専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

大晦日

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今年も、大晦日になっちゃいましたね。年齢を重ねるにつれて、一年が過ぎ去っていくのがとても早く感じるのは私だけではないでしょう。何だか、ついこの間も年末だったような気がするんですが、ありゃ、一年前だったっちゅうことですな(笑)。こうやって、あっという間に歳とっちゃうんだろうと、毎年実感してます。

こんな職業に就いていると、年末年始なんてあってないようなもので、紅白歌合戦を見ながらお酒を飲んでいる瞬間くらいが年末で、寒い思いをして初詣の列に並んでいる瞬間くらいが年始っていう感じです(汗)。ゆっくりはできないんだけど、この慌ただしさが私のお正月なんでしょうね。逆に、こうじゃないとおめでたい気分が盛り上がりません(笑)。

お酒造りの関しては、全く一年の締めくくりなんていう気分じゃなくて、まだまだ佳境はこれからっていう心持ちです。よく考えると、造りの総括っていうものをすることって、案外ないのかもしれません(汗)。そう思えば、強制的に日本中の人たちの気持ちを新たにしてくれるお正月って、やっぱり素晴らしい節目なんですね。

この一年のブログ生活を振り返ってみると、何とか惰性でここまで来たっていう実感でしょうかね。やりたくもないのにダラダラとここまで来たっていうんじゃなくて、もう生活の一部になり切っちゃっていて、今更切り離すことの方が厄介だっていう意味です(笑)。これも、こんな拙文を読んでいただける読者の皆さんあってのことです。あらためて、心から感謝申し上げます。

先日、知らないうちにアクセス数も40万回を超えてましたね。これが、ブログの世界でどれほどの数字なのかは分かりませんが、私の人生の中では、結構な偉業のうちのひとつに入ると思います。何と、ちょうど40万回目を踏んだのはタッキーさんだったようで、喜び勇んで証拠写真のメールを送ってくれました(笑)。

毎日、300人から400人程度の方が読んでくださって、ブログランキングにもコンスタントにポイントを入れていただいて、常に上の方に置いてもらっています。このブログはきっと常連の読者の方が多いんだと思いますが、「よく、飽きないなぁ・・・」というのが私の正直な感想です(笑)。来年も、飽きられないように頑張らねば!

家族も皆健康でやってこれましたし、なんとか会社も潰れずにここまで来ました。あまり、いい話の聞こえてこない社会情勢ではありますが、来年こそはみんなにとっていい年にしたいものです。日本酒の明るい未来のために、一生懸命信濃鶴を造って、一生懸命このブログを続けますから、来年もよろしくお願いします!!!

こんな年の暮れに、タンクにかけたハシゴから落ちて、腕に青タンを作って、元々ギクシャクしている体が余計に歪んじゃったような気がしている岳志です(涙)。読者の皆さんは、年末年始にけがや事故を起こさないようにお気を付け下さいね。さて、そんな体をいたわりつつ、大晦日の一日で、やり残した帳面仕事ができっかなぁ・・・。


□□□ よいお年をお迎えください! □□□
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大物来社

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この手タレ写真は貴重でっせぇ!登場人物は大物ばかり!名前を出すのもはばかられますが、ご当人に確認したところ、「出しても構わないぞ」ということなので公表しちゃいましょう。しかし、年末の忙しいこの時期に酒蔵見学して、信濃鶴のプチヒット商品である無濾過生原酒をたらふく飲んで、大騒ぎしていったんだからよっぽどヒマな人たちなんでしょうかねぇ・・・。

・・・さにあらず。あまりいつもの調子で軽口を叩いていると、無礼者になっちまいそうなのでとりあえずバラしちゃいましょう。昨日のお客人は、駒ケ根市長と、駒ケ根警察署長と、市役所のA部長と、市役所のK君でした。お偉いさんが来るっていうんで、私だけでは役不足で、我が社の社長も同席です(笑)。

3か月ほど前に、観光協会の会議があって出席した際に、たまたま市長もその場におられたんです。いろいろと話していたら「おい、今度蔵を見せてくれよ」っていう話になって、「いつでもどうぞ」ってお答えしておいたんですが、私に余裕ができる時がいいっていうことで、この年末にお越しいただくことになったんです。市長は前市長の引退後に当選してまだ1期目で、長生社の蔵にお迎えするのは初めてなわけです。

その話がどう巡り巡ったのかは分かりませんが、一緒に警察署長までお見えになるっていうことになっていて、長生社とするとどう対応していいか分からなくなりました(汗)。でも、あまりお客様扱いするよりも、蔵の雰囲気を感じていただければいいと思って、いつものように蔵を案内させてもらったんです。

やっぱり市長ともなると、年末は連日お忙しいそうで、何日間も連続して飲み会が続いているとおっしゃっていましたが、「今日のお酒が一番美味い!」と喜んでくれました。ご馳走なんてあるわけないんですが、蔵元に来て、蔵人の休憩室で飲むっていうだけで、どんな酒でも美味しく感じられるんですよね。

案外、市長はお酒に詳しかったなぁ。酒造りに関することもいろいろとご存じで、ちょっとビックリしましたね。蔵を見学する時にも、「オレたちが入って、雑菌が混ざるんじゃないのか?」とか常に心配してくれてましたし、「昨日から納豆は食べてないんだ」と、玄人並みのお気遣いをいただきました(笑)。しかし、蔵の中まで入るのは初めてだったご様子で、私の話にも熱心に耳を傾けてくれました。

でもそれほど日本酒に関して知識があるっていうことは、お酒が好きだっていうことの裏返しであって、ということは、かなり飲むんだな、これが(笑)。「市役所の中で一番飲めるかもしれない」と周りの人間が認めているくらいですし、昨日は私もそれを目の当たりにして、しっかりと納得しましたよ。

やっぱり、直接市長と杯を交わすと面白い話が聴けますよね。ことに市政の話は興味深く拝聴しました。市長になった時から心がけていることとか、行政で運営する施設経営の苦労話とか、政権が代わってどんな影響が出たとか、事実確認だけじゃなくって、そこに市長としての見解が入るからこれほどリアルな話もないわけです。

市長とは違って、黙々と静かに酒を飲むタイプの警察署長。穏やかな感じの方で、今年長生社に入った泥棒の件のお礼をしながら、話が弾みました。これまでもいろんな造り酒屋の蔵開放には行かれたことがおありですが、ここまで間近でもろみを見たことはなかったそうです。所々で鋭い質問をされて、酒造りには興味津々なご様子でしたね。

飲み会の方が楽しくて、こちらからのお話が十分にできなかった部分もありますが、何としても地元の酒を造りたいという気持ちが、少しでも分かっていただけるとうれしいんですけどね。これで、心強い大物が信濃鶴の味方になってくれましたから、来年は市役所関係と警察署関係には鶴がよく売れるはずでっせー(笑)。


□□□ 社長の手タレ写真は初めて? □□□
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業務連絡

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業務連絡です。ご好評をいただきました『無濾過生原酒』ですが、クリスマスイブより販売を開始致しましてから4日目の日曜日をもちまして、1200本完売致しました。皆さん、本当にありがとうございました!あまりに蒸発するように無くなってしまったので、社長以下、社員全員ビックラこいております(笑)。

さて、そうなると「もうちょっと造ってほしい」という声をいただくようになります(汗)。それほど大した味じゃない信濃鶴でも、もう無いって言われると欲しくなるのが人情です(笑)。1年中そんな声を頂戴したいというのは夢のまた夢ですが、年に1回でも『売り切れです!』なんて言えて、とっても嬉しいですねぇ。

昨年も売り切れ御免になっちゃったんですが、年末には次の新酒が搾れてなくて、詰められるお酒が無かったんですよね。ですから、どうやっても増産はできませんでした。もろみ日数の計画もありますし、他のお酒との絡みもあって、1000本くらいが限界だったんですよね。ところが、今年は詰めてもいいお酒があったんだな、これが。

ちょうど、2号のもろみが搾れていたっていうだけのことなんですが(汗)、緊急協議の末、今日も少しだけビン詰めをすることになりました。もう300本くらい詰めておけばとりあえずいいだろうっていうんで、朝のうちに詰めちゃいました。どんなに忙しくても、お客様から尻を叩かれるなんて、いくらでも頑張れますよね。

例によって、なるべくフレッシュ感が残るようにビン詰め作業をしました。1号もろみとは若干味が違うでしょうが、そんな飲み比べができた人はラッキーかもしれません。もしかしたら、「あっちの方が良かった」、「こっちの方が好きだ」ってなことになるかもしれませんが、そんな内部情報を知っているのは、このブログの読者だけ(笑)。

・・・ところが、今日の午後になってみると、「専務ー、また残りが少なくなってきちゃったんだけどー」と社員が言ってきました(汗)。そこで、本日2回目の緊急協議を行って、夕方にもう300本を慌てて詰めることになっちゃいました。数量的には少ないんですけど、信濃鶴とすると嬉しい悲鳴です。そんなことめったにねーですからねぇ(笑)。

たとえ短期間でも、1日に300本の割合で売れていく商品なんて、信濃鶴にはありません(涙)。他のお酒の売れ行きは無視して、無濾過生原酒の売上数量だけを見ていたい気分ですねぇ(笑)。これも全て、鶴を愛してくれるお客様のお陰です。美味しく飲んで、いい年末年始を迎えていただければ、これに勝る幸せはないですね。

そんな楽しそうな食卓に鶴があって、かわいい男の子がピースサインをしています。これは、仙台のとある家庭でのワンシーンなんです。実は、彼は私の息子で、この家に里子に出しているんです(ウソウソ)。里親は少し飲み過ぎる男なので、彼に似るんじゃないかと今から心配しています。この子の名前は『タン』、兄の名前は『アン』と『ポン』、里親の名前は『サンセール』と言います(笑)。


□□□ サンセールさんが送ってくれた写真でした □□□
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大掃除

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年末の大掃除も佳境に入りました。明日くらいまでで、蔵専属の社員は正月休みに入りますから、とにかくどんどんとやっていきます。仕込作業はないんだけど、年末は掃除や洗い物に追われ、年始は蔵内の仕事を一人でこなさなくっちゃならないもんだから、毎年のことながら、休んだ気はしないんですよねぇ(汗)。こりゃ、どこの蔵元さんも一緒だと思いますけどね。

どうしても一人じゃできないような仕事、例えば粕はがしなんかをしなくちゃならない時には、まっこと気が進まないんですが、女房殿を担ぎ出して手伝ってもらうんです。やる気にはなってくれているので助かるんですが、そこは、ホレ、夫婦だから、ちょっとしたことでお互いにカチンときて、火花を散らしながら黙々と働くことに・・・(笑)。

ま、とにもかくにも、人手が揃っているこの時期にやれることはやっておかないと、後で泣きを見るのは自分なもんだから、全力で体を動かします。私とすると、掃除だけをやってるわけにもいかない部分もありますし、こういう時に限って頭の痛い問題が起こったりもするわけで、半ベソをかきながら蔵の中を右往左往しています(涙)。

小さなものなんか残っていても、正月中にでも一人で洗えますが、大きなものはみんなで力を合わせてやらなくっちゃなりません。いつもやっている仕事じゃないもんだから勝手が分からないことも多いんですが、うちの蔵人はみんな優秀ですからね、私がやるよりも、はるかに能率的に仕事をしてくれてますよ(笑)。

あまりきれいな場所でなくってお恥ずかしいんですが、この写真は蒸米の放冷機(蒸米を冷やす機械)を洗っているところです。使った後には毎日手入れをするわけですが、しっかり洗い流してみると、そこら中から米粒が出てくるんですよねぇ(汗)。コンクリートの上に白く落ちているのが、カチカチに干からびたような米粒です。

