専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

初モノ

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今日は初モノの多い日でした。昨年の11月から蔵に入って以来初めての休み(みたいなの)を今日とったんです。この半年間全く家族サービスなんてしてませんから、そろそろ真似事でも始めなくっちゃ、女房と娘は許してくれません(笑)。

とは言え、半日くらい外に遊びに出ようと思ったら、いつもより早く会社に行って、まだ残っているもろみの世話を見て、洗い物をして、今日搾るもろみをヤブタ(圧搾機)に押し込んで、空いたもろみのタンクを洗って、小物類も洗って・・・ようやく外に出られるようになりました・・・(汗)。

朝は早起きして、初『納豆』でんがな。昨年もきっと書いたハズですが、私は納豆が大好きですが、麹菌は納豆菌が大きらいです(涙)。汚染されてしまうと麹造りがうまくいかず、酒の味にも影響してしまいます。酒造りの間、特に麹を育てている間は納豆は口にしないのが酒屋もんの常識です。

麹造りはとっくの昔に終わっていましたが、麹ムロ(麹を造る部屋)の片付けが終るまではやっぱりちょっと恐いので食べずにおいたほうがいいでしょうねぇ。手数がないところでチマチマとひとりで掃除していましたが、ようやく大体になったので、ちょっとフライングして食っちまいました(笑)。

美味かったなぁー!半年振りの味に涙を流しながら朝食を食べました(ウソウソ)。左に写っている青いものは、今が旬の山菜『こごみ』の和え物、右に写っているのは娘が作ったなめこの味噌汁です。娘がどうしてもブログに載せろというので書いときますね(笑)。

朝食を食べたあとに上で書いた仕事をしてから、今度は初『Gパン』にはき替えてお出かけとなりました。久しぶりにはくGパンは、毎度のことながらユルユルです。体重的にもまだ元に戻ってはいませんし、もともと細身の私が更に締まった体になっているせいでしょうね。

写真は妙に私ががに股に写ってますが、これは膝が痛いためですからね。普段はもっとシャッキリとしてますよ(本当かぁ?)。これからGパンをはくようになってくると、段々と自分の体が膨れていくのが分かります(笑)。

ちょっと隣りの伊那市まで行こうってぇだけなのに、半年振りなもんだから女房も娘も、あそこに行きたいここに行きたい状態になっちゃって、全部回るのは大変でした(汗)。みんなそれぞれに買い物なんかを済ませて、家族全員で初『ジャンクフード』しました。

半年間ハンバーガーを食べなかったわけじゃぁないんですが、清々した気分で、それも昼間にこんなものを食べられるのは造りが終盤になってきたからです。そんな思いもあってか、昼飯は他で食べたのに、みんなで欲張って注文して、食べきれなくなっても無理に胃に押し込んでましたね(笑)。

とっても楽しい半日でしたが、それでも会社に戻ってきてから午後は仕事をやらなくっちゃなりません。もろみの分析をして、その結果をもとにもろみの面倒を見てやって、蔵を見回って本日は終了です。女房と娘は、連休後半にはどこに行こうかともう計画を立て始めたようです(笑)。


□□□ 連休中はアクセスが少ないんですよね □□□
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うれしい手紙(おまけ)

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写真は、駒ヶ根高原にある大沼池のほとりの桜です。実は1週間も前の写真です。もう散っちゃってると思います。スイマセン(汗)。でも、きれいでしょ。そんなにたくさんあるわけでもないんですけど、中央奥に見えている宝剣岳をバックにとても映えていました。

今日の話題に合わせて貼り付けるものはなかったんですが、千葉県某所の老人会の皆様方のために、私の地元の様子をご覧いただこうと思って載っけてみました。何で千葉県の老人会が出てくるのか分かんないでしょ(笑)。またまた、うれしい便りが今日届いたんですよ、千葉からね・・・。

昨日のブログに登場したNさんは、千葉県の新興住宅地にお住まいです。昭和の40年代に開発されたということで、古くからの地元の人はあまりおられないようなんです。Nさんご自身も転勤族で、ご近所付き合いもそれほどなさってはおられなかったのかもしれません。

そんなNさんが町内会の花見の時に、信濃鶴を皆さんに振る舞ったんだそうです。すると多くの方に「初めて味わう香りと旨さだ」と言っていただけて、大変に好評だったそうなんです。「おかげで、転勤族である私も一気に皆さんの仲間に入れていただくことができました」なんてメールをくれてました。

どうやらその時に引きずり込まれたのが、町内会っていうよりも老人会だったらしいんです(笑)。念のために言っておきますが、Nさんはまだ40歳代で私より少し先輩くらいの年齢です。何で老人会なんでしょう?今のご老人方はお元気だから、そんなこと気になさらないのかもしれませんねぇ・・・(笑)。

はい、これまでが事前情報です。状況とすれば、Nさんは昨日の私のブログをまだ読んでいない。老人会の方は朝早くに読んでいた。そして、お昼に老人会の幹事さんからNさんに、緊急連絡だと電話がかかってきます。Nさんは町内のどなたかが亡くなったのではないかと慌てて電話をとりました・・・あとは、Nさんのメールが面白いので、そのまま借用しちゃいましょう・・・

【幹事さん】「Nさん、あんた今朝、日記(ブログのこと)読んだか?」
【Nさん 】「日記?いや、それよりも緊急って、誰か亡くなったんですか?今日は大事な会議が午後あるので、家には早くても夜にしか帰れませんよ。」
【幹事さん】「死んだほれたは、また別のときに話す。俺が言っているのは、日記を今朝読んだかって?あんたと、地域のことが載ってる。わしゃ、朝から仲間で、この年で他人様の役に立っているとは思わなんだ、と話し合ってる(鶴の宣伝に一役かってること)。わしゃうれしかった!ついては、今夜わしの家で一杯やるんで、早く帰ってこい」
【Nさん 】「○○さん、日記って、何のこと。悪いけど、いま忙しいんだよね」
【幹事さん】「あんたが、呑ましてくれてわしらが探したけどなかった鶴のこと、あんた日記の開け方(ブログへの辿り方)教えてくれたから、毎朝新聞のあとに必ず5時にはみてる。あの人、酔っ払って日記書くんだよ。しかも、日付変わった夜中によ(笑)」
【Nさん 】「わかりました。でも、酒どうします?もう、鶴は無いですよ」
【幹事さん】「心配すんな。婿に話したら鶴を6本東京の酒屋から取り寄せた。今夜は、呑んど(千葉弁で「呑むぞ」)。6時には始めるから、家に戻らずまっすぐわしの家に来い。仲間にも肴持って集まるように、召集かけた」
【Nさん 】「わかりました。でも急いでも8時になるよ。○○さん、何人くるの?」
【幹事さん】「みんな、ひまだから、10人は来る。でな、鶴に一番あう肴を今夜決めるぞ(ガチャン、ツーツー)」
岳志さん、確かに、鶴の人気の裾野は、確実に広がってますよ。今夜は、私も心から楽しんできます。

・・・ってメールくれました。元気過ぎで、おもしろ過ぎで、うれし過ぎ(笑笑笑)。千葉の老人会の皆さんのために、これからも一生懸命に鶴を造りまっせぇ!!!


□□□ 千葉でも売らにゃぁならんですかね □□□
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うれしい手紙(つづき)

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昨日書ききれなかった、最近届いたうれしい手紙の3通目、これはメールでした。このブログの古くからの読者の方で、もう何度も応援メールをもらって、信濃鶴もお買い上げいただいているんですが、今回はちょっと凄いおまけ付きでした。

2週間ほど前だったでしょうか、メールで2日後の会社の飲み会に信濃鶴を使いたいからと急ぎのメールが入ったんです。何とか間に合わせることができたんですが、その時に信濃鶴の紹介として、このブログの『信濃鶴ってどんなだ』のカテゴリーをカッチョいいPDFの文章にしてくれたんです。

メールから抜粋すると・・・『添付は飲み会の時に信濃鶴のブログにある文章をそのままコピー&ペーストして勝手に作った小物で、宴会場に置いておいたものです。中には熱心に見ている人もいたようです。勝手にブログをコピーして回覧するのはあまり良くないかなと思い、事後ですがご報告させていただきます』・・・とのことでした。

勝手にコピーしてもらって構いませんよ(笑)。私の知らないところで鶴のいい宣伝をしてもらっちゃって、感謝感謝です。これ、単なるコピーじゃぁないんですよ。随所に適当な写真を入れて、信濃鶴のロゴマークも各ページに入っていて、十分に体裁が整ってるんです。私はこのまんまどこかで使わせてもらおうと思ってます、ハイ(笑)。Hさん、本当にありがとうございました!!!

ブログのコピーについて、もうひとつうれしいメールをいただいていました。Nさんはかつて駒ヶ根のある会社へ見学に来られたお客様だったんですが、その時に市内の居酒屋さんで信濃鶴を飲んでいただいて、ファンになってもらえたんです。すぐに応援メールをいくつもいただいて、とても励みになっています。

信濃鶴を何度かお買い上げいただいて、地元の皆さんにも振舞っていただく機会があったんだそうです。とても好評で、鶴のおかげでこれまでよりも地域に溶け込むことができたなんておっしゃってくれていて、私としてもそんな喜ばれ方もあるんだなぁとうれしく思っていました。

その際にNさんもこのブログのコピーを使ってくれたんだとか・・・『専務のブログから「信濃鶴ってどんなだ」、「ブログの題名」の2つをコピーして老人会の幹事さんに渡したら、なんと、孫コピーされ回覧板で我が家に廻ってきました。 幹事さん曰く、「Nさん、あんた良い友達もっとるなあ。昔の杜氏は、みんなこんな想いで酒をつくっていた。想いは作り手を通じて、その作品に表れるもんだ」と、しみじみおっしゃられていました。私も、我が事のようにうれしく拝聴した次第です。それにしても「想いがその作品に表れる」とは、すばらしい表現であると、感動した次第です』・・・と報告してくれました。

またもや、知らないうちに鶴の宣伝をしてもらっちゃいました。それも、回覧板になって(笑笑笑)。とってもうれしい反面、こういう人たちの期待を裏切らないように、造りも販売もしっかりやっていかなくっちゃと思いました。Nさんも、本当にありがとうございました!!!

こんなにハッキリとした形でなくても、このブログがちょっとずつでも営業をしてくれていると思うと、毎日書き続けている苦労が報われますね。実際のところはそれ程苦労でもなくなってるんですが、読者の皆さんにとってつまらん内容になってるんじゃないかっていう心配もしています・・・(汗)。

Nさんが追伸で『ブログ毎朝心待ちにして拝見しております。健康第一でよく呑み、よく食べて下さい』と書いてくれてありました。やっぱりみんな私の飲み過ぎを心配してくれているみたい・・・(笑笑笑)。


□□□ 連休中は休肝日を作ります! □□□
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うれしい手紙

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今日は、最近私宛に届いたうれしい手紙を3つ紹介しましょう。ひとつ目は封書、ふたつ目はFAX、最後にメールです。

A4用紙3枚にご自分の意見を送ってくださった、駒ヶ根市内のKさん。「私は信濃鶴を応援しているものです」と始まる手紙の内容は、お褒めの言葉だったり、要望や提言であったり、お叱りも頂きましたが、真摯に信濃鶴のことを考えてくれている様子がヒシヒシと伝わってくる、私とすると身が引き締まる思いのするものでした。

このブログを始めてからというもの、信濃鶴への応援のコメントやメールはたくさんいただくようになりました。日本酒好きで知識もある程度持っておられる方からのものが多いんですが、こんなに身近な方からいただいたのは初めてですね。住所を見たら会社から車で5分くらいのところなんですよ。

かなり日本酒に関してお詳しいことは手紙を読んですぐに分かりました。いろいろなお酒を飲まれていて、自分の好みもはっきりとしておられました。日本酒が冬の時代にこれだけの知識を持っているなんて、よっぽどの日本酒好きか料飲店関係の方かって想像しますが、封筒を開けた時にフッと酢飯のような香りがした気がしたので、もしかしたらおすし屋さん関係かなぁとか・・・気になるんなら会いに行けばいいんですけどね(笑)。

この田舎にも酒飲みの会はありますから、そういう人とはこれまでどこかでお会いしていても良さそうなものですが、たぶん遭遇できていない方だと思いますねぇ。まだ、駒ヶ根にも隠れた逸材がいるってぇことが分かってうれしかったですね。お礼の手紙はすぐに出しておきました。

