専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

味見

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ここ数日間、ブログのタイトルを『○○の△△』っていう具合に、真ん中に『の』の字を入れてみたんですけど、そうし始めたとたんにブログランキングのポイントが落ちてきましたから、今日から止めにします(笑)。タイトルはなるべく短くするようにしてるんですけど、5年も書いてると、きっと同じのがいくつかあるんでしょうねぇ(汗)。

さて、今日は『味見』と題してみましたが、何の味見かって言うと、お酒のもろみの味見です。私たちの最終目的は美味しいお酒を造ることです。どんなに高価なお米を使おうが、どんなにいい麹を造ろうが、どんなに特別な仕込みをしようが、出来上がったお酒で評価を受けるわけですから、そのお酒の元であるもろみの味を見るっていうのは、とても重要な仕事っていうことになります。

もろみに口を付けていいのは、たぶん杜氏さんだけだと思いますけど、お蔵によっては『もろみ番』と呼ばれるような蔵人が味を見ている場合もあるかもしれません。もろみの味を見ることによって、何かの手を打つっていうよりも、それによって、問題なく発酵が進んでいるかどうかを確認するっていう意味合いが大きいですね。

もろみの最終段階、それも大吟醸レベルのお酒になれば、もろみの味を日々観察して搾る時期を決定する場合もあります。普通酒のもろみでも、各種の分析値が予定から外れたような場合に、それを確かめて方策を練るっていうような状況になれば、確かな味見の能力が求められる場面もあるでしょうね。

お酒の場合には『利き酒(ききしゅ)』って言いますよね。でも、もろみの場合には『利きもろみ』とは言いませんから、単に味見っていう表現になるかと思いますけど、利き酒と同じだけの経験が求められる能力だと言っていいんじゃないですかね。私なんて、まだまだもろみの言っていることなんて分かりゃしません(涙)。

味を見る時に使うのは、写真にもあるような、ちょっと柄の長い、先っぽに小さなお猪口みたいな形の容器が付いた、ステンレス製の道具です。別に普通のスプーンでもいいんですけど、タンクからもろみをすくうのに適した格好をしているっていうわけです。どのお蔵さんでも、これと同じようなものをお使いになっているんじゃないですかね。

奥に見えているのが、もろみの液面ですから、ここにこの道具を浸けて適量を採るんですが、気をつけなくっちゃならないのが、もろみが発している炭酸ガスです。下手に顔を中に入れようもんなら、ガスにむせてえらいことになります(汗)。中に落ちたら命はありませんから、顔は背けて手だけを突っ込むようにしなくっちゃなりません。炭酸ガスは目にもしみますから、近づかないに越したことはないんですよね。

そうして口に入れたもろみのお味は・・・こりゃ、今日は書き切れませんね(汗)。明日また、別の写真を撮ってきて、話を続けましょう。こういう風景なら、いくらでも蔵の中にありまっせぇ(笑)。


□□□ 4位転落だぁ(涙) □□□
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手紙の整理

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何となく、余裕が出てきたんでしょうか。ブログでは写真の整理をさせてもらいましたし、蔵で寝泊まりする部屋の片づけをちょこちょこしたり、これまで溜め込んだ資料の山を一掃したりして、身の周りがスッキリとして気持ち良くなっている岳志だったりします。仕事中に、蔵でいつ何があってもいいようにしてる・・・訳じゃないんですけどね(笑)。

これはいつか使うかもしれないなんて後生大事にとっておいても、そういうものの99%は結局不要なんですよね(汗)。それが、だんだんと部屋の片隅に積まれていって、崩れそうになる直前で、処分するためにようやく重い腰を上げるっていうことは、どんな人にもあることなんじゃないですかねぇ。

そして、その時には大切だと思えたことも、もし3年も前ってことになれば、ほとんどが過去の内容であって、どーでもいい事柄に陳腐化してることが多いと思います。いちいち見返してたんじゃ時間がもったいないんですけど、それでも、もしかしたら何かあるかもしれないなんて、ペラペラとめくってみたりなんかしましたけどね(笑)。

でも、そういう資料的なものと違って、やっぱり簡単に捨てられないのが、いろんな方からいただいた手紙の類ですね。今のことだからメールのやり取りの方が多いんですけど、それだからゆえに、自筆の手紙の持つ意味っていうのは大きいものがあります。どんなにサラッと書き流してあったとしても、そこには必ずその人の気持ちがこもってる訳ですもんね。

どんなに大切だと思っても、永遠に溜めておけるわけもありませんから、今回涙をのんで処分させてもらいましたけど、これだけは、たくさんあった束を広げて、全部読み返しましたよ。どれもこれも、うれしい気持ばかりでしたねぇ。全てが、しっかりと私の記憶に残っていて、数年前のことなんかも懐かしく思い出しました。

割に、知らない方からの手紙も多いんですよ。大抵は、「どこそこで、信濃鶴っていうこれまで聞いたこともないようなお酒を飲んだら、とても美味しかった」っていう感謝や応援の気持ちが綴ってあるんですけど、見ず知らずの蔵元へ手紙まで出すっていう心遣いは、有り難いやらもったいないやらで、恐縮至極です。

その他、ほとんどがうれしい内容だったり、前向きで建設的なご意見だったりして、皆さんの信濃鶴に対する思いを改めて実感させてもらいました。これからの造りの期間、その気持ちを胸に、またまた頑張れそうな気がしましたね。多少大変なことがあっても、あれだけのメッセージに囲まれていれば、乗り越えられないはずはないでしょう。

そんなに時間的余裕があるわけじゃありませんから、睡眠時間を削って読み返したので、ちょっとした寝不足に陥りましたね(汗)。トータルすると、8割が応援の手紙、1割がちょっとしたグッズ的なものっていう感じでした。そんじゃ、残りの1割はっていうと・・・私宛の、居酒屋さんからのお誘いハガキでした(笑)。


□□□ お手紙・メールはいつでもウェルカムです! □□□
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写真の整理

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さて、昨日も予告しておいた通り、今日は、残してはおいたものの使い道を思いつかない、あるいは何でこんなのがあるのか意味不明、あるいは書こうと思ったことを既に忘れた写真を大放出して、これからの蔵内ブログライフに向けての整理整頓をしようと思います。あまり意味のあるものはありませんから、サラッと読み流してくださいね。

こうやって並べて見てみると、何となく暗い感じの写真ばかりにも見えますが、昨日きれいな色のものは全部使っちまったんですよね(汗)。まぁ、携帯のカメラ専用の320×240とかいう画素数ですから、写真としてきれいなものを目指しているわけじゃなくて、ある程度の雰囲気が伝わればいいと思ってるんですけど、内容まで暗くならないようにしないとね(笑)。

【1枚目】さいたま市にある、関東信越国税局が入っている合同庁舎ビル。ここで、関東信越局の清酒鑑評会の審査が行われたんですよ。30階からの眺めは、関東平野の大きさを感じることができて気分爽快です。そんな気分で審査員として参加させていただいたんですけど、結局、信濃鶴は金賞とは縁が無かったですね(涙)。

【2枚目】長野県の、俗に言うゆるきゃら『アルクマ君』。信州ディスティネーションキャンペーンのイメージキャラクターだったんですけど、それほど人気があるわけじゃなさそうです(笑)。「信州をくまなく歩こう」っていう意味なんだそうですよ。長野の酒メッセの時に、会場に登場してくれてました。

【3枚目】今年新しくした、信濃鶴の純米大吟醸のレッテル。あんまし目立たない色合いになっちゃいましたから、そのうちにまた変更があるかもしれません(笑)。

【4枚目】いただいたキノコで作った、キノコ汁。この一杯の中に、大量にキノコが入っていて、実に美味しかったですね。そういえば、松茸は今年は不作だったんですかね。結局全然食べられませんでした(涙)。

【5枚目】いつぞや記事にした、『伊那街道呑みあるき』のメイン会場の様子。相当なお客さんの入りでした。伊那の街じゅう千鳥足のお客さんで、賑やかな夜でしたね。でも、傍で見たら、何やってるんだか分からなかったでしょうねぇ(笑)。

【6枚目】私の頭のこの部分が薄いんだってことが分かるように、娘が撮ってくれました。彼女は目立つって言いますけど、この写真じゃあんまり分からない?

【7枚目】家族麻雀のワンシーン。みんな、自分の好きなものを卓の上に置いて勝負してます。娘は、割けるチーズ。女房はリンゴ。私はお酒(笑)。最近は、家族に勝てないこともだんだん増えてきました(汗)。

【8枚目】蔵での、私の夜のお伴。皆さんにいろいろと送っていただいたので、夜つまみに困ることはありませんが、今年は体力の衰えも目に見えていて、飲むとすぐに寝ちゃうもんだから、あんまり一人飲みしてないんですよ(汗)。

【9枚目】これは、これからのプロジェクトなので、詳細はここでは書けません(笑)。どんな風になるのか私にも見当が付きませんが、もしかしたら現実の形になるかもしれません。それとも、これについても記事にした方がいいのかな?

【10枚目】初雪が降った日の朝の中央アルプス。ようやく冬らしい気候になってきました。読者のみなさんも、風邪などひかないように、ご自愛くださいね!

ということで、これで古い写真はほとんど無くなりましたから、パソコンの中も整理して、これからまた新しい写真でブログを更新していこうと思います。ネタに詰まったら写真のない日も出てくるかもしれませんが、意味のない写真を使うのとどっちがいいんでしょうねぇ(笑)。これからは、蔵の中の風景が多くなるのかな・・・。


□□□ クリックは10回もしなくて結構です! □□□
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秋の赤

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私が土曜日に書いた記事は、ブログ上では日曜日に読んでいただくことになります。日曜日のものは月曜日にってことになります。私は、このブログに対するアクセスについては全く頓着していませんが、土日の休日にはアクセスカウンターの数が相対的に少なくなることだけは認識しています。週末には訪れていただく読者の方は少ないんですよね。

そして、その反動で月曜日のアクセス数は一週間のうちで一番多いっていうのも、とてもハッキリとした傾向です(笑)。つまりは、週の初めにまとめ読みをする方が多いっていうことになります。ですから、なるべく週末の記事は軽めのものにしようとか考えてるんですけど、なかなか思ったようにはいきまへん(汗)。

入蔵してからというもの、慌ただしくひと月が過ぎてしまって、このブログも、とにかく頭に浮かんだことを何も考えずに書いてきましたけど、少しだけ余裕が出てきたっていうか、今年の作業の流れに慣れてきたもんだから、ちょっと書きっぱなしになっていたブログの原稿をまとめようと思い立ちました。

一番乱雑になっちゃってるのが、撮りためた写真の整理なもんだから、今日と明日の週末を利用して、一旦全て放出しちゃおうと考えてます。そうすれば、月曜日に週末分をまとめ読みする皆さんにも負担にならないだろうという、私ならではの思いやりです(笑)。ほとんど内容はありませんから、いくらでも読み飛ばしてくださいね。

ところが、いざ写真をまとめてアップしようとしたら、その中にとっても目につくものが数枚あったんです。どれも赤い色が印象的で、とてもきれいだったもんだから、今日はそのきれいなヤツだけを特別にまとめてみました。内容的なつながりは全くありませんから、その色だけをお楽しみください(笑)。小さくするともったいない気がするので、大きいまま貼り付けておきますね。

1枚目は、我が家の庭でとれたザクロの実。まだ、ちょっと若めなんですけど、ツヤツヤしててとてもきれいでした。食べても、かなり酸っぱくて美味しかぁなかったですね(汗)。もう少し経つと、もっと赤くもっと甘くなったはずです。まぁ、私はあんまり好きっていうわけじゃないですけど、この実の持つ独特な雰囲気には惹かれるものがありますね。

2枚目も、我が家の庭にある柿の実です。あまり大きくはないんですけど、こいつもいい色をしてました。和ちゃんさんにいただいたような、商品になるような品種じゃないんですけど、昔からこの柿を食べると秋が来たなぁっていう気がしたもんです。このくらいの色つやのものが食べ頃です。

3枚目は、我が家ではあり得ないイクラ丼(笑)。両親がどこかへ行って買ってきたもので、大量にあったもんだから、贅沢に大人食いを決め込みました。生で買ってきたものに、女房が味を付けてくれたものだったんですけど、実に美味でした。山猿にとって、海の幸っていうのは本当に憧れなんですよねぇ。

どれも、赤が印象的な写真ですけど、結局は食べ物シリーズになっただけですね(汗)。赤い色がパッケージのどこかに入っていると、その商品は美味しそうに見えるってどこかで聞いたことがありますけど、美味しいものって赤い色が多いんですかね?


