てきたんでしょう。

この時の麹室は温度が高かったですから、かなり弱っていたのかもしれません。今度はほんの少しの格闘で、雑巾で取り押さえることに成功しました。勢いよく逃げて、変な所に頭を突っ込んでくれたから捕まえられたんですけどね。もしそうじゃなかったら、もっと大変な状況になっていたかもしれませんが・・・。

そのまま雑巾でくるんで、可哀そうですけど、他のゴミの中に入れて出て来れないようにしておきました。私は、蔵の中では出来る限り殺生はしないようにしているんですが、ヤツだけは別です(笑)。こんな怖い思いをしたのは久しぶりでしたが、記事を書いていて、蔵で出会って怖いものをもうひとつ思い出しました・・・女房だす(汗)。


□□□ また女房が怒るぞー □□□
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大捕り物

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元旦に、我が家に集まった兄弟たちと楽しく飲んでいた時のこと、義弟に「蔵の中でひとりで仕事していて、夜なんか怖いことないんですか?」と聞かれて、「昔はビクッとすることもあったけど、今じゃ蔵の中で一番怖いのは自分だと思ってるからねぇ、ハッハッハー」なんて話した、正にその翌日の今日のこと・・・

実は、蔵の中で出会って怖いものってあったんですよ(汗)・・・それは、『蛾』なんです。蔵の中に蛾が飛び回ることがあるんです。それも、真冬にね。体長5センチほどのそれなりのサイズなんです。かなり濃いこげ茶色っていう感じの色で、いつも1匹だけで、毎年必ず1回はお目にかかるっていう程度の頻度でしかないんですけどね。

何が怖いって、そいつねぇ、攻撃してくるんですよ、私のこと(汗)。毎年同じ蛾だとも思えませんから、そういう性質の種類なんでしょうけど、とにかく私めがけて突っ込んでくるんです。どこかへ逃げて行っちゃうなんていうことはなくて、何度も旋回して襲ってきます。夜中に蔵の階段を上がって行った時に、その階段の上の電球の周りにいて、突然出てくることが多いんですけどね。

蔵のどこかで越冬しているのか、巣(?)があるのか、たぶん蔵の天井裏のどこかにいるんだと思いますけど、いきなりバタバタってこられると腰抜かしますでぇ(汗)。蛾なんか別に怖かぁありませんけど、それは遠くにいる時であって、自分を標的にして飛んで来るっていう意志がハッキリと分かると、他の生き物から攻撃されたことのない人間にとっては、案外恐怖を感じたりするものです。

・・・で、今日の話です。今朝は、麹室に蒸米を引き込む予定でしたから、中に入ってそのための準備を始めました。布を広げたり、電熱器を入れたり、道具をセットしたり。そして、天井に開いている、空気の出口となる窓を開けたとたん・・・どーなったと思います?ここまで話を盛り上げてんだから、もうお分かりでしょう・・・

手を伸ばしてその分厚い扉を開けたとたん、ブワッ!と飛び出してきたんですよ、その蛾が(涙)。私の顔に体当たりするや、麹室の中を飛び回って威嚇してきます。どっちかって言うと、そこら中に激突して、ここはどこなんだー的な狼狽ぶりだったのかもしれませんが、とにかく突っ込んでくる性格はそのままなんで、私だって傍から見てたら爆笑もんのうろたえぶりだったでしょう(笑笑笑)。

お正月の記事は短めにしようと思ってますから、この後の恐怖の大捕り物の様子は明日の続きにしておきます。しっかし、なんで新年最初の麹からこんな思いをせにゃならんねん・・・。


□□□ 全然正月らしくない話題で・・・ □□□
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初仕事

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『明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします』っていう決まり文句が、『あけおめ!ことよろ!』で済んでしまっている娘の友達からの年賀状を眺めながら、それでも何も書かないよりはマシかと思い留まって、元旦から娘にあれこれ小言を言わないようにしていた岳志でした(笑)。

ブログ関係の知人からの年賀状っていうのは少ないですが、コメントやメールでご挨拶をいただきまして、本当にありがとうございました。お屠蘇気分で年賀状が読めないのはチト切ないものがありますが、正月にたっぷり余裕のあるお蔵さんなんて少ないはずですから、全国の造り酒屋さんと一緒のつもりで、2012年のお正月を過ごしてます。

毎年のことですが、朝は夜明け前に蔵の朝仕事をやっちゃって、蔵の物干し場から初日の出を拝んで、気持ちを新たにしています。どうした風の吹き回しか、今年は娘も蔵について来るっていうんで、家族3人で一緒に眺めて、その足で初詣にも行けて良かったですね。午前中だけは少しゆっくりして、お屠蘇抜きで年賀状を読んだりしてました。

運の悪いことに、今年は正月2日にお米を蒸す計画になっちゃって、その前日の元旦が米洗いでした。別にこの日にやりたいことがあるっていうわけじゃありませんが、親戚も集まるし、ご馳走はあるし、1年の最初の日から女房に怒られることもないし(笑)、世の中と一緒の気分に浸りたい気持ちはお分かりいただけるでしょう。

ですから、午後もなるべく仕事は減らして、正月モードで作業をこなします。それでも、元日からお米を洗うなんていうことは珍しいですし、女房と二人だけの作業でしたから、あれやこれやと時間がかかっちゃいましたね(汗)。まぁ、その計画を立てたのは私なんですから、誰にも文句は言えないんですけどね(笑)。

昔は、出稼ぎで来ていた杜氏が正月にも帰郷しなかったので、元旦には蔵の仕事が終わった後は飲みっぱなしでしたね(汗)。杜氏に挨拶に来る人たちもいて、案外と賑やかな1日でした。私は、そのお給仕をしたり蔵の様子を見たりしてましたから、結局、昔から元旦には家に居られなかったっていうことだぁねぇ(笑)。

写真は、正真正銘、蔵から望む南アルプスから顔を出した今年の初日の出です。この後すぐ曇り空になっちゃいましたから、案外貴重なワンショットかもしれません。今年の酒造りが上手くいくように、願をかけておきました。


□□□ 年初めから追い上げられてますな(汗) □□□
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