
2日間かけて愛知県の酒蔵2つとトヨタ自動車の工場を見学してきました。昨年は山形県まで行ったのでどえりゃー長時間車に揺られましたが、今回はサックリと行って帰って来れたっていう感じです。トータルで飲んだお酒の量は変わんないですけどね(笑)。
今回おじゃました酒蔵は『義侠(ぎきょう)』醸造元の山忠本家酒造株式会社さんと、『蓬莱泉(ほうらいせん)』醸造元の関谷醸造株式会社さんでした。両銘柄とも愛知県を代表する有名ブランドです。しかし、蔵の方針や、それに伴うお酒の味に関しては、かなり方向性の違ったお蔵でした。
『義侠』は販売数量が年間約500石(一升瓶で5万本)っていうんですから、信濃鶴と同じくらいの規模なんですが、完全に利益体質になっていて、どうしてこんなに我が社と違うんだろうと思わざるを得ませんでしたねぇ(涙)。社長に直接ご説明いただきましたが、彼の言葉には自信がみなぎっていました(写真は造り蔵を案内してくれた杜氏さん)。
それもそのはず、原料米に兵庫県の最高ランクの山田錦を使用し、熟成した酒質を重視して蔵内で何年も寝かせた状態のものを製品化しているようです。今から20年以上も前から純米大吟醸クラスのものを、会社の冷蔵庫に3万本も貯蔵しておられるとのこと。それだけでも相当な金利負担だなんて考えちまいますが、古いものは1升が6万円で売れるっていうですから、驚くと同時に納得の戦略でしたね。
現在の規模だけから言えば長生社と大して変わりがないんですが、30年程前の規模で比べれば、我が社より相当大きな販売量を誇っておられたようです。確かに蔵の敷地も広くて、余裕を持って造りができている感じでした。もともとがそれほど大きな蔵だったが故に、会社の方向転換を図って規模を縮小していく際には、ある程度の余力があったんじゃないかと思います。
お酒の味に関して言えば、私はかつて2回ほど『義侠』を飲んだ記憶があったんですが、最初はかなり味が重くてどっしりとした、でも切れのいいっていう印象。2度目はかなり香りが高くて俗に言う吟醸っぽかったんですが、それも味がしっかりしている酒だったっていうイメージを持っていました。
実は1日目の夜の宴会には社長にもご一緒願ってお話を聞くことができたんですが、そのお店に『義侠』は置いてなくって、2件目は社長の行きつけの居酒屋でたっぷり飲ませていただくことが出来たんです。どこにでもあるお酒じゃないので、種類も豊富に取り揃えられていて、飲ませ方も心得たお店に連れて行っていただけたのはラッキーでした。
最初に1杯だけっていうことで、普段はお客さんには出さない昭和59年産の純米大吟醸を特別に飲ませてもらいました。こんな計算しちゃイカンですが、1升ビンで6万円のお酒を1合くらい飲みましたから、単純計算1杯6千円になって、居酒屋の相場で考えればお値段は1万円以上ってぇところでしょうか(汗)。
飲ませてもらったから言うわけじゃありませんが、あまり古いお酒の好きでない私も完全に納得の25年モノでしたよ。低温貯蔵してあるためにそれ程色が付いているわけじゃないし、香りもくどくなっていませんでした。それを嫌いだと言ってしまえばそれまでですが、あの枯れた感じが何ともすばらしい!でも、もう一生飲むことはできないかもしれませんねぇ(笑)。
それ以降も社長が自らセレクトしていただいて数種類を飲み比べ、最後に3年モノの純米酒のお燗をたらふく飲んで大満足でした。お店の備えを全て飲み尽くしたので、最後は生酒までお燗してもらって飲んでましたよ(笑)。どれを飲んでも、しっかりと米の味がのった、適度に香りのある、まろやかな味わいの本当に美味しいお酒でした。山田社長、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。
□□□ 続きはまた明日 □□□
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