専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

春の訪問者(その1)

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ようやく春が近づいてきたかと思える天気になってきたんですかね。今年ほど、早く暖かくなってほしいと願う春はありません。とにかく、被災地域だけでもいいから、少しでも過ごしやすくなってほしいものです。寒さで肩を震わせていなくていいだけでも、復興への歩幅が伸びるような気がしますからね。

そんな春の訪れと共に、長生社にもお客様がちょくちょくと来て頂く機会が増えてきています。って言っても、酒販店の皆さんとか、業界関係の方っていう意味なんですけどね。皆さん酒蔵の仕事内容を良くご存知の人たちばかりなもんだから、春になれば蔵にも少しは余裕ができてくるっていうことをちゃんとご存知なんですよね(笑)。

ついでのご案内っていうことじゃないんですけど、一般のお客様は、申し訳ございませんが、長生社では蔵見学等は実施しておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。なにせ、蔵がそういう風にできておりませんし、来ていただいてもご案内できる社員がいないんですよ・・・(汗)。

今日お見えいただいたのは、長野県内の元気な酒販店さん3名プラス業界関係者の方1名。私の知る限り、この方たちほど元気な酒屋さんは県内にはそうはいないでしょう。私とほぼ同年代なんですけど、企画力、情報発信力、販売力は素晴らしいものをお持ちだと思います。何よりも、本気になって酒屋をやっておられる姿勢に敬意を表しますね。

特に、長野県内の地酒の素晴らしさを、県内県外に向かって発信していくっていうスタンスでご商売をなさっていて、地元のお酒をとても大切にしてくれることは、私としても有難い限りなんですね。県産酒に誇りを持っていただけるように、造り手としても本気になって地酒の品質を上げていかなくっちゃならないと思わされるような皆さんなんですよ。

今回は、とある商品企画についてのご相談と、蔵の様子を見にお越しいただいたんです。信濃鶴は特別商品っていうのはほとんどリリースしないもんだから、ある意味でとても付き合いの悪い蔵だと思うんですけど(汗)、そんな鶴の商品をある場面に当てはめて使っていただけることになっていて、その打ち合わせっていう感じでしたね。

私とすれば、そういう事務的な話よりも、元気のある同業界の人たちとの意見交換っていうのが、自分にとってとてもいい刺激になると思っているもんだから、そちらの方を重要視して完全ウェルカムでお迎えしたような次第です。期待通りに、皆さんの生き生きとしたお話が聞けて、とても楽しかったですね。

そういう、何と言ったらいいか、力を与えてもらえるような訪問者が舞い込んできてくれるような風が吹いてくると、会社としても、少しはいい方向に進めているような気になれるんですけどね。純米蔵にした成果なんていうのは未だに得られてはいませんけど、それ以前には全く吹いていなかった風を感じるのも、また確かです。

あ、写真ですか?これは、先日娘と食べたイチゴパフェです。みんなで手タレ写真を撮るのを忘れちまったもんだから、意表を突いて使ってみました(笑)。明日もまた、面白いお客人がお見えになる予定ですから、今度は忘れないようにしないと・・・。


□□□ 定番の4位は落ち着くなぁ(笑) □□□
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初納豆

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ちょっとつまんない記事が続きましたから、ここでワクワクするお話をしましょう!そうです、写真をご覧になればお分かりの通り、ついに私の納豆断食が解けたんですよ!ウレシー!あまりいいことのない最近ですが、こいつは素直に喜びたい話題です!こういうのを、『小さな幸せ』っていうんですかねぇ・・・(笑)。

造り酒屋の事情にある程度お詳しい読者の方ならお分かりでしょうが、基本的にお酒を造っている期間は納豆を断つっていうのが蔵のしきたりです。なぜかって言うと、お酒造りに欠かせない麹菌が納豆菌に汚染され易く、一旦納豆菌がはびこると駆逐するのが容易ではないからなんです。ですから、厳密に言えば、醸造期間のうちでも麹を造っている間の決め事っていうことになりますかね。

このブログにも書きましたが、長生社ではもう2週間以上も前に麹は造り終わってるんです。ですけど、その後の麹室の片付け、掃除、殺菌にしばらくかかっちゃったんですよね(汗)。そのことだけをやっていられれば5日くらいで終わるんですけど、他の仕事もしなくっちゃならないし、地震で大騒ぎにもなりましたからね。

いくら麹を造り終えたからといっても、すぐに納豆を口にして、納豆菌の付いたような手で麹室の中のものを触ったりしたら元も子もありません。ですから、はやる気持ちを抑えに抑えて、麹関係の片付けが全て終了するまでは我慢してるんです。今年は、震災に気を取られていて、我慢してる感覚はありませんでしたけどね。

ニュースによると、スーパーから納豆が消えてるらしいじゃないですか(汗)。いったい、それはどうした巡り合わせによるものなんでしょうかねぇ。今回の災害の影響って言ったって、納豆の主産地が東北のわきゃないし、確かに茨城の水戸納豆なんかは有名ですが、それ程の生産量を誇っていたとも思えないんですけどね。大いなる謎です。

そう言えば、トイレットペーパーもないみたいですね。これも理由がよく分かりません(汗)。被災地に送るっていったって、日本中のトイレットペーパーを送ったら使い切れないほどになっちゃうじゃないですか。乾電池やカセットガスボンベがなくなるのはまだ理由も分かりますが、棚からなくなることの理解に苦しむ生活物資も多いんですけどね。

駒ヶ根なんて、今回の地震の影響は全くと言っていいほどありませんでしたが、ニュースで騒がれているような買い占め行動は同じ様に起きているみたいです。これは、自分のためっていう部分もあるでしょうが、被災した知人や親戚に送ってあげるために買い込む人も多いのかもしれないなんて思ってるんですけどね。

今回の場合、実際の被災地ばかりじゃなくって、東京にも大きな影響が及んでいますよね。我が家にも、水や乾電池があったら送ってくれなんていう話が来るみたいです。身近な人への気遣いと、買い占めはしないようにっていう社会からの要請とのトレードオフは難しいものがあるでしょうね。特に、親戚なんかに頼まれたら、やっぱり買いに行っちゃうかもしれません・・・まぁ、ほとんど売ってませんけどね(汗)。

話がエラク逸れましたが(汗)、女房がどこぞから手に入れてくれたおかげで、私は今年の初納豆にありつけました。美味しかったですねぇ。食べ慣れてきちゃうと、感動も薄れて、普通に接するようになっちゃうんですけどね。でも、あともう何回かは、飽きるまで納豆をバクバク食べたいです(笑)。


□□□ 定位置の4位に戻ったけど高得点だー! □□□
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写真整理

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昨日、あの記事を書いてから、『天国への階段』が無限ループで頭の中を駆け巡っている岳志です。あまり個人的な記事で皆さんを巻き込んじゃいけないとは思いつつ、書かざるを得ませんでした。スイマセン。皆さんには、コメントやメールで優しい言葉をかけてもらって、本当に、ありがとうございました!

そんなこんなで、テンション下がり気味なので、ちょうどいい機会ってことで、今日は未使用写真の在庫一掃ブログにしますね。写真が小さいですけど、1枚ずつクリックするといつもの大きさのものが見られるんじゃないかな。かなり昔のものもあるので、ブログ用のフォルダーの中から見つけるのが結構大変だったりするんですよ(笑)。

【1枚目】これは、すごく以前になっちゃって、よく分からない写真(汗)。昨年、久しぶりにブログランキングで3位になった時に撮ったと思われます。

【2枚目】こいつも、今となっては使用目的がよく分かりません(笑)。パソコンのお引っ越しをした時に、何かをコピーしているの図。

【3枚目】タイガーマスク現象の時にユーチューブから撮ったもの。あの時には、伊達直人は極々一部の人たちでしたけど、今の日本は全員がそういう気持ちを持っているんじゃないですかね。震災が私たちに思い出させてくれました。

【4枚目】まだまだ寒い頃の仙丈ケ岳。手前に干しものがあったりして、厳しかった造りの季節を思い起こしますね。ちょっと、背筋がゾッとしたりして(笑)。

【5枚目】バーArikaでのワンショット。いつだか分かりませんが、ベルギービールを2本も開けてご満悦。この後は、きっと寝込んでたはずです(汗)。

【6枚目】これは、hamaちゃんが、どーゆーわけかブログランキングの上位に殴り込んできて、ベスト10入りした時のもの。hamaちゃんと、えっちゃんと、私の3人がトップページに並んだっていう奇跡(笑)。

【7枚目】えっちゃんがくれた三澤コーヒーを女房が蔵で入れてくれた時の写真。蔵でコーヒーの香りがすることなんて、めったにないことですね。

【8枚目】駒ヶ根のブログ界に革命を起こした、横浜の鶴チューSくんのニコニコ動画生放送の画面。おかげで、越百にも機材一式が用意されることと相成りました。なんで私がやる羽目に陥ったのか分かりませんが、ハイテクニックを駆使するが故の、ソフト設定の複雑さに閉口しましたね(汗)。でも、楽しいですよー(笑)。

【9枚目】純米大吟醸の粕抜きのシーン。もう、蔵では吟醸関係の仕事はほぼ終了しましたね。全部ビン詰めされて、冷蔵庫に眠ってます。

【10枚目】3月に入ってからも、結構雪が降ったりしました。どうして、今年は暖かくなるのが遅いんでしょうか。ちょっと、神様は意地悪なんじゃないですかね。それとも、震災後だからそう感じるだけなのかな。被災地の皆さんが心配です。

【11枚目】今季の最後の仕込みの日の写真。いつもだったら、喜び勇んで飲みに出かけるのに、今年ばかりは気分が乗りませんでしたね。

【12枚目】インフルエンザにかかった女房がもらってきた、特効薬のリレンザ。肺に吸い込むタイプで、専用の用具と一緒になっています。現代の特効薬らしく、ハイテクな雰囲気を漂わせています(笑)。おかげ様で、女房も娘もほぼ回復したようです。

パソコンの中でブログ用の写真を、ある期間を区切ってまとめておかなくっちゃならないもんだから、定期的に写真整理が必要になります。このタイミングで、携帯の中の写真も全てクリアするようにしています。これで、ちょっと清々しましたが、ブログに使える写真は1枚もないってことでもあります(汗)。明日からは、ちょっとキョロキョロしてブログネタを探すことにしますね(笑)。


□□□ 写真のアップが大変なんだな □□□
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天国

苦しかったか?
何日か前に、火葬されちまってたんだってなぁ、お前
もう、会えもしないじゃないか

みんなで必死に探してたんだぜ
ご両親は避難所で、奥さんも職場で確認が取れたけど
お前だけ、どこからも出てきやしなかった

二週間経っても消息がつかめないなんて、お前らしくない
だから、正常な状態じゃいないだろうとは思ってたけどな
病院のベッドにいるか、まだ救助されないで孤立してるか
犠牲者の数が万人単位になるに及んで、遠くで覚悟はしてたさ

グーグルの消息情報から親戚の伝手まで使えるものは全部使った
ネットに載った写真は、みんなで駒ヶ根に来た時のやつだったんだぜ
結局、最後は人づての情報だったようだけどな

お前の最期がどうだったのか、今は知る由もない
話の断片をつなぎ合わせるだけだ
もう少し時が経てば、もっとはっきりした証言が聞けるかもな

けどなぁ、みんな怒ってんだぞ
市役所のサーバーなんてほっときゃ良かったんだ
なんで見になんか行ったんだよ
そんなもん後でどうにでもなるじゃないか、大バカタレが!

まぁ、死んでて普通の状況だから、お前ばっかりは責められん
社長としての責任感半分と、津波に対する認識不足半分ってとこか
埼玉育ちのお前が津波って言われてもピンとこなかったのかもな

でも、良かったんじゃないのか
お前は見つけてもらえたんだし、持ってた免許証から身元も分かった
最期は奥さんに確認してもらえたんだろ
誰にも会えずに旅立つ人もいるんだかならな

事実が分かっちゃって、みんな気が抜けてるよ
友達っていいよなぁ、こんなに悲しんでくれるんだぜ
オレたちが何をどう精一杯やっても、お前を助けられなかったろうさ
だから、別に後悔はないけど、無念は募るよ

お前は、いつもニコニコしてた
だから、みんなに愛されてた
お前の抜けた穴は、誰にも埋められやしない
つまらんよ

今となっては、お前には何も伝えられないけど
ツェッペリンが言ってたじゃないか
天国への階段は、どこかで手に入るらしい
それを探して、天国へ行くんだ、いいな!

