専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

美酔和酒

今日は、先日このブログでもご紹介した『伊那谷美酔和酒を楽しむ会』が、駒ケ根高原のホテル『やまぶき』さんにおいて開催されました。信濃鶴が主役の一角を担う日本酒を楽しむ会としては、過去最高の参加料8400円という会でした。参加蔵元はこの伊那谷の3社のみで、お客様に本格的な懐石料理と共に楽しんでいただきました。

私は通常であれば、この時期のイベントには出席しません、というより出席できませんが、今回に関しては造り手の話が聞ける会にしたいというやまぶきさんのお考えもありましたし、かなり高額な料金をお支払いいただいたお客様に対してロクな説明もできないっていうんじゃ申し訳ながないという気もして、無理を承知で私が出席したんです。

夕方のこの時間帯を丸ごと空けるためには、麹の引き込みのシフトを変えて対応しなくっちゃなりません。二日前から引き込み量を調整して、ようやく何とかなりました(汗)。しかし、その対応に疲れてしまった部分も無きにしも非ずで、会の途中でそんなにお酒を飲んだわけじゃぁありませんが、ただいまヘロヘロ状態でして、まともにブログを書ける状態ではありません(笑)。

会の冒頭で蔵の紹介をさせていただいて、お料理に合わせて日本酒も順々にお出ししていくというパターンでした。お客様が各蔵のブースに来て好きなお酒を選ぶっていう方法じゃなくって、私達がお話をしながら席を注いで回っていく進め方だったので、私たち蔵元は結構忙しかったですね。

当然料理なんか食べている間も無く飛び回っていたので、正直なところどんなお料理だったのかほとんど観察もできませんでした。でも、お客様の反応からすると、とても満足して帰られた様子でしたね。料理長さんのお話では、量を食べるんじゃなくって、美味しいものを少量ずつ楽しんでもらうように心を配られていたようです。私も食べてみたかったなぁ・・・(涙)。

スイマセン、もう限界です。自分で何書いているか分かりません(笑)。もう寝ます。やっぱり参加するだけでテンパってしまっていたので、肝心のブログ用写真を撮るのすら忘れてしまいました(涙)。会場の雰囲気をお伝えできなくて、とても残念です。私がブログのことを忘れてたくらいですから、どのくらい気持ちに余裕がなかったのかお察しください(笑)。

今日、半年ぶりくらいにスーツを着ましたが、この造りの間にいかに自分が痩せたのか実感しましたねぇ。ベルトの穴はひとつ短くなってもまだゆるいし、上着と体の間がスカスカした感じがして、鏡に映すとなんかブカブカでやんの(汗)。自分で自分の姿を見て、痛々しくなっちまいました(笑)。


□□□ 仕込も残すところあと一週間! □□□
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お燗(おわり)

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長らく引っ張りまくってきたこの『お燗』シリーズですが、今回を持って終了にしたいと思います。このシリーズ中に「しっかりとしたコメントをたくさんいただくので、コメントだけ最後にまとめてみたい」旨の発言をしましたが、コメントがしっかりし過ぎちゃって、とてもまとめ切れる量じゃぁなくなってしましました(汗)。実際に記事にするかどうかは、チト思案中・・・。

皆さんのコメントにつられるようにしてここまでいろいろと書いてきましたが、書き始めた時点で言いたかったことは、実はこれまで記事にしてきたようなことじゃなかったんです。本当は岳志がお得意の泣き言ブログのはずだったんですよ(笑)。

信濃鶴は香りが強くて、お燗にすると「ちょっとなぁ」っていうご意見を頂戴することがあるので、社内で香りの強いものから弱いものまでサンプルを用意して、飲み比べをやったっていうのが最初のお話でした。その結果は「お燗にするなら、香りの少ないものの方が飲み易い」っていうのが社内の大半の意見になり、それでも私は「香りがあってもいいじゃないか」と内心思っている・・・っていうあたりでこの実話は止まっていましたね。

そんでもって、最終的にはどーゆーことになったかってぇと、そのほとんどがお燗にして飲用される小ビン類に関しては、香りを抑えたものをビン詰めしていこうっていう話になったんです。1升ビンや4合ビンに関しては、これまで通りでいきますが・・・。

今回、私の意見は通りませんでした。これまで、ある程度のことに関しては自分の意見を通して突っぱねてきたこともありましたが、今回折れたのは専務の方でした。別に私の酒造りが否定されたわけではないし、いい部分も認めたうえでの判断なわけですが、「お前の酒じゃぁダメだ」と、どこかで誰かがささやいているような気分になる、そこはかとなく敗北感の漂う結果になったわけです。

「俺は負けたのか?」自分でモノを造り出して、多少の逆風が吹いても、唯一それを頼みにして道を切り開いていくんだと言い続けることのプレッシャーは人には分かりません。そのモノがこれまでの既成概念から外れていればいるほど道のりは厳しいものになって、いつその道が平坦になるか分からない不安と闘いながら、血だらけで矢面に立っているんです。

コメントにもいただいたように、経営的側面からの判断と、ものづくりへのこだわりとのトレードオフの難しさでしょうね。私が杜氏という役職だけであって、同時に専務でなければ、「それなら会社を辞める!」と辞表でも叩きつけたい気分になったかもしれません。これもコメントにいただいた言葉ですが、それでも専務のこだわりを絶対になくさないで、うまく折り合いをつけなくっちゃならないと自分に言い聞かせた今回の顛末でした。

まぁ、ちょっと腹立ちまぎれにこんな記事書いちゃいましたけど・・・でもね、そのお酒を実際にお燗にして飲んでみると・・・ほんわかとした感じで・・・それはそれで美味しいんだな・・・これが(笑笑笑)。


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お燗(つづきのつづきのつづき)

さて、そろそろこの『お燗シリーズ』にも辟易としてきた頃かと思われますが、コメント欄上での議論も白熱していることですし、いろいろ思い立ったことを続けて記事にしちゃいましょう。あんまり面白くないからブログランキングも落ち気味ですが、時にはこういう流れもいいじゃないですか(笑)。

お燗と言われて思い出されることのひとつに、品評会の審査があります。数年前からいろんな公的機関による品評会に『お燗の部』っていうのが新設されるようになりました。基本的には『吟醸の部』っていうのがメインなわけですが、画一的な味に収斂しがちな出品酒の傾向に対する反省か、はたまたお酒はお燗で飲まれるシチュエーションも多いことを考慮してか、いろんなところで見かけるようになりましたね。

私もそんな品評会の審査員をさせられることが時々ありますから、実際にその現場で何十点、いやそれ以上の数のお燗を飲み比べて審査する機会があるんです。このお燗酒の審査っていうのが意外に難しく、判断に迷うことが多いんですよ、これが(汗)。

まずは、判断基準が非常にあいまいなこと。吟醸酒の場合にはこれまでの長年の審査の歴史の中で、それがいいか悪いかは別として、この業界としてのある一定の共通認識が共有できているんです。ところが、お燗の審査に関しては歴史がないもんだから、まずどういうお燗酒がいいのかっていう共通のコンセンサスがどこにもないんです。その審査員が美味しいと思うかどうかっていう一点にかかっているような気がします。

もうひとつは、これは私の個人的な問題かもしれませんが、「お燗は七難を隠す」なんていうことを言う人もいるくらいで、お燗すると大体どの酒でも何となく美味しいあるラインを越えちゃうんですよ(笑)。そりゃぁ、厳密に難点を探していけば減点はできるんですが、その許容範囲を広く取り過ぎると、みんな同じような点数になっちゃう(汗)。

まぁ、そうは言っても審査の段階になればそれなりに差がつくように判断していきますけどね。一番困るのは、お燗の審査をたくさんこなしていくと、否が応でも酔っ払っちゃうってことですかね。ホント、ほろ酔い加減(笑)。

そんなお燗酒の審査にいくつか立ち会わせていただきましたが、審査の後の反省会でよくこんな意見が聞かれます。「吟醸香の感じられたものは、即減点しました」っていう類のものです。私はそんな意見に対抗して「吟醸香が感じられただけで減点することはしません。それによって全体のバランスが崩れていると思われたものについてのみ減点の対象にしました」と反論意見を出しています。

香りの高い酒はお燗に向かないと、最初から決めつけちゃわなくてもいいと思うんですけどね。「お燗酒っていうのはそういうもんじゃない」っていうのも一つの歴史的認識かもしれませんから、分からないじゃないんですが、そんなふうに範囲を限定してしまうのはもったいない気がします。

そういう意見の皆さんの主張のひとつは、「そんなに香りが立つ酒のお燗はたくさん飲めない」っていうものです。「いくらでも飲める酒を開発していかなくっちゃならないんだ」というのは同業者としてよく分かる意見ですが、そんな飲み方をする消費者が一体どれくらいいるでしょうか。少量のお酒を楽しむ人の方が、今後は圧倒的に増えてくると思うんですけどね。

その辺の認識がズレたままで、業界人のみによって審査が行われ、それが一般に公表される運びになると、その評価と市場の評価もズレが生じることになって、「業界の発展に資する」という品評会の趣旨が全うできなくなっちゃうんじゃないかなぁと心配するわけです。

誤解しないでいただきたいのは、そういう品評会を非難しているわけじゃぁありませんし、いい成績をとられたお酒をお燗にして飲んでみれば、やっぱり「さもありなん」という美味しいお酒なわけで、その判定に異議を申し立てるつもりはさらさらありません。

ただ、私としては、香りのある信濃鶴はひとつの目標であるわけですから、香りがあってもお燗して美味しいと言われるお酒にするように日々努力しているわけです。そんなお酒も評価していただきたいなぁと思っていますし、「今に見ておれ」とひそかなる闘志を燃やしてもいるわけです。まぁ、私の腕じゃぁそこまでたどり着けないかもしれないって事実の方が問題なんですけど・・・(涙)。


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民事再生法

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ビックリ仰天のニュースが昨日舞い込んできました。NHKの長野県版のニュースで報道されているのを偶然に見て、思わず晩御飯を食べている箸が止まってしまいました。それは、「諏訪の舞姫酒造が民事再生法の適用を申請した」っていうものでした。

ここの社長さんはよく存じ上げていますし、これまでいろんな場面でご一緒させてもらうこともあって、可愛がってもらっています。身近に感じている蔵だけに、驚きもひとしおっていう感じでした。まぁ、社長が死んじゃったっていうわけでもなし、基本的にはこれまで通りの営業を今後も続けていかれるみたいですから、全てが無に帰すような話じゃぁないんですけどね。

私も初めて聞きましたが、全国で酒造会社などの事業再生をしている会社があって、その子会社が舞姫酒造さんへの支援を表明しているみたいです。その傘下に入ることで、原料仕入れを効率化でき、大都市圏での販路拡大が見込めるらしいですね。地元で愛される酒造りをしているってことが評価されたようです。

今回の舞姫酒造さんの場合、民事再生法の適用申請なんていう公の手段に出たもんだから、ニュースになったわけですが、実は県内でもこれに似たような話は既にいくつも発生しているんです。私が知っている一番多い例は、企業買収って言っていいのかどうか分かりませんが、表面的にはこれまで通りの営業をしているんだけど、知らない間に蔵の経営母体が変わっていたっていうパターンですかね。

長野県のように酒造メーカーの数はたくさんあるんだけど、その規模は小さい蔵ばかりというような場合には、各蔵は小さいながらも独立した企業であって、各々が自立した経営をしていると考えるのが普通でしょうし、実際これまではそうであったわけです。

ところが最近、それが実際にどういったプロセスによるものかは私なんかには分からないんですけど、社名や銘柄はそのまま残した形で、ある会社のグループ企業みたいになっているという話をよく聞きます。その親会社に当たるのは、お酒関係の問屋さんだったり、お酒を広範囲に販売できる店舗網を持った量販店だったり、お酒とは全く関係のない業界の企業だったりしますが、たぶんある程度は羽振りの良い会社なんじゃないですかね。

舞姫酒造さんの場合、その会社の傘下に入るという過程の中で、民事再生法の適用を受けた方が得策だっていうような経営判断があったのかもしれません。しかし、こういうことが大きく報じられることはこれまであまりなかったので、たぶん県内の同業者の皆さんもビックリされていることだと思います。

でも、舞姫さんはいい酒を造っておられるんですよ。『舞姫(まいひめ)』と『翠露(すいろ)』っていう銘柄を持っていて、その評価も高いんですけどね。その美味しさを知っているが故に、「この蔵ですらそうなってしまった」っていうことに驚きを隠せないわけです。ただ、そういう生き残り方も、今後はメジャーになっていくという可能性がないわけではありませんけどね。

