専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

言い訳

いくら疲れているとは言っても、息抜きは必要である。いや、肉体的な疲労や精神的なストレスを感じている時こそ、適切な心身の保養を心がけなくっちゃならないはずだ。そんな場合には、お酒を飲むのが一番いいと、昔から相場が決まっている。

私はお酒を造っているのである。もちろん、信濃鶴を愛して下さる世の飲兵衛さんたちに、ひと時の安らぎを提供するのが使命だが、せっかく自分で造っているんだから、自分が疲れを感じている時に、鶴を飲まないっていう手はない。

日々の疲れは家族が癒してくれる。しかし、たまには気の置けない友人に囲まれることは必要である。たまたま、そこにお酒好きの連中ばかりが集まっているかもしれないが、郷に入ったら郷に従えで、お付き合いでお酒は飲まなくっちゃならない。

友達が私を待っている。私のスケジュールを完全に把握して、ごくごく限られた時間の隙間を縫って、お誘いをかけてくれる。私が座る場所を空けて、私が食べる料理を残して、私に飲ませたい酒を用意して。

今日は寝たいと思っても、行ってやらないと男が廃る。いやいや、ほんのちょっと飲むだけで帰ってくれば大丈夫。明日の仕込には影響しないはずだ。私だって大人なんだから、適量を飲んで楽しむことは、いつだって心得ている。

きっと、こうやって疲れた体を引きずって街に出ることが、信濃鶴の営業になっている部分もあるはずだ。多少無理をしても、笑顔で鶴を飲んでいれば、あいつも頑張っていると思ってくれるかもしれない。それも、専務さんの立派な仕事だ。

・・・と、このくらい言っておけばいいかな。ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、飲みに行ってこよーっと。これも仕事だからしょうがないですね。なーに、ちょっとだけにしておけば、体もリラックスして調子良くなるはずです。じゃ、行ってきますね。


□□□ さて、この後飲み過ぎにならなかったでしょうか □□□
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コメント欄

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最近、毎日コメント欄にこのブログと関係のない内容のコメントが入るようになって、困ってるんです。FC2ブログでは、コメントの受付を拒否するようにブラックリストを設定できるんですけど、そんなの設定してみてもあまり効果がなくて、次から次へとアドレスを変えて、禁止ワードも使わないようなコメントが入ってくるんですよね(汗)。

その辺のからくりは私には分かりませんが、禁止アドレスもあまり広範囲に設定しちゃうと、善意の読者のコメントも受け付けなくなっちゃうし、禁止ワードも細かく設定し過ぎると、何気なく使う言葉が禁止ワードに引っ掛かるような状況にもなりかねません。かつてそれで、isuzuさんからのコメントが入らなくなっちゃったことがありましたもんねぇ(汗)。

そこで、仕方なくなんですけど、コメントを投稿する際の確認画面に『画像認証』っていうのを付けることにしました。しばらくこれでやってみて、そういうコメントが入らないような環境になったら、また元に戻したいと思います。だって、いちいち画像にある数字を入力するのもひと手間増えちゃうわけですし、私がコメントバックする際にも入力しなくっちゃならないんですからねぇ。私はそれが面倒くさそうだったのでこれまで画像認証サービスは使わないできたんです。

いちいちコメント欄をチェックして、不要なものを手作業で消去していくのと、コメントを書く際にひと手間余計にかかるのとの悩ましいトレードオフですが、ちょっとこれでやってみようと思います。コメントをいただく皆さん、お手数ですがよろしくお願いします。

これは、私が反省しなくっちゃいけない部分なんですが、このブログはいただくコメントの数は少ない方だと思います。理由は、私自身が他のブログに対してコメントをあまり書かないからでしょうね。特に初めてコメントをいただいたようなブロガーさんには、こちらからも相手のブログにもコメントを入れるのが半ば礼儀なんでしょうが、それすらもあまりやっていなかったりします。スイマセン(汗)。

まぁ、それが私のブログスタイルだと言えばそうなんですが、私の場合には基本的にはブログの本文に全力を傾注するタイプだと思います。そうでなくって、コメントまわりをこまめにやって、ブロ友を増やしていくタイプのブロガーもおられるでしょう。本来はそれが正しい仲間の増やし方なんでしょうね。言い訳がましいですが、コメントは書かないでも、ブログはちゃんと読ませてもらってますよ。

しかし、あの手のコメントを入れてくる人達って、それで何らかの利益につながってるんですかねぇ。大抵は別のアドレスが張り付けてあって、クリックすると別のサイトに飛ぶようになっているんだけど、そのサイトで何かご商売をなさっているっていうことなんでしょうか。変なサイトだと困るので、私はクリックしないようにしているんですが・・・。

あまり汗をかかない営業努力で、それなりの成果が得られるのであれば、大いにやるべき活動でしょう。このご時世らしい営業と言えると思います。でも、やっぱり書き込まれる側とすれば、ブログの記事と全く関係のない、下ネタのようなコメントは控えてもらいたいもんですよね。

とりあえず、この画像認証っていうのを使ってみますが、これで本当に迷惑コメントが一掃されるんでしょうかねぇ?全く効果なかったりして(笑)。何かいい方法をご存知の方は教えてくださいね!


□□□ 明日のコメント欄はどーなるかな? □□□
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疲労困憊

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ちょっとばっかし疲れてきました。仕込本数も残り10本くらいになって、先が見えてはきましたが、まだ惰性で最後まで行けるっていうところまではきていません。だんだんと疲れが溜まってくる時期なんだと思いますが、ここのところ日々の疲労感が抜けなくなってきました(汗)。

何となく疲れっぽいところへもってきて、脱水症状気味になっちまってるんです(涙)。これは麹室で汗を大量にかくからだと思いますが、気をつけて水分補給をしておかないと、毎年何回かは陥ってしまう症状です。毎度のことですが、ポカリスエットのデカペットボトル一気飲みで急場をしのぎます。こいつは効きます。

更に輪をかけて、早く寝りゃぁいいものを、ブログなんか書いてるし(笑)。ブログを書き始めた最初の年の冬には、「こんなに疲れてんのに、何でブログなんか書いてるんだ?いや、これも仕事のうちだ」と自問自答の日々でしたが、3年目ともなると自分の中での矛盾は解消されて、「酒造りを始めちゃったら、死んでも麹の手入れは毎日やるじゃないか、それと一緒だよ」と自分に言い聞かせてます(笑)。

昔は、この時期には毎日1本栄養ドリンクを飲んでいたことがありましたが、やっぱり薬的なものに頼るのは、あんまり良くない気がするんですよね。長続きしないっていうか、何か別のものを犠牲にしてるっていうか、自分の体をトータルで見た時にバランス良くメンテナンスできてないっていえばいいかな。

一番大切なのは、日々の食事だと思います。と言っても、毎日肉を食べればいいとか、うな重で栄養補給するとかじゃなくって、ご飯と野菜中心のありきたりのメニューで体を作っていくことが大切な気がします。ご飯、特に玄米をしっかり食べていれば、ほとんどの栄養素は摂取できるみたいじゃないですか。

もしかしたら、私はそうやって女房に玄米信奉者に仕立て上げられてしまって、粗食を有り難がって食べるように、長年かけて教育されてしまったのかもしれません(汗)。そうやって、亭主を納得させてしまえば、食費にそれほどかけないようにして家計をやりくりできるもんねぇ・・・(汗)。

まぁ、それは冗談としても、肉を食べたから力が出るっていうわけじゃないでしょうね。穀物中心の食事でも力は出るし、持続力はその方が出る気がしてるんですけどね。かえって、肉類をたくさん食べると、胃が疲れちゃったりしてね。次の日の朝、なんとなくもたれっぽくなっちゃうんですよね。

そんな全ての疲労を、「歳だからだ!」っていうことで、一括して片付けてしまうこともできるでしょうが、まだまだ若い気でいる私としては、それは受け入れられない理由なわけです(笑)。「いくら若くても、これだけやりゃぁ、疲れも溜まるって」と、まるで自分がどえらく仕事しているかのように正当化して、この疲れを楽しんでいる自分がいるのかもしれません(汗)。

あれ、おかしいなぁ。なんか酔っぱらいの気分だぞ?あれ、あれ、この写真、ポカリスエットを写したつもりなのに、後ろに信濃鶴と焼きウルメが写ってるじゃないか。あぁ、そう言えば、水分を摂取するのにはポカリと一緒に日本酒を飲むといいってどこかで聞いた気がするから、鶴も一緒に飲んでみたんだけどなぁ・・・ウソウソ(笑)。


□□□ 日本酒飲んだらよけいに脱水症状になります(汗) □□□
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集中日

上場企業の株主総会とか、春闘の賃金交渉の回答日とか、世の中には集中して同じようなことをやっちゃう場合がありますが、今日の私は『問い合わせ集中日』でした(?)。造りの期間中は、酒販店の皆さんと直接にお話をさせてもらうことは稀ですし、面倒臭い雑用は社長に任せちゃったり女房に押し付けたりするんですが、中にはやっぱり専務じゃないとダメっていう用件もあるわけです。

その中でとびきり重要なのが、新規酒販店さんからのお問い合わせに対応することです。つい、2年ほど前から県外への出荷を始めてみた信濃鶴ですが、そんなにいきなり売れるわけでもないですし、地道に伸ばしていく部分も必要だと思いますから、それほど数多くの酒販店さんに売っていただいているわけじゃぁないんです。

それでも、県外に少しは鶴が飛び立つようになってから、「飲んだら美味しかったので、是非お取り引きを」っていう、うれしいお声掛けをいただくことがあります。まぁ、月に1件程度ですけどね(笑)。その場合の窓口は全て私がやるようになっています。社長や事務員がみんなで対応したら、訳分かんなくなっちゃうからです。

ところが今日に限って、そんなお問い合わせが3件集中したんです。1件は現在進行中のものですが、これからお取り引きになりそうなお店です。あと2件に関しては、全く新規の酒販店さんからでした。こういうお話が即座にお付き合いに結び付くわけではありませんが、有難いことじゃないですか。

何度も言いますけど、こんなことしょっちゅうあるわけじゃぁありませんよ。こんなお話は、今年3件目なんです。つまり、今年に入って今日が初めてだったんだけど、よりによって3件分が重なっちゃったっていうことです(笑)。

そのうちの1件の酒販店さんは、今週の日曜日に蔵に見学に来たいということでした。いきなりなお話でビックリしましたが、そういう行動力がそのお店の原動力になっているんでしょうねぇ。長生社を見るためだけに日帰りでお見えになるっていうことでした。日帰りって言っても、山形県からですよ・・・(汗)。

そういう積極的な酒販店の若い店主の方々とお話をさせてもらうと、こちらも元気をもらうことができますね。今日は、こんなビックリするお話も県外の酒販店さんから教えていただきました。以下、手紙から抜粋します。

・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・
先日こんなことがありました。ある30代ぐらいの男性のお客様。

