専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

株主総会

ちょっと昨日の続きの『泡無し酵母』の話はお休みにして、何とも面白くはないでしょうが、長生社の『株主総会』のお話です。今日がその日だったので、見て見ぬふりをして通り過ぎるわけにもいきません(笑)。記事にしてご報告しましょう。お恥ずかしい限りなので、中身には触れませんけどね・・・(汗)。

年に1回の株主総会は、会社にとってはとても大切な行事なわけです。株主の皆さんに前期の業界動向や長生社の取り組みを説明し、決算報告書にある財務諸表をご覧いただき、前期の利益の内容とその配分についてご理解を得なくてはなりません。いくら小さな会社でも、一応株式会社である限り、法的にも必要な手続きですね。

年に1回会社の総決算をすることは、やはり大切なことだと思います。日々の業務は長年の慣例による『これまで通り』っていうような勘定で対応しているわけですが、その蓄積による年間を通しての総括をしてみないと、そのさじ加減が正しいのかどうかも分かりませんし、時代の流れに沿った修正をすることもできなくなります。

大きな会社なんかは、毎月決算の仕組みができていて、月初めには必ず決算報告書があがってくるなんて、一部上場企業の友人は言ってましたね。我が社なんか決算時の在庫調べだって何日もかかっちゃうんだから、とてもじゃないけどそんなことできそうもありません。けど、それほど会社の利益体質を把握しておくことは大切だっていう事なんでしょう。

長生社に関して言えば、すずめの涙ほどの利益ですが、銀行も金を貸してくれているし、収益性も多少向上してきているっていうところですかね。全国金賞受賞やこのブログ(汗)による話題作りのおかげで信濃鶴の評判も少しづつですが上がってきていますし、これまで地元一辺倒だった販路も広がりつつあります・・・うーん、こりゃいいことばっかりに聞こえますが、内実はやっぱり苦しいんですよね(イカンイカン禁句禁句)。

そんなこんなを株主の皆さんに報告するわけですが・・・いるんだな・・・天敵が・・・株主の中に・・・そりゃacbさんですよ(笑笑笑)。一番質問は頂くし、鋭いところを見ておられるのでキツイ意見も出てきます。毎日ブログ読まれちゃってますからね、こっちの行動も筒抜けでやりづれぇんだな、これが(涙)。

でも、そういう意見ってとても大切でありがたいと思えるんです。その意見にこちらも反論するし、反論している中でやっぱり努力不足だなって思える部分も出てくるし、気づかされることもあります。駒ヶ根では優良企業の社長さんだし、信濃鶴の応援団でもあるわけですから、決して後ろ向きな意見じゃありません。

私としてはとても参考にさせてもらっているacbさんのブログを見ながら、会社での人材育成のやり方なんかを盗ませてもらって、来年はもっといい決算報告ができるようにしたいですね。懇親会ではお酌をしながら「いーまーにーみーとーれーよー!」と(心の中で)言っときました(笑)。

》》》》》》》》》》 【acbさんのブログ】


□□□ 業績が好転するのはいつ? □□□
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泡無し酵母(つづき)

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お酒を造ってくれる酵母菌にはたくさんの種類がありますが、ひとつの分類の仕方として、増殖や発酵の過程において泡を形成するものと、泡の出ないものがあるというお話を昨日しました。昨日の記事に貼り付けてある写真は、『泡無し酵母』の『酒母』での様子でしたが、今日の写真は『もろみ』での様子です。

毎度うまく撮影できてなくて申し訳ないんですけど、こちらの写真では『もろみ』の表面に少し泡が立っているのがお分かりいただけますか?『酒母』ほど泡が立っていませんが、それでも全く泡が出ないわけじゃぁないんです。泡の出ている期間なんて初期の1週間程度ですが、こんなの全く出てないと言ってもいいくらいのものなんですよ。

昨日のコメントにもいただきましたが、「これが『泡無し酵母』なら、んじゃ『泡有り酵母』だったらいったいどーなっちゃうの?」ってぇ話になりますわな。どうなると思いますか?タンクからあふれちゃうほど泡が出るんでしょうか?答えは・・・その通り。ほっときゃあふれちゃうんですよ、本当に(笑)。

私が蔵に入った20年ほど前には、我が社も旧来の『泡有り酵母』を使っていました。通常、タンクの中には、タンク総量の7割分くらいのもろみを入れて発酵させます。余裕は3割分あるわけですが、泡が最高に出る時期にはそんなのじゃ全然間に合わなくて、『泡傘(あわがさ)』という、タンクのふちをかさ上げするための補助器具を付けて、更にその上に『泡消し機』という泡を消すための機械を付けてました。

『泡消し機』はモーターで金属製のホウキのような物を回して、泡をかき消していくような機械でしたが、数日間は24時間回りっぱなしで動いてました。その昔には蔵人が一晩中寝ずの番をして、泡を消していたといいます。ご苦労なこってす。そして、泡が低くなった後は、使った『泡傘』なんかを洗うんですが、もろみの泡が乾いてこびりついちゃって、洗うのにとても苦労したのを覚えてます。

ですから、もし泡が立たなかったらスゲー楽なわけですよ。それに同じタンクで仕込めるもろみの量も増やすことが出来るので、経済的に仕込み計画を立てることもできるわけです。杜氏さんの中には新しく開発された『泡無し酵母』を使うことに抵抗のある方もいたでしょうが、我が社では徐々に泡無しの方向になっていきました。今では、ほとんどが『泡無し酵母』になっています。

昨日も書きましたが、もろみの健康状態を把握するのに、目に見える泡の様子っていうのは、非常に的確なバロメータになるわけです。昔から泡の状態を見て、そのもろみの発酵の具合を判断していた杜氏さんたちにとっては、泡が立たなくなったんじゃ安心感がないんじゃないですかね。泡無しを嫌う杜氏さんもたくさんいらっしゃいますよ。

それじゃぁ、『泡有り酵母』と『泡無し酵母』はどこが違うんでしょうか。味も違うんでしょうか。その辺はまた明日。


□□□ 結局同じネタで引っ張るなぁ(笑) □□□
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泡無し酵母

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さて、蔵の中の話題も書いていきましょうかね。久しぶりのウンチク話をしようと思いますが、この手の話はどの程度の内容まで書けばいいのか、いつも手加減が難しゅうございますな。あんまり専門的な事書いたってつまんなくなっちゃうし、私の勉強不足のボロも出ちゃいますしね(汗)。

ウソは書けませんから、正しい情報をお伝えするように努力しなくっちゃなりませんね。ある程度の情報は必要でしょうけど、皆さんが飲んだ時に周りの人にちょっと披露できるくらいの内容を目安にするってぇのはどうですかね(笑)。

上の写真は毎度見にくい写真で申し訳ないんですが、お酒のもろみの発酵の出発点となる『酒母(しゅぼ)』のものです。仕込んで1週間くらい経ったところで、ぶくぶくと大きな泡が形成されています。この『酒母』に蒸米と麹と水を段階的に加えて、お酒の『もろみ』になります。その『もろみ』が20~30日くらいかけて発酵して、それを搾るとお酒ができるというわけです。

簡単に言っちゃえば、『酒母』っていうのは酵母菌の塊りなわけです。『もろみ』だって酵母菌が無数に繁殖しているわけですが、その段階では生成されるお酒の味が最重要課題ですから、いかに美味しい味にするかを目標にして酵母菌の増殖が図られます。

ところが、『酒母』の段階では、味は二の次なわけです。とにかく元気な酵母菌をたくさん増やして、次の『もろみ』の仕込みに備えるわけです。どの様な増殖のさせ方があるのかはまたの機会に譲りますが、先人の創意工夫によって編み出された方法で健康な酵母の菌体数を増やす作業がこの『酒母』の工程なんです。

ちょっと話がそれましたが、今日の話はこの写真にもある酵母菌が作る泡の話です。『酒母』や『もろみ』の工程で、酵母菌が増殖してくると表面に泡が立ってくるんです。正に「コイツは生き物なんだなぁ」と実感させる様相を呈するわけで、常にブクブクと生生流転を繰り返すので見ていて飽きませんね。

その時々の増殖の段階で、小さな泡、大きな泡、ピカピカした泡、粘ったような泡、いろいろな表情を見せてくれます。私たちはこの泡の状態を見て『酒母』や『もろみ』の健康診断をするんです。熟練の杜氏さんなんかは一発でいろいろと分かっちゃうんでしょうが、私なんかは「正常からは外れてないな」っていう程度の判断です、ハイ(汗)。

面白いことに、我々が使用する酵母には泡の立つものと立たないものがあるんです。一体どういう違いなんでしょうか。自然界から分離されて、古くから使われている酵母菌はほとんどが泡の出るタイプです。それに対して、泡が立たない、あるいは少ない酵母菌を『泡無し酵母』と言います。

ちなみに上の写真の酒母で使われている酵母菌はどちらのタイプだと思いますか?かなり泡が立ってるでしょう?でもね、これは泡無し酵母なんだな、これが・・・話の続きはまた明日にしましょうか。


□□□ どっちの酵母も美味しいよ □□□
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千秋楽(おまけ)

昨日の記事で、外国人力士について少し書きましたが、彼らについて私がいつも驚きの眼差しで感心していることがあるんです。こんな機会でないと書かずに終ってしまうことだと思うので、ちょっと書いてみます。また、蔵内ブログになりませんが、そのうち気が乗ってきたら嫌でもその手の記事は書きますから、お許しくださいね(汗)。

それはね、彼らの日本語が実に流暢だっていう事なんです。いつ頃から日本に来て、修行の期間が何年間くらいあったのかは知りませんが、彼らは日本人が日常使うネイティブに近い日本語をしゃべるじゃないですか。自分の気持ちを表現するための、微妙なイントネーションだってモノにしているように思えます。

日本語学校なんて行ってるわきゃないんです(たぶん)。それに、日本語学校で教われば、語彙の多さとか文法の正確さはもっと上になるのかもしれませんが、あの流暢さ、あの親近感、あの日本人らしさは学べないと思うんです。

それじゃ、彼らはどこでその日本語感みたいなものを獲得したのかと考えると、そりゃ間違いなく稽古じゃないでしょうか。あるいは、それに付随している兄弟子たちとの厳しい上下関係の規律を守っていく中でのことだと推測しますけど、どーでしょうかね。

昔聞いた話では、相撲部屋の稽古や戒律は非常に厳しく日本的で、とても外国人が辛抱できるものではないなんて言ってました。今では日本人の方が辛抱できなくなっちゃったのか、昔ほど厳しくなくなってきたのか、外国人力士に根性がついてきたのか、日本人以外の力士はいくらでもいますけどね。

必死だと思うんですよ。来日した当初はほとんどしゃべれないわけだから、稽古を始めたって何を言われているのか分からない、何を怒られているのか分からない、どう対処すればいいのか分からない。例の暴行事件なんかは問題外ですが、死にそうなほど苦しい稽古を乗り切って、兄弟子達に「バカヤロー!」と怒鳴られているうちに、必死に自分の中に染み込んでいったものじゃないかなぁ。

テレビのインタビューで通訳をつけてる力士なんていませんよ。多くを語っているわけじゃないんだけど、間違いなく彼らは自分の日本語をしゃべっています。それを聞くたびに、「こいつ頑張ったんだろうな」と思っちまうんです。

実は、私にも似た経験があるんです(?)。これも昨日の話の続きですが、私が杜氏役をやる前には、我が社には新潟から数人ずつ杜氏や蔵人が来ていました。杜氏は長年長生社に来てくれていたのでそれほどでもなかったのですが、もうひとりの年老いた蔵人Nさんは、バリバリの新潟弁だったんです。2人がしゃべっていると、言っている事の半分は分かりませんでした(笑)。

まだ蔵に入って年数の浅い私は、教わることが多く、しょっちゅうミスって怒られていました。ところが、Nさんに何か言われても、何言われてるんだか分かんないんだな、これが(涙)。特に忙しい作業中に、緊急の要件を「オメ、それを◆÷△●×□しろや!!!」なんて言われた日にゃぁどーしていいか分からずに、真っ白になってその場に固まっていましたよ(汗)。

何年か経つうちに、私も必死で喰らいついていたので、だんだんと言っていることが理解できるようになりました。その頃には「よーやく、オメも使えるようになってきたな」と言われてうれしかったもんです。どーですか、外国人力士の日本語と同じく、重みのある話じゃぁないですか(笑笑笑)。


