専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になってしまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

味処越百

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結局このブログは大晦日の記事が飲み会で終わるんかー?いやいや、飲んでたのは29日の夜なんです。記事にしてアップすると31日の夜中になっちゃうってことで、大晦日に飲んでたわけじゃぁないんですよ(笑)。

昨日のブログの投稿時間を見てくださいよ。30日の朝5時23分07秒。賢明な読者は既にお分かりか?飲んで帰ってきて、机に突っ伏して朝まで寝とったっちゅうことでんねん。またやっちまった・・・。

気が付くと4時半くらいだった。昨日何時頃帰ってきたんだろう?よく覚えてないや。でも、前回の失敗の経験から、ムロだけはちゃんと見回りしたことは覚えていましたよ(笑)。昨日アップした記事は大まかに書いてあったので何とか形になりましたけど、寝ぼけまなこで完成させたので、どこかおかしいかもしれません。

ということで、昨日行ったのは「味処越百(こすも)」。このブログへいつもコメントをくれる「えっちゃん」のお店です。奥座敷が1つと、カウンターのみのこじんまりしたお店です。カウンターの中には焼き物をするバーナーがドンと置いてある。この店何を隠そう私のホームグラウンド的なお店なんです。ここで今年最後の忘年会でした。

えっちゃんが引き継ぐ前のマスターがお酒にうるさくて、全国の有名地酒をいつも置いてある店でした。私がこちらへ帰ってきてから、いろんな種類の銘酒を飲ませてもらって、とても勉強になったものです。飲みすぎて毎回飲みつぶれてましたけどね(笑)。

この店に集まるメンバーも、愛する信濃鶴のためにあえて苦言を呈する輩ばかりです(涙)。いい飲み友達がたくさんできました。信濃鶴の酒質が向上しているのも、このお店のおかげが少しは、いやかなりあるハズです。

えっちゃんが引き継いだ後も、お酒の品揃えも、おつまみの構成も全く変わらずに来ていて、私にとっては最も居心地がいい店のひとつです。それに何よりも信濃鶴をよく売ってくれてます。全国の有名銘柄がこれだけ並んでいるのに、鶴をそれ以上にお客さんに飲ませてくれています。ありがたいことです。

昨日は年末最終営業日ということで、貸し切り状態にして内輪の人間だけのわがままな営業をしてました(笑)。私たちが本年の本当に最終のお客だったようです。あまり食べるものも残っていなかったんですけど、いつものようにいつものものを焼いてもらいました。

私の連れはI君。私が一緒に飲むのは「I」という名前が多いんですけど、以前出てきたI氏とは別の人物ですよ。毎年クリスマスイブに、彼女のいない寂しいチョンガー達と飲んでいるんですが、今年はイブにいろいろ都合が悪くて昨日になったわけです。歩くメタボリックシンドロームのような体型の彼も、早いところ結婚しないと困りますなぁ。

いろいろとお酒を飲み比べてみたんですが、最後にえっちゃんが出してきたのが、先日記事にもなった今年の新酒の原酒生酒でした。店内に残った我々とえっちゃんの3人で最後に少しずつ飲んでみました。「おー!」3人とも同時に発声(笑)。

大変に美味しく感じちゃったんですよ。私以外の残る2人もそう言ってんだから、他の有名銘柄に引けを取らない美味しさだったと思います。香りもあるし、雑味がなくするっと飲める感じでした。私も改まって外で飲んだことがなかったもんだから、ちょっと自信が付いちゃいました。今年最後の飲み会が気持ちよくお開きになりました。越百さん来年もよろしくお願いします。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
大掃除は大体終了。残りの細かな物は正月中にちびちび洗えばいいや。
お酒の配達が、この暮れに来て忙しい模様。寒さのせいか?よしよし。
昨日引き込んだ麹はやはりどえらく硬いぞ。ものになるか?
酒母は今日から暖気入れ(だきいれ:酒母の温度を少しづつ上げていく操作)が始まる。これからしばらく毎日行う。元旦もやらにゃあならんな。
3号もろみは、いろいろ考えると元旦にしぼるのが実は楽かもしれないことが判明。どーしようか?


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やっぱり2位に落ちちゃいましたね。1位で年越ししたかったなぁ。


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主治医(3)

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毎週金曜日は「針の日」です。針供養とかじゃぁなくて、針治療ですよ。このブログにも何回か登場している、主治医のE君の所へ行ってきました・・・と書こうかと思っていたら、今日は会社のみんなで残業をするとのこと。自分だけ気持のいいことしに行くわけにはいきまへんがな。断腸の思いでことわりの電話。

私がブログを始めたことも知っているし、読者にもなってくれているE君が、前回治療に行った時に面白い話題を提供してくれていたのに、なかなか記事にする機会がありませんでした。やりたいことを来年まで持ち越しちゃぁいけないので、今日書いてしまいましょう。ちなみにこの肩凝りがブログのせいであることを一発で見抜いたのは彼でした(笑)。「無理して書かんでもエエ」と怒られそうですが・・・。

