専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

初呑み切り

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実は大事なことを記事にしてなかったんです。何の気なしに今日まで来てしまいましたが、先週、造り酒屋にとっては大変に重要な行事がありました。『初呑み切り(はつのみきり)』と言います。

このブログでもまだ詳しくは紹介してないんですが、通常お酒は冬の造りの期間中にもろみから搾られた後、1回60℃から65℃くらいに熱して加熱殺菌をしてから、蔵の中のタンク何本かに分けて貯蔵されます。その後は出荷に必要な分量だけをタンクから出して、びん詰めしていくわけです。

今はびん貯蔵といって、タンクにまとめて取らないで、新酒をすぐにびんに詰めてしまって、それを出荷まで冷蔵庫にしまっておく方法も多いですね。名前の通った有名銘柄はほとんどびん貯蔵しているんじゃないですかねぇ。信濃鶴も純米大吟醸だけはびん貯蔵ですが、その他は昔ながらのタンク貯蔵です。 

昔の労働形態では、新潟を始め各地からその蔵にやってきた杜氏さんたちは、造ったお酒を加熱殺菌してタンクに貯蔵して、蔵の中の掃除も終えて、4月の頭には自分の郷里へ帰っていきました。単純に考えれば、その時点で杜氏さんたちの仕事は終了したように思えますよね。

ところが、そうじゃないんです。昔は衛生管理の技術も今のように発達しているわけではなくて、タンクに貯蔵されている酒が加熱殺菌されているといっても、確実に殺菌されているのかはっきりは分からなかったんです。火落ち菌やその他の雑菌なんかが残っている可能性は、現在の技術をもってしてもゼロとは言えないんです。

そして、性質の悪いことにそういった菌は時間と共に少しずつ増殖して、ある時を境に爆発的に酒の中で繁殖することになります。微生物の増殖の特徴ですね。杜氏さんたちが帰る頃には全く正常に見えたお酒も、しばらくしてようやく雑菌に汚染されたことが判明するわけです。

その危険を回避するために、1度帰った杜氏さんが再び蔵へ戻ってきて、お酒の汚染がないか、酒質の変化はないかを最終点検する儀式・・・それが初呑み切りなんです。ですから、昔長生社に来ていた杜氏さんも初呑み切りが終って、ようやく全ての仕事が終わったと肩の荷をおろしていたようでしたね。

初呑み切りは、あまり早くやっても汚染されているかどうかはわかりづらいし、逆に遅いと汚染が進みすぎていて手遅れになりかねません。ちょうど6月から7月にかけての時期が、発見するのには最適な時期なんでしょうね。もちろん、そんな事故はないに越したことはありませんけどね。

「初めて」「呑みを」「切る」ということは、これまで密封されていたタンクの下部に付いている「呑み」という酒の取り出し口を「初めて」「開ける(切る)」、という意味です。呑みから少し採ったお酒がおかしくなっていないかを、目で見て、鼻で嗅いで、口で味わって入念に判断します。

社員全員でチェックするのは当然のこと、関東信越国税局の鑑定官と呼ばれる先生方や、長野県の工業技術センターの先生方にもしっかりと検査してもらいました。幸いなことに今年も全てのお酒は合格ということでした。ここで、もし何かおかしいという話になれば、いずれかの研究機関で分析を受けることになります。そんなこと考えたくもないですけどね(笑)。

今回のような場合でも、様々な品評会のような場合でも、やはりお酒を客観的に評価するきき酒の技術というのは非常に大切なものです。飲んでみても、味の変化に気がつかないんじゃぁやってる意味ないですもんね。

さあ、今の段階ではこれから出荷するお酒の品質に関しては、心配はなくなりました。まだまだいいお酒がたくさん残ってますからね。みなさん、いくらでも飲んでくださいね。私も信濃鶴を毎晩飲んで、きき酒能力を高めなくっちゃ(笑)。


□□□ 仙台にも仕事だって言って飲んでる店長さんがいたなぁ □□□
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販路開拓

今日はこの地域にある某お店で、営業活動をしてました。いいですか、販路開拓のためのれっきとした営業活動ですからね。「なんだ飲んでんじゃないか」と言わないで下さいね。いやいや、確かに飲んでましたけど、それも営業のうちなんですよ・・・って、かなり言い訳っぽいですかねぇ(笑)。

他の地域のことはよく分かりませんが、私の周りを見回してみると、私たち造り酒屋の営業の対象は基本的には酒販店、つまりまちの小売店さんになるわけです。そして酒販店さんが料飲店、つまり寿司屋や割烹や居酒屋といった、お酒の消費される末端のお店に対して営業をかけるというのが一般的な形です。

だいたい料飲店さんは出入りの酒販店さんを持っていますから、その料飲店さんにどんな酒が入るのかは、その店のご主人の考えと出入りの酒販店さんの考えによって決定されているんだと思います。だから、私のような立場の人間が酒販店さんの頭を飛び越して、直接料飲店さんに「鶴を扱ってください」という営業じみたことをすると、嫌がられちゃうこともあるんです。

そりゃあ飲みにいって、信濃鶴が置いてなければ「よろしくお願いします」くらいのことは当然言いますよ。でも、扱われているのは大抵地元の酒が多いわけですから、そこに強引に割り込むってぇのも気が引けちゃうしね。結局、「このお酒美味しいですねぇ」なんてほかの蔵の酒を褒めて帰ってくることの方が多いんですよ。

今日は、そういう状況ではなくて、そのお店に出入りしている酒販店さんから、扱っているお酒に信濃鶴も入れたいから、その店のご主人に鶴を売り込んでほしいって頼まれたんです。それに、今メインで扱っているのはこの地域の蔵の酒ではないので、私としてもあまり気兼ねがありませんでしたね。

当然、お酒の営業にそのお店に行っているわけですから、ちったぁ飲まにゃぁならんでしょ?飲まないでも営業できるかもしれませんが、そういうもんじゃないと思いませんか?飲みながら説明することも大切じゃん?・・・だから、仕方なく飲むんですよ、仕方なくね(笑)。

そのお店に入ってご挨拶をすると、奥さんがかなり信濃鶴のファンであることが判明して、いきなり仕事がやりやすくなりました(笑)。信濃鶴はとてもいいお酒だと言ってくれて、これまでの地道な努力が案外こういうところで実を結んでんだなぁなんて、心の中でうれしく思いましたよ。

しかし、やっぱりこれまでずっと使ってきたお酒にも思い入れがあって、いきなり全部変えるなんてぇわけにはいきません。それに、なんでそのお酒を使ってきたのかなんてぇ話になれば、そのお店の歴史も聞かせてもらうことになって面白かったし、すぐに変えてくれなんていう気持ちにもなれませんでしたね。

ご主人も味をみてくれて、まずまずの評価。ちょっと見は愛想のない感じのオヤジさんですが、話が進むにつれて笑顔も見せてくれるようになりました。こりゃぁなかなかの好感触。少しずつ始めてみましょうというご返事をいただいて、店を後にしました。

今日は土砂降りで、大変な日に約束しちゃったなぁなんて思ってたんですが、天気が良ければお客さんが一杯で、とても話なんか聞いてもらえるお店じゃなかったそうで、天も味方してくれたみたいですね。店を出た時には気持ちよく晴れてました。

こういう時は造り酒屋も悪くないですね。飲んで仕事になっちゃうんだもんなぁ(笑)。


□□□ 酔っ払いブログでスイマセン □□□
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発表会

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本日は娘のピアノの発表会でした。保育園の頃から始めて、もう6年くらいやっていることになりますかねぇ。だんだん難しい曲も弾けるようになってきたみたいです。毎年どんどんと上手くなっていくのが分かりますよ。

実を言うと、私もご幼少のみぎりにピアノを習わされていた時期があったんです。だから少しは弾けるんですよ。きっとすばらしい音楽センスは有ったんだけれど、いかんせん練習量が足りなかったということで、結局、大成はしなかったんですけどね(笑)。

小さな頃は、男がピアノを弾くなんて、なんとも女々しい感じがして、イヤでイヤでしょうがなかったんです。今から考えれば、あの時止めずに少しでも弾けるようにしておけば、どんなに良かったろうと後悔しています。

どんな楽器でも、一朝一夕に弾けるもんじゃぁありません。あの頃に払った努力を無にしてしまったことはとても残念です。小さな頃の感性豊かな時期ですから、もし今同じだけ練習したって到底同じだけの進歩はないでしょう。

私が本来持っている才能が開花していたとすれば、今頃専務取締役杜氏なんてやってませんぜぇ。名ピアニストになって、世界中を駆け回っていたことでしょう。それとも、モーツァルトやショパンやベートーベンのような大作曲家に・・・この辺で止めときましょうか(笑)。

いずれにしても、音楽が身近にあることはすばらしいことです。どんな音楽でもいいんです。クラシックなら一生無理なく楽しめるでしょうね。私は高校の時に少し道を誤って、『番平連』とか『蔵不豚』とか『凡女美』なんていう、ちょっとうるさい方向に進んでしまいましたけどね(笑)。

閑話休題。この発表会には苦い思い出があります。2年前の発表会の時に、親子連弾ってぇやつをやったんです。ちょっとはピアノを弾けるお母さんやお父さんと子どもが一緒のピアノで連弾をするんです。私もやらされる羽目になりましたよ。

結構一生懸命練習して、恥かしくない程度には弾けるようになりました。娘と2人でピアノを練習するのも楽しいことでした。久しぶりにピアノなんか弾いたので、譜面通りに弾くだけが精一杯でしたが、音楽を自分で演奏する楽しさも味わいました。

さて、発表会の当日。リハーサルもうまくいって、本番です。私が最初に弾き始めて、娘が途中から入ってくる曲だったんですが、案外余裕しゃくしゃくで弾いていた私は、娘がいつもと違って少しよそ見をして弾いていると思ったんです。

「ほら、ちゃんと手元見ろよ」と小声で言ったのですが、そこで2人の音が合わなくなっちゃったんです。あんな余計なこと言わなきゃ良かったんですが、もう後の祭りでんがな。もう一度最初からやり直すハメになりました・・・(涙)。

連弾って簡単な曲でも、どちらかが少しでも間違えて音が合わなくなると、両方ともが分け分かんなくなって、ハチャメチャになっちゃうんです。正にそんな状態になっちゃったんです。恥かしかったなぁー(笑)。

毎年この時期になるとケンカになるんです。
「あの時、最初に間違えたの、お前だかんな!」
「何言ってんのよ、お父ちゃんが最初に間違えたのよ!」
「お前、手元ちゃんと見てなかったじゃんか!」
「見てたわよ、お父ちゃんが余計なこと言うからおかしくなっちゃったのよ!」
「俺は、しっかり自分のパート弾いてたもんね!」
「私だって弾いてたわよ!お父ちゃんなんか手が震えてたじゃないの!」
「ぬあんだとー!」・・・「なによー!」・・・「ワーッ」・・・「キャーッ」・・・
オトナげねー(笑)。


□□□ やっぱり私のせいかもしんない(涙) □□□
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官能評価

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今日の話題は、どんなふうに書き始めたらよいものやら、チト思案してしまうんですけど、お酒の味の評価っていうことなんです。テーマにある「官能」という言葉は少しエロティックな響きですが、数字では表すことのできない人間の感覚によって下される評価のことですよ・・・お間違いなく(笑)。