オレたちはもうちょっとこっちでやるさ
お前の分まで頑張るよ
しばらく向こうで待ってろよ
もう苦しいことなんて何もないだろうしさ

今度会ったら、また楽しくやろうぜ
あの時みたいに

じゃぁな
さらばだ、石橋


□□□ 合掌 □□□
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顔出し

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このブログの読者の皆さんならご存知のことなんですけど、写真1枚をほぼ毎日載せていますが、基本的にはこのブログに登場する人物の顔は出していないんです。昨日の写真のように、不特定多数を写したようなものはままあるんですけどね。プライベートな部分を考慮して、ブログ開設当初からその方針を貫いています。

この期に及んでプライベートもありませんから、私の顔くらいどこかで出しても問題はないと思うんですけどね。越百でのニコニコ動画生放送なんかでは、チョロチョロと顔が写っちゃってますしね(汗)。しかし、私のことを美男子だと勘違いしてくれている女性読者もおられるかもしれませんから、今しばらくは顔出しはしないでおこうと思っとります(笑)。

その代わりと言っちゃぁなんですが、その場に集った人の手を貸してもらって、それを写すことで現実味というか臨場感を感じてもらえればいいと思って、手タレ写真をなるべく多く撮ることにしてるんです。これは、私の愛読するとあるブログの真似なんですけど、写される方も気兼ねなく参加できますから、いいアイディアだと思ってるんですけどね。

実は、仕込みの方もひと段落したし、地震災害も復興に向けて今後は長期戦に転じていくだろうっていうことで、私のパソコンの中のブログで使わずに残っている写真整理をまたやりたいと思っていたんです。そこで、いつものように在庫一掃をやろうと思って写真フォルダーの中を見ていたら、上の写真が妙に気になったっていうわけです。なぜなら、これこそ本邦初公開の私の顔の大写しの写真だからだんがな(笑)。

こいつは、なんていうオモチャなんだか分かりませんが。バーArikaのカウンターに置いてあるもので、私のお気に入りの逸品です。越百で日本酒を飲んで、2次会にArikaでベルギービールを飲んで、カウンターのこいつで遊んで、眠たくなって寝る・・・っていうのが私の毎度のパターンです(笑)。

細いビスがたくさんボードに差し込まれていて、それが簡単に出たり引っ込んだりするんです。まずこれ自体をひっくり返して、最初に全てのビスを片側に出した状態にします。そして、そのビスの平面に何か形のあるものを押し付けていくと、その凹凸がビスの引っ込み具合となって表れて、立体的な形を写し取ることができるっていう原理なんです。

やるのは簡単なんですけど、それがきれいに浮き出てくるようにするのは結構難しいんですよ(汗)。押し付けていく時の角度とか、ボードのブレだとか、引き離す時のひっかかりなんかに気をつけてやると上手くいきます。この顔なんか、本当にきれいにできている方です。おでこの出っ張り、メガネ、鼻、その下のヒゲがきれいに浮き出てるでしょ。

Arikaに唯一置いてある日本酒である、鶴のイエローカップが隣に写ってますが、私が飲んだのか誰が飲んだのかは覚えてまへん(汗)。きっと、この後はカウンターに突っ伏して寝てたんでしょう。もうそろそろ、蔵から外に出る季節ですから、鼻の下のヒゲは近いうちになくなります。お分かりでしたかね、こんな顔なんですよ、私(笑)。


□□□ こんな記事書いてちゃ順位落ちるわな(汗) □□□
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外遊




イヤー、本当に久し振りの携帯、っていうかiPodからの投稿です!約5ヶ月ぶりなもんだから、iPodの使い方も投稿用のアプリケーションの使い方も忘れちゃってますね(汗)。テンキーを使った片手日本語入力は、かなり左手に染み込んでいるらしくて、違和感なく親指が動いてくれてますけどね。でも、こいつで入力してると、外に出てきたって感じがしていいですねぇ(笑)。

高速バスで走る中央道も久し振りですが、春がそこまで来ている雰囲気がそこここにあって、残雪のアルプスを背景にして、気分も晴れ晴れします。それよりも何よりも、蔵の中にいないっていうことが、ずば抜けた解放感とそこはかとない不安感を私にもたらしていて、そのチグハグな感覚を楽しんでいます(笑)。こんな気分は、今年初めて蔵から遠出した今日しか感じられないだろうなぁ。

っていうことで、今日は春の長野県清酒鑑評会の研究会で長野市までやってきました。これは、金賞がつくとか賞状が出るっていうコンテストじゃなくって、今季の造りでしぼった出品酒クラスの吟醸酒を出し合って、お互いに評価研究しようっていう勉強会的な要素が大きいイベントですね。簡単に言っちゃうと、全国の鑑評会の事前評価会みたいな感じで、どのお酒を全国に出品したらいいのか意思決定するための意味合いが強いんですけどね。

正直言っちゃって、今年の純米吟醸酒は、私の手には負えないジャジャ馬美山錦のおかげで、思い描く理想のラインからはぶっ飛んだもろみになっちまいましたから、とてもじゃないけど自信があるなんて口が裂けても言える代物じゃありません(涙)。まぁ、それが分かっていて、無謀な挑戦を挑んだ私も私ですけどね(笑)。あとは、手を抜かずにやり切ったことだけを信じて、あのお酒の熟成を待つしかありません。無為自然の風がどう吹くのか楽しみにしてるんですけどね・・・。

鑑評会の結果自体から言えば大した成績じゃなかったんですけど、そんなことは毎年のことで、気にしてちゃいけません(笑)。全国新酒鑑評会で金賞を受賞した時だってそうでしたからね。とはいえ、上述のような理由で私には自信の欠けらもないもんだから、今日は結構それなりにへこんでいるわけです(涙)。けど、審査会までにはまだ1ヶ月もありますから、そこでの結果がどうなるのかは、神のみぞ知るでっせ。あとは、運を天に任せて他力本願でいきましょう(笑)。

久し振りにバスの中で小さな画面に向かってポチポチやってたら、気持ち悪くなっちまいました(涙)。やってみて分かったんですけど、手荒れで指先がガサガサしてるもんだから、iPodのタッチ画面の反応が鈍い鈍い(笑)。何回か押さないと気がついてもらえないことが多かったですね。これからは、携帯投稿が増えてくるでしょうから、早いところ慣れちゃいたいもんです。


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ビン火入れ

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今回の地震発生以降、どういうわけかこのブログのアクセスが増えて、それと共にブログランキングのポイントもいつもより高い状態が続いていました。おかげ様で、ランキングでは久しぶりの2位になることもできました。ポイントだって、2000を超えることなんてこれまで数えるほどしかなかったのに、今回は何日か超えてましたね。

しかし、その効果も薄れて、段々と定位置の4位が視野に入ってきました(笑)。まぁ、このくらいの方が私としても落ち着きますから、それはそれでいいんですけど、振り返ってみると、あれ以来地震のことしか書いてないですね(汗)。別の話題で書き始めるんだけど、何とかこじつけて地震関連の方向へ持っていってる、みたいな・・・。

仕込みが終わって、自分の中に余裕ができるはずだったんだけど、その部分に全て地震のことが入りこんじゃって、いまだに何か落ち着かない日々を送ってます(汗)。地震が凄かったんだか、津波がひどかったんだか、原発が手に負えないんだか、いろんなことが頭の中をめぐっているもんだから、ブログもそんな風になっちゃったんでしょう。

ふと我に返ると、蔵の仕事の方はそれなりにひと落ち着きしてるんですよね。麹室の片付けは粗方終わってますし、しばらくの間ため込んで何が何だか分からなくなる直前だった帳面仕事も追い付きましたし、新酒の火入れ作業も順調に進んでいます。ここにきて、ようやく、「もうしばらく酒造りはいいや」と思えるようになりました(笑)。

そういった意味で、区切りのひと仕事になるのが、純米大吟醸のビン火入れの作業ですかね。ビン火入れっていうのは、普通の新酒は加熱殺菌をしたお酒をタンクに保存するんですが、品質保持のために商品の形となるビンに先に詰めてしまってから、そのビン自体を加熱殺菌するっていうやり方です。お酒の内容成分が外へ逃げることがないので、主に高級酒に対して採用される方法ですね。

これについては毎年書いていますけど、結構大変な作業なんですよね、これが(汗)。一升ビンと四合ビン合わせて2000本近くになりますから、もうこりゃ数との戦いになるわけです。写真手前の青い大きなコンテナに、合計32本の一升ビンが入ってるのが見えますが、これをひと単位としてやっていきますから、2000本をこなすとなるとかなりの回数を繰り返すことになるんですよね。

でも、この仕事も、この2日間でようやく終わって、気分的にも清々することができました。そうなるってぇと気合も入って、残った時間で麹室の最後の洗い物もやっちゃって、完全に自分を解放した・・・ようなつもりになってみました(笑)。本当は、他の仕事がゴマンと残ってんですから、そんな気分になってちゃイカンのですけどね(汗)。

地震の話題からだって、今後しばらくは逃げるわけにはいかないでしょう。いくら息を止めて我慢しても、頭の中にある水分が目からにじみ出てくるようなニュースがまだまだ多すぎます(涙)。でも、最近、悲しい話の間に、心が震えるような感動に涙することも多くなってきたような気がします。今がドン底だとすれば、あとはいいことしか待ち受けていません。これからも、事あるごとに、東北エールブログを書いていきますね。


□□□ ずっと2位にはいられまへん(涙) □□□
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インフルエンザ(つづき)

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数日前に、娘がインフルエンザにかかったなんていう記事を書きましたが、当然の流れというか、そうなる可能性は大きかったっていうか、まるで絵に描いたように女房がインフルエンザに感染しました。2年前に娘がインフルエンザにかかった時には平気だったもんだから、今回もこれといった防護策を取らずにいたようです。世の中を甘く見たな・・・(笑)。

早速、お医者さんに行ったみたいなんですけど、数日前に娘の分はあったのに、今回は特効薬『リレンザ』はないって言われたみたいです。正確に言うと、最新のリレンザは在庫切れだったみたいで、旧タイプのものをもらってきてましたね。新しいタイプは地震の被災地に重点的に出回っているからっていう説明だったみたいですよ。

当然、そうしてもらわなくっちゃなりませんよね。寒い中で、厳しい生活を強いられている避難所でインフルエンザなんかが流行ったら、大変なことになるでしょう。私の女房のことなんかはどーでもいいですから(笑)、ぜひ被災地の皆さんに優先的に使ってあげていただきたいですね。何をするにも被災地最優先でいいじゃないですか。

女房がふせっている中、新型リレンザで劇的な回復を見せた娘は、晩御飯を全て用意して待っていてくれました。もう、中学の2年ですし、昔から台所の手伝いをよくしていたこともあって、ちゃんとした料理を作ってくれてましたよ。娘が作ってくれたご飯なんて、何食べても美味しいに決まってんですけどね。

娘の料理を暖かい部屋で食べていれば、こんなに幸せなことはないんですが、これと全く正反対に、満足にストーブもたけない避難所の冷たい床の上で、肉親の安否を気遣いながら寝ているお年寄りがいるかと思えば、どうしたって心の底からその場を楽しむ気にはなれません。なんのことはない普段の生活が、いかに幸福なものであるのかを噛みしめるばかりです。

戦場ワインアドバイザーと化している仙台のサンセールさんからは、日々仙台の情報が入ってきています。津波の跡に残されたボロボロの車の凄惨さは正面衝突した車の比ではないと、言葉では伝えられないほど悲惨なボディの表面を目の当たりにして、改めて津波の恐ろしさを実感して、膝ガクガクもんらしいですよ(汗)。