E君いわく、日本酒と漢方というのも案外つながりがあるんだとか。
「例えばこんな漢方薬があるんさ」
と持ち出してきたのが写真の書物。
「ゲッ、漢文じゃんか」
「そうだよ。漢方薬なんか中国のものだから、解説書も漢文なのさ」
「お前これ読めんの?」
「作り方が書いてあるんだから、大体分かるよ」
「へっえぇぇぇ」

3行目あたりに動悸という文字が見える。動悸を治す薬の作り方について書いてあるらしい。ちょっと見れば何となく分かるんですけれど、ページの真ん中あたりに、人参とか桂皮とか9種類の薬草を、必要な数量用意すると書いてある。それを清酒7升と水8升で・・・すると書いてるらしい。・・・の部分も説明してくれたが、内容を忘れちまった。とにかく清酒を使って作る薬があるということです。

ウーン。漢方薬と日本酒が関係あるなんてことよりも、中国4千年の歴史の詰まった、こんな古文書みたいなもん(失礼!)で彼が勉強をしていた事の方が驚きでしたね。ちゃんと訳本みたいなのもあるようでしたが、テキストが漢文なんていう世界は、中国文学とか以外にあるんでしょうかねぇ。見直しちゃったよ。

私が大学にいた頃は、理系だったこともあって、やはり最先端のことを学ぼうと思えば、どうしても英語で書かれた論文を読まないとなりませんでした。大して英語力もないので、辞書とにらめっこしながら内容をひも解いていったものでした。それと同じ時期に彼は漢文を読んで漢方の世界を自分のものにしていたんですねぇ。

確かに私の学んだことは新しい「テクノロジー」であったかもしれないけれど、長い年月が築き上げた「知恵」ではなかった。きっとこの本に書かれていることは、千年前と大して変わらないことなんでしょう。それが現代でも生きているって、何とすばらしいことか。彼の打ってくれる針もますますよく効いた気がするってぇもんですね。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
年末大掃除も先が見えてきた。配達の方が忙しい模様。蔵の人間も手伝いにかり出される。忙しいくらいなら結構。
麹今年最後の引き込み。吸水が少ないため硬い。棚にも麹はないし、出麹もないので楽。
酒母はまだ冷やしっぱなし。明日から徐々に温度を上げる。
3号もろみの上槽はちょっと遅れそう。正月にはしぼらずに済みそうだ。


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ホットペッパーさんに抜かれるのも時間の問題か?聞くところによると、かのリクルートさんが作っている情報誌とのこと。リクルートvs長生社じゃあ勝ち目はないわな(笑)。


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最高のつまみ

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数日前に「美味しんブログ」というカテゴリーを作りました。お分かりの通りあの人気漫画「美味しんぼ」が名付け親です(笑)。造り酒屋のブログですから、当然食べ物との相性、おいしいつまみ、人気の飲み屋さんなど、信濃鶴と関係する食関連の話題はたくさんあるハズで、それをまとめるつもりでこのカテゴリーを作ったんです。

初めのうち私は信濃鶴に合わせる料理と考えた時に、みょーに身構えてしまって、何か特別な料理だとか、高級なつまみみたいなものを連想しちゃってたんです。でも、そうすると何から書いていいか分からない。特別な料理を食べた日でないと記事ができないっていうジレンマに落ち込んでいました。

まあ、それも信濃鶴をちょっとでもカッコよく見せようという、けなげな私の親心からなんですけどね(笑)。でも、皆さんもそろそろお分かりの様に、信濃鶴は「純米酒である」、「全量地元の美山錦を使っている」、「コストパフォーマンスがいい」といったあたりを無視すると、全く普通のどこにでもある酒なんです。「いや、そんなのどこにもないよ」と言っていただくのもうれしいんですけれど、地元での扱いはほぼ普通酒の扱いなんです。それでいいんです。

話はそれちゃうんですけど、最近まちの飲み屋さんで、お燗をつけるときに信濃鶴だけは別でつけてくれているお店があると聞きました。純米の信濃鶴はぬる燗がウマイということで、お燗をつける機械でなくて、わざわざ湯煎してぬる燗にしてくれるんだとか・・・うれしいことです。少しづつ分かってきてもらってるんですかね。今度紹介します。

ということで、全く普通の地酒である信濃鶴に合わせる料理なんだから、「フツーの料理でいーんじゃん」といろんな人から言われて、ふと気が付いて肩の荷が下りたってぇわけなんです。いつも行く飲み屋さんの事でもいいし、好きなつまみの事でもいいし、女房の作ってくれた料理の事でもいいんですよね。私がエントリーしている人気ブログランキングの「お酒・ドリンク」横丁でも、皆さん普通の晩御飯の事なんかを面白い記事にされてますよね。

さて、前置きが長くなりました。この「美味しんブログ」の記念すべき第1号はぶんぶんさんになりましたが、実は「美味しんブログの初回にはこれだ!」と、心に秘めた最高のつまみがあったのです。それがこの「うるめいわし」!!!