裏話から始めましょうか。今仙台で狂ったように鶴を売りまくってくれている男がいるんです(分かりますね・・・笑)。ありがたい事に、仙台での鶴の評価は、彼のセールスのおかげで悪くはないみたいなんですが、その彼のもとに1通のメールが届いたんだそうです。

内容的には、初めて信濃鶴を飲んだ、かなり舌の確かなその筋の方の評価でした。鶴を決してけなしているわけじゃぁないんだけど、あまりいい評価ではなかったそうです。そういう話を聞くと、ノーテンキな私でも少しは気落ちするんですよ(涙)。

このメールに関して、かの酒販店の店長と結構真面目な意見交換が続きました。毎日メールでやり取りするんですが、いろいろ考えさせられましたよ。男2人が毎日メール交換ってぇのもちょっとキモチ悪りぃかも知れませんけど・・・(笑)。

結論的には、味の感じ方は人それぞれだし、合わせる料理や、シチュエーションでも受け止め方が変わってくるので、どんな状況でも誰にでも美味しいお酒というのはない。しかし、お酒を提供する側はワインのソムリエと同じように、もっともっと料理との相性に訴えた売り方をしないといけないんじゃないかということになりました。

じゃぁ一体鶴は何に合うのか、はっきり示せない情けない自分もいるわけですが、彼は彼なりの意見を自分のブログに、全くいつものキャラとは違った、本性丸出しの真面目記事にしてまとめて書いています【酒の嗜好に思う】。「らしくねー」って感じですが、こっちの方が彼の素顔ですね、たぶん。こっちの方【その前日の記事】は仮面をかぶってんじゃないかなぁ(笑)。

だから、私もなんかまとめて書いておこうと対抗意識を燃やしたんだけど、日本酒ってワインと違ってそういう部分が弱いんですよね。我々も訓練されてないし、つまみとの相性なんて考えて居酒屋で飲んでる人は極少数派でしょうね。私もこれからは、常にそういう意識をもって鶴を飲んでみて、キチッとした意見が言えるようになれればいいですね。

私としては、みんなにいつも美味しいと言ってもらえるはずはないんだけれど、それでもみんなに美味しいと言ってもらえるように頑張ろうと思います。そんな酒できっこないと開き直ることは気持ちが楽ですが、どこまでできるか突き詰めていくことで、自分との勝負を続けていければいいんじゃないかと思っています。

地元でも、同じ様なキツイ評価を受けることがあります。その度うなだれて鶴を飲んでみますが、その度不死鳥の、いや不死鶴のように少しだけ気を取り直すことができています。そんな時頼りになるのは、自分の信念と、どこかの酒屋さんのように応援してくれている人たちのうれしい気持ちだけです。

そういえば店長にメールをくれた方も、その後に改めてきちんと鶴のことを認めてくれた内容のメールも送ってくれたんだそうです。ひとりの人の中でだって、両極の意見が混在してるんだから、いつでもどこでも誰でも美味しいっていうのは、やっぱり難しいんでしょうね。

さぁて今日も官能審査の訓練するぞぉ!比較しなくっちゃだから、いくつか飲まなくっちゃぁイカンのだよなぁ。量だってちょっと飲んだだけじゃぁきちんとした評価もできないしなぁ。あっ、それから料理との相性も見なくっちゃだから、それなりの肴も女房に用意してもらわなくっちゃだし・・・訓練するのも大変だぁ、こりゃ(笑)。


□□□ 信濃鶴と相性のいい料理は何? □□□
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経営講座

先日『駒ヶ根市経営講座』が開催されました。毎回各界から講師を招いてお話をうかがいます。今回は筑波大学名誉教授の村上和雄先生が講師でした。経営講座というより、教養講座という感じでしたね。村上先生も宗教科学者といった印象だったし、精神世界の構造を科学の言葉で表現しようとしているようにも受け取れました。

先生が最も力を入れて研究している内容をひと言で言ってしまえば・・・本当は簡単には言えないんでしょうけど・・・心と遺伝子の関係ということになるようです。つまり、心の持ちようで遺伝子のスイッチが入ることがある、心を変えたら遺伝子の働きが変えられるといった内容と言えばいいでしょうかね。

遺伝子研究の大家ですから、科学的にその働きを説明することなんて朝飯前なんでしょうが、心とか、もっと言えば神様なんていうものを引っ張り出して、科学で分かっているものと等価に論じようとする事はやっぱり壮大な試みであって、とても一筋縄ではいかないんでしょうねぇ。だからこそ、そこに解釈する側の恣意が入る余地ってぇものがあって、面白いのかもしれませんけどね。

そして、研究を突き詰めていけばいくほど、「人間は遺伝子を解読する事はできるけれど、その遺伝子を書いたのはいったい誰なのか?」なんていう疑問がわいて、「人間は何か偉大なものによって生かされているんだ」という、かなり神々しい結論に至るわけです。村上先生はそれを『Something Great』と表現されてましたね。

でもね、アプローチの違いこそあれ、蔵の中で酒を造っていると、時々そんなこと考えますよ。私はそれほど頭は良くはないし、それほど神様を信じているわけでもないし、それほど高邁な思想の洗礼を受けているわけでもありませんが、感じるものは感じるんです。たぶん同じ様なもののことを言ってると思うんですけどねぇ。

結局人間なんて何にも分かっちゃいないんですよね。講演の中で出てきた話を引用すれば、生物の死というものははっきりと認識できるんだけれども、細胞1個だけを見たときにそれが死んでいるのか生きているのかの区別なんかつきゃしない。遺伝子の知識を使って大腸菌に別の細胞のコピーを大量に作らせる事はできても、その大元の細胞1個すら作り出す事はできません。

だから、そういうつもりで麹や酵母に接してりゃぁいいんじゃないですかねぇ。連中のことを科学的に分かったつもりになってても、それほど大した理解には到達していないような気がしますね。実際にそういう知識よりも、これまで千年以上にわたって私たちのご先祖様が試行錯誤してきた酒造りのやり方の方が確実なんだしね。

でも、今回の講演から得た知識で言えば、麹菌や酵母菌を育てていく時に彼らの「心」を変えてやることができれば、酒造りにとって革命的な、もっとスーパーな彼らの遺伝子のスイッチを入れられるかもしれません。そうなったら酒がバンバン造れて、左団扇で生きていけるようになるかなぁ・・・って、やっぱり人間なんて浅はかだぁね(涙)。

1億円の宝くじが100万回連続で当たるくらいの確率で、ようやく細胞1個が生まれるんだそうですよ。その細胞が何兆も集まって有機的に作用し合ってんだから、それほど生命体というものは「在り難い」存在であって、「ありがたい」と思って生きなくっちゃいけませんよ・・・というお話(笑)。


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粕詰め(つづきのつづき)

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さて、1日空いちゃいましたけど、粕詰めのお話の最終回です。昔と違ってある程度の量に分けて酒粕ををポリ容器にとっておいて、その容器から1袋ずつ手で袋詰めするんだけど、この田舎じゃぁ粕は硬くなくっちゃ売れなくて、そのために冷蔵庫に保管しておくんだけれど、硬い粕は袋に詰めるのが大変だ・・・くらいのところまでの話だったでしょうか。

昔は冷蔵庫に入れるまでして、粕を硬くして保存しておくなんてこと考えられなかったんです。蔵の外にあるタンクに粕を入れてありましたから、否が応でも外気で暖められちゃうわけだし、大きな冷蔵庫もなかったですしね。ベッチャベッチャの酒粕を詰めたこともありました。

先日の記事へのコメントで、スパイ1号さんが東北の粕は軟らかいのが好まれるから、わざわざ温めているなんていうことを書いてくれてありましたが、こちらもそうだったら良かったのにー!とつくづく思っちゃいました。羨ましい・・・。

いくら硬い粕が欲しいと言われても、できないものはしょうがないと開き直れていたわけですが、やればできるとなればお客様のためにやらなくてはなりません。そして、やってみたら硬い粕を詰めるのはとても大変な作業になってしまいました。現代の機械の力を借りていろいろできちゃうっていうのも、考えものだぁね(涙)。

あんまり硬い粕を、何百個も詰めていると手が痛くなっちゃうわけですが、なぜこの作業が手作業かというと、今度は機械じゃうまくいかないってぇ話になるんです。汎用の機械にしようとしても、硬いものから軟らかいものまで対応しなくちゃならないし、機械詰めにしようとするとどうしても酒粕を練ってしまって、その後に粕が軟らかくなり過ぎちゃうなんてぇ話も聞いたことがあります。

それに、実際に自分でやってみればすぐ分かるんですけど、ある程度粘性のある半固体状のものをビニール袋に隙間なくギッシリ詰め込んでいくという作業は、実は簡単な作業ではありません。特に硬くなればなるほど隙間の部分ができ易くなっちゃうってことは、皆さんも想像に難くないでしょう。多少の空気が入っていたって、全然問題はないんですけどね。

上の写真を見てください。ビニール袋の隅っこまで、酒粕がミッチリと詰まってるじゃぁないですか。軟らかい粕ならばいざ知らず、難い粕でここまでしっかりと詰め込むのは、そういうつもりで丁寧に詰め込んでいかなければできない作業だと思います。これを機械でやろうとしても、できないわけではないでしょうが、簡単ではないんじゃないかな。

もっと言えば、粕詰め作業というのは、造り酒屋として酒を造るという本分からは少し外れた、夏の間の付随的な作業ですから、ここにそれほどの設備投資をすることは、実際問題としては考えづらいという側面もありますけどね。

さて、こんなに苦労して酒粕を詰めているわけですが、今年は気温が上がってくるのが遅くて、瓜のできが悪いせいなのか、酒粕の売れ行きがよくありません。田舎のばあちゃんたちなんか、瓜がたくさん取れちゃって捨てるのがもったいないから、とりあえず漬けとくっていうくらいの感度なんですが、今の人たちはあんまり漬物しないしねぇ。このブログの読者さんは、挑戦する気になってくれたでしょうか?(笑)。


□□□ 失敗してもいいから漬けてみよう! □□□
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日々是更新

さて困った・・・。
私は今酔っ払いです・・・。
まともなこたぁ書けません・・・。
そろそろ日付も変わろうとしています・・・。
目がショボショボしてパソコンの画面もかすみがち・・・。

こういう時は、普通だったら寝ちゃいます(笑)。当然ですよね。だって、ブログ書けるような状態じゃないんだもん。書かなかった分をいつ書くかってぇと、次の日の朝しかありません。朝早くに会社に出かけて、始業までの1時間くらいで書き上げます。それでも書ききれなければ、10時のお茶休みに仕上げるんです。

本当はその時間は朝のブログチェックの時間なんです。いろんな人のブログを見て回ったり、コメントに返事をしたり、メールのチェックをしたりしなくちゃならないんですが、この時間を記事を書くのに奪われちゃうと、翌日にたくさん見なくちゃならなくなって大変だったりします(涙)。

何が何でも毎日書かなくてもいいじゃないか、と思ってもみるんですが、自然に毎日更新するようになっていて、意地になっているわけじゃないんですけど、こうなると毎日続けないと気がすまなくなっちまってますね。実際には翌日に書いてはいても、前日の夜に投稿したように小細工をします(笑)。

ところがだぁ、明日の朝は早くに出かけなくちゃならなくて、この作戦は使えそうもないんです。もっと朝早く起きて書けばいいじゃんって思われるかもしれませんが、たくさん飲んだ次の日は、そんなに簡単に起きられるもんじゃぁございません。ただでさえ、最近は朝の寝起きが悪くなってるってぇのに・・・。