「友人から、この酒ウマいから呑んでみなって『信濃鶴』いただいたんですよー。そしたらホントおいしくて。家族にも教えてあげようと思って母に見せたら『キャーッ!』って。ナント母の実家が駒ケ根だったんですよー。ただ、10年以上帰っていないし、私もすごく小さい頃に行ったきり。母はすごく懐かしがっていました」

酒屋をやっているといろんな事があります。お母さんの故郷のお酒を、遠く離れた地で成人した息子が感動しながら呑む・・・そして、そのお酒が母の郷愁を誘う・・・あー、ドラマチック信濃鶴!
・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・

これは福島県でのお話ですが、こんなこともあるんですねぇ。県外に出荷すると、全く知らないような土地で鶴が活躍していて驚かされることが多いですね。いずれにしても、いろんな皆さんからいただくお話が、私のやる気の源になっていることは確です。そのやる気をもとに、また明日から一生懸命に酒造りができますよ。

今日の話題は、山形県や福島県でのお話でしたが、仙台ではサンセールさんが鶴を売ってくれていますし、信濃鶴は東北地方で受けがいいお酒なのかもしれませんねぇ(笑)。


□□□ 1位のブログがぶっ飛んでますね □□□
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チャレンジャー

ブログに使った写真を整理していて、ふと1枚の写真のことを思い出しました。記憶力っていうものに全く自信のない私としてはとても珍しいことなんですけど、そんな私ですら覚えているほどインパクトのある写真だったっていうことでしょうか。何でそんなこと思い出したんだろう・・・。

それは、1986年にスペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ直後に爆発事故を起こした時に写されたものでした。シャトル自体が爆発して、青い空に白い煙をまき散らしながら、その破片が彷徨っている様子を写した写真は、当時大学生だった私の眼を釘付けにしました。

徹マン(徹夜マージャン)明けで目をショボショボさせながら下宿に帰った私でしたが、爆発の写真が一面にデカデカと載っている新聞の朝刊を部屋の前で愕然と眺めたのを、今でも克明に記憶しています。「こりゃ、世界一高価な打ち上げ花火になっちゃった」なんて、不謹慎なことを考えてましたね。

当時のNASAの見解で、シャトルの生還確率だったか何だったか忘れましたが、計算上99.9999%(シックスナインなんて言われてました)になるっていうことだったんです。「いったいどういう設計・製造をすればそんな安全な乗り物にできるんだ?」と、大学の統計学か何かの授業で話題になってましたっけ。単純に考えれば、100万回飛行しても999999回は無事に帰ってこれるっていうことになります。

ところが、その後も2003年にコロンビア号も帰還飛行中に空中分解事故を起こしてますよね。いったい総トータルで何回スペースシャトルが宇宙まで行ったのか分かりませんが、そのうちの2回は残念な結果になっちゃってるんだから、とても100万分の1なんていう割合じゃぁありませんよね。その後、NASAが計算方法を見直したことは言うまでもありません。

でも、私が言っているのはその写真のことじゃぁないんです。それは、小学校へ入るか入らないかくらいの小さい男の子が、空を見上げている写真でした。眼にはいっぱいの涙。どうしていいのか分からない喪失感。悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて。

そうです、その子はチャレンジャーの乗組員の息子でした。まだ幼い彼にも、いったい何が起こったかは分かったはずです。彼にとって宇宙飛行士のパパは、スパイダーマンよりバットマンよりも偉大なスーパーヒーローだったに違いない。そのパパは、どうやらお空からもう帰ってはこない。

まだまだ小さな彼には、頭を抱えて泣き叫ぶなんて気の利いたことなんてできやしない。どう悲しみを表現したらいいかも知らずに、もしかしたら生きているかもしれないパパを探して、空を眺めているだけ。涙を拭くことも忘れて。椅子に腰かけた足をブラブラさせて。

事故からしばらくして、本屋で立ち読みをしている時に、この写真を偶然目にすることになった私は、その場で泣きそうになりました。もしあの場に自分が居合わせても、彼にしてやれることは何もないでしょう。できたとしても、一緒に泣いてやるくらいなものかな。

・・・なんで、そんな昔の写真のことを今さら思い出したんだか分かりませんが、願わくば、残された息子が親父の遺志を継いで宇宙飛行士になってもらいたいと思うばかりです。


□□□ 変な記事になっちゃった □□□
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写真整理(つづき)

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昨日の夜から始めた写真の整理ですが、このブログを始めてからの2年半分で使った写真が1120枚ありました。私にとって、写真はブログの記事を補完する程度のつもりでしか使っていないので、とても小さな画素数でしか撮っていませんが、おかげで全部合わせても60メガバイトくらいにしかなりません。

そういえば、ブログ用の写真を撮らなくっちゃならないからって、携帯を今のに新調したんだっけ。それに、携帯からの投稿もかなり多くなっちゃって、この携帯は使い込む羽目になりましたねぇ(笑)。使った写真は1120枚でも、撮った写真は2000枚近くいっているかもしれません。

携帯の中の一番最後に残っていたのが上の写真ですが、こんな写真は本来なら出番はないんです(笑)。私にもっと文学の才能と写真のセンスがあれば、ブログの記事と私の中の心象風景としてカッコよくまとめられるのかもしれませんが、そんな才覚は私にはないもんなぁ(涙)。

この写真はねぇ、先週末に蔵の2階の洗い場へバケツに水を汲みに行った時に、水をためているほんのちょっとの間に撮ったものなんです。何の意味もありません。あえて言えば、忙しく飛び回っている間にふと目に留まった、『忙中閑在り』的な写真ですね。「ちょっと忙し過ぎていかんなぁ、空を見上げる暇もないじゃないか」、くらいのことを思ってたかもしれません。

でも、それじゃぁ記事にはならんわけです(汗)。この写真で記事を書こうと思っても、物干し場の床に写った洗濯物の影が、何となく日差しが強くなってきているような色合いなのと、床の一部が朽ちて穴が開いてるくらいしかネタにはなりませんやね(笑)。

まぁ、そんな写真も多いんですけど、このブログが始まった当初の写真を見てみると、よくある話ですが、どれもまるでつい最近使ったような感じに思い出されるんですよね。2年以上も前のことだと思えない感じです。こうして、時が過ぎていくのが早くなって、どんどんと歳をとるんだろうなぁ・・・(涙)。

その写真でどんな記事を書いたかも覚えてますよ。記憶力の乏しい私としては考えられないことですが、それだけ毎日一生懸命に書いてるんでしょうかね。ブログを始めてからしばらくは、ネタを一生懸命に考えておいて、文章も何回か見直すくらいのことはしてましたね。その日のブログが書いてないと、大仕事が残っているような気がしたものです。今じゃ、気合いを入れて書く記事以外は、心理的な負担感はほとんどありませんけどね(笑)。

さてさて、これでブログ写真は一旦全部クリアしてしまうことにしましょう。当然バックアップは残しておきますけどね。また、写真を撮りためていかなくっちゃなりませんが、最近蔵の中の話題が少ないような気がします。なかなか仕事中の面白い写真って撮っている間がないんですが、そんなところも気にかけながらやっていきますから、これからもよろしくお願いします!


□□□ しばらくは写真なしブログになるかもしれません □□□
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写真整理

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ちょうどキリがいいので、この週末はこれまでこのブログで使った写真やら、殴り書きしてきたワードのファイルやらをちょっと整理しようと思います。それなりに時間がかかると思うので、いつもの記事書きの時間を短くしてそこに充てますから、ちょっとテキトーブログになると思います(汗)。

何のキリがいいかっていうと、私はこのブログ用に携帯で撮った写真は、自分宛にメールして、それをマイクロソフトのワードに取り込んで、いつでも使えるようにしておくんです。使い切れないほど溜まっちゃうこともあるんですけど、珍しいことに、使っていない写真が上の1枚だけになったんです。

ですから、これを使って記事を書いちゃってから、パソコンの中の写真フォルダも一度空にしちゃおうと考えてます。携帯の中に保存されている写真も300枚近くになってますから、全部クリアして身軽になりたいんです。

それに、吟醸仕込も終わりましたし、特別純米の仕込も順調だし、今ちょうど搾らなくっちゃならないもろみもないですしね。搾りの早いものから火入れ(加熱殺菌)作業も始まったところです。ちなみに、今年度の仕込36本中、24本目が今日仕込み終わりましたから、ちょうど3分の2が終了したことになります。

ってなところで、溜まりに溜まったブログ写真の整理をしようと思ったわけなんですけど、この最後に残った写真って、いったいどんな記事に使おうと思って残してあったんだっけなぁ(笑)。調べてみると、こりゃ昨年の11月に撮ったものでした(汗)。これといった記事にしようと思ったわけじゃないんだけど、お酒のブログランキングの10位以内に、私の知り合いが最高にランクインした時のものじゃないかな。

BOSSに、齋藤さんに、トーコ姉貴に、えっちゃんに、サンセールさんが入ってますね。モルト侍さんとBOSSは知り合いみたいだから、お侍さんまで入れちゃえば、知らない人が3人しかいないという状況。「スゴイでしょー!」・・・的な、記事でも書こうと思ったんですかね(笑)。

最近は、かなりこの時とは状況が変わってきて、他の面白いブログがどんどんと出てきてます。うかうかしていると10位脱落も視野に入りますが(汗)、他も面白いんだからしょうがないよねぇ。今さら、この芸風を変えるわけにもいかんしなぁ。

それでも、ずーっと上位にランクさせてもらっていて、感謝感謝感謝です。他の人のブログを読むと、何で私の大して面白くもないブログが上位にいられるのか、謙遜でも何でもなくて、疑問に思うこともあるんです。これは、ひとえに身内の相互扶助的な応援クリックによるものだと分析してますが・・・(笑)。

でもね、最近の高得点ブログの傾向として、ひとつだけ起死回生の確実な方策があるんです。それは、可愛い犬を飼うことじゃないでしょうか!そして、そいつを毎日記事に登場させるんです!どうやら、犬や猫が登場するブログはポイントが高い!他にはいない酒蔵犬を育て上げて、ランキング1位を目指そうじゃないですかっっっ!。

「おいっ、手が汚れたから、タオル持ってこい!」・・・「バウッ!」
「おいっ、のどが渇いたから、水汲んでこい!」・・・「バウッ!」
「おいっ、もうやんなったから、麹の手入れしとけ!」・・・「バウッ!」
っていう犬いないかなぁ・・・(笑)。


□□□ さーて、写真の整理しよっと! □□□
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小さき者(つづきのつづき)

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さて、昨日のタネ明かしといきましょうか。実は、あれは、ある表彰式の一場面だったんです。つまり、私は表彰されてたっていうことです。たまたまカメラマンが撮ってくれた写真が、某所に残っていたっていうことです。出自を明らかにするなと、この情報を送ってくれた人に言われてますから詳しくは申しませんが、いずれにしてもこんな写真ですから、大して秘密にするような所からでないことは確かです(笑)。

いったい何の表彰式だったかっていうと、駒ケ根商工会議所の設立30周年記念事業での一幕だったらしいですね。記念事業の一環として、『駒ケ根市の産業』という小冊子がまとめられたようなんですが、そこに中学高校生のレポートっていうのが載せられているんです。