□□□ 今じゃホレ、結構新潟弁わがんだよ □□□
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千秋楽

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今日は九州場所の千秋楽でしたね。私は、最も好きなスポーツと聞かれれば、もしかしたら『相撲』かもしんないですね。国酒を造ってるから国技の相撲に合わせてるわけじゃなくて、小さい頃から相撲中継を見るのが好きでした。今は中継のある時間帯はまだ仕事があるのでテレビを見るわけにはいきませんが、余裕さえあれば見たいもんです。

横綱朝青龍の出場停止問題や、稽古中の力士の暴行問題など、これまでにない大きな問題が噴出している角界ですが、何とかこれを機にしっかりとふんどしを締め直して、立派に仕切り直して欲しいと心から願っている一ファンです。今場所は白鵬がひとり横綱で頑張ってくれました。優勝おめでとうございます。

また、国際化の時代ですから、私も外国人力士を特別視するわけではありませんし、相撲に命をかけている外国人力士を当然応援していますが、横綱は2人ともモンゴル出身ですし、上位力士の3分の1くらいは外国人力士になっちゃってるのには、少し寂しさを感じちゃいますね。日本人横綱が欲しいところですが、候補者はいないなぁ・・・。

昔、新潟から蔵に出稼ぎに来ていた杜氏たちも相撲は大好きでした。毎日毎日同じ仕事の繰り返しが続く蔵の生活にあって、相撲中継は数少ない楽しみのひとつだったようです。少しでも多くの番付を見たいもんだから、場所が始まると夕方の仕事の上がりが少し早くなったものでした(笑)。

あの頃の夜の作業の時間割を紹介すると、5時に一旦仕事を上がって、5時半頃から一杯やりながらの夕飯になります。1時間ほどで夕飯が終ると、みんなで麹ムロへ入って最後の手入れです。それが終ると後は仕事はないので、杜氏さんから順番にお風呂へ入って、1日が終わりだったんです。ちなみに、私は一番最後でした。

ところが、相撲中継のある期間は、5時に仕事を終えたと同時に食堂へ飛んでいってテレビのスイッチを入れて、晩酌をやりながら中継に見入ります。6時前の最後の横綱の仕切りの頃にはお酒も程よく回ってきて、声援にも熱が入るわけですよ。自分じゃ出来もしないくせに、一端の相撲解説者になってましたね(笑)。

普段はひとり1合に決められていた晩酌も、いい取り組みがあったりなんかすると、杜氏からのお許しが出て、もう1本飲むことができました。千秋楽なんかは、今場所の総括になりますから、更にもう1本のお許しが出たもんです。ああでもないこうでもないと話をして、麹の手入れなんてそっちのけでしたよ(笑)。

蔵の仕事は大変でしたが、それはそれで泊まり込みの酒造り生活も楽しかったなぁ。お年寄りの蔵人しか私は知りませんが、「昔はなぁ・・・」という話も夜な夜な聞かせてもらったもんです。今後、みんなで蔵に泊まって酒を造るような状況が再び来るとも思えませんが、その時代の最後を知る人間としては、あのレトロな楽しさを伝えていきたい気持ちもどこかであるんです。

蔵で昔から使っている、かなりレトロなテレビで千秋楽を見ながら、ひとりでいろいろと思い出した1日でした。

》》》》》》》》》》 【日本相撲協会公式サイト】


□□□ 娘のお気に入りは琴光喜 □□□
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新企画

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蔵の仕事が始まってひと月近く経っているのに、何か蔵内の話題が少ないですねぇ・・・(汗)。こりゃ、私がブログを書いている時くらい酒造りから遠ざかりたいと思っている証なのか、酒造りが始まったばっかりで今年の造りに対して自分の感覚がシックリ来ていないから何となく書きづらいのか、このブログ本来の使命をもう忘れて自分の書きたいことだけブチかましちゃってるのか・・・きっと全部ですね(笑)。

そんじゃ、もう一度このブログの使命を思い出して、らしい話題も書かなくっちゃね。もう信濃鶴を扱ってくれている駒ヶ根の酒販店さんの店頭で見かけた方もいらっしゃるかもしれませんが、長生社にしては珍しくこの年末に新企画が立ち上がっていますから、頃合いもありますんで、そのご案内をしたいと思います。

さて、どんな企画かって言うと、『搾りたてを飲んじゃおう企画』とでも言えばいいでしょうかね。店頭で予約をしていただいたお客様に、今年の新酒を搾った直後にお届けしようという企画です。実はこの手の商品はいろんな蔵でやっていますから、これと言って目新しいもんじゃありません。

『朝搾り』などというネーミングでやっていらっしゃるお蔵さんが多いと思います(もしかすると登録商標になっているかもしれません)。朝搾ったお酒をその日のうちにお届けしますなんていうコンセプトでしょうかね。しかし、お酒の出荷管理は酒税法のからみもあって、そう勝手なことができるわけではないんです。

これまでは、1本のもろみを全て搾り終わって、そのもろみからどれくらいのお酒と酒粕が生成されたかをきっちりと測定する『検定』と呼ばれる作業をしてからでないと、製品にすることができませんでした。ところが数年前の規制緩和が盛んな時期にその辺も緩和されて、お酒の量をみなして『検定』することで、もろみを搾り終わる前でも製品にすることができるようになったんです。

今回のこの企画に関しては、そこまでの搾りたてではありませんが、搾ってからなるべく日が経たないうちにお届けできるようにする予定でいます。これまでも信濃鶴には『しぼりたて生原酒』という商品があります。中身は基本的に同じになりますが、わざわざご予約いただくんですから『しぼりたて生原酒』をホントのしぼりたて状態でお届けできるように計画中です。

お酒は搾った直後には、酵母の発酵によって生成された炭酸ガスがお酒の中に微量に残っていて、少しピリピリするんです。このピリピリ感は日が経つに従って消えていきますから、それを感じていただければ面白いかなと思っています。ビールを注いだ時にあんなに泡立つのは、その炭酸ガスがたくさん封じ込められているからなんですよ。

この企画の言い出しっぺは、駒ヶ根の地元のスーパーマルトシさんです。お酒を搾る日をこちらからマルトシさんへお知らせして、ご予約のお客様には全て電話で連絡を入れるという手のかけようで、年末の信濃鶴の拡販を狙っておられるみたいです。他の酒販店さんもこの企画に相乗りしてもらって構わないと、太っ腹な事をおっしゃっていただいたので、地元の酒販店さんには全てご案内しています。

12月20日頃の発売を予定していますが、搾りたてを速攻で飲むも良し、年末年始用のお酒にするも良しだと思います。予約分を先行して特別にビン詰めしますから、皆さんも予約して下さいね。でも、あんまりたくさん注文が来ると、ビン詰めが間に合うかな(汗)。


□□□ いろんな企画が舞い込むなぁ □□□
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快気祝い

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はい、今日はたっぷり飲んじゃいましたから、まともに記事は書けまへん。スイマセン。でも、記事は短い方が読むのも楽でいいかもしれませんね。そんなことは分かっちゃいるんですが、こうなると短く書く事の方が難しくなってます、ハイ(汗)。

今日は勤労感謝の日なんだから、なるべく早く仕事をあがろうと蔵の連中と話して、仕事はいつもより早く終ったんです。ところが、ふと気が付くと、今日は夜の仕事もないし、明日はいつもより仕込み作業が楽じゃぁないですか。『あばら骨が折れたかもしれない事件』があったので、ここ1週間ほど禁酒状態が続いていました(笑)。

こりゃぁ飲みに出るしかないぞ。いつもスタンバイ状態の飲み友達Iさんにメールを入れておきます。ただし、女房に知られると、「まだ怪我した所が痛いんだから、絶対に飲んじゃダメよ!」と言われるに決まってます。もし飲みに出ても、その事は黙ってなくっちゃと心に決めてました、が・・・。

家でい夕食を食べて、会社へ戻ろうとした矢先の、とてもタイミングの悪い時にIさんから電話。女房は目の前にいます。

I「突然メールくれて、今日はヒマなの?そんじゃ、飲みに行こうよ」
私「えっ何、そんな急なこと言われてもなぁ、ちょっと怪我もしてるし・・・」
I「何言ってんだよ、お前がメールくれたんじゃないか」
私「いや、困るなぁ、今日はそんなに飲みたい気分じゃないんだよなぁ・・・」
I「何だ何だぁ、話が違うじゃないか」
私「エーッ!そんなに言うんならしょうがないなぁ、ちょっとだけ付き合うよ」
I「バカ、付き合うのは俺だってぇの」
私「ハイハイ、そんじゃ『ぶんぶん』に11時ね。しょうがねぇなぁ」
I「お前、もう酔ってんのか?」
私「そこまで頼み込まれたんじゃしょうがないよ。ガマンして行くよ」
I「何か話が噛み合わねぇなぁ」
私「ホント、Iさんには困らせられることばっかだな。しょうがない人だ」
I「しょうがないのは、お前だよ!」

全て私が被害者で、それでもどうしてもよんどころない状況のために、しょうがないから飲みに付き合った・・・そんな風に女房は思ってくれた・・・かなぁ(汗)。

とにかく、飲んできました。場所は冬の私のお決まり居酒屋の『ぶんぶん』。飲み始めたら、お隣りの、これも私の行き付け中の行き付けの『越百』のえっちゃんとみきちゃんもやって来て、結構な酒盛りになってしまいました(汗)。

こんなに飲んじまって、わき腹の痛みが明日の朝どうなっているか気になるところですが、ようやくこれで造りの全てが正常に動き出したってぇところですかね(汗)。でも、このブログ読んだら女房に全部ばれちゃうんじゃん(笑)。


□□□ 明日の朝飲むコカコーラだけは買ってきました □□□
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いい夫婦

昨日、11月22日は『いい夫婦の日』だったんですね。『1122』で『いい夫婦』と読ませる語呂合わせから来ているみたいですが、今日の分のブログを書こうとして、ふと日付に目がいって気が付きました。どこかのブログにも記事にしてあったので、頭に残っていたんでしょう。一体いつ頃から誰が制定したんでしょうねぇ。

あるホームページに、「ゆとりある生活や生きていくことの意味を、夫婦という単位から見つめようと生まれた、二人がお互いを尊重し感謝し合う夫婦の記念日」なんて説明されてました。うーん、何にも感謝しないで終っちまった・・・(笑)。

突然、夫婦でお互いに感謝しろと言われると、ちょっと戸惑いますよね。いや、感謝しなくちゃいけないことがたくさんあることはもちろん分かっちゃいますけど、毎日が極当たり前に淡々と過ぎていっているわけですから、いざとなると何と切り出していいものやら・・・。それだけ平和で幸せだっていう事なんでしょうかね。

大学時代からの付き合いですから、もう人生の半分以上一緒にいることになりますかね。学生時代の記憶を共有してますから、一般的な夫婦の間柄よりはお友達感覚が強いかもしれません。あの頃の初々しかった面影はどこへやら、今じゃ漬物臭い田舎のおばさんになってますなぁ。ま、それでいいんですけどね。

結婚して、まさか蔵で働かされるとは思ってもいなかったでしょう。1日中ではありませんが、造りの間は蔵で手伝ってくれています。蔵で生活している私から見て、冬の間の彼女の重要な仕事がいくつかあります。

一番酒造りに密着している仕事は、もろみや搾った後のお酒の分析ですかね。アルコール、日本酒度、酸度なんかを毎日分析してくれます。こういう仕事は体力がいるわけではありませんし、繊細な作業が要求されるので女性向きです。たまに分析機器を壊すと、私にガツンと怒られるのでしょげてますけど(笑)。

もうひとつは美味しい食事を作ること。これは結構合格点ですね。別にこれと言って特別な料理なんか作っちゃくれません。一流シェフの腕前でもありません。「これ私が考えたの」っていう料理は大体ハズレです。けど、一生懸命に作るんだな、これが。だから美味しい。家で食べるのは夕食だけですが、今日の料理は何なのか毎晩楽しみですね。

私からすると大したことじゃないのに彼女が最も嫌がる仕事(?)が、寝ている私を起こすことみたいです。家に帰って夕食を食べて時間がある時には、少しでも睡眠時間を取ろうとコタツでうたた寝をします。夜の仕事までに帰らなくっちゃならない時には、なんとか間に合うように起こそうとするらしいんですが、一旦寝ちゃうと、なかなか私は起きないらしい・・・(汗)。