こんなことは、現在の多くの酒蔵にとって対岸の火事では済まされません。長生社もこれまで通りの経営が続けていけるように、専務さんはこの夏も一生懸命に信濃鶴を売り歩かなくっちゃなりません。ようやく杜氏モードから抜けられると思ったら、今度は専務モードなんだよなぁ・・・(汗)。


□□□ 舞姫さんガンバ!!! □□□
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値上げ

『お燗』の話題がいつまで続くのか分んなくなってきちゃいましたから、今日はどうしても時期を逃しちゃいけない記事を書いてしまいます。とっても言い出しづらい話で、いつ書こうかとためらっているうちにここまで来てしまいました(汗)。まぁ、タイトルをご覧になれば想像がおつきになるでしょう・・・ちょっと小声で発表しますね・・・

『信濃鶴は、4月1日より、値上げさせていただきます』

・・・と、ここまでで切り上げて、あとは書き逃げしたような気分ですが、そうもいきませんから、若干の補足説明というか言い訳を聞いていただきましょうか。酒販店さんや問屋さん等には既にひと月ほど前に通達済みですから、実はご存知の方も多いでしょう。

昨年、原油価格が高騰して、世の中が一斉に値上げムードになった時があったじゃないですか。ガソリンから、食料品から、一般消費財から全てのものが値上げの対象になりましたよね。あの時、日本酒業界でも値上げの機運が高まって、かなりのお蔵さんがお酒の価格改定を断行されました。

その際、長野県内でも半分くらい(かなぁ)の銘柄が値上げされたと思います。残りの半分くらいは、いずれ価格は上げなくちゃならないっていうことは決めたものの、この時期にそれを行うのは得策ではないっていうことで、値上げを先延ばしにしたんです。もちろん、値上げを全く考えておられないお蔵も中にはあったかもしれません。

長生社でも、包装資材関係が軒並み値上げされてきて、このままじゃやっていけないっていうことは分かり切ってはいましたが、「ちょっと待て」状態でいたんです。その理由のひとつは、この地元の他のメーカーさんたちも待ちの姿勢だったっていうことですね。別にカルテルを結んでいるわけじゃぁなくって、他社の動向をうかがっているうちに何となくそういう流れからは置いていかれていたのかもしれません。

ところが、この近隣の大手酒造メーカーさん達がここへきてそろって値上げを実施されることになったために、我が社でも「そろそろかな」っていうことになったんです。私とすれば、いいお酒を低価格で提供したい思いが強いので、値上げなんかしたくないのは山々なんですが、経営的観点からはいたしかたない判断ということになりました。

実は、昨年の夏頃に値上げの話題についてはこのブログでも取り上げたことがありました。その時はちょうど「ちょっと待て」の時期だったわけですが、いま読み返してみると周りのお蔵さんの状況をにらみつつ、何となく落ち着かない気分でいたことがうかがえますね(笑)。

価格はいずれも一升ビンの税別価格で、普通純米酒が150円アップの1800円、特別純米酒が100円アップの2050円、純米大吟醸が200円アップの5800円ということになります。なお、県外の酒販店さんの場合には、送料等も含まれた価格設定になっていますから、この数字とは少し違ってくると思います。

一般的な値上げ幅から行くと、一升ビンで70円から100円のアップっていうのが長野県内の相場みたいですが、それよりはちょっと割合的に大きくなっています。これは、もともと信濃鶴は純米酒としては安過ぎる価格設定だったという経緯もありますし、実際にコスト的なものから計算してこのくらいになってしまったとご理解いただきたいと思います。

それでも、酒造好適米を全量使用して、60%の精米歩合で、純米酒で、この1800円という価格は、市場の他製品と比べれていまだに格段の安さだとは思うんですけどね。アル添の普通酒を200円アップしている地域もあるようですから、そんなに目くじらを立てて怒らないでくださいっていうのがここで言いたいことです(笑)。

信濃鶴の普通純米酒を世に送り出した時の、一般的な普通酒(昔の二級酒)の値段が1650円だったんです。それと同じ値段で、飛び切りの純米酒を飲んでいただきたいというのが我が社の考え方でした。そして、それを実現したことは私の誇りでもありました。

ここにきて、その言を覆すことになりはしないかと危惧する部分もありますが、その精神は微塵とも揺るぎないものだとお伝えし、今回の値上げに対するご理解をいただきたいと思います。どうかこれからも信濃鶴をよろしくお願いいたします!

》》》》》》》》》》 【値上げについての記事その1】
》》》》》》》》》》 【値上げについての記事その2】
》》》》》》》》》》 【値上げについての記事その3】


□□□ 売り上げ落ちるかなぁ・・・ □□□
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お燗(つづきのつづき)

何気なく書き始めたお燗についての記事ですが、皆さんのコメント反響が思いの外大きくて、かつ、しっかりと考えられていて、正直ビックリしています。「今の若い人はお燗なんて飲まないよ」っていうのは、どうやらウソっぽいですね。意外に口にする場面が多いのかもしれません。それにしても、飲兵衛の皆さんってお燗についても一家言あるんだなぁ(笑)。

もっとビックリしているのは、鶴燗(信濃鶴のお燗・・・笑)肯定派がそれなりにたくさんいてくれそうだっていうことです。まぁ、私のブログにコメントやメールをくれたりする方たちですから、「やっぱり好きじゃない」っていう人の意見はほとんど入ってきてないはずなので、喜んでばかりいられるわけじゃぁありませんが、でもやっぱりある程度の味方ができたようで、スンゲーうれしかったですよ(笑)。

いただいたコメントがとてもうれしかったので、このシリーズの最終回にはそれらのコメントを記事にまとめておこうかなぁなんて思ってます。それで1回分手抜きできるし・・・(笑)。

こういう議論は、実はあまりされていないと思います。ブログ上だから手軽に皆さんの意見も頂戴できて、今回はこの文明の利器の素晴らしさを再発見したような次第です。「お燗について」とか「お燗に向く酒質について」っていう話は、私たちの業界内でもどうしてもステレオタイプな話にしかならなくて、積極的には話題にされない雰囲気がありますね。

そんじゃ、いったいどういうお酒がお燗に向くんですかねぇ・・・。タイプⅠとすると、日本中どこに行ってもお目にかかれる銘柄の目指すタイプがあると思います。月桂冠とか白鶴とか菊正宗とかいった、俗に言うナショナルブランドっていうやつです。

こういうお酒を、こだわりの薄い大衆向けの酒質だと軽視する向きもないではありませんが、そんなことはありません。技術力は素晴らしいものを持っているわけですし、しっかりと研究された上で、より大勢の人に受け入れられるお酒を努力して造っておられると思います。正にスッキリとして、冷やでもお燗でもOKなお酒なんじゃないでしょうかね。

難を言えば、超大量に製造されるので、味が画一的にはなってしまうかもしれません。しかし、それも安定した品質という商品特性ととらえることもできますし、お燗にしても特別難点を感じさせない仕上がりにはなるでしょうね。

タイプⅡとすると、山廃純米系統が日本酒好きの玄人の間ではもっぱら一押しのタイプじゃないですかね。山廃系の独特の香味が、しっかりとした純米による酸と相まって、お燗をした時に得も言われぬ美味しさになるわけです。いろんな和食系の料理にも合いますし、和食ばかりでなくて中華や洋食の味の濃い料理にも合わせている例をよく見かけます。

更にこだわれば、山廃純米を何年も寝かして熟させたものは、お燗によってその真価が発揮されるなんてよく言われます。そうなってくると、チト日本酒初心者には壁が高くなってくるかもしれません。しかし、少し慣れてくると「私はこれで日本酒に開眼した」っていうくらいに好きになる人も大勢いますね。

そして最後に、タイプⅢとして鶴燗タイプが来てほしいんですが・・・今のところはそんなことは誰もあまり言ってくれませんね(涙)。純米吟醸タイプのお燗がイイだなんていうのは、今のところとっても異端児的意見なわけですよ(笑)。でも、決して悪くはないし、そういう分野も開拓していけば、更に日本酒のすそ野も広がると思いますから、信濃鶴は涙をぬぐいながらその先陣を切ろうと決意しているところです(笑笑笑)。


□□□ 今晩はお燗を飲もう! □□□
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お燗(つづき)

さて、香りの強いものから弱いものまで用意して行った鶴の飲み比べでしたが、結論を先に言ってしまえば、「香りの弱いものの方が飲み易い」っていう意見が多かったんですよね。

確かに、私もその意見に賛同できました。でも、香りの強いものがダメだとは全然思わなかったのも事実です。「こっちだっていいじゃん」っていうのが正直な感想でしたが、社員の大半はそうは思わなかったみたいです。根っからの飲兵衛ほど、香りに関しては少ない方がいいという評価でしたね。

ここで一つ問題があるとすれば、評価した社員のうち40歳代が私一人、50歳代が一人、あとはほぼ60歳前後という構成だったっていうことです。飲酒年齢が20歳以上であることを考えれば、これは非常に偏りのあるサンプリングだと言わざるを得ません。私ですらもう「若い」とは言えない年齢ですからね(涙)。

これまでの経験から、信濃鶴のお燗に対して「ちょっとなぁ」というご意見をいただくのは、ほとんどがお年を召された方々です。それまで飲み続けてきた、アルコールの添加されたスッキリとした酒質のお燗になれた皆さんには、吟醸的な香りのある純米酒のお燗はかなり特異な感じを与えるだろうことは想像に難くありません。

ある社員が言ったことがありました。「○○の宴会だけは、不思議とそういうクレームが来たことがないんだけど、どうしてなんだろう?」と。私はすぐにピンときました。そこは会場費も安かったりして、会議の後で飲み会をするのは若い人達ばかりなんです。若い人達って、普段あまりお燗を飲まないからなんでしょうが、鶴のお燗でも違和感なく飲んでもらえているんじゃないかって思ったんですけどね。

更に、評価にブレを与える要因として、お燗の温度があります。これも、これまでの経験上、ぬる燗で出している限りは問題がなくても、かなり熱いお燗にすると、これまた香りが立って邪魔をする感じを持たれる方がおられるっていうことです。人肌燗と言われるような、40℃以下のぬる燗は本当に美味しいと思いますが、もっと熱燗にすると「ちょっとなぁ」になっちゃうことがあるようです。

なぜ鶴のお燗が「ちょっとなぁ」になっちゃうか、もっと言えば純米吟醸系のお酒のお燗のどこに引っ掛かりがあるのか考えてみると、香りが立って鼻につくこと、酸が少ないために味にパンチが無くなること、純米らしい甘味が重く感じられることの3点くらいに集約されるんじゃないですかね。

私は、駒ケ根に帰って来ていろんな飲兵衛と付き合ってきましたが、どちらかというと先進的な飲兵衛が多かったんでしょう(笑)。「吟醸をお燗してみろよ、美味いぞぉ」というような教育を受けてきてしまったために、その手のお燗に違和感がなく育ってきてしまったという経過もあります。

それでも、マーケットの声は尊重しなくてはなりません。全てのお客様に美味しいと言っていただくことは不可能だとしても、なるべく多くの方に美味しいお酒を届けたいわけですから、皆さんの声を反映した信濃鶴にしなくっちゃなりませんよね。

東京のある飲み屋さんは、信濃鶴の純米酒ではなくて、それよりさらに香りの強いと思われる特別純米酒をお燗にして出してくれていて、とても好評なんだそうです。そんな話を聞くと、このまま引き下がるわけにもいかない気分にもなるんですが・・・まだつづきます。


□□□ 予定外に長いシリーズになるかもしれません(汗) □□□
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お燗

「惜しいなぁ、この酒にもうちょっと香りがあればなぁ・・・」とは、よく日本酒の品評会なんかで聞かれる言葉です。特に吟醸系のお酒の飲み比べになりますから、いい味であっても香りが少ないと評価が下がってしまうために、もうちょっとでいい線にいきそうなお酒を利き酒した時に、そんな表現になるんです。

ところがそれとは逆に、「惜しいなぁ、この酒もうちょっと香りが控え目ならなぁ・・・」とは、たまーに信濃鶴に対していただく評価なんです(汗)。常温であったり、冷やして飲む分にはあまりそんなことも言われないんですが、お燗にしたりなんかすると香りがより強く感じられて、鼻につくお客さんもおられるんですよね。