余談ですが、この放冷機は、長生社に来た時に既に中古だったにもかかわらず、それから更に何十年と使用している骨董品です。当然、何回もリペアはしていますが、そろそろ限界に近付いているかもしれません。「今度壊れたら、もう修理できません」っていう箇所がいくつかあるんです・・・(汗)。

こんなにボロボロでも、多少用の足りないところがあっても、ギクシャク言いながら動き続けていてくれるのは、しっかりと気持ちを込めて掃除してやるからかもしれませんね。そんなことを言いながらも、今日の掃除中に、うまくモーターが回らないのに強引にスイッチを入れて、ヒューズを飛ばしたのは、私です(涙涙涙)。


□□□ 年末はポイントが少なくなるんですよねぇ(涙) □□□
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データ

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酒造りは『勘』と『経験』と『度胸』だ!なんて言うつもりはないんですが、一番大切なのは経験じゃないですかね。酒造りのことを『経験工学』と称する業界の先生もいらっしゃいます。熟練の杜氏さんたちの何が凄いかと言えば、それまで積み重ねてきた経験が素晴らしいんであって、飛び抜けた酒造理論を提唱なさっているような方は少数派だと思います。

それでも、理屈抜きにはお酒は造れないわけで、やっぱり、ある程度の・・・いや相当な量のデータに裏付けられた経験を、筋道を立てて自分の中に蓄積していくことが大切なんじゃないかと思うんですよね。ただし、感覚的な経験に関しては、数値化できない部分の方が大きいでしょうから、場数を踏むしかないんですけどね(汗)。

理論と経験の橋渡しをしているのが、実際に測定されたり分析されたりして得られたデータっていうことでしょうか。しかし、当然のことながら、データの羅列だけを山のように抱えていても、何も得られません。そこから、上手いことエキスを抽出して、自分の経験の肥やしにしていく努力が必要でしょう。

データをこねくりまわす手法なんていくらでもありますが、そんなに高度な分析をしても、得られた結果が難解になるだけで、あまり実用的じゃないんですよね。実際の現場に応用するためには、ある程度単純明快な方がよろしい。それに、データをパソコンに打ち込んで解析するよりも、ノートに書き出してそこから傾向をうかがうくらいが私の能力の限界です(笑)。

上の写真のデータの内容についてはヒミツですが、今年のもろみの傾向を把握しようと思って、昨年のデータを集計したものです。これと、今年のものを比較して、見ておきたいことがあったわけです。別に特別な数値じゃないんですよ。説明するのが大変だから、ナイショ扱いにさせてもらっただけです(笑)。

こういうことを何年かやってみれば、そのうちにこんな表を作らなくても大体のことは分かるようになってくるんでしょうね。そこで、酒造りの経験値が1だけ上がるのかもしれません。杜氏として酒造りに臨んでいても、その年に得られる知見っていうのはひとつかふたつじゃないかと思うんです。ですから、私は12個くらい持ってるんですが、ベテランの杜氏さんは40個くらい持ってんだから、かなうわきゃないんですよね。

でも、こういうデータが実際の現場で、自分の狙ったような動きをしてくれると、面白いんだな、これが。数字ばかりを追い掛けるようになっちゃイカンでしょうが、酒造りのひとつの醍醐味でもあるかもしれません。ただ、思うようになったからといって、必ずしもできた酒が美味いかっていうと、そうでもないところがまだまだ未熟な私です(涙)。

ひとつだけ分かっているのは、いくらデータを分析してみても、最後に自分の体に染み付いて残るのは数字じゃないっていうことです。それは、「大体こんなもんだ」っていうあまりに漠然とした感覚のようなものだと思っています。大体って言っても、大雑把っていう意味じゃなくて、相当に研ぎ澄まされた感覚のもとでの狭い範囲なんですけどね。

私の酒造りの唯一の師匠である長生社の前任の杜氏も、数字では教えてくれなかったし、教えられなかったんじゃないかな。あの時は、「もっと具体的な数字で教えてくれよ」と思ってましたが、今、私が後任の人間に何かを教えるとしたら、やっぱり「大体こんなもんだ」って言っちまうだろうなぁ(笑)。


□□□ もうちょっとで40万アクセスです □□□
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プチこしき倒し

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久しぶりに、夜の蔵で、静かにひとりで時間を過ごしているような気がします。勘のいい読者の皆さんなら既にお気付きかもしれませんが、年内の仕込作業は数日前に終了しています。完全な『こしき倒し(仕込を終えて米の蒸かしがなくなること)』っていうわけじゃぁありませんが、年内中のプチこしき倒しになって、ホッと一息っていうところです。

そんなことをご報告する前に、新酒ができて発送に追われたり、各種飲み会に誘われたり、クリスマスイブで飲み過ぎたりして、とても慌ただしかったんです(笑)。夜の作業がなくなったとたんに、フラフラと街に出かけるようになっちまうのは私の悪い癖ですが、やっておきたい仕事もありますし、今日は一人でちびちび飲みながら仕事です。

年末年始にはしばらく仕込が空きますから、その間に蔵の中の掃除や洗い物や殺菌なんかを行います。仕込が続いていればそんなことをやっている暇はありませんし、毎日きれいにしているので大掛かりなことはやらないんですが、やっぱりある程度の期間があるとなると、念入りにやっておく必要があります。

そんなことを考えると、正月なんて無視して、全部仕込んじゃうまでずーっと造り続けるっていう方が楽なんじゃないかと思うこともありますが、精神的、肉体的にはどこかでひと息ついておかないともたないかもしれません。正月もなく仕込をやり切っちゃうっていうお蔵さんもあるみたいですけどね。

現段階では、もろみを10本仕込み終わっています。大体3分の1が終わったっていうところですが、今のところ問題もなく、経過も順調です。1号もろみが既に無濾過生原酒になっているわけですが、おかげ様で好調に売れてくれています。日本酒全体の消費はどうしても落ち込み気味ですから、こういう商品で少しでもカバーできるとありがたいですね。

まだ1本搾っただけですから、今年の傾向なんて言えないんですけど、それほど例年との違いはないように思います。日本酒の業界団体で今年の酒米について分析した結果でも、ほぼ例年並みっていう報告でした。我が美山錦に関して言えば、若干硬いかなぁっていう印象です。硬いって言っても分かりにくいでしょうが、もろみで溶けにくいっていう感じですね。

気がつけば、今年もあと残り1週間もないんですねぇ(汗)。年が明ければすぐに米洗いが始まりますから、年内中に蔵の掃除を全部完了させて、気持ち良く新年を迎えたいものです。それに加えて、しっかりお酒を飲んで、しっかりと寝て、しっかりと体力を回復させておくことも重要です(笑)。さて、あと何回飲みに出られるのかな・・・。


□□□ hamaちゃんが寂しい胸の内を吐露しています □□□
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クリスマスイブ

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毎年、クリスマスイブの夜は、『寂しい男の会』を厳粛に執り行っています。これは、あまりに寂しくイブの夜を過ごしているチョンガーの男と一緒に飲んで、そのささくれ立った気持ちを少しでも静めてやろうという、私の優しい思いやりによるものです。かれこれ10年以上続いているでしょうか。

ところが、今年はちょっと様相が違っちゃったんです(汗)。なにせ、イブに届くように、bossからクリスマスプレゼントが送られてきて、それが生牡蠣だから今日中に食べなくっちゃならないときたもんだ。当然、越百あてのものが多いわけですから、何とか今日の夜にみんなを越百に集めなくっちゃならなくなりました。

それに加えて、長生社からのクリスマスプレゼントとして、本日が『無濾過生原酒』の発売日なもんだから(笑)、それも届けなくっちゃならなくて、こりゃ、どーしても越百でガヤガヤと飲むしかなさそうです。えっちゃんに電話すると、クリスマスイブを越百で迎える常連もいるみたいで、好都合。

私とすると、昨年も一緒に飲んだ、『いわたや』のマスターHにも声はかけたんですが、どうやら別件のパーチーが入っているらしい。それに、彼はひとりモノではありますが、どうやらそんなにそれを寂しいと感じていないフシがあって、この会の参加資格を満たしているかどうか疑問です(笑)。

どんな会になるのか不明ですが、きっとえっちゃんがそれなりにメンツを揃えてくれているでしょう。今日は、私が行かないとみんなの食べるものがないので、なるべく早くに向かおうと思います。bossへのお礼の電話は、例によって、酔っ払って夜中にかけるのがいいでしょう。彼には大迷惑でしょうけどね(汗)。

それじゃぁ、行ってきますー!!!・・・

・・・はい、ただいまぁ!!!

と書いたものの、今は翌日の朝です。どうやって、蔵まで戻ってきたのかもよく覚えてません(汗)。とりあえず、寝坊せずに起きることだけはできましたが、久しぶりにえらく二日酔いっぽくて、女房の用意してくれた朝ごはんにも手がつかない状態なので、また彼女には何で食べられなかったのか問い詰められることになるでしょう(涙)。

とにかく、越百で大騒ぎしながら、いつものメンバーでたくさん飲んだことだけは覚えています。いつもは寂しいクリスマスイブを演出しようとしているんですが、今年はとても楽しいイブになりましたね。でも、いくら居心地がいいからって、聖なる夜に居酒屋で騒いでいる面々っていうのも、どーかと思いますけどね(笑)。

そういやぁ、越百のあとは最近お決まりのArikaに行ったんでした。私の先輩にあたるお医者さんのG先生が、「岳志に飲ませろ」っていって、Arikaにサンセールのワインを置いてくれてあるっていうんで、それを目当てに行ったんです。これまでに飲んだサンセールとはまた雰囲気の違ったヤツで美味しくいただきましたが、途中でそのG先生が乱入してきて、また大騒ぎに輪をかけてようになっちゃいました(笑)。

結局、例年のように、飲んで楽しいクリスマスイブになったっちゅうことですね。楽しく飲めればいつでもいいんですけど、特別な夜に楽しく飲める仲間は大切です。若干1名、hamaちゃんだけは傷心モードでしたが、その理由はそのうちに彼のブログで明らかになることでしょう。たくさん集まると、一人くらいは寂しい人がいるっていうのも面白いところですね。私は、いつも楽しいばっかりですけど・・・(笑)。


□□□ bossに電話したかなぁ? □□□
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陣中見舞(クリスマス編)

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ちょっと前に書いた『陣中見舞』シリーズですが、やっぱし、ありゃ、ちょっとマズかったかなぁと思っている岳志です。あれから、いろんな頂き物をしちゃって、かえって陣中見舞を要求してしまったような格好になった気がします(汗)。大変申し訳ないと思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

この記事を読者の皆さんが読んでくれている頃には、もう世の中はクリスマスイブになっているはずです。これらの陣中見舞は、クリスマスとは全く関係ない時に送られてきたんですが、世間がプレゼントの日になっているわけですから、頂き物をご披露するにはいいタイミングかと・・・(笑)。

ここで披露するのはやめとこうとも思ったんですが、中にはブログに載せることを暗黙の取引条件にしておられる方もいらっしゃるので、ちょっとだけでも皆さんに見ていただくようにせざるを得ませんでした(笑)。まぁ、当然陣中見舞いのつもりではない送り主の方もおられるはずですが、ここでは一緒にさせていただいちゃいますね。

そもそも、陣中見舞なんてことを言い出したのは、錦本店のサンセールさんです(笑)。あれで調子付いて私もブログに載っけちゃったんですよねぇ。まんまと彼に踊らされちゃったわけですが、あの干しイカは今でも私の蔵での晩酌の友になっています。あらためて、サンセールさんの先見の明(?)に感謝感謝です(笑)。

余談になりますが、あの陣中見舞をいただいた後に、こちらから送った干し柿が仙台に到着したので、サンセールさんたちは陣中見舞返しだと思われたようですが、そうじゃぁありません。市田柿を送るように手配したのはそれよりも1カ月も前のことで、出来次第送ってくれるように頼んであったんです。今年はできるのが遅くて、ちょうどそんな間合いになっちゃったんですよね。