そう言えば、学生時代も講義の時間に間に合うように、毎朝電話くれたっけなぁ。一度起こしたのにあまりに遅れるからもう一度電話したら、まだ寝てたなんてぇこともあったっけ。あの頃から私を起こすのは彼女の重要な仕事だったんですね。今じゃ起こし方がぞんざいなので、もうちょっと優しくして欲しいです(笑)。

我が家は他の皆さんと同様、いい夫婦だと思いますよ。ええ、そうですとも。そうに違いありません。そう思わなくっちゃやってられな・・・いやいやいやいや、本心本心本心本心、あわてないあわてないあわてないあわてない、ヤバイヤバイヤバイヤバイ、怒られる怒られる怒られる怒られる・・・ま、まあ、何て言うか、普通の夫婦だと思うんですけどね(笑)。


□□□ いつもありがとう □□□
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冬ブログ

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今日も蔵の夜の仕事が終わり、日付も変わって、さてブログでも書くかということになります。昨年はブログを書き始めたばかりで、いろいろと酒造りに関する話題を記事にしなくっちゃと思って頑張ってました。今年も皆さんが興味を持ちそうな蔵の話題はアップしていきますが、何と言えばいいか、私の気持ち的に昨年と違う部分があるような気がしているんです。

ひとことで言っちゃうと、ブログが息抜きになっているって言えばいいかなぁ。いや、やっぱり眠い目をこすって記事を書くのはしんどいですよ。でも、1日の中で、酒造りに関すること以外の事をやっているのは、『食う』、『寝る』、『ブログ書く』だけだもんねぇ(笑)。

ですから、正直を言うと、そういう気分の時にブログの記事に酒造りに関することを書いちゃうと、1日中酒造りだらけになって、息抜きにならんっちゅうこっちゃね(笑)。

特にここ数日は、肋骨の骨折騒ぎもあったりなんかして、昼間の仕事は痛さをこらえての戦いになってますから、余計に夜中になるとホッと気が抜けてきます。今日は作業の合間に鍼治療に行ってきて、肋骨のあたりにバシバシ打ってもらいましたから、更に輪をかけてふぬけ状態なんですよ、これが。頭がついて来ない時ってあるもんです。早く寝りゃぁいいのになぁ・・・(汗)。

そんな時は、新聞や本の内容を記事にするといいかもしれませんが、基本的に私のブログは何も見ずに、頭の中から出てきたものだけで書こうと思っているので、ちょっとそれは主義に反するわけです。ところが、今机の上を見回すと、こんな新聞のコピーが・・・何ともわざとらしい展開だぁ(笑)。

けど、スゲーですよこいつら!『全国中学校駅伝長野県予選』で、駒ヶ根市の駒ヶ根東中が男女でアベック優勝したっていうんです。史上初の快挙だそうな。実は今日、その東中の父兄で私の飲み友達のAさんが会社にやって来て、全国大会のある山口県へ男女を出場させるとなると相当な遠征費がかかるそうで、その寄付のお願いをしていかれました。

駒ヶ根市には、この東中と赤穂中の2つがあるんですが、東中は生徒数150人。対する赤穂中は1000人くらいいるのかなぁ、かなりのマンモス校です。その小さな中学校の陸上部が、やってくれちゃったわけですね。記事の右側にアンカーの男の子の写真が載ってますが、それがAさんの息子さんなんです。

オリンピックで金メダルを獲ると、その感激で残りの人生はおまけのようになってしまうなんて聞いた事がありますが、この優勝で満足せずに全国大会でもぜひ頑張って欲しいもんです。同郷の先輩としては、全力で応援せざるを得ませんね。そして、大きくなったら信濃鶴を飲むように今から洗脳せねば(笑)。


□□□ 酒蔵記事もたくさん書きますからね □□□
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骨折(おまけ)

昨日整形外科へ行って、『肋骨は折れてません』というお墨付きをもらったので、今日は多少の痛みがあっても大丈夫だろうと、重い物を持ち上げるような仕事以外は普通にやってみましたが・・・昨日より痛くなっちゃいました(涙涙涙)。

でも、だんだんと痛みの質が変わってきているようにも思いますから、きっと快方に向かっているんだと自分に言い聞かせて、明日まではやってみようと思います。明日の夕方にもっとおかしくなっているようだったら、もう一度立ち止まって自分の人生これでいいのか振り返ってみます(笑笑笑)。

こういう痛さは普段は感じない何となく気持ち悪い痛さですが、ご心配をいただいたコメントを見ると、みんなそれなりに骨折してんじゃん(笑)。そして、それなりに直っちゃってんじゃん。ってぇことは、私だって多少無理したって大丈夫なんじゃん。万が一骨折してても知らないうちにくっつくんじゃん。あー良かった!(バカでー)。

さて話は変わって、昨日整形外科からの帰りの車の中。骨折してなかったという安心感もあって、私の頭の中には家に帰ってからのいたずらの計画がむっくりと頭をもたげていました。「ひどい骨折だったことにして、ちょっと心配させてやろう、ケケケ・・・」ってね。

家に帰ると娘はお風呂に入っていて、女房が「ねぇねぇ、どうだったどうだった?」と聞いてきました。「そら来た!」とばかりに、車の中で練り上げてきた嘘八百を並べます。これはおかしいと気付かれない範囲内で、最大限の負傷を作り上げねばなりません。

「肋骨は実は2本折れていたんだ・・・」
「えぇっっっ!」
「1本は軽症なんだけど、もう1本はとってもひどいらしいんだよ」
「それで、お医者様はなんだって?」
「絶対安静1ヶ月。動いちゃいけないらしい」
「お酒の仕込みはどうするの?」
「どんなに痛くたってやるに決まってるじゃないか」
「そんなのダメよぉ・・・」

迫真の演技でした。途方に暮れている女房にいつ「ウッソピョーン」と言おうかと思っている時に、娘がお風呂から出てきました。ここでバラせばいいかと思って、娘に大真面目に話しかけます。

「お父ちゃんなぁ、肋骨がたくさん折れちゃってなぁ、もうグチャグチャ・・・」
「そんなのウソでしょ」
「えっ、もうバレてんのか」
「本当は2本折れてて、大変なことなんでしょ」
「あ、いや、そーじゃなくてな・・・」

そのうちに「ヒェーン」と泣き出す娘・・・。どうやらお風呂の中で私たちの会話に聞き耳を立てていたようでした。女房曰く、ずっと父ちゃんの怪我のことを心配していたらしい。私の迫真の演技に、やっぱり『コッセツ』という大変なことになったんだと思い込んでいたんですね。

大切なお父ちゃんの骨折という一大事に対する心配が、涙になって現れたんでしょう。ああ、父ちゃんが悪かった。こいつぁたちの悪いいたずらだったよ。許してくれ。ほおずりしながら謝ると、「ひげが痛いから、やめてっ!」と、泣き笑いの顔でピシッと拒否されました(笑)。

大人になっていく道程で、自分の知らない物事に対する得体の知れない不安をそこはかとなく感じていた、子供の頃の懐かしい心持ちに邂逅した夜でした。


□□□ そんなイタズラしてっから治んないのか? □□□
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骨折

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数日前のことになります。毎朝、社員が出社してくる前に、コシキ(米の蒸し器)にその日の仕込みで使用するお米を張り込んでおく作業があります。前日のうちに洗ったお米がザルに入っていますから、それを順次、下からもうもうと蒸気の上がっている中へ投入していきます。

そんな作業の内容についてはまたいつかご紹介するとして、その日もいつものように作業を始めました。何枚かザルの中の米を入れてから、少し山になった部分をならそうと手を伸ばしました。その時に足が少しもたついてしまって、その方向へ倒れ込んでしまいました。

下手に手をつくと蒸気がかかりそうだったし、別に転ぶという感じでもなかったので、コシキの側面に自分の体がよっかかるようにして、その衝撃を吸収しようとしたんです。特段危険な動作でもなんでもなかったわけですが、間が悪い時ってあるもんです。コシキの上面に鍔が出ている部分があって、その出っ張りが私のあばら骨の間の、どこか間の悪い場所にカツンと当たりました。

「ぐげっっっ!○÷▲?◇×■!」と訳の分からない雄叫びをあげて、もんどりうって私はうずくまりました。「イタタタ・・・」痛かったなぁ。でも、作業を中断するわけにもいかずに、痛みをこらえて米を張り終えました。その日の夕方まではいつもの仕事に追われて体を動かしていましたが、夜になるとズキズキと痛みを感じるようになってきました。

咳をしても、笑っても、鼻をすすっても痛むんです(涙)。息をしてもツキンとする感じで、いてもたってもいられないような息苦しさでしたね。かつてなったことがある肋間神経痛に似たような痛さでした。蔵の連中に話すと「専務、そりゃ骨折しとるかも知らんぞ」なんて言われて、「とにかく病院に行ってレントゲンを撮って来い」という話になりました。

まあ、骨さえ折れてなきゃ大丈夫だっちゅうことで、月曜日に整形外科へ行ってきました。ひびでも入っていて、「仕事をやっちゃいかん」なんて言われたらどうしようと思っていましたが、レントゲンを3枚撮って、そんなことにはなってないと分かりました。そーだよなー、考えてみれば、あんなことで骨折するわきゃねぇよなぁ(笑笑笑)。

でも、怪我の功名で、もし私が動けなくなった時のシミュレーションにはなるかもしれないと、頭の中では仕事の流れとか人員の配置とかいろいろ考えてたんですよ。長生社みたいに小さな蔵では、各蔵人ひとりにまかされている仕事の比重が高くなりますから、誰かが抜けたときのサポート体制作りは重要です。

特に私については、絶対に抜けることがないという前提がありますから、私が動けなくなった時のことは誰も考えてないんです(汗)。本当はそれじゃぁイカンのですけどね。泊まり込みの蔵人がいる場合も、その人たちについてはいなくなるという仮定をほとんど設けなくていいので楽でしょうね。

とにかく、大事無くて良かったです。診察料を払ってその病院から出る時に、なぜか看護婦さんや事務員さんたちが揃っていて、「お酒造り頑張ってください。美味しいお酒期待してます!」と皆さんで声をかけてくれました。「ありがとうございます。お任せあれ!」と俄然やる気になって病院を後にしました。骨折してないって分かった途端に、何となく痛みも引けてきたような・・・(笑)。


□□□ ほんのちょっとだけ骨折してみたい(笑) □□□
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蔵の休日

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今日は日曜日ということで、蔵に出てくる社員が少ない日です。それに加えて、いつもの日曜日にはいてくれるはずの蔵人もお休みで、1日中あれやこれやと駆けずり回っていました。今日やらなくっちゃならない仕事で、昨日のうちにやっておいたものもありますが、明日の仕込みのために今日やっておかなくっちゃならないっていう仕事も数多くあるんです(涙)。

普段は気を使わないでも誰かがやってくれている小さな仕事ってあると思うんですけど、こういう時には小さいものが積み重なって、それをこなすだけに忙殺されて時間が経ってしまいます。かつてはこんな日は朝から憂鬱なもんでしたが、最近は図太くなってきて、「なるようになるさ」的に仕事が回せるようになってきました(笑)。

昔、新潟から出稼ぎの杜氏たちが来ていた頃は、なるべく集中して酒を造ってしまわなくっちゃならなかったために、日曜・祭日全く関係無しに、毎日粛々と同じ様に仕込み作業が続いたものでした。下っ端だった頃の私は、「何とも単調な仕事の繰り返しだなぁ」と漫然と日々を過ごしてしまっていましたが、徐々にその単調さの中に地道な自己鍛錬の積み重ねの意義を見つけることができるようになりましたね。

今は、年間雇用の社員中心に酒造りをしていかなくてはなりませんから、出来る限り週休を交代で取れるようなローテーションを組むことが理想だと思います。長生社では日曜日の仕込を極力少なくして、週末に休みを取りやすい体制にしています。週末の蔵の人数は少なくて済みますが、その中のひとりが何らかの事情で抜けると、今度は今日のようにあわただしくなっちまうわけです(汗)。

他のお蔵さんでは、年間雇用の社員なんだけど、冬の間は昔の出稼ぎの人たちみたいに蔵に泊まりこんで毎日働いて、夏の間にその分の休みをもらうという形態の社員の方もいるみたいですね。週休3日になるとか、ひと月間丸ごと休みになるとか、パターンはいろいろあるみたいですよ。