どうやら、そこにレポートを応募して入賞した子供たちの表彰式だったらしいんですよね。私は佳作っていうことだったらしいです。ハッキリと覚えているわけじゃぁありませんが、何か書かされた覚えはあるし、この表彰式のことも、この写真を見た時に何となく思い出しました。

そういやぁ、中学のクラス毎ににそんな要請がきて、全員じゃなくって、選ばれた何人かが強制的に書かされたんじゃなかったっけなぁ。お題目は『駒ケ根市の産業の将来』。それこそ、小学生に毛が生えたような中学1年生には、とても手に負える内容じゃありませんけどね(笑)。

それでも、どこかで資料でも調べたのか、いっちょ前のこと書いてます。
1.働く人達が楽しく、生きるよろこびを持てるようにする
2.自然を守り、駒ケ根市が観光の地となれるようにする
3.各工場、各家庭で市の将来を考え、公害問題をなくし市全体を美しくする
4.樹木を植え、公園などを増やして、いこいの場を作る
なんていうことを、提言してくれてるじゃぁないですか(笑)。

「産業の将来と言われても、ぼくにはまだむづかしくて、良く解りませんが、こうしてほしいという思う希望をのべてみたいと思います」という書き出しで始まっています。何となく言いわけがましいこの書き出しは、どことなくこのブログにも相通じるものを感じてしまうのは、私だけでしょうか(汗)。

中学高校生の拙いレポートとは言え、ちょっと目を通してみても、30年以上も前の世相は所々に現れていますね。例えば、市内の河川はかなり汚れていて公害問題化していたようですし、中央自動車道はまだ東京までは開通していなくて完成が待ち望まれていたみたいですし、観光による外貨獲得(?)にも一生懸命だった時期みたいですね。でも、どのレポートも、お父さんお母さんの作文だな、こりゃ(笑)。

昨日の写真で、後ろの方で名前の垂れ幕付きの机に偉そうに座っていた御仁たちは、そのお名前を拝見すれば、私よりも少し年上で、今の駒ケ根市の産業を引っ張っていっているような先輩方のお父上にあたる人たちですね。30年経って、しっかりと息子達がその後を継いでるっていうのも心強いことじゃないですか。

さて、昨日の写真の最大の見せ場は、私に表彰状を授与してくれている燕尾服の御老人なんです。彼は誰だと思いますか?何と、何と、何と、我が天敵acbさんのおじい様だと思うんですが、違いますかね(笑)。

初代駒ケ根市長であり、駒ケ根の産業を引っ張った偉人ですが、この時は既に市長は退任されていて、駒ケ根商工会議所の名誉会頭とかになっておられたんじゃないんですかね。だから、表彰状をわたす役だったんだと思われます。私のひいひいじいさんと仲が良かったと聞いていますが、どうもacb家とは腐れ縁なんだよなぁ(笑)。


□□□ 順位の変動が激しいぞ! □□□
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小さき者(つづき)

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昨日は、娘の初々しい中学校の制服姿をご披露しましたが、今日は、別の人物の、貴重な、貴重な、貴重な、中学校の制服姿をお見せしましょう。コイツは、本当に、本当に、本当に、とっておきのブログネタなんです。こんな写真が、まさか、まさか、まさか、現存しているとは感涙モノでっせぇ。

いいですか、耳の穴かっぽじってよく聞いて下さいね。いきますよ・・・
「この写真は、私ですっっっ!!!」
・・・って、あんまり驚きませんでしたか(笑)。

本邦初公開じゃないですか、私の全身顔出し写真って(笑)。どうです、イガグリ坊主のかわいい奴じゃないですか。私の中学1年生の時の写真なんですよ、本当に。もう30年以上前のことになるんですねぇ。別に、我が家にだって私の昔の写真くらいはあります。でも、これはある人がある場所で偶然(?)発見して、私にメールで送ってくれたものなんです。

いったい、どういう状況なんでしょうねぇ。何か、かなり仰々しい雰囲気じゃぁありませんか。手前に燕尾服を着た男性。後ろには名前の垂れ幕付きの机に座る御仁たち。あでやかな和服姿の女性も行き来しています。そして、私の手には何やら紙切れがあるようです。

思い出すなぁ。こりゃぁ、確かに私です。初々しく、けがれを知らない(今もけがれてはいません!)中学一年生の私です。あの頃って、何考えてたんだろう。勉強は出来る方じゃなかったけど、出来ないわけでもなかったかな。でも、宿題なんかはあんまりやっていかなくって、よく先生に怒られたっけ(汗)。

部活は剣道部に入って、確か一年の時には学年内のリーダーみたいな役割だったなぁ。別に剣道がやりたかったわけでもないんだけど、何となく入っちゃったんですよね。今でもそうなわけだけど、こんな頃から和風なものに憧れがあったのかもしれません。最終的に就いた職業が、造り酒屋だしねぇ(笑)。

でも、この頃には親父は長生社の社長になっていて、私は自分が後継ぎであるっていうことをうすうす体感していました。会社を経営するっていうことにも、何かモノを造る職業だっていうことにも、ましてや日本酒がどう造られているかなんていうことにも、全く頓着なく生きていられましたけどね。

別に早熟な方じゃなかったし、何と言っても田舎だから、派手な遊びも知らなかったし、着る物に色気が出ていたわけでもありませんでした。なんか、着ているガクランがちょっと小さい感じですね。中学に入った頃から身長も伸び始めて、身長順の整列も前の方から中間あたりになってきてました。

この頃から友人の影響もあって、歌謡曲は聞くようになってましたね。サザンオールスターズがブレイクしていた頃で、「ひさしーぶーりなーら、かーまなーいで、あーたりかまわず」っていう歌詞の意味が分からずに、友人たちと頭を抱えて考えていたことも、今となっては懐かしい思い出です(笑)。

さてさて、この状況は一体何だったんでしょうか?私は何のためにここに立っていたと思いますか?そして、カメラの方を振り返っている、この御老人の正体は?・・・つづきは、また明日。


□□□ すごい新人ブロガーさんにいきなり抜かれてます(涙) □□□
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小さき者

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中学校の制服かぁ。今はおしゃれなのを着るんだねぇ。ちょっとぶかぶかだけど、よく似合ってるよ。他にも運動着やら、運動靴やら、カバンやら買ってきた。あとひと月もすれば、昨日生まれたかのような我が娘も、いつの間にやら中学生のおねえさん。こっちゃぁ歳取るわけだ。

お母ちゃんはこんな姿を見て感無量のようだけど、男親っちゅうのは取り留めて特別な感慨はないけどね。中学校への入学っていうのも、制度上の区切り点であって、どんどんと大きくなっていく成長のひとつの通過点くらいの印象だなぁ。

そうは言っても、大きくなったもんだっていう実感はあるよ。もう、お父ちゃんの膝にだっこすると窮屈だもんな。きっと、顔付きだって大人びてきてるんだと思う。毎日見てるから分んないけどさ。赤ちゃんの時の顔なんて、もう思い出せないぞ。

中学生になったら、何がしたいんだい。いっぱい友達を作って、たくさん勉強して、明るい未来を感じてほしい。今の中学校って難しい問題も抱えているみたいだから、もしかしたら壁にぶつかることもあるかもしれないけど、そこは持ち前の明るさで乗り切ってほしいな。

何にでも素直に一生懸命になれることが、お前のとても素晴らしい所だと思う。勉強にも、部活にも、そしてちょっとだけおしゃれにも頑張ってごらん。きっと、実りの多い中学校生活を送れるはずさ。それは、必ず一生の宝物になるよ。

中学生なんて、社会の中ではまだ力を持たない小さき者だけど、偉そうなこと言ってるくせにあくせくと働いている大人の、百倍も千倍も夢や希望を持ってるはずだよ。お父ちゃんとお母ちゃんの娘なんだから、そう大した能力があるとも思えないけど、何にでも挑戦してみなよ。失敗なんて気にしなくていいんだ。勇みて進め、小さき者よ、ってところかな。

・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・

 よく眠れ。不可思議な時というものの作用にお前たちを打任してよく眠れ。そうして明日は昨日よりも大きく賢くなって、寝床の中から跳り出して来い。私は私の役目をなし遂げる事に全力を尽すだろう。私の一生が如何に失敗であろうとも、又私が如何なる誘惑に打負けようとも、お前たちは私の足跡に不純な何物をも見出し得ないだけの事はする。きっとする。お前たちは私の斃(たお)れた所から新しく歩み出さねばならないのだ。然しどちらの方向にどう歩まねばならぬかは、かすかながらにもお前達は私の足跡から探し出す事が出来るだろう。

 小さき者よ。不幸なそして同時に幸福なお前たちの父と母との祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ。前途は遠い。そして暗い。然し恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。

 行け。勇んで。小さき者よ。

(有島武郎『小さき者へ』より)

・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・○・・・・・・・・・・


□□□ こうゆうの引用してもいいのかな? □□□
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ドタバタ笑劇場

何となく間が悪い日ってあるものです。私の場合、いつもよりもほんの少しだけ仕事量が多いような日に、ちょっとした泥沼状態に陥ることが多いような気がするんですけどね。とても仕事が多い日には、それに対応するように特別なシフトを組んでなんとかしちゃうんですけど、そんなんじゃなくって、「いつも通りにやれば大丈夫」って思い込んでいるような日が危ない(汗)。

お酒造りは生き物が相手ですから、こちらの思ったように事が運ばないのは当然です。1日24時間つきっきりでいる必要はありませんが、頭の中では24時間ずっと気にして生活しているんです。そんな生活が半年近く続くんだから、大変って言えば大変な仕事ですよね、自分のことながら(笑)。

例えば麹なんかは、1日のうちで何回も手を入れる作業があって、その時間帯は常に空けておく必要があります。でも、毎日同じ時間に同じ仕事ができるとは限りません。生育中の麹が、ある状態になったらこういう作業をするっていう、麹の生育に合わせた仕事をする必要があるからです。

人間だって、小学生に微分積分を教えたって消化不良になっちゃうでしょうし、あまりハードなスポーツをやらせても体を壊してしまうかもしれません。段階ごとのステップを一段ずつ踏んで、ようやく均整のとれた成長が遂げられるんでしょうからね。私の場合、そのステップがいくつか抜けてるようなので、どーもいけませんが・・・(涙)。

やっぱり、こまごまと一番手がかかるのが麹造りだもんだから、麹屋(こうじや:麹を造る責任者)は常に麹の状態と手入れ作業の時間との折り合いをつけながら仕事をしなくっちゃなりません。つまり、大体の時間は決まっているんだけど、麹の生育に合わせて時間を前後させて調整するわけです。

普段であれば、その時間差はそれほど苦になるわけでもありませんし、人間の都合に合わせて同じ時間に作業をしてしまうこともできます。ところが、ひょんな事がきっかけで、大幅にその時間がずれちゃう日も、ままあるわけです。「おっかしーなー」と首を傾げるんですが、やっぱり原因はどこかにあって、生育がとても前倒しだったり、遅れちゃったりして、予定通りに仕事ができなくなります。