そこで、どーしても今書かなくっちゃならない状況に追い込まれてんです。何の実もないような記事を書いていることは分かってんですが、とにかく書いています。暖簾に腕押しのような気分で書いてます・・・って言っても、自分でも何が言いたいんだか分かんないや(泣笑)。

書き進めば進むほど、一体今日のブログって何が結論なのか分からなくなってきますが、「時間のやりくりがつかない場合の、私のブログ更新術」ってぇのはどーですか?。術って何でしょうかね?「気合でとにかく文字を打ち込む」っていうだけじゃん(涙涙涙)。


□□□ つまらん記事は順位を落とすんだ(涙) □□□
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粕詰め(つづき)

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昨日は少し中途半端なところで記事が途切れてしまいました。スイマセン。さあ、粕詰め作業の続きです。昨日は酒粕を入れたポリ容器を冷蔵庫から出して、酒粕を少しずつ手ですくって、手で袋に詰めるってぇところまで話しましたかね。

冷蔵庫から出してくると書きましたけど、なぜ酒粕を冷蔵庫になんか入れておくんでしょう?それは、酒粕を硬く保っておくためなんです。どういうわけか、この地方では酒粕は硬いことが良しとされているんです。いわく、何度も漬け返しができるとか、砂糖や焼酎を混ぜでも軟らかくなり過ぎないからなんて言われてますけど、とにかく硬くなくっちゃイカンのです。

酒粕って、できた時、つまりもろみを搾って酒と粕に分離した時点では固体なんです。ポロポロしてるんです。皆さん板粕ってご存知でしょうか?酒粕が硬い板状になってるやつです。これは搾った直後の酒粕なわけです。機械から粕をはがした時点では板状なんです。ですから、板粕は冬の間しかありません。

それに対して、粕漬けに使われている酒粕はベトベトした状態ですよね。この違いは何?ってことになるわけですが、簡単に言えば発酵が進んだということになります。酒粕って言うのは、もろみの中で溶け切らなかったお米の残渣の他に、酵母菌の菌体自体もたくさん含まれているんです。

最も密度の高い時には1ccのもろみの中に2億匹の酵母菌がいるなんて言われてますが、そのほとんどが搾った後には酒粕の中に移行していることになります。そして、搾った時点ではそいつらは結構な割合で生存していることになりますよね。連中は粕の中でもそれなりの活動をするんです。

具体的にどんな代謝をするのかは私もよく知りませんが、結果としては粕の発酵が進んで、アルコールその他の液体も生成されるために、硬かった酒粕は夏まで時間が経つことで、軟らかくベトベトした状態になるわけです。面白いですよね。やっぱり生きてやがったんですね、こいつら(笑)。

そんな酒粕の事情と、お客様の要求が相反しちゃうわけだ、これが(涙)。だから、少しでも酒粕を硬く保っておこうとすると、酵母菌の活動を抑えるために温度の低い冷蔵庫に入れとくってぇことになるわけなんですよ。そして、軟らかい粕を袋に詰めるのと、硬い粕を詰めるのじゃぁ、後者の方が断然大変になるわけだ、これが、これが(涙涙)。

・・・たまに蔵の中の事書くと、いくらでも書きたいことが出てきちゃってダメですね。とにかくあんまり長く書いちゃうと、読んでくれている皆さんもイヤになっちゃうだろうし、私も「お前、一体いつまで書くつもりやねん」と自分にツッコミを入れ始めてしまいます(笑)。

今日もこの辺にしておきましょうかねぇ。もうちょっと続けますけどお付き合いください。さて、帰ってイッパイやっかな。


□□□ ときどき1位になってますねぇ □□□
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粕詰め

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久しぶりに蔵の中の話題です。ここの所いかに蔵の中の仕事をしてないかバレちまいますね(汗)。

月曜日は本来ならば会社は休業日なんですけど、酒粕の需要がこれから最盛期を迎えるこの時期に、社員総出で酒かすを小袋に詰めて製品化する作業をやるんです。これからは毎日というほど粕詰めが続くわけですが、ここで一旦ストックをある程度作っちまおうってわけなんです。

何でこの時期に酒粕がたくさん売れるのかお分かりですか?そりゃ、もちろん奈良漬を漬けるシーズンだからですね。これからお盆くらいにかけて瓜が取れてきます。それに合わせるようにして、酒粕も出ていくわけです。今は、野菜や魚の粕漬けもメジャーになってきてますから、そういった向きの需要もありますが、奈良漬のそれに比べれば微々たるもんです。

昔は、って言っても数年前までですが、造りの時期に毎日のように出てくる酒粕は、大きなタンクに入れ込んでおいて、この時期になると人が中へ入ってスコップで粕を外へ掘り出して、それをみんなで袋に詰めたんです。タンクの深さは2mくらいありますから、掘り始めはいいんですけど、底にいくに従ってタンクの外まで粕を掘り出すのは大変な作業になるんですよ、これが。

そこで、現在は写真にあるような、大きなポリの容器に1トンくらいずつに小分けして取っておいて、袋詰めの際にはそこから直に手ですくうようにしています。この容器はリフトでどこへでも運べますし、少しずつ冷蔵庫から出してこれますから、とても重宝してますね。

冷蔵庫から出してきたポリ容器に、みんなで手を突っ込んで少しずつすくいながらビニールの袋に詰めていきます。ひとつの袋に1貫目(かんめ)詰めます。1貫目ってどのくらいの重さか分かりますか?3.75kgですよ。昔の人は慣れているんでしょうけど、現代の我々には尺貫法は馴染みがないですよね(笑)。

この作業、今の世の中のことだから、うまいこと機械でできるんじゃないかと誰しも思うし、そういうものがあればぜひとも欲しいんですが・・・ないんだな、これが。そりゃとてつもなく金を積めば、作れるのかもしれませんが、どこの蔵でも手作業なんですよね。灘の大手さんでもそうじゃないんでしょうかねぇ。

さて、何で手作業なのかはちょっと後回しにして・・・ここでこのブログの読者のタッキーさんから広報のお願いを受けましたから、ここに貼り付けておきますね。新潟の地震のボランティアについてのお願いだそうです。このブログがそんなにお役に立てるとは思えませんが、少しでも力になれるのなら協力させてもらいます。なるべく早い方がいいでしょうから、今日ここでのっけてしまいます。続きはまた明日。


突然の御願いなのですが、広報を御願いできないでしょうか?私がお手伝いしている『バード・防人さん』の全防災ネットは、県外のボランティア受け入れの無いと言われる現地で実際に活動しています、信用できない団体であれば今回の状況の中で受け入れられるはずがありません。今回の新潟での地震でも、平時に建てた防災計画が機能せず、報道されている以上に現地は深刻な状態のようです。是非実際の状況を皆さんに知らせていただけないでしょうか?『寒鰤庵』さんのページに詳細が書かれています。リンク等でかまいません、多くの方に現地の生の声を聞いてほしいのです。よろしくお願い致します。



□□□ 粕詰めしたら手が痛くてキーボードがうまく打てません □□□
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講演会

もう5、6年も前の話になるでしょうか。自分の母校の中学校で、お酒造りの話をしたことがあったんです。中学生相手にお酒の話しなんてと思われるでしょうが、どちらかというと社会人の先輩としての話という感じでしたかね。この私が先輩面してえらそうに講釈を垂れたわけです(笑)。

どういう状況だったかっていうと、中学3年生の進路指導の一環で、地元の各高校の校長先生が自分の学校の話を各々なさった後に、高校で活躍している先輩や、既に社会へ出て面白い仕事に就いている先輩の話を聞く会があって、その講師として呼ばれたんです。

当時の教務主任が私の中学校時代の恩師だったので、断りきれなかったんですが、お酒造りの話の他に、こんな寓話も付け加えたんです。3人の職人の話です。

『 ある旅人が、ある通りすがりの町で、せっせと同じ仕事をしている3人の職人を見かけました。
その旅人は最初の男に近寄って、何をしているのか尋ねました。すると、その男はこう答えました
「僕はこのブロックをセメントを使って積み上げているんです。ブロックが重くて大変なんですよ」
旅人は次の男にも同じ質問をしました。すると、次の男は
「私はここに塀を作っているんですよ。この辺じゃぁちょっとお目にかかれないくらいの大きな塀になりますよ」
旅人は最後の男にも同じ事を聞きました。すると
「あっしはここに病院を建ててるんでさぁ。大きくて立派な病院ができれば町の人たちもとても助かるでしょう」
3人とも同じ仕事をしているのに、どうして答えが違ってくるんでしょうか。 』

っていうような話でした。同じ仕事をしていても、その仕事に対する目的意識の違いで本人のやる気も違ってくるし、やる仕事の内容も変わってくるでしょう。だから、今皆さんが勉強している事は、明日のテストでいい点を取るためにやっているわけじゃぁなくて、将来社会に出て人の役に立つために必要なことだと思って頑張ってほしい・・・我ながらいい話をしたもんです(笑)。

現代の中学生のことですから、中には全然私の話を聞いてないなぁと思われる生徒も何人かいましたが、そんな生徒に向けても一生懸命話をしました。なぜかといえば、私も中学生時代はそんな生徒だったからです(笑)。

大人に向けて面白おかしく話をする事は、そう難しいことでもありませんが、中学生に向けて話をするというのは、いろいろと気を使って案外大変なことでした。最初で最後の経験でしたが、いい思い出になっています。

一緒に聞いていた保護者の方や先生たちのウケは良かったみたいで、後日他の中学校でも同じ話をしてくれと頼まれました。予定が合わなくて、そちらはお断りしちゃいましたけどね。それに、その中学の卒業生じゃなきゃあまり意味ないんじゃないのかな?

なんで唐突にこんな話題を取り上げたかっていうと、おんなじような話をブログ師匠のページで見つけちゃったからです【石切り場のお話】。私は最初にどこでこの話を聞いたのかは忘れてしまいましたが、いろんなところで取り上げられているお話なんでしょうね。

娘にこの話をしてみましたが・・・上の空でした(涙)。


□□□ 瞬間的に1位復活してました □□□
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王冠

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先日読者のはらさんから、一升びんの王冠(栓)についてコメントをいただきましたので、今日は少しウンチクを垂れてみましょうか。いやいや、大したウンチクじゃないから期待しないで下さいね(笑)。

信濃鶴で使っている王冠は写真の上の段に並んでいるやつです。どれも同じ物です。1番左が一升瓶に付いている状態だと思って下さい。開栓する時には、その状態から周りのアルミの部分を取り去ります。それが左から2番目のものです。

すると、左から3番目のプラスチックの栓の部分だけがびんの口に残ることになります。それを裏側から見たものが、1番右になります。我が社で使っている王冠には少し工夫があって、左から3番目の写真を見れば分かるように、開栓の際に指を引っ掛けて開けられるように、栓の縁の部分がリング状に持ち上がる構造になっています。

信濃鶴で使っているのとは少し構造の違ったものが、下の段に並べられています。1番左が全部がプラスチック(というよりビニール?)製のもので、写真ではスカート部分が取り除かれていますが、打栓をする際に機械を使わなくても人間の手でグイッと押し込むこともできるタイプのものです。

真ん中の2つは同じものをアングルを変えて写してあるだけですが、栓の真ん中に突起があって、それが一升びんの口の中に入り込んでしっかりと栓ができるタイプです。このタイプが全体的には1番多いんじゃぁないでしょうかね。しっかり栓ができ過ぎてしまって、簡単に手で抜けないくらいのものもあるようです。