私の酒造りの師匠はただ一人。長生社の前杜氏だけなんですが、彼曰く「いい酒っていうのはなぁ、香りがあって華やかで、酸が軽くて飲み易く、たっぷりとした味の巾があるもんだ」と、教え込まれてきたんです。これは、基本的には吟醸系のお酒の特徴を表現していると考えてよいと思います。

吟醸造りの名手だった彼らしい教えなわけですが、私が杜氏になってからも、こういった酒質をひとつの目標としてこれまでやってきました。もちろん、吟醸的な香りがお好みではないお客さまもいらっしゃいますし、一般酒には香りは不要だという意見もあるでしょうが、私はある程度あった方が、日本酒のプロでない人たちにも飲み易いお酒になるんじゃないかと考えているんです。

ですから、信濃鶴の普通純米酒にも、私は香りを求めています。そういう造りを目指していますし、これまでもそのための努力を重ねてきました。もちろん香りばかりに重点を置いているわけじゃぁありませんし、あくまでも程々にという範疇においてですけどね。

そういう純米酒造りが少し板についてきたと思いつつあるんですが、やはり上記のようなご意見もいただくわけで、そこがちょっとした悩みどころなんですよね。長生社のセールスのみんなもそういう話を外で聞いてくるもんだから、「専務、何とかしてくれ」っていうことになるわけです。連中の気持ちもよく分かります。

でも、県外出荷してみてもあの純米酒の評価はまずまずですし、地元でも「鶴は美味しくなった」と言っていただくことだって多いんです。ですから、香りをもう少し穏やかなタイプにすることに関しては、私は反対派なわけです。「あんなに苦労して香りを出しているのに」っていう思いも、当然脳裏をよぎりますしね。

そこで、香りの強さを調整したいくつかの鶴を用意して、みんなで飲み比べをしてみることになりました。当然、常温で飲んだ場合と、お燗してみた場合との両方を比べてみました。さて、その結果は・・・つづく。


□□□ 冷やでもお燗でも美味しいんですけどね □□□
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夜食

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日曜日の夜(正確には月曜日になってますが)は、ちょっと手を抜いて写真ブログでいきましょう(笑)。と言っても、これまで撮り溜めた写真があるわけじゃありません(汗)。仕方がありませんから、いざという時のための非常写真をご披露しましょう(ウソウソ)。このブログではお馴染みになった、私の夜食シリーズです。つまんねーですけど、付き合って下さいね!

造りの期間の1日4食パターンは、この10年来続いています。どうしても、夜中におなかが減るんですよね。女房が毎日何か作ってくれます。基本的にはストーブの上にのせておけば温かくなって、そのまま食べられる雑炊的なものが多いですね。お湯をかけるだけの、お茶漬けバージョンもあります。

始めのうちはコンビニで何か買ってきたり、カップラーメンを買い置いたりしてたんですが、そんなの体に良くなさそうだしお金もかかるので、女房に作ってもらうようにしました。愛情いっぱいの夜食が不味いわけありません。毎日美味しくいただいています。ただし、ケンカした日の夜食は、実にお粗末です(涙)。

どの写真も美味しそうでしょ。結構力が入った作品ばかりです。でも、これには訳があって、「そろそろ夜食の写真ブログでも書こうかなぁ・・・」なんて、さりげなく女房に聞こえるようにささやいておくんです。そうすると、恥ずかしいものはブログに載せてもらっちゃ困るっていう意識が働いて、夜食のクオリティが上がるんですよ(笑笑笑)。

毎日作っていれば、バリエーションにも限界があります。それでも、女房はいろいろ工夫してくれています。当然自分のオリジナルができてくるわけですが、案外これが美味しかったりします。普通の料理で、彼女が「ちょっと自分で考えて作ってみたの」っていう料理の大半は不発です(笑)。でも、この夜食に関しては当りが多いかな。

全部中身は玄米です。夜カップラーメンを食べるのと玄米を食べるのでは、翌朝のおなかの感じが違いますね。玄米信奉者ではありませんが、なんとなくおなかが落ち着くのは玄米の方です。力も出るような気がします。ただ、玄米の雑炊なんて、よく噛まないで食べちゃうと消化に悪いかもしれません。寝ぼけながら食べてますから、そんなこと考えちゃいられませんけどね(汗)。

最近は、自分のブログを書き終わったら、この夜食を食べなら仲間のブログを読むっていうパターンになってます。ズルズルと食べながら、応援クリックをしまくってるわけです(笑)。今日の夜食は、最後の写真のお湯かけバージョンです。布海苔(ふのり)とゴマと梅のお茶漬けみたいです。どれも体にいいものばかりです。「元気でいつまでも働きなさい!」と女房に言われている気もしますが・・・(汗)。


□□□ いつも美味しい夜食をありがとう □□□
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手入れ

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3月も残すところあと10日ほどになりましたね。信濃鶴の仕込は4月の第1週で終了の予定です。ようやくゴールが見えてきました。毎年のことですが、この5カ月に及ぶ仕込み期間は、体力的にも精神的にもキツイものがありますねぇ。最近は、仕込が終わると達成感を感じるというよりも、体のメンテナンスの方を考えちゃいます。年々無理が利かなくなってきていることを実感してますよ(涙)。

とは言っても、当然うれしいんですよ。仕込み期間が終わっても、最後に仕込んだもろみが搾れるようになるまでには1ヶ月近くかかりますから、その先もまだ長いんですが、朝早い仕事も、夜遅い仕事も全てなくなりますからね。それまでとは、気持ちの持ちようが全く違うんです。思いっきり飲みに出られる気分って言えばいいかな(笑笑笑)。

夜の仕事っていうのは、主に麹の手入れ作業です。手入れ作業っていうのは読んで字の如く、麹を育てている箱の中に手を入れて、麹を攪拌してやる作業だと思ってください。夕方から夜中にかけて1回から2回の作業をしなくっちゃなりませんが、麹の温度や、生育経過時間や、目標とする麹の品質を勘案して、麹と駆け引きしながら作業するんです。

毎日同じ時間に作業ができればいいんですけど、そんな訳にゃぁいかない(汗)。相手も生き物ですから、暴れん坊の時もあれば、機嫌の悪い時もあります。名杜氏になれば、麹の気持ちになって最適な仕事ができるんでしょうが、私の場合はまだまだその境地には至っていません(涙)。

近代化された機械があるか、麹の品質に対してある程度割り切った考えを持ったお蔵でない限り、大抵この手入れ作業は行われていると思います。週休2日の近代化された酒蔵でも、この手入れ作業だけのために夜の宿直当番がいる場合だってあります。やっぱり機械に任せっぱなしっていうことはしづらいんですよね、生き物ですからね。

それでも、この作業もあと数回でおしまいです。ウレピー!!!昔は、仕込の終わりに近づくと、「もう、これで、麹も造れなくなるな」なんて思ってましたが、今は全然そんなことありません(笑)。よく解釈すれば、麹造りに関して、大きな迷いがなくなってきたっていうことだと思いますが、上昇志向が減退してきている可能性もないではないかな(汗)。

毎年ちょうど100回くらい麹を造ります。同じような作業をよくもまぁ繰り返したもんですが、満足のいく出来だったのなんてほんの数回です。毎年、自分の目標とする麹に少しずつ近づいているのは確かですが、その姿はまだはるか彼方にあるように思えます。私なんか足元にも及びませんが、どんな名杜氏もきっとそんなふうに感じているんだと思います。「毎年が1年生だ」という言葉には、そんな気持ちが表れているんじゃないでしょうかね。

でも、ここまでくれば、あとは自分へのご褒美で、麹造りを楽しませてもらいましょうか。これまでの経験上、最後の最後まで理想を追い求めていると、終わった時に消化不良みたいになっちまうんですよね(笑)。最後くらい、今年の集大成として、「これで、どうだっ!」みたいな造り方をさせてもらいましょう。「失敗したらどーすんだ」って話になりそうですが、そーなったら皆さんにちょっと不味い鶴を我慢して飲んでもらうだけです(笑笑笑)。


□□□ 最後の追い込みに応援よろしくお願いします □□□
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楽しむ会

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『美酒を楽しむ会』的なイベントは年間通していろんな所で開催されてます。全国規模のものや県単位のもの。お酒の紹介をメインにしたものや料理と一緒に楽しむもの。日本酒だけのものやワインやビールなんかも入っているもの等々。入場料も千円から一万円までさまざまです。このブログを読んでくださっている皆さんなら、これまでその類の会に参加したことがある方もおられるでしょう。

昨年、『中央アルプス美酒フェスタ』をこの地元で開催して、とても好評だったのは記憶に新しいところですが、今回、この地元の駒ケ根高原にある『ホテルやまぶき』さんが『伊那谷美酔和酒を楽しむ会』っていうのを企画してくれました。伊那谷の日本酒メーカー3社のお酒と、ホテルの懐石料理を楽しむ会っていう位置づけです。

信濃鶴にとっては、ちょっとこれまでには経験したことのないパターンの催し物なんですよね。まず、料金が8400円と高額なこと。本格的な料理と一緒に楽しんでもらうというコンセプト。人数は40名限定。蔵元も3社限定です。

これまで、いろんな『楽しむ会』に参加させていただきましたが、大抵は信濃鶴のブースがあって、そこにお客さんたちが流れて来て、どんどんとお酌して、聞かれたことに答えるっていう感じのものが多かったですね。今回は、しっかりと腰を落ち着けて、酒と料理をじっくり味わってもらう、ちょっと大人の『楽しむ会』っていう雰囲気じゃないですか。

お値段から考えても、美味しいものにはお金を惜しまないタイプのお客さんが集まりそうですよね。こりゃ、半端なお酒じゃ太刀打ちできないかもしれません。料理との相性なんかにも気を配って、鶴を提供しなくちゃならないでしょう。その辺は、これからホテルの料理長さんと打ち合わせがあるようですけどね。私自身、これまではそういうことに全く頓着なくきてしまっていますから、今回はいい勉強をさせてもらえるかもしれません。

最初このお話をいただいた時には、「お酒のイベントやるから、試飲用のお酒を提供してくださいってことかな」くらいにしか考えなかったんですが、『やまぶき』さんの考え方はそうではありませんでした。「地元の美味しい料理と美味しいお酒を広く知ってもらうことで、この地域の魅力をアップして、ひいては観光客の誘致にもつなげたい」っていう説明を受けて、とてもありがたいお話で、是非とも協力させてもらいたい気持ちになりましたね。

私たちの感度から言えば、信濃鶴を売り込むターゲットっていうのは『お酒を飲む人』であって、『観光客』っていう切り口ではないわけです。そりゃ、高原のおみやげ物屋さんでも売ってはいますが、単なる地場産品として置いてもらっているんであって、観光客のみなさんに鶴を広めてもらおうという頭はあまりないんです。ホテル業ならではの目の付け所じゃないですかね。

各蔵元の酒造りに対する思いを語る場面もあるみたいですから、絶好の宣伝の機会です。せいぜいきばって説明させてもらいましょう。お客さんにも、期待以上のお酒を用意して、満足してもらわなくっちゃなりませんが、こういう状況ではどんなお酒が喜ばれますかね。まぁ、どっちにしても鶴に種類はないんですが・・・(汗)。

ちなみに、その他のお蔵は伊那市の『仙醸』さんと、中川村の『今錦』さんです。どちらも、とびきりのお酒を用意してくれるでしょう。また、料理長さんも地元の食材を使いたいなんてお話しされてましたから、きっと美味しい料理を出してくれるに違いありません。私も『やまぶき』さんの本格懐石料理は食べたことがないので、実は楽しみにしてるんですよ。でも、当日は私たちの分はないのかな・・・(涙)。

チケットは、もしかしたらもう完売しているかもしれません(汗)。お問い合わせは『やまぶき』さんまでお願いします(TEL0265-83-3870)。当日は駒ケ根駅から送迎バスが出るみたいですし、宿泊希望の方は割引料金にて部屋を用意してくれるということです。県外からの参加も大歓迎ですから、どうか新春の駒ケ根にお越しくださいね。


□□□ クリックしていただければ参加した気分になれるかも □□□
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卒業式

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娘が卒業式を迎えました。小学校の6年間の課程を無事終了できました。娘よ、おめでとう。「卒業式くらい見に来てよ」とせがまれましたが、ちょうど午前中の仕込が忙しいような時間で、行ってやることはできませんでした。でも、もし見に行ったら父ちゃん泣いちゃうかもしれないから、行かない方が良かったですかね(汗)。