次の手紙はいつもFAXで来るんです。写真の左下のFAXは実は注文書なんですよ(笑)。今現在、福島県でただ1軒だけ信濃鶴を扱っていただいている酒販店さんがあります。南相馬市の『根本酒店』さんです。昨年、鶴にぞっこん惚れ込んでいただいて、熱意に押されてお取り引きをお願いするようになったんです。

注文をFAXでいただくんですが、商品欄の下にいつもひと言書いてきてくれるんですよね。このブログも読んでいただいているので、あの日のブログに感激したなんていう内容のこともあります(笑)。今回は桜の話題が書いてありました。やっぱり信州よりは少し開花は遅いみたいですね。荒れ模様の天気にも散らなかった桜についてでした。

東京のように簡単に出て行けるわけではないので、遠くの酒販店さんとはめったにお会いできる機会はありません。どの様なお店なのか分からずにお付き合いするのは危険も伴います。根本さんの場合にはしっかりと電話でお話ができましたし、信濃鶴のことはこのブログを通してよく分かってくれていました。

何の音沙汰もないまま商品だけを売っていただくのもつまらないじゃないですか。注文の度にひと言書いていただくだけで、言葉を交わしたような気分になれるんですよね。それだけでも、はるか遠くの地に降り立った鶴に思いを馳せられるっていうもんです。『錦本店』さんのように毎日情報が入ってくるような酒販店さんは特別ですけどね(笑)。

今回のFAXの最後は、「お体を大切になさってください」と締めくくられていました。やっぱりこのブログ読んで、私の飲み過ぎを心配してくれてんですかね・・・(笑笑笑)。


□□□ ふたつしか書けなかった(涙) □□□
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飲み過ぎ

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ちょっと飲み過ぎだぁね。一昨日は『こまつ家』から『しゅせん』へ、昨日は『銀座』から『越百』へと飲み歩いて・・・いやいや営業に歩いてました(汗)。飲むためだけに出てるわけじゃぁありませんよ。いろいろと会議があったりするので、その後の懇親会の場を営業に活用するわけです(笑)。

こしき倒しになってから半月くらい経ちましたが、よくぞ飲んだりですねぇ。造りの期間はそれほど小遣いを使わないのでちょっと財布の中もリッチだったんですが、もう全部使い果たしてスッカラカンになっちまいました(涙)。

『こまつ家』さんは私の幼なじみなので、有無を言わさず信濃鶴を使ってもらってます。美味しかろうが不味かろうが関係ないんです。朝小学校へ一緒に通ったんですからねぇ。そんな後輩が酒を造ってるとなりゃぁ、選択肢は他にはないよね(笑)。

お店を出るとすぐそばに、今度は私の剣道部の後輩がやっている『しゅせん』があるんです。そのまま帰るつもりが、その魅力的な看板と目が合ってひっつかまってしまいました(笑)。ママの黄身ちゃんは駒ヶ根ブロガーの一員なので皆さんもご承知でしょう。

そんでもって、昨日は面白かったなぁ。始め『井の頭』蔵元のU君と飲む約束をして駒ヶ根駅で彼を待っていたんです。すると、そこへひょっこりと『今錦』若手蔵人のI君が現れました。これはU君が誘ったのかなっと思ったんですが、そうではなくてU君と一緒の電車に乗ってやってきた『仙醸』杜氏のM君と待ち合わせしていたんです。

簡単に説明すると、『井の頭』と『仙醸』は伊那市の、『今錦』は中川村の地酒ブランドです。期せずして、この伊那谷の8つの酒造メーカーのうちの半分のメーカーの若手醸造責任者が駒ヶ根に集結した形になったんです。みんなで顔を合わせてビックリでしたねぇ(笑)。

そんなことになったのも神様のお導きだろうから、一緒に飲むことにしたんです。イヤだって言ってもしょうがないよねぇ、そうなっちまったんだから(笑)。別に嫌いな連中ってわけじゃ無くって、いつも気軽に話の出来る気の置けない仲間なんですよ。どっちかっていうと今年の造りの様子なんか情報交換できていいかなって思えたし・・・この時点で嵐の予感もしたんですけどね(汗)。

で、結局嵐になったわけですよ(笑)。前回マスターがいなくて話が出来なかった『銀座酒倶楽部』で、冷蔵庫に並んでいる日本酒を片っ端から飲み漁って日本酒談義でんがな。みんな持ってる情報網が違うから新発見もあったりなんかして楽しかったですよ。『今錦』のI君はもうすぐ結婚するんだそうです。おめでとー!(ざまーみろー!・・・笑)

駒ヶ根ブロガーのisuzuさんがしょっちゅう記事にしているので行きたくてしょうがなかった『銀座』ですが、今日もマスターはお忙しそうで話は出来ませんでした(涙)。このお店は外から見るとおしゃれなバーなので洋酒系が揃っているように思えるんですが、焼酎も日本酒もいいものを揃えてありますね。写真はここで撮ったものです・・・たぶん(汗)。

次にこれも駒ヶ根ブロガーの店に行きたいという皆さんのリクエストにお答えして、『越百』へ転がり込んで、終電ぎりぎりまで飲んでました。伊那市の2人は雨の中を走って帰って行きました(笑)。私はI君と一緒にえっちゃんに家まで送ってもらいました。えっちゃん、ありがとー!

ここのところ体力の限りに飲みまくっているわけですが、体も財布もかなりしんどいでっせぇ(汗)。でも、造りの時期のことを思えば屁でもないですね。しかし、もう飲みに行こうったって小遣いがない・・・あれっ!もしかして今日は給料日?(笑笑笑)

》》》》》》》》》》 【しゅせんの黄身ちゃんのブログ】
》》》》》》》》》》 【越百のえっちゃんのブログ】
》》》》》》》》》》 【isuzuさんのブログ】


□□□ こんなことやってるのによく順位が落ちないなぁ □□□
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タンク火入れ

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昨日は『ビン火入れ』の話題を書きましたが、ついでと言うわけじゃぁありませんけど、『タンク火入れ』についてもご紹介しておきましょう。少し見返してみると、先月も火入れの記事を書いてますから、同じような内容になっちまっても面白くないんですけど、昨日の続きっていうことで我慢してください(汗)。

ちょうど写真も撮ってあったし・・・ちょうど今はそんな作業がいそがし時期だし・・・ちょうど蔵の中の話題も最近少ないし・・・でも、本当の理由は、今日はこれから飲みに出なくちゃならないので、早いところ記事を書いちゃわないとならないからです(汗)。最近飲んでばかりで、ブログを書く時間を捻出するのが仕込み時期よりも難しかったりして・・・(笑)。

我が社ではほとんどのお酒は『タンク火入れ』するんです。つまり、65℃くらいに加熱殺菌された熱酒をタンクの中にどんどん入れて、満杯になった時点で密封してしまいます。先月の記事で出てきたタンクは単純な構造のタンクだったので、冷やすために上から水をかけるなんていう原始的なことをやっていたんですが、上の写真のタンクは冷却装置がついた最新式なので、スイッチを押せば設定温度まで冷やしてくれます。

もうすぐ一杯になるところですが、結構泡立ってますよね。お酒の中に溶け込んでいた炭酸ガスとか空気とかが出てくるんでしょうか。私の経験ではアルコール添加したお酒より、純米酒の方がたくさん泡が出るようです。この写真じゃ分かりませんが、湯気も相当立っていますし、その湯気の中にはアルコール分もたくさん含まれていますから、下手に顔を近づけるとむせ返ってしまいます。

どこから熱酒が入っているんだって思われるかもしれませんが、上からじゃなくて、タンクの底辺に付いた穴から入れています。勢いよく入り込んでいますから、中で対流が起こって上に向かって湧き出しているのが、泡の様子から分かりますね。

このお酒は少なくとも60度以上はありますから、もしこの中に落ちたら死んじゃうでしょうね(汗)。我々の業界内で、火入れ作業時の事故は毎年起きているようです。十分気をつけて作業をすることは当たり前なんですが、酒蔵の中って案外命に関わる事故が多いので、普通の作業以上に気を引き締めていなくっちゃなりません。

最近の事故で私が覚えているのは、火入れが終った直後のタンクのお酒を入れていた口の栓が操作ミスで外れてしまって、それを手で押さえようとして全身大やけどを負ってしまったっていうものでしたが、そうなったら逃げるんだな・・・(笑)。

お酒なんかより命の方が大事だもんねぇ。そんな状態になっちまったら、凄い勢いで熱酒が噴き出してくるだろうから、もうその口を塞ぐなんてできないだろうし、こぼれたお酒をどう回収するか考えた方が得策かもね・・・まあ、万が一にもそんなことにならないようにしなくっちゃならんということですけどね。

現在、蔵の中ではどんどんと火入れ作業を進めています。今火入れをしているあたりの酒はちょうど夏を越して、秋口のお酒の美味しい時期に出荷されるくらいになりますかねぇ。上手く熟成して、皆さんに美味しいと言ってもらえることを願うばかりです。

》》》》》》》》》》 【火入れの記事】
》》》》》》》》》》 【火入れの記事(つづき)】


□□□ さーて、飲み行くぞ! □□□
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ビン火入れ

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最近、蔵の片付けもしないで結構必死になってやっていた作業があります。それが『ビン火入れ(びんひいれ)』です。これまで、あまり大量にはやったことがなかったので、苦労しちゃったんですが、何とか終了しました(汗)。

これまで信濃鶴はほぼ100%、ビン詰めの際にはプレートヒーターという機械で『火入れ』を行っていたんです。『火入れ』というのは、ビン詰め前にお酒を65℃くらいまで加熱して、殺菌する作業のことです。これまで何回もこのブログには登場してきましたが、そりゃぁやっても100本くらいの話で、少しずつやってれば良かったんです。

ところが今回、いろいろ訳ありで純米大吟醸全てと、特別純米少々を『ビン火入れ』っていう方法で火入れすることにしたんです。純米大吟醸なんて1年分全てですから、どえりゃぁ数になるわけですが、根性入れてやり切りましたよ。

『ビン火入れ』の特徴は、ひとことで言って「もとの酒質があまり損なわれない」っていうことでしょうか。一番分かりやすい例を挙げれば、今回のような大吟醸タイプのお酒にとっては、香りがあまり逃げないっていうような利点があるわけです。ですから、各種品評会に出品するようなお酒は『ビン火入れ』するわけです。

欠点とすれば、「手がかかる」っていうひとことでしょうね(涙)。プレートヒーターを使えば、ラインに流してどんどんとビン詰めすることができますが、『ビン火入れ』の場合には一旦生酒の状態でビンに詰めておいて、そのビンをお湯の中で徐々に温めて、中のお酒が65℃になるようにもっていきます。

短気を起こして熱いお湯から始めようとすると、一升ビンなんて簡単に割れてしまいます。1バッチ毎にぬるま湯から始めるわけです。その度熱いお湯を半分捨てて、水を足して、ビンを入れてなんてやってるもんだから、簡単にたくさんの火入れをするなんてぇわけにゃぁいきません。

今回こんな面倒くさい方法にした理由は2点あります。1点は先ほども述べたように、吟醸の香りを残そうと考えたっていうこと。もう1点は、ちょっと簡単には言えないんですが、これまで大吟醸のような高精白の酒を搾ってから間もないような時期にビン詰めすると、瓶詰め後に薄くオリが発生することがあって気になっていたっていうことです。まあ、いずれにしても酒質にとって悪いことはないんだから、やってみよー!って始めたんですが、大変だったんだな、これが・・・(涙)。

酒粕を入れておくための大きなコンテナに10ケース(80本)ずつ入れて、蒸気を吹き込んで周りに入れた水の温度を上げていきます。そう簡単に水温は上がりませんし、コンテナ内の位置によって微妙に温度差があるので、温度計を睨みながら65℃になったビンから上げていくっていう方法でした。

気温も暖かくなってきてますから、湯気に包まれていれば熱くなってくるし、そもそも本数が2千本くらいありましたから、この作業を何日もかかって何回も繰り返すわけです。世の中には『ビン火入れ』を毎年何万本もやってくお蔵さんはいくらでもありますから、全く頭の下がる思いでした。

でも、全部できましたからね!純米大吟醸いくらでも出荷できますからね!注文してくださいね!そう言えば、昨年の末に売り切れて以来4ヶ月以上欠品だったんだから、これから飛ぶように売れるといいなぁ・・・。