□□□ 明日も写真特集! □□□
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今年の米

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造りの期間中に人に会うことがあると、「今年のお酒の出来はどうですか?」っていう趣旨の質問を、半ば社交辞令的に受けることがあります。相手が醸造関係者でもない限り、それ程専門的な話もできませんし、杜氏に対する挨拶代わりみたいなもんですから、ほとんどが「まぁまぁです」っていう答えになっちゃうんですけどね(笑)。

ところが、ちょっと知識がある人になると、「今年のお米はどうですか?」っていうような表現になって、そうなると、話が原料米に限定されますから「まぁまぁです」っていう答えはしづらくなりますし、ある程度分かりやすいお話もできますから、ちょっとした会話になることが多いような気がしますね。

もし、私が今そんな質問を受けたら、「去年よりはいいですよ」っていうのが、口をついて出てくる第一声になりますかね(笑)。日本各地の状況を把握しているわけでもないので、想像でしかものが言えませんけど、どこの杜氏さんもそんなことおっしゃるんじゃないかなぁ。まぁ、それ程昨年の米には手こずらされたってことなんですけどね(汗)。

昨年のお米は、夏の酷暑の影響でとっても硬くて、私たちの表現で言うところの「溶けづらかった」わけですけど、今年はそういう話はまだ聞いたことがありませんし、特段に出来が悪かったとか、扱いづらい性状だとかいうことも耳には入ってきてませんね。昨年が昨年だからいい出来のように勘違いしちゃいそうですが、たぶん例年通りっていうような出来だと思います。

今期の造りが始まって約一カ月が経って、とりあえずはホッとしてるっていうのが今の段階です。麹造りにしてももろみの仕込みにしても、去年みたいに、やり始めてみて「アレッ?」って思うようなこともなく、経過的には順調に推移していますね。というか、逆に「溶け過ぎかぁ?」って感じたりしてね(笑)。

ただし、いいことばっかりじゃなくって、私的には割れ米が多いのが気になってます。白米の段階では良さそうな顔をしていても、洗米したり蒸したりしているうちに、砕けたり割れたりする米粒が目につくようになるんですよね(汗)。特に、麹を造る時には、その手のお米はあまり有難くない存在になるんですけどね。

まぁ、そんな私の安堵感がにじみ出るのか、まっちーさんのコメントにもいただいたように、このブログの文面から、今年のお酒造りに手ごたえを感じているように思われるのかもしれません。そういえば、越百でも「今年は自信があるんずら?」ってなことも言われましたが、そんなに自信に充ち溢れた記事書いたかなぁ(笑)。

とりあえず、今年のお米、つまりは飯島産の美山錦については、昨年よりは扱い易い気がしてます。それがすなわち、いいお酒につながるとも言い切れませんから難しいところですが、私としては昨年よりストレスなく過ごせてると言ってもいいでしょうね。あとは、私の酒造りの腕がおぼつかないっていうのが最大の問題点ってところかな(笑)。


□□□ ちょっと、最近、ポイント低め(汗) □□□
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百分の一歩

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このブログは、某日本酒メーカーの杜氏さんが書いているはずですが、どーゆー訳だかお酒造りの話題が一向に出てはきませんよね(汗)。もう、仕込みは本格的に始まったなんて言ってたくせに、本当に造ってるんでしょうか?もしかしたら、影の杜氏がいて、実際の作業なんて自分じゃやってないのかもしんないぜぇ・・・。

という疑念が巻き起こって然るべきなほど、実際の作業についての記事がありませんよねぇ(笑)。仕方がないから、そろそろ蔵内のことでも書こうかなんて思い始めたわけじゃなくて、ようやく蔵のことしかネタがなくなってきたっていうのが正直なところです(汗)。何せ、蔵の外に出ることがなくなって、ひと月くらいが経とうとしていますからね。

造りの初期っていうのは、私にとってはとても忙しいというか、落ち着かない期間なんです。毎年、何かしらの挑戦を自分に課そうと思ってますから、その内容にもよりますけど、昨年とは違った試みがどこかしらにはあるわけで、それが緒に付くまで、っていうか、そのことがやれるかどうかの道筋を付けるまでは、夜も寝ないで試行錯誤していることもあるんですよね。

例えば、これまで長年やってきた手順の中の、たったひとつの行程を変えようとしただけでも、その前後の行程とのつながりやら、作業時間やら、人員配置やらが変更になって、それが思い切った改革であればある程、立ちはだかる壁は高くなるわけです。世紀の大変革なんていうことはできっこありませんが、作業の改善くらいならよくある話じゃないですか。

で、今年、うちの蔵では、麹造りの流れを少し変えようとしているもんだから、それに伴う諸々の不具合解消にかなりの時間を費やしましたね。大した変更でもないのに、絶対に以前よりはいい結果になるようにしなくっちゃなりませんから、安易なところで妥協はできません。今、ようやくひと落ち着きして、頭の中も整理されてきた感じですかね。

そんな、これまでより一歩先に出ようとする試みは、精神的にも体力的にも疲れますけど、意欲的に取り組むことで得られることも多くて、たとえ失敗に終わったとしても、やらなかったよりはやって良かったと思えることの方が多いんじゃないですかね。「毎年が一年生」という名杜氏の言葉には、そんな意味も含まれているんだと思います。

先シーズンと同じようにやれば苦労はないんですけど、ほんのちょっとしたことでも、今年のステップアップを実感するためには、ある程度のエネルギーは使わなくっちゃなりません。願わくば、目を見張るような新発見があって、使ったエネルギーの10倍くらいの見返りがあるっていうのが夢ですが、そんなこたぁ、これまでの酒屋もん生活で一度もありません(笑)。

自分の納得がいく変革ができたとしても、それが、即信濃鶴の味に反映されるっていうことは少ないかな(汗)。百分の一の歩みは、百回重ねてようやくの一歩ですが、それほど価値のある一歩も、また他にはないでしょう。ある程度の自己満足と、多少なりとも客観的な結果が得られれば、とりあえずは良しとしておこうとは思ってるんですけどね(笑)。


□□□ 写真は、酒母に浮かんだ酵母の泡 □□□
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恒例陣中見舞

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仙台から、恒例となった陣中見舞いが届きました。それと時を同じくして、サンセールさんがブログで鶴のことを取り上げてくれてましたね。どうやら、今仙台では、信州方面に意識が向いているようです(笑)。一体どーゆーつもりののし紙なのかの詮索は置いといて、いつもいつもお気遣いいただいて、本当にありがとーありがとーありがとー!!!

サンセールさんが、以前のお店『錦本店』におられた頃からのお付き合い・・・って言うか、お付き合いなんていう間柄じゃないんですけど(笑)・・・とにかく、商売でもブログでも個人的にも親しくさせてもらっていて、普通の意味での友人ってのとはチト違った『お付き合い(笑)』になってますかね。

今年の7月30日に独立して、『酒のかわしま』をスタート。ひとりだけかと思えば、かつて錦本店にいたような面々も一緒に働いているらしくて、名前が変わっただけで、以前と全く変わり映えの無い雰囲気に、逆に違和感を感じたりして(笑)。しかし、彼のブログを読めば、まずまず順調な滑り出しのようで、私としても安堵の気持ちが大きいですね。

独立を決断して、いざ動き始めたころに、例の大震災がありました。ただでさえ逆風の中に立とうとしているのに、一体どうなっちゃうことかと心配してましたけど、そこはサンセールさんの持ち前の明るさで何とか乗り切っちゃいましたね。でも、今から考えると、案外あの逆境はプラスに働いた部分もあったのかもしれません。まぁ、どー考えても悪運は強そうですからね、あの人は(笑)。

本当は、今年も東北方面に営業に出かけるつもりでした。被災した酒販店さんもありましたから、尚更行きたい気持ちは強かったんです。ただ、福島の酒屋さんなんかからは、「放射能の問題もあるから、まだ来ない方がいい」なんて言われたりもして、躊躇しつつも行きあぐねていたんですよね(汗)。

実は、酒のかわしまでは、以前の錦本店でもやっていた規模で、全国の酒蔵を集めて大きな試飲会をやるかもしれないっていうような未確認情報もあったもんだから、それが開催されれば否が応でも仙台まで行くことになりますから、その辺も考慮していたっていうのも正直なところですが、今年の状況じゃ無理に決まってますよね。

そんなこんなで、今年はリアルなサンセールさんにはお会いできませんでした。まぁ、来年はどうしたって東北営業回りをしなくっちゃならないでしょうから、その時まで、いただいたお酒のつまみでチビチビやりながら、一緒に働いているK君やY君たちとも飲み明かせる日を楽しみに待つことにしましょう。

今となっては完全に標準語化(?)されている『鶴チュー』も『ストーンヘッド』も、サンセールさんの創り出した言葉です(笑)。東北の復興と、酒のかわしまの商売への貢献ができるように、今年も精一杯信濃鶴を造ってますから、サンセールさんたちも、次なる造語を考えながら、年末商戦に向けて頑張って下さいねー!!!

》》》》》》》》》》 【『五月の森はサンセール第二幕』の鶴記事】


□□□ サンセールブログも応援してねー! □□□
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うしお(つづきのつづき)

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いやぁ、まともな写真もないのに、ここまで引っ張った話題っていうのも少ないですね(笑)。でも、今日の写真はちょっと意味があります。今年の初雪が中央アルプスにもようやく降って、グッと冷え込んできました。稜線付近は雲に隠れてるんですけど、中腹までうっすらと雪が被っているのがお分かりですかね。ようやく、酒造り本番の気候になってきましたよ。

さて、昨日記事を書いていて思い出したことがあったもんだから、今日はおまけ記事を書いて締めくくりにしたいと思います。まったく脈絡のない3回シリーズになりましたが、これも私の頭の中が、酒造り以外のことに機能しなくなっている左証であって、「あぁ、岳志も頑張っているんだな」と、温かく見守っていただければ幸いです(笑)。

『うしお』の名物料理、『超超』大盛りですが、ちょっとした大食漢の人なら食べられちゃうくらいの量ではあります。現に、私だって、高校時代に何回か食べたんですからね。きっと、5回くらいは挑戦したはずですが、食べ切れなかったっていう記憶はありませんから、時間さえかければ何とかなったってことじゃないかな。

たまーに、お昼の時間帯にうしおに入ると、普通の体系のオジサンが「超!」と、たったひと言だけで注文を完了してたりしますが、ここでは大盛りなんていうのは恥ずかしい注文であって、男だったら超か超超をビシッと決めなくっちゃならないっていうのが、暗黙の了解になっているような気すらします(笑)。

高校の剣道部のひとつ上に、体も大きくて、そりゃぁよく食べるM先輩がいました。超超だってペロッと平らげてましたね。同じ駒ケ根だったので、通学の電車も一緒だし、よく可愛がってもらってました。高校を卒業してからは会ったことはありませんが、元気にお仕事もなさっておられるようです。

そのM先輩が、ある日私に言いました。「おい、岳志!超超おごるからさ、証人になって欲しいんだよ」と。彼曰く・・・超超なんていつでも簡単に食べられる。一皿食べた後でも、まだ胃に余裕があるくらいだ。そこで、どのくらい食べられるのか挑戦しようと思う。今度の土曜日に、うしおで超超を2杯食べるから見ててくれ・・・と。