それでも、卒業式に向かう前の早い時間にお母ちゃんと蔵まで来て、私にその晴れ姿を見せてくれました。晴れ姿って言っても中学校の制服っていうだけですが、そんなのをちゃんと着ているのを見ると、確実に大人への階段を上っているんだっていう実感がわきましたね。思わず頬ずりして、「行っといで」と送り出しました。

娘と女房のレポートによれば、卒業式自体は案外あっさりしたもんだったようです。卒業生の答辞みたいなのもなくって、卒業証書の授与と、歌を中心にして式が進んだみたいですね。「○○ちゃんのお母さんねぇ、涙がたくさん出てもいいようにってハンカチ2枚も持ってきたんだけど、何にも使わなかったって言ってたわ」なんていうくらい(笑)。

保育園の卒園式の時には、周りにはばかることなく大泣きしていた女房も、今回は淡々とやり過ごしたみたいでした。「終わった」というよりも、「まだまだこれからが長い」という気持ちの方が強かったみたいです。「ちょっとは泣いてくれても良かったのに」と娘に言われてましたよ(笑)。

特筆すべきは、娘は6年間皆勤だったっていうことでしょうか。忌引なんかもなかったですし、実際に休んだのはインフルエンザにかかった時の3日間だけです。今はインフルエンザにかかると、強制的に休まされるんですね。ですから、それは欠席扱いにはならないんだそうです。

私が小学校の卒業式の時には、『皆勤賞』というのがあって、私を入れて学年で3人だけが特別に名前を呼ばれて賞状をいただきました。とても誇らしかったのを、今でも覚えています。しかし、今は皆勤しようとして無理に学校に来て、逆に体を壊してはいけないという配慮からなのか、皆勤ということは取り立てて褒めてもらえることじゃぁないみたいですね。

それでも、皆勤は皆勤です。立派にやり遂げましたね。どんなに苦しくても、絶対に学校には行かなくっちゃならないんです。それが学生の本分だからです。とんでもない無理をする必要はないかもしれませんが、どこまで我慢できるのかの境界線をなるべく高く持っていてほしいものです。

私の場合、テストでいい点数を取ったっていうことよりも(そんなことは稀でしたが)、1日も休まずに学校に通ったっていうことの方が、今となっては大きな自信につながっているような気がします。絶対に麹の手入れを手抜きしないのも、書かないでもいいブログを書き続けるのも、原点はそこにあるような気がするんですけどね。娘にもそういう気概を持ってほしいんです。さてさて、父ちゃんみたいに高校まで全て皆勤で通せるでしょうか。それも今後のお楽しみです。

卒業証書には、『赤穂東小学校』の卒業生の通し番号が振ってあります。私はこの小学校の2期生なんです。できたばかりの小学校へ5年生の時に編入した形です。たぶん200番台くらいの数字だと思うんですが、娘は4074番でした。親子が連番でつながっているっていうのも、何となくうれしく感じた卒業証書でしたね。


□□□ 寝ぼけブログばかりでポイントが低い低い(汗) □□□
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寝る!

ヨシ!決めました。もう寝ます。後のことは何も考えずに、今日は寝ちまいましょう。やんなくっちゃならないことも山積していますが、寝るぞっ!

だったらブログなんか書いてないで、早く寝りゃぁ良さそうなもんですが、ブログだけはもうやることが決まっている仕事なので、書かないわけにはいきません(笑)。麹の手入れをしない日が絶対にないのと一緒です。

夜中の仕事っていっても、帳面をつけたりブログを書いたりするような仕事なら慣れっこになってますが、ここのところ吟醸関係の作業が続いたのと、いつもと違う専務さんの特殊任務(?)もあったりなんかして、生活リズムが何となく崩れっぽかったんです。

ちょっとボーっとしているし、どえりゃぁ疲れっぽくなってきたような気がするので、たまにはしっかり寝てみたらいいんじゃないかと思い立ったわけです。思い立ったが吉日ですから、帳面仕事も、メールの返信も、ブログの応援クリック訪問も、普段夜にやっておく翌日の仕込の準備も、全部ぶっちぎって知らぬ存ぜぬで明日に回します(汗)。

なーに、その気になればどーしても手抜きができないのは麹の手入れくらいのもんで、あとは今晩やらなくても何とかなるでしょう。まぁ、毎日そんなこと言ってると、どんどんと仕事は溜まる一方になっちゃいますけどね(笑)。

そうは言っても、普段の倍も寝る時間をとることはできませんし、もしそうできてもたぶん途中で起きちゃうでしょう。明日の朝、超快適に目覚めるには、いつもより一時間半くらい余分に寝るのがいいと思ってるんです。

科学的に見ても、人間の睡眠の周期は一時間半単位らしいので、その倍数を目標にすればいいんじゃないかな。私の経験でも、四時間寝るより三時間で起きた方がなんとなく気分がいいんですよ。三時間以上寝るんなら、四時間半寝るべきだと思います。

っていうことで、本日の目標は1時30分に寝て6時に起床です。余分に寝る時間は自分へのご褒美っていうことで・・・でも、自分へのご褒美っていうやつは、往々にしてかなり自分勝手な解釈の場合が多いんですけどね(笑)。


□□□ こんなブログにつき合わせてしまってスイマセン(汗) □□□
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オリ引き

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昨日のブログで『オリ引き』の話が出ましたね。今日もオリ引き作業をしたので、写真を撮ってみました。でも、ビンモノの写真って難しいんですよね。反射があったり映り込みがあったりして、なかなか雰囲気を伝えられません。まぁ、いろいろと言い訳を言ってみても、結局この写真じゃぁ何が何だか分からんっちゅうことですな(笑)。

真ん中に大きく映っている茶色のものが一升ビンの底の部分です。ビンの中で小さなリング状に明るく光っている部分が、細いチューブの先端です。透明なので分かりにくいかもしれませんが、上の方に向かってチューブが伸びていってますね。このチューブのもう片方の口は、一升ビンの外へ出て、お酒を溜めるための容器の中に垂れ下がっているんです。

そして、これも分かりづらいんですが、ビンの底には何か不透明でフワフワした感じのものが沈殿しているのがお分かりでしょうかね。これが『オリ』なわけです。このビンの中には純米大吟醸が満たされているんですが、もろみを搾ってから約一週間経って、搾った直後には全体に浮遊していたオリが底まで沈降して、目に見えるくらいになっているわけです。

今は、『オリがらみ』だとか『うすにごり』だとかいう商品名で、このオリがビンの中に残ったままの日本酒もたくさん発売されています。つまり、オリが残っていても別に害があるっていうわけじゃぁないんですが、通常の日本酒のスタイルでスッキリした酒質を保つには、やはり最終的には取り除いておかなくっちゃなりません。

ただし、このオリはまだほんの少しだけ発酵能力が残っているために、搾った後の最後のビン内熟成っていう意味で、ある一定期間は取り除かない杜氏さんもおられるようです。まぁ、基本は、オリが沈んだら速やかにオリ引きをして、清透な状態にしてしまった方が良いっていうことですね。

やることは単純なんです。チューブの先端をオリを吸い上げてしまわない程度のところまで沈めておいて、もう片方の口からサイフォンの原理で上部のきれいな部分だけを吸い出してしまうだけです。一升ビン一本を吸い出すのに二分くらいかかりますかね。ビンがたくさんあるので、それなりに根気仕事なんですよね(汗)。

多くのお蔵さんでは、最初の段階でうちみたいに一升ビンにとるんじゃなくて、一升ビンの十倍の大きさの一斗(いっと)ビンにとっておられます。そうすると、このオリ引きの作業も、大きな容器から一度に吸い出しがかけられて楽なわけです。残念なことに、我が社には一斗びんがないので、仕方なく一升瓶で代用しているってぇわけです(涙)。

さて、今日でこのオリ引きの作業も終了しました。あとは、『火入れ』という加熱殺菌をしてしまえば、いつでも出荷できる状態になります。信濃鶴の場合には、これが商品になることはほとんどなくて、もっぱら各種の品評会への出品用です。もうそろそろ今年の全国新酒鑑評会への出品時期になります。また、まぐれで金賞取れないかなぁ(笑)。


□□□ クリックしてくれたら金賞とれるかも □□□
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夜中の出品

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この冬は泣き言ブログが殊のほか多い気がしますが、実は今日もヒーヒー言ってます(涙)。今月、『長野県清酒鑑評会』が開催されるんですが、その出品の提出期限が明日までなんですよ。期限までに提出しないと、審査してもらえないなんていうことになりかねないので、どーしても今晩中に出品酒を造らなくっちゃなりません(汗汗汗)。

本当なら、明日宅急便に出しても、開催地の長野市には明後日到着になりますが、今は当日配達っていうサービスがあるっていうんで、明日送って明日のうちに何とか届けてもらおうっていう計画です。でも、本当に当日配達ってできるんだろうなぁ・・・人から聞いた話を確かめもせずに実行に移そうとしている、綱渡り状態の岳志です(笑)。

「なんでそんなにギリギリのことやってるんだ?」と思われるでしょうが、理由がないわけじゃぁないんですよ。今回のこの県の鑑評会は、その先に控えている『全国新酒鑑評会』の事前審査的な意味合いがあるんです。ある意味でそちらの方が本番なので、全国にどんなお酒を出品したらいいのかある程度の見当をつけるために、成分分析や官能審査をやってもらうと言っても過言ではありません。

つまり、今回『長野県清酒鑑評会』に出品するお酒は、『全国新酒鑑評会』に出品するお酒と同格のものでなければ意味がないと思うんです。県でとてもいい評価をいただけたとしても、全国へ全く違うタイプのお酒を出さなくっちゃならないようなことになると、当てずっぽうの出たとこ勝負になっちゃうじゃないですか。

そうなると、どうしても『全国新酒鑑評会』と同等のスペックにそろえて出品した方がいいっていうことになります。そのためには、先日記事にした吟醸酒を『オリ引き』して『火入れ』をする必要が出てきます。詳しくはここでは書きませんが、この『オリ引き』ができるようになるまでに時間がかかるんだな、これが(汗)。

はじめビンにとった吟醸酒は、中に細かいオリがふわふわ浮遊しているような状態で少し濁っているんです。そのオリを取り除く作業が『オリ引き』なわけですが、簡単に言うとそのオリがビンの底に沈殿した後に、上澄みだけを抜き取るような作業なわけです。つまり、オリが沈殿するまでは『オリ引き』はできないわけです。

その期間をなるべく長くとりたかったもんだから、このギリギリの崖っぷちのタイミングまで待っていたんです。何とか間に合って、今日(もう昨日ですが)『オリ引き』できました。そんでもって、このブログを書く前に『火入れ(加熱殺菌)』をしておきましたから、もうお酒も冷えている頃でしょう。それをビンに詰めてようやく完成です。

いろいろと作業していて、結局夜中までかかってしまいました。なんだか、今年の吟醸には夜寝かせてもらえないことが多いですね(涙)。その分いい酒になってくれていればうれしいんですけどね。そんじゃ、ビン詰めしましょうかね。


□□□ いい酒になれよ!!! □□□
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ブログメール

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このところ、このブログのメールフォームを使って、私宛にメールをいただくことがなぜか多くなってます。普通は、私や私の記事に対して何かおっしゃりたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただきますが、コメント欄には書けないような内容の場合にはメールにならざるを得ませんね。

一番多いのは、信濃鶴のご注文を直接頂戴する場合ですかね。有難いことです。って言っても、毎日バンバン注文が入るわけじゃぁありませんよ(汗)。多くても1週間に1件くらいのもんです(笑)。送り先の住所なんかを書かなくっちゃなりませんから、コメント欄ってぇわけにゃぁいきません。

そういったメールの送り主は、最近はリピーターの方が多いですね。「ブログを拝見して、信濃鶴を飲んでみたくなりました」っていう感じで最初はメールをいただくんですが、次に「以前、鶴をいただいた○○です」なんて返り注文をいただけると、「あぁ、美味しく飲んでもらえたんだな」と、これまたとてもうれしいもんです。

次に多いのは、まぁコメント欄に書いてもいいくらいの内容なんだけど、ちょっと立ち入っていたり、個人的だったりして、「メールにしといたほうが無難かな」なんて読者の方が判断した場合でしょうか。そういうメールは、案外面白い場合が多いです(笑)。親しくなっているわけではありませんからブログネタにはできませんが、十分ネタになりそうなこともありますよ。