また、サンセールさんは退職したとはいえ、錦本店では1日も早い営業再開を目指したいところですが、昨日ようやく営業車にガソリンを入れられたんだそうです。注文を御用聞きしても、普段の半分も入らないとのこと。飲みに出る人が激減しているんでしょうし、飲食店自体も通常の営業にこぎつけられずに、既に死活問題になっている模様です。

地震時に宮城の酒蔵にいていまだに足止めを食らっているすぱいS君からは、その酒蔵の様子が写真で送られてきましたが、煙突は折れ、外壁は落ちて散々な様子ですね。蔵なんか跡形もないメーカーさんもあるわけですから、それに比べればよっぽどマシなんですけど、酒造りの再開がどれほど遠いのかは、その写真からでは分かりませんでした。

いつもの日常が、いつも通りに流れていくことの幸せを、これほどまでに切実に感じることはないわけなんですけど、それが被災地の皆さんのいつもとはかけ離れた非日常の姿から想起されるっていうことがとても切ないですね。被災者の方々の心穏やかな日常が一日も早く戻ってくることを願って止みません。


□□□ ランキングが2位だっていうのは非日常だすな(汗) □□□
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ニコ動越百

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最近、越百に行っても、まともに飲めたためしがありません(涙)。いやいや、ちゃんとお酒は出してくれるし、つまみだって用意してくれます。先日も、常連メンバーで昼からお好み焼きを作っていて、そこにも呼んでもらって、とっても美味しい広島風お好み焼きをたっぷりと食べさせてもらいましたしね。

しかししかししかし、そういった諸々のことは全て私を釣るためのエサであって、えっちゃんを始めとした関係者の意図は、私にある仕事をさせようという目論見にあるんです。私としても、世の中で一番世話になっている居酒屋からの要請となれば、喜んで一肌脱ぐつもりはあるんですが、なにせ不慣れな分野なもんで、毎度四苦八苦なんですよ(汗)。

その仕事とは、『ニコニコ動画の生放送を越百のパソコンからできるようにする』こと(笑)。えっちゃんたちを完全にその気にさせちゃったのは、このブログでも記事にした通り、横浜の鶴チューS君でした。彼が始めたインターネットを使ったリアルタイム動画配信の楽しさに、みんなしてハマっちゃったと言えばいいでしょうかね。

えっちゃんは、そのためにパソコンをはじめとした必要機材一式を買っちゃって、やる気満々なんですけど、生放送をするための、当然かなり複雑になるであろうソフト等の設定は「岳ちゃんの仕事だから!」っていうことに、知らないうちになっておりました(汗)。無意識のうちに仲間を扇動する彼女の能力は、企業経営にでも生かせばいいかもしれません(笑)。

パソコンには少しは詳しい方かもしれませんが、このテのことには全く疎い私は、当然、先駆者である鶴チューS君に教えを請うわけです(汗)。ところが、ある程度のレベルのことをしようとすると、いくつものソフトを絡み合わせて画像や音声の処理をさせなくっちゃならなくて、かつ、その各々が非常に細かい設定を要求するもんだから、私とすればパニパニ状態になっちゃうんですよね(涙)。こういう場合、私は『論よりRUN』の精神で難題に取り組むことにしています。

『論よりRUN』・・・すなわち、いろいろと理屈をこねてるよりも、とりあえずはやってみろっていう意味なんですけどね。私が大学時代に入っていたサークルが、バリバリもバリバリのパソコンオタクの巣窟でした。当時羽振りを効かせていたBASICっていうプログラム言語の最終実行命令が『RUN』っていうコマンドだったもんだから、開発しているプログラムがうまく動くかどうかは、頭で考えるんじゃなくって、とりあえず何でもかんでも実行してみろっていう、先輩からの教えだったんです。

結果に至る道筋がよく見えなくても、とりあえずやってみて、できればOKだし、できなきゃどこかに問題があるっていう判断で対策をとって一歩前進する・・・そんなに簡単には割り切れないでしょうけど、大津波に襲われた原発の事後処理の現場は、後手後手に回った対策は非難されるとしても、そんな手探りの方策しか取りようがないんじゃないですかね。

この技術大国日本が、人知の粋を尽くして造り上げた最先端技術の塊である原子炉に、こともあろうに単純なホースで水をかけてんですよ。それも、最初に用意した放水車じゃ、原子炉建屋内まで届きもしなかった・・・そんなの、見ようによっては4コマ漫画のオチにもならないっていう世界じゃないですか。

でも、それでいいと思うんです。1000トンのプールに1リッターの水が入ったって意味はある。笑うんなら笑ってみろじゃないですか。鍛え抜かれたハイパーレスキューの隊員が、家族に心配をかけたと言葉を詰まらせるほど命がけの現場を誰が笑えるでしょうか。「日本の救世主になってください」とこれから現場に向かう亭主にメールをした奥さんの天晴れを、賛美こそすれけなす人はいないでしょう。様々な方面からの思惑なんか脇に置いて、日本の英雄が活躍する現場に、無条件の声援を送りたいです。


□□□ まだまだ2位! □□□
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インフルエンザ

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2日ほど前から、娘が熱を出し始めました。37度台程度だったし、彼女自身は全く元気だったので気にも留めていませんでしたが、昨日になって熱は更に上昇。それ程グッタリしてるっていうわけでもありませんが、体温は39度を突破(汗)。こりゃぁ、インフルエンザかもしれないっていうんで、お医者さんに連れていくと、案の定・・・。

簡易検査でB型だっていうことまで判明。A型とB型とC型の違いが何なのか分かりませんが、とにかくインフルエンザらしい。どうやら、同じ部活の子もかかっていたらしくて、感染源はその辺のルートであったことが濃厚です。大人が39度の熱を出せば活動停止状態に陥りますが、中学生くらいだとそれなりに元気でビックリです(笑)。

休診日だったんですけど、他の子供もかなり診察に来てたみたいですから、駒ヶ根近辺ではそれなりに流行っているのかもしれません。簡易検査で同類だと認識された子供毎にまとめて『リレンザ』っていう薬の治療を受けたようです。これは注射でも、飲み薬でもなくって、肺に吸引するタイプのものみたいですね。大きく息を吸い込む練習をしてから、口に容器を当てて吸い込んだらしいです。

中学に入ってからというもの、小生意気になっちゃって、お父ちゃんのことなんかどうでもよくなっている娘ですが、いつもの元気がないとやっぱり気になります。それなりに食欲はあるみたいですが、熱のせいで真っ赤な顔はしているし、インフルエンザがこじれて重篤な症状になったなんていう話も聞きますから、ちょくちょく様子を見に行きます。この時ばかりは、私におでこを触られても嫌がりません。ついでに頬擦りもしたいんですけど、うつされても困るしなぁ(笑)。

家族のことって、いつでも気遣っているじゃないですか。そんなことは全く当り前のことなもんだから、それをあえて思いやりとかは呼ばないですけどね。しかし、今回の震災で、日本中が思い出しているのが、他人に対する思いやりの気持ちじゃないかと思うんですよね。自分と同じ日本人で、自分と同じ生活水準だった人たちが、自分とは全く違う過酷な環境で、悲しみを押し殺しながら生き抜いているっていうことを、今の日本人は片時も忘れてはいないでしょう。

自分より不幸な境遇の人がいるかもしれないなんてこと、これまでの私たちの頭の中では、あまり意識されていないことも多かったんじゃないでしょうか。それは、日本の国内だけに限らず、世界中に視点を広げてみたとしても、普段の生活の中で自分はどれ程そういうことに思い至っていたろうかと思うんです。今回の地震は、そういう他人に対する思いやりの気持ちを、改めて思い起こさせてくれたような気がします。

そういった思いやりの気持ちって、質素倹約を旨とする日本人の気質の大きな部分を占めているんじゃないですかね。あまり自粛しちゃうのも問題ですが、そういう気持ちがあれば、必要以上の享楽を甘受しようとは思えないはずですしね。何か楽しいことをする前に、一度そこに思いを巡らせることも大切なことだと思います。

それは、人間ばかりじゃなくって、企業に関しても同じことが言えるような気がします。いくら資本主義とは言え、企業活動だって利益の最大化のみを至上目的としていれば、どこかにひずみを生みだしているのかもしれません。何かに対する思いやりが欠けた経営が、今現在の様々な問題を引き起こしているっていうのは、言い過ぎなのかもしれませんけどね。

これだけ大きな悲しみを我々に与えられるのは、戦争か自然災害くらいしかないでしょう。だから戦争はしちゃいけないし、自然には畏怖の念を持って接しなくっちゃなりません。他人に対する思いやりと共に、自然に対する畏怖の念、すなわち自然に対する思いやりを、いやが上にも思い出させるために、時として自然は猛威を振るうのかもしれません。


□□□ なんと2位!!! □□□
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主席

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まずは、この写真。何が何だか分かんないですよね(笑)。蔵の休憩室の柱なんですけど、なんか貼り付けた跡っていうか、紙をはがした残りカスみたいなものが写っていると思います。どーやりゃこんなものがブログネタになるのかっていう感じですが、かすれてはいるんですけど、いくつか文字が見えます。

見えない部分も補って読むと、『第20回長野県清酒品評会』って書いてあるんです。本当は、この下にもっといろいろなことが書いてあって、大きな紙だったらしいんですが、そのほとんどは取れてしまっていて、今も柱にこびりついているのがこの部分だけなんです。古くから長生社に来てくれている蔵人が教えてくれました。

これは、昭和40年代の半ば頃に、信濃鶴が長野県の清酒品評会(今は清酒鑑評会と言われています)で主席優等賞を受賞した時の新聞の一面らしいんです。それが、本誌面なのか、広告だったのかは分かりませんが、この文字の下には、長生社の信濃鶴が今回の長野県の主席の成績だったっていうことがでかでかと書いてあったらしいんですよね。

現在もそうですが、県の鑑評会では20蔵ほどが金賞の栄に輝きますが、その中でも最も成績優秀だった蔵は主席として特別に表彰されるんです。鶴もかつて主席だったことがあって、その時の新聞発表の一面をこの蔵の誇りとして休憩室に長い間貼ってあったんでしょう。お客さんが来る度に、これを見ながらちょっとした自慢話に花を咲かせていた蔵人の姿が目に浮かぶようです。

あまり鼻に掛けるのは頂けないとしても、自分たちの誇りをハッキリと明確に持ち続けることは、とても大切なことだと思います。今回の震災は、当然悲惨なものであったことは事実ですが、私たち日本人に、忘れかけていた、あるいは気が付いていなかった誇りや自信といったものを思い起こさせてくれる機会でもあったような気がします。

殊に、外国メディアの報道の中で、自分たちが寄って立っている精神的な支柱のあり様や、世界がどれほど日本を高く評価していたのかに気付かされることが多いんじゃないですかね。例えば、原発事故への対応については賛否があるでしょうけど、「もし日本人が安全な原子炉を造れないとしたら、他の誰が造れるというのか」と書かれるほど、日本の技術力への信頼感は高いんですね。

案外、私が目から鱗だったのは、日本人のGAMANについてです。日本では、これほどの無秩序な状態に陥っても、誰一人として暴徒化したり略奪に走るものがいないなんていう、私たちとしたら極々当たり前のことを、海外の記者は驚きの眼差しを持って敬服しているようです。この深い悲しみの中にあってさえ守られている日本人の規律と秩序のためのGAMANは、世界中のどこにもないものなのかもしれません。

このカタストロフィを日本が克服できなければ、一体他のどの国ができるのかといった論調には、ある程度の海外からの励ましの部分が含まれているとしても、日本人として意を強くしていいんじゃないですか。一世紀の間に世界で数回しかないような天災は、それを乗り越えられるであろうからこその神様からの試練だったんでしょう。今回降りかかった様々な困難を克服できる者がいるとすれば、それは日本人しかいないと。


□□□ 地震以降アクセス数が多いです □□□
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県出品

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少し前の話になっちゃいましたけど、長野県の春の清酒鑑評会への出品酒を発送しました。出品されるお酒の種類としては、大吟醸クラスのものがほとんどになると思います。例によって信濃鶴は純米大吟醸しかないので、数少ない純米酒規格での挑戦になりますが、最近は純米での出品もちょくちょく目にするようになりましたね。