そんなの絶対に無理無理無理(笑)。でも、本当にもしかしてもしかしたら、M先輩なら前人未到の大記録を打ち立てるかもしれない。我が剣道部にとっても、輝かしい歴史になるだろう。そう思って、その証人になるべく、私たち後輩数人は彼についてうしおに行ったんです。私も、先輩のおごりで超超を『1杯だけ』ご相伴に与りました。

結果は・・・なんと完食したんですよ、本当に!!!最後は実につらそうでしたが、それでも何でも先輩は超超超超を食べ切ったんです。うしおの歴史の中でも、超超を2杯食べた人物なんているんだろうか?とにかく、私は歴史の生き証人になったんです(笑)。月曜日には学校に行って、剣道部の面々の前で報告をしなくっちゃなりません。

休みを挟んで次の月曜日。放課後の部室に行って、みんなに喜び勇んで話をするも、M先輩はやって来ません。おかしいと思って聞いてみると、その日は欠席だったっていうんです。数日後、学校に現れたM先輩曰く、あの日、家に帰ってから胃の調子がおかしくなっちゃって、ニッチもサッチもいかなくて、しばらく入院してたんだと(笑笑笑)。


□□□ 良い子はまねしないよーに □□□
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うしお(つづき)

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まず始めに、お詫びが2点あります(汗)。昨日、ローメンはB-1グランプリに出場していないと書きましたが、伊那の住人さんがコメントをくれて、今年は出場しているんだそうです。まことに申し訳ありませんでした。けど、隣の市で別々に参加しているなんて所は、他にはないでしょうねぇ(笑)。今年が初出場だったみたいですね。

もう1点は、上の写真をご覧いただければお分かりのように、肝心のローメンの写真は撮り忘れました(笑)。こんな風に記事にするんならと悔しい思いをしましたが、後悔先に立たずで何ともしようがありません。ネット上にはいくらでも画像があるでしょうから、是非そちらの方をご覧ください。あの日は結構飲んでたもんだから、気が回りませんでした(汗)。

さてさて、ローメンの話に戻りましょう。地元の料理っていうことで、娘の中学校の給食にも出るらしいんですけど、あまり美味しくないって言うもんだから、いつか本当のローメンを食べさせようと思ってたんですよね。このお店には、これまでも何度か娘を連れて行こうと思ったんですけど、その度に定休日だったりして、願いをかなえてやれてなかったもんだから、この日は一目散に暖簾をくぐりました。

夕方のちょうどいい時間帯でしたが、サラリーマン風情のオジサンたちに囲まれて、我が家もテーブルに着くことができました。しかし、家族連れっていうのはすこーしばっかり場違いな雰囲気だったためか、娘に言わせると他のお客さんたちにガン見されたとのこと(汗)。それでも全く引かないのが、我が家のいいところですが(笑)。

お店の雰囲気とすると、ちょっと越百にも似ていて、要するに、なんて言っていいか、かなり使い込まれた感じの店内なんですよね(笑)。ローメンがメインではありますが、おつまみもある程度はあって、夕方には会社帰りの皆さんの憩いの場になるわけです。まぁ、家族で入れないわけじゃありませんが、ファミレスとは180度目指すものが違いますね(笑)。

このお店に娘を連れて来たかったのには、もうひとつ特別な理由がありました。この『うしお』は私にとっては青春のお店だったんですよね。私の高校は伊那市にあって、その高校の剣道部に入った私は、剣道部の御用達のうしおに当然のように通うことになりました。それほど頻繁じゃありませんでしたけど、高校生としては入りづらいお店に入れるっていうのは、ちょっとした優越感もありましたね(笑)。

ローメンのメニューは4つだけ。『並』、『大盛り』、『超』、『超超』です。すなわち、『並盛り』、『大盛り』、『超大盛り』、『超超大盛り』です(笑)。剣道部に入った新入生は、その新入歓迎コンパで、否応なく『超超』を食べさせられる習わしでした。一体、並の何倍の量なのかは分かりませんが、10人前の中華料理コースにひと皿出てくる焼きそばっていう感じ(汗)。

「おごってやるから」と言われて、喜び勇んでついて行くんですけど、目の当たりにした現実に、新入生は涙しながら、お皿の上の細長い物体を口に押し込むんです(笑)。当然、全部食べ終わるまでは帰してもらえません。かつての、バンカラな男子校時代の名残りの様な儀式でしたね。高学年になると、案外平気で食べられるようになるんですけどね。

来年、高校生になる娘に、そんな話もしてみたくて連れて行ったんです。もし、私と同じ高校に通うことになれば、このお店に来ることもあるかもしれません。あの頃、みんなでギュウギュウ詰めに入った奥の部屋は、昔のままのようでした。かつての私と同じ年頃になった娘に、親父が伝えてやれることなんて、もうないのかもしれませんけどね・・・。


□□□ 女子高校生が入るお店じゃないわな(笑) □□□
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うしお

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昨日記事にした酒造技術研究会が終わった後の話です。研究会に引き続いて懇親会が行われたんですけど、会場が伊那市だったもんだから、私とすると行き帰りを何とかする必要があって、行きは社長に送ってもらい、帰りは女房に迎えに来てもらうことにしてあったんです。蔵にはまだ仕事も残してありましたし、ほどほどの時間で切り上げなくっちゃならなかったんですよね。

しかし、女房を15キロほども離れた伊那市まで迎えに来させるには、世の旦那諸氏ならお察しの通り、エサが必要になります(汗)。一番手っ取り早いのが、ご飯をご馳走することでしょうね。女房も娘も外食するのは大好きですし、ことに女房殿におかれましては、夕食の支度をしなくていいっていうのは至上の喜びのようです(笑)。

この日も、何か食べさせるからと、食べ物で釣ったはいいんだけど、どこで何を食べるかまでは決めてませんでした。懇親会場の前で拾ってもらってから考えましたが、近くて、安くて、美味しくて、面白いお店っていうことで、伊那市の中心部にある『うしお』へ。このお店は、地元の皆さんはご存知の通り、伊那名物『ローメン』の名店です。

さて、ローメンの説明となるとチト面倒くさいので、皆さんにはググってもらうしかないんですけど(笑)、ラーメンでもない、焼きそばでもない、他所ではあまり見かけることのない料理ですね。蒸し麺と羊の肉を使った、見た目は焼きそば風な料理なんですけど、スープに浸っているようなタイプもあって、同じ伊那市内でも、お店によって全く違った雰囲気になる、伊那谷のご当地グルメです。

ご当地グルメって言えば、先日、既にかなり有名なイベントになった『B-1グランプリ』が、今年は姫路で開催されて、50万人とかいう人が押し寄せたって話題になってましたね。私の周りでは、これも皆さんよくご存知(かな?)の『駒ケ根ソースかつ丼』が出展していたんですよね。

成績的には上位に食い込んだっていうわけじゃないようでしたが、地元のソースかつ丼会の皆さんの努力もあって、「ソースかつ丼と言えば駒ケ根」って言われるようになってきました。きっと、それなりの経費もかかるんでしょうけど、こういうイベントっていうのはとても大きな宣伝効果があるんでしょうね。

この日食べたローメンも十分に出場資格はあると思うんですけど、そういう動きはないようです。地元でのバックアップ体制の問題なんかもあるのかもしれませんが、先ほども書いたように、味付けが羊肉なもんだから、ちょっとばっかし好き嫌いがあるかもしれませんね。私は大好きなんですけど、ラムが苦手な人にはあまり受けないかもしれません(汗)。

またも、話はそれまくりになりましたから、今日は、そのソースかつ丼用のソースを使って女房が作ってくれた、『ソース車麩かつ丼』をご紹介して、明日への続きとしましょう(汗)。読んで字のごとく、カツがのってるんじゃなくて車麩のフライをカツに見立てた、我が家らしい料理ですが、とても美味しかったですよ・・・明日へ続く。


□□□ どーして、こう話がズレるかなぁ・・・ □□□
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酒造技術研究会

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酒造りが始まると必ず開催されるのが、各組合や協会単位での酒造技術に関する研究会・勉強会の類です。例えば、私が関係するところでは、長野県酒造組合主催の技術研究会と、伊那酒造協会主催のそれがあるんです。昨日は、その伊那酒造協会内での勉強会があって、私も時間をやり繰りして行ってきました。

簡単に「行ってきました」なんて書きましたが、造りが完全に本格稼働している現在、私にはほとんど自由になる時間はありません(涙)。あるとすれば夜中ですが、そんな時間に前倒しの仕事を入れられるはずもありませんし、そんなの私もイヤです(笑)。今回のように、午後を丸ごと開けるってことになると、いつもの仕事を朝早くからやっておくことになるんですよね。

朝早くから始めることも大変ではありますが、そういう状況になると、必ずどこかで手順が入れ替わる部分が出てきますから、その辺のやりくりが忙しいことこの上ないんです(汗)。蔵人にも早出してもらったり、前日のうちに私がいない間の仕事の指示をしたりして、何とか勉強会とその後の懇親会の時間を作ることができました。

さて、その酒造技術研究会ですが、伊那酒造協会で行う場合には、たいてい講師一名をお呼びしてお話をうかがうっていうパターンが多いですね。そういう講師には、1年間以上に渡って長期にお世話になることもあります。今回は、国税局出身で、現在は某酒造メーカーに顧問として関わっておられるN先生でしたが、この先生にはとっても思い入れがあるんですよね、私は。

会社に入って数年たった頃の話です。酒造りっていうものを全く勉強せずに蔵で働いていた私に、社長から「勉強してこい!」命令が下って、東京の滝野川にあった国税局の施設で開催されていた、一ヶ月半に及ぶ研修に出されたことがあったんです。その時の講師のうちのおひとりが、今回お世話になるN先生だったんですよね。

ハッキリ言って口が悪い(笑)。逆を言えば、言いづらいこともどんどんと指摘してくれるので、厳しいんだけど頼りになるっていうタイプですね。私が滝野川でお世話になっていた時にも、ズケズケとものは言うんだけど、私たちの飲み歩きにもよく付き合ってくれて、いろんなお話を聞かせてくれたもんです。その頃からの、結構長い付き合いになるんですよね。

その研修期間中に、私が「どうしたら売れる酒が造れるか」っていうような、かなり抽象的な、でも当時の私とするとそれなりに素朴な疑問を質問コーナーに出したことがあったんですよね。その回答者にN先生が選ばれたみたいで、回答用紙に書き込んで返してくれたことがありました。

「お前が、あんな訳分かんない質問するからさぁ、オレのところにお鉢が回って来ちゃったじゃんかよぉ。あんなこと自分で考えろよー」と、文句を言われたことをよく覚えています(笑)。でも、その回答用紙には、いろいろと書いた最後に、「信州らしい純米酒でも造って下さい」と締めくくってあったこともしっかりと心に焼き付いてますね。私に純米酒の道を歩ませるきっかけが、そこにあったかもしれません。

今回の勉強会のメインテーマは、吟醸酒造りです。今現在、伊那谷の蔵の全国鑑評会における金賞率は大変に低いものがあって(涙)、喫緊の課題になっていると言ってもいいでしょう。N先生の歯に衣着せぬ教えをもう一度受けて、地元のお蔵さんたちと頑張れるといいんですけどね。先生にも、純米信濃鶴のことは大いに気にかけていただいてますから、またどこかでバカな質問でもしてみましょうかねぇ(笑)。


□□□ 写真を撮り忘れました(汗) □□□
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和ちゃん来駒

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長生社には、隠れたホームページがあることをご存知ですか?これまでも何回か話題にはなってきましたから、ご覧になったことがある読者もおられるでしょう。そうですそうです、会社としては全くノータッチで、ある方が善意で作ってくれた、私設応援団的なサイトがネット上に存在するんです。