そんなふうにいただいたメールから、更に深いメールのやり取りに発展する場合もありますが、基本的には善意のメールばかりですね。おかげ様なことに、コメント欄に書くには辛辣過ぎて、仕方なくメールにしましたっていうような、こちらにグサッとくるような内容のものは皆無です。でも、もし、もし、そんな場合には、おてやわらかにお願いしますね(汗)。

その他に、ちょくちょくいただくのが、完全なる営業メールですね。「我が社の商品のアフィリエイトをお願いします」とか、「この製品に関する記事を書いていただけませんか」とかの類です。この手のものは、別に相手は私ではなくても、ブログランキングの上位にいつもいるようなブロガーなら誰でもいいんでしょうね。

このテのメールが迷惑だって言ってるわけじゃぁありません。今の時代の営業としては、間違った目の付けどころだとは思いませんし、それで成果が上がるのであれば、大いにやってもいいんじゃないでしょうかね。そりゃ、相手が迷惑に感じるほどにしつこいとかいうことになれば別ですけどね。

そういう営業マン(?)の方々は、総じて礼儀正しいです。ちゃんと自らの所属を明らかにして、製品等の紹介があって、依頼したい旨を簡潔に書いてあります。私はそういうことはこのブログではやらないようにしているので、全てお断りしてますが、気持ち的には「がんばってね!」っていうつもりでいます。私が反対の立場で、「信濃鶴の紹介をぜひ・・・」なんてお願いする状況だって、絶対にないわけじゃぁないですしね。

いずれにしても、メールを頂ける読者さんっていうのは、あちらのメールアドレスが私にも分かっちゃうわけですから、匿名性を盾にした悪意のあるような方たちじゃぁありません。そういう意味では、管理人にしか分からないコメントっていうのよりは、安心して拝見することができるかもしれませんね(笑)。

今日も、メールフォームを通していただいたメールが溜まっていました。ちょっとチェックするのをサボってまして、返事が遅れてしまってスイマセン(汗)。さて、これから書かなくっちゃ!


□□□ いきなりbossが前線に復帰してきました! □□□
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iPod(つづき)

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・・・そんなわけで(昨日の続きですよ)、待ちに待ったiPodが、我が家にやって来ました。娘は大喜び。まだ使える状態ではありませんが、枕元に置いて寝ています(笑)。昔、自分の宝物を大切に枕元に置いた記憶は私にもあります。ただ、こんなにメカニカルなものじゃなくって、もっと素朴なものだったと思いますけど。

どうですか、この洗練されたデザインは。現代社会の物欲の塊みたいなフォルムじゃぁないですか(笑)。薄い楕円形をした金属製の筐体に、必要最低限の操作ボタンと液晶パネルが付いています。手になじむ形をしていて、持ってみると、こいつが音楽プレーヤーであろうがデジカメであろうが携帯電話であろうが欲しくなっちゃう感じがしますよ(汗)。

そういえば、かつて世界を席巻したソニーのウォークマンが発売されたのも、私が中学か高校の時代でしたね。自分だけしか聞けないけれど、いつでもどこでも音楽が聴けるっていうコンセプトは、強烈に斬新なものでしたよね。とても欲しかったけれど、当時の私には手が出ませんでした。友人が電車通学中に聴いているのを、羨ましそうに眺めていたことを思い出します。

ウォークマンもエポックメイキングな製品でしたが、あの時代の私たちに今のiPodの登場が予測できたでしょうか。カセットテープぎりぎりのサイズまで極限に小さくする以上に小型にできることすら考えられられなかったんじゃないですかね。

カセットテープの何分の一かの体積に、こんなに小さなカラーテレビ画面を内蔵して、触るだけで反応する凹凸の無い操作ボタンがついて、2000曲も録音できて、一回充電すれば何十時間も連続して聞けて、電話線を通じて曲を買うんですよ。SF映画で主人公が持っている小物だって、そこまでだったんじゃぁないですか(笑)。

もうちょっと経てば、全てのiPodはいつでもネットにつながっている環境になって、音楽ソースはネット上に置かれているものを常にダウンロードする・・・なんて、今の私が考えられる程度じゃぁ大したことありませんね(汗)。またこれから30年もすると、今からは想像もできない製品が出てきているんでしょう。その時には、孫にそいつをねだられるっていうことにでもなってるんですかね(笑)。

さて、電機屋さんで手渡されたiPodのビックリするほど小さな箱を、「この中に必要なものが本当に全部入っているのかいな?」と、いぶかりながら開けてみると、案の定マニュアルなんか入ってねーんでやんの(汗)。いったいどーやって使えってぇんだい(涙)。

つまりは、その箱に入っていたのはハードだけであって、マニュアルだのアプリケーションだののソフトは、全てネット上からダウンロードしろってぇことらしいですね。これが、現代風の商品の販売形態なんですねぇ。こんなことも、昔は考えられなかったことですよね。お酒に関して考えてみると、お酒自体はお店で買うけど、お客さんの知りたい情報はネット上により詳しく載ってますっていう感じですかね。

娘 「とりあえずマニュアル読んどいてね、お父ちゃん」
岳志 「え?」
娘 「初期設定と、CDからの録音だけはできるようにしておいてほしいの」
岳志 「ちょっと待てよ!何でお父ちゃんがそこまでやってやらんといかんのだ?」
娘 「だって、私にできるわけないでしょ」
岳志 「結局、勉強するのはお父ちゃんかよ」
娘 「よろしくね!」
まだ、全然使い方が分かりまへん・・・(涙)。


□□□ ウォークマンは誰でも使えたのになぁ □□□
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iPod

娘 「私ねぇ、テイガクキュウフキンで中学の入学祝にiPod買うことにしたの」
岳志 「何言ってんだ!子供に支給される定額給付金は、親が使い道を考えるに決まっとるじゃないか」
娘 「いいじゃん!それで買っとけば、入学祝はもういらないんだしさぁ」
岳志 「何が何でも使わなくたって、貯金しておいてもいいんだぞ」
娘 「ダメよ!アソウさんは盛大にショウヒして下さいって言ってたわよ」
岳志 「総理大臣のことを馴れ馴れしくさん付けで呼ぶな」
娘 「ねぇ、お願い!私は2万円ももらえるんだから、私の貯金で足りない分を出してほしいのよ」
岳志 「携帯音楽プレーヤーなんて、中学生にはまだ早いんじゃないのか?」
娘 「そんなことないわよ。△△ちゃんだって、□□ちゃんだって、××君だって持ってるわ」
岳志 「小学生のうちからそんなもの持ってるのか?」
娘 「みんなは他にもたまごっちも、ディーエスも、ウィーも全部持ってるのよ。私だけ仲間外れになってるんだから・・・」
岳志 「な、泣き真似はよせっ!」
女房殿 「いいんじゃないの。中学に入ったら買うんだって、ずっと前からiPod貯金コツコツしてたんだから。本当はiPodまでは買えないから、他のにしようって言ってたのよ。せっかく給付金が出るんだから、入学のお祝いに、ね」
岳志 「そ、そうか・・・」

確かに、娘が「同級生が持ってるから私も欲しい」と懇願してきたもののほとんどは却下してきた。よく我慢してきたと言えないこともない。ただ、小さいうちからデジタル画面の付いたものは持たせたくなかった。あの狭い世界に没入することは、どう考えても豊かな創造性を育むとは思えない。それでも、音楽が身近にあることはいいことだし、少しずつ貯金してたのも知ってる。自分も、昔ウォークマン欲しかったっけ。

岳志 「・・・それじゃ、入学祝ってことで特別に不足分を補てんしてやろう」
娘 「わーい!ありがとう!私、オレンジ色のがいいな」
岳志 「なにっ!オレンジ色?そんなんじゃ、父ちゃんが使えないじゃないか!」
娘 「あの色が欲しいのよ!一番かわいいし、私に似合ってるし、どうしてお父ちゃんが使うっていう話になるのよ」
岳志 「ダメだ、ダメだ!大人でも使える、あの渋いシルバーのにしなさい」
娘 「イヤよ!私のiPodなんだから、私の好きな色にしていいじゃない」
岳志 「お前も大きくなってくれば、そんな浮ついた色じゃなくて、無難な色合いの方が良かったと思うに決まってるぞ。それなら、シルバーがいいじゃないか」
娘 「シルバーはカッコいいんだけど、操作するリングのところが黒いの。それがイヤなのよ。オレンジのは、そこが白くておしゃれなのよ」
岳志 「そうか、この前電機屋に行った時に何かじっと見ていたと思っていたのは、あそこで品定めしてたんだな」
娘 「そう言うお父ちゃんだって、何でシルバーがいいなんて分かってるのよ。本当は、お父ちゃんが欲しいんじゃないの?」
岳志 「な、なにっ、そ、そんなことは決してないっ!」
女房殿 「好きなようにさせてあげなさいよ。せっかくの入学祝なんだから、一番いいのを買わせてあげましょうよ。オレンジ色をお父ちゃんが持ったってカッコいいわよ」
岳志 「ハイ、ハイ・・・」

あの電機屋で見た時、実はシルバーのヤツがカッコいいと思ったんだよなぁ。あんなの自分でも持ってみたいもんだ。しかし、親としては、物欲に走った姿を娘に見せるわけにはいかん。後々感謝されるためにも、ここは引き下がろう。でも、我が家でもらえる定額給付金は全部で4万4千円もあるんだぞ。そういやぁ、あそこに小さなネットブックパソコンがそんな値段で売ってたな。あんなのがあれば、出先でブログ書くの楽だろうなぁ。

岳志 「・・・しょうがない。今回はお前の好きにしてよろしい」
娘 「やったー!これで、憧れのiPodが買えるのね。ゲーム機我慢しておいて良かったわ。うれしー!」
岳志 「ついては、なんだ、そのー、残りの給付金の使い道だが、地元経済の活性化のためにも、盛大に消費しなくっちゃならん。仕方ないから、お父ちゃんは、あそこに売っていた最近はやりの安くて小さなノートパソコ」
女房殿 「あっ・きっ・まっ・へっ・んっっっ!!!」
岳志 「やっぱし・・・」

あんたはん、いつから関西方面の人にならはったんどすか。許してもらえないなんてこたぁ、百も承知でんがな、ケッ!。協議の結果、というより有無を言わさず、女房殿のご意向通り、残りは冷蔵庫の買い替えにまわすことになりそうやね(涙)。


□□□ 今回に限り、女房はいい役 □□□
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余裕

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久しぶりに、朝の中央アルプスの写真です。朝焼けに赤く光り輝く雪山がきれいでした。この写真のこれまでになかった大きな注目点は、電車も一緒に写ってるっていうことです(笑)。6時15分頃だったと思います。長生社の目の前は線路なんです。あまり恩恵にあずかってはいませんが、電車は身近な存在ではあります。

何でこんな書き出しかっていうと、相変わらずブログ書きに追われまくっているからです(涙)。何書いていいか思い当たらないというより、慌てて書くから内容を精査してませんね。人間、余裕がなくなるとネタはあってもそれについて書こうなんていう気にはならずに、闇雲に目の前の事象について列記したくなるものらしいと、最近の自分を見て思ってるんですが・・・。

これまでも感じてきましたが、「これについていつか書こう」なんて密かに思っているような、言いたいことがハッキリしたネタって、忙しい時には書く気になりません。ちょっと余裕のある時に、じっくりと書こうって思ってるんでしょうね。一番楽なのが「今日こんなことがありました」っていう日記的な内容ですが、そういう風にはならないようにっていうのが、拙ブログのスタンスなんです。

ですから、余計に何書くか迷っちゃうんでしょうが、そうなると、電車の写った朝の山の写真か何かでお茶を濁そうとか、コソクなこと考えるんでしょうね(汗)。そーゆー時のブログってつまんねーんだな、これが(汗)。でも、そんな気分で時間に追い立てられるようにして記事をアップしているのが、最近の岳志なんです(涙)。

でも、おっかしーなー、何でこんなに慌ただしいんだろう?時間的っていうよりも、精神的な余裕がないんだろうねぇ。無濾過生原酒を新発売したなんていうのは記事にできることだけど、ブログに書けないことだっていろいろと発生しているわけだもんねぇ(汗)。泣き言なんて言ってらんないしさ・・・って、今日の記事自体泣き言か(涙)。