わざわざ陣中見舞とワープロで打たれた、鮭の干物ともろみ漬けのセット(笑)。干物は女房と娘に食べられちゃいそうですが、飲兵衛にはたまらん味のもろみ漬けだけは、私の正月の酒の肴にさせてもらいます。

お店で売っている商品の詰め合わせセット。これも、正月に大活躍しそうなアイテムばかりですね。銀杏は天竜特産と書いてありますが、駒ケ根市の天竜川とは関係ありませんよ。

GODIVAのチョコレート。私は甘いものはほとんど食べませんが、こりゃ甘くなくて美味しいですねぇ。ウマイウマイと、ちょっと食べ過ぎて胸やけ気味に・・・(汗)。

ご自分で育てた無農薬野菜をたくさん送ってきてくれました。草食系家族とすると嬉しい嬉しい。どれも、身がしっかりして新鮮なものばかり。関西方面のものなので、食べ方の分からないものもいくつかありました(汗)。

私の陣中見舞返しは、唯一、美味しい酒を造ることのみです。まだまだまだまだ力不足の信濃鶴ですが、精一杯造って陣中見舞をいただいた皆さんのもとへ飛ばそうと努力しています。今年も、新酒の無濾過生原酒が各地まで飛んでいく予定ですから、もしそれが美味しかったら、あの陣中見舞いが効いたんだと思ってください(笑)。


□□□ クリックも陣中見舞いのうちです □□□
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冬至

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今日は『冬至』・・・なんですよねぇ・・・。えーっと、季節の話題でも書こうと思ったんですが、一年の間で最も日中の短い日ってなこと以外にはほとんど何の知識も持ち合わせていないことに、今気が付きました(笑)。浅学非才モロ出しで、誠にお恥ずかしい限りですが、唯一この柚子の実の写真が話題を提供して・・・くれるわけないか(汗)。

これは、とある方から頂いた柚子なんです。この写真からは分からないと思いますが、柚子というより夏ミカンっていう感じの大きさなんです(汗)。こんなデカイ柚子なんて、これまで見たことはありませんでしたね。無農薬で育てられていて、皮はボクボクと盛り上がっています。これを静物画にでもすれば、それこそ絵になるんですけどねぇ(笑)。

冬至の日に柚子湯に入ると風邪をひかないとか、カボチャを食べると健康でいられるとは聞きますが、お酒を飲むと元気になれるなんていう言い伝えはトンと耳にしません。様々な神事にもお神酒は付き物ですが、お酒の持つ意味合いっていうのはお清め的なものであって、健康っていうこととは直接リンクはしてない気がするんですけどね。

それでも、『酒は百薬の長』なんていう言葉もあって、誰も別にその効用を否定しているわけじゃぁないんでしょう。ただ、この言葉は、もっぱら飲兵衛の側から自己擁護のために発せられる機会が多いような気がするのは私だけでしょうか(笑)。どうも、こういった『二十四節気』だとか、『何々の節句』だとかにおけるお酒っていうのは、当然そこにはあるんだろうけど、主役にはなれない気がしますね。

現在、日本酒業界での話題として頭に浮かぶのは、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句を『ひやおろし』の解禁日にして、ボジョレーヌーボーみたいに注目度を上げようっていう動きですかね。いろいろな解釈がありますが、ひやおろしっていうのは、春に搾られたお酒が夏を超えて熟成して、味の乗った秋口に、火入れ処理をしないでビン詰めされたものを言います。

ひやおろしの解禁日としたらちょっと早いっていうご意見もあるようですが、これから日本酒の季節になるっていう時節ですし、9という最高に陽な数字が重なる(だから重陽という)日に日本酒を思い起こしてもらおうという機運は、これからも盛り上げていきたいですね。でも、信濃鶴にはひやおろしに当たる商品はなかったりするんですが・・・(汗)。

段々、話が逸れてきましたね(笑)。それほど、こういった季節の話題には疎いわけで、上で分かったふりして書いている『節気』だとか『節句』だとかに、いったいどういう意味があって、どんな名前があるのかなんてほとんど知らないですもんねぇ(汗)。日本酒業界に身を置く日本人としては、多少のウンチクくらいひけらかしてみたいもんです。

この柚子ですが、食べるっていう代物じゃぁないみたいなんです。柚子湯用に送ってくれたんですが、以前このブログにも書いたように、柑橘類の皮にはもろみに悪さをする乳酸菌の類がたくさんくっついているようなので、柚子湯に体を浸すっていうのはちょっと遠慮させてもらいました(汗)。それでも、杜氏に冬至を意識させてくれたオブジェとして、しばらく飾らせていただくことにしましょうかね(笑)。


□□□ 侍に抜かれましたね □□□
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新鶴

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本日、今期の第1号もろみが、めでたく上槽(じょうそう:もろみを搾ってお酒にすること)の運びとなりました。本日は半分だけ搾っておいて、明日もう半分をやって、それをビン詰めして今年の新酒『無濾過生原酒』にしようと思ってます。720ml詰めのみのラインナップで、1000本くらいはできるかな。

こんな信濃鶴でも、心待ちにしていただいているお客さんもいてくれて、本当に感謝感謝です。季節商品がほとんどない鶴の商品群の中では珍しく、年末の搾りたて新酒っていうのはこの時期だけのものですから、気に留めてくれている方が多いんでしょう。本当のことを言えば、すぐに売り切れちゃうのは、瓶詰本数が少ないだけの理由なんですけどね(笑)。

有難いことに、今年は昨年に比べてオファーが多かったようなんですが、基本的には地元向けの商品として長年販売してきたお酒なので、県外に向かってはアナウンスしていません。ただし、売っていただけるということであれば、県外の酒販店さん等にもお願いしていますので、もしかしたらこの新鶴も遠くまで飛んでいくかもしれません。例えば、遠く仙台あたり・・・(笑)。

1日も早く商品が欲しいんですが、今日の上槽分は商品にはしないんです。なぜかっていうと、本当にしょっぱなの搾りっていうのは、初めて使うポンプやホースや機械からどんな香りがお酒に移るか分からないからです。そういった異臭でなくても、全てをしっかりと洗ってありますから、残った水分が若干混ざっているかもしれませんしね。

まぁ、今日味見をした限りでは、特段の問題はありませんでした。良かった、良かった!やっぱり、最初のもろみっていうのは、どんなお酒になるのかドキドキものなんです。そんなに優れたところがなくても、五体満足ならそれでいいんですよね。そんなお酒が生まれ落ちる瞬間っていうのは、何回立ち会ってもうれしいものです。

この年末の無濾過生原酒をビン詰めするにあたって、最も気をつけているのが『しぼりたて』っていうことです。酒の移動を最小限にして、炭酸ガスが少し溶け込んだ、あのしぼりたてのシュワシュワ感をできる限り残そうと努力しています。結局、ガスは抜けますし、ビンによっても違いが出てきちゃうみたいですが、とにかくやれるだけのことはやっています(汗)。

昨年、身に余るご好評をいただいた無濾過生原酒の1升ビンは、一旦もろみ何本か分のお酒をブレンドしてからビン詰めしますから、このシュワシュワ感はチトないんですよね。こちらの商品は、年が明けてからのリリースになりますから、この年末には間に合いません。もし間に合ったら、売れるかもねぇ・・・(汗)。

いやぁ、しかし、ここまで来る道のりは長いようで短かかったような気がします。最初の麹を作り始めてから、1号もろみが搾れるまで、どえりゃー駆け足で通り過ぎてきた感じです。今年の事情で、目まぐるしく忙しい部分もありましたしね。でも、それに応えてくれた出来になったと思います。あとは、皆さんに楽しんで飲んでいただければ、最初の仕事としては上出来でしょう。


□□□ 美味いでっせぇ!!! □□□
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いたずら小僧

小さな頃、居間にあったダッシュボードの中身を全部出してそこに入り込み、誰かが来るのを窮屈な思いをしてずっと待って、小声で「おかあさん・・・おかあさん・・・ケケケッ」と呼んで、どこから声がするのか分からないお袋は、頭がおかしくなって幻聴が聞こえたのかもしれないと、ビックリ仰天させたことがある岳志です(本当!)。

あれから、早いもので40年くらいが経ったんでしょうか・・・。

毎週通っている鍼灸師のE君に所用があって、その日は施術がありませんでした。女房と娘はそれを知りません。いつもより1時間も早く家に帰って「ただいまーっ!」と言えば、きっと2人ともビックリすると思って、わざと言ってありませんでした。これでも、「早く帰って来なけりゃいいのにぃ」とか家族に言われることは、まだありません。

玄関をそっと入ると、女房と娘は別の部屋で何かやっている様子。更に、そーっと居間のこたつに座って、素知らぬ顔で新聞でも読んでいて、居間に来た2人を驚かそうと計画。しかし、なかなか2人はやってきません。そのうちに、ムクムクと私のいたずら小僧精神が頭をもたげて、もっともっと驚愕させる術はないものかと画策し始めました。

すると、女房がこちらに向かってくる様子。慌てて私はこたつの中に潜り込みました。帰ってきたばかりで厚手のフリースも着たきりの、上下とも厚着のままです。ヒキガエルを仰向けにしたような格好で体を硬直させ、頭だけがこたつの外に出るようにして、その頭にはすっぽりと掛け布団をかけて準備完了。

居間に入ってきた女房に頭を踏まれるんじゃないかという恐怖心と闘いながらも、そのタイミングを計ります。ところが、女房は衣類か何かをドサッと私の顔の真上に放り投げた様子。これで、いきなり私は窮地に陥りました。「息ができないっ!」・・・。でも、ここで体を動かせば、せっかくの努力も水泡に帰してしまいます。

なかなか娘は居間へ入ってきてはきません。こたつの発熱部分をおなかに抱え、厚着のままの私は、正に暑苦しさの極限で、酒造りよりも厳しい忍耐を試される羽目に・・・。いくら頑張っても人間には越えられない壁があります。私はあえなく力尽き、顔の上にのったものを全てはねのけて「ぷはぁっ!」とせざるを得なくなりました。

好都合だったのは、女房が私の頭のすぐそばに座っていたことです。すぐ目の前の布団がめくれ上がって私の頭が飛び出てきたんですから、「ぎゃっぐぇっどぁっっっ!!!」と言葉にならない奇声を発しながらひっくり返ってくれました。ショックから立ち直れない彼女に、「娘には言うなよっ!」と息継ぎがてら言い残して、再び毛布をかぶります。

「どうしたの、お母ちゃん?」と居間に入ってきた娘。気を取り直した女房は「な、何でもないわよ。そこのお洋服片付けなさい」と、一枚噛んでくれました。娘が私の頭のあたりに手を伸ばした気配を感じて、2回目の「ぷはぁっっっ!」を。「きゃぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁーーーーー!!!!!」と、子猫がビックリして飛びあがるかのように、彼女が天井まで舞い上がっていくのが、私には見えました。

その後、しばらくは二人とも放心状態で言葉にならず。半分涙目で、泣くんだか笑うんだか、精神錯乱状態でした。いいか、父ちゃんを甘く見んなよー!!!いやぁ、久しぶりに、爽快爽快(笑)。


□□□ 全て実話です □□□
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失敗失敗(解答編つづき)

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駒ケ根はどえりゃーさみーんですけど、読者のみなさんの地方ではいかがでしょうか。北陸や東北は大雪だったみたいですね。長野県も北部ではたくさん降ったんですが、駒ケ根のある南部は大したことはありませんでした・・・が、寒いことこの上ないんです(涙)。風が強いから、余計にそう感じるんでしょうけどね。