作者は『豊田の和ちゃん』さん。私は、お会いはしたことはあるんですが、実はお名前も詳しい住所も知らない、半分謎の人物だったりします(汗)。要するに、豊田市に住んでいる、たぶん和彦とか和成とかいう名前のオジサンってことくらいしか分かりません。会社に来てくれたことがあったので、オジサンだって言えるくらいのもんです(笑)。

昨日午前中に、私が麹室の中で引き込み作業をしていると、社員が声をかけてきました。「専務、お客さんが見えているみたいですけど、出られますか?」と。普通なら、そんなことやっている最中に出て行ったりしないんですけど、たまたま作業の切れ目で、トイレに行こうと思っていた時でもあったので、半分裸みたいな格好で出てみました。

一体誰なのか考えながら階段を駆け下りていくと、「豊田市の方で、柿をお土産に持ってきてくれてるそうです」って聞いて、ようやく「あぁ、和ちゃんさんだ!」って分かったんです。これまでも、秋になると柿を送ってきてくれたことがあったので思い当たりましたね。写真のような姿で持ってきてくれたっていうことは、ご自分でお作りになっているのかなぁ。

とにかく、いつも突然に現れて、そそくさとお帰りになるもんだから、ゆっくりとお話したことはないんですよね(汗)。昨日もホンの少しだけ言葉を交わしただけでした。一緒に車にお乗りになっていた奥さんが、「突然ですいません」なんておっしゃってましたから、和ちゃんさんは、普段からそういう行動パターンの人なのかもしれません(笑)。

蕎麦大好き人間で、しょっちゅう信州に遊びに来ていて、私が知らないだけで、駒ケ根近辺にも何度も出没しているみたいです。時々、そんな内容のコメントをいただくので分かるくらいのもんですが、遠くにお住まいなんだけど、割に近い存在の鶴チューっていう印象ですかね。蕎麦と日本酒が好きな、典型的なこのブログの読者像です(笑)。

長生社としての公式サイトはこのブログだけっていうことになりますが、その他にも和ちゃんさんのホームページや、いろんな酒販店さんのホームページや、ブログ仲間のブログに取り上げていただいて、信濃鶴は幸せもんですね。このブログをはじめとして、全てにお金がかかっていないっていうのも特筆すべき点でしょう(笑)。

久しぶりに和ちゃんさんにお会いできたのはうれしかったんですけど、こちらとすると作業中だったもんだから携帯を持っていなくて、今回も和ちゃんさんとの手タレ写真をとることができませんでした(涙)。まぁ、そういう痕跡を残さないのも彼らしいのかもしれませんが、次回はブログネタになる程度のお話はしてみたいですねぇ(笑)。

》》》》》》》》》》 【和ちゃんさんが作ってくれた信濃鶴ホームページ】
》》》》》》》》》》 【来駒の様子を書いた和ちゃんさんのブログ】


□□□ 4位定着パターンかな □□□
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夜食2011(つづき)

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昨日は、私にとって毎年の蔵の風物詩となっている、女房が作ってくれる夜食について書こうと思っていたら、あれよあれよという間に大脱線して、体脂肪率の話になっていたっていう顛末(笑)。上手いこと文章をまとめようっていう余力がないんでしょう。いかに精神的にひっ迫しているのか、図らずも証明してしまいましたね(汗)。

例年、スタートダッシュのこの時期は、造りに関していろんなことをやろうとするので、それ以外のことに心を割くことができなくなってくるようです。女房や娘に言わせても、造りが始まると、いくら私に話しかけてもほとんど上の空で、生返事ばかりだとか。そう言えば、家で家族と話した内容なんて、ほとんど覚えていないような・・・(汗)。

そんな私に呆れながらも、ほぼ毎晩女房が持たせてくれる夜食は、大抵はお粥って言うかリゾットって言うか、鍋ごとストーブの上で温めればすぐに食べられるような状態になっています。パンとか麺類とかいうことは少なくって、お米(玄米)が基本です。お米が一番力が出るような気がするのは私だけでしょうかね。

冬の間は特にそう感じるんですけど、お米さえ食ってれば、エネルギー不足に陥ることなんてないんじゃない気がします。疲れで身体が動かないっていうことはあっても、腹がペコペコで動かないっていう経験はないし、かえって肉類をたくさん食べた時の方が疲労感が大きいんじゃないかって思うことすらありますよ。

栄養のバランスっていうこともあるでしょうから、お米オンリーじゃダメでしょうけど、やっぱり日本人の食の基本はお米だし、文化的な基盤だって稲作農耕生活に根差しているわけで、長い歴史の中で日本人が会得してきた食は、最後まで日本人を裏切らないと思うんです
・・・あぁ、イカンイカン、また変な方向へ話がそれていく・・・(笑)。

こんなこと書くと女房にブッ飛ばされるかもしれませんが、基本的な味付けはトマト味(洋風)か醤油味(和風)かの2種類くらいじゃないかと・・・(汗)。イヤイヤ、これは、手を抜いているとかってことじゃなくって、あんまりコッテリした味を私が所望しないからでしょう。シンプルなものの方が美味しく感じるんですよね、夜中って(笑)。

昔は、ひもじい時にはコンビニで買ったスナックなんかをボリボリ食べてましたが、何年も前から夜食を作ってくれるようになってからは、それだけを食べてれば体は十分満足するので、余計なものはあまり食べなくてもよくなりました。体調的にも、その方がいいような気がします。まぁ、私の大好物のウルメとかは別腹ですけどね(笑)。

造りの間の私の体調管理に、とても役立っているのがこの夜食なんでしょう。他の件に関しては山のように文句が言いたい部分はありますが、こと食事に関しては女房には心から感謝してますね。家族の協力無しに、私の酒造りはありません。造りが終わるまでの数ヶ月間は、何とか女房を怒らせずにおこうと、密かに心に誓っている岳志です(笑)。


□□□ 何とかまとまったかな(汗) □□□
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夜食2011

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蔵って言えば夜更かし、夜更かしって言えばひもじい、ひもじいって言えば夜食、夜食って言えば一日四食、一日四食って言えば食べ過ぎ、食べ過ぎって言えば肥満、肥満って言えば体重計、体重計って言えば新しいヤツはいろいろ計測できる、いろいろ計測できるって言えば体脂肪率が気になる、気になる私の体脂肪率って言えば17~18%ってところです。

先日、ある会合で、女性5名と男性は私だけっていう食事をしたことがあったんです。詳細は割愛しますが、別に変な(?)集まりじゃなくって、女性の中には女房と娘も入っていましたよ(笑)。その場で、体脂肪率がどのくらいかっていうような話になって、私が異性であることなんか完全に無視して、女性陣が自分の体脂肪を言い始めたんです。

そのうちの中肉中背以下の、つまりとても太ったようには見えないひとりが、「私、○○%なのよー」と発言すると、それは見た目からは想像できない大きな数字みたいで、私以外の全員が口を揃えて「えぇーっ!」と驚きの声を上げ、続けて「多過ぎるよーっ!」と続けたんですが、たったひとりだけ「少なっ!」っと口走って、みんなが「ヘッ?」と彼女のことを注目・・・。

ハッっとした彼女は、「えー、だ、だってそんなの普通じゃないのー?」と抵抗しましたが、「そんじゃ、あんたはどのくらいなのよ?」っていう詰問にたじろぎながらも、「エッ、そ、そんなの大体自分の年齢くらいの数字でもいいんじゃないのー?」と・・・ちなみに彼女の年齢は、私とどっこいどっこい(笑)。

確かに、ポッチャリ型のふくよかな女性でしたが、みんなに「それじゃ多過ぎる」と言われたレベルを遥かに凌駕する体脂肪率の持ち主だったんでしょう。これまでの自分の常識のラインをいきなり大幅に引き下げられて、「・・・ってことは、私の体脂肪率って一体何なの???」と、しばらくは現実を受け入れられない様子でした(笑)。

まぁ、機械毎の測定方法の違いもあるだろうし、そんなに気にする必要もないんでしょうけど、健康志向の高まりの中では重要な数字なんだから、一般的な許容範囲くらいはしっかり理解していないといけないでしょう(笑)。私の17%っていう数字も一体いか程のものか、自分じゃ分かってないんですけどね(汗)。

話が完全にそれましたが、そんな健康指標のことなんかお構いなしに、蔵の泊まり込みの必需品が女房の作ってくれる夜食です。いくら体脂肪が増えようとも、一日四食の生活を続けなくっちゃ体がもちません。皆さんは、こんな生活をしていれば絶対に増えることなんかあるわきゃないと思われるかもしれませんが、案外減らないんですよね、体脂肪率って。

体重はこの2週間で2キロくらい痩せましたけど、あまり気に留めていない体脂肪率がこれからどんな推移をするのか調べてみようと毎年思ってます。そのうち疲れてくると、どーでもよくなっちゃうんですけどね(汗)・・・今日は、夜食の美味しさを記事にして女房に媚を売っておこうと思ったのに、一体何の話なんだか訳分からんくなっちまいました(笑)。


□□□ 夜食食べながら書いてます □□□
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鶴手ぬ?

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えっちゃんからブログに書くように指令が出ましたので、今日の話題は『鶴手ぬ』についてです。うーん、どうも『鶴手ぬ』っていうのがしっくりきませんねぇ。ご覧になってお分かりの通り、『信濃鶴の手ぬぐい』っていう意味なんですけど、なんか字余りって感じ(汗)。何が何でも縮めなくてもいいんですけどね(笑)。

またまた、私の露知らないところで、信濃鶴のグッズを製作するプロジェクトが走っているらしい(汗)。本当は、全然関知してなかったわけじゃなくって、私の方で迅速に動いていればもっと早く形になったのかもしれませんが、とにかく、実現可能性が高くなってきたようなので、拙ブログでもご紹介しますね。

一体、いつ頃この話が俎上に載ったっていうか、越百のカウンター上での話になったのかよく覚えてはいないんですけど、かなり昔から『鶴手ぬ』(しつこい?)については、作ろうっていう話が飲んでる席上で出てました。実に和のテイストの小物ですから、造り酒屋の宣伝グッズとしては最適ではありますよね。

昨年は、全国金賞祝いに金の鶴Tを作りましたが、今年は金賞とは縁遠い年でしたから(涙)、何か大きなものを考えるよりは、小物でまとめようっていう話になったのは当然の成り行きでしょう。ま、こんなこともあるだろうと思って、連続で金賞をとるのは止めにしておいたんですけど・・・スイマセン、ウソ言いました(汗)。

それに、この手ぬぐいには、もっと大きな願いも込められています。それは、東北地方で鶴を扱っていただいている酒販店さんに、また何とか元気になってもらいたいっていう気持ちです。家も店も全て流されて、それでも元気に復活しようとしている皆さんに、何とか心ばかりの義援ができないかっていうことを、えっちゃんたちが考えてくれてたんです。

その話と、長いこと棚上げになっていた『鶴手ぬ』の話がコラボする形で、日の目を見ようとしているわけで、限定200枚で作成して、1枚800円で販売して、多少とも得られた利益は甚大に被災した信濃鶴取扱店さんに贈るっていう計画のようです。デザインに関しては私の意見も聞いてくれましたけど、基本的に越百プレゼンツの企画ですから、私も言いなりになってブログを書いているような次第(汗)。

基本的には、地元のいつものメンバーが対象になるんでしょうけど、発送もえっちゃんに頼み込めばやってくれるかもしれません。まぁ、私がここでいろいろ言って、越権行為になってもいけませんから、越百を訪れるか、えっちゃんのブログを訪れるかして、すいませんけど、詳しいことに関してはえっちゃんの方までお問い合わせくださいね。

頑張ろうとしているお店を応援して、そこが見事に復活して、東北での鶴の売り上げも伸びて、結果的に長生社は駒ケ根市に税金をガッツリ納められるっていう、何とも皮算用の香りがプンプンしてくる遠大なアイディアですが、その魂胆に首をかしげながらも、私も何も言わずにみんなの後を付いていく所存です(笑)。

》》》》》》》》》》 【えっちゃんの『鶴手ぬ』についてのご案内ブログ】


□□□ 長生社でもたくさんゲットしよーっと □□□
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現実逃避

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ハイ、いいですかぁー。私の言うとーりにしてくださいよー。この写真に写っている、得体のしれない黒い絵をよーくみてくださいねー。あんまりいろいろ考えちゃダメですよー。中央上寄りにある4つ並んだ黒い点を、まばたきをしないで凝視しながらゆっくりと30数えてから、白い画面上に視点を移して、まばたきをしてみてください!