イカンイカン!日本酒の明るい未来を標榜する我がブログは、明るいネタでいきましょう!現在の信濃鶴の明るい話題っていうと、やっぱし無濾過生原酒かなぁ。新製品と言えないくらいのニューリリースですが、チョコチョコといろんな皆さんのブログにも登場してきました。評価についてはまだのようですが、いい評価なら記事にしてもらって、あまり美味しくないと思ったら、もうそれ以上書かないでください(笑)。

今回の新商品はこの無濾過生原酒だけだってぇのに、仙台では何やらもう一種類新商品が出回っているらしいじゃないですか!錦本店に売っているらしいんですが、蔵元の私ですら知らない鶴の新商品って、一体どーゆーことなんでしょう・・・(汗)。まぁ、長生社の東北支店長がやることだから、文句は言いませんけどね(笑)。

ブログの写真を見れば、これまた専務の私ですら「こんなもの会社に残ってたのか?」とビックリするような昔の一升瓶の包み紙まで入手しているじゃぁないですか!私が蔵に閉じこもっている間に、錦本店の人たちは一体どーやってそんな諜報活動をして暗躍していたんでしょう?恐るべき行動力ですな(笑)。

その他にも、静岡のコメヤス酒店さん、東京の杉浦酒店さんにも鶴をお嫁に出してありますから、ブログにもご紹介いただいています。ありがとうございます。越百のえっちゃんのブログにも登場してますし、新製品をリリースしてすぐに、こんなにもネット上で宣伝してもらえるなんて、私のバーチャル営業活動も多少の成果が上がっているっていうことでしょうかね。有難いことです。

おー!今発見しましたよ。こうやって、他のブロガーの皆さんの記事をネタにすれば、一日分くらいの記事になりますねぇ。こんどからやってみよーっと(笑)。

》》》》》》》》》》 【サンセールさん勝手に新商品作ってるし】
》》》》》》》》》》 【新商品開発に一役買った黄身ちゃんのボウモアの筒】
》》》》》》》》》》 【コメヤス酒店さんではちょっと人気者みたい】
》》》》》》》》》》 【杉浦酒店さんにも鶴が舞い降りてます】
》》》》》》》》》》 【越百でも地元旋風が巻き起こるか】


□□□ 結局長い記事になるんだよなぁ □□□
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栄養剤

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「あまりの肉体的、そして精神的な苦痛に耐えかねて、ついに薬に手を出したこの俺さ・・・ハイな気分にさせてくれるキューピーコーワゴールドと、体の痛みを忘れさせてくれるポカリスエットだ・・・こいつさえあれば、酒造りの厳しさを忘れ、現実逃避できるっていう寸法だ・・・そんなこたぁねーと笑うなかれ・・・現に今、俺は気分がいいんだ」・・・ってか(笑笑笑)。

本当は栄養剤なんて飲みたくないんです。きちんと食べるものから栄養を摂って、しっかりと睡眠すれば、よっぽどな疲れだってへッチャラな自信があります。しかし、無濾過生原酒の発売や吟醸の搾りなんかが立て込んでヘロヘロになっていたところへ、近所のドラッグストアの安売り広告に目を引かれた女房が買って来てくれたもんだから、ついつい手が出てしまいました(汗)。

案外、効くんですよね、これ。疲れがすべて吹き飛ぶってほどじゃないんだけど、少し体が楽になるような気がします。栄養ドリンクの類は匂いがきつくてダメなんですが、コイツは1日1錠飲むだけで、ちょっと元気になったような気分。180錠も入ってますから、毎日飲んで半年分もありますが、造りが終わったらやめることにして、しばらくはこれを飲んでラリッて、いやいや凌いでみます(笑)。

ポカリスエットの方は、脱水症状対策で以前から飲んでいます。他のスポーツドリンクと比べると高いんですが、他のより症状は改善する気がします。ですから、今回は割安な顆粒状のものを買ってみました。ひと袋を1リッターの水に溶かすのが面倒ですが、効き目は同じでしょう。最近は、晩酌の代わりにポカリです(涙)。もちろん、アテは焼きウルメでんがな(笑)。

でも、本当にこんな純粋な化学薬品の塊みたいなもので、体の疲れが取れるんでしょうかねぇ。疲れを感じさせなくするだけだとしたら、本当のところは疲れが残っているってぇことになるから、根本的な解決策にはなってないわけですよね。まぁ、「そんなこと言うんだったら飲むなよ」って話になっちゃいますけどね(汗)。

効果に関しては実験で証明されてるんだろうから、きっと実際に体の疲れは取れるんでしょう。実は、医薬品の研究に関しては大学時代に少しだけ関わったことがあったので、信憑性に関して異論はありません。けど、体の疲れが取れるっていう事は一体どーゆー事なのかなぁって、この薬の瓶を見て思うわけです。

体が疲れるような『こと』をやって疲労困憊しているのに、体の疲れが取れると言われている『もの』でそれに対処できるっていう思考回路が、ちょっと木に竹を接いだような印象を私に持たせるのかもしれません。屁理屈こいてますけどね(笑)。

体の疲れを忘れる方法だったら、私だっていいのを知ってますよ・・・それは、お酒をたらふく飲むことです。効果はバッチリです。絶対に疲れは忘れられますよ。え?次の日に疲れが残るって?そんなこたぁどーだっていいんです。目の前の疲れがなくなりゃーね(笑)。酒は百薬の長っていうことで、おあとがよろしいようで・・・。


□□□ だらけたブログ続きでスイマセン(汗) □□□
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山越え

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ひと山越えましたかね・・・。ようやく吟醸が搾り終わって、今ホッとしているところです。秋の終わりから春の初めにかけての酒造り期間中には、そのお蔵それぞれの方針に従った流れがあります。原料から製法まで全てが同じ単一の製品のみを造り続けている酒造メーカーなんて無いわけですから(たぶん)、どの時期に何を造るかを決めて造りに入るんです。

どの蔵でもほぼ同じとらえ方をしているのは、1月から2月にかけての厳寒期に最も大切な酒や最も高価な酒を仕込むようにしているっていうことでしょうかね。気候も寒く、空気が乾燥したその時期が、一番酒造りには適しているっていうことです。ただし、北海道や九州のように平均的な気候から外れている地域に関しては、そうじゃない部分もあるかもしれません(汗)。

例えば長生社のように、基本的に3種類しか造り分けをしない蔵の場合だと分かり易いでしょう。大雑把に言って、11、12月に普通純米、1月に純米吟醸、2月に特別純米、3、4月に再び普通純米っていう感じです。期間の真ん中あたりに高級酒の仕込をやってます。まぁ、本当に3つしか種類のない蔵なんて、日本中探してもそんなにないと思いますけどね(笑)。

その中でも一番大きな節目になるのが、やっぱり吟醸でしょうねぇ。最も手間暇かけた造りをするんですから、始まる前に気合を入れて、終わったらホッとするのはどの蔵でも同じでしょう。吟醸が終わっても、まだまだ仕込は残っていて、それまでと変わらない生活が続くんですけど、それでもやっぱり大きな山場を越えた気分になるんです。

吟醸酒の場合には、造ったら「ハイおしまい!あとは売るだけ!」っていうわけにゃぁいかなくて、各種の品評会への出品が残っていますから、後々いろいろと面倒くさい所作をしなくちゃなりません。造り終わったら、頭の中はそういうことに向かって考えを巡らせることになりますが、それでも肩の荷は下りた状態です。

昨日も書いたように、今年は最後の最後まで手のかかる吟醸でしたが、搾り終わった酒の入ったタンクを覗き込むと、大切な宝物を見ているような気分になります。少し濁っていますが、青味がかった色をしてるでしょ。不思議な感じのきれいさなんですよ。これは、一升瓶にとった酒はごくわずかなもんだから、残りの部分をタンクにまとめて搾ったものです。

出来はどーかっていうと・・・案外、自分じゃ分んないんだな、これが(汗)。香りが高く、穏やかな味の吟醸になったんじゃないかな。このお酒が製品化されるのはまだまだ先だと思いますが、ちょいと高価なのが玉にキズです。全国新酒鑑票会で金賞を取ると、どんどん売れるんですけどね(笑)。


□□□ まだまだ疲れが抜けません(涙) □□□
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上槽風景

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スイマセン。今日は時間が無さ過ぎなんです。まともにブログを書いている時間がとれそうもありません(涙)。何とも忙しい1日で、ちょっとグロッキー(死語?)です。写真だけは撮っておきましたから、たくさんアップして写真ブログにしちゃいますね(汗)。

昨日のブログで予告した通り、今日は純米大吟醸のもろみを上槽(じょうそう:もろみを搾ること)しました。通常の業務の他に、1年に1回しかやらないような作業をするもんだから、準備には手間取るし、やり方は忘れてるし、時間に追われるしで息つく間もないっていう感じでした。

悪いことに、大吟醸のもろみは二本仕込んだんですが、上槽の時期がほとんど一緒になっちゃって、今日と明日の二日連続になりそうなんです。そうなると困るのは、今晩一晩で今日の分のもろみは搾り切っちゃわないとならないっていうことです。普通我が社では、今日上槽になったら、明日は一日搾りの日に当てるんですが、そういうわけにいきません。

つまり、今晩一晩で出来るだけ搾っちゃわないとならないっていうことです。それは、夜中でも搾っていなくっちゃならないっていうことを意味します。この吟醸の上槽は全て手作業なもんだから、結果として遅くまで寝られないっていうことになるわけです。造る時にも眠れないし、最後に搾る時にも寝られないなんて・・・(涙)。

うちの蔵の吟醸の上槽はちょっと普通のお蔵さんとは違うところがあると思いますが、前の杜氏さんの時代からのやり方を、私もそのまま踏襲しています。もろみを袋に詰めて、槽(ふね:もろみを搾るための道具)の中に並べていく作業が、一番の見どころなんですが、その作業中は私もてんやわんやしているので、とても写真を撮るような余裕はありません(汗)。

(写真1)もろみを定量ずつ詰めた袋を、槽の中にきれいに並べていきます。この状態のまま、無圧で流れ出てくるお酒を一升瓶に詰めていきます。
(写真2)槽の出口から流れ出ているお酒。これは終盤なので、少ししか出ていません。
(写真3)こんな感じにお酒を受けていきます。
(写真4)一升瓶はたくさん洗っておきます。
(写真5)無圧で出なくなったら、ジャッキを使って上からギュウギュウ圧します。
(写真6)ビンの栓は、手でも閉められるタイプのものです。
(写真7)搾られた直後のお酒は、オリがからんで濁っています。
(写真8)夜中に袋の積み直しをします。

流れ出てくるお酒は、自分の子供と同じことで、本当にかわいいヤツなわけです。思わず目を細めて微笑んでしまいますが、半分は寝ぼけたような顔をしていますから、他の人が見たらかなりヤバい顔つきかも・・・(笑)。


□□□ 眠い眠い眠い眠い眠い・・・ □□□
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準備万端

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もう、ひと月以上も前の話になるんですね、吟醸の仕込でヒーコラ言ってたの(笑)。ようやく発酵も終盤を迎え、明日上槽(じょうそう:もろみを搾ること)する予定です。この時期はどこのお蔵でも、全精力をかけて仕込んだ吟醸系のもろみを搾る頃に当たると思います。元坂酒造のトーコ姉貴も、先日ブログに書いてましたね。

普通のもろみは『ヤブタ』と呼ばれる専用の圧搾機で上槽するんですが、吟醸だけは『槽(ふね)』と呼ばれる、昔ながらの手搾りの道具を使います。昔ながらって言っても、ご覧のとおり金属製の現代版なんですけどね(汗)。構造的には、単なる箱です(笑)。この箱の中に、もろみを詰めた袋を並べて置いていくんです。

こう見えても、この槽はそんなに新しいもんじゃないんですが、年に1度、この吟醸の上槽にしか使わないために、いつもは倉庫に眠っています。そろそろ上槽だぞっていう時になって引っ張り出して来て、ほんの数日間だけ蔵の中にセッティングされるんです。写真は、仮設の台の上に槽を備え付けている図です。

これまで一体いくつの関門を越えてきたんでしょうか。ストップウォッチとにらめっこしながら洗米をして、夜も寝ないで麹を造って、重い蒸米を手で運んで仕込をして、低温で長い時間をかけて発酵させて・・・全てが最高の品質を目指しての努力だったわけです。もしかしたら、無駄な努力もどこかにあったかもしれません。やらずにいことをやっていたかもしれない。でも、「こうすれば酒が良くなる」と昔から言われていることを、自分の蔵の内実に照らし合わせて、出来る限りやってきました。