□□□ はい、買って、買って! □□□
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目撃情報

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私の周りのいろんな方々から、時々報告を受けることがあります。「××で信濃鶴を見かけた」とか、「△△居酒屋で飲んだ」とか、「□□酒店に置いてあった」なんていう目撃情報です。大抵は私の知らないようなところだったりするので、その度ビックリしています(汗)。

昨年からほんの少しだけ信濃鶴を県外へ出荷するようになりましたが、やはりそうなると私の思いもかけないところに鶴が舞い降りていたりするんですよねぇ。販売力のある酒販店さんなんて日本全国にお得意先をお持ちですから、どこに信濃鶴があってもおかしくはないんですが・・・。

宅急便のような物流も発達してますから、長生社から出荷した翌日に酒販店さんに入荷して、翌々日にはもっと離れた県の居酒屋さんに届いているってぇ事だって考えられますよね。まあ、そんなに引っ張りだこのブランドじゃぁありませんから、入荷してすぐに出荷だなんてぇこともないでしょうけどね(笑)。

駒ヶ根のある知り合いが、先日栃木県の宇都宮市に行った時のことらしいんですが、宇都宮駅のいくつかとなりの駅で、信濃鶴の文字を見つけて、わざわざ写真を撮って来てくれました。駅ビルの中の食堂(居酒屋?)みたいなお店らしいんですが、『長野県・信濃鶴・特別純米・フルーティな日本酒・550円』と書いてありますね。

いったいどうやってここまで飛んできているんだか分かりませんが、栃木県には1軒だけ信濃鶴を扱ってくれている酒販店さんがありますから、そこで入れてくれているんでしょうか。それとも東京の酒販店さん経由でしょうか。

一緒に並んで掲げてある、他のお酒のブランドが凄いんですよ。『十四代』さんとか『醸し人九平次』さんとか銘酒ぞろい。あたしゃぁ、チト肩身が狭いですなぁ(汗)。そんなお酒と並べていただけて誠に光栄ですが、値段は半額だぁね(笑)。

東京に出張に行って仕事を済ませ、帰りの電車やバスの時間までのつもりでふと入った居酒屋さんに鶴が置いてあって、思わず頼んじゃったっていう人もいました(笑)。仕事が終わったせいもあったんでしょうが、「自分の田舎の酒を飲むとホッとするよ」って言ってくれました。立派に地酒の役目を果たせて、私もうれしかったですね。

別に都会で有名になって、たくさん売れる必要は無いんです。自分たちで造れる量が全て地元で消費されてしまうのなら、そんなにいいことはありません。でも、残念ながらそれほど悠長なことを言ってられる時代じゃないんですよね。

地元の私の仲間の酒販店さんたちと信濃鶴の売り方について考える時も、「信濃鶴を都会で売って認知度を上げてもらえれば自分たちも売りやすくなる」っていう考え方の人が多いんです。ちょっと後ろ向きだと思われるかもしれませんが、それ程日本酒にとっては冬の時代が長いってことです(涙)。

そういう仲間の後押しもあって、昨年あたりから販路拡大に歩き回るようになっている部分もありますが、都会の酒販店さんはその辺のことは百も承知なんですよね。「私が田舎で売りやすくしてあげますから」なんて言ってくれる心強い酒販店さんもおられます。

私が外へ売りに出て、いろんな所で鶴が舞っているところを見られるのは本当にうれしいことですし、造り酒屋冥利に尽きるってぇもんです。しかしその反面、田舎に残してきた家族のことが気になるっていうような気分でもあるんですよねぇ・・・。


□□□ 次は日本酒の時代が来ます! □□□
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タラの芽

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どうしてもこの時期になると、山菜それも『タラの芽』の記事を1回は書かないと気がすみませんねぇ。去年も何回か記事に登場しているとは思いますが、同じような内容になっちまったとしても、なぜか書きたくなっちゃうんだな、これが。私の中でとても季節感が強いもんだから、読者の皆さんにも伝えたくなるんでしょうね。

気分の問題もあるかもしれないですよね。毎年、仕込みが終ってしばらくして、心も体もホッとしたような時期に食卓に上がるので、とてもうれしい気持ちがするのかもしれません。実際に食べても美味しいわけですから、心待ちにしている春の食材であることも確かですけどね。

写真は今年の初ものです。我が家では畑にタラの木を植えてあるので、山に採りに行かなくてもいいってぇのはおかげですが、そのうち毎日たくさん採れるようになって食傷気味になって、ありがたみが薄れちまうのが玉に傷でしょうか(笑)。

天ぷらにしていただきますが、天つゆで食べても、塩をつけて食べても美味しいです。天ぷら以外の食べ方を試した事はありませんが、茹でて酢味噌やくるみで和える食べ方もあるみたいです。焼いて味噌で食べてもオーケーみたいですね。

タラの芽に似た山菜で、『こしあぶら』とか『あぶら芽』とか呼ばれる木の芽もかなり美味です。私はあまり食べたことはないんですけど、こちらの方が癖が無く食べやすい感じです。山菜採り名人はタラの芽なんかに目もくれずに、こしあぶらを探すんだなんて聞いたことがありますが、きっと貴重品なんでしょうね。この辺はセミプロ(?)hamaちゃんのブログに詳しいので、そちらをご覧下さいね。

仕込みが終って、日差しが強くなって、風が温かくなって、桜が咲いて、タラの芽を食って、酒を飲んで、しっかり寝る・・・いいこと尽くめじゃぁないですか(笑)。ちょっと今年は飲み過ぎなこともあって、女房に言わせるとまだまだ復活には程遠いらしいですが、気分的には仕込みモードからは脱しつつあると思ってるんですけど・・・。

でも、タラの芽を食っても、冬の厳しい生活の感じから抜けきれない部分が残っているような、ちょっと中途半端な気分がここ数年強くなってきているのも事実です。「あー終ったー!」っていう開放感が無くなってきているって言えばいいのかなぁ(汗)。

変なこと言うようですが、この気分が残っていると、朝自分の意志で起きられちゃうんですよ(笑)。女房や娘に叩き起こされないと起きられないのが私の夏モードなんですが、まだ今のところ眠さに打ち勝って自分で起きられちゃうもんねぇ・・・。

あんまりそんな気分が強いと、普通の生活に戻っても何かどこかで目の前のことに対してうわの空のような状態になっちまうんですが、もうあんまり人生で余裕のある時間は過ごせないっていう直感で、自らを常に何かに駆り立てようとしてるんですかねぇ。

こんなことを考えるのも年をとってきた証拠なんでしょうか・・・(汗)。タラの芽を食べて思った、今年の春の雑感でした。

》》》》》》》》》》 【hamaちゃんは山菜には詳しそうですね】
》》》》》》》》》》 【hamaちゃんの信濃鶴評は?】
》》》》》》》》》》 【越百で信濃鶴を飲み尽くしてくれてたらしい】
》》》》》》》》》》 【その後はしゅせんでカラオケしたみたい】
》》》》》》》》》》 【昨年のタラの芽の記事】


□□□ 2位から4位までがダンゴ状態でんがな □□□
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布布布(つづきのつづき)

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何か、麹むろで使う布の記事が中途半端になってましたよねぇ。こしき倒しのお祝いやら、お花見での新酒祭りやらがありましたから、どんな内容だったか忘れちまいましたねぇ(汗)。皆さんも、それほど期待されておられないでしょうしねぇ・・・(笑)。

前回は、「布を早くたためる人の方が意外ときれいにたたんでいたりします」っていうような話だったですかね。これは何に関しても言えることだと思うんです。その仕事に習熟すればするほど作業は早くなるし、正確になってくるっていうことです。傍で見ていれば、全く無駄の無い、スムーズな動作なんですよね。

それにもう一点付け加えるとすると、同じ仕事を何回も何回も繰り返しているうちに、よほどの人でない限りは自分なりの工夫が出てくるっていうことです。その仕事に相当慣れた人が、ちょっと見ただけじゃ分からないような工夫を施して作業をしていたとすると、素人目には、「何であの人はあんなに仕事が早いんだろう?」っていうことになってくるわけです。

以前、「専務は洗濯物をたたむのがとても早いけど、どうやってたたんでいるのか?」って聞かれたことがありました。麹を造る箱に敷く布は毎日何枚も取り替えるので当然毎日洗うことになるわけですが、天気の都合やら何やらで数日分がたまると、すぐに10枚以上一緒に洗濯するハメになります。

畳1枚よりも大きな布をたたむのって、案外手間取るものです。ハンカチをたたむのと違って、端を合わせてしわにならないようにするだけでも、自分の手を広げられる範囲を目一杯使わないとならなくなるからです。広げて使う時のことも考えて、同じ向きに揃えてたたまなくっちゃならないですしね。

物干し場から取り込んできたままのゴチャゴチャになった状態の中から1枚を取り出して、その端を見つけ出して、裏表を確認して、継ぎ足して縫い目がある布ならその縫い目が同じ方向になるようにして、端を合わせてまず半分に折る・・・と、ここまででもかなり時間を食っちゃうんですよね。

私は、この作業が他の人よりも早いんでしょうか?・・・違うんだな、これが(笑)。まず、物干し場から取り込んできた状態から違います。丸げてなんかなくて、既に大体半分に折られているんです。それも布の裏表や縫い目の向きも全部揃ってるんです。

それじゃぁ、取り込む時にその辺を考えてきれいに取り込んで来るのかっていうと、それも違うんです。そんなことしていれば、取り込むのに時間がかかるだけです。そこの時間も短縮するには、朝その布を干す時に全て向きを揃えて干しちゃうんですよ。夕方取り込む時には、その向きのまま引っ張ってくればいいだけになってるんです。

そうやって工夫してあると、洗濯物をしまいに物干し場に上がっていってから、たたみ終わるまでの時間をかなり短く出来て、上のような質問が出ることになるわけです。種を明かせば簡単なことなんですが、その仕事を始めるずっと前から実は勝負がついちまっているっていうことですよね。

写真はスキーの上級コースのような我が社の物干し場ですが、足場板がそこらじゅうで穴開き状態になってるんですよ。まずは、そこへ足を落とさないで洗濯物を干せるようになることの方が重要かもしれませんねぇ・・・(笑)。


□□□ 我が社はこしき倒しですが、錦本店はにしき倒しらしい □□□
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伊那谷新酒祭り

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今日は、伊那市の春日公園で、『伊那谷新酒祭り』が開催されました。心配されていた天気も好転し、穏やかな日和の中でのお花見兼試飲会となりました。伊那市と言えば旧高遠(たかとう)町の高遠城址公園のコヒガン桜が天下一の桜としてあまりにも有名ですが、春日公園のソメイヨシノだって捨てたもんじゃありません。

いったい何本植わってるんだか見当がつきませんが、高遠よりは小規模だとはいえ、公園全体が桜で覆われています。今日はすでに散り始めてしまっていましたが、先週では早かっただろうし、ちょうど良いタイミングでの開催じゃなかったんですかね。風が吹くと一斉に桜吹雪が舞って、それはそれはきれいでしたよ。

お酒の試飲会っていうといろいろなお酒の提供の仕方がありますが、今日の『伊那谷新酒祭り』は、まず千円で7枚綴りのチケットとグラスを買っていただきます。そして各蔵元ブースに行ってチケット1枚を出すと、先ほどのグラスに1杯分のお酒を注いでもらえるっていう方法です。

私たち蔵元は、後でそのチケット分のお金を精算してもらえるので、大切にチケットを取っておきます。人気の高いお蔵ほどチケットがたくさん溜まるっていうことになりますが、他のお蔵さんとは比べたことはないので、自分の蔵がどの程度の評価だったのかはよく分かんないですね(汗)。

ただ、リピートのお客さんがそれなりに多かったのは事実ですね。信濃鶴は本年度産の特別純米酒しか持参しませんでしたが、他の7つの蔵は3種類くらいずつ持ってきてましたから、全部で20種類以上はあったはずです。そのお酒の中からチケットの綴りを1枚ずつ使えば7種類飲めるものを、あえて同じ酒を何回か飲んでいただけたっていうことは、それなりに気に入ってもらえたっていうことになりますよね。アンケートでもとればよかったのかもしれませんが、飲んでくれたお客さんが信濃鶴のことをどんなふうに評価してくれたのかは気になるところです。