夜中の気温がマイナス10度を下回ると、長生社の蔵では非常警戒モードに入ります。ボイラー周りが凍りつかないように夜中にボイラーをたいたり、井戸水が止まらないように出しっぱなしにしたり、ストーブに石油を足したりして朝に備えます。今回はマイナス4度くらいだったので、それほど心配はしませんでしたけどね。

さて、誰も待っちゃいない、解答編のフィナーレです(笑)・・・

精米工場では、その年に使用する全量をいっぺんに処理してしまうわけじゃぁなくって、使用状況に応じてその都度精米してくれています。専門的には精米した後には『からし期間』と言って、ある一定の日数をおいてから使用するのが理想とされていますが、この袋の情報だけからだと、このからし期間については分からないんですよね。

そして、精米したお米っていうのは、精米した直後から時間が経つに従ってちょっとずつ性質が変わっていきます。きっといろいろなものが変化していくんでしょうが、勉強不足の私が気を付けているのは主に吸水率のみです(汗)。簡単に言っちゃうと、精米直後のお米は水を吸い易いし、時間が経つに従って吸いづらくなってくるんです。

一昨日の例で言うと、長生社に来るお米の場合、35%の水を吸わせるのに、精米直後だと17分かかるのに、1ヵ月後だと22分かかるっていうくらいの違いが出てきます。本来なら、精米直後のお米なんか使わない方がいいんですが、致し方がない状況も出てきます。そんな状況下でも、キッチリと理想の吸水率に合わせるのが、杜氏さんのひとつの役割でもあるんですけどね。

はい、もうお分かりですね。今回の失敗は、袋に記載されている日付が変わった、つまりロットが変わったっていうことを認識しないで、これまで通りの処理をしたがためにドヒャーな結果に陥ったっていうお粗末だったわけです。同じように積んであったお米の山から、不注意に別の日付のお米を持って来ちゃったんですね。

ここまで種明かしを伸ばしてきて、「何だそんなことか」と思われるでしょうが、「同じお米を、同じ工場で、同じ歩合に精米してあっても、原料処理の方策はその時のお米を見てからでないと決められない」っていうことを言いたかったんです。言い訳をしておけば、通常だったら日付の違ったお米が配達されてきたら、その都度試験洗米をしてるんですよ(汗)。

何だか不用意に長引かせてしまった話題にお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。ま、読者のみなさんの間に様々な憶測を呼んだだけでも、書いた甲斐があったっていうものです。また何か失敗談がありましたら、恥をかくのを恐れずに、ここで報告させてもらいますね(笑)。


□□□ バーテンダーさんたちが元気です □□□
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失敗失敗(解答編)

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さてさて、一昨日の記事の続きです。私は決して謎解きを読者の皆さんに問いかけたわけじゃぁないんですが、どういうわけかコメントには「こういう理由じゃないのか」っていう解答がたくさん寄せられてしまいました(汗)。皆さんがとてもマジメにこのブログを読んでくださっているのがよーく分かりましたよ、ありがとうございます(笑)。

基本的には、ボケな岳志の失敗談なので、笑って読み流してくださって結構ですが、皆さん案外玄人っぽいことをご存じでビックリです(汗)。コメントの中には、大当たりなものもあったりして、同業者かと思っちゃうくらい(笑)。でも、そんな読者も中におられるかと思うと、こりゃ迂闊なことは書けなくなっちゃいますねぇ・・・。

あまりに結果が私の予測とはかけ離れていたために、いつも信頼を置いている社員を片っ端から疑ってかかった岳志でしたが、その原因は実は私の不注意にあったんです(涙)。本当ならこんなことはブログの記事にして恥をさらさない方がいいんでしょうが、これまでもいろいろこのブログで恥の上塗りを繰り返していますから、今更かんけーねーですね(笑)。

長生社には既に精米された状態でお米が搬入されます。大町市にある長野県の酒造協同組合の工場で、全てのお米を精米してもらっています。それは、上の写真にあるような紙袋に、30キロずつ入ってくるんです。この袋からは、お米の品種(美山錦)、精米歩合(60%)、製品化された日付(2009年11月24日)、契約米であること(横向きの丸印)等の情報が読み取れますね。

話は脱線しますが、昔は樹脂袋と言って何回も使える丈夫な袋を使っていたんです。でも、最近はこういうワンウェイの紙袋が主流なんです。3重構造になっていて相当に頑丈にできているんだけど、1回だけ使って廃棄しちゃうのはもったいないんですけどねぇ。会社でも、その他の用途に使ってはいますが、もうちょっと何とかならんのかと考えちゃいます・・・。

閑話休題。信濃鶴は基本的には3種類のお酒しか造っていません。普通純米と特別純米と純米大吟です。お米は全て地元の美山錦ですから、特別な場合を除いてこのお米の袋の種類も3種類しか来ないんです。何が違うかっていうと、精米歩合のみが違ってきます。普通純米用の60%と、特別純米用の55%と、純米大吟用の39%だけなんです。

しかし、上の写真でもお分かりのように、もうひとつ違うのが日付です。問題はその日付だったんです。この日付は精米されたお米が袋詰めされた日なんですが、この日付が変わったら、いくら元のお米が同じで精米歩合が同じであっても、原料処理としては別物として扱わなくっちゃならないんです。お米の素性は同じでも、同じように処理できない理由があるんですよね・・・。

スイマセン。また、だらだらブログで長くなっちゃいました(汗)。もう、賢明な読者ならほとんどお分かりでしょうから、回答を引き延ばすなんて考えているわけじゃぁありませんが、私も眠くなってきちゃったので、最終弁論は明日にまわします(笑)。こんなに引っ張って、大した結末じゃないのが気がかりですが・・・。


□□□ もう答えは分かったかな? □□□
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嵐を呼ぶ男たち

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夜中の1時前だぜぇ・・・それから街に向かって歩き出すってどーゆーこったい・・・昨日の夜は寒かったしねぇ・・・そりゃ、仕事が終わるまで待っててくれたのは嬉しいけどさぁ・・・そこまでして一緒に飲まなくっても・・・人間、常識ってぇモノがあらぁね・・・けどなぁ、嵐を呼ぶ男たちを無視するわけにも・・・いかねぇよなぁ(涙)。

昨日の記事の続きを書かなくっちゃいけないんですが、この、昨日の夜の、シークレットでイケイケで疲れ知らずの飲み会のことを、きっと参加者全員がブログにするだろうから、私も遅きに失しないようにとにかく書いちまおうと思います(汗)。それは、その日の夕方にタッキーさんから来た電話から始まったんです・・・。

「今日、私の知り合いのブロガーさんたちがこっちに遊びに来るんで、越百あたりで一杯やろうと思ってるんですよ。そのブロガーさんたちはあの齋藤さんともブロ友なんで、彼もわざわざ中野から来るって言ってます。そうなりゃ、岳志さんにも来てもらわないわけにはいきませんよ」と、半ば強制的(汗)。

私の大体の生活パターンも知ってるだろうし、今日の夜ことを今日の夕方に連絡してきたって無理ってぇもんだし、齋藤さんもそんなに遠くから出てくるなんてどーゆー了見なんでしょうか(汗)。まぁ、それほど大切なブロ友さんたちなんでしょうし、その話自体が急きょ決まったっていうことだったようで、タッキーさんもあたふたしている様子でした。

齋藤さんっていうのは、私がエントリーしているブログランキングのお酒部門で、常に私の上にいて、最近ではトップに躍り出ている、あの齋藤さんです。私とすれば、ブロ友と同時に同業者でもあるわけです。ブログランキングのあのページを見ると、何となく身近な知り合いばかりいるような気がするのは、私だけではないでしょう(汗)。

彼とタッキーさんは仲がいいらしくて、何回か駒ケ根に集まってますね。その度に、私も駆り出されているわけですが、前回は私が登場する前に、齋藤さんが潰れちゃって会うことができなかったんです。何でも、どこかの階段でうずくまって寝ている姿を、誰かに見られたとか見られないとかいう未確認情報だけが独り歩きしてましたけどね(笑)。

夜中の1時に開いているお店なんて、そうそうあるもんじゃありません。ふらふらと街なかを彷徨っていた2人を捕獲して、Bar『Arika』へ。タッキーさんはヘベレケ状態でしたが、齋藤さんは前回の学習効果が出てシャキッとしてましたよ(笑)。少し遅れて、この時間の常連のえっちゃん姉妹も登場して、Arikaのマスターのお誕生日祝いの飲み会と相成りました。

上の手タレ写真には、非常に難解なものばかりが写っていますね(汗)。奥にあるのがハモンセラーノっていうイタリア産のハムで、私の大好物です。真ん中に物騒なものがありますが、Arikaのマスターの大好物(?)のモデルガン。手前に鶴カップが見えますが、このお店では日本酒は全てカップ酒で提供しているんです。バーでカップ酒っていうのもどえりゃぁミスマッチですが、みんなでこれを飲んで駒ケ根の寒い夜は朝に近づいていったのでした・・・チャンチャン。


□□□ そういやぁ、bossにも電話したなぁ □□□
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失敗失敗

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「えーっ、そんなはずないよ!」黒板に書かれた数字を見て、色を失う私・・・。「こんなに大きくなるはずがないさ!」私が目指したものからはあまりにかけ離れた数字が並んでいる・・・。「だって、昨日とほとんど同じにやったじゃん!」周りに誰もいないのに、声に出さざるを得ないくらいの驚きって・・・。

お酒の原料処理として、お米を蒸すっていう工程があるわけですが、丁寧に蒸そうとすればするほど、お米に含まれる水分の管理が重要になってきます。精米されたお米って、いきなりそのまま蒸すことはできなくって、前日に糠を取り除くために洗米して、更に水に浸して、ある一定の水分を含ませておくんです。

例えば大吟醸のようなお酒の場合には、使用する全てのお米について非常に厳密にその水分率を調整したりするわけです。大吟醸ばかりではなく、普通のランクのお酒でも麹米だけはそのような管理をしているなんていうお蔵さんも多いでしょうね。長生社も、ある一定量のお米についてはそうしているんです。

細かいことはさておき、その洗米の前にお米の重さをきちんと量っておいて、処理をした後にもう一度量れば、いったいどのくらいそのお米が水を吸ったかが分かるじゃないですか。例えば10キロのお米が13.5キロになったとすれば、吸水率は35%っていうことになりますよね。お米が洗われて、水に浸っている間にそれだけの水を吸ったっていうことです。

その吸水率をどのくらいにするのかは、お米の種類、目的とする酒質、杜氏さんの考え方なんかによって異なっていて、定説があるわけじゃぁないんです。まぁ、ある程度の理論値はあるんですが、勘と経験と度胸の世界ですから(笑)、各お蔵さん毎に目標とする数字が違って当然なんですよね。

私がビックラこいたのは、その水を吸ったお米の重さを量った結果の数字だったんです。当然、計量や測定の誤差が生じますから、毎回ピッタリ同じ数字になんてなるわきゃないんです。10枚のザルで洗ったら、13.3キロが1枚、13.4キロが3枚、13.5キロが5枚、13.6キロが1枚みたいにバラけます。

ですから、その平均値がこちらの目標の数値に近ければいいんです。ところがこの日の結果を見ると、13.5キロを目指していたのに、14.2キロになっちゃったっていうくらい、目を疑うような数字が並んでいたんです(涙)。毎日同じようにやっている作業なのに、こんなことはあり得ないわけです。

「絶対におかしい!誰かがどこかでミスったに違いない!」私は、この作業に携わった社員を片っ端から疑い始めました(笑)。まずは、洗米する前のお米の重さを量ったHさん。次に洗米作業をして、洗米後の重量も量ったMさん。二人とも、絶対の自信を持って自分は正しいと言い張ります。