これを、どこのお蔵さんでもやるんだから、出来上がった酒はどれも甲乙のつけ難い、しのぎを削った逸品が日本中にたくさんできるわけです。こうして醸し出されたいろんな蔵の吟醸酒を飲んでいただければ、日本酒のファンは必ず増えるはずだと思うんですけどね。小さなお蔵でも、とびきりのお酒を造っていたりしますからね。ただし、手間暇をかける分お値段も張ってきますから、お金のことを考えなければですが・・・。

どうしても各種の品評会の成績云々でランク付けされがちですが、吟醸酒は品評会のためだけに造るんじゃなくて、蔵元や蔵人の情熱をひとつの形にするんだっていう部分の方が重要だと思います。どの吟醸酒も込められている造り手の思いは同じなわけですから、画一的なコンテストの結果ばかりを見るんじゃなくて、それらの持っている特徴を全て肯定しながら味わってもらえるとうれしいですね。

準備は万端です。この最終段階に至って最も難しいと思うのは、上槽時期の決定かな。いったいいつ搾ればいいのかっていうことです。アルコール度数や日本酒度がいくつになったらっていうような基準があるわけじゃぁありません。最後は杜氏のベロ感の判断によるわけですが、毎年思うんですよ、「あぁ、昨日搾った方が良かったかな」とか、「もっと先に延ばすべきだったかな」なんてね・・・。

さてさて、今年の吟醸の出来はどうでしょうか。発酵の経過から言えば、まずますのところに納まった感じがしてるんですけどね。品評会での金賞ももちろんほしいんだけど、「あぁ、これこれ、これが鶴の味だよ」って言われるような酒が造りたいなぁ。

》》》》》》》》》》 【今年も美味いはず!元坂酒造のしぼりの様子】


□□□ トーコが毎日更新したら絶対かなわん(涙) □□□
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新発売(つづき)

おかげ様で、昨日紹介させていただいた『無濾過生原酒』は、好評のうちに、いきなり予約だけで品薄状態に陥りました(汗)。残りは、地元の市内に流通させるくらいで終わっちゃうでしょう。ビン詰めの数量が元々少ないんですから仕方ありませんが、もっと詰めておけば良かったと思ってます。返り注文が多ければまたビン詰めしますから、是非皆さん、政府の消費刺激対策給付金を前倒しで使ってお買い求めください(笑)。

初めてリリースする商品っていうのは、やっぱり怖々出荷することになりますから、製造しておく数量も過度に余らないように控え目にならざるを得ません。特に、長生社のように頑固に商品アイテム数を増やさない蔵では、そういう経験が少ないもんだから余計です(笑)。まぁ、アイテム数って言っても、これまである純米酒の生原酒っていうだけなんですけどね。

今回のこの『無濾過生原酒』に関して、これまでとちょっと違うのは、県外の酒販店さんからのご要望で出来た商品だっていうことでしょうかね。これも、これまで4合ビンしかなかった商品を1升ビンでっていう声に対応しただけですが、意味合いとしては大きなものがあります。

信濃鶴はこの地元のための酒であることに変わりはありません。純米酒にこだわるのも、地元産の美山錦しか使わないのも、商品アイテムが少ないのも、全て最後には地元のためになるだろうという判断の下での方策です。県外出荷を始めて2年。その県外出荷ですら、最終的には地元での信濃鶴の消費の拡大につながってほしいという願いを込めてやっている部分も大きいんです。

しかし、始めてみると地元と県外では求められるものが違うなぁ、と思わされることが度々あるんですよね。この『無濾過生原酒』だって、「生酒なんか1升ビンに入れて売っても冷蔵庫に入らないから売れない」っていう田舎の常識が、都会では全く通じなかった一例ですよね。やはり、対応も少し変えていかなくっちゃって考えさせられました。

地元での消費の落ち込みを何とか外で補おうっていう考え方は、どこのお蔵さんでも同じだと思います。長生社もその一歩を踏み出しているわけですが、今回の『無濾過生原酒』は少し外向き志向の商品になった感じです。これが、かえって地元でも受けが良かったなんてぇことになれば、うれしい誤算になるんですけどね。

こうなると、売り方も全然違うんだな、これが。これまでだったら、もし限定商品を作って地元の小売店さんに案内を出したとしても、必要な時に必要な数量を少しずつご注文いただくっていう感じになって、結局いつまでもある商品と変わらないような扱いになっちゃうんですよね(汗)。

でも、県外の酒販店さんの場合には、カッチリと一括で注文をお受けすることができました。特殊商品は1回の注文で終わりっていう感覚が強いんでしょうね。今回は、ビン詰めする前にある程度予約を取ってあったんですが、ビン詰め後も予想より引き合いが多かったんで、ちょっと焦ってる状況です。とても有難いことです。

実際には、電話で1時間くらい県外の酒販店さんに売り込みをかけただけで、ある程度の数がポンと売れちゃうんだから、これまでにはない感覚です。東京なんかで売れ筋になっている銘柄が、いろいろと細かくたくさんの種類の商品をリリースしているのは、ここに理由があるのかもしれませんねぇ・・・限定商品を出せば、その度に注文がもらえるようになるのかな?・・・やっぱ、そんなに甘かぁないか(笑)。


□□□ 寝ぼけた記事ばかり書いてるから落ちる落ちる(涙) □□□
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新発売

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ちょっと、お知らせです。『新発売』なんて言うと大げさに聞こえますが、まぁ、新しい商品であることに間違いはないので、とりあえず新発売のお知らせになりますかね。『無濾過生原酒』っていうネーミングにしようと思ってます。うーん、これぞ清酒メーカー専務のブログらしい内容じゃないですか(笑)。

正直なことを言うと、真新しい商品じゃぁないんです(汗)。年末に『しぼりたて生原酒』を発売してますが、中身はほぼこれと同一のスペックです。60%精米の純米酒で、ろ過をせず、加水することなく、加熱殺菌もしない生のままでビン詰めしてあります。

唯一違うとすると、『しぼりたて生原酒』は少しオリがからんで炭酸ガスも少し残っているくらいフレッシュなものを入れますが、今回の『無濾過生原酒』はもろみを搾ってからしばらく経って、オリがほとんど入らないくらいに落ち着かせてあります。ですから、ピチピチした舌触りはほとんどないと思います。

なんで、こんな中途半端な新商品をリリースするかっていうと、理由がないわけじゃぁないんです。年末の『しぼりたて生原酒』は4合ビン(720ml)の設定しかありません。昔は1升ビンも一緒に詰めて売ってたんですが、生酒だっていうことで要冷蔵になって、「冷蔵庫に入らねーじゃん」という意識の表れか、大きな1升ビンは売れなかったんです。

そんな訳で、しばらく前から1升ビンは製造しなくなってました。ところが、2年前から県外に少しずつ出荷するようになって、外の酒販店さんと話していると、「何で1升ビンがないの?あればそれをもらうのに・・・」と、逆に4合ビンはいらないって言われることの方が圧倒的に多かったんです。

田舎と都会の違いでしょうか(汗)。いろんな方からのご要望があって、「そんじゃ、今年は1升ビンを詰めてみます」っていうことになったんです。ですから、新発売と言っても、昔の製品の復活でもあるし、現行製品の容器が変わっただけっていうことになります。

確かに、東京の酒販店さんなんかの店内を拝見すると、清酒用の大きな冷蔵庫は必ず設置されてますね。1升ビンがそのままいくらでも入るように棚割りもしてあって、生酒系の日本酒専用になっています。私の田舎の酒屋さんは、そういう冷蔵庫を置いてあるお店は少ないんですよね。生酒みたいな特殊な商品を1升ビンで、ガッツリと飲むっていうお客さんも少ないのかもしれません。

仙台ではサンセールさんが、「新しいレッテルになるかも」と、多少期待して待っているみたいですが、デザインは全く一緒です(汗)。紙質は若干変えて、レッテルの中のアルコール度数とバーコードが違っているだけなんです。これは、今後のことをいろいろ考えての結果なので、まぁ、せいぜいガックリきてください(笑)。

ただし、そんなんじゃ区別が付きませんから、『無濾過生原酒』っていう短冊形のサブレッテルをビンの肩に貼ろうっていうことになってます。フォントだけは知り合いに作ってもらって、それを裁断するってぇ算段です。大した数は要りませんから、自分でやり始めましたが、きれいに切るのってめんどくせー(汗)。夜な夜な手作りしてます・・・(涙)。


□□□ きっと美味しいと思いますよ □□□
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H米(つづき)

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さて、昨日からお話ししている飯島町のHさんが作ったH米ですが、普通の美山錦とはやっぱり少し違ってますね。

そりゃぁ厳密に言えば、田んぼや生産者が異なれば出来たお米だって当然ちょっとずつは違ったものになるはずです。ここで言う『普通の美山錦』っていうのは、飯島町全体から集められて、一旦サイロにまとめられて均一になっている美山錦だと思ってください。そんなもん均一になるはずがないとも言えますが、私がこれまで見てきた感じでは、思った以上に安定した米質で入荷してきますけどね。

そんな『普通の美山錦』と、『減農薬・減化学肥料で有機的に栽培された美山錦』の見た目での差異は、粒の大きさ自体はそれほど変わりないんですが、整粒の度合いが少しバラバラな感じでしたかね。つまり、大きな粒もあればちょっと小さな粒も混じっていたりするっていうことです。

このH米に関しては、何百枚という田んぼで獲れた美山錦の集大成っていうわけじゃぁなくって、たったの二枚の田んぼから収穫された美山錦の全てですから、そういった感じを受けるのかもしれません。また、有機的な栽培がモノになるのに三年はかかるなんて聞いたこともありますから、まだまだそういった栽培方法の特徴を出し切れずにいる部分もあるでしょうかね。

そして、そのH米を蒸してみると、かなりしっとりとしたというかモッチリとした蒸し上がりになりました。とてもツヤツヤしたいい蒸米でしたよ。麹室で広げてみてまず感じたのが、香りがビックリするくらい違うんですよね。何と表現すればいいのか、穀物の香りと言えばいいのか、堆肥の匂いと言えばいいのか・・・いや、堆肥ったって臭いっていうわけじゃぁありませんよ(笑)。

食べてみると、癖のない穏やかな味がします。口の中に味が残るような感じもなくって、後味がいいっていうか。まぁ、普通の美山錦が後味が悪いっていうわけじゃぁないんですが(汗)、第一印象としてそう感じました。もっと言うと、これが酒米じゃなくって有機栽培の飯米だったなら、美味しく食べられそうだなぁって。

そんなH米を麹にしてみると、やっぱり味がいい麹になりました。麹の味がどんなのがいいのかは別として、どこにもイヤミのないホッコリとした仕上がりでしたね。ただし、いいことばっかりじゃなくって、麹菌の蒸米への食い込みが思ったようにいかないんだよねぇ。そりゃぁ私の腕が悪いっていうことかもしれませんが・・・(汗)。

このH米を使ったお酒が、信濃鶴の別建て商品として日の目を見るかどうかは今のところまだ未定ですが、いろいろと私に勉強をさせてくれそうなことは確かです。どえらくいい出来だったらお披露目するかもしれませんし、今回は試験使用に留まるかもしれません。ひと月後の出来上がりを楽しみに、これからじっくりともろみを育ててみますね。


□□□ 最近ブログを書く時間がとれません(涙) □□□
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H米

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昨年、信濃鶴の原料になる『美山錦』の産地である飯島町のHさんが作ってくれている、減農薬・減化学肥料のお米について、何度もこのブログで取り上げてきましたよね。「おい、あの話は、いったいどーなったんだ?」と思っていらっしゃる読者の方もおられるかもしれません・・・いないか・・・(汗)。

とーぜん、ちゃんと話は進んでたんですよ(笑)。本当ならもっと早いうちに精米して、蔵に入荷すれば良かったんですが、昨年の美山錦の刈り取りの都合で、特別に栽培されているような酒米は処理が後回しになっちゃったみたいなんですよね。

具体的に言うと、美山錦の刈り取りが予定されていた頃に、雨天が続いたんです。雨が降ると稲の刈り取りはできません。結構カッチリと刈り取り時期はJAさんの方で決められているみたいで、その雨のせいで美山錦より先にコシヒカリを刈ることになっちゃって、美山は後回しにされたんだか、そういった特別な美山錦だけがそうなったのか定かではありませんが、とにかく例年よりも遅い出荷になったらしいんです。