今日の試飲会は、お酒を求めてお客さんが来るっていうよりも、花見に来たついでに楽しもうっていう感じですから、そうそう玄人のようなお客さんもいませんでしたし、私たちも適当に飲んで楽しんでました(笑)。どの蔵も今年の新酒を持ち寄っているわけですから、お互い今年の出来を評価し合ったりもできて有意義でしたね。

そんでもって、今日はそれだけで終んないんだな、これが・・・(汗)。いつもの居酒屋『越百(こすも)』で『酒仙童の会』というお酒の会をやっていたので、伊那から駒ヶ根まで帰ってきてからそちらに合流です。10時頃になりましたかねぇ。もう飲めないっちゅうのに、頑張りましたよ(笑)。

晩御飯を全然食べていないのにお酒だけは飲んでいるような状態だったので、とにかく何か食べさせてもらおうとえっちゃんに注文すると、美味しいかけそばを作ってくれました。それで一息ついて、今日のみんなの信濃鶴評を聞いて、またしばらく飲んで、更に隣りの『ぶんぶん』に転がり込んでまた飲んで・・・充実した1日でした(汗汗汗)。


□□□ いくら何でも飲みすぎか? □□□
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こしき倒し祝い

失敗しました!せっかくいいチャンスだったのに!みんなが揃う機会なんてそうそう無いのに!手タレ写真を撮り忘れちまいました(涙涙涙)。

昨日は我が社の『こしき倒し』のお祝いだったんです。これまでも何回か記事にしているのでお分かりかと思いますが、お酒の仕込み作業を終えると、お米を蒸す仕事がなくなるので、『こしき(お米を蒸す機械)』を横倒しにして片付けてしまうところからきているネーミングです。

つまり、ようやく仕込み作業が終ってホッとひと息つける区切りのお祝いなんです。でも、終ったのは仕込みまでですからね。まだ蔵には発酵途中のもろみがたくさん残っていますから、これらを全部搾り終わるのはまだまだ先のことになります。

とはいえ、大きな山場を越えたのは確かなので、みんなでお酒を飲みながら労をねぎらうわけです。昔は出稼ぎの蔵人だけでお祝いしていましたが、今では一般の社員がメインとなって酒造りをしていますから、全員でお祝いをするようにしています。

ですから、これを機会に社員全員で手タレ写真を撮ろうと思っていたのに、みんなでドンチャンやっているうちにそんなこと忘れちまったんです(涙)。とにかく我が社の飲み会はウルトラハイペースなんです。造り酒屋の伝統なのか、グイグイと酒を煽って、一気に酩酊状態に突入です(笑)。

もともとこじんまりとした会社ですから、飲む時にもみんなで気が合います。普段はあまり一緒に仕事をしない社員とも話をするいいチャンスです。今年の造りのこと、全国の品評会に出品したお酒を飲んだ感想、製品に対する改善点・・・いろいろと本音で話ができてとても楽しいんです。

家族の次に一緒にいる時間が長いのが会社の連中ですから、何としてもひとりひとりが花を咲かせて幸せになってもらわなくっちゃなりません。社員それぞれが成長する中で、全員でひとつの目標に向かって邁進できる火の玉のような集団になりたいものです。そう思いながら、みんなにお酒を注いでまわりました。

最近、社員のみんなが少し変わってきたかなって思えることは、信濃鶴がこれまでとは違って少しずつ県外へ出荷されるようになって、その評判も悪くないことを実感してきているみたいで、以前より「うちの酒はいい酒なんだ」と自信を持って言えるようになってきているんじゃないかってことです。

自分たちが造っているお酒に誇りを持つことは大切なことです。もう少し信濃鶴の評判が上がってくれば、その気持ちを更に確かなものにしてやることができるでしょう。そのためにも、造りが終ったら地元販売へのテコ入れと、県外出荷の堅実な拡大のためにまた走り回らなくっちゃと酔っ払った頭で考えました。

二次会は、最近の我が社の2次会の定番(?)になっているラーメン屋『がむしゃら』へ。日本酒は信濃鶴を置いてくれているので当然それも注文するんですが、信濃鶴は会社でイヤと言うほど飲んで来てるので、私はちょろっとビールなんかも飲んでました(笑)。みんながそれを食べろというので『辛味噌ラーメン』っていうのを注文しましたが・・・辛かった(涙)・・・美味しかったけど・・・(笑)。

『がむしゃら』の大将はこのお店を開く前からの知り合いですが、私たち相当うるさかったろうから迷惑かけたんじゃないだろうか・・・(汗)。彼には申し訳なかったんですけど、手タレ写真を忘れたこと以外は、とてもいいお祝いでした。


□□□ 今度は一瞬4位に後退してました(涙) □□□
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布布布(つづき)

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昨日の麹むろ(麹を造る部屋)で使う布についてのお話の続きです。

最近購入する新しい布はほとんどが化学繊維になってますね。大きなサイズのものも作りやすいでしょうし、蒸米なんかを包んでも米がくっつきにくいですし、洗濯をしても乾くのが早いのでいいこと尽くめのようですが、エコロジーの観点からはそうばかりでもないかもしれませんね。捨てる時なんかも問題ですしね。

昔から使い込んでいて、もうボロボロになっているような布もまだ現役だったりするんですけど、それはそれで大きさや形や厚さが、ある作業のためにちょうど良くできていて、手放せないものだったりします。その布にあわせて作業をしているような部分もあったりなんかしてね。

現代のものと違って、見た目は1枚の布のように見えても丁寧に縫い合わせてあったりして、昔の人の麹に対する気遣いみたいなものを感じます。昔って言っても、ちょっとだけ昔っていうくらいですけどね。それでも、私が蔵に入る以前から使っているものもありますから、20年以上使い込んでいるものもいくつかありますよ。

上の写真の布は、そんな古い布のうちのひとつです。敷いたり、かけたり、丸けて目止めにしたりとよく使いますが、痛みもひどくなってきてますね。あと何年も使えないと思うんですが、同じようなものが手に入るのか心配です。

2枚重ねで縫い付けてあって、適度な厚みを持たせてあるんですが、それゆえに干したりたたんだりが手間がかかるんですよね、実は。この布は畳1枚よりはひと回り小さいくらいのサイズなんですが、干す時には全面のしわを伸ばしてやらないとクシャクシャのまま乾いちゃうし、たたむ時にもゴワついてたたみづらいんです。

更に困ったことに、もうかなり使い込んでいるので、下手に引っ張りすぎたりなんかすると破けちゃったりして・・・(涙)。そこまでして使わなくてもって思われるかもしれませんが、この布でやると収まりのいい仕事があるんですよ。でも、そうそういつまでもってぇわけにもいきませんから、そろそろ考えねば・・・。

この写真は面白くて、全部で同じ布が16枚あるんですが、後ろにキチンとたたんで置いてある分が8枚、手前にモコモコと取り込んだままの状態になっているのが8枚なんです。ゴワゴワして体積があるように見えても、キッチリたたむとこんなにコンパクトになっちゃうんだなぁと、ひとりで感心して写真に収めました(笑)。

たたむのだって、枚数が多くなれば結構な仕事になります。まだ造りの最中ですぐに使うのであればそれなりのたたみ方をしますが、半年使わないとなるとやっぱりこんな私でも少しは丁寧にたたむんです(笑)。私はそんなに早くはたためませんが、いろんな人のやっているのを見ると、仕事が早い人ほどきれいにたためてたりするんですよね、不思議なことに・・・こりゃまたつづきです(汗)。


□□□ うちじゃ洗濯物たたんだこともないくせにね(笑) □□□
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布布布

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最近、ちょっとふざけた記事ばっかりで、蔵の中の話題がありませんでしたね(汗)。過酷な半年をようやく乗り切った反動はまだまだ続いちゃって、フラフラと飲み歩いた記事が多くなるかもしれませんが、蔵の仕事をやっているうちくらいは面白い話題を探しておきますね。今日は、麹を造る時に使う布のお話です。

仕込み作業は終ったものの、蔵の中にはまだ何本ももろみは残っています。それを搾ったり、酒粕を抜いたり、タンクを洗ったりなんていう通常の作業はこれからもしばらくは続くんです。しかし、すでに使い終わった仕込みでしか使わない道具や、部屋や、小物の類は、空いた時間を見つけてはせっせと洗って片付けていきます。

仕込み作業が終って以降に、半年間だけ雇用している蔵人2名はすでに働きには来なくなっているので、人足的にはやっぱりギリギリなんですが、とにかく片付けていっちまわないと次の造りまでそのまんまなんていう困ったことに・・・。そんな蔵でいい酒が造れるわけがないので、気を抜かないように精を出します(汗)。

これまで天気のいい日を見つけては、麹むろ(麹を造る部屋)で使っていた布類を洗ってきたんですが、ようやく全部洗って、たたんで、しまい終ったところです。とても気持ちがいいので、記念に1枚写真を撮りました。もっとあるんですけど、この棚に8割くらいは置いてあるでしょうかね。

写真で見る感じよりは、どの布も実際に皆さんが手にとったら大きいと思うんじゃないかな。一番大きい布は6畳分くらいあるでしょうか。そんなの、ひとりできれいにたたむだけでも結構大変です。小さいものは1畳分くらいなものもありますし、用途によっては縫い合わせて複雑な形をしたものもあります。

大体どの布も同じものが2枚以上用意されているんです。それは2箇所で使うっていう意味じゃぁなくって、汚れて洗濯に出した時に取り替えるための予備です。いつも交互に使っていきます。毎日洗うものは多めにありますし、1週間に1度くらいの頻度であれば2枚あれば十分です。

とにかく、麹むろの中では毎日いろんな種類の布を使うんです。麹の下に敷いたり、麹を包んだり、麹の上にかぶせたり・・・。麹むろの仕事を手伝い始めた頃は、「おい、あの布持って来い」って言われても、どれがどれだか分かんなかったもんねぇ(笑)。

毎日使うものも、吟醸麹の時にしか使わないものもありますが、全ての布の用途が見ただけで分かるようになったら、もうある程度仕事が飲み込めてきている証拠です。時にはいつもと違った使い方のアイディアがひらめくこともありますが、布っていうのは単純な分応用もきいて、麹むろの中の重要なアイテムであることは間違いありません。

1枚だけ赤い変な(?)タオルが見えてますが、これは『霧筑波』醸造元のU社長からいただいた『矢沢永吉タオル』です。私が仕事中にかいた汗をぬぐうのに大活躍してくれました。そのせいもあって、今年の麹はロックな感じの仕上がりでしたよ(笑)。

うーん、やっぱり蔵の中のことを書き出すと、いくらでも書けちゃいますねぇ。もうちょっとだけ明日続きを書きますね・・・(つづく)。


□□□ たまに一瞬だけ一位になるんですけどねぇ □□□
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現場????