その次には、いつも使っている重量計がおかしくなったのかもしれないと疑惑の矛先を変えたりもして・・・。しばらくの間考えあぐねて、ふと、お米が入ってくる紙袋が目に入って全ては氷解しました。うーん、誰も悪かぁなかったね、ゴメン(汗)。初歩的なミスだけど気がつかなかったなぁ・・・解決編はまた明日。


□□□ ダラダラ書くとすぐ長くなりますね(汗) □□□
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準備着々

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あまり人の写った写真はこのブログには載らないんですけど、今日は出血大サービスで4人も出演してもらってます(笑)。臨時を入れても10人程度の社員しかいない長生社ですが、そのうちの4人が何かやってんだから、とても大掛かりな作業だっていうことはお分かりいただけると思います。

何をやってるかってぇと、『ヤブタの圧搾板の洗浄』です。さて、分かる人には分かる、分からない人には分からない言葉が出てきましたね。このブログにも何回も登場していますが、『ヤブタ』っていうのは、お酒のもろみを搾る機械の名称です。薮田産業さんっていう会社がお作りになっているので、私たちの業界では単に『ヤブタ』で通ってます。

写真の左奥に写っているのが本体部分ですが、この機械を使ってドロドロした日本酒のもろみをお酒と酒粕に分離するわけです。その原理等については稿を改めるとして、この機械には薄い板が数十枚から百枚以上もセットされる構造になっているんです。今みんなが一生懸命洗っているのがその板で、それを『圧搾板』と呼んでいます。

この圧搾板全てに、もろみを濾過するための濾布をかぶせて使うことになるんですが、一枚が大きい上に、金属でできてるもんだからそーとーに重いんだな、これが(汗)。一人で持てないことはありませんが、とても取り回しができるような代物じゃぁありません。ですから、これを洗おうとすると、2人ひと組での作業になるんですよね。

洗剤を付けて一枚ずつ洗っていきますが、汚れた部分があると、これから搾られるお酒全てに影響が出ちゃいますから、気を使って丁寧にゴシゴシやるんです。小さな穴なんかも、ブラシを使ってぬかりなく洗浄します。2人で「ヨイショ!」っと力を合わせてひっくり返して、裏も同じように洗うっていうことの繰り返し・・・これも、悟りが開ける酒蔵の作業のうちのひとつですね・・・(汗)。

長生社の働きもの連中が、一生懸命に洗ってくれてるじゃぁないですか。「岳志は何やってんだ?」と言うなかれ。私だって別の仕事をしてるに決まってまんがな(汗)。いつもは蔵内に散らばっている社員がまとまって作業している図は、「やっとるやっとる」っていう感じで、ほくそ笑んで眺めてしまう光景ではあるわけで、思わず足を止めて写真を撮ったっちゅうことです(笑)。

急ピッチでヤブタの組み立てが進んでいるっていうことは、取りも直さず第1号のもろみを搾る時期が近付いているっていうことで、多少の不安はあるものの、ウキウキした気分はそれ以上です。第1号のもろみを搾るのが怖くて怖くてしょうがなかったのは、杜氏1年生の時だけで、それ以後は毎年楽しみで仕方ないくらいの気持ちですね。

さて、どんな初しぼりになるのか想像しながら、もう少し板洗い作業は続きます。圧搾板が洗い終わったら、それに濾布をかけて、本体にセットして、その他の配管もつないで等々、まだまだ先の仕事も控えています。第1号もろみの発酵は順調にいってますから、新鶴を楽しみにしていただいている皆さんも、今年の出来に期待して、もうちょっとお待ちくださいね。


□□□ クリスマスに間に合うかなぁ □□□
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蔵人気質

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このブログの読者の皆さんにはご承知の通り、今年の長生社の造りはメインの社員が1名抜けてしまっているために、かなりテンヤワンヤ状態になってるんです(汗)。もともと人数が少ない上に、仕事のしわ寄せがあるもんだから私もドタバタとした毎日を送っていますが、そうは言っても悪いことばっかりってんでもないんだな、これが。

何が良かったかってぇと、社内みんなの協力体制ができたっていうことです。これまでも造る社員ばかりじゃ足りないもんだから、営業の社員や事務の社員に手伝ってもらってはいたんです。それが、より緊密に連携できるようになってきましたね。仕事も徐々に覚えてくれるので、段々と任せられることも多くなってきました。

「みんなで造って、みんなで売る」っていうのが私のひとつの理想なんです。営業専属の社員が毎日ルートセールスをしなくちゃならない時代でもありませんし、製造専属の社員は蔵の中で酒だけ造ってりゃいいっていう時代でもありません。今までは、その方向に積極的に踏み込まずにいましたが、「やりゃ、できんじゃん!」みたいな気分になりつつあります(笑)。

歴史的な経緯から言えば、蔵人っていうのは全く他所の土地から来た出稼ぎ集団だったわけで、社内でも水と油ほどの色分けで認識されていたはずです。お互いの境遇や、生活リズムや、話す方言も違えば、人情的にもセクトができない方がおかしいですしね。それはもちろん、社内での仲が悪かったとかいう意味じゃなくってね。

しかし、そんな集団はもはや現代の蔵の中にはほとんど存在しなくなっています。今では、杜氏ですら自社の社員の中から育て上げて、どの酒造メーカーも社員による酒造りを志向しているんだと思います。長生社も、アクセクしながらもその流れに乗ろうとしているところだと言ってもいいかもしれませんね(笑)。

そんな風に多くの社員も蔵に入るようになってみて感じることは、「『昔の蔵人』と『今の社員』では、やっぱりどこか違ってんなぁ」っていうことです。それは、メンタルな部分のことなんですけどね。今から20年も前に昔の蔵で働いていた頃を思い起こすと、やってる仕事はそれほどの差はないんですが、そういう精神的な違いが当然仕事のやり方にも表れてくるような気がします。

どう表現したらいいか分かりませんが、昔の蔵人上がりの人は「蔵で一番仕事ができるのはオレだ!」と言わんばかりにバリバリと仕事をこなしていくんですよね。仕事をすることで認められて、杜氏集団の上位に食い込んで、待遇も良くしてもらいたいっていうハングリーな部分があったって言えばいいかなぁ。いずれは杜氏になりたいっていうのが、蔵人の夢だったでしょうからね。

今の社員が能力的に劣っているっていう話じゃありません。みんなの働き方、これは自分も含めてですけど、を見ていて何となく感じることを文章にしてみたんですが、うまく書けないや(笑)。でも、昔の蔵人気質みたいなものって大切だと思います。私はほんの少しでもそれに触れた経験を持っているわけですから、そのエッセンスを新しい時代の酒造りに継承していきたいですね。


□□□ ブログも毎日カツカツで書いてます(涙) □□□
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夜の外出

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何で夜の仕事をこんなに急いでやらなくっちゃならんねん!・・・何で越百まで走って行かなくっちゃならんねん!!・・・何でオレはここにおんねん!!!・・・っていうんで・・・何言ってんだか分かりませんが、とにかく今の私は酔っ払いでんねん(汗)。シラフでない頭で書いたブログって、次の日読み返すと後悔するんだよなぁ・・・(涙)。

今年は、造りに入ってからっていうもの、ほとんど外へ飲みに行くことがありまへん。行かないって言うよりも、行けないって言った方が正しいんですけどね。行きたくても私の体が言うことを聞かずに、外出することができなかったっていうのが実際のところです。外で一杯ひっかけたいっていうのは、誰にも負けないくらい強い願望ではあるんですけどね(汗)。

今日は、夜中の仕事が少ない日。「こんな日に、誰かが誘ってくれれば、喜んで飲みに出るんだけど、時間が遅いからなぁ」と思っていたら、「ピロロロローン」と・・・

・・・ここまで書いて、机の上で潰れて寝込んでました(笑)。

これは、昨日の夜中に書きかけた記事らしきものです(汗)。後から考えればこの日の原稿はもうできていたので、何も酔っ払って蔵に帰って来てから無理して書く必要はなかったんですけどね。きっと、酔った頭で、何が何でもブログをアップしなくっちゃならんと思いこんでたんでしょうねぇ。我ながら大した根性ですわ(笑)。

いや、本当にタイミングよく真夜中に電話がかかってきて、私は喜んで出て行ったんですよ。「今、越百にいるんだよーん!岳ちゃんが来るんなら、えっちゃんが店開けといてくれるって言ってるぞー!」っていうことで、久しぶりに飲みに出たんです。あんまり遅くなっちゃ悪いと思って、いろいろを手っ取り早く片付けて、小走りでね(笑)。

えっちゃんにも「今年は外に飲みに出てないわよね」って言われましたが、本格的に造りが始まってからは、今回が初めてっていうくらいじゃないのかなぁ。今年は、いろいろと悪条件が重なって、「ヨシ!飲みに行くぞっ!」っていう時間も気力も失せてるんですよね(涙)。でも、このブログのおかげで、私の飲みに出る頻度が第3者に把握されているっていうのはいかがなものかと・・・(汗)。

ところが、今日も今しがた、蕎麦屋の丸富から帰ってきたところなんです。ずっと前から蕎麦会をやるっていうことは聞いていましたが、夕方の仕事が忙しくなっちゃって、やっぱり行けない旨の連絡は入れてあったんです。9時過ぎになって「会は終わっちゃったけど、蕎麦がまだ残ってるから食べにおいでよ!」と言われて、お言葉に甘えてきました。

車で行ったもんだから私は飲めなかったんですが、いつものメンバーが残っていて、少しの間でしたが楽しくお話しさせてもらいました。これまで、夜ほとんど外へは出なかったのに、続く時には続くもんですねぇ。しかし、今日は飲んでませんから、こうしてシラフでブログを書いているわけです(笑)。

ここでも、気になる話がひとつ。丸富のお客さんの中にもこのブログの読者がいらっしゃるらしくて、丸富での会話に私の話題も出てくるらしいんですよ。「信濃鶴の専務の家じゃ、この前夫婦喧嘩をしたらしい・・・」とかね(汗)。このブログが丸富さんの宣伝もできているのなら結構なことですが、お店でそんなやり取りがあるかと思うと、内心はチト複雑・・・(笑)。


□□□ まとまらない記事でスイマセン(汗) □□□
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市田柿

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細々とではありますが、信濃鶴が全国へはばたくようになってから、いろんな皆さんとお付き合いをさせていただくようになりました。このブログが大きな役割を担っているのも事実ですね。ブログ経由ではどちらかというと個人的な出会い、商売上ではやはり酒販店さんとの新たなつながりをいただくことができました。

そんな皆さんとご一緒させていただいていて、とてもありがたいんだけれども、逆に恐縮しちゃうのが、いろんな贈答品を頂戴することです。個人的なものも、会社宛のものもあるわけですが、金額の多寡とは関係なく、とても貴重なものばかりです。いったいどうお返しをして良いものやら、毎年悩んじゃうんですよね(汗)。

このブログを始めた頃は、頂き物がうれしくてその度に記事にしていましたが、どうもその手の記事をたくさん書いて、何やらこちらから要求しているみたいなことになってもいけないと思って、最近はあまり記事にしないようにしているんです。その割に、陣中見舞シリーズではそんな話題ばっかりになってましたが・・・(笑)。

当然、お礼の電話等は入れるんですが、さて、こちらからは何を送ればいいのかは思い浮かびません。お酒の業界の方に信濃鶴を送ってもどうかと思いますし、駒ケ根名産っていうものもあんまりないんですよね。ソースかつ丼のソースっていうわけにもいかないしねぇ・・・案外喜ばれるかもしれませんけど(笑)。

そんな私に、ハタと思い浮かんだもの・・・それは、駒ケ根っていうわけじゃぁありませんが、この伊那谷の名産品で、誰にでも食べられて、美味しくて、そんでもって何より重要なことは、私の親せきが作っているもの・・・「何だ、これがあったじゃないか!」と、コロンブスの卵がコペルニクス的に宇宙から降ってきたかのような思いつきでした(笑)。