そうするってぇと、時間のやりくりをつけて他の仕事と差繰ったりしなくちゃならない。特に、私のように夜は一人だけになっちゃうような場合には、予定の手順と違ってきちゃって、仕事がスムーズに進行しなくなってくる。そんでもって、そういう日に限って、いつもよりちょっと仕事が多かったりするんだな、これが(涙)。

結果として、ただでさえあやふやな勘が狂っちゃって、蔵の中を右往左往する破目になるわけです。私は要領が悪いところがあるので、一旦歯車がかみ合わなくなると、ドタバタ笑劇場を一人芝居で演じてしまいます(涙)。でも、次の日の朝になると、「昨日の夜はよくやったぞ!」なんて、一人でほくそ笑んだりもしますけどね。

何でいきなり今日はこんな記事なのかって言うと・・・正に今日がそういう日だったからです(笑)。


□□□ ようやく寝られます □□□
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スベリ麹

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蔵内で発生する事故の記事に関しては、もう深入りしないなんて昨日言っておきながら、今日も実は事故の記事なんです(笑)。事故は事故でも人身事故じゃなくって、酒造りをしていく上で発生する不具合っていう意味での事故です。

酒を造っていく上でのトラブルっていうは非常にたくさんあるわけですが、量を間違えたとか、こぼしちゃったとか、うまく作動しなかったなんていう目に見えるハッキリしたものにはすぐに対処できるんです。それとは違って、微生物を扱う酒造の世界で最も厄介なのは、細菌による汚染じゃないでしょうかね。

よく言われるのが、もろみの腐造(ふぞう)です。これは『腐造性乳酸菌』と呼ばれるある種の乳酸菌がもろみの中で増殖してしまって、酸度が高過ぎてアルコールもあまり生成しないような状況になります。今では酸度の高い日本酒も、それをひとつの特徴として認知されてきていますが、そんなレベルではない状態になるようです。

厄介なことに、蔵の中のもろみの一本がそれに汚染されると、もろみを攪拌する櫂などを介してどんどんと他のもろみにも伝染して、ついには蔵全体が汚染されてしまうことになりかねません。醸造技術の発達していない昔は、時としてそんな事故が起こってしまって、その蔵が潰れてしまうような事態を招いたんだそうです。今では、毎日もろみの成分分析は行っていますから、何か異常の兆候があればより早い段階で手を打つことができるようになってきています。

それ以外に最もよく事例を聞くのが、生成した清酒の火落ち(ひおち)ですかね。これは『火落ち菌』と呼ばれる、これも乳酸菌の一種が清酒の中で増殖して、酸を生成したり、お酒を混濁させて商品価値を落としてしまう困った奴です。面白いことに、日本酒の中でしか特異的に増殖しない珍しい乳酸菌らしいんですけどね。学名も『ラクトバチルス・サケ・ヒオチ』(笑)。

さて、そんな細菌汚染の中で、名前だけは聞いたことがあっても、これまで見たことも発生した実例を聞いたこともなかったものがひとつあったんです。それが『スベリ麹』と呼ばれる、麹が枯草菌(こそうきん:通称ナットウ菌)に汚染されたものなんです。先日ある人から、実例の写真を送ってもらったので、了解を得て公開させてもらいますね。

ナットウ菌というくらいですから、この菌に汚染されると、麹がぬるぬるして手にくっつくようになるんだそうです。麹菌と生育環境が似通っていて、麹菌よりも強いっていうことなんでしょう。一度汚染されると、麹室をしっかりと消毒しても、なかなか根絶やしにはできないそうです。スベリ麹自体は仕込に使えないこともないみたいですけどね。

だから、蔵人は造りの時期には納豆を食べちゃいけないって言われるわけです。この麹は、造ったうちの誰かが朝ごはんに納豆を食べていたのかもしれません。ちなみに、期せずしてこの麹を造ってしまったのは酒造メーカーではないようですし、かなり古写真みたいです。ただ、めったにお目にかかれないので、このブログを密かに読んでいる同業者の皆さんにも見せてあげようと・・・(笑)。

腐造もろみに、火落ち清酒に、スベリ麹と、この記事を書いているだけでも、何かに汚染されそうな気になってきました(汗)。背中がムズムズするような気分です。しばらくは、この手の内容の記事は書かないようにしましょうね(笑)。


□□□ クリック一発!ムズムズ解消! □□□
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事故(おわり)

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酒造業界で起こる事故について記事にしてきましたが、「自社であっても他社であっても、蔵の中の事故や怪我についてブログに書くのはいかがなものか」と、今になってちょっと考え始めました(汗)。業界内の秘密にするってぇわけじゃぁありませんが、あまり胸を張ってお話しできるネタでもありませんし、明るい日本酒の未来を標榜する拙ブログにあってはね・・・。

ですから、これ以上あまり深入りしないでおこうと思うんですが、それでも、ここまで書いちまったわけですから、締めくくりくらいはしとかないとね(笑)。コメントにもいただきましたから、知っている人はよく知っているネタっていうことで、もろみへの転落事故だけは最後に書いておきますね。

まぁ、簡単に言っちゃうと、発酵中のもろみに落ちたら、まず間違いなく死んでしまいます。これは、タンクの中にたまった炭酸ガスによって窒息してしまうからなんです。酵母菌っていうのは発酵する過程で、アルコールと同時に炭酸ガスを作り出して、それがタンクの中には常に充満しているわけです。

炭酸ガスって言えば地球温暖化の一因ですが、私たちの呼気の中にも含まれているわけで、それ自体が人体に有害なものではありません。炭酸飲料のシュワシュワも、ビールの泡も、活性濁り酒がピリピリするのも全て炭酸ガスなわけです。

口に入る程度の量だったら大したことありませんが、それが大量に溜まった中に入ってしまうと、呼吸なんてできません。私たちが毎日タンクのもろみを攪拌する時にも、ちょっと顔をタンクの奥まで突っ込むと、ムッとするというかツンとするというか、いきなり顔をそむけて外で息を吸わなくっちゃならない事態になります(汗)。

大量の炭酸ガスっていうのは恐ろしいもので、呼吸ができない以外にも、目は開けていられません。すごく手が荒れている時にもろみの近くまで手を近付けると、皮膚に刺激を感じるなんて言う人もいます。もし、もろみに落ちてしまったら、粘度の高いもろみの中で着ている服も邪魔をして思うように動けはしないだろうし、どうにもならないだろうことは想像に難くありません。

これまでも書いてきましたが、仕事をしていると、いつ何時どういう状況になるか分からないわけで、ちょっとした不注意や何らかの成り行きでタンク内に転落してしまう事故は毎年のように発生してしまいます。同じ志を持って酒造りに精進していた仲間のご冥福を祈らずにはいられません。それと同時に、私も作業中は常に気を付けるように、事あるごとに蔵の連中には声をかけています。

どんな小さなものでも、事故が起きる時には「何でそんなことを・・・」なんていう、普段では考えられないことが重なっていたりするものです。万が一の確率でも起こらないようにしておくべきだと思います。まぁ、それが完全にできないから事故が起こってしまうんですけどね。私も、夜ひとりで発酵タンクの上には絶対に乗らないようにしています。本当は、夜ひとりで仕事なんてしない方がいいに決まってますけどね(汗)。

もしも蔵の中で発酵途中のもろみが10本あれば、蔵の中には10個の危ない世界への入り口が開いていることになります。どんな工場にも生死にかかわるような危険な個所はあると思いますが、毎日の仕事を惰性で行うことのないよう、危険を常に意識しながら、ある意味で臆病に仕事をするのがプロなのかもしれません。


□□□ ブログを書くっていう仕事には危険はありません(笑) □□□
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ホットバレンタイン

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いんやぁー、久しぶりに酔っぱらい野郎です(汗)。会社でひと仕事している最中に、携帯が鳴っていたのには気が付いていました。仕事が終わってから見てみると、Iさんからでした。たぶん、飲みのお誘いだとは分かりましたが、夜中の12時過ぎだもんなぁ・・・と思いながらも・・・飲みに行っちゃったんだな、これが・・・(汗)。

ぶんぶんに行って、久しぶりに黒ビールをグビグビとやりましたよ。週末の夜で、ぶんぶんはとても賑わってましたね。あれだけお客が入れば上等でしょう。「すげーじゃん」とぶんマス(ぶんぶんのマスターの意)に言うと、「毎日これならな」と軽くいなされましたが、景気の後退なんのそのの客入りでした。ビールの後には信濃鶴をたくさん飲んできましたから、今日はまともなブログは書けないでしょう(笑)。

今日は、バレンタインデーだったじゃないですか。私は当然もらう相手は女房か娘しかいないわけですが、かわいいかわいい娘から手作りチョコをもらいました。今日の仕込が終って後片づけをしていると、もうお昼の時間になってました。そろそろ昼ご飯を食べようと思いながら2階で洗い物をしていると、誰かが階段を上ってきます。

それは、なんと娘でした。「今日はサプライズよ!」と言います。私のお昼ご飯を届けてくれたんですけど、彼女の分も持参して、私と一緒にお昼を食べるんだと言います。「お母ちゃんはどうしたんだ?」と聞くと、お母ちゃん抜きで私と二人でお昼ご飯を食べてくれるんだそうです。

私にプレゼントしてくれるためのチョコレートも持って来てくれて、私は初めて今日がバレンタインだっていうことに気が付きましたよ(汗)。でも、チョコレートよりも、一緒に娘とお昼ご飯を食べることの方がうれしかったですねぇ。冬の間は彼女と一緒にいられる時間はとても短いですからね。

写真にあるチョコレートが彼女の自信作です。市販のチョコレートを溶かして、生クリームに混ぜて作ってくれたんだそうです。これが不味いわきゃないですよね。久しぶりに昼間っからチョコレートなんぞを食べました。

チョコレートの向こうに写っているのは温度計なんです。12時頃で20度近くあります。尋常じゃない暖かさでしたよね。まだ2月中旬だっていうのにこんなに暖かくて、もろみの仕込温度だって、全然予定の品温まで下がりません(涙)。この後、最高で23度くらいになってましたよ。温暖化の影響もあるんでしょうねぇ・・・。

っていうことで、気温も気持ちもとも暖かくなった、今日のバレンタインデーでした。スイマセン、やっぱり酔っ払っていて何を自分が書いているのかよく分かりませんが、愛すべき娘との、ハッピーでホットなバレンタインデーだったっていうことでご理解ください(汗)。娘には言い含めてありますよ。「お父ちゃん以外の男の人にチョコレートを送っちゃイカンぞ!」ってね(笑)。


□□□ 酔っぱらいの支離滅裂ブログで申し訳ないです □□□
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事故(つづき)

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そもそも、どうして酒造業界で起こる事故案件について記事にしようなんて思ったかってぇと、我が社で事故が起こっちゃったからなんです(汗)。いや、それほど大事故っていうわけじゃなくって、転倒して打ち所が悪かったんですが、ちょっと病院に通ったくらいで済んだんですけどね。