・・・(実行中)・・・

ハイ、ビックリしましたねぇ!!!一体、彼は何者なんでしょうか???こんなものがまぶたに浮かぶなんて、人間の目のイタズラなんでしょうけど不思議ですよね。この白黒のパターンから想像できないわけでもありませんが、それにしてもエラク鮮明にひとつの画像として認識できちゃって、ちょっとした驚きを体験できましたよ。

これは、まっちーさんが私に教えてくれた、目の錯覚(?)を利用している、ちょいとしたトリックアートみたいなもんですけど、私の感じた驚きを、是非読者の皆さんにもと思って、ここで開陳させていただくような次第です。確か、コメントのやり取りをしていて、その中で出てきた話だったんですけどね・・・そんでもって、この話はこれにて終了(笑)。

この数日間、全く酒造りと関係のない話に終始しちゃっている気がしますが、自分でもどうしてそういう話題ばかり取り上げようとするのか、取り上げ易いのかを考えてみたら、どうやら「自分は現実逃避してるんじゃないか?」っていう結論に至ったんです(汗)。何の事だか、読者の皆さんにはサッパリ意味不明かもしれませんが・・・。

造りが完全に本格化して数日が経過していますが、事始めっていうのはいろいろと考えなくっちゃならないことが多くて、頭の中がゴチャゴチャしてるんですよね(涙)。ことに、私のように頭の回転が鈍いタイプの人間は、あれやこれやが一度に気になって、落ち着かないったらありゃしない日々を送っているわけです(汗)。

そうなるってぇと、その中からブログネタを選択するってことがまどろっこしいんでしょうね、きっと。具体的なことをいろいろ書き始めると、頭の中のモヤモヤが溢れ出てきちゃって、精神衛生上大変によろしくないと。だから、あえて、そういうことを気にせずに書ける記事にして、心の安寧を図っているんじゃないかと(笑)。

そう考えると、私にとってこのブログは現実逃避のひとつの手段として、とても大切な存在になっているのかもしれませんねぇ。音楽を聴くとか、テレビを見るとか、趣味に走るとかっていうレベルと同じになっているのかも。ブログを書いて、読者の皆さんと顔を合わせたような気になって、それがいい息抜きになっているんじゃないかなぁ。

そんなことに皆さんを付き合わせてしまってはなはだ恐縮ではありますが、上の写真でビックリさせようと思ったことも確かであって、ぜひぜひ「オォォォ!」とのけぞってもらいたいと願っております(笑)。蔵の中の様子が少しずつブログに載りだしたら、「コイツ、ちょっとは余裕が出てきたな」と思って、ほくそ笑んでいただければ、これ幸い。


□□□ SKBさんは1位になれるのか? □□□
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SKB42

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日曜日の朝、先日、蔵に買ってもらった新しい地デジテレビを見ながら朝食を食べていると、NHKで毎週やっている、地元の食べ物にスポットを当てた番組に、大分県の麦焼酎の蔵元杜氏さんが出演なさっていました。この番組はこれまでも見たことはありましたが、農業や漁業関係の話題が多かったのに、珍しくアルコール製造業についての内容だったようです。

実は、この方のブログを拝見したことがあったもんだから、全く知らないわけじゃなくって、仕事の時間に追われながらも、ついつい目を奪われちゃいましたね。失礼ながら、その焼酎は飲んだことはありませんでしたが、どうやら超プレミアムな焼酎みたいで、私たちがどこぞで買おうと思っても、なかなか手に入らない逸品のようです。

数ある焼酎蔵の中から天下のNHKさんに選ばれているんだから、その人気度合いも分かろうってもんですが、彼は蔵元で専務で杜氏らしいですから、肩書き的には私と全く一緒です(笑)。でも、その知名度で言えば天と地ほども離れているわけで、私とは住む世界が違うご活躍をなさっておられる専務さんなんじゃないですかね(汗)。

ちゃんと見たわけじゃないんで分かりませんけど、きっと、製造に関する苦労話とか、原料へのこだわりとか、料理との相性とかが話題になっていたんだと思います。数年前に大ブレークしたのは主として芋焼酎でしたが、麦焼酎の世界にもこんなプレミアム酒があるんですよね。私も一度だけ東京の酒販店さんで目にした記憶がありますよ。

こんな番組に取り上げられちゃったりして、またまた人気に拍車がかかって、商品の供給が滞るんじゃないかとも考えましたが、こういうお蔵さんのお酒は既に入手が困難なもんだから、今以上の注文があっても、そもそも相手にできないくらいのレベルなんでしょうね。まぁ、信濃鶴はそんなことにゃぁなりませんから、ご心配なく(笑)。

んで、何が言いたかったかっていうと・・・夕方、ブログランキングのページに飛んだら、なんとこの蔵元さんのブログがいきなり私を飛び越して上位にランクインしていて、ビックリしたっていうことです(笑)。今日一日っていうか半日で、いきなりポイントを稼いで順位が急上昇したんでしょうね。たぶん、数日中にはダントツのトップに躍り出るんじゃないですかね。

いやー、テレビの影響力ってすごいですねぇ(汗)。まぁ、ローカル局の特番なんかとはレベルが違うんだから、ブログランキングの得点が跳ね上がるくらいのことはあるんでしょうし、それだけ一般の人たちもネット検索するっていうことなんでしょう。なんてったって、日本中で見られてたんだもんねぇ。

朝見たものが、夕方ストレートに結果になっているのを見せつけられた思いがしましたが、私も人のことばかり羨んでないで、日々精進あるのみですね。テレビになんて出られませんから、ブログを一生懸命に更新するくらいが関の山ですけどね(涙)。でも、これを機に、新しい読者さんたちが読んでくれるようになればラッキーだと、密かに思ってたりして(笑)。


□□□ SKBって何? □□□
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こんな記事は、その日のうちに記事にしないとほとんど意味がないんだけど、書き始めてはみたものの、書くべき内容が私の頭の中に全くないっていうことに今更ながら気が付いて、やっぱし別の話にしようかどうかと迷っている岳志ですが、ここまで書いちゃったからには何とかせにゃなりませんな・・・。

ニュースでも取り上げられていたし、確かに言われればスゲーことではありますよね。西暦と時間を合わせて表記して、1が12個もつながるなんていうことは、正に100年に1度のちょっとしたイベントなのかもしれません。この日この時を忘れないために、婚姻届をその時間に提出するカップルが多かったなんていう話もうなづけます。

2011年11月11日11時11分11秒は、物理学的に言っても、天文学的に言っても、哲学的に言っても、これといった意味のない時間軸上の一点なんでしょうけど、暦や時間の概念を生み出した人間自身が、単なるこのゾロゾロゾロ目を喜んで迎えているっていうのも、人間らしい諸行無常を感じさせますねぇ(笑)。

私は全く気が付きませんでしたが、食事をしながらテレビでそんなことを言っていたのを見てから蔵に帰ってきて、ふと机の上の時計に目をやると、11月11日11時09分くらいだったんですよ!こりゃぁブログネタに写真を撮っておこうと思って、慌てて撮ったのが上の写真なわけです。

見事に1ばっかりですが、西暦の2011年についての表示はありませんから、1が10個並んでいるだけになってますし、惜しいかな午後の11時ですから、本当は23時なわけで、みんなが婚姻届を出しまくっていたのは、この12時間前のことだったんですよね(汗)。時流に乗り遅れた一抹の寂しさが、この写真にも漂っています(笑)。

でも、たった1秒間しかない瞬間を、キッチリと写真に収めるっていうのはそれなりに準備が必要です。私の携帯のカメラって、シャッターを押してから実際の画像の撮影までのタイムラグがかなりあるもんだから、まずは11時10分11秒の写真を撮ってみて、その辺の間の取り方を予行演習してから本番に臨んだんですよ(笑)。

必ず訪れる一瞬を切り取るだけでもそれなりに大変なのに、兵士が頭を撃ち抜かれた瞬間を後世に残したロバート・キャパはやっぱり偉大だと、このアタフタした2分ほどの間に考えたんですけど、そんな無関係な事柄をこじつけるあたりは、それだけ慌てふためいた頭の中はかなりの倒錯状態だったものと思われます(笑)。

そんなこんなで、せっかく写真を苦労して撮ったんだから、皆さんにお見せするしかないっていうことで、中味のない写真先行型のブログになっちゃいましたが、結末の見えないブログを書きすすめるのは精神衛生上いいこたぁありませんね(汗)。一応、「ある一瞬を写真に撮りたければ、事前に練習しておきましょう」っていうのが本日の主題・・・かな(笑)。


□□□ 電波時計だから時間は正確です □□□
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激走

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北海道の遠軽(えんがる)町にパナシェっていうバーがあって、そこのマスターはバーテンダーが天職だと思い込んでいるbossっていう男なんだけど、彼と仙台のサンセールさんと私は、実はおやじダンサーズを結成していて、ボーカルは八兵衛蔵元のトーコ姉貴だったりするっていうのは、このブログの読者であれば周知の事実(?)。

しかし、おやじダンサーズは一度たりとも踊ったことはなくて、もっと言ったら一度もみんなで顔を合わせたことはなかったりするし、私としたら唯一実物に遭遇したことすらないのがbossだし、本当にグループとして活動しているのかどうかは非常に疑問・・・ってことよりも、一体どうしてそんな組み合わせになったのか、いまだに謎(汗)。

でも、彼の店の雰囲気や間取りは大体分かっているし、彼の風貌や声や結構張り出したお腹のこともバレてるし、頭の中で何を考えているかは少し理解できているし、どんな芸風なのかも噂に聞いていて、そんなbossが毎年1回、気の置けない仲間たちとロードバイクで長距離の旅に挑んでいることも知ってます・・・で、よーやく紹介終わり(笑)。

さてさて、bossのブログでも紹介されていたんですけど、記念すべき第5回となる『激走ロードバイクの旅』が今年も行われたことは、読者のみなさんもご存知かもしれません。そして、これも毎年のことになるんですけど、その時の様子が映った、記録映像というか、お笑い映像というか(笑)のDVDが今年も彼から送られてきました。

基本的には、自転車の走っているところが映し出されているだけなんだけど、面白いんだな、これが。bossに思い入れがあるから余計なんでしょうが、一緒に走る登場人物も何となく分かっていて、まるで自分の仲間がやっていることのように思えちゃうんですよね。5回分は見てないとは思いますが、ここ何年かは毎年DVDで楽しませてもらってますからね。

見所としては、やっぱり道中に仕掛けられたいろんなサプライズですかね。出発当日に、自分が思い込んでいた参加の仕方と違ったことをやらされたり、ひとりだけニセの行き先を知らされていたり、途中に応援部隊が隠れていたりと、基本的には小学生レベルのドッキリカメラっていうところですかね(笑)。

今回、何百キロ走ったのか分かりませんが、2泊3日でかなりの距離を激走したみたいです。とても素人がついていける道のりじゃありませんね、ありゃ。みんな本格的な自転車と装備で走ってますし、その過程を面白おかしく一本のバラエティ番組みたいに映像化するのも、ちょっとしたセミプロ的なレベルなんじゃないですかね。