それが『市田柿(いちだがき)』です。伊那谷って言っても、どちらかというと南の方の下伊那と呼ばれる地域の特産品ですが、日本の干し柿のトップブランドと言っても過言ではない逸品です。そして、それを私のお袋方の親せきが、喬木村(たかぎむら)っていう所で作っているんですよ。毎年、何万個も作るらしいです。

干し柿なんて、自分で作ろうと思えばいくらでもできますが、ただあんまり見てくれ良くはできないんですよね(汗)。ほど良い大きさで、全体に白く粉がふいて、甘くて美味しくてなんていうものはなかなか作れません。柿の種類も関係しているみたいですけど、硫黄で香蒸したりして、プロの出来栄えにするらしいですよ。

今年は天候不順のために、柿の量が少なかったってなんて言ってましたけど、やっぱりお味の方は一級品です。日本全国に売り先のあるブランドとして、地元でも生産地域を限定した産品にしようとしているみたいです。写真は、その市田柿と女房の作っている干し柿とのツーショットですが、どちらがどちらなのかは一目瞭然(笑)。


□□□ 私としては1500ポイントを超えると高得点です □□□
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週刊いな

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複数の駒ケ根ブロガーが記事にしちゃってるから隠すわけにもいかないし、多少の言い訳もしておきたいので、私もこのブログに書いときますね。まぁ、そんなに大した話じゃなくって、地元の地域情報誌というかフリーペーパーの表紙に、結構大きく私の写真が載って、信濃鶴の紹介がされているっていうだけなんですけどね(笑)。

『週刊いな』っていうこの情報誌は、毎週1回地元の新聞に、広告と一緒に織り込まれてくるんです。出始めた頃には、こういう媒体が支持を得られるのかどうか疑問に思ったものでしたが、既に1092号を迎えているんですから、かなりの長きに渡って発行されているわけで、それなりの読者層がいるっていうことなんでしょうね。

話題もその時々に応じて変わりますが、情報の源泉は全て近隣市町村からなんですよね。正に身近な話題が多いわけで、それを楽しみにしている読者と、そこに広告を載せる企業との仲介を、発行元が上手く取りなしている形なんですかね。今回はお酒の特集号っていうことで、いいタイミングで鶴を取り上げてもらいました。

結構デカデカと写真が載ってるんですよね、私もビックリするくらい(汗)。現金な話で申し訳ないんですが、これだけの紙面を割いて広告を掲載したとすれば、きっと十万単位の金額がかかるでしょうから、記事として書いてもらっちゃったのはとてもありがたいことなんですよね。表紙以外にも、次のページには私についての記事が書かれています。

何が言い訳したいかっていうとですねぇ・・・まず、顔が汚いんだな、これが(涙)。こんな取材があるんなら、ヒゲくらいあたっておけよって感じですが、伸びほーだいでやんの(汗)。私だって好きでそんな顔してんじゃなくって、何とかしておきたかったのは山々ですが、全然心積もりができてなかったんですよねぇ。

社長からこの話を聞いた時には、「蔵の中の写真を1枚撮らせてもらいたいから、何日の何時に取材に来ます」っていうことだけだったんです。それなら、その時にやっている仕事の写真でも撮ってもらえばいいからって、私は何にも気にしてなかったんです。ところが、担当の方が来てみたら、何とこれは私に対する取材だって言うじゃないですか(汗)。

だから、私が作業している写真を撮って、私から話を聞きたいっていうんです。私はそのための用意もしてなかったし、そのための時間も割いてなかったので、焦っちゃったんですよねぇ、本当に。親子なんてそんなもんですが、社長と専務のコミュニケーション不足が如実に露呈しましたね(汗)。

もう1点の言い訳は、どこぞのブログで写真に写っている私の視線が不自然だとご指摘を受けましたが(笑)、こりゃカメラマンのリクエストでそういう目線になったんであって、実際に仕事をしている時に、ああいうカメラを意識したような目つきにはなっちゃいないっていうことです。「はい、この辺見てくださーい」って言われれば、あんな感じになりまんがな(汗)。

年末年始をひかえたこの時期に、とてもいい宣伝をさえてもらえたのは確かです。ま、信濃鶴のことが少しでも地元の人に分かってもらえればそれでいいんだから、悪いことは全然ないわけなんですが、「本当の私はもっと美男子だ!」って言いたかっただけです(笑)。


□□□ 拙ブログにしては高ポイントが続いてます □□□
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陣中見舞(その5)

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そろそろ最終ネタになる『陣中見舞』シリーズです。最後の陣中見舞は、神社のお札です。しっかりと名前が書いてあるわけですから、ちゃんと長生社のために拝んで頂いたお札だっていうことはお分かりですね。この手のものを、陣中見舞いとしてもらったなんて言うと、神様のバチが当たりそうですが、ここはひとつ大目に見てもらいましょう(笑)。

『熊野神社』なんて書いてありますから、熊野古道で有名な和歌山県の熊野神社を思い浮かべる読者のみなさんもいらっしゃるかもしれませんが、つながりはあるみたいですけど、それとは全くの別物です。この神社は長野県の飯田市にあるんです。今は合併して飯田市ですが、以前は『南信濃村』と呼ばれた長野県最南端の場所なんですよ。

この、かつての『南信濃村』と、かつての『上村』を合わせた地域を『遠山郷(とおやまごう)』と言います・・・ウソかもしれませんから、興味のある方はご自分で調べてくださいね(汗)。そこで毎年この時期に行われているのが『霜月祭り(しもつきまつり)』です。大変由緒のあるお祭りで、国の重要無形文化財に指定されたりもしています。

私も詳しくは知らないんですけど、毎年県内版の各ニュースには登場する有名なお祭りで、お面をかぶった人たちが踊ったり練り歩いたりして、夜を徹して神事をするんですよね。特に有名なのが、グラグラに煮え立った大釜のお湯を素手で払い飛ばすようにして、見物しているお客さんに振りかけるパフォーマンスでしょうか。そのお湯に当たるとご利益があるんだとか。

その遠山郷には大小10以上も神社があって、そのそれぞれで日を変えて、この期間中お祭りをし続けるらしいですね。神社毎に40個ほどのお面を持っていて、その全てを使って神事が執り行われるっていうことです。そんなにたくさんあるもんだから、最初の方に出てくる脇役のお面なんかは観光客にもつけさせてくれるらしいですよ(笑)。でも最後の方のお面は、地域の重役クラスでないとつけられないみたい。

一番の大物は、最後に登場する『テンバク(字が分かりません)』と呼ばれる役で、上の写真の絵馬に書かれているのがそれなんだそうです。先ほどのお湯を払い飛ばす役は、そのひとつ前に登場する『天狗』らしい。どういういわれなのかは分かりませんが、長野県の中でもさらにとてつもない山奥の郷で、そういうお祭りが脈々と継承されているって、素晴らしいことですよね。

さて、どうしてそのお祭りの絵馬(って言っていいのかなぁ?)とお札が私の手元にあるかって言うと、長生社の酒造りを手伝ってくれているKさんがもらってきてくれたからなんです。Kさんは造りの間だけ週に3日ほど手伝いに来てくれている、既にシルバー世代の方なんですけど、彼の実家が遠山郷で、かつ神社関係の家業なんですよね。

ですから、この1年に1度のお祭りの時には、お祭り自体の進行もさることながら、お客様を向かえ入れたり、たくさんやってくる観光客に対応したりして実家は大忙しなんだそうです。この熊野神社のお祭りが先日の日曜日から月曜日にかけてあって、彼はお手伝いに駆り出されちゃったんですよね。

ちょうどその両日は、蔵に出勤予定の日。彼が来てくれないととっても困るわけですが、お祭りもまた重要です(汗)。「Kさんの分はこっちで頑張っておくから、信濃鶴の安全醸造をしっかりとお祈りしてきてよ!」とお願いしておいたので、その証拠物件がこのお札っていうわけです(笑)。陣中見舞っていうよりも陣中祈願っていうことで、遠山の神様のご利益にあやかっていいお酒ができるように、私も毎日お祈りしているんですよ。


□□□ これにて陣中見舞いシリーズは終了・・・かな □□□
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陣中見舞(その4)

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うーん、こりゃ、絶対にウケ狙いだな!『陣中見舞』シリーズが思いの外長引いている間に、これ見よがしに陣中見舞いを送ってくれた男がひとり!!どう考えてもブログネタにしてくださいっていう意図がアリアリ!!!そうですね、ZENさん・・・(笑笑笑)。それは冗談としても、本当に送ってくれちゃって、ZENさんありがとー!

昨日、携帯にメールが入っていました。「・・・今日、ささやかですが、いま流行の(笑)陣中見舞を送らせてもらいました・・・」とあります。恐縮しながらも、ブログのネタに事欠かないと有難く待っていると、今日の午後の3時前に私の所へ包みが届いたんです。開けてみると、それはドリップ式のコーヒーでした。

ちょうどこれからお茶休みだっていうんで、女房にいれてもらって、蔵人と一緒に飲ませていただきました。気の利いたカップがあるわけもなく、いつものお茶碗でしたけどね(汗)。蔵でコーヒーを飲むことなんてないので、いつもと違ったいい香りが立ち込めて、休憩室がまるでスターバックスになったかのよう・・・目を閉じればね(笑)。

こんな所で飲むからなのか、強い特徴を感じるわけじゃないんだけど、ホンワカとした美味しさのコーヒーだと思いました。あえて言うならクセのない飲み易さが特徴っていう印象です。私も久しぶりにコーヒーを飲んで、それが口当たり良く喉を通ったので、とてもホッとしてご満悦でした。女房も美味しいって言ってましたね。

その後で、またZENさんからメールが来ていることに気が付いたんです。
― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ―
・・・実は私の友達がコーヒー豆屋をやってまして、
眠気覚ましに送らせてもらいました(笑)。
彼は小さな焙煎機でコツコツ丁寧に作っていて、
普段はコーヒーが飲めない人も飲めちゃったりする不思議なコーヒーです。
(そのために、いろんな手間をかけてるみたいですが・・・)
お口に合えばいいのですが(汗)・・・
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「なるほど、そーゆーコーヒーだったんじゃんか!」っていうことで、完全に納得しましたね(笑)。その名も『ヨロこうばしいブレンド・・・皆様にヨロこうばしい出来事がたくさんありますように・・・』とありました。「いつもは日本茶を飲んでいる場で飲んでも、違和感のない美味しさ」って言うのが、私のひと言コメントです(笑)。

インスタントとは違って、ドリップ式のコーヒーは本当の豆を使うわけですから、香りがいいんだなぁ、これが。我が家では本格的にコーヒーをいれることはできないもんだから、よけいにそう感じるのかもしれませんけどね。このコーヒー豆屋さんは、『CoffeeShop青い空(埼玉県越谷市048-971-0899)』さん。

これで、気を落ち着けて、自分をリラックスさせるアイテムもそろっちゃいましたね。ここまでみんなに陣中を見舞ってもらったんじゃ、思いっきり飛ばすしかないよなぁ・・・入院見舞かなんかだったら、気楽に寝てられるんだけど・・・(笑)。メールの最後には「くれぐれもお体には気をつけてくださいませ」とありました。でも、コーヒーを送ってくれたっていうことは・・・寝ないで酒を造れと・・・(汗)。


□□□ このシリーズ続けると、いろいろもらえるんかな? □□□
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陣中見舞(その3)

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知らない間にシリーズ化していた陣中見舞ですが(笑)、なにも美味しいものをいただくばかりがお見舞になるわけではありません。そういう気持ちがこもったもの、こちらがそう受け取れるようなものは全て同じ範疇に入れちゃっていいんじゃないですかね。束の間でもホッとさせてくれるようなものって、いろいろあると思います。