シンプルなものがいいんです。ただ、地元でとれたものじゃないってぇのが弱いんですけど、大好物ですね。セブンイレブンでとれます(笑)。原材料は「うるめいわし」と「塩」のみ。ちなみに信濃鶴は「地元の美山錦」と「会社の井戸水」のみ。お互いのシンプルさゆえに、非常に相性がいい(と自分勝手に思ってます)。

ムロで汗をたくさんかくからでしょうか、ちょっと強い塩加減も美味しい。地元の秋祭りの時には、獅子振りは必ず日本酒を大きめの煮干でやりながら、毎日練習するわけです。その時にクセになってしまったのかもしれません。

蔵に泊まり込みの期間は、たくさん買ってきては、夜中一人寂しくぽりぽり・ちびちびやってます。1袋313円は結構いい値段ですけど、私はセブンイレブンで売っているものの中で一番美味しいものだと思ってます(笑)。

皆さんもたまには、それしかないっていうシンプルな飲み方はいかがか。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
今日も大掃除続行中。蒸米を搬送するエアシューターを洗う。ホースが太くて長いので大変。ムロの小物もできるだけ洗う。
明日今年最後の麹米の引き込み。ちょっとだけ洗米。しばらく間があいたら、米がぜんぜん水を吸わない。蒸しが硬くなっちゃうぞ。
ムロの準備はすべり込みセーフってところか。
酒母は正月を越える1本のみ。正月休の間は私がじっくり育てることになる。よろしく頼むぞ。駄々こねんなよ。
もろみ3号は正月中のしぼりにならないように、願かけた(笑)。


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ポイントが少しずつですが伸びてます。週間OUTポイントも1位になってからすごい数になってますね。ありがとうございます。


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ひねり餅

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お正月に鏡餅を飾るご家庭は多いでしょう。お酒造りの現場では毎日餅をひねって(?)いるんですよ。正月らしくお餅の話をしてみましょう。

お餅を「搗く(つく)」んじゃぁなくて、「ひねる」ってどういうことでしょうか。まあ、これは蒸したお米をどうやって餅状にするかっていう違いだけですけど、臼に入れて杵を使えば「搗く」ということになりますよね。では蔵の中ではどうするかというと、こうグニュッと押しつぶすような感じで餅にするんです。

分かんないですか(笑)。私の場合にはほんの少量手にとって、両方の手のひらの手首に近い力が入れやすい部分で、グッと押しつぶしながら少しひねるような感じの動作を何回か繰り返して餅にします。その後指を使ってコネコネ練り込むような動作をして滑らかにします。傍で見れば何やってんだかわかんないでしょうね(笑)。

他の蔵では専用の板を用意しておいて、その上でこぶし大くらいのひねり餅をこねているのを見たことがあります。これは白い粘土をこねて遊んでいるように見えます(笑)。

いずれにしてもその日の米の蒸し上がりを検査するために作られるのがひねり餅なのです。お酒の仕込みの全ての出発点になるのが蒸しの作業ですから、どの杜氏さん・蔵人さんも真剣に餅をひねって状態を見ます。

かなり硬くて、お餅というより上新粉を使ったお団子というか、硬くなったういろうというか・・・そんな感触です。引っ張ればある程度は伸びますが、粘りなくぼそっと切れます。このひねり餅がどんどん伸びるようでなくちゃダメだ、という話も聞いた事がありますが、うちのはそんなに伸びねぇなぁ。

どんな蒸米でもひねり餅にはなるんですよ。だから、ただ眺めているだけではひねり餅は何も語らないでしょう。今日の蒸し上がりは硬いのか軟らかいのか、昨日洗米した時の吸水が多かったのか少なかったのか、芯が残ったような蒸米になってやしないか、米の品種の違いで蒸米がどう変わるのか・・・。

実は、私にもよくわかりません(笑)。始めのうちは毎日同じに見えたものでした。でも、5年も10年も毎日ひねっていると、何となくいつもと違うということは分かるような気になってくるものです。蒸米ひとつとったって、10年やって何となく分かる気がする程度。熟練の杜氏の技なんか簡単に盗めっこないんですよ。50年やって何となく分かる気がするものが5個くらい自分のものになるのかなぁ。

何となくいつもと違う気がするっていうことは、もしかしたら気のせいかもしれないじゃないですか。でもね、絶対に違うんだな、これが。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
久しぶりにコシキ(米を蒸すための機械、大きなセイロ)が立った。年始のもろみ用の酒母を仕込む。コシキの中へ敷く布を新しいのに替えたらゴワゴワしてやりにくくってしょーがない。そのうちこれ軟らかくなるんか?
ムロの掃除・消毒が何とか片付きそう。29日の引き込みに間に合った。安堵。
酒母の仕込み後の汲み掛けも久しぶり。腰痛い。
もろみ3号がこのままいくと・・・ゲッ!ちょうど元日あたりに上槽じゃんか。