生き物を飼っているわけですから、基本的にこの期間の酒蔵に休日っていうものはあり得ません。元旦だってやることがあるんですからねぇ。「じゃぁ、それ程までしてどーしてもやらなくっちゃならない仕事って、いったい何?」と問われれば、一番は『もろみ管理』って事になるのかなぁ。

元旦前後はやはりみんな休みが欲しいので、仕込みは少しお休みするんです。仕込み作業がないということは、お米を洗ったり蒸したりする作業もないし、麹を作る必要もない、酒母も計画的に造ればその時期を外すことができます。ところが、お酒になる前の『もろみ』だけはタンクの中でブツブツ言ってんだよなぁ、これが(涙)。

もろみは仕込み終わってから、お酒に搾るまで20日から、長いもので30日以上になります。ですから、コイツだけはお正月でも蔵の中で生きています。そうすると、毎日撹拌してやらなくっちゃならないし、成分を分析して正常に発酵しているかどうか確かめなくてはなりません。この作業はとにかく毎日あるってぇ事ですね。

今日も極力作業を減らそうとは思いましたが、このもろみの撹拌作業は当然あるわけです。仕込んだ直後ですから、泡もまだ少ないですし、もろみ自体も固くて撹拌も大変です。これから酒が搾り終わるまで続く作業ですが、この作業に酒造りの基本があるんじゃないのかなぁ、と思ってます。


□□□ もろみの写真はいつもうまく撮れません(涙) □□□
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入蔵祝い(その2)

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今日はもう酔っ払っちゃってますから、まともな記事にはなりません。スイマセン。入蔵してからの疲れが出始めているこの時期に、何も飲みに出なくても良さそうなものですが、中学校時代の友人達が、私のために入蔵祝いをしてくれました・・・というのはウソで、「お前が蔵に入る前にみんなで飲むぞ!」という言い訳をつけた、単なる飲み会でした(笑)。

でも、うれしいじゃないですか。私の1年間のサイクルを知ってくれていて、蔵に入って忙しくなる前にと設定してくれたんですからね。私の周りのいろんな人が、酒造りの季節感を持ってくれるようになっています。まあ、冬になると私が坊主頭になって髭も伸びてくるもんだから、嫌でもそう実感せざるを得ないのかもしれませんが・・・。

例によって、他愛もない話で盛り上がります。「この中で一番ノーマルなのは、俺だな」、「何言ってんのよ、私に決まってるじゃない」、「お前ら2人は絶対ノーマルとは言えんな」、「俺は自分は3番目だと思う」・・・こんな話自体がノーマルじゃないことに、酔っ払いは誰も気がつきません(笑)。

中学校の時のままの会話が、あの時と違ってお酒の力を借りて、延々と続きます。それが全然飽きないんだから不思議なもんです。この面子では年に何回か飲んでいますから、昔の話題が出るよりも、近況の報告が主になりますかね。「えっ、そうだったの?」、「いやねぇ、それこの前も話したじゃん」、「年取ると忘れっぽくなるからなぁ」・・・って、お前らも同じ歳だってーの(笑)。

もうひとつあの頃と違うのは、子供の話題が出ることでしょうか。特に女性は、話している内容の半分くらいは息子や娘の話題ですね。あの時のあの女の子が、今ではいいお母さんになっちゃってるんだから、面白いもんですね。しわも増えて、腹も出て・・・いやいや貫禄のある顔つき、体つきになってくるもんです(笑)。

実際には、完全に造りは本格化しているので、早い時間(と言っても7時)に外へ出ることはとても苦しかったのですが、何とか無理をして行って来ました。先日の講演会もそうでしたが、あまり無理し過ぎちゃうと体が疲れるので、無理もこの辺にしなくっちゃいけませんね。

会社に帰ると、今度は別の酔っ払いが尋ねてきたりなんかして、滅茶苦茶な夜になってしまいましたが、ようやくブログも書けそうです(汗)。あの連中にも、いい酒飲ませなくっちゃならないし、また頑張って酒造らなくっちゃなりませんね。


□□□ 余裕無さ過ぎ(涙) □□□
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寝坊

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やっちまった・・・今期の造りにおける、第1回目の朝寝坊でんがな。蔵に泊まり込む半年の間に10回くらいは寝過ごすかなぁ。そのうちの数回は、その日の仕込を少し遅らせることになるような、実にヤバイ寝坊です(汗)。今日のは・・・軽症でした(笑)。

朝6時起床が、私の冬の生活リズムです。大して早かぁないんですよ。蔵人が何人か泊まり込んでいて、仕込み作業を午前中の早いうちにやってしまうようなお蔵では、もっと早くに起きて仕込み準備を始めてるでしょうね。仕込み作業は、朝の気温の低い時間にやってしまうのが、蒸米の温度調節が容易で楽なんです。

今我が社では泊まりこみの蔵人は私以外いませんから、夜と早朝の仕事の最小限の部分だけをやるようにして、あとはみんなが出社してくる8時半以降の作業になるんです。最小限と言ったって、麹をタンクに投入したり、米を蒸す機械に米を張り込んだり、造りかけの麹の面倒を見たり、お湯を沸かしたり、朝ごはんを食べたり、歯を磨いたり、トイレで踏ん張ったり・・・結構大変(笑)。

目覚し時計を2台置いて万全の体制にしてますが、まあ、普段は2台目の目覚ましが鳴る前に起きますし、1台目を止めてからまた寝ちゃっても2台目で起きられます。夏の間は朝起きるのに、女房に何回も声をかけられないと目覚めないのに、やっぱり一人になると人間やるもんです。ちゃんと起きるもんね。女房も娘も感心してます(笑)。

ところが昨日の夜はもう日付が変わった頃に、駒ヶ根の酒販店の飲兵衛連中2人が蔵にやって来て、変な時間にお酒を飲んだもんだから、いつもと違う状況で寝る羽目になったんですよね。ひとりは休憩室で寝込んじゃって、奥さんが迎えにくるまでほっとくわけにもいかず、麹の面倒を見るよりその人の面倒を見てたみたいな・・・。

それに加えて、2台目として使っている方の目覚ましが今朝鳴らなかった!。時計自体は動いてるんだけど、電池がもうない状態で、目覚ましのベルを鳴らす力が残っていなかったんだと思います(涙)。いろいろな状況が重なって、今朝は慌てて飛び起きて、バタバタといつもの仕事を片付けました。

まだ、蔵に泊まり込み始めて20日くらいですが、初期の疲れのピークも来てるみたいです。これを過ぎると体も慣れてきて、定常状態を続けることができます。早いところ慣れなくっちゃいけません。実は今日は鍼治療に行ってきたので、体中の力が抜けている状態で、このブログもちょっと頭の回らない状態で書いてます(汗)。

写真はちゃんと起きた場合の、朝6時過ぎの中央アルプスです。雪の頂の朝日に輝く様は神々しくもあります。この写真では分かりにくいですが、アルプスの裾野ではまだ紅葉がきれいです。この景色を眺めてから、気持ちよく1日の仕事に取り掛かるんです・・・寝坊しなきゃぁね(笑)。


□□□ さあ、早く寝よー □□□
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講演会

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数日前、我がブログ師匠のacbさんから電話がありました。その時私は麹ムロに入っていたので、後でこちらから電話・・・

「お前、15日の経営講座の講演会どうすんの?」
「私は経営講座には入っていませんから、連絡は来てませんよ・・・」
「そうかぁ。アイシンの社長が来るんだぞ。アイシン精機って知ってるだろ?」
「ええ、名前だけは聞いた事がありますけど・・・」
「造りで忙しいんだろうけど、時間空かないのか?」
「その日のその時間は仕事が詰まってるんですよねぇ・・・」
「酵母菌なんて2時間くらいほっとけ」
「勝手なこと言わんで下さいよ、夕方の2時間は苦しいなぁ・・・」
「おれがトヨタ自動車にいた時の上司なんだ」
「じゃあacbさんが連れてきたんですか・・・」
「公開の講演会だから、入場無料で誰でも入れるんだから、来いよ」
「いやー・・・」
「あんなでかい会社の社長は、めったに駒ヶ根なんか来ないぞ」
「でもねぇ・・・」
「今おれの持ってる最大のコネだぞ」
「と言ってもなぁ・・・」
「おれの原点とも言える人なんだよ」

・・・と、ここまで聞いて気が変わりました・・・『原点』ねぇ・・・

優良企業を率いるacb社長には、会社経営に関してはいつも頭が上がりません。まあ、他でも上がらないですけどね(汗)。いつもコテンパンにやられているacbさんをいつかギャフンと言わせるには、その『原点』を知っておくことは重要ではないか。夕方忙しい思いをして時間を作っても、それだけの価値がある・・・なんとも不健康な理由で行くことにしました(笑)。

冗談はさておき、どえらく急いで夕方の仕事を終えて、夜に延ばせる仕事は延ばしておいて、山内社長の2時間の講演を聞いてきました。アイシン精機株式会社はトヨタグループの中核企業のひとつで、従業員は世界中で6万6千人といいますから、田舎の小さな造り酒屋には想像もできない大企業です。

講演会の内容に関しては、ここでは詳しくは述べませんが、『お客様第1主義』、『社員の全員参加』、『日々のたゆまぬ改善活動』といったキーワードを中心とした、トヨタ自動車での品質経営というものが、アイシン精機でも経営の基礎となっているようでした。

話を聞いていて、「ああ、これはacb社長もよく言っていることだ」と思われることがたくさんありました。トヨタ的な経営のあり方みたいなものをまとめて聞いたことはこれまでなかったので、大変勉強になりましたし、acb社長の言っていることの位置付けも何となく分かった気がしました。

そして、悔しいですけど、長生社にはまだまだ大切なものが抜けてるんだなぁという思いも持ちましたね。あの理屈が100%長生社に適用できるわけではないでしょうが、学ぶべきところは山のようにあるように思えました。「こんな小さな会社ですが、経営はトヨタ自動車を参考にしています」・・・なんてね(笑)。

確かにacb社長の原点には触れられたように思いますが、どうやら彼をギャフンと言わせる手がかりにはなりませんでしたね。返って、隙の無さを見せつけられちゃったのかもしれません・・・(涙)。

》》》》》》》》》》 【acbさんの今日のブログ】


□□□ 長生社にトヨタマインドを! □□□
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餃子(つづきのつづき)

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さて、昨日は宇都宮市の餃子から駒ヶ根市のソースかつ丼まで話が飛びました。この両方の事例で『先に言ったもん勝ち理論』が成立しているような気がします。ということは・・・ようやくここからが本題です(笑)。

信濃鶴の商品の中に、ほんの少しだけですが変り種がいます。基本的に我が社ではプライベートブランド商品、俗に言うPB商品は作ってはいません。例えば、その居酒屋さん専用のラベルの貼られた商品とか、個人の酒販店さんが企画したオリジナル商品みたいなものです。

そういう商品はあまり長続きはしませんし、我が社の体制もそれ程の少ロットに対応できていないからです。そんな需要にお答えするために、税法上必要最小限の事項だけを記載したとても小さなレッテルの商品はありますけどね。自分のお気に入りのデザインのものを反対側に貼れば、簡単に自分専用のお酒に作り変えられるっていうわけです。

しかし、例外があるんです。公共性の強いものに関してのみPB商品を作るお手伝いをさせてもらっています。例えばお祭り専用のお酒とか、我がまちの地酒を作りたいからと隣りの飯島町から依頼のあったお酒とか、駒ヶ根市の市制50周年を記念したお酒なんかです。

その50周年記念のお酒が好評で、今でも『純駒』という名前で駒ヶ根市の酒販店さんのみの取り扱いブランドとして残っています。1升ビンで1000本分のみの限定発売です。毎年きちんと売り切れてくれる優良商品ですよ。

その純駒のレッテルにこう書いてあります・・・
   山紫水明 駒ヶ根は
   アルプスの雪解け水が育みし
   純米酒のまち(ここ重要!)
・・・さて、ようやく言いたいことが見えてきましたね(笑)。

こういうコピーって、なかなか出てこないんですよね(汗)。地元のデザイン・企画会社の知り合いと、駒ヶ根市の酒販店の皆さんと一緒に頭をひねって考えました。この商品は駒ヶ根市内のみの発売ですから、私はどうしても入れて欲しかったんですよ『純米酒のまち』っていうひと言をね・・・。