写真には15本ものお酒が並んでるんですけど、出品できるのは各蔵3点までです。1点につき5本の提出を要求されるので、3点出せば15本っていうことになるんです。なんで5本も必要なのかっていうと、事前の成分分析で1本、予審で1本、決審で1本、公開研究会で2本ってな具合に使われることになるからなんですよね。

大吟醸のもろみを何本か造ればそれ毎に違ったお酒がしぼられるわけですし、しぼっている順番でお酒の味も変わってきますし、いくつかのお酒をブレンドすることもできるので、大抵のお蔵さんは、何点が出品して、そのうちの評価の高かったものを大本命である全国の新酒鑑評会に出品するっていう、予選会的な意味合いもあるコンテストなんです。

きっと、どの県でも、春のこの時期に県単位での鑑評会を開催していると思いますが、今年は東北の宮城や福島あたりの震災の影響が大きかった県では、開催できないのかもしれませんね。県の酒造組合がしっかりと機能していればいいですが、被災したお蔵さんも多いでしょうから、とてもじゃないっていう状況かもしれません。

これまであまり触れませんでしたけど、東北地方の酒蔵の被害状況っていうのは、今のところあまり私の耳には入ってきていません。各県のまとめでも、連絡が取れないっていう蔵もまだいくつもあるようで、状況が把握できていない部分もありそうです。顔見知りのお蔵さんもあるわけですから、安否の確認だけでもできると嬉しいんですけどね。

テレビで放映されたものとすると、陸前高田の津波の映像で、一気に押しつぶされていく酒蔵の様子が何度も流れてましたね。私の知っているお蔵さんのひとつも、跡形もないまでに津波にやられて、何も残っていないっていうことを聞きました。幸いにして、そこの経営者の皆さんはご無事なようですが、果たしてもう一度酒造りができるのかどうか・・・。

明るい日本酒の未来を標榜する拙ブログですから、どんな形にせよ生き永らえて、来るべき日本酒の新時代を一緒に迎えたいものです。この地震は天罰だなんて言って顰蹙を買っていた知事さんもおられましたが、そんな心ない言い方じゃないにしても、これをひとつの区切りとして新紀元のスタートが用意されたわけですから、これを機に日本人のアイデンティティとしての日本酒を再考する機会になればいいんじゃないかとも思ったりして・・・そんな甘い状況じゃないことは十分に承知しているつもりですけどね(汗)。

さて、最後に連絡事項です。戦場ワインアドバイザーことサンセールさんが新しいツイッターを始めたらしいです。下にURLを貼り付けておきますから、皆さんフォロー(って言うのかな)してあげてくださいね!私は、ツイッターはよく分からないので、その内容がブログのように読めるとうれしいんだけどなぁ・・・(笑)。

》》》》》》》》》》 【サンセールさんの新しいツイッター】


□□□ そろそろ定位置の4位に戻りそうです(汗) □□□
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新ビン

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朝早くに大きなトラックが構内に入ってきたと思ったら、ドカドカと荷物を下ろし始めました。何かと思って見ていると、それはグリーンの一升ビンじゃないですか。こんな梱包で送られてくることは珍しいことですし、いつもの業者さんじゃなかったもんだから、「何か変だなー」って思って見てたんですよね。

後で聞けば、何とコイツは新ビンだったんです!新ビンっていうことは、これまで一回も使ったことのないピカピカの新品っていうことです。そりゃぁ、いつもとは違う荷姿のはずだわなぁ。いつもだったら、回収されたリサイクルのビンを、廃品業者さんから買っているわけで、レッテルは付いたままだし、ちょっと汚れてたりするんですよね。

長生社では、ビン詰めに使う一升ビンは、ほとんどが自社のセールスが各酒販店さんから回収してきたものです。日本における一升ビンとビール瓶の回収率は非常に高くて、リサイクルの優等生と言われているくらいなんですよ。その他のビン種についても、かなりの割合で自社で回収したものを使っています。

ところが、最近、グリーンの一升ビンがリサイクル市場でとても品薄みたいなんです(汗)。もう、量が売れる時代じゃありませんから、特に小さな地酒メーカーなんかは少し高級なお酒へシフトしている面があって、そういうものはグリーンビンを使って高級感を出すことが多いからなんじゃないかと思うんですけどね。信濃鶴では、特別純米と純米大吟醸でグリーンの一升ビンを使っています。

たぶん、私が会社に入って以来、初めてなんじゃないですかね、新しい一升ビンなんか買うの・・・つまりこの20年間で初めて(笑)。当然、回収ビンより何倍も高いものにつきますから、これまでは考えもしませんでしたが、そんな我が社でも買わざるを得ないほど流通量がひっ迫してるんでしょうかね。こういうこと書くと、鶴は売れてるからビンが不足してるなんてお考えの方もおられるかもしれませんが、そんなこたぁ全くござーませんぜ(涙)。

地震の時なんかに、酒蔵で一番簡単に被害にあうのがビン類なんですよね。空ビンでも、中身が入ってるビンでも、どこかに落下したら簡単に割れちゃうんですから当然なんですけどね。蔵の倉庫には、空ビンだったら人間の背丈の3倍くらい、中身が入っていれば2倍くらいの高さまでリフトで積み上げてありますから、大きな揺れが来てそれが崩れたらひとたまりもありません。

何千本という一升ビンの割れた現場の写真を見たことがありますが、それは片付けだけでも大変な作業だったろうと推測されました。大量に壊れたビンの中に奇跡的にも割れてないものがあったとしても、片付けの効率を考えたら、それも一緒くたにしてまとめて処分することになるんじゃないですかね。

でも、人間の命の場合そんな風には割り切れないじゃないですか。今回の東北関東大震災では、万人単位の死者が出ることは間違いないんじゃないですかね。普段は人ひとりの命っていうものを大切に大切にしているのに、こんな極限状態になると、一個の命の重さっていか程のものだったのか見失いそうになる・・・。

その人の命はその人にとっては存在の全てのはずで、その重さは無限大なわけです。他者の命を同様に尊重しようとすれば、やはり他人の命もその重さは無限大。無限大は、たとえ何千何万集まろうと無限大なんですよね。一瞬にして命を奪われた何万人と、奇跡的に助け出されたひとりの命の重さは同等なはず。無くした命に無限大の意味を与えるのは、今生きている命。だからこそ、残った私たちは一生懸命に生きなくっちゃならないんでしょう。


□□□ がんばれ東北!!! □□□
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リーデル

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久しぶりに写真付きのブログでいきましょう!地震直後の津波の実況放送や、その後の被災地の映像の凄まじさを見せつけられていましたから、どうも画像をブログに貼り付ける気分にならなかったんですよね。今後は、通常のブログに戻していこうと思ってますから、またいつものように、写真1枚とダラダラ文章っていう構成でいきますね(笑)。

さて、昨日も少しだけお話しましたが、実は、今週の月曜日(14日)に東京に行くことになってたんです。地震のせいで、目的としていた集まり自体が中止になってしまって、誠に残念だったんですけどね(涙)。しばらく前から参加を打診されていて、ちょうどコシキ倒しも終わった後だし、私もとても楽しみにしていたイベントがあったんですよ。

皆さんは『リーデル』っていう名前をご存知でしょうか。オーストリアにあるワイングラスの世界的メーカーです。正直な話、私もそれほど詳しく知ってるわけじゃないんです(汗)。様々な種類があるワインの中にあって、ある特定のワイン専用のグラスを、そのワインを最も美味しく飲めるような形状で作っている会社っていうような理解でしかないんですが・・・。

その名前だけは昔から聞いたことはありました。しかし、しばらく前にあるところからリーデル製のグラスを手に入れたことがあって、それ以来、身近な会社として認識するようになったっていう感じですかね。でも、そのグラスっていうのが、ワイングラスじゃなくて、なんと日本酒用のグラスだったんですよ。

リーデルの吟醸酒グラスっていうと、私たちの業界の中ではちょっと有名なんです。あのリーデルが日本酒、それも吟醸酒専用のグラスを開発したっていうんで、当時話題になったものでした。値段的にはそれ程ベラボーな物じゃなくって、今だって簡単に手に入れられると思いますよ。私も、それをいくつか持ってるんです。

そのリーデルさんが、今度は純米酒グラスの開発に着手していて、その参考にするための純米酒ワークショップっていうのを開催するから、それに参加して下さいっていう依頼を受けてたんです。10種類程度のプロトタイプに同じお酒を入れて利き酒をするっていうような内容らしいんですが、そんな場に立ち会わせてもらえるなんて、めったにない経験じゃないですか。

私なんかの意見じゃ、それ程参考になるとは思えませんが、せっかく声をかけていただいたんだから、多少の無理をしてでも参加させてもらおうと決めてたんですけどね。今回は仕方がありませんが、そんなようなワークショップを何度も繰り返して、最適な形状を見つけていくっていうのがこの会社のやり方みたいですから、また機会があればぜひとも参加させていただきたいものです。

今後いつの日にか、リーデルの純米酒グラスっていうのが発売された日には、その開発に多少なりとも参加したんだっていうことを、子々孫々まで語り継がせるためにも、今回のワークショップを、日を改めていつの日にか開催していただけることを期待しています(笑)。参加ができなくても、出来上がったグラスで信濃鶴を飲んでみたいもんですよね。

最後に一点ご報告です。震災後のサンセールさんの精神衛生上良かれと思って、ネットへのアクセスができないうちは、このブログのコメント欄を彼自身のブログとしてお使いいただいていたわけですが、先ほどメールが来て、サンセールさんの家でもネットにつなぐことができるようになったようです。新しいブログを立ち上げるかどうかは不明ですけど、何らかの情報発信をしてくれるかもしれませんよ・・・。


□□□ おっと、知らない間に3位浮上! □□□
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だいじょーぶねー!!!

そろそろだいじょーぶねー!!!っていうことで、『だいじょーぶ○ー!!!』シリーズは本当に本当に最終回にしたいと思います。全てはまだこれからだし、原発も心配だし、私の友人もひとり連絡が取れませんが、自分として精神的に落ち着きを取り戻してきた気がし始めましたから、今後は通常の生活の中での震災支援っていうことに、なんとか気持ちを切り替えようと思います。

このシリーズの最後に、私が直接この震災から受けた影響のいくつかを書いてみたいと思います。これは、読者の皆さんへのご連絡っていう部分もあるので、広報的な意味合いも込めて記事にしなくっちゃならない面もあるんです。影響って言っても、基本的には参加予定のイベントが中止になったっていうだけのことなんですけどね・・・(汗)。

まずは、地震直後の14日の月曜日だったんですが、『リーデル』っていうオーストリアのワイングラスの世界的メーカーが主催する、『純米酒ワークショップ』っていうのに参加する予定だったんですが、こんな状況でしたし、場所は東京で交通機関も乱れてましたから、そのイベントは当然のごとくに中止になりました。

前々日の土曜日に仕込みが終了してましたから、片付け仕事は社員に任せて、日帰りで東京まで往復する予定でいました。これについては明日にでも記事にしますが、めったにできない経験ですから、多少無理をしてでも参加しようと思ってったんです。延期されて、いつの日にか開催されるのであれば、その時には参加させてもらえるとうれしいですね。

次は、4月12日にさいたまスーパーアリーナで開催予定だった『関東信越きき酒会』が、東北関東大震災の影響を鑑み、今回は中止と決定されました。今年で何回目になるんでしょうか。既に恒例になった感のあるイベントですが、今後1カ月して首都圏での電力不足等による混乱もどうなっているか分かりませんし、心情的にもお祭り騒ぎは控えなくっちゃならないでしょうね。

同様に、5月9日に帝国ホテルで開催予定の『長野の酒メッセin東京』も、全く同様の理由から中止っていうことになりました。このイベントには、私のブロ友関係の皆さんもたくさんお越しいただくんです。お客様なんだけど、知らないうちに信濃鶴のブースを手伝ってもらってたりして、みんなで楽しくやれるイベントなんですけど、これも致し方ないでしょう。

日本酒ファンの皆さんには、かなり残念なご報告になっちゃいましたが、ご理解は頂けると思います。全てが自粛モードになって、日本経済の更なる停滞を招いても困りますが、当面の間は、被災された方々へ向かう気持ちを日本中が持ち続けなくっちゃなりません。また、来年の開催を楽しみに、今年の春のイベントは軒並み中止の方向なんじゃないですかね。

駒ヶ根の私たちは、今回の震災の直接的な影響はほとんど受けていないと言っていいでしょう。停電になるわけでも、灯油が底をつくわけでもありません。しかし、今後は様々な生活物資の供給が滞る可能性は大きいでしょうね。女房が言うには、地元のホームセンターでもカセットガスボンベや大きい型の乾電池なんかは売り切れているみたいですよ。

そろそろ、私の方にも、今回の震災について現場から生の声が入ってくることは少なくなってきました。唯一、サンセールさんがヒマに任せて、このブログのコメント欄をコバンザメ的にブログinコメントとして使って、仙台での被災生活を実況報告してくれてます(笑)。そこでの内容も含めて、これからは明るい材料が増えてくることを、切に切に望みたいです。


□□□ すぱいS君もコメントで実況報告してくれてますね □□□
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だいじょーぶよー!!!

