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専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

佳境

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ただ今、仕込準備のため、蔵の掃除と洗い物が佳境に入っております。私のブロ友のお蔵さんでは、既に仕込が始まっている蔵もありますが、長生社では11月1日から米を洗い始めようと思っています。時期的には遅くも早くもなくっていう感じですが、年内中に高級酒の新酒を出そうとしているようなお蔵さんは、始めるのが少し早いのかもしれません。

仕込み始めがこの時期になるひとつの大きな理由は、地元産の美山錦の入荷がとても遅いっていうことなんですよね(汗)。信濃鶴はほぼ全量、隣町の飯島産の美山錦を使っているんですが、長野県の酒造組合がJAの飯島支所から美山錦を買い付けられるようになるのが、県内一って言うくらい遅れるもんだから、どうしてもこんな時期になっちゃうんです。

刈り取りはとっくに終わっていたりするんです。でも、JAさんも大きな組織ですから、いろんな手続きもあったり、飯米を優先していたりするもんだから、なかなかこちらの思うようにはいきません(涙)。町内の美山錦を全部刈り取ってからでないと、動き出せないっていう事情もあるようなんですけどね。

そんなわけで、こちらが仕込を遅らせてもどうしても間に合わないような場合には、仕方がないので、飯島産にこだわらずに県内産の他の地域の美山錦を、最初のほんの少しだけ使わざるを得ないことになります。今年は、夏場の天候不順もあったりして米の刈り取り全体が遅れていますから、どうやらそうなっちゃいそうですね。

兎にも角にも、仕込の予定は立たっているわけですから、その日に合わせた準備が当然なされるはずです・・・はずですが、いつもギリギリになっちゃうんだな、これが(涙)。間に合わないなんていうことはないんですが、期日が迫ってこないとなかなか本腰が入りません。でも、ブログが書けてるんだから、まだ余裕があるってぇことかな(笑)。

それに輪をかけて、以前にも書いたように、現在蔵で働く社員が一人欠けているもんだから、泣きっ面に蜂状態なわけです。そのうちに復帰はできると思いますが、今しばらくは会社には出てはこれないでしょう。彼の分の仕事もこなしてるんですが、造りが始まる前からこんなにテンパッてて大丈夫なんかいな・・・(汗)。

それでもねぇ、やっぱりこれまでの経験ていうのは大切で、何とかやりくりはできていますね。偉いぞ!岳志!!!手伝いに来てくれた女房に、「大丈夫?顔がこわばってるわよ」なんて言われながらも(汗)、先の見通しはついてるんですけどね。杜氏になりたての頃だったら、仕事が回らずに情緒が不安定になっていたかもしれません(笑)。

掃除に、洗濯に、消毒に、組立に追われまくっていますが、今季の造りを楽しみにしている、どこそこウキウキした気持ちは変わりません。さて、どんな造りにしましょうかね。不味くなったって言われそうでも勝負するかぁ。今までと全然違ったことをやっても面白いだろうしねぇ。まぁ、ヘッポコ杜氏のやることだから、誰も文句は言わんでしょう(笑)。


□□□ 最近いつもbossと一緒(笑) □□□
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