下段の1番右は、信濃鶴で使っているタイプと、真ん中に突起あるタイプの中間みたいな構造ですね。びんの口の外側を包み込む構造なんだけれど、真ん中にも低い突起があって、それがびんの口の中にも少し入ります。

王冠(栓)の1番の使命は、びんの中の気密を維持することにあります。その効果が最も高いのは真ん中に突起があるタイプかもしれませんね。日本酒は一旦開栓してしまうと、徐々に酸化が進んで酒質は落ちてきますから、なるべく空気の出入りの少ないものがいいわけです。ただし、通常の使用状態であればどれもさしたる違いはないでしょう。

信濃鶴もかなり前まで、真ん中突起タイプを採用していましたが、何と言ってもこのタイプは栓が抜きにくいんです。瓶詰めの作業の時には、回収してきた一升びんを洗うわけですが、この時に栓が付いているものは手ではずさなくっちゃなりません。

この作業もやりづらいし、抜きにくいというお客様の声もあったりして、現在使用しているびんの口の外側を包み込むタイプのものに変えた経緯があります。まあ、回収びんは我が社のびん以外のものの方が多いわけなので、自分の製品だけ変えても栓を取る作業自体は大して楽になるわけじゃぁありませんけどね(涙)。

もう一点、ここ最近のトレンドとして、ごみの分別回収が一般的になってきたために、アルミとプラスチックを分けて捨てなくっちゃならないご時世になってきました。この写真の下段の3つは栓の上部にアルミが貼り付けてあるような構造になっていて、簡単に分別することができませんね。

信濃鶴も以前はアルミがくっついたタイプのものでしたが、分別ができるように数年前に現在のものに変えました。もちろん真ん中突起タイプの栓にも分別可能な製品もありますよ。あんまりお目にはかかりませんけどね。

これらの王冠は、何も長生社が開発したわけじゃぁなくて、専門の業者が開発したものに自社のブランドを刷り込むだけなんです。ですから、そういった業者の皆さんの技術・製品開発に助けられて、我々の最終的な製品も少しずつ変化していくわけです。時代のニーズに応えて、工業製品も進化を遂げているんですね。

いやぁー、久しぶりのウンチクブログになりましたね。飲んでばかりいて、日本酒に関する情報発信というこのブログの大事な使命をを忘れてましたよ(笑)。


□□□ ポイントが伸びなくて順位も落ちるばっかしやん(涙) □□□
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お客様

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今日はなんと、フルネットの中野社長さんが長生社まで遊びに来てくれました。フルネットは醸造関連の出版を行ったり、きき酒会等のイベントを企画運営したりしている会社です。全国新酒鑑評会の受賞蔵をまとめたデータブックは、どのお蔵にも1冊くらいはあると思われるほどメジャーな出版物です。

長生社の蔵が、賀茂鶴酒造さんの5号蔵を参考にして建設されていることに大変興味をお持ちのようで、いつか見に行きたいとずっと前からこのブログのコメントを通して言われていたんです。今回はご自身の旅行にくっつけるような形で、駒ヶ根に来ていただくことができました。

造り酒屋のことから始まって、酒販店のことや、一般の飲み手のことまで非常によくご存知なので、とても参考になるお話を聞くことができました。どの業界にも裏も表もありますから、私のような田舎侍が目を白黒させるような話も、盛りだくさんに聞かせていただきました。

蔵の中を見ていただいた後は、中野さんのお土産のお酒と信濃鶴を飲み比べて、あーでもないこーでもないと酒談義になります。やっぱり東京で売れている酒は、どこか違いますねぇ。売れてるお酒の特徴がよーく分かりました。売れ線のお酒に全て合わせる必要はないと思いますが、いい所は吸収できれば、また1歩信濃鶴を前進させることができます。いい勉強になりました。

お酒も程よく回ってきたところで、まちへ繰り出します。東京の地酒専門店ではありませんからそれほどの品揃えではありませんが、ある程度お酒の種類のあるお店へ突入しました。東京でも名の知れたお酒がメニューに載っています。当然信濃鶴もありますから、そこでもいくつか並べて飲み比べです。

驚いたことに、中野さんはそこの取り扱いの酒の種類を見て、大体どんな酒販店から仕入れているのかということを当てちゃいました。酒販店の名前なんか分かるわけはありませんが、どういうグループに所属している酒販店だろうというめぼしがついたみたいです。その酒販店の名前を言ったら、そのお店のことも知っていましたけどね・・・さすがです、ビックリしました。

このブログを読んでくれている業界関係者の方の中には、中野さんのことを知っている人もたくさんいるでしょう。実は、彼はこの仕事を始める前に、某地方都市の某地元放送局で、音楽番組のディレクターをやってたなんて知ってましたか?私は今日聞いておったまげました(笑)。

今からでは想像できない、当時のイケイケ写真を携帯で見せてくれました。スタイルといい、ルックスといい今とは別人だぁね(失礼!)。携帯に入れているところを見ると、よっぽど自信がおありのようですね、こりゃ(笑)。


□□□ 有名銘柄にも負けないお酒になりますように! □□□
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マネ研

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以前に記事にしたこともありましたが、駒ヶ根市に「テクノネット駒ヶ根」という団体があります。簡単に紹介すれば、異業種交流、人材育成、経営改善など、いろんな研究会を立ち上げて活動している団体です。

今日はそのテクノネットの中の一部会である「マネジメント研究会」略して「マネ研」がありました。これも何度も記事にしましたが、このマネ研こそが私のこのブログの生みの親なわけです【いきさつ】

今日は駒ヶ根市の産業振興部長さんをお呼びして、駒ヶ根市の企業誘致のお話などをお聞きしましたが、とても興味深いお話でしたね。最近駒ヶ根市には、大きな企業が県外から続々と誘致されてきていて、それまで駒ヶ根では見なかったような、とてつもなく大きな工場がいくつかできています。その誘致の中心人物のお話だったわけです。

駒ヶ根市はどうやらとてもいいロケーションにいるようですね。どういうことかというと、簡単に言っちゃえば東京と名古屋の中間あたりに位置しているってぇことです。関東の企業が中京方面へ進出するのにも、逆に中京の企業が関東方面へ進出するにも、その拠点として選択される条件が揃っているんでしょうね。

それに加えて、市としても攻めの誘致を目指しているらしいんです。通常、企業誘致っていうのは、自治体サイドとしては待ちの姿勢になるのが普通みたいですけど、駒ヶ根市はダイレクトメールなんかも出したりして、まるで企業の営業並みの取り組み方をしているんだそうです。講師の産業振興部長さんの熱意もあって、ここのところの企業誘致合戦では連戦連勝ということでした。スゴイですね。

さて、研究会の後は当然懇親会に突入!私のブログ師匠で、このブログを書かせるために私のケツを叩きまくったacbさんは今日の研究会には出ておられなかったので、今日の懇親会は何にも気兼ねなく飲めるぞーっと、意気揚々と会場の居酒屋さんの座敷の襖をスッと開けたら、中で待っていたacbさんと目が合いました・・・思わず襖を閉めようかと思っちゃいました(笑)。

「今お酒もって来てくれた女の子も、信濃鶴のことなんかよく分かってなかったぞ!駒ヶ根市の人がみんな鶴のこと知っててくれてるだろうなんて、甘いぞ!」って、結局いつものacb節に押されまくって、結局いつものように小さくなって飲んでました(笑)。

とはいえ、本当は私の味方になって考えてくれていて、外へ飲みに行くと必ず「信濃鶴って知ってる?」と誰彼構わず聞いてくれているんです。その集計結果は、知っている人が2割くらいだっていうんです。私とすると「そんなこたぁないでしょう」と反論しているところなんですけど、私が思っている程に駒ヶ根市の人は信濃鶴のことは知らないのかもしれませんね(涙)。

やっぱり、この地域の人たちに誇りを持ってもらえるような酒になりたいんです。これまでのやり方以上に、更に信濃鶴がどういう酒なのか地元の人たちに分かってもらえる方法って、どんなのがあるんでしょうねぇ・・・。


□□□ 信濃鶴の生酒ばっかり飲みました □□□
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ダレダレブログ

変なこと言いますけど、最近ようやく気が抜けてきました。肩の力が抜けてきたって言えばいいのか、例年の状態に戻ってきたって言えばいいのか・・・。

ここのところ飲み会もなくて夜家にいられることも多いし、先週末は休みが取れたし、気分的に余裕が持てているだけかもしれませんけどね。飲み会がないといっても5日間くらいなもんですけど(笑)。

蔵に入って酒を造っている時期っていうのは、休みはないし、ずっと気の抜けない期間が続くわけなんですが、蔵の大きな作業がだいたい終わってしばらくすると、気が抜けてくるんです。そんな状態になってきて、自分でハッキリと感じる自覚症状は、「朝起きられなくなる」ことです(笑)。

ここんところ朝の寝起きがとーっても悪くなってきました。「ダメだなぁ」と思う反面「これでいつもの年に戻れたな」なんて、少しホッとしたりもしていますね。今年は酒を造り終わってからが何だか忙しかったんですよね。

全国の新酒鑑評会で金賞をまぐれで取っちゃったり、慣れない東京営業を何回かしてみたり、これまでと違った酒販店さんとのお付き合いが始まったり、蔵にもいろんな方がお見えになったりしました。いつもと違ったことを、皆さんにご迷惑をかけながら何とかやらなくっちゃならない場面が多かったんだと思います。

そう言えばこのブログだって去年は書いてなかったんですから、その分少しは忙しくなってるはずです。既にこのブログは私の生活の一部になっちまってますが、記事を書いて、コメントバックして、仲間のブログを見て回れば2時間くらいは使っちゃいますね。ブログサーフィンしてれば、それでも足りないんじゃないかなぁ。

まあ、そんな諸々のことがひと段落ついたって言えばいいんでしょうかねぇ。こんなところで気を抜いてちゃイカンのでしょうが、そんなことお構い無しに私の体は「朝起きられない」体になってきましたから、それは本能の赴くままにというか、神の声というべきか、なっちゃったものはしょうがないじゃないですか(笑)。

でも、この辺で少し振り返って、これからのことも含めて、ちゃんと整理しておかなくっちゃいけないかもしれませんね。いろいろな意味で分不相応な評価をいただくことが多かったので、我に返って道を踏み外さないようにしなくっちゃ(汗)。

今日は、ちょっとダレダレなブログになっちゃいました。スイマセン。書きたいネタがいくらあっても、そんな気分じゃない時ってありませんか?こんなこと記事にしてちゃぁ読んでいただく読者の皆さんに申し訳ないんですが、少し気の抜けた今の心情を綴ってみました。

これからまた忙しくなりますよぉ。え、何がって?そりゃ、飲み会がですよ(笑)。


□□□ こんなこと書いてると順位落ちるぞぉ(涙) □□□
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鑑評会の歴史

ひと月ほど前に、信濃鶴の名前の由来について記事にしたところ【鶴の由来】、フルネットの中野さんが、全国新酒鑑評会の歴史についての詳細なコメントをくれました。とてつもない長文でしたが(笑)、私も全然知らない知識だったので、せっかくだから記事にしてまとめておこうと思います。

信濃鶴がこの春、金賞を受賞したといって大喜びしたのが、『全国新酒鑑評会』です。この新酒鑑評会の歴史は古く、明治44年から今日まで、毎年開催されています(途中2回中止)。主催は醸造試験所という国の機関でした。現在では、独立行政法人酒類総合研究所となっています。