『転倒』ってひと言で言っても、蔵の中で転びやすい場所なんていくつも考えられますし、場所によってはどえらく危険な状況も想定されます。何でもないようなところで転んでも、打ち所が悪かったっていう場合もあるでしょうしね。

今回、うちの社員の場合には、転んだ場所はタンクの中だったんです。タンクの中を洗剤で洗っている最中に、足を滑らせて転倒しちゃったんですけど、転び方が悪かったらしくて、脇腹を強く打ちつけたらしいんですよね。私も何回か脇腹付近を痛めたことがありましたが、何をやるにも痛い場所なんですよねぇ(涙)。人間の体の中のウィークポイントじゃないかと思うくらい。

タンクの中を洗うっていっても、読者の皆さんにはイメージがわかないかと思いますが、普通のサイズの成人男性が両手を広げても届かないくらいの直径で、手を頭の上にのばしても上の縁まで届かないくらいの高さの、円筒形の容器だと思えばいいかな。中を洗う時には、はしごを使って中に入って、柄付きのデッキブラシでゴシゴシ洗うんです。

しっかりと洗う時には洗剤をつけて洗いますが、タンクの内面はホーローの焼き付けになっていますから、ただでさえツルツルなのに、洗剤のせいでどんな長靴を履いていても滑り易いのは確かなんですよね。どの蔵人も、タンクの中で転びそうになった経験は、1度や2度じゃないはずです。

転倒といえば、かつて我が社でこんなこともありました。ビン詰めのラインの横で、何かにつまずいて転倒しかけたらしいんです。下は平らなコンクリートで、転び方自体は大したことなかったようなんですが、転んだ体を支えようとして腕をついた場所が悪かった。足場の鉄板がささくれ立ったようなところだったもんだから、ザックリと肉が裂けちゃって、思いの外深い傷になっちゃったんです。

かなり血が出てみんな慌てたらしいんですが、これもそれほどの大事には至りませんでした。しかし、ほんの少し状況が変わっていればどんなことになっていたのかなんて、誰にも分からないことなので、常に注意していなくっちゃなりませんよね。最悪の場合、製造現場の監督責任者は私になるんだろうから、『××過失致死傷罪』とか何とかいうので逮捕されることもあったりして・・・(汗)。

えーっと、本当は、こんな事故もあるんだよっていうような話をいろいろとしようと思ったんですが、我が社のお恥ずかしい事例を説明してたら、今日の分は終わっちゃいましたね(汗)。次回には、もうちょっと怖い話をしましょうかね。


□□□ 事故が起こらないようにお祈りのクリックを! □□□
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事故

日本酒製造業っていうのは、案外過酷な労働条件のそろった業界だと思うんです。麹やもろみの世話をするために昼夜を問わない仕事があったり、休日も取れなかったりという時間的な拘束度合いが高いっていうのが第1点。もう1点、仕込などの実際の作業自体が割にハードだっていうことも見逃せません。

酒造りって、ちょっとうまく言えませんけど、人間一個が持っている能力を最大限に使うことを前提に仕事が構成されている部分があるんです。人間ができる作業量を単位として、その積み上げによって成り立つように考えられているっていうかね。

今でこそ、近代的な装置も開発されてきてはいるものの、日本の造り酒屋のほとんどを占める小さな地酒メーカーでは、昔ながらの仕事の進め方で酒を造っているはずです。それは、昔の人たちにとってはやって当たり前のレベルだったのかもしれませんが、現代人にとっては、世の中の平均的な仕事に比べると体力的にキツイものが多いような気がします。私が甘いだけかな(汗)。

道具を使った軽作業的な仕事なら、体力的にはそれほどでもないでしょう。建築や土木のように人間の力の及ぶ範囲を超えたものを対象にした仕事なら、重機のような機械に頼るようになっているはずです。半導体の製造なんかは、作るのは全部機械がやってくれて、人間はその管理をするだけなんでしょうね。

酒造りっていうのは、大手の酒造メーカーのようにとてつもなく大きな仕込をするような場合を除けば、どの仕事も大体人間の体力でできちゃうんですよ。米を洗ったり、蒸米をスコップで掘ったり、それを麹室や仕込みタンクまで運んだり、熟成したもろみをしぼったり・・・。そのうちのいくつかは、当然機械化されていて人間の力は必要ないものになってはいますが、やりゃぁできるんです、大体どの作業も。

それは、機械なんか発達していなかった古い時代からの産業であるが故でしょうが、ちょっと極論すると、現代の機械を使った土木作業より体力的に大変な部分があるかもしれません。スコップとツルハシで穴を掘るなんていうことは、今はやらないんじゃないですか。まぁ、私はその手の仕事をしたこともないのに勝手な解釈をしてますから、お叱りの段があればお許しくださいね。

以前、私は自分で会社の社会保険や雇用保険関係の書類なんかを作っていましたから目に留まったことがあったんですが、何かの保険(これじゃ分からん!)で、産業別に会社負担の割合が異なっている類のものがあったんですが、ありゃ何だったっけなぁ・・・自分でやらなくなると、あっという間に忘れるなぁ・・・(汗)。

つまり、危険な仕事が多いいくつかの業種については、事故やけがのリスクが多い分、他の業種より高い利率でお金を収めなくっちゃならなかったんですよ。そのいくつかの業種の中に、『土木・建築』なんていうのに混ざって『清酒製造業』っていうのが書かれていて、「あぁ、自分のいる業界って危険な仕事の多い業界と見なされているんだなぁ」なんて思ったもんです。

結局、何が言いたいかっていうと、造り酒屋の仕事は結構キツイんですよっていうことです。そのため、作業中に危険なことも多く、毎年様々な事故が報告されているんです。あんまり自慢できたことじゃありませんが、次回少しご紹介しましょう。続きにしますね。


□□□ 仕事もキツイし、ブログもキツイ(涙) □□□
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水炊き

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またまた、鍋の話題でスイマセン(汗)。やっぱりこの時期、鍋が食卓に上がることが多いっていうことなんでしょうね。吟醸仕込が終ってからというもの、鍋を食べて美味しかったっていう記事が頻繁に出てきますが、我が家がそういう頻度で鍋料理を食べているわけじゃぁなくって、たまにしか食べないので記事にはしたいんだけど、書く間を逸して写真だけが溜まってたっていうだけです(笑)。

ここまで書いて、ふと疑問に思ったんですが、『水炊き』って絶対に鶏肉なんですかね?『豚の水炊き』や『牛の水炊き』ってないの?それって、文法的におかしいの?それとも、肉を使わない水炊きってのもありなの?『鱈の水炊き』はダメ?『車麩の水炊き』はどーなのよ?・・・まいっか(笑)。

我が家の水炊きは、鶏肉のぶつ切りの入ったオーソドックスなやつだと思ってください。鶏肉を水から茹でて、それから出る出汁だけで楽しむタイプです。めったに肉を食べない我が家とすると、とてつもない大御馳走なわけで、娘も私も楽しみで楽しみで仕方ありません。やってることはシンプルなんだけど、美味いですよねぇ、これ。

女房がどこかでレシピを手に入れてきたんですが、何も難しいことはなくって、王道の作り方があるらしいですね。我が家のは関西だか博多だかの方の作り方だったっけな。最初に出汁だけをスープにして飲んで、次にポン酢で肉を食べて、次に野菜が投入されて、最後に雑炊にするっていう流れです。何回やっても飽きないんだな、これが。

水炊きなんて我が家の鍋のレパートリーにはなかったんですが、仙台のサンセールさんが狂ったように毎日食べていた時期があって、ブログにしょっちゅう載っていたもんだから、私も食べてみたくなったんです。彼は最近はあまり食べていないみたいですが、肉がおなかに重くなってきたんでしょうか。歳かねぇ(笑)。

昨年あたりも、きっとこのブログで水炊きに関しては記事にしているはずですから、同じ事書くと思うんですけど(汗)、結局出汁は鶏肉からしか出ないんでしょうから、素材の鳥の味が命っていうことになるんじゃないですかね。名古屋コーチンとかで作ったら、美味いかな。それより、駒ケ根で伸び伸びと育てられている地鳥が手に入れば最高なんですけどね。

本当は、ここで信濃鶴を飲んで、「あー、美味しかった!」っていう記事にしないと、我が社の宣伝にはなりませんが、実際には飲んでないんだから、嘘は書けません(笑)。冬の鍋ですから、やっぱりお燗がいいでしょうか。それとも、鍋が熱いから冷たいのも美味しそうですよね。

鍋料理って、日本の誇れる食文化だと思います。寒い冬にひとつの鍋を囲んでの一家団らんは、日本の家族の在り方を象徴するような風景じゃないですかね。そこでお父さんが飲むのは、日本酒がいちばん様になるじゃないですか。是非是非、日本酒の明るい未来とペアにして、これからも鍋文化が私たちの身近でずっと続いていくことを祈りたいものです。


□□□ 今度は何の鍋を食べようかなぁ □□□
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戦士の休息(おまけ)

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戦士(女房)は風邪をひいて休息出来たかもしれませんが、男やもめ状態になった戦士の亭主である私は、昨日の夜食と、今日の朝食と、昼食を自分で何とかしなくてはなりませんでした(汗)。外へ出て食べるわけにもいかないので、久しぶりにコンビニのお世話になりました。しょっちゅう寄るんですけど、ウルメイワシを買うだけですから、ご飯ものを買うのは久しぶりです(笑)。

どのような状況にも対応できるように、カップラーメン2個、おにぎり3個、サンドイッチ1パック(3切れ)、サラダ寿司1パック(5切れ)を買っておきました。会社に電子レンジでもあれば、もっといろんな選択肢があったんですが、手間がかからずに食べられるのはこんなところでしたね。

夜食にカップラーメンとサラダ寿司2切れ、朝食にサラダ寿司3切れとおにぎり1個、昼食におにぎり2個とサンドイッチ3切れを食べて、結局残ったのはカップラーメン1個だけ。これだけコンビニ三昧になるのも珍しい・・・。

決して悪口を言うつもりじゃないですから、誤解しないでほしいんですけど、やっぱりいつもの玄米ご飯でないと力が出ない気がするんだよなぁ。踏ん張りがきかないっていうか疲れっぽいっていうか。仕事の最中に「おかしいなぁ」なんて思ってましたが、きっと食べ物のせいだと思うんです。慣れたものがいいんでしょうね。

それに、学生時代にはよくこういったものを食べまくりましたが、食べ物に気を使うようになった今、改めて見てみると、「保存料、合成着色料は使用しておりません」と書いてあっても、原材料名にアミノ酸とか調整剤とか多糖類なんてあって、いったい何を食べているんだか素人じゃ分からんですよね。

何度も言いますけど、決してコンビニで売っているもののみの話じゃありませんよ。私たちの身の回りにあふれている、全ての食べ物がそうなっているって言っているんです。原材料に含まれていなくたって、例えば牛や豚や鶏を育てる時に使った成長ホルモンが肉の中に残留していることだって考えられるんだそうですね。