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毎日が戦いの日々だ!オチオチ寝てもいられん(笑)。


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テクノネット駒ヶ根in長生社

今日はテクノネット駒ヶ根のマネージメント研究会が行われました。それも長生社で!テクノネット駒ヶ根については、このブログの11月19日に書いてあるので、よろしければ見ておいて下さい。簡単に紹介すれば、異業種交流、人材育成、経営改善など、いろんな研究会を立ち上げて活動している団体です。

この時期に来るなんて、新酒の味見をしたいっていう下心が見え見えじゃん(笑)。まあ、それも見越して、仕込みがなくて私の時間が取れるこの年末に、長生社での発表会が予定されたということですね。

本日の参加者11名。日本酒業界の現状と、長生社の目指す方向性について若干レクチャーさせてもらって、その後蔵の中を見てもらいました。話したいことは山ほどあるのですが、短い時間でもあり、詳しいことは「ブログを見てください」って言っときました(笑)。

参加メンバーは、電子部品、機械、メッキ、貨物など様々な分野の企業を経営する方々。私の発表に対して、それぞれ鋭い突っ込みと暖かい励ましのお言葉をいただきました。私に対してはものが言いやすい立場の人ばかりで、結構言いたい放題になるのですが、若手の活発な意見交換になるので、雰囲気はいい感じです。私としては痛いところをグサグザ突かれてあまり居心地は良くないのですが・・・(涙)。

しかしこの研究会こそ、今私が書いているこの「専務取締役杜氏の純米酒ブログ」の生みの親なわけです。皆さんの活発な議論の中から「おまえブログやれ」という話になっちゃったわけです。その時にはベストテンくらいにはいけるという計画でしたが、まさか1位まで順位が上がるとは、私を含め誰も想像しなかったんじゃないかなぁ。

だから、ちっとは「お前よくやったぞ」くらい言ってくれてもいいのに、だーれもそんなこと言いやしない(笑)。逆に、あれが足りない、これがつまらないと注文ばかり出てくる始末。これっていじめじゃぁないの・・・いやいや男は叩かれて大きくなるものなんでしょう(涙)。

今日の議論の中の受け答えを聞いていて、ひとつ分かったことがありました。それは、このメンバーの全員がこのブログの応援クリックをしてくれているわけではないという事実でした(笑)。当初の計画は、みんなで応援クリックすれば週間INが500ポイント以上にはなるぞ、というものだったんですよ・・・。

みんな人にブログ書かせといて、自分じゃやることやってないじゃんかー!。でもそうなると、私の考えている以上に関係者以外の読者が応援してくれているって事になりますね。ありがたいことです。

今日の議論の中から「信濃鶴」に関して出てきたポイントとすると、やっぱりまだ地元の人ですら、地元の酒米のみを使って純米酒のみを造っているなんていう事自体を知らないということです。更に言えば純米酒っていう事すらよく理解されていない。今理解してくれている割合が2割だとすれば、残りの8割がそれを分かってくれるだけで、この地域に更に売り込む余地があるんじゃないかというのです。「まだまだ努力不足だ、もっとがんばれ」というのが本日の結論でしょうかね。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
年末の大掃除と消毒が続く。
明日は年明け後1本目のもろみ用の酒母を仕込む。そのための洗米90kg。
酒母を仕込むための準備。水を汲んで、ヒーターで少し温めておく。
麹の作業はまだない。昨日に引き続きムロの中の消毒。明日晴れないと、いろいろが遅れちゃうなぁ。
2号もろみは結局上槽する。まあ、1号もろみが少し進みすぎているから、足して2で割ればちょうどいいか・・・と自分を納得させてみる(笑)。味の方は・・・こりゃエエじゃん!ちょっと早めにしぼった方が良かったりして。怪我の功名か?


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最近あまり順位が気にならなくなってきた・・・イカンイカン、初心忘るべからず。皆さんの応援よろしくお願いします。


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酒屋者

今朝の7時前、ちょうど朝飯を食べ終わった頃、携帯が鳴りました。誰だ、こんな朝早くに。
「もしもし」
「アー、専務さん。オレだ、新潟だ」
「オー、じいさんか。おはよう」
「じいさん」というのは長生社に勤めてくれていた、私の前任杜氏の愛称です。年取ったから「じいさん」になったのか、「とうじさん」が崩れて「じいさん」になったのか分かりませんが、私が入社した時にはそう呼ばれていました。新潟の越路町から毎年造りの時期に来てくれていました。

「久しぶりだな」
「そんなことないよ。この間も電話くれたじゃんか」
「そーかー?今日はお正月の酒を頼もうと思ってな」
「ああ、いいよ」
・・・酒が飲めるくらいなら上等。

「今年の酒はどうだぇ」
「21日に初めて上槽したよ。まずまずかな。ちょっと溶けが悪い感じだ」
「そうか。年によって違うからな。気をつけとらにゃあイカン」
「わかった」
・・・いつまでも子ども扱い。