酒販店の皆さんの中でも、この地域が日本酒に関してはとっても特殊な場所なんだっていうことが認知されてきています。だって、まちの居酒屋さんで何も注文をつけずに普通に「お酒ちょうだい」とか「お燗お願いします」とか「お銚子1本」と言った時に、純米酒が出てくるなんて通常ありえませんからね。

「地元の人たちにいい物を飲ませたい」、それは、私の信濃鶴にかける思いの大部分であると言っても過言ではありません。そういうまちを作りたいんです。実際にそれだけの量の純米酒がこの地域だけで消費されているのですから、たぶん、たぶん、たぶん、このまちは日本一純米酒を飲んでいるまちになっていると思うんです。

何でそういうことをもっと周知させないんだと、いろんな人から怒られています。当然その努力はしているつもりですが、これほど日本酒に関心がもたれない時代に、皆さんに興味を持ってもらうことの難しさを実感しています。

そこで、内側からの啓蒙が困難であれば、外からの口コミによって地元を目覚めさせるために、『先に言ったもん勝ち理論』を応用して、「駒ヶ根市が日本一純米酒を飲んでいるまちだ」と言ってしまおうという結論なわけですよ。こんな地域そうはないんだから、とりあえず口に出して言っちゃいましょう(笑)。

「餃子と言えば宇都宮」、「ソースかつ丼と言えば駒ヶ根」、そして「純米酒と言えば駒ヶ根」と言われるように、今から種をまいておこうじゃないですか。「餃子」から「ソースかつ丼」、「ソースかつ丼」から「信濃鶴」がようやくつながりましたが・・・ちょっと強引でしたかね(笑)。


□□□ 餃子とソースかつ丼を食べながら信濃鶴が飲みたい(笑) □□□
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餃子(つづき)

餃子の話の続きです。昨日のブログは餃子のことを言いたかったわけじゃないんです・・・他にも餃子をたくさん食べるまちがあるはずなのに、なぜ宇都宮市は『餃子のまち』の称号をゲットできたんでしょうか?という問題なんです。

私の考える答えを先に言っちゃいましょうか。歴史とか文化とか市民の嗜好とか行政の努力などなどは、全て他の餃子をたくさん消費するまちと同じだとすれば・・・こりゃ、『先に言ったもん勝ち』っていう事じゃぁないでしょうか(笑)。

とりあえず、他のまちのことや実際の状況は考えずに、先に「我こそ!」と大見得を切って走り始めちまったヤツには、もう誰も追いつけないんです。「ちょっと待った!」と異論も出るでしょうが、2番目に口を開いても時すでに遅しなんじゃないかな。

同じ様な例が、ここ駒ヶ根市にもあります。宇都宮の餃子ほどじゃぁありませんが、『駒ヶ根と言えばソースかつ丼』という図式は、今やかなり全国的なものになりつつあります。ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。今年はB1グランプリというイベントにも参加して、かなり反響も大きかったようです。

私も、友人や会社に設備工事に来た作業員の方から、お昼時に「ソースかつ丼ってどこで食べられますか?」とよく聞かれます。私もそんなに食べ歩いているわけではないので詳しくはないんですが、会社の一番そばのお店を紹介します。ほとんどの方が大満足で帰ってきますね。どこで食べても美味しいんだな、これが。

ちょっとだけ説明すると、普通言うところのかつ丼って、かつが卵でとじてあるじゃぁないですか。ソースかつ丼って言うのは、ご飯の上にキャベツの千切りがのっけてあって、その上に揚げたかつがのっかっていて、全体にソースベースのタレがかかっているようなものです。

小さな頃からそれをかつ丼として食べてきているので、東京の大学へでも行ってどこかでかつ丼を注文すると、出てきたものを見て「こりゃかつ丼じゃないじゃないか!」と真面目に思うんです。私も最初は間違えて出されたものだと思いましたが、店員さんに言い出せなくてそのまま食べました。同じ店で注文してもう一度同じ物が出てきたので、ようやく自分の方が普通じゃないんだと理解できました(笑)。

実はソースかつ丼って日本中にあるんだそうですね。ネットで調べてみると、駒ヶ根、伊那、福井、会津、会津若松のソースかつ丼なんかが出てきます。でも、駒ヶ根の知名度の方がはるかに上になっちゃってるんじゃないでしょうかね。それは駒ヶ根が『先に言ったもん』だからだと思うんです。

ソースかつ丼を古くから提供していたお店は、どうやら駒ヶ根市の隣りの伊那市にあったようです。もっと古いお店も全国を探せば出てくるかもしれません。でも、そんなのカンケーネーんです。ソースかつ丼で地域の活性化を目指すんだと決めて、多少の異議があってもそれを標榜して、実際に努力した結果なんです。

この駒ヶ根市のソースかつ丼でも『先に言ったもん勝ち理論』が成立しているような気がしますね。ということは・・・ようやくここからが本題です。続きはまたまた明日。

》》》》》》》》》》 【駒ヶ根ソースかつ丼のホームページ】
》》》》》》》》》》 【『いわたや』のソースかつ丼】


□□□ 今度はソースかつ丼が食べたくなってきた(笑) □□□
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餃子

唐突ですが、『餃子』と聞いて思い出すまちは?・・・宇都宮市ですよね。私も何回か訪れたことがありますが、その度に美味しい餃子屋さんを探しては食べに行ってます。焼き餃子に、水餃子に、揚げ餃子、何を食べても美味しく感じますよね。お土産に買ってきても、大好評です。

でも、何で宇都宮は餃子のまちになったのか疑問です。我が義弟もブログに宇都宮の餃子のことを記事にして、コメントの中でこの疑問を発していました。いつか兄貴のメンツにかけて教えてやろうと思っていたのですが、ずっと忘れてました。少し前にテレビで餃子の話が出てきて思い出したので、忘れないうちに書いときましょうか(笑)。

これは私がかなり前にどこかで聞いた話なので、真偽の程は定かではないことを最初にお断りしておきますね。しかし、行政関係の人か、どこかのまちづくり団体の人の話だったように記憶していますから、真っ赤なウソじゃぁないと思うんですけどね。面白い話なんですよ。

宇都宮市のある職員が、町おこしの素材として、我が市が日本でナンバーワンのものは何かないか探していたといいます。彼はいろいろな資料を調べていくうちに、生活消費財に関するデータの統計を見ることになったんだそうです。このまちでは何がどれくらい消費されているかといったことが、品目ごとに並んでいたんだと思います。

それを見ていくうちに、彼はあるひとつの項目が目に留まりました。それは、あるものが日本で一番宇都宮での消費が多いことを示していました。何だか分かりますか?それが、『餃子の皮』だったというんです。その事実をもってして、単純に「宇都宮は餃子のまちだー!」と言ってしまったんだと・・・それだけの根拠なんですよ(笑)。

いや、「それだけの根拠」だなんて言っちゃいけませんね。確かに宇都宮の人たちは餃子をたくさん食べるんだろうし、だからこそ餃子の皮がたくさん売れるんでしょう。ウソや大げさな誇張はどこにもありませんもんね。立派な根拠ではありますが、それだけのことで今の宇都宮になったとすれば凄い事です。

その時既に餃子屋さんがたくさんあったのか、そういう触れ込みの中で増えていったのかは分かりませんが、大して根拠がなくても結果的には大成功じゃないですか。餃子が宇都宮に与える経済的効果は、計り知れないものがあると思いますよ。あれだけたくさんの餃子屋さんがあって、連日どこも満員御礼なんてぇことはないにしても、私が連れて行ってもらうような餃子屋さんは全て人が並んで待ってました。

しかし、私のような信州の山猿にとって、餃子というのは主菜にはなり得ないものなんです。家で夕食などに食べるのならいざ知らず、『餃子屋』という存在はそれまで考えられませんでした。餃子というのは『ラーメン屋』のサブメニューとしかとらえていませんでした。「餃子とご飯だけの定食なんてあんの?」っていう感じですよ。

宇都宮には『餃子屋』があるということは、やはり宇都宮の文化だったんでしょうね。歴史的な背景もあるんでしょう。そう考えると、やっぱり大きな意味があるじゃないですか。本物の文化だったからこそ、しっかりと根付いて、花開いたんだと。

でも、他のまちでだって餃子は食べるんじゃないんですか。静岡市も宇都宮市に負けないくらいの餃子のまちだなんて聞いたこともあります。実態はいざ知らず、圧倒的に宇都宮にお株を奪われてますよね。なぜ宇都宮は『餃子のまち』の称号をゲットできたんでしょう?

実は、今日のブログは餃子のことを言いたかったわけじゃないんです。続きは明日。

》》》》》》》》》》 【弟ブログの宇都宮餃子の話】
》》》》》》》》》》 【コイツは信濃鶴の探検もしているらしい・・・(汗)】
》》》》》》》》》》 【更に信濃鶴に合うおつまみも作っているようだ・・・(笑)】
》》》》》》》》》》 【レシピはこの人に教わったみたい】


□□□ 餃子が食べたくなってきた □□□
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いただき物(つづき)

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実は、昨日の「いただき物」の話には続きがあります。これまで、いろいろと贈り物をいただいてきましたが、つい先日、「こりゃまたぶったまげ」っていう代物を贈っていただきまして・・・こりゃまたぶったまげたわけです、ハイ・・・。

それは食べ物ではないんです・・・いただき物っていうのともちょっと違うんですけど・・・このブログによくコメントをくれる『豊田の和ちゃん』さんが、とんでもない物を作ってくれたんです。最初見たときは「ヘッ?何だこりゃ?」と自分の目を疑っちゃいましたよ。

和ちゃんさんにはお会いしたことはあるんです。1回会社まで来てくれました。かなりの信濃鶴の応援団でいてくれていますが、ブログはあるのに信濃鶴のホームページがないことに業を煮やして(?)、信濃鶴応援団の私設ホームページを作ってくれちゃったんです。ビックリしたなぁ(汗)。

ホームページと言っても、私のこのブログの記事を抜粋するような形でまとめてくれたものです。当然、信濃鶴の公式なホームページというわけではありませんが、このブログに書いた事が中心となっていますから、内容に間違いはないと思います。かなり、私の見解が中心に語られていることになりますけどね。

しかし、いくらホームページを作製するためのソフトがあるって言っても、これだけの形にまとめるだけだってある程度の知識がないと出来ないでしょう。それに、私のブログについてもよく読んでいなければ、抜粋のしようもないじゃないですか。相当の手間がかかってるんじゃないかなぁ。

少々裏話をすれば、昨年このブログを立ち上げる頃、私は信濃鶴のホームページを作ろうと思って準備を始めていました。冬の間の夜の時間にでも少しずつ作れば、何とか形にはなるんじゃないだろうかと思っていたんです。実際に少し手がついていたような状況でした。

ところが、大いなる神の意思で(?)、私はこのブログを始めることになりました。やらざるを得ない羽目になっちゃった部分もありますし、私もホームページよりブログの方が面白そうだと思ったんです。ですから、ブログを優先したためにホームページプロジェクトはそのままになっているんです。造りの間は、空いた時間を全てブログに費やしてますからねぇ(笑)。

そんなこんなで、信濃鶴の公式ホームページはもう少しお待ちいただくとしても、全くホームページのない状況は少しだけ変わったという事です。私設のホームページということで何か問題があればまた考えますが、このブログの周りで楽しいことがガヤガヤと起こってくることは、私としてもとてもうれしいことです。皆さんにもご覧いただいて、しばらく楽しませてもらうことにしましょう。

ブログを一生懸命に書いてたら、知らないうちにホームページができてました(笑)。普通、ここまでやってくれるかなぁっていう感じですが、とにかくこれまでで一番っていうくらいのサプライズでしたね。和ちゃんさん、本当にありがとうございました。

》》》》》》》》》》 【豊田の和ちゃんさんが作ってくれたホームページ】
》》》》》》》》》》 【豊田の和ちゃんさんのブログ】


□□□ ありえない!!! □□□
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いただき物

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ブログを始めて良かった事・・・時としていただき物が舞い込む事・・・基本的には美味しい旬の食べ物が・・・会ったこともない読者の方々やブログ仲間から・・・こりゃ、ブログ止めらんないでぇ(笑)。