そう言えば、完全な有機無農薬のリンゴを造っている有名な果樹農家さんが隣り村にいらっしゃるんですが、その方に「有機肥料に入れるから酒粕がほしい」と言われたことがあります。リンゴに与える肥料は全てご自分でお造りになっているっていうことでしたが、酒粕は酵母菌が大量に含まれているし、化学的な薬物が混入していないのでとても有益な素材になるんだそうです。

「普通は、こういう肥料に鶏糞(ニワトリのふん)も混ぜるんだが、今は鶏も抗生物質漬けになっているから、糞にもそれが残っていて使えないんだよ」なんておっしゃっていたのを思い出します。

私たちが作り出した、成長ホルモンやら抗生物質やら遺伝子組換え作物やらが、自然や私たちの体にどういう影響があるかなんて、実際には分かってないんじゃないのかなぁ。実用段階では動物実験なんかも行われるんでしょうけど、それで全ての不具合に対する検証がされたことにはなってないんだと思います。

女の子の身体的成長が昔に比べて著しく早いのは肉に残留している成長ホルモンのせいだとか、自然界に流れ出した抗生物質のせいで昔と同じに見える昆虫に雌雄の定まらない両性具有の奇形が多いとか、遺伝子組換えのキャベツを食べたモンシロチョウが全滅しただとか、「ホントかよ、それ」っていうような話も聞いたことがあります。

何とも、怖い話じゃぁないですか。私たちが良かれと思って創り出してきた英知の結集が、今自然界を想像以上に攪乱してしまっているのかもしれません。あまり臆病になってもいけませんが、もう少し慎重になった方がいいんじゃないかと、私は思っています。ですから、早く良くなって、いつもの美味しいご飯を作ってくださいね、女房殿。


□□□ たまには怖い話も □□□
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戦士の休息

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今日のこのブログの記事は、なんと家で書いてるんです。普段は家にいる時間なんて2、3時間程度のものなので、お風呂入って、ご飯を食べて、少しウトウトすれば、蔵に帰らなくっちゃならないんですけど、特別な事情ができました。非常事態でんがな(汗)。

女房に寝込まれました(涙)。風邪らしいです。インフルエンザじゃなさそうですが、けっこう再起不能っぽい。熱はたいして出ていないんですけど、おなかの調子がひどいみたいです。午前中に点滴を1本、午後に2本打って、後は何にも食べるなとお医者さんに言われたらしい。「これで今日10回目」とか言いながら、トイレに通ってます(笑)。

さてこうなると、ご飯の用意からお風呂の準備まで気を配らなくっちゃなりません。両親はそばの母屋に住んでいるので、お袋に面倒を見てもらえば良さそうなもんですが、そうばかりともいかず、娘とてんやわんやの大騒動です。

「あーだこーだ」言いながらお風呂に入って、「どーだそーだ」言いながら晩御飯を作りました。母屋からもらったロールキャベツに、冷蔵庫にあった切干大根に、たくあんに、梅干に、ご飯という、いたって質素な夕食となりました(笑)。残った分は明日の娘の朝食にすることにして、私は蔵でコンビニのおむすびでも食べなさいと娘に命令されました(汗)。

彼女がマスクをして完全防備しながらもテキパキと働いてくれて、感心、感心。お風呂もたけるし、私と二人分の食事の用意もできました。いつものお手伝いの成果が遺憾なく発揮されてましたね。私は途中で1回蔵に戻ったんですが、玄関まで見送りに出る様は、まるで女房のミニチュア版(笑)。

再び家に様子を見に帰ってきて、今ブログを書いてるわけです。どうやら、女房も峠は越えたみたいなので、ブログを投稿し終わったら、また蔵に帰りましょうかね。いつもと違って、2回も蔵と家を往復したので、私としても何とも落ち着かない一夜になりました(汗)。

疲れが出たんでしょうね。吟醸の仕込中は、私の生活に合わせて無理をさせてた部分もありました。造りも中盤に差し掛かって、ちょうどそんな時期なのかもしれません。麹の面倒は毎日見ていましたが、女房のケアは怠っていたようです。そんな事じゃぁイカンですね(汗)。せっかくですからしっかりと休息をとって、また元気に前線に復帰してもらいたいものです。


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特別メニュー

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そろそろだろうと思っていたんでしょう・・・私がまちへ飲みに出るのが・・・吟醸も終わって蔵から出たくてウズウズしてるんじゃないかと・・・私が飲みに出る時間的余裕があるのが金曜日の夜だっていうことも皆さんよーくご存じで・・・まぁ、お察しの通り、飲む気満々だったんですけどね(笑)。

そんでもって、携帯にメールが入ります。家から蔵へ出かけようとした矢先の、絶好のタイミングです。「これから八兵衛の悪魔のにごり酒開けるんだけど、出てこない?」ここまでツボを得たお誘いは・・・やっぱり越百のえっちゃん(笑)。

久しぶりに飲みに出ましたね。例によって真夜中近い11時の出勤です。普通はこの時間に越百は終了してますから、皆さんお間違えのないように願いますね。中には、えっちゃんの旦那さんとお友達がいて、私とIさんが入って、後からhamaちゃんとH治療院の先生が乱入という完全に内輪メンバーで、楽しく飲みました。

もう、越百に関しては書くことはありません(汗)。初代マスターも最近アルバイトとして復活しつつあるみたいですが、私が駒ケ根に帰ってきて以来入り浸っている店のうちのひとつですから、20年来通っていることになりますかねぇ。いいお客だよなぁ(笑)。

その時からほとんど変わり映えのないようなメニューで、全て食べ尽くしていますが、それでも飽きないっていうのは、越百が凄いのか私がおバカなのかどちらかでしょう(笑)。そんな常連さんには、えっちゃんも気を利かせてくれて、メニューには載っていないものも時々出してくれます。

キナコ豚の出汁を使った雑炊(1枚目)、モツァレラチーズの味噌漬け(2枚目)の写真が私の携帯に残ってました。両方とも、激ウマでした。3枚目の蕎麦は越百とすれば当たり前の写真ですが、これは今回食べたもので、初代マスターが打ったいつもとは違う蕎麦です。いやー、やっぱり美味いねぇ、彼の打った蕎麦は。でも、この蕎麦を食べたら、えっちゃんの腕も上達したもんだっていうこともよく分かりましたけどね。

私の蕎麦打ち師匠はえっちゃんですが、えっちゃんの師匠は初代マスターですから、私にとっては大師匠に当たりますね。定期的に蕎麦を打ってくれるっていうことになるんなら、春になったら教わりたいなぁ。昨年、サンセールさんや元坂夫妻が来駒したメガオフ会の時に始めた蕎麦打ちですが、最近全く打ってませんから、すでに半分忘れちゃってる・・・(涙)。

久しぶりにえっちゃんの旦那さんとも会いましたが、話していたら旦那さんの血液型は私と同じで、えっちゃんの血液型は私の女房と同じだったんです。「そうかぁ、その組み合わせって苦労するよなぁ」と私が振ると、「いえいえ、いい組み合わせなんですよ、これって」とかバカなこと言ってるから、真っ直ぐに彼の眼を見て言っておきました。「そのうち、分かる!」・・・と(笑)。

最後の写真は、今、駒ケ根で(というか越百だけですが)話題沸騰の八兵衛の活性濁り酒です。キレのいい酒質の八兵衛ですが、ビン内で発酵が進んで更に飲み口の良いお酒になっていました。濁り酒にありがちな重さもなくって、とても美味しかったですよ。開栓したら飲み切っちゃわないとならないので、1本売りの、これも特別メニューですね。

仙台のサンセールさんに送ってもらったらしいですが、最近、ブログ長期休養宣言をしていたサンセールさんも、また記事を書き始めてくれたみたいです。良かった、良かった。ってことは、この八兵衛は三重県から宮城県に行って、宮城県から長野県に来たっていうことになりますが、そのわずらわしさもブロガーつながりの輪の特別メニューってことで(笑)。

》》》》》》》》》》 【越百のえっちゃんのブログ】
》》》》》》》》》》 【八兵衛醸造元のトーコ姉貴のブログ】
》》》》》》》》》》 【ようやく復活!サンセールさんのブログ】
》》》》》》》》》》 【呑み過ぎてぶっ飛んでたhamaちゃんのブログ】


□□□ サンセールさんおかえりー! □□□
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年賀状(つづきのつづき)

さあ、こういう面白くない話は、勢いで最後まで書いちゃいましょうね(笑)。

私は、ここ駒ケ根に青年海外協力隊の訓練所があるおかげで、たくさんの国際協力活動に携わる友人を持つことができ、そういった国際協力の現場を間近に感じることによって、「真の豊かさとは何か」っていうことを考えるようになりました・・・っていうところからです。

それは、私の中で大変に大きなウェイトを占める問題であって、一生をかけて答えを探していくべきライフワークのうちのひとつなのかもしれません。っていうことは、これまた私が人生をかけて取り組んでいる酒造りとリンクしないわけがないんですよね。

「そんなもんごちゃ混ぜにすんなよ」というご意見もあるでしょうが、長生社みたいにちっぽけな会社でも経営者は自分の全てをかけているものです。他の有能な経営者の方々は、もっと余力を持っておられるかもしれませんが、こと私に関してはこれ以上もこれ以下もない、正に『全て』なんです。

ですから、私は自分の全てを注ぎ込んだ信濃鶴に、「真の豊かさとは何か」という思いも込めて造っています。鶴を飲んでくれる皆さんに、そんな禅問答を投げかけようっていうんじゃありません。自分が探し求めているものを、自分が世の中に製品の形で問うている信濃鶴を使って、なんとかして見つけ出そうとしているんじゃないかな。

全ての製品をアルコール添加のない純米酒にしたのも、全ての原料米を地元産の酒米にしたのも、そしてそれを常識はずれの低価格で提供したのも、「真の豊かさとは何か」という問いに対する、私なりのひとつの回答でした。「ここにどういうお酒があれば、ここの人たちは真に豊かになれるのか」考え続けた結果なんです。

そんなこと口には出しては決して言いませんし、誤解を恐れずにっていう前提で言えば、「信濃鶴はそんなに売り上げに血眼にならなくてもいい」と思っている自分がどこかにいます。「鶴がそこにあれば豊かである」という命題が正しければ目的は達成されているからかもしれないし、豊かさは売り上げでは計れないと思っているからかもしれません。その辺は何となく自分の中でもぼやけてるんですけどね・・・(汗)。

売れない業界の逃げの理論かもしれません。でも、売れなかったがために目を向けることができた部分でもあると思います。100年に1度と言われるような、景気後退の波に世界中がもまれているこんな時期に、真の豊かさなんて言ってちゃ、このご時世に対処できないのかもしれませんけどね(笑)。でも、今後日本がどうなるか分からないからこそ、考えておかなくっちゃならない問題だとも思います。

これまで、様々な国の人たちと交流をする機会がありました。主に途上国と言われる国の人達ですが、いつも私は彼らにお願いしているんです。「今は私たちがあなた方を助けてあげる役割ですけど、そのうちにもし日本が貧しい国になってしまった時には、今度は助けて下さいね」と。