ちっともだいじょーぶよー!!!と言えないのが、福島原発の行方じゃないですかね。今や、地震やその後の津波の経過報告より、何号機が爆発しただの、放射線漏れがどのくらいだのっていう、これから更に状況が悪くなる一方のようにしか思えない実況報告ばかりが目に入ってくる気がするのは私だけでしょうか。

泣きっ面に蜂とは、正にこのこと。電力会社側の説明も要を得ないし、どんどんと具合の悪い原発の数は増えていくし、放射線の単位が上がるほど漏れている量は増えてきているみたいだし、何よりも原因がよく分からないっていうのが怖いじゃないですか。津波は駒ヶ根まで到達はしませんが、放射性物質は風に乗って飛んでくるでしょう。そんなことにならないように、現場の人たちに踏ん張ってもらいたいものです。

今日も、何となく『だいじょーぶ○ー!!!』シリーズで書き始めちゃいましたけど、まだまだいろんな報告が入ってくるので、気分的には書かざるを得ないっていう感じなんですよね。今のところそんなに気が滅入る話はないので、読者の皆さん方には、スイマセンけどお付き合いをお願いしますね(汗)。

今回の地震の名称は、『東北・関東大震災』です。何が言いたいかっていうと、『関東』も入っているっていうことです。ZENさんがコメントで言っていたように、今回案外私たちの頭の中から抜け落ちているのは、大きく被災した関東地域についてじゃないでしょうかね。ハッキリ言って、それはたったひとつ、茨城県っていうことになると思うんですけどね。

今日、電話をいただいたのは水戸市のK酒店さん。こちらからの電話はなかなか通じなかったんですけど、私が送ったメールを見てくれたのか、あちらから電話をかけてきてくれました。命の危険はないだろうとは思っていましたが、お店の被災状況なんかがとても気になっていたんですよね。

話をお聞きすると、やっぱ凄かったんじゃないですか、水戸あたりだって。震度6強だったっていうんだから、大地震って言っていいでしょうね。もう、お店に並べてあった商品はほとんど壊滅状態で、津波は来ないまでも、お酒で床上浸水並みだったみたいです。倉庫の中もひどい状態で、在庫は半分以上無くなっちゃったとか。でも、住宅店舗は鉄骨でビクともしなかったようですし、皆さんご無事で何よりでした。

生活環境はまだまだ大変らしくて、14日にようやく電気と水が通ってひと落ち着きできたようですが、店の前の大通りはひびが入っているし、ガソリンはほとんど手に入らないしで、外へは出られないようです。原発の放射能のことを考えれば、あまり出歩かない方がいいなんておっしゃってましたけど、あながち笑い話じゃないところが怖いです。

今日、もうひとり声が聞けたのが、このブログにもコメントをくれるすぱいS君です。詳しくは書けませんが、彼はお酒関係の仕事で宮城に出張している時に被災して、それ以来どこへも脱出できなくて缶詰めになっているようです。それなりに安全な場所だったために、地震も津波も被害はなかったようですが、電気も水もない中でサバイバルしているみたいですね。今回の体験談は、次回あった時にでもしっかり聞きたいと思います。

自称、戦場ワインアドバイザーの仙台のサンセールさんは、今朝の7時から2時間並んで給水を受け、スーパーの大行列に3時間並んで買い物をするような、戦場さながらの生活をしているみたいです。まぁ、海岸沿い地域ほどの悲惨な避難生活じゃないようですから、それなりに楽しんでいるかもしれません。やることがなくてヒマなら、震災実況ブログでも始めればどうですかねぇ・・・。


□□□ 原発は本当に心配だなぁ・・・ □□□
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だいじょーぶそー!!!

どうやらだいじょーぶそー!!!な連絡がいくつか入ってきました。もう、地震関連の話題からは少し距離を置こうと思っていましたが、スッゲーうれしかったし、直接得られた生の声もあるので、読者のみなさんにご報告がてら、最後の記事にしたいと思います。っていっても、頭からは片時も離れないので、他の話題なんか書けないかもしれませんけどね(汗)。

今日、私の携帯に連絡を入れてくれたのは南相馬市のN酒店さん。信濃鶴のことをとても評価していただいて、お店にお邪魔した夜には一緒に楽しいお酒を飲みました。しかし、昨日も書いたように、空からの映像では海岸線からかなり内陸に至るまで一面水浸しで、そこにあったであろう多くの家は、全て跡形も無く流されてしまった感じでした。

命が危ないと心配していたひとりだったんですけど、「なんとか、生きてますー」っていう声を聞いて、こっちは天を仰いで涙声でした。本当に危機一髪で、家族を車に乗せて避難することができたんだそうです。皆さんご無事だということで、私も胸をなでおろしました。ただ、やっぱり住宅兼店舗は完全に流されてしまったようです。

加えて、大問題になっている原発がそばにあったんですよ。私も改めて地図を見てみましたが、こんなに近いとは思いもしませんでしたね。どの辺に避難されているのかは分かりませんでしたが、不自由な生活の上に、放射能の心配までしなくちゃならないことを嘆いておられました。でも、生きててくれたんです。

もうひとつの情報は、若乃井ブログで災害時のNTTの伝言サービスについて教えてくれたので、それを利用して得たものです。これは、実に簡単なシステムで、そのサイトに安否を知りたい人の携帯の番号を入力すると、その人がメッセージを入れていれば、それを読むことができるっていうものです。NTTの携帯じゃなくてもいいみたいですね。

それを使って、気仙沼のそばのO酒店さんの携帯番号を入れてみたら、なんとメッセージが残されていたんです。そこには、どこに身を寄せているのかが書かれていました。しかし、自宅は全壊して被害もあったようです。ご本人は生きておられるようですが、関係者の安否までは分かりませんでした。それでも、生きているっていうことだけでも知ることができてうれしかったですね。

サンセールさんともメールでやり取りしてますが、昨夜ようやく電気が復旧して初めてテレビのニュースを見て、想像を絶する惨状に、ようやく愕然としたようでした。やっぱり渦中の人たちには情報はなかなか届かないものなんですね。でも、お酒飲みながらサバイバル生活をしているみたいですから、私も安心してメールが送れてます。

個人的な知り合いの中で、私が命の心配をしているのは、あと一人です。彼からの連絡が入ったら、少しは気分も晴れるかもしれません。関東でも電力供給がままならずに、大きな混乱が生じていますが、いつも通りに生きていられる我々も応分の負担を背負って、大きく傾いた日本丸を、力を合わせて立て直さないとならないでしょうね。


□□□ 節電するくらいしかやることがないのかなぁ □□□
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だいじょーぶさー!!!

きっとだいじょーぶさー!!!・・・と半分やけくそで思うことにしましょう。いくら時間が経っても、世界で4番目に大きかった地震の、現状以上の明るい材料は出てきそうにありません。今後は、人命救助がどのくらい功を奏すのか、被災した皆さんの生活をどう改善していくのか、地域の経済をどう復興していくのか、苦しくても前を向いて進まなくっちゃならないでしょうからね。

この地の再興は必ずやなされるでしょう。それが人間の営みだと思うからです。しかし、これほどの被害は前例のないことだと思いますから、そこにいる当事者の人たちばかりでなく、日本全体として支えていくことが必要になるんじゃないですかね。それが、日本経済の足を引っ張ることになったとしても、やり通さなくっちゃなりません。

実際に、経済には既に影響が出てますね。このエリアに工場があるなら当然ですが、この地からの部品調達ができなくなって、稼働を停止する大手企業も出始めてるようですからね。今後は、復興にかかる費用も含めて、日本が背負わなくっちゃならない負荷は相当なものになるのは確実です。

人的被害については考えたくない、考えたくないんだけど、ひとつの海岸だけで遺体が300も集まっているなんて言ってるんですから、トータルの犠牲者が1000人だなんていうことで収まるはずはないでしょう。人口の半分にあたる1万人と連絡がつかない町もあるようじゃないですか。比較する話じゃありませんけど、阪神淡路の時が6000人台でしたから、一体どうなっちゃうんだか・・・。

何万人という人の所在が分からず、何十万人という人が避難生活をしていると思うと、暖かな部屋でご飯を食べてること自体が後ろめたくすら感じられます。コシキ倒しだっていうんで、昨日の夜は街に出てみましたけど、越百でお酒を飲んでも、Arikaでパスタを食べても、気分は全く晴れませんでしたね。

今日は今日で、仕込みが終わった初めての日曜日でしたから、会社も休みだし、のんびりと日向ぼっこでもしてみたかったんですけど、とてもじゃないけどそんな気にはなれません。こんなことなら、もう少し仕込みが続いていてくれれば、気も紛れたんじゃないかと思っちゃったくらいでした。とにかく、どうしたらいいのか分からなくて、うつろな仕事をしてましたね。

手をつないで一緒に逃げていた小さな娘を津波にさらわれた父親の気持ちは、察して余りある・・・。でも、自宅の屋根につかまって海を漂流していて救助された人もいる・・・。人間は必ずやまた立ち上がるはずです。暗いブログを続けちゃってスイマセンでした。明日からはまた、明るい日本酒の未来と、自分がこの震災に関してできることを前向きに考えていきたいですね。


□□□ サンセールさんは明るくやってます □□□
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だいじょーぶだー!!!

駒ヶ根はだいじょーぶだー!!!皆さんには、長生社をご心配いただくコメントを多数いただきまして、誠にありがとうございました。東北の揺れに触発されたのか、長野県でも大きな地震が発生したようです。震度6以上あったみたいですから、かなりの規模であったことは間違いないでしょう。

しかし、それは北信と呼ばれる長野県の北側を中心とした話で、私たちの住む駒ヶ根は南信に位置していますから、それとは反対側になるんです。揺れとすれば、東北の地震の時の方が断然大きかったですよ。震度4でしたからね。長野県の地震はほとんど揺れなんて感じませんでした。でも、震源が近いと思うと気が気じゃありませんでしたけどね(汗)。

昨日テレビで見たのは夢だったんだろうと思いたいような気持で目が覚めました。テレビをつけると、やっぱりそれは現実で、徐々に明らかになる被害の様子に心を痛めるばかり。死者行方不明者の数は増える一方だし、被災地はがれきの山か水浸しの状態だし、おまけに原発までおかしくなっちゃって心配でたまりません。

今日は、長生社はコシキ倒し(仕込みの最終日)でしたが、そんな気分はどこへやら。私の知り合いが、もしかしたらあのがれきの中にいるのかと思うと、気が気でなくって、仕事も何となく上の空だし、電話もかけてみるけど当然のようにつながらないし、テレビをつければ涙が出てきそうになるし・・・。

今回私が心配している人たちは、主に酒販店の方々ですが、コメントいただいた福島の中屋さんや、山形のまるはちさんはご無事なようでよかった!他のブログの情報から、山形はどうやら大丈夫そうですね。岩手、宮城、福島に大きな被害が出ているようで、お世話になっているお店の店主の笑顔が目の前にちらついていけません。

気仙沼の近くの酒販店さんは、店の裏がすぐに港になっていました。これまでの報道を見れば、どう考えたって、命は助かっていても店舗は跡形も無いんじゃないだろうか・・・。津波もさることながら、気仙沼があれほどの火の海になっているのを見ても、悪い方に悪い方に考えちゃって気分が落ち込みます。

今朝のニュースの映像でビックリしたのは、南相馬市の様子です。海岸線から内陸まで何キロも水浸しで、家らしい影がどこにもなかった・・・。確かに、私がお店にお邪魔した時にも、駅から延々と続く広々とした田んぼの中を長い時間歩きました。海岸線からは遠いから大丈夫だろうと思っていましたが、空からの図ではどこにも楽観できる要素はなかった。

大学時代の友人も陸前高田に住んでいます。テレビでは陸前高田は壊滅状態だなんて流れていて、壊滅っていう言葉を気にしながら聞いてましたが、ヤツの所在を確かめる術はありません。安全な場所にいる人たちだってたくさんいるはずです。そのうちに連絡が入って、安心させてくれることを祈るような気持ちで待っています。

自然っていうのは、なんと過酷なんでしょうか。抗いようのない力で人間をねじ伏せておいて、平気な顔をしてる。麹菌や酵母菌を手なずけてお酒を造っているかのように思い上がっていますが、たった1匹の菌ですら自分の思い通りにはなっていないんじゃないかと、ヘリが空撮する地面を覆う海水に写った空の雲を見て思いました。


□□□ 長野県の被害はそれほど大きくはなかったみたいです □□□
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だいじょーぶかー!!!