「夏遊びに来ると言っといて、来てくれんかったじゃないか」
「いろいろと役を受けちゃってさ、急がしかったんさ」
「来年はおいで。酒談議したいよ、酒談議」
「そうさなぁ、来年は行けるかな。話すことなんか山ほどあんでぇ」
・・・頭の中はまだまだ現役。

酒蔵に出稼ぎに出て働く人のことを、新潟では「酒屋者(さかやもん)」と呼びます。「酒屋者」を50年も続けていれば、体に染み付いたものはもう抜けないでしょう。引退する時だって、体さえ言うことを聞けばまだまだ続けたかったに違いありません。

「もうこの作業もやれん。これからは専務がまくんだ」
と、麹の種をまく容器を手渡された時のことを思い出す。バトンタッチの瞬間。

「いいか、吟醸のもろみはなぁ・・・」
こちらから電話を切らない限り、いくらでも話しが続く。

根っからの「酒屋者」である。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
年末の大掃除・大消毒(?)。あす、あさってと天気が悪い様子。がんばって洗い物を出来る限りこなす。
洗米、酒母の作業は何にもなし。
麹の作業も何もないが、ムロの中のもろもろを消毒しまくる。手当たり次第に殺菌剤をぶちまけてる感じ(笑)。早くしないと29日は引き込みだ。
2号もろみ上槽まで後数日ほしいのに、酒粕が足りないから何とかしろと・・・。酒粕のために酒をしぼるなんて本末転倒じゃんか。しゃーないから明日しぼるかなぁ。
税務署への酒税申告。今月も例のe−TAXにて処理する。やり方が分かってきてとてもスムーズ。税務署まで行かなくてすむし、こりゃ楽だ。


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コショウ屋さんが順位を上げてきた。このブログが来ると、手に負えなくなるんじゃないかなぁ。やはりひと時の夢であったか・・・。


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こっちもヨロシク!m( _ _ )m
とりあえずつけておきます。

クリスマスイブのびん詰め

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今日は日曜日なのに・・・、今日はクリスマスイブなのに・・・、社員のみんなに休日出勤してもらってびん詰め作業でした。皆さんお疲れ様でした。

それまでして何をびん詰めしたかというと、先日ブログにも書いた今年の新酒である1号もろみの、「しぼりたて純米原酒生酒(げんしゅなまざけ)」です。ようやくびん詰めまで漕ぎ着けました。明日あたりから駒ヶ根近辺の酒屋さんには出回りますので、皆さんぜひお買い求めください!飲んだご感想もこのブログにお寄せいただければうれしいです。

それと共に、酒粕も出荷の運びとなりました。小売店によっては新酒より酒粕の方が需要があったりして・・・(汗)。日本酒自体が作られなくなっているので、当然酒粕も流通量が激減しているんです。わが社の純米酒粕も「まだか、まだか」とせかされていました。同じだけお酒の方にも催促があればいいんですけどねぇ(涙)。

さて今日は、昨日ブログランキングで1位になったことでもあるし、それを記念(?)して商品案内ページを作ってみようと奮闘しています。だって、週間OUTなんて4000ポイントに迫ろうという勢い。っていうことは1週間に400人くらいの人があのブログランキングのページからこのブログに来てくれてるっていうことで、週間INも合わせれば延べ500人近い人が訪れてくれていることになります。

・・・もしかしたら、1人くらいは「信濃鶴」を買ってくれるかもしれない!!!

「信濃鶴」の広告塔を目指すこのブログとすれば、そのお客様に対応しない手はないじゃぁないですか。まあ、このブログで商品が売れると思っているわけではないのですが、嫌味にならない程度の商品案内であればいいかなと。

本当は長生社のホームページに飛ぶようにするのがベストなのでしょうが、ブログはあるのにホームページはないという変な状況になってしまっているので、それもままなりません。

私の野望は、わが社が全精力を傾けて造っている主力製品である「信濃鶴純米酒」のみを売ってみたいんです。それも1升びんのみ。60%精米の美山錦を全量使った純米酒で1升1733円(税込)は他にはないと思いますから、わざわざ取り寄せてみる価値があると考えてくれる人もいるんじゃあないかと・・・。コイツが売れるようになることが、長生社としても次なるステップへの布石になると思っているんです。

まあ、そのことは今は置いときましょう。では、これでいいのかな?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
信濃鶴を飲んでみたい!
どーですか?


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
今日は休日だったし、びん詰めに人がとられたりして、蔵は私とアルバイトのMさんのみ。彼も午前中で帰っちゃって、いろいろ飛び回るハメに。
洗米しばらくなし。
出麹は味も香りもいい感じ。気分よし。麹は今日の出麹で、しばらく何もムロになくなる。楽になるかと思いきや、この間に大掃除やら消毒やらやることだらけ。
酒母もない。
もろみは昨日仕込み終わった10号の荒櫂(あらがい、仕込んだ直後はもろみが硬いためそれを軟らかくするために櫂を入れる作業)が大仕事。また肩が痛くなってきた。そーいやぁ次の2号もろみはいつしぼれるんだ?