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こしき倒しの日からまだ10日も経っていないのに、一体何件飲み歩いてるんでしょうか、あたしゃ・・・(汗)。昨日は3軒制覇です。2軒目以降はよく覚えてないんですけどね(笑)。手タレ写真も撮り忘れました(涙)。

最初から飲み会だったわけじゃぁありません。昨日は駒ヶ根青年会議所のシニアクラブの定例幹事会があって、その後の懇親会からイッキに飲みモードに突入したっていう感じでしたね。場所はしゃぶしゃぶの『味鍔亭(みつばてい)』さん。

これまでは全くこの手の会合には出られなかったので、メンバーのみんなにはようやく蔵から出られたお祝いも兼ねて歓迎してもらいました。気心の知れた連中ばかりですから、気兼ねなく楽しめましたねぇ。とは言っても半分以上は先輩なので、可愛がってもらってるって言った方が的確かもしれませんけどね。

「今年の出来はどーよ」とか、「去年のあれはうまかったなぁ」とか、「今年の全国の品評会は金賞取れそうか」とか、付き合いが長い分質問も核心を突いてきますが、今年の造りの報告をしながら、一緒に信濃鶴をたらふく飲みました。

私がこれまでいろいろとやってきたことを知ってくれている人も多いので、こちらも包み隠さずに話ができるんです。中には「オレは純米酒は好かん」っていう飲兵衛の先輩もいて結構バトルになったりもしますが、それはそれで楽しいもんです。

写真を見てください。我が家ではめったにお目にかかれない、見事な霜降りのしゃぶしゃぶの牛肉でした。もちろん、美味しかったですよ。仕込みが終わったとたんに、こんなに酒飲んで、こんなに上手いもの食べてちゃぁすぐに体がたるんできちまいそうです(汗)。ここぞとばかりに頬張りますが、食べつけないのでちょっと胃が重くなっちゃって・・・貧乏性ですね(笑)。

懇親会もお開きになって、いざ2次会へ突入しようとお店を出ると、シェフのMさんが見送ってくれました。これまで一緒にいろいろとやってきている好きな先輩のひとりですが、「オレはどんな事があっても信濃鶴から浮気はせんからな!いい酒造ってくれよ」って、いつもそんなこと言ってくれるんです。

「鶴やってて良かったって、Mさんに思ってもらえる酒を必ず造って見せますよ!」・・・どんな事したっていい酒を造らにゃならんのです。自信を持ってお店で使ってもらえる様な酒をね。そう私に思わせる友人を何人も持てて私は幸せですね。私が酒造りに命をかけている大きな理由を、酔っ払った頭の中で再認識しましたよ。

2次会は『レイ(字を忘れました)』っていう初めて行く居酒屋でした。私が初めて行くなんていうお店は駒ヶ根にはそうはありませんが、ちょっと記憶が定かではありませんので、レポートは次回行った時っていうことにしときましょう(汗)。

もう帰るって言ってんのに3次会は『ぎんざ』へ転がり込みました。マスターに久しぶりに会えるかなって思ったんですが、お出かけだったのでこれもまた次回のお楽しみっていうことで・・・というよりも、この時点で私はほとんどおねむ状態だったんですけどね(笑)。

ご機嫌で家に帰って、寝ている娘の布団に入り込んで、大変なご迷惑をおかけしたみたいで、けさ家族につるし上げを喰らいました(涙)。誠に、申し訳ありませんでした(笑)。


□□□ 最近まともな記事がないんじゃぁ・・・ □□□
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ツルかヅルか

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もう1ヶ月も前になっちゃったんですけど、読者のYさんから質問メールをいただいていたんです。このメールの返答はブログの記事にしようなんて思ったものですから、いつか書こう、いつか書こうと思っているうちに桜が咲いちまいました(汗)。Yさんスイマセンでした!今日はYさんの為だけに記事を書きますからお許しください(笑)。

どんな質問かってぇと
「この酒について人と話す時ふと疑問に思います。というのは、『しなのつる』でしょうかそれともにごって『しなのづる』でしょうか。どちらか決めておられましたら、お教え下さい」
っていうものです。

これは、他のブログ読者の皆さんにもお伝えしておいた方がいいかなぁなんて思ったんです。仕込みの最終盤の頃にはブログの記事に何を書こうなんて頭になくて、闇雲に記事を書きなぐっていたような状況だったので、すっかり忘れてしまっていましたが、今日その秘密のベールがついに・・・って、大げさ(笑)。

答えは・・・『しなのつる』です。

写真は、あまり風格を感じさせない我が社の入り口ですが、この看板も『しなのつる』になっているでしょう。ところが、市内や近隣の町村に掲げてある看板は『しなのづる』になっていたりします。古い看板が『づる』の表記になってるんです。

どういうことかっていうと、やっぱりこんなことひとつとっても歴史があるみたいで、昔は『しなのづる』って表記していたんですよ。古いレッテルなんか見ると、その頃はローマ字で書くことが流行っていて『SHINANOZURU』なんて書いてあるものもありました。少し古い看板は、お金がかかるので直してないものがあるんです(汗)。

今の社長の代になってから、割と最近、『づる』から『つる』に変えたんです。商標登録の方も変更してあるようです。私も小さい頃には、周りの人たちは『しなのづる』って発音してたように思います。私もそう思い込んでましたからね。でも、東京の大学へ出てから田舎へ帰ってきてみたら『しなのつる』になっていたっていう、ちょっとチグハグした感覚を持ったことを覚えています。

何で、『づる』から『つる』に変えたのか?・・・そうです、そこが一番重要です。それが今日このブログで言いたかったことなんです。これには、とっても深い訳があるんです。本当なら、この1日分の記事でなんて書けないほどの深遠なる思想が背後にあるんですよ。でも、ひとことで言っちゃいますよ。いいですか・・・

「信濃鶴は清酒だから濁らないんだ!」・・・とさ(笑笑笑)。


□□□ お後がよろしいようで □□□
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中央アルプスの春

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今日は日曜日ですし、写真メインの手抜きブログでいきたいと思います。手抜きって言ったって、やったことのあるブロガーの方ならお分かりかと思いますが、8枚の写真をアップするだけだって結構大変なんだな、これが。トータルで考えたら手抜きにはなってないんじゃないのかなぁ(笑)。

更に、今日の写真は明確な意図を持ってこの1ヶ月間私が撮り続けた貴重な(?)画像ですから、そんな意味からも全く手のかかったブログだと思いますよ。その意図っていうのは、「春の中央アルプスの景色の移り変わりを読者の皆さんに伝えたい」っていうものだったんですが、やってみたら中央アルプス自体の風景はほとんど変わってねぇんですよ・・・(涙)。

上の8枚の写真は、全て会社の私の部屋の前あたりから撮った中央アルプスで、上から時系列に並んでいます。最初のうろこ雲のようなやつが3月9日に撮ったもの、最後のやつは今朝の写真です。基本的には「ああ、きれいだなぁ」と思った時のものです。

私の計画では、徐々に雪解けが進んで、最後の桜と水仙の花がきれいに咲いている写真でフィニッシュってぇことにしたかったんですが、ひと月前とあんまり変わりないんですよねぇ。ちょっと意外でした。もっと長い期間で比べないとダメなのかもしれませんね。

私の記憶では、小学生の頃は真冬には中央アルプスは麓まで全て真っ白になっていました。春先になって下の方から雪が溶けていって、田植えの頃になると雪形という特徴的な形をした残雪が現れてくるんです。最近はどんなに雪が降ったって、全体が白くなることはないような気がします。これも、地球温暖化のせいなんでしょうかねぇ・・・。

これからはどんどんと朝寝坊になっていくので気が付かなくなっていっちゃうと思うんですが(汗)、日の出前後の山々はいつ見てもきれいで、毎日見飽きることはありません。そんな山を見て「今日も1日頑張るぞ!」なんて思えるほど余裕のある半年じゃぁありませんでしたが、余裕ができると朝きれいな山が見られる時間に起きなくなるんだから何とも皮肉じゃぁないですか(笑)。

私の周りの自然の風景は、これからもずっとこのブログの話題になり続けるでしょうね。いろいろな方のブログを拝見して、毎日書き続ける記事としては食い物系ブログが気楽に続けられるのかなぁなんて思ってますが、究極のブログネタは自然なのかもしれません。携帯写真がちょっとショボいんですけど、これからも駒ヶ根の自然をお伝えできればと思っています。


□□□ みんな団子状態のランキングになってます □□□
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主治医

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今日の写真は、満開を迎えた会社の入り口にある桜です。樹齢はどのくらいか分かりませんが、かなり古いはずです。会社の前の線路沿いの道が『桜木町(さくらぎちょう)』と名付けられているんですが、かつては桜並木の道だったんですよね。どういうわけか全て切られてしまったんですが、我が社の前の1本だけは今だに残っているんです。

でもねぇ、実際にはほとんど朽ち果てているんですよ(涙)。幹の直径なんて50センチくらいはありますが、芯はボロボロになってしまっていて、どう見ても写真のようにまともに花が咲くような桜の木には見えません。今年なんかは例年よりも花の数が多いような気さえしますね。本当は専門の樹木医のような人に診てもらうのがいいんでしょうけど、そんなことをしても無駄って思えるほど見た目は悪いんです(汗)。

この桜と違って、私には主治医がいます。これまで何回も記事にしていますが、私の生活から切っても切り離せない重要な男、それが私の主治医である鍼灸師のE君です。最近あまり記事にしてませんから皆さんお忘れになっちゃったかもしれませんが、この冬の間も毎週1回必ず彼のところへ通ってたんですよ。

もう何年も私の体を診てくれていますから、他のどのお医者さんより私の体のことを分かってくれていると思います。元来それほど立派な体つきじゃない私が、杜氏役をやるようになって数年で、体中の関節だか筋だか筋肉だかがおかしくなってきちゃったんです。ハリなんて打ちたかぁないんですが、行き場も無くて泣きついたのが小学校以来の付き合いのE君だったんですよね。

毎年、「こんな酒の造り方をしてちゃダメだ!もう少し体をいたわれ!」と言われ続けていますが、何とかこの体を半年持ちこたえさせてくれているのは間違いなく彼でしょうね。痒い所に手が届くじゃなくて、痛いところに手が届く治療には本当に感謝しています。昨年は「ブログなんて止めちまえ」と言われましたが、今年は言わなくなったなぁ(笑)。

彼が凄いのか、それが東洋医学の力なのかは分かりませんが、これまで幾度となく感心させられることがありました。例えば、背中のいつもの部分が痛いんだけど、何となくこれまでと違った痛さになった時は、患部にハリを打ちながら「同じ所がおかしいんだけど、これまでと凝り方の質が違ってきてるみたいだなぁ」なんていう事を言うわけですよ。

言われて気がついたんですけど、麹造りの中のある作業のやり方を少し変えた時だったんですよね。動作はほぼ同じなんだけど、これまで力いっぱいやっていた動作をやんわりとやるように変えてみてたんですよ。痛い部分もそれに対応している場所だったし、こちらからは何にも言わないのに、まるで見たようなことを言うヤツだとビックリしたもんです。

今年の私の体で最もおかしくなっちまった部分のうちのひとつは、右足の膝から下だったらしいんです。面白いもんで、毎年それ程違った仕事をするわけじゃぁないんですが、その年年でダメージの出てくる部位が変わってくるんですよね。

どうやら、仕込み作業に支障があっちゃいけないからそれが終るまで待っていたようで、この前の治療の時に「今日はここを強く打つからな」と宣言されてハリを打ってもらったら、「ギャーッ!」って言うくらい強いハリで、その日はまともに歩けなかったですよ、ホントに。強いというか痛いというか効くというか・・・全くひどいことをするヤツです(笑)。けど、次の日にはそこが楽になってるから、うれしくなっちゃうんですよねぇ、これが。


□□□ 万年2位からそろそろ脱落かな □□□
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現場???

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さて、いったいこれからどんな記事を書こうっていうんでしょう?なんと、今日も私は酔っ払いなんです(汗)。いくら仕込みが終わったとは言え、1週間のうちに3回も4回も外で飲んでちゃぁ、体にも懐にもいいわきゃありません。でも、飲まざるを得ない状況っていうのはあるもんで、これも神様のお導きなんでしょう(笑)。

酔っ払って家に帰ってきてすぐに寝込んじゃっても、これまで毎日ブログを書いていたような真夜中の時間になるとふと目が覚めて、案外シャキっとパソコンに向かうんだから、毎日の習慣っていうのは凄いもんですねぇ。ちょっと今の時期は、まだ会社に泊まることもあるし家で寝ることもあって、生活時間が一定しないんですけどね・・・。

今日はこしき倒しのお祝いも含めて夕飯にご馳走を食べに出ようと、全く私に相談もなしに女房と娘のみで話が進んでいたようです(涙)。女房の慰労会もしてやらにゃぁいかんとは思っていたので、しぶしぶと事後承諾するハメに・・・。

彼女達の指定の第1候補のお店はパスタの美味しい店だったんですが、行った時には既に一杯で入れませんでした。第2候補はうなぎが食べたいということで『うの字』へ。別にうなぎを食べただけだったらブログの記事にはなりませんが、このお店の駐車場へ車を入れると、目の前にどこかで見たようなことのある人が・・・。

知り合いのKさんですがな。彼もお酒好きなので、こりゃ飲まざるを得ないだろうと観念しましたよ。あちらも奥さんを連れていて、珍しく家族同士で飲むことになりました。ちょいと一杯のつもりで飲んだんですが、それで済むわきゃないわな(笑)。

『うの字』はマスターとは懇意にさせてもらっていますし、お酒も信濃鶴でやってくれていますし、うなぎ屋とは思えないほど刺身系のいいネタが揃っているので、私のよく足を運ぶお店のひとつです。街中からは少し離れているのが玉にキズですが、酔っ払って歩くにはちょうどいいのかもしれません。他のお客さんが引ければ、いつもはマスターも一緒に飲み始めるんですが、今日は忙しそうでしたね。

私のこのお店のおすすめは、うなぎの白焼きですね。タレがついていないのでとても淡白な味ですが、お酒のつまみにするには最高だと思います。『うの字』のうなぎは蒸したものを焼いているので、やわらかい食感です。こういうのが関東風なんでしょうか。蒸さないで焼くのが関西風なのかな?どちらも好きですが、白焼きにするならやわらかい方が好みですね。

思いもかけないことだったので手タレ写真を忘れちまいましたが、さすがに今日はウコンと液キャベのお世話になったので、その写真でご勘弁を・・・(汗)。実はこの写真は悲しい写真なんです。裏に写っているのは我が家で使っているノートパソコンなんですが、そのキーボード上段にある『f2』のキーが取れているのがお分かりになりますか?