それにしても、bossはいい仲間に囲まれてますね。みんな個性的だし、それを取り巻く家族なんかも大勢いて、ああいうのを見ると、愉快な仲間をたくさん持つっていうことは、都会であろうが田舎であろうが関係ないと思わされます。相変わらず、bossにはチト変態チックな行動が散見されますし、子供の教育にはよくない発言も含まれていますが、それも含めて、彼がみんなから好かれている様子が良く分かりましたね(笑)。


□□□ DVDは越百に置いときます! □□□
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消毒

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しばらく前のブログに、掃除や洗い物ばかりしているっていう内容の記事が登場したことがあったと思いますが、別にそれ以降もそういう作業は連綿として続いています。完全に蔵が回り始めるまでには、まだいくつもステップがありますから、その階段を上ろうとする度に、掃除に手を焼いたり洗い物に追われたりしなくっちゃなりません(汗)。

そして、その物やその場所がきれいになったら必ず行われるのが、殺菌とか消毒とかいう類の重要な作業です。微生物を扱う蔵においては、必ずと言っていいほどペアになっています。ある意味で、きれいにするっていう作業自体は除菌であって、それを徹底するために殺菌をするっていう解釈でもいいかもしれませんね。

っていうことで、昨日仕込蔵を覗いたら、長生社とすると一番規模のデッカイ消毒をやってましたから、その様子を写真に収めておきました。うちの蔵の中で最大の空間は、もろみの仕込蔵です。具体的な数字で言っても分かりにくいでしょうから、上の写真に写っているようなサイズのタンクが、ズラッと20本以上並んでいるくらいだと思ってください。

その空間を消毒するっていうことがいかに大がかりなことかは、皆さんのご想像にお任せしますけど、そこはそれ、現代の利器がありますから、手作業チックな仕事ぶりじゃないことはお分かりでしょう(笑)。ご覧いただいているように、水を霧状にして噴き出す洗浄機を使って、蔵全体に専用の消毒薬をまくんです。

天井と壁と床がしっとり湿って、効果が上がるくらいの量をまきます。天井からはポタポタと滴が落ちてきますし、空間全体が霧雨が降ったようになりますから、雨合羽を着て完全防備で行います。毎年やっていますから、ベニヤを使ってある部分なんかは、薄くはがれてきちゃったりするんですけど、多少ダメージがあっても消毒殺菌をしないわけにはいきません。

しかししかし、大変なのはこの作業じゃなくって、これの前にみんなでやる拭き掃除なんです。殺菌をする前にはきれいにしておくことが必須ですから、消毒をかける前に、消毒がかかる部分は全部雑巾で拭きあげておかなくっちゃなりません。天井と壁を全面拭き上げて、床をデッキブラシでこするって、かなりの仕事量なんですよね、これが(汗)。

この部分に関しては、完全に手作業になるわけで、蔵人全員で他の仕事の合間に何日もかけて掃除してくれてあったんです。お酒を造るっていう直接的な仕事の陰には、こういう間接的な仕事もたくさんあるわけで、モノを造り出すっていうことは大変なことだと、今更ながらに思いますね。

ひとりだったらとてもじゃありませんけど、みんなの力っていうのは偉大です。いくら小さな蔵とは言え、これだけの空間を丸ごときれいにするんですからねぇ。優秀な蔵人たちには恵まれていますが、肝心の杜氏がヘッポコだっていうのが信濃鶴最大の難点でしょうな(涙)。今年もみんなに助けられながら、なんとかこなしていきましょうか・・・。


□□□ くいだおれさんとは、いつもほとんど同点ですね □□□
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旅立ち

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昨日のブログで、それまでの『初』ものシリーズの終了を宣言したんですけど、実は、まだ強引なネタ作りはしようと思えばできたんです。しかし、今日のブログにはある記事を書けっていう命令がブロ友のタッキーさんから出されていて、どうしても途切れちゃうもんだから終わりにしたような次第。では、11月10日に書かなくっちゃいけない記事とは・・・。

上の写真に写っている黒い物体は何だかお分かりですか?隣に写っているのは、信濃鶴のラビットカップ、いやいやイエローカップ(正式名称)です(笑)。これは、宇宙から降ってきた隕石の実物なんですよ。主成分が鉄で、中が分かりやすいようにカットしてあるもんだから、下が平らになってますけどね。

隕石とラビットカップ(違うし!)という関係で思い出されるのは・・・そうです、ひと月ほど前に南極大陸の記事にした国立極地研究所のSさんです。あの日のブログにもこの隕石は写ってたんですけど、本当に鉄が溶けているっていう感じの表面で、宇宙にも地球と全く同じ物質があるんだっていう不思議を、否応なく見せつけてくれる超貴重品でしたね。

そのSさんが南極に向かって出発するのが今日(11月10日)らしいんです。そこで、彼の前途を祝し、健康で有益な仕事ができることを祈念して、一緒にブログで応援しようって言う目論見で本日の記事を起草せよという、タッキーさんからの、人の都合なんてまるで考えない提案だったんです(笑)。応援することに関しては、全くやぶさかではありませんから、喜んで書かせてもらいますけどね!

Sさんが長生社を訪れてくれてから、私も彼のブログを読ませていただいてますけど、やっぱりこいつはすっげーミッションでっせぇ・・・
◎調査期間中(約100日間)は全てキャンプ、その間は風呂無し
◎ずっと氷点下(最低気温は-25℃ほど、最大風速は30m以上)
◎食事はフリーズドライ(ほぼ宇宙食と同じ)を基本とし、ほぼ全てが乾燥食
◎スノーモービルで約3000kmを走り、2000~3000mの山々に登る
◎基本的には電話もメールもテレビも無い(衛星通信環境あり)
・・・これは、Sさんのブログからの抜粋ですが、冒険家とか探検家とかいう職業以外で、こんなことする人が世の中にいるんだもんねぇ(汗)。

この他の日の、荷物のパッキングについてのブログには、信濃鶴も登場させていただいています。しかし、それ以外の記事を読んでも、南極大陸の美しい風景は結構なんだけど、やっていることが尋常ならざる所業であって、日本国内では富士山山頂とか以外にそれに匹敵するような仕事場なんて無いんじゃないですかね。

とにかく、ご無事な帰国をお祈りするしかありません。現代の技術もあるでしょうから、命の危険にさらされるなんていうことはないんでしょうけど、生きて帰ってくるだけでも大仕事のような気がしますよ。鶴も、ついに南極大陸に降り立つ日が来るわけですが、彼の地で飲まれる日本酒の味が、隊員の皆さんの少しでも力になれば本当にうれしいですね。

南極大陸同様に、毎年の酒造りも、ある意味で大いなる旅であり、未知の世界への冒険であることに変わりはありません。Sさんと期間的には同じ時期にあたりますから、お互いに生還した頃にお会いできたら、またいろいろな土産話ができるでしょう。その日を楽しみに、私も誰も見たことのない地平に向かって歩き始めまっせ!

》》》》》》》》》》 【Sさんブログの南極調査の紹介記事】
》》》》》》》》》》 【Sさんブログに信濃鶴も登場してます】
》》》》》》》》》》 【きっとタッキーさんも記事にしているはず】


□□□ Sさん元気でねー!!! □□□
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初故障

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そろそろ限界ですね・・・『初』ものシリーズ(汗)。これから、1号もろみを仕込んだり、それを搾ったり、新酒の無濾過生原酒とか酒粕の販売が始まったりしますが、それはそれでその都度記事にしていくしかありませんね。それまで『初○○』を続けるほど、私も強引な男じゃないつもりです(笑)。

最後に、笑える写真をご紹介して、なんとも締まりませんが有終の美(?)を飾りましょうか。これを見て、一発でお気づきになった読者は、それなりにパソコンをいじくっている人だと思われます(笑)。ここまで言っても、まだ私の意図がお分かりにならない方は、きっとそういう表現を目にする機会が少ないんでしょうね。

よく、ブログやツイッターに、文字だけを使って顔の表情を表す文字列が登場するじゃないですか。(^_^)ニコニコとか、\(^O^)/ヤッホーとか、もっと複雑な表情も案外分かりやすく表現できてたりしますよね。(V)o¥o(V)バルタン星人が私のお気に入りなんですが、全角文字ばかりだとちょっと間抜けですね(汗)。

そう思って上の写真を見ると、どう見てもちょっと怒ったような顔してませんかね。私は見たとたんに、この機械が機嫌悪くて怒ってるっていう意思表示をしているように感じて、コイツにも意思があるんじゃないかっていうような錯覚に陥りましたよ(笑)。そう見えたっていうことは、私もそういう顔文字にかなり慣れちゃってるってことなんでしょう。

これは、もろみの温度を測るためのデジタル温度計なんです。本当だったら、『14.3℃』とか表示されているはずなのに、どうやら回路がイカれちゃったみたいで、こんな風に怒っちゃいました。『℃』の表示が、額に浮き出た怒りのシワみたいに見えて、結構マジで腹を立てておられる様子ですね(笑)。

まだ使い始める前から壊れてくれちゃって困りますが、温度計に限らず、蔵の中で使う様々な機械は使っている間に不調になることも多々あります。そうならないように使わない時期にメンテナンスしておけばいいんでしょうけど、なかなかそういうチェックまではしていられませんし、使い始めてから気が付くっていうパターンが多いんじゃないですかね。

酒蔵のように、半年間は全く使わないっていう時期が空いたりすると、余計に久しぶりの始動の際に上手く動いてくれないことはよくあります。ですから、半年ぶりに使う時には余裕を持って事前に動作させてみることが大切です。いきなり実戦配備で使い始めたらおかしかったっていうんじゃ泡を喰いますからね(汗)。

この温度計が、今期の造りの『初』故障ってことになりました。温度計なら何とかなりますけど、一個物の機械で、それが無くっちゃ何もできないみたいなヤツに故障されると本当に苦労します。そんなことが無いように神様にお祈りして、ヤバそうな所は神のご加護で事無きを得るように見て見ぬふりをしながら、何とか来年の春までいきたいもんです。


□□□ 『初』ものシリーズはこれにて終了! □□□
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初水炊き

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・・・もう、『初』ものシリーズにこだわらなくてもいいか・・・(笑)。入蔵してからの様々な初仕事について書いていけば、きっとブログネタには事欠かないだろうとか、下手な考えを巡らせてやって来ましたが、最後にはそれが足かせとなって行き詰るという、まるでイソップ物語のような展開で、このシリーズの寿命も尽きようとしております、ハイ。

それも、今日の話題は、酒造りとは何のかんけーもねーんでやんの(笑)。まぁ、ここまで来ちゃったんだから、賢明なる読者の皆様方も温かい目で、イヤ、生温かい目で静観なさっておられることでしょう(汗)。ブログ歴6年目にもなると、そういう冷たい視線にも動じなくなる度量がついてきますなぁ・・・。

とは言え、私にとって、蔵の生活とは切っても切れないのがこの水炊きです。きっと、毎年ブログに書いていると思いますし、それほど岳志家では大いに冬の風物詩となっているご馳走なんですよね。まだ、あんまりそれらしい気候になってきませんけど、寒い時の鍋料理って本当に美味しいじゃないですか。

話は飛びますけど、昨日も書いたように、何だか変な天気が続くじゃないですか。天気はいいとしても、気温が全く下がってこないんですよねぇ(汗)。地球温暖化なんだか、今年だけの異常気象なんだか分かりませんが、タイでは大雨が降って、アメリカでは季節外れの大雪で、日本だってどうなることやら分かりゃーしません。震災後の東北だけは暖かい冬になってくれてもいいとは思いますけどね。

閑話休題。そんな気候にもめげず、今年一発目の水炊きを女房が作ってくれました。中にはいろいろ入れないシンプルなタイプですが、いつも通りの美味しさで、満足満足の夕食でしたね。水炊き専門店で食べるように、まずスープを飲んで、鶏肉を食べて、野菜を煮て、最後に雑炊っていうのが毎度のパターンです。