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ワインアドバイザーさんと10ポイント差で入れ替わりのデッドヒート。相手にエールを贈りたくなっちゃうよ(笑)。

祝!ブログランキング1位

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ついにやっちゃいましたねぇ皆さん。私がやったんじゃありませんよ。皆さんがクリックしたんですよ。クリックしてくれた人たちは自分で勝手に乾杯してくださいね(笑)。私は代表して書かせてもらっているだけですからね。皆さんが応援してくれたからこそ、何とか書き続けられているんです。感謝!。

でもなぁ、考えもしなかったことが起こりましたね。ブログを書き始めてから約3ヶ月。人気ブログランキングに登録してちょうど1ヶ月での快挙です。まあ、1位といっても2位のブログとの差は僅かですから、いつ抜かれてもおかしくはないですし、ちょっと前なんて週間INポイントが1400とかまでいっているブログもありましたから、実力が出たらすぐにひっくり返るでしょう。今頃もう逆転してるかも・・・。

いつ転落するかわかりませんからね。とにかく写真をとって額に入れて「1位だったことがあったんだー!」という記念にして、子々孫々末代まで語り継がせますよ(嘘)。
「おじいちゃんはむかしなぁ、ブログっていうのを書いててなぁ、お酒のカテゴリーで1番になったことが・・・」
「じいちゃん古いなぁ。いつの時代のことそれ?」
なんてね。いつまでブログの文化が続くでしょうねぇ。

でもいいんですよ、順番なんて二の次で。いろんな人が少しづつ集まって、次第にワイワイ、ザワザワしてきた感じがいいじゃないですか。香港やバングラディッシュからコメントが来るし、他のブロガーの方からもメールなんかをいただいたり、ブログの世界で自分の弟にバッタリ巡り会ったり(笑)。それに、案外地元の人の応援は大きいものがありますね。組織票だなんて揶揄してますけど、「あいつこんな事書いてやがる」なんて、身近な人の方が話に現実味があって、楽しめる部分もあるのかもしれません。

私自身に関して言えば、とにかくブログとしてのテイをなすように、必死に書きつないできた3ヶ月でしたねぇ。こんな時期に始めるなんて自殺行為だったんですが、思ったほど負担感はありません。ようやくあまり肩に力を入れずサラサラ書けるようになってきましたね。でも、睡眠時間だけは確実に減っちまいました(涙)。ただ逆に考えると、今より時間的余裕がある夏の間じゃあ、気が抜けちゃってこれだけ密度濃く書けないかもしれません。

ブログを始める前と比べて、自分自身が変わったような部分はないと思います。それまでずーっと考えていたことを書き綴っているだけなので、思い込みや思い上がりの見苦しい部分もあると思いますが、山猿の不器用さに免じてお許し願いたいと思います。かっこいいブログはたくさんありますから、今後ともそんなに「そふぃすてぃけーと」されなくてもよろしいかと・・・。

アフィリエイトだとか、記事を書いて原稿料がもらえるとか、Web2.0という流れの中で、ブログの価値というのも大きくなってきているんでしょうか。いろんな人のブログを借りて広告を出している企業があるのを見れば
「専務取締役杜氏の純米酒ブログは信濃鶴専用の広告塔だ!」
ということになって、私としてもこれだけの労力を割く価値が出てくるってぇもんです。ブログを広告塔にしようとすれば、費用はタダですみますが、かかる手間は惜しんじゃイカンということになるでしょうね。

しかし「会社と社員のために信濃鶴の認知度をアップする」という本来の目的ばかりでなく、それ以外にも、これだけの人が参加しているブログの世界のいろんなつながりを大切にしていきたいと思うようになりました。不覚にもハマりましたねー、これは(笑)。

家族も楽しんで応援してくれてるんですけれど、私の書いた内容には結構目を光らせてんですよ。昨日の記事もじっくりお読みになったらしく、先ほども言われました。いつもより静かな口調で・・・、耳元まで寄って来て・・・
「ふぅーん、Iさんに飲みに誘われればテキパキ仕事をこなしちゃうんだ?スピードアップなんてできるんだ?私が用事があるからいくら早く帰ってきてくれって頼んでも帰ってこないくせにねぇ・・・」
ギクッ・・・(笑)。

今日は周りの人たちにケツを叩かれて泣く泣く始めたこのブログが1位になった記念に、私のこれまでの短いブログライフを振り返ってみました。「お酒・ドリンク」の上のカテゴリーの「グルメ」に行けば、1000ポイントちょっとなんて40〜50位ですよ。まだまだ上はありますから、これからもどんどん応援よろしくお願いします。いいクリスマスプレゼントをありがとうございました。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
洗米は全くなし。仕込みのない年末は楽だ。
麹も棚にいつもの半分入っているのみ。手入れも短時間ですむ。年末ぎりぎりまで引き込みがないので、ムロの中の消毒を始める。これが結構な手間。
酒母もない。酒母室の掃除いつやろうかな。
もろみは今日で10本仕込み完了。とりあえずお疲れ様。残り26本。
ヤブタ(もろみをしぼる機械)の粕を今日も抜いたが、1号もろみの粕が思ったより多かった。今年の米は溶けが悪そうだ。