「真の豊かさとは何か」を、私の酒造りは、いつか教えてくれるでしょうか・・・。


□□□ 知恵熱が出そうな記事でした(汗) □□□
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年賀状(つづき)

昨日は、ウズベキスタンから届いた年賀状、ガーナからのメール、チリ人語学講師の訪問のことなんかについて書きました。今日は、その続きです。

幸せなことに、私は、ここ駒ケ根に青年海外協力隊の訓練所があるおかげで、たくさんの国際貢献活動に携わる友人を得ることができました。平成4年あたりから協力隊との活動を続けていますから、長いことやってるだけっていう部分もあります(汗)。でも、中には本当に気心の知れた友人もできて、私の意識の中にも国際協力っていうことが占める部分は大きいものがあるんです。

私は国際協力のプロではありませんから、一歩下がったスタンスでしかものは言えませんが、やはりひとつのことを地道にやり続けることには意味があって、いろんなことを考えさせられましたし、勉強することができました。海外に行く機会、それも途上国と言われるめったに行けないような国に行く機会も得ることができました。

突き詰めて考えると、そういった国際協力の現場から得られるひとつの大きな成長は、「真の豊かさとは何か」っていうことを自分が考え始めることだと思うんです。この根源的な問いに答えることは容易ではありません。この問いに対して明確な回答を持っている人は、そうは多くないと思います。

「それは、お金じゃないだろう」というのは、かなり確かな線じゃないでしょうか。いくらお金があっても、自然も、健康も、愛情も買えませんからね。もしかしたら買えるのかもしれませんが(汗)、それほど裕福でない私たち庶民のレベルからは、そんなものは買えるわけがないと言わざるを得ませんよね(笑)。

私がいつも思うのは、「日本は本当に豊かなのか」っていうことです。豊かさの指標とは少しずれちゃうかもしれませんが、いろんな国に行ってみて思うことは、多くの国の子供たち、特に後進国といわれるような国の子供たちの目の輝きは素晴らしいものがあるんです。キラキラしている。本来子供の目はああでなくっちゃって思わされるんです。

ゲーム機なんかないんです。ゴミの山を漁ってお金になりそうな物を掘り出して、元締めのところへ持っていき、わずかながらのお金にする。それは、自分のお小遣いにするんじゃなくて、親に渡して家計の足しにするんです。親にお金を渡して、「あぁ、いい子だ」と頭を撫でてもらって褒められることが最高の喜びなんです。

そんなのは綺麗事で、悲しい現実だってあると思います。でも、でも、日本の子供の方が豊かだとは決して言えない。確かにお金は豊かに持っているかもしれません。私の娘の月のお小遣いは600円。そんなの貧しい国に行けば、大人の稼ぎの何日分かに相当するでしょう。でも、目の輝きでは負けている。

娘の名誉のために申し添えますが、我が娘はゲームは買い与えてはいませんし、テレビも制限して見せています。目の前のことに一生懸命に取り組める、いい子に育っていると思います。今はそういう教育方針の家庭は多いみたいですし、現代の子供の周りにあふれる様々な事象の弊害についてもよく議論されるようになってきました。

そういったいい傾向は認めてはいるんですけど、一度途上国で伸び伸びと育っている子供たちを見ちゃうと、日本の子供はやっぱりはじけるような子供らしさに乏しいような気がするんです。ご時世だと言えばそうですが、夕方に外で遊んでいる子供なんて一人も見かけないじゃないですか。

その他にも、他の国が羨むほどの経済大国日本が抱える現代の諸問題は、私たちが胸を張って「日本は豊かな国です」と言えなくさせているように思えてなりません。そんなことを思うにつけ、「真の豊かさとは何か」を、国の内情からも考えるようになりました・・・まだ結論に至りません(汗)。つまんないでしょうけど、続きます。


□□□ いつ信濃鶴の話になるんでしょう? □□□
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年賀状

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先日、約ひと月遅れで年賀状が届きました。ちょっと遠くからだったので、元旦には間に合わなかったみたいです。タイムスタンプを見ると、受けつけられたのは昨年の12月になってるんですけどね。はるか彼方、ウズベキスタンという国の首都タシケントからの年賀状でした。

この国がどこにあるんだか知ってますか?私は知りませんでした(汗)。中央アジアって言えばいいんですかね、周りにカザフスタンとかタジキスタンとか○○スタンっていう名前の国がごちゃごちゃと混在したところにあるみたいです。ソ連の崩壊によって独立した国のうちのひとつなんですね。ウズベキスタンの国情は分かりませんが、国際郵便が1月くらいかかって届くような、まぁ先進国ではなさそうですねぇ。

ここに、私が数年前に懇意にしていただいた、JICAの駒ケ根青年海外協力隊訓練所の所長さんだった方が国際協力活動のために赴任していたんです。世界中を飛び回っていらっしゃるので、こちらから年賀状は出せないんですが、その度違う国から年賀状を送ってくれてます。「相変わらずだなぁ」と短い手紙を拝見しました。

協力隊の所長として赴任なさる皆さんは、これまで私がお付き合いさせていただいた方全て、個性的で主張があって、楽しい人たちばかりでした。その中でも特に深いつながりを持つことができた数人の方々とは、いまだにいいお付き合いをさせていただいてますね。この手紙の主も、今年からは国内での仕事になるようですから、またどこかで一献傾けたいものです。

また、先日はアフリカのガーナからメールが届きました。これも、駒ケ根から青年海外協力隊の調整員として今年からガーナに赴任した私の友人からでした。「ガーナの人たちはとてもフレンドリーで優しく、びっくりするくらい人懐っこくて、老若男女問わずとてもチャーミングな人が多い」とのこと。久しぶりの途上国での生活で、新鮮な驚きに包まれている様子が綴られています。

まぁ、いいことばかりじゃなくって、盗みが多くてホテルに置いた荷物でさえ危ないとか、住む家も治安のことを考えると適当には選べなくて苦労しているとか、日本ではあまり考えなくてもよいことに頭を悩ませているようです。

まだ住いが決まっていなくて、ホテルから勤務先へ通っているみたいですが、出かける時には全てのものをスーツケースにしまいこんで、それを洋服ダンスの取っ手などにワイヤーロックして出かけなくっちゃならないって書いてありました。えらく面倒なので、早いところ住む所を決めたいんだとぼやいてます(笑)。

それから、今日は今日で、協力隊訓練所の語学の講師をしているというチリ人の男性が、突然蔵を訪れてきました。まぁ、そんなことがあったから、今日のブログはこんな内容の記事になってるんですけどね(笑)。

訓練所で働いている人たちも、長生社のことはよく知っていますから、もしかしたら酒蔵に行ったら面白いよとアドバイスを受けたのかもしれません。私は忙しくてお相手できなかったんですけど、社長が蔵の中を見せているようでした。私も学生時代にチリに行ったことがありましたから、時間があればお話ししたかったんですが、残念でした。

訓練所で訓練を受けている候補生たちが見学に来ることもよくあります。普段は忙しいので見学はお断りしているんですが、候補生たちの場合には、任地の途上国に行って、祖国の日本の文化について多少なりとも話題ができればいいと思って、受け入れています。信濃鶴の売り上げには全く寄与しませんが、世界中に長生社の蔵の様子が発信されるようで、ちょっとわくわくしますしね(笑)。

ここから先が、今日の記事で私が言いたかったことですが、あまりに長くなりそうなので、明日への続きにします。あまり興味のない読者の皆さんも、こうご期待(汗)。


□□□ お酒とはほとんど関係ない記事ですが・・・(汗) □□□
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昨日の車麩の鍋の話題の翌日ですが、こんな写真も出てきたので記事にしちゃいます。これも吟醸の造りが始まるちょっと前に食べたものです。二日連続して鍋の話題になっちゃって恐縮ですが、旬のものは時期を逸すると間抜けな感じになっちゃいますから、無理を承知でいっときましょう(笑)。

これは鱈(たら)です。親父がどこかから超新鮮な鱈を仕入れてきてくれて、我が家もおすそ分けに与ったっちゅうわけです。新鮮だからその日に食べればお刺身でもOKっていうことで、少しお刺身にしてあとは鱈の鍋にしました。鱈以外は野菜ばかりの、これも昨日の車麩の鍋に引き続き超シンプルな鍋でしたね。

・・・と、ここまで書いて気が付きましたが、我が家で食べる鍋って、全部シンプルなんじゃないかい?素材の美味しさとか、繊細な味とか、野菜たっぷりとかごまかされてるけど、実はこれって全部手抜き鍋だってぇことじゃぁないのか?きっとそうに違いないや!鍋の日は女房もやけにうれしそうだったけど、手抜きでメインディッシュが簡単にできちゃうから、お気楽だったんだ!そうかぁ、もう今度からはだまされないぞっ!!!

・・・って、話を元に戻しますね(笑)。まあ、多少手抜きではあっても、昨日獲れたような鱈ですから、不味いわきゃないんです。臭みもなくって、鱈特有の淡泊な美味しさを堪能しました。刺身もまったりとした舌触りで、信濃鶴との相性も良かったですよ。ただ、小骨が多いのがこの魚の欠点と言えば欠点でしょうね。バクバクと食べるわけにゃぁいきません(汗)。

白子もたっぷりもらったので、生で半分食べて、残りは天ぷらにして食べました。飲兵衛にはたまらない味ですよねぇ。トロっとしてクリーミーなあの味は、何物にも例えようのない美味しさじゃぁないですか。ちょっとした居酒屋さんなんかに行けば、いい値段がするんじゃないですかね。そんなふうに思うもんだから欲張って食べて、多少胸やけっぽくなりましたが・・・(汗)。

しかし、昨日海を泳いでいたような魚を、今日信州の山の中で食べるっていうのは、すんごい贅沢なようでもあり、ちょっとやり過ぎのようでもありますね。それ以上の新鮮さを求めるのなら、漁船に乗り込んでその上で食べるくらいしかないじゃないですか。美味しさの追求イコール新鮮さの追求なんでしょうが、その過程ではちょっとエコじゃない振舞いが入らざるを得ないでしょう。その辺を考えると、ちょっと複雑な気分も一緒に味わった感じがしましたけどね。

二日続けて美味しいものの話題が出てきたっていうことは、私自身がいつもの家庭料理とは違った味に飢えてきている証拠でしょうか。吟醸造りの疲れがとれたら、どこかで慰労会をしに飲みに出かけましょうかねぇ。


□□□ 久しぶりにビールが飲みたいなぁ □□□
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車麩

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吟醸仕込の忙しい時期が終って、ブログネタに窮しています(汗)。昨日まではタイトルを考えずに済んでいたので何とかなっていましたが、久しぶりに単独ネタを書こうとすると、「ハテ、どうすっぺ?」っていう感じ・・・(笑)。

リハビリ期間っていうことで、とりあえず、撮ってある写真の中で目に付いたものを記事にしてみましょうか。いかにも我が家らしい鍋ですな。車麩(くるまふ)の鍋です。見たとたんに、食べた時のあの美味しさが蘇ってきました。車麩以外には、大量の水菜とネギくらいしか入っていませんが、シンプルでこその美味しさがありましたね。