我が社としても、普通の美山錦じゃないものを扱うのは初めてのことだったので不慣れな部分もあって、最初に予定していた時期には入荷することができなかったんです。そして、その時期を逸してしまったもんだから、こちらの仕込のサイクルから考えて、早めに仕込むことができなくなっちゃったんですよね。

そんでもって、年が明けて、吟醸の仕込が終わり、特別純米の仕込も終わったこの時期に、ようやくHさんのお米を使った仕込ができるようになったっていうわけです。その間、H米(Hさんの作ったお米)はどこにあったかってぇと、飯島町の低温倉庫に大切に保管されてました。先日、そのお米を県の酒造協同組合の精米工場に持ち込んで、ようやく精米してもらったっていうわけです。

ところで、過去のH米に関する記事の中で、私はもしかしたらこのお米のことを『特別栽培米』と表現していたかもしれませんが、実はそれは間違いだったようなので、ここでちょっと解説して、訂正しておきますね。

『有機米』という表現はよく聞くかもしれません。これと同じく『特別栽培米』っていう言葉も農林水産省が定めたガイドラインに従って栽培され、認証を受けたお米だけに使える表現なんです。『有機米』って言うためにはとてつもなく厳密な規格が要求されるみたいで、例えばいくらその田んぼが有機的にお米を作っていようとも、その田んぼの上流水系に位置する田んぼで農薬を使ってたらダメだとかね。

『特別栽培米』というのは『有機米』よりは少し基準が緩やかになって、農薬と化学肥料の使用量が、それぞれ通常の半分以下に抑えられたものに対して使える言葉なんです。そして、そのことに関して申請をして、認証を受けたお米のみが公に『特別栽培米』を名乗れるみたいなんですよね。

Hさんの美山錦はどうかっていうと、作り方に関しては『特別栽培米』の基準を満たしているんですが、農水省の認証を受けてはいないんだそうです。認証を受けるにはお金も必要みたいですし、名より実をとるお考えのようですね。ですから、H米を『特別栽培米』って言っちゃいけなかったんです(汗)。

さて、そのいつもと違う美山錦の使用感はどうだったんでしょうか・・・つづく。


□□□ お侍さんに抜かれそうです □□□
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酒饅頭

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美味しそうなメールが届いたので、ご紹介しましょう。これは、このブログの読者の『むんふー』さんからのメールです。しばらく前に、信濃鶴の酒粕についてメールで質問をいただいて、実際にむんふーさんにお買い求めいただきました。その時の様子はブログの記事にしましたが、その酒粕を使って酒饅頭を作ってくれたようで、その際のレポートを送ってくれたんです。

・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・
信濃鶴の板粕で酒饅頭を作りましたので、お知らせします。実際に作ったのは母で、私は小麦粉を篩にかけただけです(笑)。

少し残念なのは、板粕を柔らかくするのに使うお酒が鶴でなかったことで、これは私が飲んでしまったので、私自身に責任があります・・・。結局、愛知の蓬莱泉と灘の菊正宗の純米の混合で柔らかくしました。

で、蒸し器で蒸すこと10分ほどで出来上がりました。蒸したてを早速味見しました。完成品を送ることはちょっと難しいので、写真をお送りします(蒸す前と蒸した後)。

鶴の板粕の香りが心地よく、とても美味しく頂きました。母はこの饅頭をパート先の人に味見してもらったようですが、評判は上々だったとのことです。

これより先に甘酒も作りましたが、やはり香りが良いのと、砂糖が結構多く入っているにもかかわらず、べたついた感じの味にならないような感じがしました。味や香りだけでなく、板粕が適度に柔らかく、加工もしやすいので、今後も是非とも使わせて頂きます。

次回は是非とも鶴100%で酒饅頭を作りたいと思います。更に美味しくなることと期待しています。
・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・

とのことでした。こりゃ、美味しそうじゃぁないですか。中身はアンコなんですかね。それとも、全部が生地なのかな。あまり詳しい作り方は書いてありませんでしたが、酒粕を使ってこんなにふっくらとした饅頭ができるんですねぇ。オドロキです。

私の地元では酒粕を使って饅頭を作るなんていう話は聞いたことがありません。私は初めて見ましたよ、自家製の酒饅頭なんて。『酒饅頭』というもの自体はこれまでも目にすることはありましたけど、全てちゃんとした和菓子屋さんが作ったもので、売り物のレベルのものです。でも、そんなのよりも、この写真の饅頭の方がはるかに美味しそうじゃぁないですか。出来たてを食べてみたいもんです。

このメールを読んでいて私が思い出したのは、銀座のキムラヤのアンパンが『酒種』を使って作られているって聞いたことです。伝統の製法だって書いてあったような気がしますから、古くから使われている方法なんでしょう。この『酒種』っていうヤツが何の事だかよく分かりませんが、パン生地を膨らませるイースト菌の代わりを、酒の酵母菌がやっているってぇことでしょうね。

でもなぁ、酒粕に含まれている酵母菌でうまく生地が膨らむのかなぁ。ちょっと不思議ですが、そういえば女房も酒粕を使ってパンを作ってくれたことがありましたから、出来ない話じゃぁなさそうです。饅頭の生地はいったいどうやって作るんでしょうね。

前回の記事にも書きましたが、純米酒の酒粕の場合、酵母菌の生存率がアルコール添加酒の酒粕よりも若干高いんじゃないかと思っているんです。その酵母菌の発酵力を利用したいとなれば、より酵母菌がたくさんに来ている酒粕を使った方が有利な訳ですから、鶴の酒粕はそういう用途には適している・・・かもしれません(笑)。

こういう時間的な余裕のない時期に、読者の皆さんが提供してくれるブログネタは大変に助かりますね(笑)。むんふーさん、本当にありがとうございました!

》》》》》》》》》》 【前回の記事】


□□□ 今日は早く寝られるかな □□□
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ボウモア

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どうよ、これ・・・
ボウモアっていうの?・・・
シングルモルトって書いてあるから、ウィスキーらしい・・・
スコットランドが原産地みたいだから、スコッチってぇやつか・・・
美味しいのかな?・・・
今日私のところに届きました・・・
しゅせんの黄身ちゃんから・・・
中身なんかねーんでやんの・・・
筒状の外箱だけ・・・

で、私にどーしろというんでしょうか(笑)。何やら、仙台と駒ケ根で筒の話で盛り上がっていると思っていたら、黄身ちゃんが会社までこの筒を持ってきてくれました。ブログのコメントのやり取りの中にはボウモアの筒の話は出てきてましたが、本当に持ってくるかー(笑)。

サンセールさんもいったい何を考えてるんだか・・・(汗)。いや、鶴のカップ酒を3個縦に入れる容器を探してるっていうんだから、信濃鶴を売ってくれようとしているわけで、とっても有り難いことなんですが、何もウィスキーの名前がデカデカと入った外箱に入れなくても・・・(笑)。

事の成り行きに従って素直に考えれば、信濃鶴の配送がある時にでも、この筒を仙台まで一緒に送ることになるんでしょう。でも、サンセールさん、本気で使うの?(汗)。黄身ちゃん、もしかしたらこれってギャグ?(笑)。そんな訳の分からない盛り上がりの波に翻弄されて、どーしていいんだか分からずに、ただただ立ち尽くす可哀想な岳志なわけです(涙)。

まぁ、そんな世間の荒波のことはさて置いて、12年物のシングルモルト『ボウモア』とは、いったいどんなウィスキーなんですかね。しゅせんから5本分の空箱がポンと出てくるっていうことは、そんなにどえらく高価なウィスキーじゃぁなさそうですね。しかし、こんなに洒落た外箱が用意されているっていうことは、それなりの価値のもので、人気も高いのかもしれません。

黄身ちゃんは、自分の舌で美味しいと思ってお店で出してるんだろうから、女性にも好まれる飲みやすいタイプなのかな。今まで私はボウモアを飲んだことはありませんが、今日でこの名前は鮮明に私の脳裏に焼き付きましたから(笑)、いつか必ずどこかで飲んでみたいですね。ボトルキープでなくていいなら、しゅせんで飲めるんですがね。

私も立場上(?)、とんとウィスキーは口にしなくなっちゃいましたが、これまで最も愛したウィスキーは『オールド・パー』っていうやつでした。私の学生時代は確か1本1万円はしなかったような記憶ですが、今じゃもっと安く手に入るんじゃないですか。口あたりが良くてまろやかで、とても好きな逸品でしたね。

記憶に残っている中でスゲーと思ったのは、サントリーの『ザ・ウィスキー』。1本10万円とかしたんじゃないかな。大学の教授の家に招かれた時に、高そうな陶器のビンの底に残っていたのを全部飲んじゃって、先生が目を白黒させてました(笑)。あと、『グレン・フィディック』の20何年ものとかいうのも鮮明に覚えてますね。

いやいや、話が逸れました(汗)。今日の話の要点は、「ブログ仲間の間では何が話題に上るか分からないから、普段から気をつけて、適切に対処しましょう」っていうことでしょうか(笑)。

》》》》》》》》》》 【サンセールさんの探し物①】
》》》》》》》》》》 【サンセールさんの探し物②】
》》》》》》》》》》 【黄身ちゃんの回答】


□□□ ちょっとウィスキーが飲みたくなりました □□□
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遠路遥々

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遠路遥々とひとことで言っても、本当に遠いんです。山形県の山形市からお客さんがお見えになりました。
「あの、山形市の○○酒店と申しますが、是非、蔵にお伺いしたいんです」
「いやぁ、私もなかなか時間が取れないんですが、いつ頃ですか?」
「次の日曜日に」
「えっ、今週ですか?すぐじゃないですか」
「ご無理でしょうか?」
「日曜日なら何とか。でも、山形からはどうやってお越しになるんですか?」
「車で行きますよ」
「そりゃ、大変じゃないですか」
「大丈夫です、少しだけお話させていただいて、日帰りします」
「ハァ?」
山形・駒ケ根の日帰り往復ってできんのか・・・?

その勢いに気圧されるように、日曜日にお会いすることを約束してしまいました(笑)。そして、予定通り今日のお昼過ぎに駒ケ根に到着されました。所要時間、約7時間半!ご夫婦でお見えになりました。

今までもいらっしゃったんですよ。半ば強引に蔵にお見えになる酒販店の皆さん(笑)。いずれも、どこかで信濃鶴をお飲みになって、それがとても気に入っていただけて、とにかく蔵を見に行きますからっていう感じで、即行動を起こす人たちですね。私はやると決めたら意地でもやりぬきますが、そういうフットワークの軽い行動力って無いんですよね(涙)。ですから、そういう皆さんは敬服しちゃうんだよなぁ。

いつもなら、私の体の空く時間をお伝えして、それに合わせて来ていただくんですが、今回はそんな時間調整はできないだろうと思って、いつもならちょっと余裕を持って仕事を始める日曜日の朝ですが、かなり前倒しで仕事を始めておきました。

年齢もほとんど一緒で、気さくな方たちだったので、話は弾みました。私自身のことや、信濃鶴の現状とこれまでの紆余曲折(笑)をお話しして、がけっぷちに立つ酒造株式会社長生社がどんな会社なのか理解していただきました。

全量純米酒だっていうこと、原料米は全て地元の美山錦だっていうこと、全ての造りを丁寧に行っていること。あまり時間もなかったんですが、私の考えをお話しできたと思います。あとは、蔵の中を見ていただいて、最後にお酒の味見をしていただいてタイムオーバーとなりました。

一般の方たちの蔵見学であれば、お酒の作り方を一通り説明すればいいんです。でも、酒販店さんの場合には、どういう思想を基本に置いているのかをお伝えして、それを実現するための設備はどうなっているのか見ていただいて、結果としてどういう酒が醸されているのかを味見してもらわなくっちゃなりません。難しいんですよね、これが。

往復所要時間15時間、話をさせてもらった時間1時間という、とんでもない日帰りツアーでしたが、無事にお帰りになれたでしょうかね。「無理をしても来て良かった」と言っていただけて、私も早起きして仕事しておいた甲斐がありました。今後のお付き合いについてはまだ分かりませんが、いい方向にいくとうれしいですね。


□□□ 昔北九州まで1日かけて車で行ったことがあったっけ □□□
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