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見ると2位に落ちてますね。けどまあいいや。第2位の文字の下に「DOWN↓」の文字が・・・。誇り高き2位って感じですかね。
いや、今見たら1位に返り咲いていました。どっちでも同じだなこりゃ。

居酒屋ぶんぶん

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今日は懺悔(ざんげ)話をします。書いていて面白くないので、口調が固いかもねぇ。でも、このブログでは初めてとなる居酒屋紹介も兼ねています。付き合わせた「ぶんぶん」さんには少し申し訳ないんですけど、次回はもっといい記事でアップしますね(笑)。

おとといの夜、ちょっとだけ飲みにまちに出たんですよ。このブログにも書きましたね。機嫌よく飲みました。家で食事をして、会社へ出てきて、蔵の中を見回り、とりあえず何もないので麹の手入れまでの時間にブログを書き始めたんです。

ピロロローンと携帯が鳴りました。この時間はI氏のお誘いに違いない。
「はい、もしもし」
「らのさ、りまぶんぶんにりるんらけろさ、出てこれらい?」
ろれつが回ってないじゃん・・・。
「まだダメですよ。手入れこれからだし、12時過ぎになっちゃうよ」
「んじゃ、ろれまれ、のんれるから、きれね!」(ガチャ)。
なんだよなんだよ、これじゃぁ遭難者を救助に行くようなもんじゃんか。しょーがねーなー。

と、いきなり全てがスピードアップ。ブログは帰ってからにして、ムロの手入れが早くなるようにヒーター強くして・・・テキパキとした働き者に変身です。ムロの手入れも無事済んでぶんぶんに直行・・・なら良かったんだけど、実は無事済んでなかったのです・・・。

ぶんぶんは冬の間の私の行きつけです。会社の近くで、夜中まで営業していて、仕事の後に飲みに行けます。オヤジもいい男なんです。ぶんぶんに着くともう既にI氏は御酩酊でつぶれていました。携帯で奥さんを呼んで、車に押し込んでおやすみなさいです。救助隊の任務完了。何でオレが電話すんねん。でも、いつも世話になってるからしょうがないですな。

ムロでのどが渇いていたので、黒ビールの小を1杯。次は当然信濃鶴のお燗にいきます。つまみはテキトーに。今日も鶴がうまい!どこの酒だぃこりゃ!?って感じ。燗の加減もちょうどいい。もう1本追加。ここのマスターは信濃鶴を大変に愛してくれています。お前こーやったらどうだ、あーやれと熱く語ってくれます。俳優の渡辺健を海坊主にしたような感じ(笑)。私はかなり似ていると思っているのですが・・・。

その日は私の飲んだ分も入れて、1日で2升も売れたそうです。
「スゴイじゃん」
「いや、今の人たちも飲み始めりゃあ日本酒がうまいって気が付くのさ。いったん日本酒にいくと、もう他の注文は来なくなるぜ」
いやーうれしいなぁ。まだ日本酒も捨てたもんじゃないぞ。

これというつまみも食べなかったんですけど、韓国のお土産というからし明太子風のやつに胡麻油をかけて食わせてくれたのが美味かったなぁ。胡麻油っていうのが意外で、かつよく合っていました。辛いもの食べるとその後酒の味がわかんなくなっちゃうんだけど、私は好きなんです。

さて、1時だ。マスターと2人で飲んでいましたが、客も私一人になったので引き上げです。それなり飲んでいるのでご機嫌。酔っているんだか、疲れが出ているんだか分からないヘロヘロさがまた心地よい。会社へ帰ってブログを書き上げて、最後の見回りをして寝ました。・・・見回りをした。・・・したはずなのに気が付かなかった。

喜び勇んで飲みに出かけたもんだから、手入れ後に必ず開けることになっている、麹を造る機械の空気を入れるバルブを開いてなかったバカモノです。そのまま寝ちゃったもんだから朝まで気付かず、麹は当然出来がイマイチの大バカモノ。もっとヤバくなると警報機が鳴るようになっているので、それ程の大事には至らずに済んだわけですけど、大大バカモノである。

蔵の仕事には、ほんのちょっと気を抜くと、いつもと違うことになっちゃう些細な仕事ってのがあるんです。これはどんな仕事でもそうでしょうね。全てのはき物がいつもキチンとそろっているような蔵でないとイカンのです。

しかし、何が腹が立つって、酔って帰ってきて忘れたのならまだカワイイ。飲む前の仕事に落ち度があるってどーゆーことよ?ナメテんじゃねぇの?飲むのと仕事とどっち大事よ?あー情けない!!!