本当に今日のことらしいんですが、女房殿がキーボードの上に何かを落としたらしくて、壊れちゃったんですよ(涙)。キートップが外れただけで機能はするみたいですが、面白かぁないですよねぇ、こっちとしては・・・。そんなことをしでかした日にはおとなしくしていて、とても「うなぎ食わせろ」なんて私にゃ言えませんけどねぇ・・・(笑)。


□□□ 仕込みが終わった反動は大きいけど・・・飲みすぎだぁ □□□
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現場??

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今日も現場レポートです。現場って昨日と同じく飲み歩きの現場です(汗)。ちょっと気持ち悪いです(涙)。半年振りの二日酔いになりました(笑)。それでも何でもどーしたってやりたかったんですよ、2日連続で深酒するの(笑笑笑)。

仕込みの期間中じゃ絶対無理だし、そもそも1日だけだって深酒なんかできなかったんだもんねぇ。いーじゃんいーじゃん、ちょっとくらい飲み過ぎたって。相手さえいれば3日連続だって構わないけど・・・でも、あんまし飲めんわな(汗)。

「来年仕込みが終ったらまた飲みに来るね」って言って半年前に泣く泣く別れを告げた店がたくさんあるんです。夜の営業として、しっかりと今年の造りの報告もしなくちゃならないし、信濃鶴のお願いもしなくちゃならないし、新しいバイトのオネエちゃんの名前も覚えなくっちゃなりません。あー、忙しいなー、夜の営業は(笑)。

1軒目は『さいとう』さん。おつまみは大体のものが揃っていますし、お酒もちょっと手に入らないようなものがラインアップされてます。信濃鶴も入れてもらってますが、有名蔵の名前に挟まれると、チト肩身が狭い・・・(汗)。

私たちの業界でも経験を積んでくると(?)、そのお店で揃えているお酒の種類を見て、どこの酒屋さんから仕入れているか大体見当がついちゃったりします。『さいとう』さんは少し遠いこだわりの酒屋さんから仕入れているので、ここまで揃えられているんでしょうねぇ。その酒屋さんが信濃鶴を応援してくれているので、何とか仲間に入れてもらえているのかもしれませんが、地元のお酒を愛してくれているうれしい居酒屋さんです。

2軒目はちょっとお洒落なバー『アンビエンス』。写真を見ていただければお分かりのように、ちょっと暗くて静かな雰囲気なので何が写っているのか定かではありませんが、何か美味しいものでした・・・もうこの時点であんまり良く覚えてないんですが・・・(汗)。

ギネスの黒ビールだけで止めときゃいいものを、洋酒系はしっかりと並んでいますし、私の好きなタンカレーのNo10も置いてくれてあるので、いつものように迷わずそれを頼みました。2杯?いや3杯?くらいストレートで飲んだので、そいつが効いちゃってあえなく撃沈しました(涙)。

やっぱり、フィニッシュで強い酒あんまり飲んじゃいかんわな。今日は蔵の洗い物をしながら、久しぶりの二日酔いに酔いしれてました(涙)。でも、こうやって段々と自分の体を普通の生活に戻していかなくっちゃならないんですから、これもどーしてもやっておくべき営業の試練っていうことなんですよ。まだまだもうちょっと飲み倒さないと、夏用の体には戻りませんけどね(笑)。


□□□ フィニッシュラーメンは食べなくなりましたねぇ □□□
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現場?

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昨日の記事は、よく見ていただければお分かりのように、投稿した時間が朝だったでしょ?っていうことは・・・そうですねん、昨日の夜はしっかりと飲んでましてん(笑)。記事は出かける前にほとんど書いてありましたから良かったねんけど、酔っ払って帰ってきたらすぐに寝ちゃって、朝慌ててアップしたような次第ですねん。(これって何弁?)

仕込みが終ったからっていっても後片付けはあります。もろみだってたくさん残ってますから昼間はこれまでより忙しいくらいの毎日です。慣れないような作業もありますから、かえって体の変なところが痛かったりしてね(涙)。

しかし、しかしだ!何たって夜の仕事がないんですから、その時間に仕事をしなくっちゃもったいないじゃぁないですか!その空いた分の仕事をするためには、夜の街に営業に出かけるしかないってぇことは誰の目にも明らかでしょう(笑)。

本当のところを言うと、ようやく仕込みも終ったので、これまでずっと気にかかっていた秋のイベント『協力隊週間国際広場』の進捗状況を聞きに実行委員長に電話をかけたところ、ちょうど今日話し合いをしますから出てきてくださいっていうことになって、仕方なく、仕方なく、仕方なく出て行ったんですよ。なんで最初から居酒屋にいるのかって?そんな細かいこと気にしてちゃぁ大物になれませんよ(笑)。

ある程度の規模のイベントを開催しようとすると、開催日も慎重に決めなくっちゃなりませんし、関係諸団体の思惑の調整も必要ですし、予算立てだって重要です。そういった諸々のことを話し合っていたようです・・・ようですって言いましたが、私は出されたシメ鯖が美味しくて、そんな話上の空でした(笑)。

おじゃましたのは『福元』さん。会社からはたぶん1番近い居酒屋さんですが、閉店時間が早い・・・いや常識的な時間なので、冬の間私は飲みには行けないんです(涙)。料理は美味しいし、ナマモノに私好みの一品が多くて好きですねぇ。

飲んでいる間に、そう言えば『しゅせん』の黄身ちゃんから集金をして来なくっちゃならないことをふと思い出して、致し方なく、致し方なく、致し方なく『しゅせん』へ。信濃鶴を売った代金の回収なんだから、これを仕事と言わずに何と言うんでしょうか(笑)。

ドアを開けると、どこかで聞いたような声で誰かがご機嫌で歌ってるじゃぁないですか・・・よく見るとブログ仲間のisuzuさんでんがな(笑)。ご夫婦で仲良く歌ってました。一緒になってこちらも大騒ぎ・・・いやいや、ちゃんと集金してきましたよ(汗)。

いやぁ、これからまだ仕事しなくっちゃと思いながら飲むのと、後は寝りゃいいやと思って飲むのじゃぁ楽しさ百倍だぁね。昨日『現場』だなんていう記事を書いといて、酒造りの現場じゃなくて、夜飲み歩いている現場の話になっちまいましたが、これも現場っていうことでお許しを・・・(笑)。


□□□ 今日もこれから現場へ行くんです □□□
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現場

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この冬の造りの期間中の反省点がひとつあるんです。それは、このブログでもっと造りの現場を皆さんにレポートするべきだったんじゃないかっていう気持ちなんです。この時期じゃないと実際の現場の写真も取れないし、私自身の頭の中も臨戦態勢にならないんだから、記事にするんならリアルタイムに仕事をしているこの時がいいですよね。

たまに女房に言われるんですよ、「こんなこと夏の間に書けばいいじゃないの、もっと造りの実際の内容の方が面白いんじゃないの」なんてね。「そうよ、そうよ、何で私のこともっと書いてくれないのよ」と、娘は的の外れた突込みを入れるし・・・(汗)。

いや、自分でも分かってるんですよ。「もっと蔵の中のことで記事にできそうなことはたくさんあるぞ」って。皆さんに知ってもらったら興味を持ってもらえそうなことや、案外知られてないことや、お酒の知識みたいなことなんか考えればいくらでも出てきそうなもんなんですが、そう上手くはいかないんだな、これが。

ひとつ言い訳するとすれば、毎年少しずつ仕事は過酷になっているのが実態なんですが、余裕のない生活の中で、ブログを書き始めるというかブログの事を考え始めるのが夜中なわけです。そうするってぇと、疲れているせいもあるでしょうが、なかなかこれは面白そうだっていう話題を思いつかないんですよね。ネタが無いんじゃなくて、その時に思い浮かんで来ないんです。

そうなると、仕方無しにその時の自分の頭の中からひねり出したような話題になっちゃうことが多いんですよね。自分でも「あんまし面白くねぇなぁ」なんて思ってみても、一気に書いちゃわないと時間切れは目の前だし、本業の仕事も残っていることもあって、書き出した内容がどこにたどり着くか分からずに書いてることもあるもんねぇ(笑)。

もうひとつ言い訳すると、読者の皆さんは自分がいつもは関わっていない特別な世界として蔵の中のことをとらえていると思うんですが、当事者としてみると毎日同じ事をやっているわけで、自分のやっていることに対する新鮮味とか新発見みたいなものはほとんど無いんですよね。

そんな中で、「これはみんな面白がるんじゃないか」っていうことに気付くのは、実は案外難しいことなのかもしれませんねぇ。もうブログも初めて1年半になりますし、去年も書いたんじゃないのかと記事にするのを躊躇することも多いんですしね(汗)。

仕込み自体は終っちゃいましたけど、まだもろみはたくさん残ってますし、作業もいろいろやらなくっちゃなりません。これからは、なるべく現場をお伝えするように気をつけてみますね。たまには私の訳の分からない主義主張に無理矢理付き合わせるかもしれませんけどね(笑)。その時に頭に浮かんだことを書き記すっていうのも、私にとってのこのブログの大きな意義だったりもしますし・・・。

写真は、米蔵の今の現場です・・・もう何にもありまへんがな。少し余裕ができると、反省することばかりが思い浮かびますねぇ(汗)。


□□□ サンセールさん帰ってきましたね □□□
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ムロは畑

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昨日の丸富の蕎麦会の時のことです。駒ヶ根市からは少し離れた飯田市から、農家兼ソムリエ(?)のHさんがわざわざ来てくれていたんです。家業を継いで農業をしているんですが、ソムリエとしての活動もしていて、昨年も丸富のワインの会で分かりやすくワインの説明をしてくれました。

自分じゃ農民ソムリエっていう意味なのか『ノムリエ』って自称してます(笑)。私より2歳くらい年上の同世代で、気も合うのでいろいろと話し込んでいたんですが、彼がこんなことを言い出しました。

「専務の話を聞いていて思ったんだけど、ワインと照らし合わせて考えると、あの麹ムロ(麹を造る部屋のこと)までが畑なんだよね」
「へっ?どーゆーこと?何わけの分からんこと言ってんの・・・」
「ワインって、いかに糖度の高いぶどうを作って、それをいつ摘み取るのが最適なのかを決めるのがすごく大切なんだよね。だから、畑からぶどうを取り出すまでが最重要なんであって、あとの発酵過程なんて酵母菌に任せちゃうんだよ」
「ワインの造り方って日本酒と比べるとかなり大らかだもんねぇ・・・」
「専務があれほど力を入れている麹造りも、いかに力の強い麹を造って蒸米を糖化させるかが大切なんでしょ。もちろん雑味のない味に仕上げるのも重要だろうし。それって、畑でぶどうを作っているのと同じだと思うんだよ」
「だから、麹ムロまでが畑だってことか・・・」
「酒造りの中で、麹造りが最も大切であって、出来上がりのお酒の味を最も左右するっていうことと、ぶどうの出来次第でその年のワインの出来が決まっちゃうのと同じじゃないかって感じたんだよね。だから麹造りが重要なんだろうって思ったんだ」
「へぇーーーーー・・・」

これねぇ、私にとって結構『目から鱗』だったんだよなぁ。

確かに日本酒造りとワイン造りを全体として比べると、日本酒造りの方がかなり手間ひまはかかるし、緻密な計算をした精緻な作業が多いと思うんですが、仕込みまでが終了して発酵の段階に入ってしまえば、案外人間が手を加えられる部分っていうのは少ないんです。まあ、温度管理くらいなもんです。

だから、もろみの状態になって発酵過程に入ってしまえば、管理的にはワインとそうは変わんないんですよねぇ。ただし、ワインはタンクの中で発酵過程だけが進行するわけですが、日本酒の場合には糖化の過程と発酵の過程が同じタンクの中で同時進行していますから、その辺は比較にならないほど複雑ではありますけどね。

でも、ある名杜氏も言ってたんです。「麹と酒母は造るもんじゃが、もろみは出来るもんだ。もろみになったら後はなるようになるだけだ」ってね。この部分だけを見れば日本酒の造り方だって、ワインと同じように大らかなもんじゃん。別にワインの造り方を甘く見ていたわけじゃぁないんですけど、ちょっと別扱いしていた私の考え方が変わりましたね。

だから私があんなに必死で麹造りをやらなくっちゃならない理由は、ワインだったら畑がしてくれることを田んぼはそこまでしてはくれない・・・自然がやってくれない部分を補うためにはすんげー苦労しなくちゃならないっていうことなんでしょうねぇ。

いろんな人と話をすることで、新たな発見っていくらでもあるもんだと思います。今日も酒販店さんがお客さんとお見えになりましたが、そのうちのひとりはある有名な居酒屋さんで、私の方がいろいろ教えてもらうくらいでした。最後に名刺交換してビックリしちまいました(汗)。写真は少し前に会社にお見えになった松本のN酒店さん。今日の手タレ写真を撮り忘れたので急遽ピンチヒッターです(笑)。

これまでは麹菌や酵母菌と接することで大いなる自然の力を感じられた半年でしたが、これからは人と交わることで大切な気付きを得られる半年になりますね。早いとこ頭を切り替えなくっちゃ!