新酒鑑評会の目的は、公の機関らしく、新酒の品質調査だったそうです。ですから、表彰といっても金賞と、その下の入賞しかありません。これは現在もそのまま残っているわけで、金賞といってもかなりの数になるわけです。今年だったら、約250社くらいあったでしょうか。

この新酒鑑評会と並行するように、実はもうひとつのコンテストがその昔、開催されていたんです。それが『全国清酒品評会』と呼ばれるものです。似通った名前でこんがらかりそうですが、この清酒品評会の方は明治40年から昭和13年まで32年間にわたり、2年に1度開催され、16回目で終了してしまったのだそうです。

こちらの主催は日本醸造協会といって、業界雑誌の発行や、協会酵母の頒布、酒造講習会の開催などの事業を行っていた協会組織でした。現在も財団法人となり同様の事業を行っています。よく酵母の種類で、協会7号とか協会901号などと耳にされたことがあるかもしれませんが、その酵母を作っているのがこの協会です。

同じ様な時期に同じ様なコンテストが開催されていたことになりますが、この清酒品評会の方は目的が若干異なっていて、出品酒の品評に重点を置いて表彰することを目的としていたらしいんです。ですから、表彰制度もしっかりとあって、1等から3等までの3段階の賞の他に、1等より上のランクとして『優等賞』というものがあったんだそうです。更に、その優等賞を3回連続で受賞した酒蔵には『名誉賞』という最高の栄誉が与えられたんです。

この開催目的の違いから、蔵元にとっても清酒品評会の方がステータスが上だったということです。そこでの優等賞の権威、ましてや名誉賞の権威は、現在の金賞の比ではなかったはずです。それを反映してか、最後の年の両コンテストへの出品数は新酒鑑評会256点に対して清酒品評会4637点という大差だったんだそうです。

現在の新酒鑑評会への出展数は、1000点を少し超えるくらいですが、これで金賞を取るのが大変だなんて言ってられませんよね。その4倍以上の数の中で優等賞を取るなんて、相当な倍率だったはずです。更に、それを3回続けて名誉賞になるなんて全国でも数えるほどしかなかったでしょうね。

そこで、賀茂鶴さんの話に戻るわけです。その頃、賀茂鶴さんはこの名誉賞を受賞されたらしいんですよね。そんな日本一の称号をもつ酒蔵へ、私の曾曾じいさんは教えを請いに行ったんです。どうせ教わるなら最高の蔵でと思ったに違いありません。賀茂鶴の5号蔵を参考に、現在の長生社の蔵は建設されたらしいのですが、5号蔵は昭和30年頃にはもうなかったようです。

この他にも東京農大が主催した品評会もあったらしいのですが、それについてはまた情報があった時に記事にしましょう。新酒鑑評会もいろいろと紆余曲折の中で、ここまで来ているんですね。ずっと昔の信濃鶴は何等賞くらいの成績だったんでしょうねぇ。


□□□ ヤバイ!bossたちがすぐそばまで追ってきた! □□□
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地震

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グラッときました。少しの間、そうですねぇ、5秒くらいでしょうか、いつもの地震で感じる程度の小刻みな揺れが続きました。揺れが一旦収まったと思ったら、その後に少し大きめの横揺れが、これも5秒から10秒くらい続きましたかねぇ。P波とS波の違いかなぁなんて素人考えをしちゃいましたが、「何か大きそうだ」と直感しました。

やっぱり大きな地震でした。「新潟県中越沖地震」と命名されたそうですが、ニュースを見てびっくりしたのは、3年前の「新潟県中越地震」と同じような震源地で、かつ、長野県内にも震度6強なんていう場所があったっていうことです。新潟に近い長野県の北部では、相当な揺れを観測したようです。同じ長野県内のことは、ことさらに心配になりました。

長生社のある駒ヶ根市は長野県の南部なので、それほどには揺れませんでした。ブログにも心配をしてもらっている旨のコメントを入れていただいて、ありがとうございました。震度は3程度ということで、被害は全くありませんでした。

心配して、北部地方の仲間の造り酒屋に電話を入れても、やはりなかなかつながりません。それでも夕方になるとつながって、話を聞くことができました。中野市の造り酒屋は、こちらの心配をよそに、何ともなかったらしいです。しかし、すぐそばのきのこを作っている工場では、棚が倒れたりなんかして、かなりの被害だったらしいですよ。その様子はニュースでも流れていました。

彼は地震の時には外にいたらしいんですが、外から地震で揺れる建物を見たそうです。「建物ってこんなにグラグラするもんなんだ」と思ったと言ってました。始めは、ひどい立ちくらみがして、病気にでもなったような気分だったなんて笑ってましたが、何もなかったから良かったようなものの、そうでなければ笑えもしません。ひと安心です。

飯山市の造り酒屋では、人的な被害や、蔵が倒壊したなんていうことは全くなかったらしいんですが、倉庫に積んであった製品が崩れてしまって、数百本単位の損害が出たと言ってました。こちらは笑えません。タンクごとダメになっちゃったなんてぇことにはならなかったものの、相当な被害です。声にも元気がありませんでしたが、何とか頑張ってほしいものです。

もう一人、昔の長生社の杜氏の家にも電話してみました。彼の家は新潟県の長岡市で、前回の中越地震の時にはかなりの被害を被りました。長岡市も揺れが大きかったみたいで、前回の地震に追い討ちをかけるようなことになっていなければ良いがと思って電話しましたが、それほどの被害ではなさそうでした。

揺れは相当なもので、棚の物が落ちたりしたみたいですが、道も正常だし、電気・水道・ガスのライフラインも大丈夫ということです。前回はそれら全ては地震直後に全くダメになってしまったらしいですから、余裕を持って対応できているみたいでした。前回の地震の教訓も生きているんでしょうね。

新潟県の柏崎市あたりが最も被害が大きそうですね。ニュースの映像で、造り蔵みたいな土蔵がつぶれているのが出ていましたが、酒蔵だったんでしょうか。タンクも見えましたし、ビンを入れるための箱が散乱してましたから、その可能性が高そうですが・・・。被災された方々の一刻も早い復興を願わざるを得ません。

写真は今日の夕方に出ていた虹です。今日の話題に何も関係ありませんが、少しは気分よくしときましょう。


□□□ この辺もいつ大地震が来てもおかしくはないんです □□□
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ミートカレー

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今は男の人でも料理が上手な人って結構いるんじゃないでしょうか。男の手料理は、たまにしかやらないから材料費に糸目をつけないし、長時間煮込む料理なんてぇのもあって、主婦が作るよりもそーとー高いものにつくんだとか(笑)。私は料理って自分ではほとんど作らないんです。たった一つの例外を除いて・・・。

その例外とは「ミートカレー」ってやつなんです。これは我が青春の味といっても過言ではない、思い出のカレーです。大学時代に私の所属していた部活動の連中が入り浸っていた喫茶店の名物料理でした。マスターが歳を取ってしまって、もうその喫茶店はありませんが、毎日毎日よくも通ったもんです。学食代わりでしたね(笑)。

このカレーが何で有名だったかというと、辛いからです。そして、美味いからです。辛い食べ物に免疫がない人だと、ちょっと苦しいかもしれません。かの喫茶店では、常連は「ミートカレー3倍」とか「ミート5倍」などと注文していました。何の倍率かといえば、そう、辛さが3倍という意味です。

作る時に入れる辛い香辛料の量を、ノーマルカレーの3倍とか5倍とか入れるんだと思います。私が聞いた最高は108倍ということでしたが、それを食べた人は次の日に入院したとかしないとか・・・(笑)。

最初は私はこのカレーが嫌いだったんです。実は、その部の新入生の歓迎にこのカレーの10倍を食べさせるというのが、恒例の儀式になっていました。私も当然食べさせられましたが、当時の私は辛いカレーなんか食べたことがなくて、本当に涙を流しながら食べたのを覚えています(涙)。

それ以来、その喫茶店に行っても絶対にミートカレーだけは食べませんでした。しかし、毎日のように行っていれば、メニューは食べ尽くしてしまいます。メニューを何周りもして、食べるものが無くなって、どーしよーもなくてついにノーマルのミートカレーを食べたんです。

そしたら何と、ベラボーに美味いじゃないですか!目から鱗のおいしさだったんです。やっぱり10倍なんてぇのを食わされたから、辛いばっかりで味なんか分かんなかったんでしょうねぇ。その美味しさに開眼してからは、ミートカレーばっかり食べるようになってました。ちょっと飽きたら、他のメニューを食べてみるくらいでした。でも、飽きないんだな、これが。

いったい、在学中に何食このカレーを食べたか分かりませんが、私が駒ヶ根に帰ってくる時に、もう食べられなくなるからと、マスターが秘伝のレシピを教えてくれたんです。それ以来、自分でも何回も作って腕を磨いてきました。でも、レシピ通りにやったって、どーしても同じ味にはならないんですよね(涙)。

今では、それなりの味になってきたと自負していますよ。いろいろと工夫をしなくっちゃ「酒」も「カレー」も美味くはなりません。いろいろな人にも食べてもらったりすると、レシピを教えてくれと言われることもありますが、ダメです!いーですか、いくら聞いても教えませんからね(笑)。

材料にワインがあるので、このカレーを作る時だけは、ワインを飲みながら作ります。日曜日にワインを飲みながらカレーを作るなんて、どっかのおしゃれな雑誌に出てきそうなお父さん像じゃないですか(笑)。女房が「BON・JOVI」の最新CDを買ってきたので、それを聞きながら作りましたが、これも私の青春の音なんですよねぇ。


□□□ 「大きくなったら何になりたい?」「ボンジョヴィ!」 □□□
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スパイ2号

先日、遠く宮城県は仙台市にスパイを送り込みました。かつて東京に送り込んだ【スパイ】とは違う、スパイ2号です。指令はただひとつ・・・「錦本店を偵察すべし!」という極秘命令でした。

でも、このスパイ2号は正々堂々と錦本店の入り口から入り込んで、これこれこういう者ですなんて自分の身分を明かして、錦本店の川嶋店長の案内で店内を見て周り、挙句の果てにこちらの情報をばらして帰って来ちまったらしい。何てぇこったい。やっぱりブログ師匠のacbさんじゃぁ、スパイにゃならんわな(笑笑笑)。

acbさんは仙台には縁が深くて、たまに出かけることがあるみたいなんです。今回もお出かけになる前に、信濃鶴の金賞受賞酒をお土産に持って行きたいからと、何本かお買い上げいただきました。「仙台に行くんだったら、錦本店に顔を出してみてくださいよ」っていうお願いをしたのが、本当のところ。

今現在、この地元を除いて、全国でトップクラスに信濃鶴を売ってくれているのが仙台市の錦本店です。店長の川嶋さんとはこのブログが縁でお声をかけていただきました。最初はサンプルをお買い上げいただいて、少しは売ってもらえるかなぁくらいに考えていたんですけど、とんでもない!うちの社員がビックリするくらいの注文をくれて、私もちょっとビビりましたっけ(笑)。

本当だったら、私が行ってご挨拶しなくっちゃならないんですけど、やっぱし仙台は遠い!行ったら川嶋さんとヘベレケに飲まなくっちゃならないから、飛んで帰ってくるわけにも行かんしねぇ(笑)。