みんなだいじょーぶかー!!!あまりに悲惨な状況がテレビに映し出されてくるので、見ていて泣きたくなりました。何もできないことは分かってるけど、自分で何していいか分かりません。これほどまでの自然災害は、私の人生の中で最大級であることは間違いないでしょう。「神様、もう止めてくれ!」と叫びたいくらい・・・。

震度7の地震っていうだけでも大変なのに、10メートル級の大津波が追い打ちをかけたんですね。この地震大国日本の、観測史上最大のマグニチュードっていうことですから、全ての事象が想定外なんでしょう。阪神淡路の時の178倍の規模だっていうんだから、想定しようにも、科学的な推測の範疇を逸脱しているのかもしれません。

SF映画のCGだってあそこまでじゃないですか。豆粒のようにコロコロと津波に押し流される自動車。あっという間に海岸線を越えて全てを押し流す海水。海ばかりでなく田んぼや畑をのみ込んで遡上する濁流。爆発的に燃え上がるコンビナート。一面火の海の市街地。人間には、もはやなす術はないじゃないですか。

こんなことは今の時点で決めつけたくはありませんが、人的被害は相当数に上るでしょう。あの津波の勢いが走っている車をのみ込んでいく衝撃的な光景を目の当たりにすれば、とても楽観的なことを言う気にはなれません。あらためて津波の恐ろしさを思い知らされましたね。信州に津波がないことを幸せに思いましたよ。

それと同時に、経済的被害も甚大になることは避けられないでしょう。日本経済に及ぼす影響も大きいはずです。具体的にどんなことになるのか分かりませんが、様々な方面での復旧作業が完了するまで、ただでさえ低調な日本経済への打撃はどれほどのものになるのか想像できません。

長生社とすると、東北方面っていうのは信濃鶴を取り扱っていただいている酒販店さんがいくつもある地域でとても心配しているんです。しかし、電話は通じないし、連絡のとりようもなくてイジイジしてたんです。ダメもとでメールを打ってみましたが、その方がよく届くんですよね。嬉しいことに、サンセールさんからはすぐに返信が返ってきました。

サンセールさんの家族も、錦本店のみんなも元気でいるみたいで、本当にホッとしました。ただ、家の中は悲惨な状況みたいですし、水は出るけど停電中で、余震もしょっちゅう襲ってくるので車の中に避難しているみたいです。メールでは、純米酒と調理を必要としない酒のアテを要求してましたから、精神的にも大丈夫みたいです(笑)。

もうひとり、私の遠く離れた知人の中で、今回の地震の被害を受けた男がいます。それは、横浜の鶴チューS君。車で千葉方面に仕事に出ていて地震にあって、車での移動をあきらめて車中泊をしているみたいです。その場所から、ニュースでも出てたコンビナートの爆発を実際に目にしたようですよ(汗)。例の、ニコ動生放送をずーっと流していましたが、一晩中流すのは大変そう・・・。

実は、今日は、蔵の作業とすると、最後の麹が出来上がって麹造りが完全に完了する日だったんですよね。でも、最後の出麹を楽しむ余裕なんか完全に無くなっちゃいました(汗)。明日の仕込み最終日を無事に終えたいのが今の私の小さな望みですが、とにかくこの天災の事を思うと居ても立ってもいられません。今回被災された皆さんのご無事を祈るだけです。


□□□ テレビ見ながらブログ書くとまとまりませんね(汗) □□□
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あと2日

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どーですか、この写真!この1枚から何を感じていただきたいかっていうと、この私の心の中にできた余裕でんがな(笑)。今日は、いつもと同じ様な仕事内容ではあったんですけど、洗濯物を干そうと干場に上った時に見上げた中央アルプスが私の心のように清々しくって、おもむろに携帯を構えてゆっくりとシャッターを切りました。

その後、鼻歌交じりに干しものをして、これまでよりも気持ちが楽になってきつつある自分を感じましたね。麹の面倒を見るのも今晩限りですし、仕込み作業もあと2回やってしまえば終了です。充実した仕事納めになるように、残りをしっかりと楽しんで、今年の仕込みを回顧できればいいなんて思ってたんですが・・・。

ところがどっこい、世の中そんなにうまいこたぁいきやせん(涙)。何とも悲しいことに、心を余裕の光が照らしていたのはそこまでで、その後どういうわけだか私のテンションは下がり続け、夕方にはこれまでと大して変りない気分になっちゃってました(汗)。仕込みの終了まであとわずかだっていうのは厳然たる事実なのに、もうそれは余裕を造り出すカンフル剤にはならなくなっちまってたんです。

今日は、まずは手始めにと思って、時間ができるまでと思って溜めこんであった、しなくちゃいけない相手への電話を何本かかけたんです。会話自体は楽しくていいんですけど、いろいろと打ち合わせが進む間、ずっとカレンダーとにらめっこをして、電話を切る度に、それまでほとんど空白だった部分に予定がズンズンと割り込んでくるじゃないですか(汗)。

ハタと気づけば、「仕込みがあるうちは時間がないから、仕込みが終わったら云々・・・」っていう表現を、その案件について即実行に移さなくてもいいための免罪符としてこれまで連発しているわけで、その効力が失われた今となっては、結局仕事をこの時期に集中して先延ばしにした時限爆弾をたくさん抱えていただけだっていうことなんですよねぇ・・・(汗)。

それは、メールの返信をしてみても、社長や事務所との各種打ち合わせ等々をしてみても同じことを感じるんですよね。つまり、杜氏さんの仕事とすれば肩から大きな荷物が降りつつあるのかもしれませんが、これまでため込んであった専務さんの仕事の山に気がついたのが、まぎれもない今日っていう日だったっていうことなんでしょう(涙)。

これからは来客も多いですし、ちょっと遠くまで出掛けなくっちゃならない仕事もあります。蔵の方だって、仕込みが終わるだけでまだまだ大切な仕事はたくさん残っています。県や全国の鑑評会への出品もこれからですしね。のんびりとした気分に浸りたかった私とすれば全然面白くありません。もうちょっと気づかずにいたかったなぁ。

それでも、朝早くや夜遅くの仕事がないだけでも良しとしましょうかね。家ではゆっくりと眠れるでしょうし、いつだって飲みに出られまっせぇ(笑)。でも、神様って、いつでもあんまり楽はさせてくれないもんなんですね。気が抜けて緊張感が途切れる直前に、専務さんのスイッチがパチンと入った気がした一日でした。


□□□ 今年の予定帳を買ってないんですが・・・ □□□
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あと3日

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仕込みも残すところ、あと3日となりました。今週の土曜日がコシキ倒しになります。『コシキ倒し』っていうのは、仕込みの最終日になって、もうそれ以後はコシキ(お米を蒸すための道具)を使わないから、釜の上の定位置から倒して下ろすことを表現していますが、要するに、それ以後はもうお米は蒸さないっていう日のことです。

この数週間は、この日を目指して仕事をしてきたって言っても過言じゃありません。この最終日の仕込みが終わった時に体力が尽きてバッタリと倒れてしまっても、後は社員たちだけで何とかなるでしょう。救急車で病院に運び込まれて、1週間くらいずっと療養生活を送るなんていうのも悪くないかもしれません(笑)。

数日前にも、酔っ払って同じような記事を書きましたけど、それ程、頭の中は仕込みの終了を切望しているっていうことだとご理解ください。仕事がイヤでイヤでイヤでたまらないなんていうことは全くないんですけど、もうねぇ、いろいろ考えあぐねても、それ以外のブログネタが頭に思い浮かびません(笑)。

今年の蔵での生活は、これまでと少しパターンが変わって、家に滞在する時間がかなり短くなっちゃったんですよね。家に帰ってお風呂に入り、晩御飯を食べて、すぐ蔵に飛び帰ってくるような感じになっちゃったんです。昨シーズンまでは、夕食の後に少しうたた寝をするくらいの余裕があったんですけどね。

私とすると、思うところがあってそんなような変更を自分に課したんです。そうすることが、これまでより少し苦しい生活になるっていうことは分かっていたんですけどね。でも、やってみると、この生活リズムは少しなんてぇもんじゃない、実に実に実に苦しいっていうことが分かったんです(涙)。

詳しくは書きませんけど、これまで以上の仕事をやっていたとか、昨年よりも麹の面倒を丁寧に見たとか、ブログを何回も何回も何回も推敲したとかじゃないのに、案外余裕がなくなっちゃったんですよね。ですから、仕事的には従来通りの内容だったんですけど、今から考えると、その点だけで「ちょっと、いつもと違って、ちかれたびー」っていう感じになってます(汗)。

しかし、その生活にももうすぐピリオドが打たれまっせぇ。この時期は、これまで毎日追いまくられていた仕事が徐々に終わっていきます。例えば、明日の朝からは麹米の蒸しがありませんから、蔵のみんなが出社してくる前に、私がエッチラオッチラやっていたコシキへの米張りもしなくて済みます。夜の麹の手入れも、明日の夜でおしまいです。

こうして、徐々に人間的な生活に戻っていくわけですけど、リハビリ期間(笑)を過ぎて、再び秋風が吹く頃になると、性懲りもなく「今年の酒はこうしてやろう」なんて思い始めるんだから、馬鹿なんだか幸せなんだか分かりませんけど、それが私の20年来の思考回路ですから、今後もそれは変わりがないんでしょう(汗)。でもでもでも、今の私には仕込みが終わって清々している自分の姿しか想像できないんですよねぇ・・・(笑)。


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夜食

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今年はこれまで一回も記事にしませんでしたが、例年のごとく、女房殿はほぼ毎日私の夜食を作ってくれています。夜遅くまで仕事があるような日は、一日三食っていうわけにはどーしてもいかなくて、私の頭の中では、夜食っていうよりしっかりとした一回分のご飯っていう位置づけなんですけどね。

今年は私のリクエストもあって、基本は雑炊とかリゾットとかいう感じにしてもらいました。なんでかって言うと、そいうものは半分家で完成されてて、蔵に戻ってからいざ食べようとする段には、ストーブの上で温め直すだけでいいからです。あまり噛まないものの方が、食べ易いし、消化にもいいっていう理由もありますけどね。

これだけ毎日ブログを書き続けていると、岳志も夜中は時間的に余裕があるんだろうと思われがちですが、余裕なんて全くないんですよ(涙)。もしあったら、全ては睡眠時間になっているはずです。ブログに関しても、もし記事を書く時間を捻出しなくていいんなら、もう一時間くらい長く寝てられるはずなんですが、こいつは『義務』ですから仕方ありません(汗)。

特例的な例外は、外に飲みに出る場合のみ。これは、ブログと同じく『義務』ですから、仕事の一部と割り切って、仕方なく出かけているだけのことです(笑)。余裕しゃくしゃくで街に繰り出す日なんて一日もありませんね。そんな事情ですから、なるべく簡単に手早く食べられるタイプのものがよくって、そんな要望を出したんです。