□□□ Hさんってとーこさんの旦那さんによく似てるんだよなぁ □□□
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丸富蕎麦会

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今日は長生社のこしき倒しにあわせるようにして、私の贔屓の蕎麦屋『丸富』の蕎麦会が開かれました。今回のお題は『新酒と蕎麦』ということで、最初に長生社に皆さんにお集まりいただいて新酒の味を堪能してもらってから、宴会に移るっていう段取りでした。

この蕎麦会、年に数回行われていますが、集まるメンバーが非常に多彩で面白いんですよねぇ。丸富さんの蕎麦打ち仲間から始まって、地元のソムリエ、駒ヶ根のいちご農家、果ては焼津港の漁業関係者、当然一般の会社員もいますし、時には蕎麦研究の大学教授を囲んで開催されることもあります。

今回は、今年の搾りたての新酒の味を楽しむっていうのが目的ですから、我が社の仕込み作業が終るのにあわせてもらいました。何もこしき倒しの次の日でなくても・・・(笑)っていう感じですが、楽しいことはすぐに実行ということで、私の意識が正常に戻る前にやっちゃおうということになりました。

持ち寄りで皆さんいろいろ持って来られますから、美味しい旬のものが食べられるんですが、今日のメインは春の山菜の天ぷらと、焼津から直送のカツオでした。この時期に芽を出しているフキノトウやヨモギから始まって、聞いたこともないような名前の山菜まで食べきれないほど持って来てくれました。

私は『行者ニンニク』の芽の天ぷらが美味しかったですねぇ。一般的に言うニンニクとは別物みたいです。食べるとほんのりとニンニクのような香りがしました。なかなかの貴重品だっていう話でしたが、地元の人たちはどこに何が生えてるかよく知ってんですよねぇ。秋のキノコ狩りと並んで、春の山菜採りは地元のセミプロたちが大活躍します。

焼津直送のカツオはその場で開いて、刺身とタタキでいただきました。鮮度が全く違うので、いついただいても本当に美味しいんです。目の前でカツオが解体されていくのを見る機会もそうはないので、迷いなく包丁を入れていく手さばきに見とれちゃいましたね。

最後に丸富の蕎麦が出てきます。こいつも当然美味しいんですが、今日の蕎麦は粉がいつもと違う特別なものだっていうことで、味も特別に美味しかったです。その蕎麦粉で蕎麦がきも作ってくれましたが、これもまた蕎麦の香りがよく立った絶品でしたねぇ。蕎麦がきって蕎麦粉を熱しながら練って作っていくんですが、見てると相当な重労働ですね。額に汗をかきながら何回か作ってましたが、最後は「もーイヤ!」ってことになるらしいです(笑)。

そんなこんなで美味しい思いをした後は、私は昨日までの習性通り、家には帰らずに会社でうたた寝を決め込んでました(汗)。気が付いたらもう朝で、慌ててこのブログを書いてます(涙)。こしき倒しの前後にはあまりイベントは入れない方がいいかもしれません。頭が少し混乱気味になっちまいますね(笑)。


□□□ 手タレ写真はみんなに要求されて撮りました(笑) □□□
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こしき倒し

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はい、今日の記事は皆さんもうお分かりでしょう。昨年の10月末より仕込みを開始して以来5ヶ月以上が経過しましたが、ついに長生社も本日めでたく『こしき倒し』を迎えました(拍手!拍手!拍手!)。

このブログと同類の、造り酒屋関連ブログをお読みになっている読者の方々はお分かりかと思いますが、4月に入ってからのこしき倒しっていうのはかなり遅い部類に属するでしょうねぇ。他のお蔵さんでは、もう1ヶ月も前に「今日はこしき倒しでした!」っていうような記事が書かれていたと思います。

これは、長生社が量をたくさん造っているからっていうわけじゃないんです。昔のような出稼ぎの杜氏さんたちの泊まり込みでの酒造りではなく、年間雇用の社員による週休を取りながらの酒造りにシフトしてきているために、短い期間に集中して造ってしまうのではなくって、少し長い期間の中で徐々に造るような体制になっているからです。

他のお蔵が仕込みを終了するのを横目に、粛々とこれまで造り続けてきましたが、結構ストレスなんだな、これが(笑)。「早く終わんねぇかなぁ、でも適当にゃぁ造れねぇしなぁ」という葛藤と、この最後の1ヶ月くらい戦い続けてきました(涙)。

気候も暖かくなってくるので、仕込み作業もいろんな場面でやりづらくなってくるんです。これ以上気温が上がってくると高品質な酒造りは無理なんじゃないかというギリギリの線まで引っ張っているっていうのが現状ですね。朝起きて気温が高いと、今日の仕込みも蒸米の温度を下げるのが大変だと、少し憂鬱な気分になったりしてね(涙)。

でも、明日からはそんなこと考えなくていいんだー、いいんだー、いいんだー(やまびこだと思ってください)。朝早い仕事も無いぞー、無いぞー、無いぞー。夜の仕事はブログだけだー、ブログだけだー、ブログだけだー・・・って、駒ヶ岳の頂上から叫びたい気分です(笑)。

これも、各酒蔵ブログにも書かれていることですが、『こしき倒し』っていうのは、今日以降もうお米を蒸すことはないので、『こしき(お米を蒸すための大きなセイロのこと)』を『倒して』片付けてしまうところからついた名前で、仕込み作業の最後の日のことを言います。お酒になるまでには、まだもろみの期間が数週間はあるわけですから、お酒造りの終了ではないんですが、仕込み作業という一番大きな山場を越えたということは、蔵元にとっても、蔵人にとっても非常に安堵できる、意義深い日なわけです。

ということで、今日は我が家でこしき倒しのお祝いをしてくれました。女房殿が1年に1回するかしないかの肉料理を作ってくれました。どこぞでおいしいヒレ肉を買ってきて、ステーキにしてくれましたが、美味かったなぁ。きっといい肉なんだろうと思って食べましたが、よく考えたらめったに食べないから美味しく感じただけなのかも・・・(笑)。

我が家で寝るのもお正月以来です。3人で川の字になって寝るんだと娘もはしゃいでいました。かわいい奴です。久しぶりに娘の寝顔を見ながら、ゆっくりと寝ることにします・・・ゆっくりと寝ることにしたいんですが・・・なぜか今日は酒を造ることから酒を売ることに頭がいきなりシフトしちまったみたいで、せっかく寝る時間があるのに、あれやこれやぐるぐると考えてんです。いつもの時間じゃないと寝られないんですかね(汗)。


□□□ いいから早く寝ろ! □□□
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最後の出麹

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一昨日引き込んだ蒸米が、今日仕上がって『出麹(でこうじ)』となりました。麹を造るための熱い部屋から外の涼しい外気の中へ出して麹の温度を下げ、それ以上状貌が進まないようにするためにそう呼ばれるんです。ついに今期の造りの最終、106回目の出麹です。

長かったようであっという間に最後の出麹を迎えました・・・なんて、生っちょろいもんじゃなかったなぁ。最後の方なんて無意識のうちにというか、夢遊病者の様にというか、フラフラしながら麹造ってましたから、今から考えるとあの出来で良かったのかなぁと思っちまいますが、まあ、神様が何とかしてくれてるでしょう(笑)。

毎年再認識させられるんですが、いい麹を造ろうとすればするほど、必ず作業量は増えるし、気を使う部分も増えるし、体力と気力を消耗する方向に自分を追い立てることになります。ですから、去年よりいい酒を造ろうと思えば、去年よりいい麹を造らなくっちゃならなくて、去年より作業が増えて、去年より疲れるっていう結論になります(涙)。

それでもやる価値があると思うから意地になって仕事するんです。いい結果になることの方が少なくて、徒労に終ることの方が多いんだけど、小さな可能性にかけて少しでもいい酒ができれば、そのほんの少しのステップアップは誰にも分からないかもしれませんが、紙一重の積み重ねが明確な違いとなって現れる時が必ず来るはずです。

今年の麹の出来は、昨年より良かったような気がしています。私は麹を造り始めて13年くらい経ちますが、それでも毎年多少なりとも技術的な進歩を感じることが出来るんですから、麹造りひとつをとっても奥が深いもんですよね。名杜氏さんたちが口を揃えて「毎年が1年生だ」という気持ちも、少しは分かってきたつもりでいます。

ただ、原料米の美山錦の作柄が悪かっただけあって、米の扱いには苦労しましたし、思ったような方向にもっていけなかった部分があるのも事実です。でも、麹の出来が悪いのを、原料米のせいにするという口実というか精神的な逃げ場にすることはできたので、たまにそこに逃げ込んではいじけることはできましたけどね(笑)。

いずれにしても、私1人で酒が造れるはずはありません。常勤の蔵人2人、ビン詰め兼任1人、パート1人、女房1人(笑)といった体制でやってきましたが、人数的にはギリギリです。全員が毎日揃うわけじゃなくって、誰か1人が休むとてんてこ舞いになる苦しい展開でしたが、みんな厳しい作業を良くこなしてくれました。

私と同じように、みんなクタクタになっていると思いますが、その苦労に報いるにも信濃鶴をいいかたちで売っていかなくっちゃなりませんよね。仕込みが終わったとたんに売ることを考え始めてるあたりは、数年前に比べれば精神的に余裕があるのかもしれませんが、体力的には明日1日分しか残っていません(笑)。

今日、夕食を家で食べて会社へ出てくる時に、ガサガサの手にハンドクリームを塗ったんです。麹は素手で触りますから、これまではハンドクリームや怪我をした時の薬なんかも塗らずにきました。これからは気兼ねなく塗れるんだなぁと思うと、麹を造り終わったんだという実感が初めてわいてきましたね・・・。

さあ、明日は仕込みの最後、『こしき倒し』です。朝早い作業もそんなにないから、本当は少しゆっくり寝てられるんですが、最後の朝くらいはいつもより余裕綽々で仕事したいですねぇ。これまで感じる余裕のなかった朝の光の中で、最後の米を蒸し上げましょうか。


□□□ 明日雨じゃぁねぇだろうな(笑) □□□
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DNA鑑定

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最近、日本で起こった事件でこんなのがありました。路上の引ったくりを繰り返していた少年が、あるおばあさんの荷物をいつものようにひったくろうとしたら、そのおばあさんの思わぬ抵抗に合って、何も取らずに逃げたんだと。ところが、その少年はその一件で犯人だと特定されてあえなく御用になりましたとさ・・・。

何で彼が犯人だと分かっちまったかってぇと、おばあさんと取り合いになったかばんに付着していた彼の微量な汗のDNA鑑定で、それが彼のものだと判明したからなんだそうな。すんげー話だよねぇ。汗がちょいと付いていただけで、それが誰の汗か分かっちゃうっていうんだからねぇ。