錦本店のホームページで概略はつかめますし、川嶋さんとはメールのやり取りもあるから人柄は大体分かっちゃいるんですけど、やっぱり実際に行かなきゃ分からないことの方が多いし、せっかくacbさんが仙台まで行くんなら、どんなお店なのか雰囲気を感じてきてもらおうと思ったんです。

結構カルチャーショックだったらしい。ちょっと田舎にゃぁないタイプのお店みたいですね。acbさんのブログで少しは雰囲気が感じられますよ。どーも川嶋さんのイメージと違う部分があるんですがね(笑)。【いい会社ってどんなだろう】

川嶋店長さんもその時のことをブログに書いてくれてます。問題はこの2人が一体どんな話をしたのかってぇことですよ。スパイを送ったはずなのに、何か私だけがのけ者にされているようでつまらん(涙)。【五月の森はサンセール】

錦本店での信濃鶴の評価はまだこれから出てくると思うんです。それが一番怖いんですけど、飲んでくれた人の評価が全てですからね。錦本店の日本酒担当のコン様がブログに少し皆さんの感想をのっけてくれています。【速報!錦の酒】

そして、仙台を経由して、信濃の鶴は北海道まで飛んでってるみたいです。Bar「パナッシェ」では何気に信濃鶴が飲まれているらしい(笑)。私も北海道で鶴が飲みたい!【バーテンダーは天職なり】

ブログというバーチャルな世界での話が、どんどんリアルになっていきます。そして、実際に出会った人たちのつながりが、またブログの記事になるんです。面白いし、不思議だし、ちょっと感動的かもしれませんね。


□□□ 私はいったいいつ仙台に行けるんだろう □□□
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東京営業

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昨日の全国きき酒選手権大会の後、そのまま東京に泊まって、今日は例のごとく慣れない東京営業です。東京はたまに小雨がパラパラしていましたが、私が外を歩いているような時には上手い具合に止んでくれて、ラッキーにも傘は1回もささずに済みました。

駒ヶ根で酒販店さんを回るのはわけもないことですが、東京となると話が違います。全て電車を使っての移動になりますから、案外近そうなところにあるのにいろいろと路線を乗り継がなくっちゃなりません。田舎者には分かんないんだ、これが(涙)。

酒販店さんに行ったら行ったで、せっかく遠くから出てきているのに、顔だけ見せて帰るというわけにも行きません。自分が伝えたいと考えてる事は、しっかりとお話してこなくっちゃぁならないと思うじゃないですか。いざとなると、なかなかうまく話せませんけどね。それに、私のような井の中の蛙には、東京の酒販店さんたちから教わることの方が断然多いんです(汗)。

そんなこんなで、1日に回れるお店は午前と午後で1件ずつくらいなもんです。今回は本当は3軒回りたかったんですが、タイムオーバーで結局2軒しか回れませんでした。車で回ればもうちょっと効率的なのかもしれません。

1軒目のお店では、私のこのブログの話に花が咲きました。社長さんをはじめ、お店で働いている若い方々もこのブログを読んでいただいているみたいで、それだけでどういうわけか皆さんといきなりフレンドリーに話すことができます。冬の造りの期間中には、真夜中の仕事の合い間にブログを書いている、なんていう苦労話を涙ながらに披露しました(笑)。

やっぱりブログはいい営業の手助けをしてくれているような気がします。これが直接販売に結びつくというわけではないんですが、私のことや鶴のことを身近に感じてもらえるいいツールになっていますね。名刺代りと言ってもいいと思います。セールスマン半人前くらいの仕事をしてくれるようになるんだったら、大成功ですよね。

2軒目のお店はすでにお取引が始まっているお店ですが、今相当に力を入れて鶴を販売してくれています。お店の外には私が見て恥かしくなってしまうような、大きな看板を立ててくれてありました。思わず写真に撮っちゃいました(笑)。

社長さんに熱心にお話をしていただいている間にも電話はしょっちゅう鳴っているわけですが、そのうちの1本が「ああ、それは今全部売り切れちゃっているもんですから今在庫ないんですよ。すいません。明日にでも入荷する予定ですから・・・」という会話。その電話を切った後に社長さんが、「今の信濃鶴の注文だよ」って言ってくれました。

えーっ!!!傍で聞いてりゃ、どこかの有名銘柄の注文みたいじゃん!!!自分の耳を疑っちゃいましたね。だんだんと信濃鶴の返り注文も入るようになってきているということでしたが、ちょっと信じられないなぁ。我が社の酒とは思えない・・・(笑)。

今回東京を歩き回って、とてつもなく重宝したのがSuicaカードです。あんなにいろいろと乗り換えしなくっちゃならない時に、いちいち切符を買うのは面倒だもんねぇ。「ピッ」とかいって改札をスマートに通り抜けちゃって、私も颯爽とした都会のビジネスマンに見えたんじゃないかなぁ(笑)。


□□□ 都会でも信濃鶴が売れると思う人も思わない人もクリックを □□□
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全国きき酒選手権大会

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今日は東京は新橋の日本酒造会館で、第31回の全国きき酒選手権大会が開催されました。日本中の予選を勝ち抜いた40人のみなさんが、自慢のきき酒の腕を競いました。

私は午前中は日本酒造組合の青年部会に相当する会議に出席して、午後はこの選手権の得点係をやらされてました。

競技方法を説明すると、まず11種類のお酒をきき酒しておいて、別のテーブルに別の順番で並んでいる11種類のお酒とマッチングさせるんです。

大変なんですよ、これが。ちなみに、全部デタラメに回答したとして、全問正解の確率は約4千万分の1になるんです!でも、全問正解の怪物がひとりいましたよ。スゴイ!

私がやったら3問正解がせいぜいですね(涙)。

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ウニ

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えらいもの食っちゃいましたよ、今日は。ウニですよ、ウニ、ウニ、ウニ。それも山盛りの、ウニ、ウニ、ウニ。1年分くらい食べちゃったんじゃないかなぁ、ウニ、ウニ、ウニ・・・しつこいですか(笑)。

上の写真ではそれほどでもないように見えるかもしれませんが、とてつもない量なんですよ、これ。カレーのようにたっぷりウニをかけたウニ丼が3杯は作れましたね(どんな例えなんだ)。母屋の両親におすそ分けしても、まだ食べきれないほどの量でした。

どうやって手に入れたのかは言わずにおきますが、当然この山奥で買えるような代物ではありません。もし、あったとしても自分でお金を出して買える量でもありません。とある方に頂戴したんです。本当に、本当に、ありがとうございました。

私、ウニは大好物なんです。めったに行きませんが、すし屋に行けば必ず食べますね。回転寿司で多少干からびたようなやつでも喜んで食べます(笑)。今日のウニはそんなレベルじゃございません、新鮮そうな感じでした。食べても全然いやな味がしませんでしたよ。どんどん食べちゃいましたね。

最初は箸でつまんで食べていましたが、それでは食べきれないと思い始めてからは、すくうようにして食べて、ご飯の量よりウニの量が多いくらいのウニ丼にして、更にご飯のようにウニを食べるというやりたい放題をさせてもらいました。こんなことしてりゃぁ、バチが当たるな(バチってもう死語ですか)。

小さな時にはウニなんて美味しいなんて思わない人の方が多いんじゃないでしょうかね。いつのころからか美味しいと思えるようになる、不思議な高級食材ですよね。正に大人の味でしょう。我が家の娘も、それほど喜んで食べているようではありませんでした。私の酒の肴の刺身とか塩辛なんかは大好きみたいですが、ウニなら横取りされずに済みますね(笑)。

過去にも一度たらふくウニだけを食べた経験があります。それは、南米のチリに行った時のこと。首都のサンティアゴの市場にあったんです。チリは海岸に沿った細長い国で、漁業は盛んなようですが、あちらの人は生ものはそんなに食べないみたいでした。

しかし私は、市場の片隅の立ち食い屋のケースの中に、山盛りのウニが並べられているのを発見したんです。誰も食べていませんでしたが、チリでは物好きが食べるゲテモノの類だったんでしょうか。腹を壊すかもしれないと思いつつも、私はトライしました。

虫を殺す意味合いもあるのか、ウニが酢の中に浸かっているんです。ですから味は確かにウニなんですけど、ちょっと日本で食べるのとは違う感じでした。それに、少し大味な感じがしました。あんときゃ醤油がほしかったなぁ、本当に(笑)。

そんなことを思い出しながら、人生2度目のウニ食い放題を満喫しました。やっぱり合うのは日本酒ですねぇ。いろいろ合わせてみたら、信濃鶴の原酒生酒がピッタリでした。ちょっと冷やしたフレッシュな感じの酒と合うのかもしれません。

信濃鶴飲みながらウニ食べながらブログ書いててとても幸せです。今度生まれてくる時には、ウニ漁師になってもいいなぁ(笑)。


□□□ 明日腹壊さなきゃあいいけど(汗) □□□
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俳優

最近ブログ仲間のbossさんが信濃鶴の紹介をしてくれました。【バーテンダーは天職なり】ついに信濃鶴が北海道上陸です。そのお酒を届けてくれたのが、これもブログ仲間の川嶋さんです。彼は怖いページも作ってくれました。【錦本店のホームページより】うれしいつながりができてますねぇ。本当にうれしいです。

bossさんが記事の中で川嶋さんのことを豊川悦司に似ていると表現して爆笑を誘ってくれました。私も「ちょっと似てるかも」と思いましたよ(川嶋さんスイマセン)。そんな話が出る中で、まだ若かれし頃、初々しい高校生時代の苦ーい記憶が蘇ってきました・・・。

高校生の頃の私は、多少色白だったためにどこかでひ弱そうに見えたに違いありません。顔も優しそうだったしね(たぶん)。しかし、私服の学校であったにもかかわらず、頭は丸坊主で、ちょいワルのガクランを着て、これまたちょいワルの剣道部の副部長でした。

ですから、傍目にはひ弱そうだけどちょっと怖いという変なキャラクターだったのかもしれませんねぇ。これは現在から考える昔の姿ですが、色気づいた当時の私としては女の子からどんなふうに見られているかは、とても気になることだったはずです。

そういえば、卒業式の日に「岳志君って本当は面白い人だったのね」とクラスで1番の(ちょっと言い過ぎか?)可愛い子に言われました。きっと私に惚れてたに違いありません!そんなこと最後の日に言うなよぉ・・・惜しいことをしました。

そんな時期の若者ですから、それこそ豊川悦司に似ているなんて言われればうれしいわけですよねぇ。今から二十数年前ってどんなカッコイイ人がいたんだか忘れちまいましたが、どんなスターにでもちょっと似てるなんて言われりゃぁ、悪い気はせんわな。私の場合、テレビで飛び跳ねている歌手よりも、渋い演技の俳優の方がカッコイイと思ってましたっけ。

ある日のことです、休み時間にみんなでガヤガヤとだべっている時でした。同じクラスの女の子が言い出したんです。
「岳志君って、あの俳優さんに似てるわよね」
「えっ、誰?」(こいつ俺に惚れてんなぁ)
「ほら、あの有名な、映画によく出てる・・・」
「誰、だれ、ダレ?」(映画によく出るってぇことはテレビとは違う渋めな俳優か?)
「誰でも知ってるわよ。たくさん映画に出てるもん。えーっと・・・」
「もしかしたら外人?」(ワクワク!)
「あっ、思い出した」
「誰?」
「寅さんよ」
「へ?」
「フーテンの寅さんよ!渥美清よ、キャハハハハ」
「・・・」