例えば、このブログに対するコメントだって、十分に陣中見舞の役割を果たしてくれていますよ。疲れても頑張って夜中に記事を書いて、そこにひと言そんな言葉が入っていれば、もうひと踏ん張りできるっていうものです。書いてくれている人はそんなこと思っていなくても、こちらからするとそういう言葉に感じられるんですよね。

信濃鶴の注文書に、毎回ひと言励ましの言葉を書いてくれている福島県の酒屋さん。普通この手のFAXは、処理が終わるとゴミ箱行きなんですが、その通信欄を読ませるために事務所の社員が私のところまで必ず持ってきます。私も、それを読んじゃった後でも捨てられずに、全部取ってあったりします(笑)。

これもまた私にとっては、立派な陣中見舞になるわけで、いつもうれしく拝見してるんです。造りの期間中は外の世界と隔絶された感があるもんだから、よけいにこういう何げないつながりが心に響くのかもしれませんね。つい先日、鶴をご注文いただいた時のものには、お店での笑い話(?)が書かれてました。

― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ―
先日の話・・・
ある常連の歯医者さん(お酒の好みがハッキリとしている方です)
彼「この信濃鶴ってまだ呑んだ事なかったけど、呑んでみようかなー」
私「ぜひぜひ、飲んでみて下さい」
彼「この純米酒、それとも特別純米がいいかなー?」
(ん・・・先生の好みからすると、あれを出すしかないかー)
私「無濾過生原酒でどうでしょう(もったいないけど・・・)」
2本だけとっておいた(自分の為に)生原酒の1本を出す事に。
後日・・・
彼「イヤー良かったよー信濃鶴ー!いい!いい!もう1本ちょうだい」
(ガーン)
私「ありがとうございまーす(涙)」
― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ― ○ ― ― ― ― ―

きっと、「この酒は美味しくない」っておっしゃるお客さんだっておられるはずなんです。でも、あえていい話だけを送ってきてくれるんです。それは、この店主の世渡り上手の手練じゃなくって、「頑張れよ!」っていうささやかなる応援なんですよね。そのことは、今年お店にお邪魔して、お話をさせていただいた時によーく分かりました。

だから、やっぱり頑張らなくっちゃんらないんだな、これが!!!ちょっとばっかりいつもより忙しいからって、出来の悪い信濃鶴を造るわけにゃぁいきませんね。自分の命を削って美味しい酒になるのならそうしたいくらいですが、たくさん陣中見舞いをもらっちゃってる手前、簡単に倒れるわけにもいかんですねぇ・・・(笑)。


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陣中見舞(その2)

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日曜日の午後のこと、ひと仕事終えて蔵から出てくると、女房が「携帯が何度も鳴ってたわよ」と教えてくれました。「さっきのはhamaちゃんからだったわ」・・・「ハハーン、今日は越百の『新蕎麦会』だから、そこで一杯やって、酔っ払った勢いで電話でもくれたに違いないぞ」と思ったんです。後から見たら、本当に何度もしてくれてたんですけどね(汗)。

しかし、日曜だろうが祭日だろうが蔵の仕事は同じようにありますから、まだそんな時間はテンヤワンヤしていて、hamaちゃんの酔っぱらいに付き合っても癪に触るだけだからっていうわけじゃないんですが(笑)、携帯はそのままにして、追われるように次の仕事を始めたんです。するとまた女房が、「外に誰か来たみたい・・・」

蔵の外に出てみると、見たような顔ばかりの大勢さん。hamaちゃんを先頭に、チーム越百の連中でした(汗)。新蕎麦会の後の酔い覚ましに、長生社の蔵になだれ込んできたんだとばっかり思った私は、「なんだなんだなんだ?いったいどうしたの?突然来ても蔵見学はチト無理だよ」・・・「いや、ちょっと顔見に来ただけさ」

聞けば、新蕎麦会の後にチーム越百の忘年会をやるんだそうで、「お前も来いよー」っていうわけだったんです。仙台出身で、実家が魚屋のSさんが家から取り寄せた美味しいもので、これからドンチャンやるっていう予定らしい。長生社の向かいにあるhamaちゃんの家まで、hamaちゃんが下ごしらえをした本日の食材を取りに来た道すがらだったんですね。

たぶん、岳志は無理だろうと分かってはいても、とりあえずそばまで来たから寄ってみたっていう成り行きみたい。「出てこれないのか?美味いもんばっかりあるぞー」と、hamaちゃんは人の神経を逆なでするようなことを言うし(涙)、「岳ちゃんなんかいいからさぁ、奥さんと娘さんだけ出てくりゃいいじゃん」と、Sさんは私はどーでもいいらしい(笑)。

hamaちゃんの家からの帰りにも寄ってくれて、手にした食材の中から、写真に写っているイクラのしょうゆ漬けとサケの切り身の『サケの親子丼セット』を、半ば強引に置いていってくれました。「そんなのいいのにぃ」と私が遠慮すると、「バカ、岳ちゃんにやるんじゃなくって、奥さんと娘さんにだよっ」と、こだわるSさん(笑)。

仕事の最中に来客があれば、普通は困っちゃうんですけど、今日は、いつも夜の越百のカウンターで会う面々が蔵まで来てくれて、何となく嬉しかったな。美味しそうな陣中見舞もいただいて感謝感謝ですが、モノよりもみんなの笑顔と話ができたことが、ちょっとテンパり気味の私の気持ちを癒してくれたような気がします。仲間っていいやね。

そういえば、昨日も仙台からの海産物の陣中見舞でしたが、今日も仙台から駒ケ根までやってきた陣中見舞っていうことになりました。奇遇ですねぇ。きっと私は仙台にとーっても縁があるんだろうなぁ。来年も美味しいもの食べに、イヤイヤ信濃鶴を売り込みに、仙台まで行きたいもんですね。


□□□ 品川の地酒屋さんが熱い! □□□
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陣中見舞(その1)

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「仙台の錦本店さんから何か届いてるぞ」と社長が包みを持って来ました。「はて、そういやぁ、川嶋さん何か送るってメールくれてたなぁ。彼のことだから、また勉強しろって、お酒かな」って言うと、「これがお酒だったら、ホントにちょっとしか入ってないわよ」と女房。その包みはそれほど重くなくって、どうやら液体じゃなさそうです。じゃ、何だ、こりゃ?

開けてみると、中には『陣中見舞』のヘタウマな文字が(笑)。川嶋さんが、蔵の中で悪戦苦闘している私を気遣って、お見舞いを差し入れてくれました。のし紙の周りには、錦本店と鳥心の懐かしい面々の手書き文字も並んでいるじゃないですか。川嶋さん、コン様、ゆきちゃん、ヤエガシさん、カトウさん、みんなみんなありがとー!!!

中にはどっさりの干しホタルイカ(って言うのかな)と、鳥心Tシャツが入っていました。これで、夜ひとりで会社で飲むお酒のアテがしばらく不要になって、嬉しい嬉しい(笑)。私は、いろんな方から送っていただいたものは、なるべく会社の中でみんなで分けて頂戴するようにしているんですが、こればっかりはひとりでガメちゃおうかな(笑)。

しかし、こいつは私の周りではあまりお目にかからない代物です(汗)。さすがに海産物が豊富な仙台ですが、一体どーやって食べればいいんですかね?焼くのかな?そのまま食べられるのかな?それに、こういうものは日持ちするんですかね?毎日ストーブで少しづつ焼きながら、幸せな晩酌をする夢を見ている岳志なんですが・・・。

お土産っていうのと違って、差し入れ的な要素のある頂き物は、また別の有難味がありますよね。「あぁ、私のことを思いやってくれてるんだな」っていう気持ちになるじゃないですか。今、陣中で頑張っているその人が何を必要としているのか考えてくれてるんですもんね。私の場合には、酒の肴が必要だっていうことになったんでしょう(笑)。

まぁ、干しホタルイカが私の体のことをどのくらい考えてくれた結果なのかは不明ですが(汗)、川嶋さんたちは尿酸値が上がるのを承知で、イカを食べさせて私の頑固頭を柔らかくしたいらしい(笑)。その昔、私の友人で、毎冬、ドリンク剤を箱単位で買って来てくれるヤツがいましたが、あれも実用的で良かったなぁ(笑)。 

きっと、日本中にある錦本店の取引先にも、同じような心遣いをなさるんでしょうが、今回は私にとってはタイムリーだったかな。ブログではなるべく平静を装っていますが、今の私はかなりテンパっていて、気分的にへしゃげているのが川嶋さんには分かっているかもしれませんね。みんなの励ましの声も、嬉しかった・・・。

こんな情けない私にも応援の声が届くんだから、その期待には何としても答えなくっちゃね。今年のお米で作った信濃鶴がどんな味になるのかはまだ分かりませんが、ご期待をいただいて、初しぼりを今しばらくお待ちくださいね。クリスマス頃には出荷したいと思っていますが、錦本店では既にフライングの予約注文を始めているらしい・・・(汗)。


□□□ 頑張って、いい酒造りまっせー! □□□
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睡魔

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夕方、蔵人が帰ってから、麹の手入れ作業までに2時間程度の空白の時間帯ができるんです。そこで帳面仕事なんかをやるんですけど、スッゲー眠いんだな、これが(涙)。ウトウトするっていうよりも、頭をグラングランさせて睡魔と闘う時間なんです(笑)。あまり暖かくすると余計に眠くなるもんだから、ストーブは小さめにして仕事に励みます。

ここでの時間の使い方で、夜の余裕が違ってきます。もしも調子良く帳面もつけて、あわよくばブログなんかも半分くらい書けてたりなんかすると、こりゃ超ラッキーなわけです。家でご飯を食べて帰って来てからは、蔵の中の作業以外の時間は残りのブログを書けばいいだけですから、焼きウルメで鶴を飲みながらブロ友のブログを読んだりもできます(笑)。

ところが、ここで机に突っ伏して寝込んでたり、別の仕事が入ったりなんかして、例えば帳面仕事が丸ごと夜に回ったりした日にゃぁ、全てが押せ押せの後手後手のバタバタ状態になっちゃって、ブログを書くのが2時からってな破目になるわけです(涙)。とんでもない時間にブログをアップしている日は、大抵そのパターンが多いですね。

2時からブログを書くにしても、余裕を持って書くのと、追い詰められて書き始めるのではひっ迫感が違うんですよね。悪いことに、追い詰められた時の方が眠気が強いっていうか、テンションが低いっていうか、憔悴し切ってるっていうか、記事の内容なんて頭に思い浮かんでこなくなっちまいます(汗)。キーボードの前でボーっとしてるだけみたいな(笑)。

そんなこんなで、夕方の時間をいかに有効に使うかでその後の気分が変わってきますから、この時間に眠くなってもらっちゃ困る・・・っていうことが、今日のブログの本題なんでしょうか・・・。いやそれとも、この時間に別の仕事をやらなくっちゃならない日が今年は多くて、何とも辟易しているっていうことかな・・・(汗)。

事程左様に自分が今何を書きたいのかも分かってないっていうのが、今日のメインテーマってことですかね(笑)。実は、今日はこの夕方の時間にブログが書き始められたから、何としてもある程度まで書いちゃおうと、今、強引に記事をひねり出しているっていうのが本当のところです(汗)。週末の夜中くらい、心静かに仕事したいやねぇ。

でも、どうしてこの時間、こんなにも眠くなるんでしょうか。普通だったら、会社の仕事が終わってウキウキと家路につく時間でしょうから、眠くなるこたぁねぇだろうと思うんですけどねぇ。嵐のような1日が過ぎて、ホッとしたところを睡魔に目を付けられるんでしょうか。夕方眠くなるっていう自分の体内時計に、毎年のことながら疑念を持っている岳志なんです(笑)。


□□□ 結局、投稿は夜中になるんですが・・・(汗) □□□
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うなぎ