こんなニュースも流れてました。アメリカで(たぶん)、DNA鑑定を使った親子の判定キットが、開発されたんだか、売り出されたんだかっていう話題。どんなものかは知りませんが、右のセンサーに親の髪の毛とか唾液とかをつけて、左に子供のものをつけて、真ん中のランプがつけば「はい、アンタらめでたく親子でんがな」ってことになるようなイメージでしょうかね(笑)。

DNAでの判定って確率的にしか証明できないみたいですから、「99.9%の確率で親子関係が認められる」ってな表現になるんでしょうけど、まあ、そうなりゃぁ確実に親子だって言えるんでしょうね。でも、99%親子だって言われてもなぁ、降水確率90%っていうのと大して変わりがないような・・・。

今日の話題はここから。実は、日本酒業界でも最近DNA鑑定の話題がでてきてるんですよ。どんな話かってぇと、そのお酒の原料米が何だったのかDNAの分析から分かっちゃうっていうんですよ。それも、そのお酒だけから判定できるっていうんだから、「ウソだろー」ってことになるんですが、どうやら本当らしいんです。

この話のおおもとは、お米のDNA鑑定にあります。有名な新潟県の魚沼産のコシヒカリは、実際に魚沼で作られているお米の何倍もの量が世の中に出回っているみたいですが、そのお米の品種なんて一般の我々には分かりませんから、偽装は簡単なわけです。そこで、お米の品種を判定するためのDNA鑑定っていうのはかなり以前から発達していたみたいなんですよね。

そこで、その技術を応用すると、お酒の原料がどんな米なんだかも判定することができるんだそうです。でも、一番の疑問は、「お酒という液体の中にDNAなんて残ってんのか?」っていうことですが・・・残ってるんだって、これが。どうやら、ホントーにちょっとだけあればいいみたいですね。

類推すれば、焼酎やウィスキーみたいに蒸留してあるお酒にはいくら何でもDNAの残渣みたいなものは残らないだろうから、蒸留酒の原料の判定はできないんじゃないのかなぁ。こりゃぁ私の素人考えですから、真偽のほどは分かりませんけどね。

簡単にまとめると、原料米についてのDNAの情報があれば、そのお酒の原料米がなんなのか鑑定ができるっていうことです。しかし、まだその原料米についてのDNAの解析ができてないものもあるみたいですし、どうやら我が美山錦についてはDNAのパターンが複数あるなんていう話もあるみたいですから、実用になるのはまだ先の話なんでしょうね。

写真は娘と私の手ですが、DNAで鑑定なんかしなくても、この子は自分の子だと思えるんですけどねぇ・・・。でも、よく考えると、親子判別キットなんて女性には必要ないんじゃん。だって、自分のおなかから出てきたんだから、絶対に自分の子だよね。ということは、男のためのちょっと寂しさを感じさせるキットなのかもしれません(笑)。


□□□ 女房との相性がどれくらい悪いか判定するキットは? □□□
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引き込み仕舞い

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ついに、ついに、ついに、ついに・・・仕込の、仕込の、仕込の、仕込の・・・ゴールが、ゴールが、ゴールが、ゴールが・・・見えてきました、見えてきました、見えてきました、見えてきたんです!!!(涙涙涙)。ちゃんとエコーかけて読んでくださいよ(笑)。

今日は、麹の引き込みの最終日だったんです。『引き込み』作業っていうのは、麹を造るための部屋に蒸米を運び込んで、適温になるまで冷まして、麹の種をまいて、布にくるんでまとめ上げるまでの仕事のことです。写真はまとめ上げられた蒸米の図です。この中に約100キロの蒸米が入っています。

1日目に引き込んで、2日目に小分けにして棚に盛り込んで、3日目に完成っていう流れですから、まだまだ出来上がったわけじゃないんですけど、この引き込み作業は結構重労働なんです。更に、我が社のように小さい蔵では様々ある仕事は大抵一人でこなさなくっちゃなりませんから余計に大変なわけで、その作業が終わったとなると、後はもう転がり落ちるように仕込の最終日を待つだけになります。

ですから、「麹を全て造り終わりました!」っていう日よりも、私は今日の方が気分的にうれしいんですよね。後はこのままいけば最後の麹はできるでしょうが、こういう時に限って何か起きますから、気を抜かずにいかねば・・・。

今期の造りの総引き込み回数は106回でした。つまり106回麹を造ったわけで、自分のことながら、よくも飽きずに同じ作業を繰り返したもんです(笑)。昨年の10月29日に第1回目を引き込んでから、4月2日までのみっちり5ヶ月間は途切れることなく麹を造り続けてきました。引き込みは毎日なくても、常にいずれかの状態の麹の面倒を見ていたってぇことです。

一旦作り始めちまうと、完成までの2昼夜はいつでもその麹のことを気にかけていなければなりません。かつ、1、2、3日目の麹が同時進行していることが多いわけで、あれもこれも一緒くたにならないように頭の中を整理しておくのもひと苦労です。

1回の製造サイクルがもっと長ければ、例えば1週間かかるというようなことになれば、各生育過程での作業に要求される迅速性もそれなりに余裕のあるものになると考えられますけど、2日間で出来上がっちゃうとなると、その時々の状況に応じて瞬時に対応していかないと、後々まで影響を引きずってしまうんです。そこが、麹造りが大変なひとつの理由じゃないですかね。何せ昼夜を問いませんからねぇ(涙)。

それにしても、近年に増して今年は自分の体力の衰えをヒシヒシと感じました(汗)。今こうして、まるで元気に記事を書いているように見せかけてますが、実はかなりきてるんですよ(笑)。最後まで体力がもたなかったっていうのが、今年の率直な感想です。

例年だと、麹造りも最後になると少し名残惜しくて、「もう数回なら造ってもいいな」なんて思うんですが、今年はそんなこととんでもなくて、早く体を休めてやりたいと切に願ってるんです。来期は蔵人を増やさないと、チト苦しいかもしれないなぁ。そのためにも信濃鶴をもっと売って、売上げを伸ばさなくっちゃ!


□□□ 今週の土曜日がコシキ倒し(最終仕込み)です! □□□
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サモロスト(最終回)

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何が何だか分からなかった『サモロスト』シリーズ完結です(笑)。「このシリーズ面白くないから、早く終わりにしてよ!」と女房からもダメ出しを喰らいました(涙)。こんなつまらん記事を6回も書き続けたのにお付き合いくださった皆様方、本当にありがとうございました。ブログランキングの順位が変わらなかったのには驚きましたが、皆さん記事なんか読み飛ばして、応援クリックだけはしてくれてたんでしょうねぇ(笑)。

思えば、ゲームの紹介だけじゃぁつまんないから、「こんなのがタダなんだよ!スゴイやねぇ」ってくらいのことを書こうとおまけ記事にしたのに、なぜか知らぬうちに、よそでは聞いたこともないような信濃鶴の販売戦略みたいになっちまって・・・読みづらかったでしょう。ゴメンなさいね(汗)。

ただ、そういったことを見据えておくのとそうでないのとでは、将来のどこかの分岐点での意思決定に違いが出てくるかもしれないとは思っています。ですから、その時のためにも自分が今やっていることを、時代に合っていようが合っていまいが多角的にとらえておくことは大切でしょう。

昨今のニュースを見れば、経済成長なんてあまり実感のない言葉になりつつあるような気さえします。原油にしても、食糧にしても、鉄鋼にしても日本にはどうしようもできない物資を牛耳られてしまったら一体どーすりゃぁいいんでしょう。輪をかけるように環境問題も身近に迫っていますよね。人心の荒廃もここまでかと思われるような事件も頻発してるじゃないですか。

そういう世界でどういう生き方が必要なのか、どういう商いが生き残っていけるのか、今のこの閉塞感を打破する鍵はあるのか、新しい豊かさを生み出す新しい仕組みなんてあるのか・・・やってみなくっちゃ分かんないっていうのが結論です(笑)。ひと言まとめるとすれば、今回取り上げたような思想の根本にあるのは、『利己』より『利他』の精神ということだろうと思ってるんですけどね・・・。

まあ、そういうとらえ方も出来るよっていうだけで、「お前、あんな突拍子もないことばかり考えてんのか?」と問われれば、「いや、私は普通の一企業家でありたいです」と答えるでしょう(笑)。『普通の会社』の『普通の専務』なんですから、他の人とそんなに違うわきゃないんです。でも、『酒造株式会社』の『専務取締役杜氏』になると、少しひねくれちまうのかなぁ(笑)。

写真はサモロストの最終面です。この小人の大活躍で、彼の星は他の星との衝突を避けることができたんです。私はそんなに大活躍はできませんが、この地元を守るくらいの働きはしたいものです。


□□□ ようやく終わった!!! □□□
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サモロスト(おまけ5)

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おお!気が付けばもう4月じゃぁないですか!昨年の11月に蔵に入ってからというもの、ほとんど無意識のうちに春を迎えようとしていますが(汗)、既に2008年の4分の1が過ぎてしまったとは、正に『光陰矢のごとし』ですねぇ・・・。

いつまでも『サモロスト』シリーズなんか書いてないで、春らしく新しい話題にしなくちゃなりませんね。そんなことを意識したわけじゃぁないんですが、今日はこれまでのこのシリーズの延長線っていうことで、最近ちょっと流行の言葉を紹介しましょうか。『ソーシャルベンチャー』っていうんですが、ご存知ですか?

このシリーズのテーマは「タダを商う」ってなことになるのかもしれませんが(笑)、「あまり目先の利益に固執しない商売」くらいに考えてみましょう。その極端な例はNPO(非営利団体)っていうことになるのかもしれません。営利を目的にせずに社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体って言えばいいでしょうかね。様々な社会活動を行っていく上で、社会的に認知された法人格を持っていないといろいろやりづらいっていうんで、俗にいうNPO法が施行され、ボランティア団体などの活動の幅を広げていますよね。

でも、そりゃ全くの非営利であって、ボランティアであって、究極のタダなんですよね(笑)。いくら長生社のようにちっこい企業でも、「うちはNPOです!」とまでは開き直れないわけですよ(汗)。しかし、扱っているのが日本文化の最たるものですから、文化の継承を目的としたNPOでも全然構わないんですよ。利益さえ追求しなければね。

そこで、ソーシャルベンチャー(社会起業家)の登場です。これは医療、福祉、教育、環境、文化など、『公共性の高い社会サービス』を『事業』としておこなう人達のことを指しています。『ソーシャル』というボランティア的な響きを持った言葉と、『ベンチャー』というビジネスライクなそれがくっついた、少しちぐはぐな造語ですよね。

つまり、完全なボランティア団体でもないし、完全な利潤追求型の企業でもない、その中間に位置する人たちっていうイメージでしょうか。彼らは『社会問題の解決』を『ビジネス的なアプローチ』で成そうとするわけです。当然、そこから多少の利益を生み出しても全く構わないわけです。

これまでにも公共性の高い社会サービスを民間委託する例は多くありますが、結局は採算性が重視されて、たとえそこに需要があったとしても儲からない市場としてあまり積極的に取り組まれていないような現状を、ひとつのビジネスチャンスにしようと考えるのかもしれません。新たな発想をもって、公共サービスに変わる新たな仕組みを生み出すことができれば、十分に食っていけるようになるんじゃないんですかね。

いいですか、これをまた強引に信濃鶴に当てはめるわけです(笑)。酒造りが公共性の高い社会サービスか?っていうと、多少疑問の余地があるわけですが(汗)、『地域に根ざした日本文化の提供と伝承』くらいに考えればどーですかね。地酒をこの地域の公共の財産だととらえて、このままだと困難になっていってしまう日本酒文化の継承をひとつの社会問題とこじつければ、まあなんとか・・・なりませんかね(笑)。

私はしばらく前までは、「造り酒屋はNPOだ」なんて多少悲観して言ってたんですが、今の私の感度ではNPOよりはソーシャルベンチャーっていう方がしっくりきます。現在の信濃鶴に関しては、全く新しい日本酒を作り出すつもりでやってきていますから、よけいに『起業家』っていうニュアンスが合っているような気がするのかもしれません。

この社会起業家っていう言葉がもう少し市民権を得たらこっちを使いましょうかね・・・あまり悲観的でないようにね(汗)。以上、経営者としての私の戦略の一端をご紹介しました・・・うそうそ(笑笑笑)。


□□□ 万年2位でございます □□□
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