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専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

圃場巡回

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うだるような暑さの中、JA上伊那さん主催の『圃場巡回』に参加してきました。圃場って言うのは、つまりは田んぼのことで、そこを見て回ることで今年の稲の生育状況を観察して、その場で担当の係員の方から説明を受ける視察会みたいなもんですね。特に今回は、『米穀部会酒米専門部』の巡回でしたから、酒米を栽培している田んぼばかりを見せていただきました。

これまでも、圃場巡回っていうことは毎年やっていたんだそうですが、酒造メーカーサイドからは、その時の伊那酒造組合の理事長のみの参加っていう形だったんですよね。今回初めて、伊那谷で酒を作っている蔵元全てを呼んでの開催っていうことになったようです。その背景には、酒米自体の需要低迷に対する、生産者サイドの危機感もあるんだと思いますね。

ご承知のように、日本酒はこの時代そんなに売れてません(涙)。ということは、酒米だって需要が落ちているわけで、実際のところ、生産量自体も減っている、というか需要供給バランスを鑑みて減らさざるを得ない状況が続いているようです。飯米と違って酒米は完全にお酒専用ですから、作り過ぎて余っちゃうと困ったことになるんですよね。

その辺の内実もメーカー側に分かってもらって、これまで以上に上伊那で生産される酒米を使ってほしいという意図もあって、全蔵の参加っていうことになったんじゃないかなと、個人的には想像してたんですけどね。まぁ、お話を伺うと、飯米自体も全国規模で見ると余剰分があるようで、お米を取り巻く環境はそれほどいいとは言えないようです。

私は、飯島町のHさんの田んぼにはよくうかがうので、田んぼを見て回ること自体はそれほど新鮮味があるっていうわけじゃなかったんですけど、JAの現場担当者からの説明を受けるのは初めてで、とても勉強になりましたよ。米作りもとても科学的な管理がされているし、トレーサビリティの観点から、肥料や農薬といったものの散布も厳密に管理されているんだってことが分かりました。

例えば、写真の1枚目に写っている、田んぼのわきに立っている小さな青い箱ですけど、この中には積算温度計っていう機械が入っていて、この田んぼの日毎の平均気温の積算を自動的にやっているんです。積算っていうのは毎日足していくっていうことで、昨日の平均気温が28℃で今日が25℃だとすると、この2日間の積算気温は53℃になるわけです。

稲の刈り取り時期の判定って難しいらしいんですが、この積算気温で判断するのが一般的みたいですね。例えば、美山錦なら稲の穂が出てから1100℃。コシヒカリなら1000℃になったら成熟期に達したとみなして刈り取りの計画を立てるんだそうです。その計算をするためにも、こういった積算温度計を標準的な圃場に設置して観測を続けてるんですね。

この日は、美山錦の田んぼ2か所と、ひとごこちの田んぼ1か所を見学させてもらいました。この2品種が現在のところ長野県の主力酒米であって、この上伊那地区でも異なる場所で作り分けているっていうことでした。最後の写真だけがひとごこちなんですが、素人目には少し美山錦の方が背が高いかなっていうくらいで、違いなんかよく分かりませんね(汗)。

まだまだお話をうかがってきたので、明日もう少し続きを書きましょう。いろんな方のお話を聞きながら、何をブログネタにしようかずーっと考えてたし・・・(笑)。


□□□ お盆が明けても、それほどアクセスは増えませんでした(笑) □□□
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