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蔵でのお茶休みの時間のこと、その日一緒にお茶を飲んでいた女房に、蔵人のKさんが話しかけました。「いつも大変なんだから、たまには専務にうなぎでもご馳走してもらいなよ」・・・余計なことを言ってくれたもので、女房の頭はその時以来『うなぎ食べたいモード』にまっしぐらに突入したらしい。でも、ちょっと値は張るし、なかなか自分の口からは言えない。

その日、家へ帰ると、珍しく娘が話しかけてきます。「ねぇ、お父ちゃん、私、金曜日に中間テストが終わるから、勉強頑張ったご褒美に『うなぎ』食べに行きたいなぁ。金曜日だったら、お父ちゃん夕方に時間があるはずでしょ。ねぇ、『うなぎ』食べに行こうよ、年に1回くらいはご馳走してくれるじゃないの。『うなぎ』行こうよ、ねぇ『うなぎ』行こうよー」

どうして今回に限って『うなぎ』なのか?娘が食べたいっていうもののベスト3は、『ラーメン』、『パスタ』、『カレー』だし、そういうお願いごとの時は「ねぇ、『何か』食べに連れてってよー」って言うのが普通です・・・見え透いてる(汗)・・・あまりに見え透いた女房の扇動によって、娘はうなぎが食べたいと言う・・・ここまでミエミエなのもかえって涙を誘いますが・・・。

「じゃ、スーパーでうなぎだけ買ってこいよ」と、なるべく安上がりに凌ごうと水を向けると、「ダメよ、あの重箱の隅に残ったタレの付いたご飯をつつきたいのよ」と、訳の分からない切り返し。「テメ、コノヤロー」と、女房に目で訴えようとすると、スッと視線をそらしてその含み笑いを隠し、忙しさを強調するかのごとくまな板に向かいます。

確かに、娘は勉強を頑張っているようだし、女房は蔵の仕事を文句も言わず手伝ってくれています。私も疲労困憊の度合いが増している気がしてましたから、年に1度のうな重を今食べるのも悪くないかなという気分になってきて・・・結局は女房の思う壺にはまって・・・毎度お邪魔するうなぎの『うの字』さんに行く破目に・・・(笑)。

このお店は、日本各地の銘酒が置いてあるにもかかわらず、メインは信濃鶴一本でやってくれています。店主にあいさつをすると、先日も、「信濃鶴に合う料理は」っていうことで、地元情報誌の取材があったとか。なんでこの店に来たのかは不明ですが、いろいろと紹介しておいてくれたっていうことでした。うなぎ屋にも関わらず、生モノも美味しいので、本当ならお酒も飲みたいところでしたが、今回は我慢しときました(涙)。

ここのうなぎは関東風って言えばいいのか、1度蒸したうなぎを焼くパターンです。毎度の如く美味しくいただきましたよ。量的にはそれなりにあるので、女房が食べきれない分を私が食べて、娘は一人分を丸ごとたいらげてました。成長著しい娘に対して、「今度からは、自分の意見でモノを言え」と、心の中で説教をする岳志でした(笑)。


□□□ うなぎで精力がつくってホント? □□□
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変革

何だかシッチャカメッチャカな毎日を送っている岳志ですが、その右往左往ぶりも板についてきて、何も考えずに仕事を次から次へとこなしていける体質に改善されてきているような気さえします(笑)。気がしますっていうより、絶対に何かが変わりましたね、最近。どこがって言われると、具体的にココとは言えないんですけどねぇ・・・(汗)。

自己改革というか、内部変革というか・・・開き直るというか、ひと皮むけるというか・・・いつも酔ってるっていうか、冷静過ぎるっていうか・・・脂がのったっていうか、頓着がなくなったっていうか・・・気にしなくなったっていうか、気にしなくても良くなったっていうか・・・大人になったっていうか、若くはなくなったっていうか・・・。

これまで仕事に対して抱いていた垣根が取り払われたような感覚って言えばいいのかなぁ。とにかく、自分がどんどん仕事がこなせるようになったかのような錯覚に陥ってますね(笑)。逆に言えば、次から次へと仕事があるもんだから、悠長になんてやってられないだけなんですけどね(汗)。でも、テキトーにこなすっていうのとも違うんだな、これが。

もともと私はそんなに仕事ができる方じゃないと思うんです。ハキハキと体を動かしてテキパキと仕事をするっていうよりも、じっくりと考えてから、更にノロノロと行動を起こすタイプなんじゃないかな(涙)。本来だったら、酒蔵の仕事になんて向いてないのかもしれません。これまで20年間の経験の積み重ねで、何とか一人前に見えてるだけでね(汗)。

実際には、純粋に仕事をしている時間なんて、誰でもそうは変わらないんだと思います。経験の差があれば、作業のスピードも当然違うだろうけど、そこはないものとしてね。でも、いくつかの仕事を連続してこなしていくうちに、歴然とした差になってくることってないですかね。「あの人もうこんなに仕事こなしちゃってる」ってビックリするようなこと。

そういう人の仕事ぶりを見ていると、仕事に迷いがないんですよね。経験が豊富だから次から次へと無駄なく体が動くっていう意味以外に、その仕事に向かっていく気持ちの上での躊躇がないっていう意味でね。それは、モチベーションというよりも、「仕事とは生きることなんだ」っていう割り切りのようなものって言えばいいか・・・。

そういう状態になった・・・かどうかはいざ知らず(汗)、去年までは従前の作業だけで手いっぱいだと思い込んでいた私も、「まだまだ他の仕事もやりゃできんじゃん」って再発見している今日この頃なんです。考えて考えて考えてから体を動かしていたのが、その前段階をすっ飛ばすことに成功したのかもしれません。

従来通りの仕事は当然少し手が抜けるわけですが、そんじゃ、そこで得られるアウトプットが以前より劣るかっていうと、そんなこたぁないんです。案外、近視眼的な部分から解放されて、別の知見が得られているのかもしれません。間違いなく今のこのちょっと忙し過ぎる状況は、私を少しだけ変革してくれたと思います・・・自分の体の耐用年数は短くなってるような気がしますけどね(汗)。


□□□ つまらんブログでスイマセン □□□
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1号モロミ

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そろそろ、「新酒はいつごろ搾れるのか」なんていうお問い合わせを受けるようになってきました。こればっかりは生き物相手なもんだからハッキリしたことは言えないんですけど、去年と同じような日程で作業は進んでいますから、クリスマス前頃に搾って、なるべく早く無濾過でビン詰めしちゃおうと計画しています。

年末の風物詩的に、搾りたての生酒をかなり昔から発売していますが、数年前から無濾過の状態で商品にするようになりました。これは、なるべくモロミから搾った直後の味をそのままお届けしようっていう考え方からです。年末のお楽しみとして、地元の皆さんからはご好評をいただいています。

蔵の中で、搾りたてのお酒を味見したことのある皆さんならお分かりでしょうが、結構カンドー的に美味しいんですよね、あれって(笑)。まだ炭酸がお酒の中に残っていてピチピチするし、香りも抜けてないからフルーティだし、蔵の中っていう雰囲気も美味しく感じさせる要因かもしれません。

それをそのままビン詰めできればいいんですが、あの味って本当にその時だけの味なんですよね。搾られてから一晩でも経つと、フレッシュ感が薄れてきちゃいます。それでも、極力その状態に近づけられるように努力してるんですよ。搾ったままのお酒を、なるべく早く、最短の移動距離でビンの中に封入するんです。

少し前までは、オリ酒みたいな商品以外で、お酒に濁りがあるなんて許されることじゃぁありませんでした。少なくとも、長生社では(笑)。それが、昨今の無濾過生酒ブーム(?)で、「あぁ、それでもいいんだ」っていう開き直りというか、再認識した部分もあって、若干のオリが発生するかもしれない無濾過での商品化につながったんですよね。

そのお酒のもとになるモロミは、「とにかく早く」っていうご要望にお応えするために、毎年一番最初に立てたモロミっていうことになります。これは、造る側からするとイヤなことなんですよねぇ(汗)。なぜかっていうと、その年の1号モロミなんて、どんな酒になるのか分からない部分も多いからです。

その年のお米の出来も違うし、仕込方法の変更もあるし、最初の仕込は作業的に不慣れな点もあるしで、品質に自信が持てるかどうか自信がない・・・みたいな(笑)。まぁ、それでも何でもやるしかないわけですから、1号モロミってとても気を使うんですよね(汗)。毎日もろみの面倒を見ながら、「いい子で育ってくれよー」と声をかけてます。

その1号モロミの面(つら:タンクの上から見た状態)が上の写真です。泡が表面を覆っているのがお分かりですかね。ヘッポコ杜氏にしちゃぁ、案外上手にいってまっせぇ(笑)。現段階ではまずまずの期待度です。どんな1号の搾りになるのか、私としても楽しみですね。基本的には地元向けの商品ですが、日本各地のどこに鶴が舞い降りるかは、今のところ誰も知りません(笑)。


□□□ 八兵衛ブログが面白い! □□□
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ビン詰め

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長生社の社内体制は、ほぼ4つに分かれているって言っていいと思います。製造その1、製造その2、営業配達、事務経理って感じです。10名程度の極小企業で、実際にそんなに分かれているわきゃないんですが(汗)、お酒しか造っていないのに製造部門が2つあるっていうのはどーゆーことでしょう。

取るに足らない様なことを質問してもお恥ずかしい限りですから、さっさと答えを言っちまいますが、お酒を造る部門と、それをビン詰めして商品の形にする部門が完全に分かれているっていうことなんですよね。俗に言う杜氏さん集団が造っているのが前者で、後者は長生社の場合には年間雇用の社員たちでやり繰りしている部門です。

一般的なお蔵さんでも、ほぼ同様の構成になっておられるんだと思うんですが、この業界で最も注目を集める杜氏さんが率いる蔵人っていう人たちは、お酒という液体を造るまでが仕事なんです。それを店頭に並べられる形にするのは、普通に言うところの社員っていう人たちであることが多いと思います。

現在は、もう杜氏集団による酒造りを廃止している蔵もたくさん存在しますから、この限りではない場合も当然あるはずです。しかし、昔からの流れで、そういう振り分けになっている会社の方が多いんじゃないですかね。現実問題としても、造りをやりながらビン詰め作業っていうのは思うに任せない部分があると思いますしね。

実際には、そんな部門が長生社にあるはずがありません(汗)。ビン詰め作業は、営業や事務の人たちが総出でやっているんです。その時ばかりは社長も電話番・・・みたいな(笑)。社員の人数も限られていますから、週に1回のペースで行われるこの作業の日は、緊急の配達なんかがあると、みんなでパニクってますね。

さて、そんなビン詰め作業も11月から12月の初頭にかけてが最盛期です。日本酒は年末に出荷のピークをむかえますから、それに対応する分の商品は作っておかなくっちゃならないわけで、「どうか売れますように」と願をかけながら作業をします。昔は1日で6千本とか詰めてましたが、今は多くてもその半分くらいじゃないですかね。

ひと言でビン詰めって言っても、お酒の種類もいくつかありますし、ビンの大きさも複数あることの方が多いわけで、一日中全く同じものを詰めているっていうことは少ないんです。例えば、途中でビンのサイズを1升ビンから4合ビンに変えるとなれば、一旦ラインを止めて、お酒を充填する機械だとか、レッテルを張る機械を設定し直さなくっちゃなりません。

上の写真は何が何だかお分かりにならないと思いますが(汗)、もうもうと蒸気を上げている洗ビン機を背面から写したものです。読者の皆さんに、こんな熱気あふれる雰囲気の中で作業がされているんだと分かっていただけたらと思って撮りました・・・本当のことを言うと、この洗ビン機も古いもんだから、あらぬ所から蒸気が漏れているだけなんですけどね(笑)。


□□□ お年取りにはぜひ信濃鶴を! □□□
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