それにしても、どー見たって、こりゃキャベツ鍋だわなぁ(笑)。最初に投入してあった鳥は大体食べちゃって、その後に野菜を入れ始めたあたりで撮ったのでこんな風になっちまいました(涙)。この後にも、鶏肉団子が入ったりして、写真では鳥肉が2切れしか見えませんが、いくら我が家が清貧の食卓であっても、それだけであるわきゃありません(汗)。

水炊きが我が家の大定番になったのは、仙台のサンセールさんが、かつて毎日のように水炊きを食べているブログをアップしていた年があったからです。そんなに美味しくて飽きの来ないものならば是非食べてみたいと思っていたところに、テレビの番組で美味しい水炊きの作り方をやっていて、そこでハマっちゃった・・・みたいな(笑)。

これからこの冬の間にもう何回かは登場するでしょうけど、こんなに余裕を持って食べられるのは今回限りでしょう(涙)。でも、本年度の初水炊きを、造りに突入した実感と共に味わうことができて、またまたやる気が出てきましたね。食べ物でやる気になれるんだから、ある意味でお得な性格なのかもしれません(笑)。


□□□ 2位・3位・4位が拮抗してますねぇ □□□
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初初暖気

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『初』物シリーズに、ついに私が狙っていたタイトルが出現しました!その名は『初初暖気(はつ・はつだき)』でんがな(笑)。『初』の字がミスタイプされて重なっているわけじゃありませんよ。『初』めての『初暖気』っていう意味です。しかし、これもほとんどタイトルだけが先行した記事だったりして・・・(汗)。

一昨日、初めての『汲み掛け』について書きましたけど、その時に仕込んだ酒母が、次なるステージに突入したって言えばいいでしょうかね。お酒のもろみの赤ちゃんである酒母っていうのは、幼いがゆえに大切に手間暇かけて育てなくっちゃなりません。そのために、いくつもの工程を経るわけですけど、そのひとつに『暖気入れ(だきいれ)』があります。

酒母の育成方法にもいろんな流儀がありますから、ここで一概にご説明はできないんですけど、いずれの方法においても、仕込んだ後に徐々に品温を上昇させて酵母菌の増殖を図る工程が必ずあると言っていいでしょう。品温を上げていく方法自体にもいろいろあるわけですが、それを総称して暖気入れって言うんです。

『暖気(だき)』なんて、私たちの日常生活には出てこない表現ですけど、これも古くからの日本酒業界ならではの専門用語なんだと思います。簡単に言っちゃえば、暖めるっていうだけのことなんですけど、『暖かい気を入れる』なんて日本古来の言い回しそのものって感じじゃぁないですか。でも、日本人になら、何となく意味は通じますよね(笑)。

酒母を仕込んでから数日経ってから、この暖気入れ操作が始まります。毎日少しずつ温度を上昇させていきますから、毎日同じような操作を何日も繰り返すんです。っていうことで、その初日の暖気のことを『初暖気』って言うわけです。その、今年最初の一発目っていうことで、『初・初暖気』ということになると・・・ようやく、説明ができましたね(笑)。

皆さんがよく目にするのは、木製やアルミ製の小さな樽に熱湯を入れて、それを酒母の中にドボンと入れて、グルグルとかき回しているような図じゃないですかね。それを『暖気樽(だきだる)』って言います。もうひとつのポピュラーな方法に、アンカを使った方法があります。これは、暖気樽が中から酒母を暖めるのに対して、タンクの底にアンカを入れて外から暖めるやり方です。長生社では、この方法で暖気入れをしているんです。

今年は、今のところ不気味なくらいに気温が高いですから、冷蔵設備のないお蔵さんは暖気入れなんかしないでもどんどんと酒母の温度が上がっちゃって大変だって言ってましたよ。暖める手間が省けるとはいえ、こちらの意図した温度経過に乗らないと困るんですよね。うちの蔵では、大きな冷蔵庫の中にタンクを入れてありますから大丈夫です。今年の『初・初暖気』も上手いこといきました(笑)。

さて、ある読者からご指摘をいただきました。先日の汲み掛けの記事の中で、「溜まっている液体の中にあるエキスが十分にお米に行き渡るように・・・」という表現がありましたが、この『エキス』っていう言葉がちょっと不適切だろうということでした。確かにその通りで、本当はここには『酵素』っていう単語が入らなくっちゃならなかったんですが、説明を簡単にしようとして、かえって誤解を与えるような表現になってしまいました(汗)。

『エキス』って言うと酒造の世界ではまた別の意味合いを持って使われる場合がありますから、ここでは使っちゃいけなかったですね。スイマセン。お酒に詳しい、某コメンテーターの方から的確なご指導をいただきました。今考えれば『成分』とかでも良かったかもしれません。平にお詫びして、修正させていただきますね。


□□□ 酒ひろしさん、ありがとうございました!(バレバレじゃん) □□□
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初日の出

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・・・もう、『初○○』ブログはネタが尽きました・・・(笑笑笑)。確かに、やることなすこと初仕事であるわけなんだけど、それが連日続くとも限りませんし、記事にしようと思っても大して内容のないことじゃ書くに書けません(汗)。たぶん、今グルッと蔵の中を歩いてくれば、何か思い当たるモノがあるでしょうけど・・・。

わざわざ、暗くて寂しい蔵の中に行くのは止めにして、携帯に入っていた写真で強引に『初』を付けられるのは、この日の出の写真だけでした(笑)。『初日の出』って言っても、元旦のそれじゃなくって、『初』めて蔵に泊まり込んだ次の日の『日の出』っていう、オチの付けようもない展開です(汗)。

蔵に泊まるようになると、外にトイレがあるもんだから、朝早い時間や夜遅い時間に空や山を見上げる機会が多くなります。家にいて同じ時間に起床していたとしても、外に出るっていうことは少ないですから、朝日の当たり始めた宝剣岳の荘厳さに感激するのは、ほぼ冬の間だけって言ってもいいんじゃないですかね。

山の頂から少しずつ日の当たるラインが下りてくる光景なんて、そう目の当たりにできるもんじゃないでしょう。仕事が無かったらしばらく眺めていたいくらいですが、眺めていたとしても、思ったよりも早く山全体が赤くなっちゃいますよ、きっと。後で写真を撮ろうなんて思っていると、あっという間にチャンスを逃しちゃいます。

この写真ほどド快晴みたいな日も少ないですけど、こんな日に駒ケ岳ロープウェイで上まで行ったら、そりゃいい景色が拝めますよ。この写真の向きの反対側、つまり南アルプス方向の山にも雲がかかっていなければ、富士山の頭も見えるかもしれません。秋の紅葉も真っ盛りで、観光には最高の日よりだったでしょうね。そう思いながら仕事をするのも、チトつらいものがありましたけど(涙)。

たぶん6時前後だったと思います。長生社の蔵人は、私以外は全員通勤体制でやっていますから、仕事の始まりは造り酒屋とすると遅いんです。4時に起きて働き始めるなんていう状況はありません。朝起きて、ゴソゴソと準備をして、トイレに出たらこんな光景でした。ハッと目が覚めて、いいパワーをもらえたような気がしましたね。

朝とは違って、冬の間の夜空で私が気に留めているのはオリオン座ですかね。私が夜家に帰って食事をして、再び蔵にもどってくる頃に、ちょうど東の山から登り切ったところなんですよね、この時期は。造りが進むに従って、これがだんだんと天中にあるようになって、そのうちに西の山に差し掛かるようになると、造りも終わりに近づくんです。

うーん、今、造りの終了時点の話をすると、先が長くてとっても気が重くなりそうですから、それ以上はお話ししません(笑)。『初オリオン座』はどうしても上手く写真に撮れませんけど、ようやく造りも終わったと見上げる頃にはどんなお酒が出来上がっているのか・・・それを楽しみにすることにしましょうか。


□□□ 明日は『お初』を見つけるぞ! □□□
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初汲み掛け

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どんな内容でも初を付けて『初○○』というタイトルにしてしまおうとういう、姑息な手抜きに走っている岳志です(笑)。とは言っても、今期の造りがスタートして、全てが事始めであることに偽りはありません。いろいろに頭が回らない時期でもありますから、とりあえずやったことを『初○○』でご報告しましょう。

この写真の図も、毎年一回くらいはお目にかけていると思います。『汲み掛け(くみかけ)』っていう作業をしているところです。このタンクは、直径・高さとも1メートルくらいの大きさで、この日『酒母(しゅぼ)』を仕込んだものです。その酒母に対して行う作業のひとつが汲み掛けっていうことになります。

詳しく説明しだすと込み入ってきますから、とりあえず、酒母っていうのはお酒のもろみの本仕込みの前に少量で仕込む、もろみの赤ちゃんだと思ってください。これが、発酵のスターターになる酵母の培養液になるわけです。酵母菌と麹と蒸米と水を投入してよく撹拌してある、言葉だけで説明すると何とも簡単な代物ですな(笑)。

イメージ的にとらえるとすれば、お酒造りっていうのは、まず最初にお米を蒸して、それを使って麹を造って、次にそれを使って酒母を仕込んで、更にそれを使ってもろみを仕込むっていう厳然とした順番があるわけです。最近の拙ブログもその順番になっていますよね(笑)。本当はもっと複雑に絡み合ってはいますが、順番が前後することはありません。

そんでもって、最初に造った麹を使って、第1本目の酒母を仕込んだわけですが、仕込んだだけで放っておけばいいなんてわきゃありませんから、あれやこれや赤ん坊の面倒を見なくっちゃなりません。その初めての操作が、この汲み掛けって言っていいでしょうね。酒母のタンクが立っちゃうと、「もうこれで逃げられん・・・」と腹をくくって仕事に精を出します(笑)。

やることは簡単です。仕込んだ酒母の真ん中に底の開いた筒を立てて、そこに溜まった液体を周りのお米にかけてやるだけ。仕込んだその日っていうのは、蒸米が水を吸って膨れてきて、簡単に撹拌することはできません。ですから、溜まっている液体の中にあるエキスが十分にお米に行き渡るように、何度も何度も上からかけてやるってことをするんです。

長生社では12時間くらい続けますかね。ずーっとやっているわけじゃなくって、1時間に1回とか2回とかの頻度で汲み掛けをやってます。これが一般的な方法だと思いますが、その他にも、手でダイレクトにかき混ぜるとか、モーターの付いたドリル型をした撹拌機を使うとか、様々な方法があります。お酒造りに詳しい方のために言っておけば、生もとや山廃もとでは全く違ってきますしね。

お昼過ぎに始めて、夜中までやっていることになりますが、これも私の重要な仕事のうちのひとつで、汲み掛けがある晩には飲みには出られません(涙)。いい子になるように念じながらの作業になりますが、こう考えると、出来上がったお酒のどの一滴にも蔵人の手がかかっているってことになって、お酒がいかに貴重な飲み物か分かるってもんですよね。


□□□ 他にどんな初○○があるんだ? □□□
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初出麹

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『出麹(でこうじ)』っていうのは、麹室の中で二昼夜を経て仕上がった麹を外に出すこと、つまりは麹の完成を意味する用語です。先日、今年初めて洗った美山錦が、初めて麹になって出てきたっていうわけです。最初の一発目っていうのは、今年の出来を占う面もありますし、私としてもそれなりに慎重に、あれやこれや考えながら作業しましたね。

まずまずですかねぇ・・・それなりに合格ってところかな(笑)。香りと味と見た目で判断するんですけど、どれも大体はクリアできている感じです。最初っからヘボな出麹じゃ、その後のやる気も失せちゃいますから、まずは良かった良かったってところですね。腕のいい杜氏さんに見せたらダメ出しを喰らうかもしれませんが・・・(汗)。

たった一回の麹造りじゃ何も言えませんけど、昨年の美山錦よりは扱い易いような気はしますね。昨年は米質が硬くて、なかなか麹の菌糸が米の中まで食い込まずに難儀をしました(涙)。それから考えると、ある程度はうまくいったように見えましたね、今年の初物の麹は。これがずっと続けば、気分良く作り期間を過ごせるんだけどなぁ(笑)。