女房に特別な料理の才能がないことくらいは、これだけ長い付き合いですから、私にはとっくに分かっていますが、毎日飽きないで食べ続けられているんですから、それなりに目先の変わったものを作る努力はしてくれているようです。いかに少ない材料費で、最大限美味しく、昨日とは違う雰囲気で作るかっていう才能はあるかもしんないですね(笑)。

写真のどれも、とても美味しかった作品です。感謝感謝です。ただ、ここには失敗作を載せてないだけだっていう、私の配慮もありますけどね(笑)。私の周りでは、女房の料理の腕前について過剰な評価が横行していますが、それについて肯定的な見解を述べない私に対して、思いやりのない亭主だというレッテルを張るのは止めていただきたいものです(笑)。

いつもはしっかりと作ってくれますが、ケンカをしている時にはこれ見よがしに手抜きになります(涙)。料理っていうのは、やっぱり気持がそこに込められるものでしょうから、プンプンしながら作ったヤツは美味しいはずはありません。まぁ、そういう時は、私だってカチンときているわけですから、何食べても同じでしょうけどね(笑)。

そういった場合を除けば、この夜食は、夜中の私の楽しみのひとつとして賞賛しておいてもいいでしょう・・・っていうより、どこかで賛美の言葉であげつらっておかないと、来年も気持ち良く作ってくれなくなりますからね(汗)。あともう少しで、蔵へ泊まり込まなくてもよくなりますから、早く書かないとヤバイと思って記事にしたような次第(笑)。


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ビン火入れ

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火入れ(ひいれ)っていうのは、このブログに何回も出てきている言葉ですが、お酒を加熱殺菌することによって、残存する酵母菌やその他の雑菌を殺し、以後の酒質の安定化を図るための操作のことを言います。何度も説明していますから、耳タコの読者の方もいらっしゃるかもしれません(笑)。

通常は火入れ装置を使って大量に処理するんですけど、純米大吟醸だけは全て機械を使わずに火入れをするんです。それが『ビン火入れ』と呼ばれる方法です。簡単に言っちゃえば、生の状態のお酒を先にビンに詰めてしまっておいて、しかる後にビンごと加熱して殺菌しちゃうっていうことですね。

やることは至極単純明快なんですよ。お酒を詰めたビンを湯煎して温めるだけです、ってそのまんまですね(笑)。つまり、一升ビンでお燗をするような状態って言えばいいかな。グラグラと煮えたぎったお湯の中に一升ビンが浸かっていて、既定の温度、大体65℃くらいになるまでお酒の温度を上げてやります。

最初から熱湯の中にビンを入れると一升ビンなんて簡単に割れちゃいますから、始めはぬるま湯くらいの温度にしたお湯に入れて、徐々に加温していきます。今では、ボイラーっていう便利な道具がありますから、ボイラーから出る蒸気を使って、大きなたらいに入れたお湯をチンチンになるまで熱くしていきます。

今日、ビン火入れしたのは市販用の純米大吟じゃなくって、出品用に別取りした純米大吟でした。今後の各種鑑評会に出品するためのお酒ですから、特別に気を使うんですよ。ほんの少しだけそれ用に準備するわけですから、万が一割れたりしたら量的に少なくなっちゃって大変です。慎重に慎重に作業しましたね。

かなり昔、こういった作業に不慣れだった頃には、よく失敗してビンを割っちゃったものでした(涙)。熱湯の中でビンが割れれば、中のお酒は外側の熱湯に流れ出ちゃうんですから、回収は不可能です。失敗するたびに、「あぁ、こんなことなら、自分で飲んだ方が良かったのに」と、言ってもしょうがないような後悔の弁を心の中で繰り返してましたね(笑)。

今日の予定としては、全体の半分がビン火入れできれば良かったんですけど、時間に少し余裕があったのと、私にやる気がみなぎっていた(?)ために、蔵人に残業してもらって、必要数量を全て火入れしちゃいました。思い立ったが吉日で頑張っちゃいましたが、基本的に後追いタイプの私にしては上出来じゃぁないですか(笑)。

日々の仕込みが続く中で、こういった特殊業務をこなすのは、働き手の数が限られている状況ではツライものがあります(汗)。それでも頑張って手を抜かずに仕事ができる鶴の蔵人チームは、信頼度が高くて私としても頼もしい限りです。だーかーらー、信濃鶴は美味しいんだっていう結論なんですけどね(笑)。


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ラストスパート

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さて、何書きましょうかね(笑)。ただ今、日曜日の夜中、っていうよりもう月曜日に入ってますけどね。たまにはたそがれて何にも当てのないブログもいいかもしれません。チビチビと鶴を飲みながら書くことにしましょうかね。そういえば、お酒は売るほどあるんだけど、つまみが何にも無いぞ・・・(汗)。

お酒の仕込みも、残すところあと1週間になりました。仕込みが終わっても、まだしぼり終わるまでの数週間はもろみがあるわけですから、仕事がなくなるようなことはないんですけど、気苦労は半分以下になるのは確かです。とにかく麹造りさえ終われば、夜中の仕事はなくなるし、もろみの仕込みがなければ、朝早くからの米蒸し仕事もありません。

指折り数えてその日を待ってましたけど、ついにそれが眼前に迫ってきましたね。とは言うものの、歳をとるに従って、造りの半年間っていうのがどんどんと早く過ぎていくようになってきた気がします(汗)。もっと言ったら、時間が過ぎるのがとても早くなってきて、1年があっという間に終わっていくっていう感じです。

10歳の子供には1年間は人生の10分の1ですが、46歳の私には46分の1になっちまうわけで、365日の持つ重みが軽くなっていくのは道理かもしれません。それでも、酒造りに対する熱意と向上心はこれまで以上に強くなっていると思いますから、1年毎の自分のスキルアップに対する期待は、分不相応に大きなものがあるんですけどね(汗)。

うーん、何となく、気持ちの上では仕込みが終わったような気になってますな(笑)。お酒のせいもあって気分が良くなってきているのかもしれませんが、ここは気持ちを引き締めて、有終の美を飾るようにしなくっちゃ。とにかく、製造の責任者とすれば、事故や怪我のないようにっていうことが、美味しい酒を造ることよりも優先順位は高いはずですからね。

あー、ヤバいです。お酒がちょっと入っただけで、どえりゃー眠くなってきました(汗)。早いとこ書き上げて布団にもぐり込まないと・・・。でも、どこへ飲みに出るわけでもなくて、机の上で一杯やっただけでも、ストレス発散というか、気分転換というか、憂さ晴らしというかができるお酒って、やっぱり素晴らしい存在ですよね(笑)。

体力的には、あと1週間もてばいいだけの余力しか残っていませんが、きっと仕込みが終われば、頻繁に飲みに出られるくらいにはすぐに回復するはずです(笑)。麹の心配をせずにたらふく飲めるようになるのもすぐそこです。なんて言ってて、今日だって結構な量を飲んでるような気が・・・(汗)。

写真は、蒸気がもうもうと立ち上る、朝の蔵の屋根。この風景もあと数回で終わりです。ラストが近づくと、もうちょっと造っていたいっていうような気にもなるもんですが、あと半年もすればイヤでも造らなくっちゃならなくなるんですから、余計なこと考えずに、最後まで突っ走りましょう。


□□□ 酔っ払いブログになっちまいました □□□
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ネット革命

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中東って言うのか、アラブ諸国って言えばいいのか、あの辺の国々がスゴイことになってますね。このブログでは時事ネタはご法度にしていますから、何を言いたいっていうわけじゃないんですけど、国民の鬱積した思いが爆発して、体勢がひっくり返りまくってるじゃないですか。エジプトって独裁だったんですねぇ(汗)。リビアの狂犬は、簡単には落ちそうもないですけどね。

その、原動力って言うかきっかけを作り出しているのが、インターネットを通じた反政府側の呼びかけだっていうのが興味深いんですよね。ツイッターとかフェイスブックなんていうのは政府の検閲よりも素早く情報が広がって、とてもチェックなんてしてられる代物じゃないっていうことみたいですね。

言うなれば、最近のあの辺の革命は、ネットによってもたらされた革命であって、日本の私たちがインターネットで恩恵を受けるなんていうレベルの話じゃなくって、一国の浮沈にかかわるほどのムーブメントを起こす力を持っているっていうことかもしれません。まぁ、そうなるためには、そうなるほど強い民衆の意志が前提ではありますけどね。

対岸で眺めていて、一番ビビってるのは中国さんでしょうかね。日本を抜いて、世界第2位の経済大国にまでのし上がったものの、国内に1億人いるとも言われる大金持ちの人たちですら、あの天安門事件を知らないでいるっていうことに、とてつもないチグハグ感を感じるのは私だけ・・・イカンイカン、時事ネタ時事ネタ、ご法度ご法度・・・(笑)。

ちょっと視線を我が国に転ずれば、ネットを使った新手のカンニングがテレビを賑わせているじゃないですか。あんなやり方もあるのかってことと、携帯で問題文をそんなに早く打ち込めるのかってことと、試験官は何を見てたのかってことと、それに対する回答がすぐさまネットから得られるのかってこととetc・・・驚くべきことが満載の事件ですな(笑)。

更に視線を駒ヶ根にまで持ってきても、最近のヒット作に『ニコニコ動画生放送』っていうのがあります(笑)。まぁ、これは横浜の鶴チューS君がこの地に、いや越百周辺にもたらしただけの話なんだけど、あれも現代のネットの持てる力を余すところなく使ったサービスだと言えるでしょうね。あんなことがリアルタイムに、それもあれほど簡単にできるなんてビックリしちゃいましたね。実は、えっちゃんは既に機材を買い揃えているらしいですけど・・・。

写真は、インターネット経由で麹なんかの温度を測定できる、最新式の温度計です。無線LANの機能まで付いていて、とても賢そうです。これ、長生社で買ったわけじゃないんですけど、ある人が持っているのを撮らせてもらいました。こんなのがネットにつながっていれば、世界中どこにいても麹の手入れの時間を社員に指示できそうです(笑)。

事ほど左様に、インターネットってスゲーなーってことが言いたいだけなんですけどね(笑)。今や、ネットにつながっていないと何か重大な欠陥を抱えているような気さえしちゃいますけど、人間との主従関係をわきまえて適切な使い方をしたいものです。コンピュータの中身はあくまでもバーチャルな物であって本物ではないわけですから、もう一度現実世界に戻して結果を得るという考え方が大切だと思っています。別にそれが『革命』でなくてもいいんですけどね(汗)。


□□□ このワンクリックが革命を起こす・・・かも □□□
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生活必需人

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造りの期間は毎週、そうでない時期でも2週間に1回は鍼を打ってもらうようにしています。冬の間に壊れた部分を、夏の間に修理しているっていう感じですが、特に酒造りに没頭しているような時には自分の体のことなんて考えてませんから、定期的に誰かに診察してもらうことは大切なことだと思うんですよね。

私の体の中の壊れちゃっているパーツは簡単には治らないみたいなんですけど、治らないまでも、1週間分の痛み止め効果を期待して鍼灸院を訪ねるわけです。その他にも、その時に具合の良くない所は見てもらえるし、例えば風邪をひいたりしても、それに効くツボがあるようで、ずいぶん楽になったりするんですよ。

ところがねぇ、このところ忙しくて、3週間ほど間が空いちゃったんですよね(涙)。そうなるってぇと、痛み止めを2回分抜いてることになりますから、痛さをこらえて仕事をしなくちゃならないし、そこらじゅうがガタピシしてくるしで、切ない思いをしながら我慢我慢の仕込みを続けていました。

久しぶりに鍼を打つと、効くんだな、これが(汗)。ドヨーンとして、体中の力が抜けちゃいますな。でも、キャンディーズじゃないですが(ふっるー)、重いコートを1枚脱いだ、もうすぐ春のような気分になりましたね(笑)。これで、あと10日ほどの仕込み期間を持ちこたえることができそうです。

そんなこんなで、1週間に1度とは言え、鍼灸師Eがいないと、私の生活は成り立たないわけで、彼は私にとっての『生活必需品』ならぬ『生活必需人』となっています。小学校からの同級生で、まさかこの男に体をメンテナンスしてもらうようになろうとは思いもしませんでしたが、無くてはならない私の相棒となっています。

生活必需人といって、真っ先に思い浮かぶのは、こりゃ女房殿に決まってますかね。あーだこーだとケンカをしながらも、彼女無しでは私はパンツ1枚も出せません(汗)。もう一人生活必需人を挙げるとすれば、えっちゃんもそうかもしんないなぁ(笑)。夜中にひとりで飲みに出るのに、越百がなければあたしゃぁ行くところがありません。

ということで、さっきから「早く出てこい」とメールがうるさい、私の飲み仲間のIさんが待っている越百に行ってくることにします。もう早くから飲み始めているようなので、催促がうるさくてかないまへん。鍼を打った日に、お酒なんか飲んじゃいけないみたいなんですが、これも生活必需人のIさんと、かるーく一杯やってきますね・・・。


□□□ 行ってきまーす!!! □□□
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青天の霹靂

何言ってんでしょうねぇ、この男は・・・お客様の笑顔が励みだとか言っといて・・・お酒を取り扱う責任感も芽生えたってぇのに・・・仕事が嫌いになったわけでもなさそうだし・・・かと言って、会社をクビにされたわけでもない・・・錦本店とは一心同体のはずだったのに・・・その21年間も勤めあげた錦本店を辞めるって一体???