いや、ふざけるのはこれくらいにして、本当にありがとうございます。ブログ書いててこんな事になるとは思ってもみませんでしたが、時々結構な贈り物をいただいて恐縮しています。「ブログ楽しく拝見しています。これからも頑張ってください」的な一筆を添えて送られてきて、その度にビックリしています。

もっと出来のいいブログならいざ知らず、こんな拙ブログに応援をもらえているだけでも喜ばなくっちゃならないのに、手間と時間とお金をかけてもらって感謝感謝です。人と人とのつながりが希薄になってきている世の中で、こういう関係が成り立つっていうことも、IT時代の生み出した新たな産物なのかもしれないですね。

でも、普通に知らない人から贈り物が届けば、ちょっとおかしいと思っちゃいますよね。間違って届けられたんじゃないのかと。私の気持ちの中で考えると、こっちも適当にこのブログを書いてるんなら、怪しむような気持ちが出てくると思うんです。そうでなくて、私も一生懸命に書いているから(これでも)、素直にそのご好意を受け取れるのかなぁなんて思ってます。

写真はもうかなり前のものになっちゃいましたけど、どうしてもブログに載せようと思って撮ってあったものです。丹波の黒豆と、新鮮な秋刀魚と、塩うにが一緒に届いて舌鼓を打った日の食卓です。酒がすすんだのは、言うまでもありません(笑)。

黒豆は大粒で、普通の枝豆より味が深いっていう感じでした。当然ビールにも合うんでしょうが、コクのある味わいが信濃鶴にもよく合いましたよ。食感は普通の枝豆より柔らかでしたね。こういう枝豆はこれまで食べたことがなくて、いつまでもポリポリ食べ続けてしまって、おなか一杯になるまで堪能させてもらいました(笑)。

秋刀魚に関しては何て言えばいいのか、スッキリした美味しさって言えばいいかなぁ。これはいただき物だから褒めるわけじゃないんですが、これまで食べた秋刀魚の中でも秀逸に美味しかったですよ。よく脂の乗った秋刀魚なんて言うじゃないですか。確かに脂も乗ってるんだけど、ギトギトした感じじゃなくて、サラサラと食べられるような美味しさでしたねぇ。

秋刀魚の刺身用に、今回も酢味噌を用意しましたが、この秋刀魚には普通のわさび醤油が合っているような気がしました。酢味噌で引き立つ秋刀魚の美味しい生臭さみたいなものが少ないからなのか、刺身もサラリと飲み込んじゃうような印象を持ちました。何が違うんでしょうねぇ。

そんなに特別な秋刀魚というわけではないんだと思います。きっと産地直送の鮮度の良さでそう感じさせるのかなぁなんて想像してますが、秋刀魚好きの私にはたまりませんでした。一緒に送っていただいた塩うにも私の大好物ですから、こりゃ、たまらんたまらんたまらんでした(笑)。

黒豆ポリポリ、秋刀魚ホクホク、塩うにペロペロ、刺身モグモグ、信濃鶴グイグイ、黒豆ポリポリ、秋刀魚ホクホク、塩うにペロペロ、刺身モグモグ、信濃鶴グイグイ、黒豆ポリポリ、秋刀魚ホクホク、塩うにペロペロ、刺身モグモグ、信濃鶴グイグイ、・・・こうして、夜は更けていったのでした。


□□□ 食べたんだからこれからもちゃんとブログ書きます □□□
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美酒を楽しむ会

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昨日は、以前よりこのブログでも案内させてもらっていた『中央アルプス山麓の美酒を楽しむ会』が開催されました。仕事もそこそこに夕方から出かけていって、終った後は打上げを実行委員のみんなでやっていたので、このブログを書いているのは朝のとんでもない時間になってしまいました(涙)。

しかし、楽しむ会は大成功だったと思いますよ。とにかく初めての経験なので、どんな形になるのかなかなか想像ができずに当日を迎えました。会場は南信州ビールさんの味わい工房で、いつもは駒ヶ根高原にお越しの観光客の皆さんが利用されることが多いレストランですが、その会場を目一杯使って50名のお客様をお迎えしました。

募集もちょうどうまい具合に定員に達してくれて、私たちも胸をなで下ろしました。こういう初挑戦のようなイベントで、50人の人が集まるっていう事はなかなかないんじゃないでしょうかね。ほとんどは地元の方たちでしたが、東京から参加という方々も10名近くおられましたよ。

お客様をお迎えして思ったのは、こちらの予想より年齢層がかなり上だったっていうことでしょうか。もう少し若い人たちが来てくれると思ったんですけど、意外な感じでした。でも、今若者がお酒を飲まなくなっているっていうことはよく言われることですから、それが具体的な形になって現れた結果なのかもしれません。

女性比率も高かったなぁ。3分の1くらいは女性だったと思います。もしかしたらもっとかもしれません。積極的にお酒を楽しもうと思っている『お母さん』的な年齢の方も多く、そういう方々の家飲みシチュエーションも今後のターゲットになりうると実感しました。

このブログにコメントをいただく、ヨコハマさんとisuzuさんも来てくれてました。ヨコハマさんは偶然にも駒ヶ根で仕事があったとか。isuzuさんは奥さんと一緒。他にも夫婦連れのかたが数組みおられましたね。手タレ写真を忘れてしまったのが残念です(涙)。

我々が一番気を使ったのは、当然お客様に楽しんでいただけたかどうかなわけですが、皆さんのご意見をいただいた中では、やはり『美味しかった』、『楽しかった』、『ためになった』等と言っていただき、合格点はもらえたんじゃないかと思っています。

南信州ビール、信濃鶴、駒ヶ原ワイン、マルスウィスキー、養命酒の順番で紹介をして、各醸造元が各種のコンテストで賞を受けた商品の説明をし、そのお酒と合わせた料理が一品ずつ出てくるという流れで進行しました。我々がコメンテーターとして実行委員に加わってもらった、シニアソムリエの石田通也さんにその都度プロの観点からコメントを入れてもらったのも、お客さんに理解を深めていただけた要因だったと思います。

彼の言葉を借りれば、ビール、日本酒、ワイン、ウィスキー、それに薬酒としてのリキュールが一箇所で全て造られている地域は他ではないんじゃないですかね。それだけじゃなくて、それら全てが近年栄えある賞をいただいているなんていうことは、正に日本でここだけかもしれません。

そんなこの地域を、皆さんに誇りに思ってもらって、今後のまちづくりへもつなげていければ、醸造元の我々としてもこんなにうれしいことはありませんね。これまで、長野市や東京などではお客様に直接説明できるイベントがあったわけですが、なかなか駒ヶ根でそれができずにいたんです。今回は私のお酒造りにかける思いを少しでも皆さんに伝えられたような気がして、とてもうれしかったです。

信濃鶴の純米大吟醸も大変に評判がよくて、特に女性の方に「美味しくて、これなら日本酒も飲める」と言っていただけました。信濃鶴に合わせた料理は『馬刺しを使ったカルパッチョ』ということでしたが、私は食べることができずに残念でした。次回は自分達の席もちゃんと確保して、料理も食べられるようにしなきゃイカンな(笑)。


□□□ すぐに仕事にとりかからなくっちゃ(汗) □□□
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本格稼動

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だんだんと造りが本格稼動してきました。これまではもろみの本仕込の発酵をスタートさせるための酒母(しゅぼ)を仕込んできました。酒母は少量の蒸米で仕込みますから、蒸すお米の量も少なかったし、作業自体も大したことはありませんでした。

来週からは本仕込が始まりますから、これまでは何十キロっていう単位だった蒸米の量も何百キロになってきます。とびとびに蒸していた作業も、毎日蒸さなくてはなりません。早い話、もうどこへも逃げられないっちゅうことですね(涙)。

これまでは朝の仕事もそんなに大変じゃなかったし、多少寝坊したってなんとかなりました(汗)。しかし、これからはそんなこと言ってられませんぜぇ。麹の仕事や、お米を蒸すための準備を、蔵人たちが出社してくる前にやっておかなくてはなりません。

新潟から杜氏さんたちが来ていた頃には、朝早い仕事や夜遅い仕事は、私を含めて3人でやり繰りしていました。今では、なるべくそういう仕事は昼間にできるようにして、夜の泊り込みは私1人で何とかやれるようにしています。

これは、人件費の削減のためもありますし、現代の人たちの働き方に合わせた仕込み作業を考えてのことです。しかし、お酒は生き物ですから、24時間休む間もなく面倒を見ることが必要になってきます。どうしても早朝や夜中の仕事をゼロにすることはできないんです。そりゃぁ、やろうと思えばできますよ。でも、ちょっとグレたような麹になっちゃんだな、これが(笑)。

麹菌や酵母菌を飼っているわけですから、農業や畜産業と変わりはないと言ってもいいでしょう。畜産農家の方々も、休みの全くない仕事で大変だという話を聞いた事があります。そんな話を聞くにつれ、「ああ、同じなんだなぁ」と思いますね。

大きく違う点は、稲が収穫できるまでには半年かかるのに対して、麹なんかは2日で仕上がってしまうという点じゃないかなぁ。出来上がりまでの時間が短いのに、種をまいて、芽が出て、根を張って、茎が伸びて、実ができるなんていう一連の成長過程は全く一緒なわけですよ。成長のための重要なポイントを押さえておくために、常に気を張っていなくっちゃならないってことでしょうかね。

さあ、明日の朝の仕事からが本番です。写真は『こしき』という酒米を蒸すための道具です。円筒形の容器の下に水が入っていて、それを沸騰させて蒸気を作り、容器の上に張り込んである酒米を通過して上に抜けるという構造です。ホントはそんなに単純じゃぁありませんけどね。このこしきに明朝は100キロくらいの米を張り込まなくてはなりません・・・ひとりで(涙)。

ここで、蒸しの説明なんかをすればいいんですが、これは全ての造り酒屋のブログの悩みなんでしょうが、場当たり的にいろんな作業の説明をしても、統一感のない散発的な説明になっちまいます。皆さんに分かり安ような流れを考えますから、ちょっと待ってくださいね。先は長いですから、ボチボチいきまひょ。


□□□ もう寝坊できまへん □□□
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入蔵祝い

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昨日二日酔いの特効薬の話をしておいて、今日は二日酔いの話しでんがな(笑)。写真のように丸坊主にして、ひげも少し生えてきたところで、我が飲み友達が入蔵祝いをしてくれました・・・って、ただの飲み会なんですが・・・(汗)。

坊主頭にすると、「よっしゃー、やるぞ!」という気になるし、麹ムロで汗かいても平気だし、お風呂も手間いらずだし、いいことずくめになります。お風呂で安物バリカンを使って、ビニール風呂敷をマントにして、まるで子供のように刈ってもらいます(笑)。

女房も慣れてきて昔のようにトラ刈りになることもありません。女房と娘さえ許してくれれば、1年中坊主頭でもいいんだけどなぁ。けど、気になることが少々。「あなた少し薄くなってきてんじゃない?」・・・ギクッ!あまり気にして余計に薄くなるといけないから、考えないようにしときましょう(汗)。

そんな頭で、街へ繰り出しました。そこで今日の本題、「あんなにたくさん飲んだのに、今朝はあまり気持ち悪くなかった・・・ああ、よく考えたら信濃鶴のお燗しか飲んでないじゃないか!」っていうお話です(笑)。

例によって、どの店を回ってきたんだかほとんどウロ覚え状態ですが、最初に『越百』に行って、次に『しゅせん』が一杯だったから『地元の後輩が新しくはじめた店』に顔を出して、最後に『門城塚』で〆たんじゃなかったっけなぁ。昨日は信濃鶴のぬる燗ばかりたのんでいたような気がします。気候も寒くなってきたし、私も年をとってきたっていうことなんでしょうか、お燗が美味かったですねぇ。

特に人肌燗が良かったなぁ。『人肌』ですから、お酒の温度は正確に36度5分です(笑)。そんなのばかり飲んでいたのに、いつもの二日酔い状態にはなりませんでした。ぬる燗は次の日に残りにくいなんて聞いたことはないしなぁ。いや、例の特効薬もそれなりに効いてはいると思いますが・・・。皆さんも、「信濃鶴のぬる燗は次の日に残らない」実験をしてみてくださいね。

でも、街から帰ってきてからは、ぐでんぐでんだったと思います。だって朝起きたら、蔵の休憩所の椅子の上で寝てたし、まだあれから休憩所で飲んだらしくて、つまみの残骸やなんか散らばってったし。イカンなぁ、正体無くすほど飲んじゃ(涙)。