ただし、初回っていうのは、通常の作業状況と違うっていうような場面も多くて、たまたま上手いこといったとも考えられますから油断は禁物です。それに、これは毎年感じることなんですけど、気温が下がってくると原料処理もうまくいかなくなることも多くて、造りが進行するにつれて納得いかない率が上がっていくような気もしてます(汗)。

蔵に入って22年目、杜氏役をやるようになって14年目になるわけですが、さすがにこれだけやってくると、その年初めての麹造りだとは言え、仕事にまごつくようなことは無くなってきましたね。「えーっと、あれってどうやるんだったっけ?」みたいな迷いはどこにも無くって、かえってつまらないくらいです(笑)。

今年は特にそんな印象が強いんですけど、どの作業もついこの間までやっていたような感覚で取り組んじゃうもんだから、何だか半年ぶりっていう新鮮さが無いんですよねぇ(汗)。その分、気負いが無くていいのかもしれませんが、こいつぁ余裕があるっていうよりも、年をとって一年が過ぎるのが早くなってきたんじゃないかと思ったりして・・・(涙)。

それでも、今年の製造方針の中での挑戦はいくつかあって、当然麹造りにも目するところはありますから、そういう点については昨年と違ったやり方になるし、一体どうしたらいいのか手が止まることはありましたね。その辺のポイントが上手く作用して、出麹の良さにつながってくれればとてもうれしいんですけど、そう結論付けるのはまだまだ先のことです。

とにかく、麹室の中をひと回りお米が駆け巡りましたから、とりあえず順調にスタートができて気分も落ち着きました。まだまだ、今年初めてっていう作業は続きますが、毎年が一年生のつもりで、緊張感を持って新鮮さを楽しみたいですね。


□□□ 3位でも4位でもどーでもよくなってきました(笑) □□□
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初洗米(つづき)

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昨日の記事の中で、毎年お米の性格は違うから、例えば、お米を何分水に浸漬するかっていうことは、小試験を何回かやって確かめながら決めていくってなことを書きましたけど、そんじゃ、その小試験って一体どうやるんでしょうか?一度にたくさんやって失敗しちゃいけないから、小規模に浸漬のテストをするっていうことはお分かりでしょうけどね。

やっていることを単純化するために、お米を水の中にザブンと漬けて、ある一定の時間が過ぎたら水から揚げて、しばらく水を切ったらその重さを量るっていう行程で考えてみましょう。ここで一番知りたいのは、水に浸しておく時間です。その時間さえ分かっていれば、誰がストップウォッチを持っても、同じ結果になるはずですからね。

お酒の原料であるお米に、原料処理段階でどれくらい水を吸わせるかっていう話になると、ある程度の内容になっちゃいますから今日はそこは省くとして、麹を造る、あるいはもろみの仕込みをするのに最適な蒸米にするように、蒸す工程の前にお米がどれくらい水を含んでいるかはとても重要なファクターなんだと思い込んでください(笑)。

例えば、30%の水を吸わせたいとしましょう。100kgのお米を水に漬けて130kgになるようにするわけです。それにはいろんな要因が絡んできますが、とにかくそれは全て無視して、何分何秒っていうことさえ分かれば、大体間違いなく30%の水を含ませることができるっていう状況です。

その時間を知りたければ、少量、例えば1kgのサンプルを20個作っておいて、浸漬時間を1分から20分まで変えて水から揚げて、そのそれぞれの重さを測れば、長く浸しておいたものほど多く吸水しているわけですから、大体の傾向がつかめるはずですよね。もしかしたら、20分じゃ全然足りないかもしれません。

まぁ、そんなこたーしねーんですけどね(笑)。これまでの経験から、大体の目安はついていますし、その他の条件を勘案して大まかな予測をつけます。例えば、15分くらいだろうってね。最初に、エイヤってその15分で試験してみちゃうのもありなんですけど、その辺がちょっとしたプロの技になるんですよね、これが。

15分を目安として、最終的にそれより1分早くとか30秒遅く水から揚げるっていう判断をするのは、実は『目』なんですよ。水に浸されたお米って、水を吸うと周りから白くなっていって、ある程度になると真ん中に目玉が残ったような感じになるんです。その目玉の残り具合を見てザバーっと水から揚げるんです。目玉が無くなるほどになったら、完全に吸わせ過ぎになっちゃいます。

その辺の加減は、何年もそんなことばかりやっていると分かってくるもんなんですけど、経験を積めば積むほど誤差範囲が狭くなる気がします。ある程度自信を持って判断できるようになるんですけど、自分にはもう分かるんだっていう気持ちで臨むと、手痛いしっぺ返しを喰らうような結果になることもあって、気を抜くわけにはいきません(汗)。

まぁ、今回はその辺がバッチリ決まったもんだから、気分が良くなってこんな記事書いてんですけどね(笑)。もし、最初の1回の小試験で大体の線が出れば、後はそれに沿ってもう1回くらいやってみれば、正確な時間を確定することができるわけです。その試行錯誤の回数が減れば、効率的な仕事になりますよね。

でも、昨日のブログに酒ひろしさんがコメントをくれたように、「ベテランになればなるほど怖くなる」っていう先輩杜氏からの教えは、その経験と謙虚さをもってしても征服できない領域が酒造りにもあるっていうことで、私のような若輩杜氏には肝に銘じなくっちゃならない言葉でしょうね。偶然、うまい結果になっただけで舞い上がってブログに書いてるようじゃぁ、まだまだってことでしょうなぁ(汗)。


□□□ 造りの間は記事をもうちょっと短くしなくっちゃ □□□
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初洗米

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昨日とはうって変わって、何とも余裕が無くなっている岳志です(涙)。やっぱり、いろいろが始まっちゃうと、思わぬことも起きたりなんかしていけません。全ての作業が軌道に乗っちゃえば心配事も減ってくるんですけど、あれやこれやで頭が一杯になっていて、ブログを落ち着いて書いていられないっていうか・・・。

それでも、酒造りは待ってはくれませんから、次々に作業は始まっていくわけで、あまり考えなくてもいいように、携帯に入っている写真から記事を書いていきましょう。ちょっと小さく写しちゃいましたけど、これが今年の美山錦です。昨日、初めてお米を洗ったんですけど、朝からお米とにらめっこしながら、あっという間に半日が過ぎちゃいましたよ(汗)。

その年のお米の性格が分かっていませんから、最初にお米と顔を合わせる日っていうのは、毎年緊張しますね。今年の傾向を占う意味もありますし、昨年のデータが当てはまりませんから、その取り扱いは手探り状態になるわけです。例えば、お米を何分水に浸漬するかっていうことも、去年と同じわきゃありませんから、小試験を何回かやって確かめながら決めていくんです。

まず、精米したお米が入っている袋を開けて御対面したファーストインプレッションは、ちょっと粒が小さいような気がしましたね。それから、腹白が多い感じ。心白率は例年よりも高いかもしれません。どんな麹、そしてどんなお酒になるのかは、まだしばらく経たないと何とも言えないんですけどね。

粒の大きさに関しては、ある農家さんから聞いた話では、モミの段階で収量が上がったような気がしていても、モミすりをして玄米を取り出して見たら案外小さかったっていう話はよくあることのようで、天候の関係でモミ殻が厚くなっていたりするとそういう傾向になるんだそうです。長野県内の作況指数はちょっと不作くらいだったようですから、事前のうわさでは豊作っていう話もありましたけど、そんな状況だったのかもしれませんね。

『心白(しんぱく)』っていうのは、酒米に特有の性状を表す言葉で、お米の芯の部分に入る不透明な筋状の部分のことです。一般的な飯米は全体が均一に半透明ですが、そういう部分があることで麹が造り易くなるって言われている、酒米が具備する特徴のうちのひとつです。心白については、まずまず例年通りの割合で発現している気がしましたね。

『腹白(はらじろ)』は、その心白が中心からずれちゃった場合に、精米していけば当然その心白の部分も削られていくっていうことになるわけで、うまいこと中心に残らないで精米される部分に引っかかっちゃうと、そこが白く目立って表面に顔を出すんです。腹の部分が白いっていう意味で腹白って言うんですけど、これはもしかしたら一般的な酒造業界の用語じゃないかもしれません(汗)。

心白を持った米は多い方がいいし、逆に腹白は少ない方がいいわけですが、そんな今年の美山錦の面構えを見ながら、初日の洗米作業はまずまず成功でした。少しホッとしながらも、今度はそれを麹に仕立てなくっちゃなりません。「もう、気は抜けないんだなぁ」と思いながら蔵の中を駆け回る洗米初日でした。


□□□ たまに3位になるのも刺激があっていいですね(笑) □□□
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入蔵

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ついに、蔵への泊まり込みが始まりました。本格的な造りに突入です。頭を丸め、身辺を整理し、家族と別れの盃を交わして出てきました(ウソ)。これまで準備がバタバタしていたもんだから、蔵で私が寝泊まりする部屋の片づけがまだできていませんが、布団さえ敷ければ住めば都なわけで、とりあえずひとりで入蔵祝をやってます(笑)。

差し入れ多数!!!皆さん、本当に本当に、ありがとうございます!!!このブログを読んで、そろそろ岳志も蔵に入るだろうからって、いろんな方にご心配をいただきました。送っていただいた方も、会社まで来ていただいた方も、そういうつもりじゃなかった方も(?)感謝感謝です。これで、しばらくは、つまみには苦労しなくて済みそうです(笑)。

まずはZENさんが昨年も送ってくれた『焼きうるめ(500g×2袋)』。こんなに大量の焼きうるめなんか、そう簡単に食べ切れるもんじゃありません(汗)。「開封後はお早めにお召し上がりください」って書いてありましたが、そんなの無理無理(笑)。私の大好物ですから、少しずつ小出しにして食べさせていただきますね。

駒ケ根の友人Kさんが持って来てくれたのは、出張で行った『韓国の海苔』と、これも『焼きうるめ』。お祭りを一緒にやった仲なんですが、いつも気にかけてくれていて恐縮です(汗)。忙しい中でも時間が取れて、少しだけでもお話ができたのは良かったですね。韓国まで仕事で出かける彼と、蔵から出られなくなる自分が、妙な対比となって話が弾みました(笑)。

もうひとつの私の楽しみが、女房のお袋さんに頼んで送ってもらった、東京は浅草の『入山せんべい』。見てくれは全く普通のおせんべいですが、美味いんだな、これが。店頭販売オンリー、地方発送不可っていうお店のようですが、正にお煎餅の王道っていう感じの味です。小腹がすいた夜中にポリポリやるのがいいんじゃないかと(笑)。

そんでもって、本日のお飲み物は、先日モルト侍が来駒した時に持ってきてくれた、シングルモルトの『インペリアル』。まだ、お酒は搾れてませんから、こいつをチビチビ、うるめをバキバキ、煎餅ポリポリで、とても日本酒蔵の入蔵祝いとは思えませんが、その辺の懐の深さが、今年の信濃鶴の味の決め手じゃないかと思っとります(笑)。

最後にひとつ、奥のパソコンの画面に映っているのは、遠く北海道のイチョウ並木の見事な黄葉の様子。このブログのメインコメンテーター、まっちーさんがメールで送ってくれたものです。何枚かありましたが、本当にきれいですよ。信州にはないスケールの広さを感じますね。こういう写真も私の気分を和らげてくれてくれて、気持ちよく入蔵できるっていうもんです。

皆さんにこんなに応援されていますから、酒造りに命をかけても悔いはないですね。何としても、美味しい鶴を飲んでもらわなくっちゃなりません。明日は洗いつけ(初めての米洗い)だってぇのに、こんなに飲んでていいのかっていう若干の負い目はこの際無視して(汗)、今期もしっかりとやれそうな気になっている岳志でした。


□□□ 3位だったり4位だったり・・・ □□□
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