素材自体の味にはあまり優劣がありませんから、この手のシンプルな鍋の出来を左右するのは出汁じゃないかと思うんです。女房がどんな出汁を作ってくれたのか分かりませんが、とにかくこの鍋は美味かったなぁ。一杯飲めなかったのが、残念、残念。

もうひとつのポイントは、写真にも写っている割胡椒です。読んで字の如く、胡椒の粒を割って顆粒状にしたものですが、これがなければ「からしのないおでん」、「わさびのない刺身」、「ピクルスのないハンバーガー」、「チーズのないピザ」、「大根おろしのないおろし蕎麦」・・・あんまりいい例えが浮かんでこないところをみると、やっぱりまだリハビリ期間なんでしょうか(笑)。

とにかく、この割胡椒は絶対に必要なアイテムです。これがなければ、料理として七割程度の出来だと言ってもいいくらい。まぁ、こりゃ私の感覚ですから、無い方がいい人も中にはいるでしょうが、「だまされたと思って、食べてみな」って言ってあげたいくらいですね。

正直、車麩自体がそれほど美味しいとは思えません(汗)。それなりの味はあるんですが、「もっと美味しい素材はいくらでもあるのに、どーして車麩なんだっっっ!」って最初は思いましたよ。でも、食べてみたら目から鱗的な美味しさだったんです。若いうちだったらそれほどに思わなかったかもしれませんし、我が家の食生活がかなり肉気から遠いもんだから、そういう生活に慣れた舌に合っているのかもしれません。

実際に、ベジタリアンやマクロビオティックな食生活をしている人に人気がある食材らしいですね。肉や魚以外からたんぱく質が摂れるっていうことなのかな?私にとって、麩なんて、小さい頃にお味噌汁の中に浮いていたマシュマロみたいな形をした味気のないものっていう印象ですが、それがドーナツ状になった車麩って、いったいどういう経緯を持った食べ物なんですかね。ちょっと、興味がわきます。

冬に美味しい鍋を食べるたびに思うんです。「なんで、酒飲めないかなぁ」って(涙)。鍋なんて冬だから美味しいものだし、それにぬる燗の鶴はよく合うはずだもんねぇ。日本酒の仕込が冬しかできないことを恨みながらも、それをするから美味しい鍋と酒を楽しんでくれている人たちがいるんだと自分を励ましながら、酒造りに精を出す毎日です。


□□□ 鍋をつまみながら他の人のブログを読んでみたい(笑) □□□
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吟醸中にホッとする話(おまけ)

昨日のブログで、今年の吟醸の仕込最中には大失敗はしなかったなんて書きましたが、ひとつ失敗をしでかしていたのを思い出したので、ここに懺悔しておきましょう(汗)。お酒造りに関することじゃぁないんですけど・・・。

毎年のことですから、吟醸の仕込みに入っちゃったら何もできないことは分かっているわけです。ですから、吟醸週間に突入する前にやっておかなくっちゃならないことは、無理をしてでもやっておきます。ケツに火が点くまでやるべきことをやらない私にしては殊勝な心がけですが、やっておかないともっと大変な目に合うことが分かり切っているってぇだけのことです(笑)。

税務署への書類提出、やっておいた方が良さそうな帳面仕事、溜まっていたメールへの返信などなど、こういうことにも時間がかかるもんだから、実際の吟醸仕込が始まる前に実は疲れているっていう面もあったりしますが・・・(汗)。

ブログを始めてからというもの、いろんな方からブログ内のメールフォームを通じてメールをいただくようになりました。多いのは、このブログの記事に共感してもらえて、ご自身の感想なんかをいただくことです。コメントには書き切れない思い入れの詰まったメールは、本当にうれしいもんです。

並んで多いのが、商品についてのお問い合わせをいただく場合なんです。ブログを読んでみて信濃鶴を飲みたくなったから、売っている店を教えてくれとか、どうすれば買えるかとか、直接ご注文をいただく場合もあります。そんな時には、具体的にお答えするようにしていますが、今回はそこで大ポカをやっちまいました(涙)。

今回も2人の読者さんからご注文をいただいて、それを吟醸の仕込み前に送らなくっちゃと思って、慌ててメールの返信をして、事務所へも指図を出しておきました。問題はそのメールだったんです・・・。

我が社では郵便局の振り込みを利用しています。こちらから送った振り込み用紙で代金を振り込んでいただければ、送金手数料が当社持ちになるからです。その旨を返信メールの中に書いたつもりだったんですが、「その用紙でお振り込みいただければ『送金手数料』がこちら持ちになります」って書かなくっちゃならないところを、「その用紙でお振り込みいただければ『送料』がこちら持ちになります」って書いちゃってたんです(汗)。

その読者さんも、送料が無料になるんならと、その気になって注文してくれたんですが、こちらからの請求書にはちゃんと送料も加算されてるもんだから、「こりゃ、どーしたことか」っていうことになっちゃった。こちらとしても、送料を無料にするなんて書いたつもりはないもんだから、「こりゃ、どーしたことか」と。

よく見ると、私の送ったメールにはちゃんとそう書いてあるわけです。やっぱり、慌てて仕事しちゃぁイカンですね。いつもなら、その辺はぬかりなくやっているつもりなんですが、今度からはお伝えしなくっちゃならない必要事項については、定型のものを作っておかなくっちゃ。

大変なご迷惑をおかけしちゃったんですが、その読者さんに紳士な対応をしていただいて、なんとか事なきを得ました。良心の読者さんで助かりましたよ。これも、吟醸の仕込中にホッとした話ってぇことで・・・(汗)。


□□□ 昨日たくさん寝たら体がおかしくなっちまった □□□
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吟醸中にホッとする話(おわり)

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昨日で、吟醸の仕込は終了しました。「やったー!終わったー!」っていう感じがほとんどしないんですが、いったいどーしたことでしょう(汗)。年に1、2本しか仕込みませんが、長い年月をかけてだんだんとこの特殊な仕込にも慣れてきたんでしょうか。私が杜氏になって、もう11年目だもんねぇ・・・。

今年の吟醸の仕込を総括すると、「まぁ、そんなに大失敗はしなかったかな」っていうところでしょうかね。原料処理の段階でも、麹造りでも、もろみの仕込でも、今から思い起こして、後悔の涙が頬を伝うようなことはなかったかな(笑)。

今年の美山錦の出来も、昨年に比べればずっと良かったように思います。いい蒸米が出せましたし、割れも少なかった感じです。粒の大きさや内容成分に関しては、分析結果なんかは私の手元には届いてないんですけど、作柄とすれば例年よりちょっと良かったくらいだと思いますから、中身は充実していたかもしれません。

新たな挑戦は随所に仕掛けてあります。ひるむことなく大胆に変えちゃった部分もありますから、多少不安でもあり、大いに楽しみでもあります。いい結果が出せて、それが普通の純米酒の造りに生かせたら、やった甲斐があるってぇもんです。失敗したら・・・そんときゃそんときってことで・・・(笑)。

この『吟醸中にホッとする話』シリーズも、大した内容でもないくせに読者のみなさんには我慢して読んでいただいて、応援クリックもいただきまして誠にありがとうございました。拙ブログよりも面白いブログがたくさんあるのに、ランキングの上位にいられるのも全ては読者の皆さんのおかげです。

皆さんに媚を売るわけじゃぁないんですけど、吟醸中に一番ホッとしていた時間は、もしかしたらブログを書いている時間だったりするかもしれません(笑)。ほんの30分程度で書きなぐってしまいましたが、吟醸造りをしばし忘れられる時間だったと思うんです。米を相手にする作業ばかりが続く中で、目の前にいないにしても人を相手にしている時間が、このブログを書く時間だったのかもしれませんね。

もっともっとホッとしたのは、家族団らんの時間かな。いつもより晩御飯前後で家にいられる時間は短かったですけど、気分を落ち着けて安らぎを与えてくれるのは家庭だってことでしょうか。この時期、どれくらい私が疲れているのか分かっていますから、女房もちょっとは優しくしてくれてたような・・・(笑)。

さて、大きな山場を越えてホッとする間もなく、今度は信濃鶴のちょっと高級バージョンである『特別純米酒』の仕込に突入します。気温が高めなのが気になりますが、そんなに腑抜けになるほど気を抜かずに、頑張って仕込んでいきまっせ!


□□□ 今日はいつもの倍くらい寝てみようかな □□□
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吟醸中にホッとする話(7)

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さて、吟醸の仕込の最中に、なるべくブログの手を抜こうと始めた『吟醸中にホッとする話』シリーズも、そろそろ終わりに近づいてきました。今になって考えると、あんまり面白いシリーズじゃぁなかったですね(汗)。

それでも、毎日ブログネタをあれこれ考えずに済んだのは、私としてはとっても有り難かったですよ(笑)。そろそろ、このホッとするネタも底をついてきましたが、コイツは書こうと当初から思っていたお話をしましょう。

通常でも蔵の中の仕事っていうのは、切れ目なく次から次へとメニューが決まっていて、ホッとするような時間はなかなか取れないんですが、仕事のない時間を作って息抜きをするんじゃなくて、その作業をすることでなんとなく気分がホッとするような仕事ってあると思うんです。

私にとってそれは『洗濯』じゃないかなぁ・・・というより、『物干し』って言った方がいいかな。以前にも書きましたが、我が社には大きな洗濯機があるので、自分の手で洗濯をするなんて言うことは、今ではもうなくなってしまいました。洗濯物をその機械の中に放り込んで、「ピッ」とボタンを押すだけです。

ところが、洗い終わった洗濯物を干すのは、一般的なご家庭と一緒で、物干し場まで運んでいって、張ってある針金に広げなくっちゃなりません。蔵ではとても大きな布をたくさん使いますから、ひとことで広げると言ったって、シャツをハンガーにかけて物干しざおに吊るすのとは訳が違います。

一番大きな布は、六畳間くらいあるでしょうか。それを、地面につけて汚さないように気をつけながら、何本もの針金に渡して広げるって、案外大変だとは思いませんか?それだけ大きくなると、布自体も結構重いもんです。風なんか吹いていると、なかなかうまく広げられないこともありますしね。それでも、なんだかホッとするんだなぁ、物干ししてると。

物干し場が仕込の喧騒とは離れたところにあるからなのか、汚れてしまったものが洗われることでリセットされた様な清々しさを覚えるからなのか、案外自分に主婦願望があるからなのか・・・(笑)。写真は、天気が悪かった日に使う、蔵の二階の物干し場です。大きな布には少し窮屈ですが、幾重にも折り曲げれば、上手に干すことができます。

夜中の麹の仕事もなくなってきて、吟醸の仕込も最終盤に突入です。吟醸仕込のためだけに使ったような布がたくさんあるので、それを洗わなくっちゃなりません。めったに洗ったことのない布を洗うのは、何となくイヤなんですけどね(笑)。


□□□ 洗濯物をたたむのも好きなんだよなぁ(笑) □□□
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