私の上をいく女性もいますけどね・・・彼女はある宴会で盛り上がり過ぎちゃって、これまでにない程飲んだんだそうです。次の日の朝起きると、昨日の2次会の店から記憶が全くない。玄関から部屋まで脱いだものが点々と落ちていて、腕にはアザができていて、気がつけば携帯もない。更によく見るとはいている下着は後ろ前・・・。

旦那さんと子供さんに話を聞いて状況の把握を試みると、ご機嫌で誰かに送ってもらって帰ってきて、どこかから転げ落ちて腕を打って、携帯は2次会の店に落としてきたみたいで、よせばいいのに風呂に入って寝たそうな・・・。酔っ払いのしでかしそうな醜態を、一晩で全てこなしたツワモノです(笑笑笑)。

そんなことしそうな女の人なんて、私の周りでは『とーこ』さ・・・イヤイヤイヤイヤ、ウソですウソですウソですウソです、そんな失礼なそんな失礼なそんな失礼なそんな失礼な、だって会ったこともないのにだって会ったこともないのにだって会ったこともないのにだって会ったこともないのに・・・でも、直感するんだな、これが(笑笑笑)。

》》》》》》》》》》 【越百で私も手タレ出演】
》》》》》》》》》》 【しゅせんで仕入れてきたお酒を私も越百で飲ませてもらいました】
》》》》》》》》》》 【とーこさんはここまでやる女です】
》》》》》》》》》》 【サンセールさんも外で飲み過ぎて家でこけたらしい】


□□□ とーこさん1位になれそうだよ □□□
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特効薬(その後)

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先日、お酒をたくさん飲む時に、次の日の気持ち悪さを軽減してくれる特効薬の話を記事にしました。たくさんコメントをいただいたので、「こりゃ、みんなも二日酔いには苦労してんだなー(笑)」と思いましたが、今日は二日酔いの日に気持ちよく食べられる、最後の特効薬の話をしましょう。薬じゃないんですけどね。

たくさんお酒を飲まなくっちゃならない日には、飲む前に『ウコンの力』、飲んで寝る前に『液キャベ』、朝起きたら『ダイエットコーラ』が私の三種の神器だというブログの内容でしたね。「神器って言うかー」という突っ込みは無視して、とにかくこれが私の特効薬なわけです(笑)。

でも、本当にたくさん飲み過ぎて財布の中身が空っぽだったとか、酒飲めば風邪なんか治るさなんて強がって体調がすぐれない時に飲んじゃったとか、酔っ払って新調したばかりの傘をどこかに置いてきて女房に叱られた、なんていう翌日の二日酔いはひどいものがありますよね(涙)。

そんな日は、夕御飯もあまり食べたくないじゃないですか。そんな時に女房が作ってくれるのが、『もずく粥』です。写真で見ると、何か黒いドロドロした液体がお粥の上に乗っかっているように見えますが、これが何かでとろみを付けたもずくです。もずくって、あの居酒屋さんなんかでよくある、もずく酢のもずくです。

たぶんそんなに難しい料理じゃぁないでしょう。もずくだって普通にスーパーに売ってんじゃないですか。きっと海藻は体にいいんでしょうし、ご飯もお粥になってますから胃にも優しい気がします。どうやって作るのかは私には皆目見当がつきませんが、美味しいんだな、これが。

写真には信濃鶴が写っていてあんまり説得力がありませんが(汗)、別に普通の日の食卓にだって並ぶことがあるほど我が家ではスタンダードになってますね。娘の体調が悪いなんていう時にも作っているみたいです。もう、我が家では相当食べましたけど、飽きないなぁ。

食べて美味しいと感じるってぇことは、体が欲しているからなんじゃないですかね。飲み過ぎて弱った体に必要なものが、このもずく粥には含まれているんでしょう。だから居酒屋さんのメニューにも、相当な頻度でもずく酢が登場するのかもしれませんね。

ここで言う「美味しい」っていうのは、豪華なステーキを食べて「美味しい」っていうのとは意味がちょっと違いますよね。本当に体のために大切なもの、生きるために必要なものを「美味しい」と思える感度が、私も含めて現代人には欠落してきてるんじゃないかと思っています。飽食の時代の「美味しい」は程々にしとくのがいいんじゃないでしょうかね。

いろいろ考えると、次の日まで待たずに、飲んだ最後にフィニッシュラーメンを食べるんじゃなくて、最後にこのもずく粥を食べたら次の日に爽快かもしれないなぁ。でも、夜遅くに帰ってそんなの作れなんて言ったら女房が・・・やっぱりやーめたっと(笑)。

》》》》》》》》》》 【以前の特効薬の話】


□□□ それじゃぁ美味しいお酒って何よ? □□□
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出荷状況

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さて、今日は書きづらい記事を書きましょうか。あんまり面白くないだろうし、例の『禁句』もたくさん使わなくっちゃならないかもしれません。しかし、業界事情をお伝えしていくのもこのブログの使命だと思いますから、たまにはこういう話も必要でしょう。さて、どこまで前向きに書けるでしょうか・・・。

今年9月の全国の日本酒出荷状況が日本酒造組合中央会から発表になりましたが、苦しいと言えばあまりに苦しい数字でしたね。昨年の9月対比で約89%でしたから、1割以上も落ちてしまいました。全国トータルの数字で90%を割るということは、あまりないことです(涙)。

昨年度1年間(7月~6月)の総出荷数量ではちょうど5%減の数字でした。今月の数字は瞬間風速的なものにしても、もし年間の数字まで10%減だなんてぇことになれば業界存亡の危機になってしまいます。これまでも、耐えに耐えて耐え抜いてきた日本酒業界です。日本酒の明るい未来のために、今何をすべきか考えて、しかるべく実行に移さなくてはなりません。

日本酒の飲まれなくなってきた原因として常に挙げられるのは、『人口の減少』、『健康志向』、『ライフスタイルの多様化』などですが、それに加えて『飲酒運転の厳罰化』も大きな要因になっているのは確かでしょうね。9月には罰則が強化されて、罰金の上限は100万円になりました。

これは通勤に電車やバスを使う人が多い都会の人たちよりも、車通勤が当たり前の地方の方が影響が大きくなると言われています。もう田舎じゃぁ宴会やらないんですよ。飲んだ人も、飲ませた人も、一緒に車に乗った人もみんなが罰則の対象ですから、万が一のことを考えると、「お酒は飲まない」という選択になるでしょうね。

このブログでも何回も言ってますが、飲酒運転がいけないのは当たり前のことです。事故を起こせば全ての関係者が不幸になってしまいます。それは私たち酒造業界の本意ではありません。皆さんに幸せになってもらうために酒を造っているんです。飲酒運転はしないで下さいね。

それに加えて、9月は暑かったでしょう。お天道様には勝てません。まだ日本酒の季節にはならなかったんですよね。でも、それじゃぁビール類が売れたかといえば、そんな事ないんだな、これが。天候には恵まれたんだけど、出荷数量はふるわなかったみたいですよ。3%程度のマイナスだったそうです。おかしいんですよねぇ。

詳しく見てみると、飲み屋さんなどの業務用ビール類が不振だったみたいですから、やっぱり外で飲まなくなってるのかもしれませんね。それに呼応するように、総務省によれば家計消費支出に占める酒類の支出額は増えているんだとか。今後は『家飲み』をターゲットにしなくちゃならないかもしれませんね。

何はともあれ、私は日本酒を飲んで『美味しい!』と思ってもらわなくっちゃ始まらないと思ってるんです。純米だの、吟醸だの、使っている米だの、造り方だの、能書きは当然重要なアピールポイントですが、まずは味だと思います。そしてそのお酒を飲んだ後に、美味しかった理由とか、そのお酒の出来る物語として耳を傾けてもらった時に初めて能書きが意味を持つし、理解してもらえることのような気がします。

やっぱりあまりいい記事になりませんでしたが、光明になる点を上げるとすれば、都会の酒販店さんは日本酒は伸びてきているとおっしゃってますし、純米酒系の日本酒は他の本醸造酒などに比べて伸びているのは事実です。この流れに乗るために今日の話を総合すると・・・「家飲み用の酒を買う主婦が喜ぶ手ごろな値段で美味しい純米酒を売る」・・・って、こりゃぁ信濃鶴のことじゃぁないかっ!(笑笑笑)。

》》》》》》》》》》 【『禁句』の記事】


□□□ 写真は南信州ビールさんの糖化タンク(無理矢理だなぁ) □□□
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今年のキノコ

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これまでもそうでしたが、日曜日の記事は美味しいものの写真を載っけて、マッタリとやり過ごすというのが常道です(笑)。というか、美味しいものを食べる度に、気がつけば写真を撮っている自分がいるわけです(汗)。このブロガーの性ゆえに、食い物系の写真がどんどんと溜まっちゃいます(涙)。

どこかで一気にそれらを記事にして消化しちゃわないと、「せっかく撮ってあるのにぃ」というストレスになっちまいます。そこで、比較的静かに時が流れるし、早く寝たいと思う日曜日にその役割が割り振られることが多くなるっていうことでしょうかね。そんな事分析してもしょうがないですが・・・(笑)。

今日は、もう旬は過ぎ去ろうとしていますが、今年いただいたキノコの写真をまとめてアップしちゃいましょう。昔は会社でキノコ採りに出かけたものですが、今では行事としては行っていないので、私も自分で山に入って採ることはなくなっちゃいましたね。これらの写真は全部いただきものですが、100%地物であることは間違いありません。

1枚目の写真の手前に写っているのが『クロカワ』というキノコです。市内の酒販店さんからいただきました。前日に八百屋さんの店先で同じ様な大きさのクロカワが2個で1300円だったのを、ガマンして買わずにおいたのは大正解でしたね(笑)。

これは私の一番好きなキノコです。ハッキリ言ってマツタケより好きです。なぜかと言うと、お酒のつまみとして最高だからです。洗って汚れを落としてから単純に焼くだけです。茎の部分から水がしたたり落ちてきたら火から上げて、手で裂いて、醤油をかけて大根おろしといただきます。ちょっと苦いので、お子様向きではありませんが、それで結構、全て私が食べます。信濃鶴と一緒にやったら、もうたまりませんな・・・。

クロカワを山で採るのは案外難しいんです。まず、色が黒いから地面と見分けがつきづらい。あまりニョキッとした形にならないので、生えているのが分かりづらい。目の前にあっても分からないこともあるでしょう。まあ、私のような素人はどのキノコも分からないと言えば分からないんですが・・・(汗)。

かつて1度だけクロカワの大物を自分で採ったことがありました。それは、キノコ採りに行って、山の斜面で転んで滑り落ちたんです。その時ちょうど自分の手の下にクロカワのでっかいのが2、3本あったんですよ。上から見ていて全く認識していませんでしたから、あの時転ばなきゃぁ完全に見過ごしてましたね(笑)。

2枚目と3枚目の写真には『マツタケ』が写ってます。以前私のブログでもマツタケは全然不作だなんて書きましたけど、今になってみれば収穫時期が遅れただけで、この界隈では豊作らしいですよ。私の住む駒ヶ根市より南の地方では、昨年の倍も採れた地域もあったみたいです。おかげで多少のおすそ分けが我が家にもまいりました。これもシンプルに調理して、素材の味を楽しむのがいいですね。

3枚目の右に写っているのは『コウタケ』のバター炒めです。このキノコも少し独特の香りがありますが、少し手を加えてやるとそれがアクセントになってとても美味しくなります。コイツも信濃鶴とよく合いましたよ。ブルーチーズの時にも思いましたが、鶴はその素材自体に独特の香りのあるものと相性がいいのかもしれません。

これらは全て栽培したものではありません。正に自然の恵みなわけです。お酒は自然の恵みに少しだけ人間の英知が加味されたものですが、それは自然の営みのサイクルをねじ曲げるほどの作為ではありません。人間もこの自然の一員として、いつまでもこの美味しい恵みをいただけるような生き方をしていかなくっちゃならないんでしょうね。


□□□ 『ウコンの力』は気にしないでください □□□
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酒母仕込

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酒造りの仕事は、一旦始まったら、後は予定の量を造り終わるまで走り続けなくてはなりません。仕込み作業自体がなくても、まだお酒になっていないもろみは蔵の中にたくさんありますし、次の仕込みのための麹なんかは仕込みの数日前から造っておくんです。