似てるでしょ似てるでしょって周りの女の子に同意を求めるんじゃないっ!お前らもうなずくなっ!!バカヤロー!!!と言って走り去りたかったのですが、引きつった笑いを残して私はその場を立ち去りました。

そして私は更にそこで追い討ちをかけるようなショックに見舞われたのです。ガックリとうなだれて、トイレを済まして手を洗い、ふと上げた顔が鏡に映った瞬間に私は思ってしまったのです。
「あ、似てる」
理性とは関係なく直感してしまいました。涙で目の前の鏡がどんどん見えなくなっていきました・・・。

私が若くして、二枚目路線を捨てた瞬間でした。まあ、今から思えばそれは正しい選択だったのですが、私に決定的な一撃を食らわした彼女のことは一生忘れません(笑笑笑)。


□□□ 今でもフーテンの寅さんのシリーズは見たくありませんね □□□
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畑仕事

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今日は会社は休業日でした。長生社はちょっと面白い休み方をしています。12月を除いてはほぼ週休2日になるんですが、その2日間は土・日という休みではなくて、日・月という休み方になるんです。ちょっと変ですよね。

これには理由があって、駒ヶ根市は商店街の定休日が月曜日なんです。逆に土曜日というのは料飲店も盛るので、お酒の注文もよく入ります。そこで、土曜日は営業して、月曜日を周りに合わせて休んだ方が何かと都合が良いんです。

これまで、まともな休みにならなかったのが、ようやく昨日今日と2連休になろうかと思っていたら、昨日はコンピュータのハプニングで潰れちゃったじゃないですか(涙)。今日は朝から気合入れて我が家の仕事をやろうと思ってました。私の休日のお仕事・・・それは畑仕事なんです。

私の家は元々農家でした。稲作というよりは果樹園でした。今でも私の家の町内で「農園」と言えば、私の家の屋号のように使われています。「農園の坊ちゃん」と言えば、すなわち私のことです(笑)。

我が家の敷地は広いんですが、そのほとんどは栗畑です。収穫は秋になりますが、朝晩栗拾いになって、大変です(汗)。その他にもそれなりの広さの野菜の畑がいくつかあります。ですから、我が家で食べる野菜は結構自分で作っているんです。

プロではありませんから、そんなに上手に作れるわけじゃぁないんですけど、野菜作りは楽しいですよ。きゅうり、なす、ねぎ、キャベツ、レタス、白菜、じゃがいも、さつまいも、長いも、トマト、ピーマン、枝豆などなど。採れたてのきゅうりを畑で味噌をつけて食べるっていうのが、私の夏の最大の楽しみです。

また、自分で作るんですから、殺虫剤や除草剤を全く使わずに作ることができて安心です。まあ、その分虫食いだらけになっちゃったりしますけどね。草取りなんかも大変です。夏になると毎週のように、いや毎日のように草と格闘しなくっちゃならなくなります。

写真は2ヶ月前に植えたネギの苗と、今日私がネギの根元に土を盛った後の様子です。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、かなり大きくなっているのがお分かりでしょうか。もうこれで2回目の土盛りですが、盛る前に根元に堆肥を入れたりなんかしてあります。

去年はそんなことをしなくて、ちょっと成長が悪かったもんだから、今年はそんな工夫をしてあります。いろんな本を読んだり、人に聞いたりしながら、年々うまく作れるようになります。お酒造りと全く同じなんですよね、これが。

これからは、ほとんど自分のうちの畑で採れた野菜だけが食卓に上るようになります。多少格好は悪くても、収穫の喜びもあいまって美味しいですよぉ。楽しみ楽しみ!

しかし、しかしだぁ、先日のお祭りでお神輿を担いで腰が痛くなっていたところに、今日土盛り作業をやったらどえらく痛くなっちまった・・・(涙)。


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ハプニング

3日ほど前にちょっとした・・・いやちょっとじゃねぇんですよ、これが・・・ハプニングが発生しました。その修復を今日半日やっていて結構疲れちゃったので、もう今日はその話題を記事にしちゃいましょうか。あんまし、カッコよくないんですけどね・・・。

ブログの記事なんか読んでても、突然パソコンが立ち上がらなくなったとか、記事をほとんど書き終わった時にいきなりフリーズして全部パーになったとか、身の毛もよだつような記事を見ることがあるじゃぁないですか(笑)。

でもね、そんなもんじゃないんです。1か月分の売上伝票のデータがダメになっちゃったって言えばいいかな・・・(涙)。誰が悪いのかって責任追及するとすれば、それは「社長」だぁね・・・間違いなく・・・私がミスると目くじら立てるくせに・・・(笑)。

お酒の販売に関しては、酒造メーカーは専用の販売管理ソフトを使っているところが多いと思います。世の中には汎用の優れたソフトもあるわけですが、酒類には酒税がかかっているために、ある特殊な処理、つまり酒税の税額算出の処理が必要になるんです。

実は、前回の税制改正で計算は楽になったんですが、それ以前は面倒な算出法でしたし、商品の戻り入れも結構やかましいことを言われます。更に、税制が変わる度にその算出の基礎となる税率も変わったりしますから、やはり専用のものの方が月末の処理なんかが楽なんですよね。

我が社でも酒造メーカー専用ソフトの開発をしているH社のソフトを使用しているんですが、別にそのソフトが悪いわけじゃないんです。操作が悪かったんです。具体的には書きませんが、めったに行わない操作を無造作にやっちゃって、それが月末締めの処理前後の悪いタイミングだったために、内部データがハチャメチャになっちゃったってぇ感じでしょうか。

どうやっても修復ができなさそうなので、先々月末の状態から先月分のデータを全て打ち込み直すという最悪のシナリオになったわけです。しかし、それが最も確実です。伝票は全て残っていますから、それを全部打ち込み直せば、全く問題はないことになりますが、数百枚の伝票を一気に打ち込むのは、そら大変でっせぇ。

打ち込んだ後も、伝票の重複があったり、いつも打ち込んでいる事務員しか分からない部分があったり、当然入力ミスも発生します。それを逐一つぶすのに、半日かかりましたね。大量の出力を見比べたり、パソコンの画面を見つめたりして、もうブログ書くのにこれ以上パソコンの画面見てらんない状態です(涙)。

でも、ようやく何とかなりましたよ。このブログを読んでいるあなた!人事だと思って読まれたことと思いますが(笑)、明日はわが身です。私なんか日曜日をつぶしたくらいでよかったくらいです。もっと最悪はいくらでもありえますからね。

社長さえあんな操作しなきゃぁと思っちゃいますが、責任感じて1か月分のデータ打ち込み直したの社長だからねぇ、今回は許してやるとするか(笑)。


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ぎおん祭り

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今日は駒ヶ根はぎおん祭りでした。心配していた天気ももってくれましたし、そんなに快晴というわけでもなくて、お神輿を担ぐにはちょうどいい日和でしたね。

どころがどっこい、大変なことになっちゃったんだな、これが。お練りが始まるのは午後の2時からなんですけど、1時ごろから男衆は集まって飲み始めます。飲んでなくっちゃやってらんないってぇことじゃぁないんですけど・・・まあ、そういうことです(笑)。

いつもなら若い連中が10人近くは集まってきて、「よーっしゃぁ!」という雰囲気になってくるんですけど、私が行ってしばらくしてもほとんど人が集まってこないじゃないですか。ありゃりゃーという間にお神輿を出す時間になっちゃいました。

私は肩は痛いし、膝もおかしいので、去年もお神輿担ぎはご遠慮していたんです。当然今年も「できません!」ときっぱり言うつもりでいたんですけど・・・そんなこと言い出せる状況じゃぁないことはよーく分かりましたっけ(涙)。

結局、私が入ってもまだ人数が足りなくて、私より10歳以上もお年を召したおじさんたちも引き込んで、ようやく最低人数の8人になりました。私の町内のお神輿はそんなに大きくもないし、特別重いやつじゃないんですけど、8人じゃぁちょっと大変。

いったいどうしたことなんでしょう?いろんな情報をかき集めると、今日が第1土曜日だから出勤の人が多いとか、2007年7月7日で7が3つ続いて縁起がいいから結婚式があるだとか・・・何でもいいけど、お祭りに参加する人が少ないのはつまんないよねぇ。

当然お神酒は信濃鶴です。地元のお祭りで使われてこその地酒じゃぁないですか。この日のために酒を造っているって言っても過言ではありませんよね。みんなよく飲んでくれましたよ。そもそも私の周りには信濃鶴しかありませんからよく分かりませんが、今日お祭りでお神酒として飲まれたお酒の8割は鶴であってほしいなぁ・・・ちょっと無理か(汗)。

町内にある集会所を出発して、三和森神社に全てのお神輿が集まってお祓いをしてもらいます。お祓いをしてくれたのは、このブログのコメンテーターでもあるisuzuさんですよ。いろいろと歴史のあるお祭りでしょうが、私にはよく分からないので、詳しくは彼のブログに譲りましょう。【五十鈴宮司のブログ】

帰り道では長生社に寄って一休みするのが慣例になっています。子供たちにはお菓子が配られ、大人たちには無理やり鶴を飲ませます(笑)。それまでの間にビールやお酒をがぶがぶやってるので、長生社で最後の仕上げになります(笑)。写真は長生社での記念撮影です。無事に集会所には戻ってきましたが、肩は痛いし、あー疲れた(涙)。

今日はいろんな人から声をかけてもらいましたね。「金賞おめでとう」が一番多かったかな。次にはブログのことですね。思いもかけない人が読んでくれていてギョッとしたり、飲みすぎは大丈夫かと心配してくれたり、今日は出張じゃないのかと変な気を使ってくれたり(笑)。みなさん、今日はお疲れ様でした。


□□□ もう1位なんか絶対無理だなぁ □□□
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実行委員会

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昨日の夜は駒ヶ根市役所で、「協力隊週間実行委員会」があったんです。お酒の記事ばかりでも飽きちゃうでしょうから、たまには違うやつもね・・・って言っても、こういう事に興味のない人にとっては、こっちの方がつまんないかもしれませんけどね(汗)。

先月1回記事にもしましたが【MWF】、あの人たちと一緒にやる会です。いろいろと呼び名はありますが、秋に開催する「協力隊週間」のための実行委員会です。これまでも何回か記事にしてますから、詳しくは書きませんけど、「青年海外協力隊」とか「国際化」とかいう切り口で、この地域のまちづくりを実践しています。

何でこの手の話題が私のブログに多いかと言えば、駒ヶ根にJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊訓練所があるおかげで、これまで地域の国際化事業に協力させてもらうことが多くて、長年やっているもんだからいろいろと役付きになっちゃってるっていうことです。この実行委員会でも、あまり役には立ちませんが実行委員長っていうことになっています。

「まちづくり」という言葉はいか様にも解釈できるとは思いますが、自分なりの理解でいいから、常に自分の中にそういう視点を持ち続けることは大切なことだと思うんです。極論をすれば、私は酒造りと同じ情熱でまちづくりに取り組んでいるつもりです。自分の職業と同じウェイトをかけるわけにはもちろんいきませんが、同じだけの価値がある仕事だと考えています。

ですから、その辺を融合して考えると、「酒造りはまちづくり」という私の好きなフレーズになるわけです。「まち」という範囲の定義はいろいろ考えられるでしょうけど、行政区ではなくて、「自分の声が届く範囲」くらいに考えていればいいんじゃないでしょうか。その手の届く範囲のコミュニティの幸せを考えることくらいが、私のような1市民の想いが及ぶ限界でしょうかね。

