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専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

いただき物(番外編)

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数日前に、最近ありがたくいただいたいろんな贈り物を『いただき物』っていう記事で紹介させてもらったところ、それに便乗するかのようにある男からビーチタオルが送られてきました。それも、矢沢の永ちゃんのカッチョいいヤツです。どっかの引き出物についてきたのと違うんだから高いだろうに・・・困りましたねぇ(汗)。

それというのも、その前の『脱水症状』っていう記事で、「麹ムロで仕事するのに汗をかくので、バスタオル1枚じゃ足りません」なんていうこと書いたもんだから、「この永ちゃんタオルで拭いてくれ!」っていう趣旨らしいです。「あくまでも、シャレで送ります」なんて手紙には書いてありました(笑)。

この『ある男』っていうのは、茨城県のつくば市で酒を造っている同業の蔵元さんなんです。ここ数年、いろんな所で話をする機会があって、どういうわけだか気が合うので、いい友達付き合いをさせてもらってます。このブログもよく読んでくれているようです。

私たちの業界も、県内の蔵元同士の付き合いっていうのはよくあって、皆さんの顔もよく分かるんですが、なかなか県外の蔵元さんとのつながりっていうのはないものなんです。県域を越えた集まりなんかに出ても、ほとんど知らない人ばかりっていう感じです。

幸か不幸か、私はこの9月まで長野県の酒造組合の青年部会にあたる会の会長を務めさせてもらってましたから、役職上全国単位の青年部会の会合や、県外の蔵元の集まりに出席して、いい経験をさせてもらいました。そんな中で、彼も茨城県の同様の青年部会の会長だったので、一緒になる機会が多かったんです。

ともすれば敵対関係になってしまいそうな同業他社ですが、そこは古い歴史のある業界ですから、穏やかなというか、気にかけないというか、のほほんとしたというか、そんな関係です。機会があればお互いの蔵を見せ合い、情報交換も包み隠しがありません。そう言った意味では、気の置けない友人が作りやすい業界かもしれませんね。

私がいつも羨ましいと思うのは、東京農業大学の醸造学科の卒業生諸氏です。蔵元のご子息が多く、卒業生も多くが酒造業界関係へ就職しているようです。ですから、彼らの横のつながりっていうのは物凄いものがあって、商売をしていく上でも有利なことが多いんじゃないですかね。農大卒業生でない私は、そんなコネもなく苦労してますが、その私にとって貴重な県外の友人です。

そんな経緯で彼とは知り合いになれたわけですが、永ちゃんのファンだとは知りませんでしたねぇ。これで私に矢沢永吉気分で麹を造れっていうことなんでしょうか。そりゃぁロックな麹になりまっせぇ。もろみもよく発酵することでしょう(笑)。

麹ムロでこのタオルを羽織って、麹菌を観客に見立てて、永ちゃんもどきの渋面で歌っちゃうよ、「吹ぅけぇばぁぁぁ飛ぶよぉなぁぁぁもやしの粉にぃぃぃ・・・」って(笑)。

》》》》》》》》》》 【銘酒『霧筑波』のホームページ】


□□□ 吟醸の麹を造る時に使おうかな □□□
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