もっと前から造っておかなくっちゃならないのが『酒母(しゅぼ)』です。これは酒の仕込みに使う酵母を拡大培養させた、仕込みのためのスターターになるエキスみたいなもんです。仕込みに使えるようになるまで約2週間くらいかかります。

ですから、入蔵していろいろな準備ができたら、まずこの酒母のための麹を造り始めて、それができたらそれを使って酒母を造って、その2週間後にようやく本格的なもろみの仕込みが始まるわけです。その一連の流れが少しずつずれるような形で、冬の間中続くんです。今年はもろみを40本造ります。先が長いなぁ・・・(涙)。

写真は今年の第1号の酒母です。酒母を造った直後は、蒸米が水を吸って膨張して、とてもじゃないけどかき混ぜるのが困難な状態になります。上半身裸になって手でかき混ぜるやり方もありますが、大変な作業になります。我が社では『汲み掛け(くみかけ)』と呼ばれる方法で、次の日の朝までに酒母を軟らかい状態にします。

酒母のタンクの真ん中に円筒形の筒を入れて、その中心からしみ上がってくる液体部分をひしゃくですくって、周りの蒸米の部分にかけてやります。そうすることで、液体部分に溶け込んでいる酵素と呼ばれる成分が、蒸米を徐々に溶解してくれるんです。次の日の朝にはかなり軟らかくなって、かき混ぜ易くなっているわけです。

この汲み掛け作業は夜寝るまで続けます。と言っても1時間に1回くらいの割合ですから、ずっと付きっ切りというわけではないので、何も非人間的な仕事ではありません。しかし、1時間に1回ずつ10分くらいの仕事をし続けるっていうのは案外大変なんだな、これが。この作業は1週間に1回ずつあります。これから3月の中旬までずっと・・・(涙)。

実はこんな話は昨年にも記事にしてるんですよね。1年経つと皆さん忘れてくれてますかねぇ・・・だったら気にせずに書きますけど(笑)。それに、どこかで系統立ててお酒造りの流れを説明しなくっちゃイカンと思ってるんですが、それも結構大変な仕事です。相当な回数のシリーズにしなきゃ無理でしょうね(汗)。

本当のことを言うと、夏の間のブログネタにしようと思ってたんですが、冬の間と違って外へ出ることが多かったので、ネタは次から次から出て来て消化しきれないくらいになっちゃったんです(笑)。

昨年の冬ブログでは『蔵開放onBLOG』というカテゴリーを作って、蔵の中を少しずつお見せしていましたが、それもまだ完結していませんから、今はそちらを続けたいと思っています。さて、どーしたもんかなぁ。頭使わなくっちゃならない記事は書くの大変だしなぁ(笑)。


□□□ 去年の記事は忘れてちょーだい! □□□
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CM

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これは、私の主治医である鍼灸師E君の手です。らしい手じゃぁないですか。この手で患部を探り当て、鍼を打ち、体をもみほぐしていくんですね。彼は久しぶりのブログ登場ですが、夏の間もずっと彼のところには通っていました。

冬の間に傷みがひどくなった部分を、夏の間に何とか元の状態まで戻そうと頑張ってくれていますが、やっぱり一度壊れてしまった体はそう簡単に治すというわけにはいかないみたいです。私も痛みがひけると治療もサボりがちになるもんだからイカンです。どこかが痛くなって、また通いだすっていうことを繰り返してますね(汗)。

もうしばらくは私が先頭で酒を造らなくてはなりません。それまでは何としても動くようにしておいてもらわねばならんのです。私にとって鍼治療の効果は絶大です。そのうちに鍼を打っても効かなくなるんじゃなかろうかという恐怖感もありますが、彼なしでは生きていけない体になってしまいました(笑)。

今日も行ってきましたし、これからは規則正しく毎週行けると思います。これまでどうしても痛みが取れなかった部分の核心に鍼が届いて、「キターーー!」っていう感じを経験すると、もう鍼の虜です。皆さんにもお薦めしますよ。

さて、そんな彼が「おい、お前あのCM見たか?」と言って教えてくれたのが、黄桜のCMです。黄桜は言わずと知れた国内屈指の製造量を誇る、日本を代表する清酒のブランドです。私は点いていればダラダラと見てしまうんですけど、あまり自分から選んでテレビを見る方ではないし、NHKを見ていることが多いので、未だにそのCMは見たことがありません。

そこで彼はYouTubeで私にそのCMを見せてくれました。元巨人の江川さんと、元阪神の小林さんがあいさつを交わして、少し対話しているだけのCMなんですが、これが凄い事らしい。E君はずっと野球小僧でその辺の事情をよく知っていて、彼が解説してくれたので私にも大体のことは飲み込めました。

簡単に言うと、江川さんが巨人に入団する時に『空白の1日事件』というひと悶着があって、少しダークな雰囲気に包まれての入団になったんです。そして、傍目にはその犠牲になったと考えざるを得ないのが小林さんなわけです。

小林さんは江川さんの身代わりのような形で、巨人から阪神にトレードされてしまいます。どの様な裏取引があったのかは分かりませんが、仮にも当時の巨人のエースだった小林さんとしては、理不尽なものを感じないわけにはいかなかったでしょうね。

その2人が、28年ぶりにこれまでのお互いの心中を開襟するというシチュエーションなわけです。この球界史上に残る男たちの確執をサラリと映像にしてあるあたりが、事情を知っているオジサンたちの目を釘付け状態にするってぇことなんでしょうね。若い人たちには、「なんじゃこりゃ?」ってなことになりかねませんが・・・。

しかし、これまでの日本酒のCMにはない意外性、既存にとらわれない心、ある種の未来志向を感じました。少なくともあのCMからは日本酒業界はダメそうだとは微塵も感じられません。「やるな黄桜」と思っちまいましたね。一歩ブレークスルーしたこのCMに日本酒の明るい未来をちょっとだけ感じました。

「焼酎やビールの業界に取られないでよかったじゃないか」とE君も言ってましたが、そんな状況には日本酒が一番似合ってると思うのは、日本酒業界の人間だけでしょうか。江川さんや小林さんの思いを受け止めるのは日本酒でありたいじゃないですか。

》》》》》》》》》》 【そのCMが見られます】


□□□ たまには黄桜も飲んでみるか □□□
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戦士の休息

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昨日あたりからワクワクしながら見てたんですが、カウンターが100000を越えました!十万ですよ、ジュウマン。ちょうど100000になった記念写真を撮ろうと思って虎視眈々とお昼休みに狙っていて、よしもうちょっとだという時に少し油断したら、なんと100001になってました(笑)。

こりゃ、きっとスゲー数なんだろうと思って計算してみましたよ。もし1秒間に1回ずつカウントされたらどのくらいの月日がかかるんだろうって・・・そしたら、なんと、たった1日ちょっとでやんの(笑笑笑)。

最近は宇宙も身近になるし、脱税の額も大きくなるし、酒のもろみの中には兆という単位の酵母菌もいるし、『天文学的な数字』って言うやつに慣れちゃったもんだから、過大な期待をしてしまいました・・・(汗)。

ブログを始めてちょうど1年と1ヶ月が経った、11月1日に、10万カウントって言うのも『1』ばかり並んでて縁起が良さそうじゃないですか。1日に平均250カウントくらいされている計算です。ダラダラと長いばかりで、たいした内容のないこのブログにお付き合いいただいている読者の皆さん、本当にありがとうございました。

「これを機に、私はブログの世界から足を洗って、酒造りに専念します!」って言ったら驚いてくれますか・・・ウソですよ、ウソ。でも、そんなこと言ってくれちゃってる男がいるんだよなぁ・・・bossだよ、boss。北海道の遠軽町という、どこにあるんだかもよく分からない町のバーテンダー。

私より1年くらい早くブログを始めていて、ちょうど2周年記念の日に休止宣言を出しました。どこかにいなくなっちゃうわけじゃぁないし、また戻ってくると思いますから、それほど悲しいってんじゃないんだけど、もしかしたら戻ってこないかもしれないし、寂しさはひとしおですねぇ。

私がブログを始めた時には、ランキングの上位にいて常に目標だったし、私のランキングが上がってきたら、気の置けないチームメイトだったように思います。ブログ上だけの付き合いを通り越して、エビや栗が海を超えて飛び交ってましたし(笑)、彼のお店には信濃鶴が並んだことだってあるんです。「ああ、こんな風にブログって広がるんだなぁ」と実感させてくれたひとりですね。

永遠にブログを続けているわけにもいきませんから、いつかはこういう別れ(?)の時が来るんでしょうけど、ブログ上のお別れは、そのバーチャルな性格がそう感じさせるのか、もう会えないという感傷より、「あいつもどこかで頑張っているはずさ」という便りのない友人を懐かしむような思いの方をより強く感じさせるような気がします。

もっとも、そりゃぁbossの性格や、文章表現や、記事の内容による部分も大きいとは思いますけどね。自分の大きな夢のための断筆らしいですから、四の五の言わずに無条件で応援しますよ。もうひと頑張りしたら、また2年分くらいブログが書けるんじゃないかな。それまで、どんな夢なのか楽しみに待つとしましょう。

》》》》》》》》》》 【bossのブログ】 
》》》》》》》》》》 【弟も数日前に仲良く10万カウント】 
》》》》》》》》》》 【サンセールさんもちょっと前に10万カウント】 
》》》》》》》》》》 【とーこさんのブログにはカウンターがついてない?】 


□□□ オヤジダンサーズ+トーコボーカルは永遠に □□□
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初出麹

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出来ましたでぇ。本年度第一発目の麹です。これから来年の4月の初頭まで麹を造り続けることになります。ほぼ毎日のように、100回以上造ることになるでしょうか。その、記念すべき第1号の麹が出来上がると、少しホッとした気分になります。「もう逃げられねぇな」とも思いますけど・・・(笑)。

まず最初の麹が出るまでが大変なんですよ、これが。蔵の掃除や消毒という準備の部分もさることながら、その年の米の素性が全く分かっていないので、やはり最初はとても気を使います。その年の米に感度を合わせるのにしばらく時間がかかりますが、最初は標準になるものが自分の中にないので、全て手探り状態って感じです(汗)。

でも、信濃鶴の強みは同じ米しか使わないってぇことです。とにかく、その年の地元産の美山錦だけに照準を合わせてしまえば、他の米のことに関しては知らなくてもいいんです。守備範囲が狭くなるという欠点にもなるでしょうが、ある一点に関して極めることの利点も出てくるでしょう。自分の中に完全な標準を作ることができますからね。

これは、純米酒という点に関しても、同じ事が言えると思います。アルコール添加する技術については、私はもう学びようもありませんが、純米酒を造っている量だけで見れば、長生社は相当大きなお蔵に匹敵する数量を醸造しています。「地元産の美山錦で純米酒を造らせたら右に出るものはいない」なんて言われたらカッコいいですよねぇ。

それに、昨年度の造り方を思い出すのにも、多少の時間がかかるんです。もうベテラン杜氏になって、毎年同じ造り方が体に染み込むまでになっていれば迷いも少ないでしょうが、私なんか麹の造り方ひとつとっても、日々トライアンドエラーですから、細かい部分で「ここはどーやりゃいいんだっけなぁ」と昨年のノートと睨めっこしてたりします(汗)。

まあとにかく、第1号は出来上がりましたけど、本人としてはあまり満足のいく出来ではありませんね(涙)。米を洗って、水に浸す作業の時点でちょっと水を吸わせ過ぎちゃいましたから、その影響を引きずったかな・・・。ひと昔前なら「よっしゃ、それでもなかなかの出来だ」なんて悦にいっていたかもしれませんが、今の私はもうちょっと厳しくなってますね。こんな私でも多少は進歩してるんでしょうか(笑)。

どうやら、米の出来はあまりよくないような気がしますね。粒が小さい感じだし、『胴割れ』と言って、お米にひびが入ったものが多いようです。先日お話したJAのお米担当の職員の方も、今年の天候不順の影響について話しておられました。

それでもいい酒にするのが、腕の見せ所なんでしょうけどね。私はまだちょっとそこまではいけてないので、「お酒も農作物なんだから、その年によって味が違うのは当たり前なんです!」と言って開き直ろうと思ってます、ハイ(笑)。


□□□ それでも、いい酒を目指せ! □□□
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