職業を通して地域に貢献できるなんて、幸せな考え方だと思うんですよ。それに、ある程度の規模の会社になれば、より広い範囲の幸せの為に働くことができるようになります。その対価として利益が上がってくるんでしょう。長生社はもうちょっと一生懸命にならんと利益が上がらんですが・・・(涙)。

協力隊週間はほぼ1週間開催されます。その最終日がメインイベントの「国際広場」ということになりますが、それが10月28日ということだけは決定しています。詳しいことはこれからみんなで決めていきます。昨日も去年の反省を思い返してから、今年何をやりたいかを、みんなで勝手に言い合ってブレーンストーミングしました。

今年はどんな楽しいお祭りになるでしょうか。それが少しでもこの地域の魅力になって、いいまちづくりにつながることを望んでいます。自分たちも楽しんじゃおうという雰囲気の実行委員会ですから、とても楽しいですよ。スタッフ希望者は駒ヶ根市役所の企画財政課まで連絡くださいね。やることは山ほどありまっせぇ(笑)。


□□□ 10月28日は駒ヶ根に来てね! □□□
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日本酒勉強会(つづき)

一昨日の記事の続きです。

長生社で日本酒に関する勉強会をやって、私の話を聞いてもらった後には信濃鶴の利き酒をやって、そのまま懇親会に突入ということになりました。会社で飲んだ後、まちへ繰り出して更に飲んで、その次も行って・・・後はよく覚えていません(笑)。いつものことですが、楽しく酒販店の皆さんと飲むことが出来ました。

しかし、当日脇で聞いていた社長は、私の話はあまり気に食わん様子でしたね。次の日にもわざわざ説教しに私のところまで来たくらいです(笑)。話の内容も彼の意にそぐわない部分があったようですし、話し方も金賞を取って得意満面に話しているように見えたらしい・・・。

カチンとくるわけだぁ、こっちも。しかし、昔ほど腹も立たなくなってきましたね。親子だからこそ、お互い気になることもあるでしょう。他人では言ってもらえないことだろうと思って、一応聞いておきました・・・一応ね(笑)。

でも、自信を持って話そうとは思っていたんです。それは決して金賞を受賞して奢り高ぶっているわけじゃぁなくて、みなさんにも自信を持ってもらいたかったからです。今この業界で自信を持っているのなんか、ほんの一握りの人たちだけです。私だって、本当に自信なんかあるわけじゃないんです。

長い年月をかけて純米蔵にして、美山錦を100%使えるようにして、丁寧な造りが出来る設備にして、おまけに金賞まで取っちゃって・・・今自信を持って「いっしょにやりましょう」と話しかけないで、いったいいつそんなことが言えるでしょうか。何も添加せずに、地元の酒と水と人だけでいい酒ができることが分かったじゃないですか。お酒ばかりじゃなく、みんなでこの地域にもっと誇りを持つべきだと思うんです。

都会の大消費地で売れている有名銘柄を持つお蔵の方々は、「蔵元と酒販店さんのお互いの顔が見える関係が大切だ」と皆おっしゃっています。ブランドが皆に知られるようになると、売れるからっていうだけのつながりになりやすいのかもしれませんね。しかし、それではいくら商品が売れても、お客様に納得して飲んでもらうわけにいかなくなるんでしょう。

苦労して遠くの人とそういう関係を築く前に、今回私がお話した人たちとはもうそれが十分にできています。その人たちと一緒に歩んでいかなければ、信濃鶴の将来はありませんし、それが一番簡単じゃぁないですか。これまでだって、これからだっていくらでも一緒に飲んで語り合える人たちばかりです。まあ、結局飲むことにはなるんですけどね(笑)。

何とか顔の見える地元の酒販店さんたちと共に、この地域の酒文化を盛り上げていきたいものです。そのためにも、信濃鶴のことをもっともっと知ってもらえるように、今回のような勉強会を続けていきたいですね。

時として、顔を一回も会わせたことがないのに、こんな関係になることもありますけどね・・・【五月の風はサンセール(号外まで出してるし・・・)】


□□□ 1位がはるか彼方へ消えてったー(笑) □□□
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鶴の一声

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今日は長野にいます。県内の酒造メーカーの若手経営者の会「若葉会」です。

9月の総会の件、10月の長野の酒メッセの件、9月に県下で一斉発売される「ひやおろし」の件・・・いろいろ決めなくっちゃならない議題が多かったですね。

メンバーそれぞれに一生懸命に考えてくれますから、話がうまくまとまらない場面もありますが、なるべく多くの人たちの意見を反映させようと、努力努力です。

それでもダメなら、「鶴の一声」で決めさせていただきます(笑)。議論をしていくプロセスが大事なわけですから、なるべくたくさんの意見をもらってからですけどね。

夜は恒例の暑気払いです。和食の美味しいお店でした。ブログの話題も出ましたよ。結構私のブログを読んでくれている人も多くて、私の行動がバレバレでした(涙)。

写真はもう一人のブロガーのクロサワ君と。

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日本酒勉強会

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先週の話になってしまいましたが、長生社のある駒ヶ根市と、隣りの宮田村の酒販店の皆さんが、日本酒についての勉強会を長生社でやったんです。この2つの市村のエリアが「伊那小売酒販組合第4支部」っていう支部になっています。長生社としても最も身近で信濃鶴を売ってくれている酒販店の方々っていうことになりますね。

こういう日本酒に関する勉強会というのは、これまであまり行ったことはなかったように記憶しています。まあ、工場見学程度はやりましたが、今回のように腰を落ち着けて、じっくりとある程度の内容の話を聞くってぇのは、初めてなのかもしれません。

昔のようにお酒が売れる時代でもなく、酒の免許もある一定の基準さえ満たせば誰でも取得できるようになって、酒販店の皆さんの経営も苦しいばかりです。たくさん売れるのはビールや発泡酒ですが、現在の流通と歩調を合わせようとすれば、儲けの出る商材ではなくなってしまっています。

酒造メーカーも含め、お酒を扱う業界の人たちは全員が何とかしなくっちゃと思っているはずです。しかし、光明はまだ見えないのです。もう、何をやっていいか分からなくなっちゃってるんです。今年は都会の酒販店さんとお付き合いをさせてもらえる機会もあるわけですが、都市部で元気に商売をなさっている皆さんのパワーをほんの少しでも田舎に分けてもらいたいと、いつも思ってしまいます。

そんな中で、少しでも勉強して販売力をアップさせ、この組合の存在価値を高めるためにも、皆さんお忙しい中を、とてもきれいとは言えない我が社まで来ていただきました。いろいろ勉強する対象はあるでしょうが、日本酒の勉強をしようといってもらえたことはとてもうれしいことです。皆さんもちょっとは風向きが日本酒になびいてきているような気がしてるんですかねぇ。

まあ、信濃鶴が今年久しぶりの全国金賞を受賞したことも、大きな要因になっているようでした。まるで、自分のことのように喜んだというお話をしていただいて、「ああ、これは地元のための金賞なんだ」と改めて認識し直しました。こう思ってもらえるからこそ、鑑評会への挑戦は続けなくっちゃならないんです。自分のための金賞じゃないんです。

支部長さんたちからの要請もあり、あまり難しくならない程度に純米酒の話、美山錦の話、吟醸造りの話なんかをさせてもらいました。信濃鶴をお店で販売してもらう時に、一般の人が知らない商品知識として、営業トークに使える内容をお伝えしようと気を配ったつもりです。

その後に、信濃鶴の全種類を利き酒してもらいました。酒販店とはいえ、お酒をいくつか飲み比べてみるなんていうことは、案外やったことがないもんです。金賞受賞の純米大吟醸なんかは、皆さん興味を持って飲んでもらえたんじゃないでしょうか。といっても、全部で3種類しかありませんけどね(笑)。

今日も長い記事になりそうです。時間があるといくらでもかいちゃうんだよなぁ(汗)。続きはまた明日。


□□□ あっという間に3位になっちゃったよ(笑) □□□
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どぜう飯田屋(つづき)

さて、昨日の続きです。ハイ、あなたは今、浅草のどぜう屋にいるんですよー(笑)。

何といっても私の好物は「どぜう鍋」なんですけど、注文すると、「マルですか、ヒラキになさいますか?」と聞かれます。マルっていうのはどじょうが丸ごとそのままの形で入っています。昨日の写真に写っている鍋はマルです。

ヒラキっていうのは注文したことはないんですが、どじょうが開かれていて、骨や内臓が取り除かれているんだと思います。マルだと少し生臭いですし、骨もチクチクしますが、ヒラキは初心者用です。迷わずマルを頼みます(笑)。

今年は初めて、「ごぼうはお入れになりますか?」と聞かれました。これも初心者にはちょっと臭く感じるどじょうの匂いを消すために用意されてるんだと思いますが、これも「要りません」と即答しました(笑)。

入れるのはネギだけなんです。両手に一杯あるくらいのネギをどっさり入れて煮込むんです。ちょっとクタクタ状態になったネギと一緒にどじょうをいただきます。出汁にはいろいろ入っているでしょうが、このシンプルさがいいんです。七味をちょっとかけてもよろしい。

最初にたっぷり持ってきてくれるネギを全部鍋に投入すると、追加のネギを持ってきてくれます。全部入れたら持ってきてくれるのか、入れる様子を見てコイツ一見さんじゃぁないなと思われると持ってきてくれるのか分かりませんが、ここの仲居さんたちもそれなりにお客を観察しているみたいです。

たぶんご近所の方だと思われる、ご隠居さん風情のお年寄りがふらっとひとりで入ってきて、吾もの顔に食べているのはそんな鍋なんです。だから、きっとそういう食べ方が「通」の食べ方なんだろうと、20年間かけて研究しました。でも、年1回くらいしか行かないとはいえ、20年通ったって言えば私もそーとーな「通」だと思うんですけど・・・(笑)。

駒ヶ根に帰ってきてからも、年に数回はおのぼりさんをしますから、タイミングのあう日を見計らって、ほとんど毎年1回のペース配分で通っていますね。こんなお客はいないと思うけどなぁ。表彰状もんだよ、コリャ。

しかし、同じどじょう屋に20年間も通っているって、いったいどーゆーことなんでしょう?実は、最初は学生時代にある女性に連れて行ってもらったんです。渋谷でも六本木でもない、オジン臭いところへ連れてくなぁと思ったものでしたが、初めて食べた時から私はどじょう鍋が大好きになりました。そして、当時の私としては少し背伸びして暖簾をくぐらなくっちゃならない店の落ち着きに惚れたのでした。

えっ、その女性は誰かって?とても優しい人でしたよ。でもね、20年も経つと「優しい」ってぇより「怖い」ってぇ感じに・・・。いえいえ、それは時の成せる業であって、その女性が悪いんじゃないんですよ。そうですそうです、みんなそうなるんです、きっと・・・(涙)。今回も私の目の前にいましたよ。その女性は20年間ずっと私と一緒にこの店でどじょうを食ってるんです(笑)。

ふと気が付いて「信濃鶴をこの店に売り込んで、取り扱ってもらえるようになったらいいよなぁ」と言ったら、その女性に「そんなことしたら逆に気を使っちゃって、せっかくの思い出のお店で、ゆっくりとお酒が飲めなくなっちゃうわよ」とたしなめられました。それもそうだと思い返して、名刺を出すのは止めました(笑)。


□□□ どじょうを食って夫婦円満? □□□
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