全然ブログを更新しないから、何かおかしいとは誰もが思っていたはずです。病気とか怪我じゃなさそうでしたから、その点は心配してなかったんですけどね。それでも、錦本店の店長として長い間書き綴ってきたブログに、「退職します」っていう最後の記事をアップするってぇのは、正に最大級の爆弾発言であることに異論はないでしょう。

オヤジさんが年齢不相応にして亡くなったのと同じ年に、彼の心の内に期する思いって一体何だったんでしょうか。今回のハプニングに関して、彼の中にはネガティブな要因はなさそうですから、あまり暗い話にはなりそうもないのがひとつの救いではありますけど、それでも、彼にとっての人生の一大転機になるだろうことは考えるまでもありません。

最後のブログには、「ゼロからスタートしてみたい」と書いてありますが、52歳の人間にとっては決して容易なことではないはずです。ひとり者ならいざ知らず、素敵な奥さんと、アン・ポン・タンの3兄弟を路頭に迷わすわけにはいきません。自分自身に置き換えて考えても、普通の人じゃぁなかなか踏み切れない決断だと思うんですよね。

まだ、そんなことを語る年齢じゃありませんが、長い人生の中では、自分の全てを賭けて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、未開の荒野に一歩を踏み出さなければならないことが一回くらいあるのかもしれません。私にとっては、長生社を純米蔵に転換する時がそれに当たるんだと思っています。

その時の気持ちなんて、本人以外には誰にも分かりません。一番先頭で逆風を全身に浴びている人間以外に、目指すべき地平は見えない。そこにたどり着けるかの確証もなくて不安に苛まれても、誰も助けてはくれません。彼にとって、今回の退職がどれほどの意味を持つのか、それは、今のところ彼のみぞ知るところなんでしょう。

でも、彼のブログの中に、『夢』という言葉が出てきます。いい言葉ですよね。彼には夢がある。その夢を一燈として持ち続ければ、彼のことだから必ずや新しい道を探し出せるはずです。「一燈を掲げて暗夜を行く。暗夜を憂うことなかれ。ただ一燈を頼め」・・・彼の夢が、周りの人間を再び明るく照らしてくれるのを、しばらく待つとしましょうかね。

まぁ、ここまでチト真面目に書いちゃいましたけど、彼、すなわち仙台のサンセールさんのことですから、あまり勝機のない勝負はせんでしょう(笑)。絶対に、あのダサいオヤジギャグを引っ提げて戻ってくるはずです。私としては、どういう時期に、どういう商売に鞍替えして、どういうサンセールさんになろうと、無条件に応援するだけです。それにしても、「本日をもちましてこのブログを終了いたします」ってフレーズは素敵ですねぇ(笑笑笑)。

》》》》》》》》》》 【サンセールさんのとりあえず締めくくりのブログ】


□□□ サンセールさん、ガンバ!!! □□□
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大雪に桜を見る

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千葉のNさんから、先日メールをいただきました。Nさんとは、このブログを通じてもう長い間お付き合いいただいています。彼は駒ヶ根にいらしたことがあるんですけど、私とは1回も遭遇したことはないんですよね。駒ヶ根で信濃鶴のファンになってもらえて、以後、心強い応援メールをよく頂くようになったんです。

Nさんは、現在は富山に単身赴任なさっておられますが、まだ千葉にいらした頃に地元の老人会の世話人をなさっていたんです。当初ご本人はあまり乗り気ではなかったのかもしれませんが、その老人会の面々が実に傑作な御仁ばかりで、何とも愉快な逸話をたくさんメールで送ってきてくれました。なぜかって言うと、それらが鶴にまつわる話題だったからです。

Nさんのお力添えもあって、その老人会の中で信濃鶴はとてもいい酒だっていう別格の扱いをしていただいていたんですが、共に良く飲んだ会長さんがお亡くなりになって、とっても寂しいことになっていたんです。その時の話も記事にしましたけど、Nさんがかなりのストーリーテラーなんでしょう、ジーンとくるような話が多いんですよね、これが。

まぁ、このNさんと老人会のお話は、このブログのひとつのカテゴリーになるくらいに、よく記事にさせていただきました。ブログ内検索で『老人会』とかで引けば、たぶんほとんどヒットするはずです。そして、今回もまた、そのシリーズの最新作をメールしてくれました。引用が長いんですけど、省略すると雰囲気が壊れそうなんで・・・

------- ○ ------- ○ ------- ○ -------

先日、お話しておりました老人会の元役員6名が「北陸の冬の幸を味わい、単身赴任を慰労する旅」と銘打って、大雪の中、富山に遊びにこられました。皆さん70歳半ばから83歳なのに、それは元気、元気。予想していたとはいえ、民宿に泊まってのドンチャン騒ぎが午後7時から開幕しました。さすがにバニーちゃんはいませんでしたが、コンパニオンを呼んでの酒池肉林(?)のような大騒ぎ。(事前に民宿にお願いして、休館日に宿泊させてもらい貸し切り状態)

もちろん、宿には【鶴】(岳志さんに送ってもらった生酒)を持ち込みました。ところが、誰も【鶴】に手をつけません。「遠慮せずに飲んでください。せっかく取り寄せたんだから」と言っても手を付けず、地元の酒ばかり飲むんです。

午後8時頃、雪が本降りになり、たまたまおかみさんが「海は真っ暗ですが、露天風呂で本当の雪見酒などいかがですか?」と声を掛けてくれました。皆さん、ほろ酔い状態で(と本人達は言ってました)、せっかくなので入ろうということになり、私を含め一同露天風呂へ。さて、湯に浸かって外灯に透かして空を見上げると、それは100円玉ほどの大きさの雪が、それこそボンボン降ってきている中、

Aさん「Nさんの単身赴任もそれなりに頑張っていることがわかった。安心した。ちょうど頃合もよし。Bさん、やろうか!」
Bさん「では」(と言って、脱衣所から部屋に置いていたはずの【鶴】を6本持ってきました。どこで用意したのか、桝が7個。なみなみと【鶴】をついでから)
Cさん「では、Nさんの健康と亡き会長の御霊が安んじられんことを、乾杯!」
それぞれ、ひとくち味わったあと、
Dさん「桜の下でまた【鶴】を呑みたい言うとったあの人に、雪見酒を呑ませたかったなあ」
Aさん「こんな大雪でも、見上げたら、桜の花吹雪に似とらんかあ~?」
Eさん「大雪に桜を見る、そんな気がせんか?」
Fさん「大雪と桜吹雪か、案外合っとるのお~」
私の桝に【鶴】を注ぎながら、
Aさん「いい酒は人生の節目で呑むんだ、と言っとった会長の言葉が、染みるのお」

そのやりとりを聞いて、私は顔を上げることが出来ず、ただただ桝に降り解けていく雪と涙で胸がいっぱいになりました。多忙な中、心身ともに疲れ果て、すさんだ生活になっていた私に、【鶴】は単身赴任先まで人の温かい想いを運んできてくれました。ありがとうございました。まずは、お礼まで。

------- ○ ------- ○ ------- ○ -------

肩が痛いだの、寝不足だの、疲れただの、甘えたこたぁ言ってられませんな(汗)。鶴のことを、「人生の節目で飲むいい酒だ」って言ってくれている人たちがいるんですからね。それが大いなる買い被りだとしても、それに真摯に応えていく努力だけはしなくっちゃ。これまでの経緯もあるからでしょうけど、今回のは泣けた・・・。


□□□ Nさん、いつもありがとうございます! □□□
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コーヒータイム

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最近、というか造りの間はずっとですけど、慌ただしい日々が続いていて、落ち着いてブログを書く時間がほとんどないんです(汗)。このブログは文章量が多いもんだから、それなりに書き込んでいるみたいに思われがちですが、一回書いて読み返すこともなくアップしちゃうようなことだって間々あるんですよ。

私としては、毎日書きなぐって怒涛のように投稿している、綱渡りのようなブログ内容なんですけど、他のブロガーさんの中には、なんていうか読んでホッとさせられるようなタイプのブログが得意な方もいらっしゃいますよね。私には、そもそもそういう心持ちがないもんだから無理なんですけど、そういうゆったりとした文章が書ける人がうらやましいですね。

考えようによっちゃぁ、私の場合には、人をホッとさせるような記事は書けないんですけど、このブログを書くことで自分がホッとしているのかもしれません(笑)。造りの期間中は、家族と社員と酵母菌と麹菌っていう程度の生き物としか接していませんから、ブログを通じて社会とのつながりを保っているような意識がどこかにあるんだと思います。

それに、ブログの記事を書いている時だけがお酒以外のことを考えている時間ですから、それに要する数十分っていうものは、1日の中での貴重なリフレッシュタイムになっているかもしれませんね。そんなこんなで、今日のブログはコーヒーの写真なんかを載せて、自分自身がよりリフレッシュできるような内容にしてみようと思い立ったわけです(笑)。

っていうのは、この写真を使うための方便だったりしますが(汗)、我が岳志家では、あまりコーヒーは飲まないんです。嫌いっていうわけじゃなくって、ほうじ茶や麦茶の頻度が高いっていうだけなんですけどね。かつてZENさんに頂いたコーヒーなんかは美味しく飲ませてもらいましたし、写真に写っているえっちゃんにもらった三澤コーヒーも喜んで頂戴しましたよ。美味しかったー!ありがとー!!!

滅多に飲まないっていうことは、いいコーヒーなんて家庭に常備してないわけで、たまに飲むのは安物だったりするので、余計にコーヒーから遠ざかるっていう悪循環に陥ります。かつてはよく飲んだコーヒーでしたが、娘にも飲ませるっていうことになってからというもの、日々の食卓からは遠ざかっちゃったんですよね。ですから、しばらくぶりに飲むと余計に美味しく感じるんだと思います。

この日は、朝の仕事があまり忙しくない日で、せっかくえっちゃんにもらったんだからっていうことで、女房が朝早くに蔵までコーヒーを入れに来てくれました。子供じゃないんですけど、夜コーヒーを飲むと眠れなくなっちゃうし(笑)、昼間は仕事で忙しいですし、社員が出社する前しかないっていうことで早朝になったんです。ほんの15分程度でしたけど、いつもと違った時間が過ごせてリラックスできましたね。

わざわざカップなんかも用意してくれましたから気分も良かったのかもしれませんが、こういう美味しい事に関しては、我が女房殿は手間を惜しまない女なんですよねぇ。毎日の料理にしてもお金をかけずに手間をかけるスタンスを貫いています。まぁねぇ、それがいい事ばかりじゃぁないんですけど・・・今日はリラックスブログですから、ここら辺で気持ち良く終わっときましょうかね(笑)。


□□□ まとまらない記事だこと(汗) □□□
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