これからしばらくは外出禁止!えっ、いつまでかって?そりゃ、次に外出するまでですけど・・・(笑)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹は年末までないから洗米もなし。明日が本年最後の留仕込。その分のかけ米を洗う。
麹は引き込みが少なくて楽。もう同じ失敗をしないように指差し称呼(笑)。
酒母は今現在なし。
もろみも明日で本年最後の仕込み。気を抜かないように!
今日初めてヤブタから酒粕が出たが、いつもと感じが違うなぁ。かなり裏打ちしている(溶け切らない米粒が残っている状態)ぞ。麹が硬かったか、酵母のせいか、今年の米のせいか・・・チト解せんなぁ。


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なんかさぁ、1位のブログのケツが見えてきてない?
って今見たら、1位だよ・・・。どーすんだよ・・・。

出航

20061221143357.jpg

本日ようやく第1号もろみを上槽(じょうそう、もろみをしぼること)できました。パチパチパチ(拍手)。めでたいのです。写真はヤブタ(しぼる機械)から流れ出てきた、今まさに生まれ出たばかりのお酒です。

今は自粛ムードが漂ってしまってやってないんですけど、昔は新酒ができたら「新酒祝い」というお祝いをやってました。ただ飲むだけなんですけど、その酒造期の最初のもろみが無事に上槽できたということは、関係者一堂ほっと胸をなで下ろせる瞬間でもあります。

これで、米を洗って、それを蒸して、麹を造って、酒母を立てて、もろみにして、それが熟成して、しぼって酒にするまでの工程がようやくひとつながりになったのです。どこにも問題なくこのサイクルを続けていけるという確認ができたってことでしょうか。ただ飲むだけなんですけど・・・(笑)。

さて実際に味わってみました。しぼりたてのせいもありますが、香りが高いですね。リンゴの香りというより、パイナップルやバナナのような感じでしょうか。味的にはかなりスッキリ・サッパリ系でした。雑味がなく、きれいな酒に仕上がったかな。

私この手の飲み物や食べ物の味覚の表現が苦手なんです。味もそんなによく判る方だとも思えないし、「うまきゃぁ何でもOK」みたいなところがあります。ただし「まずい」事に関しては、割と徹底的に追求するほうです。何でまずいかは、どうすればおいしくなるのかの裏返しだからです。

さて、話を戻して(こういうこといろいろ書くから女房にブログがくどいなんて言われるんだよなぁ)なぜもろみをしぼることを「上槽」と言うのでしょうか?「槽」と言う字は箱型の容器を表しているらしくて、「浴槽」なんて使われますね。

今でも使用しているお蔵もありますが、昔もろみをしぼるのに使われた道具は、木でできた大きな浴槽のようなものの中にもろみを入れた袋をたくさん重ねていく構造をしていて、「槽(ふね)」と呼ばれていました。その「槽(ふね)」にかけるので「上槽」となったんでしょうね(たぶん)。

ちなみにもろみをしぼる機械のことを何で「ヤブタ」と言うかというと、この機械を作っているのが「ヤブタ産業」という会社だからです。あまりに清酒業界に普及しているので、「ヤブタ」で通ってしまうのです。ベトナムでオートバイのことを「ホンダ」と言うのと一緒ですね。

この「ふね」を「船」に見立てて、上槽する前には「船が出るぞー」なんて昔の蔵人は言っていたものです。だから今日のブログタイトルが「出航」なのです。まだまだこれから長旅が続きますねぇ。けど、とりあえずはめでてぇ、めでてぇ!新酒で乾杯だ!


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹米の洗米いつもの半分で楽チン。かけ米の洗米は仲仕込み用300kg。
麹の引き込みは無し。棚の麹も少なめ。出麹は大失敗していた。昨夜ちょっとだけ飲みに出たのが原因。大馬鹿たれである。明日レポート予定。
酒母はまだない。来週1本立てる。
今日は留の仕込みで米の量がたくさんあったが、気温が下がってきているので米の温度を早く下げることができて、仕込みが大変スムーズ。時間も短くて済んだ。
上述したようにようやく「出航」した。最終は5月の連休あたりまでかかるだろうか。


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ここのところアクセスカウンターが毎日150〜200カウントくらいしてます。いろんな方に見ていただけているのでしょうか。ちょっとワクワク。

蔵開放onBLOG(7)

20061220152753.jpg

これがうちの米蔵です。メインの蔵の脇に立っています。壁や天井は全て金網が張り巡らせてあって、ねずみが簡単には入れないようになっています。それでも壁の所々に大小の穴が開いているじゃないですか、これは全部かつてねずみが開けた穴らしいですよ。

ねずみの執念には凄いものがあるんです。一度その場所に餌があることを知ってしまうと、どんなことをしてもそこに入ろうとします。この金網だって食い破るか、隙間を作って通り道を作ってしまうかもしれません。

数年前に米ではないんですが、酒粕がねずみに狙われたことがあったんです。やられてると分かったので、酒粕を置いてある冷蔵庫の、ねずみが入りそうな場所を全てふさいだのですが、今度はドアの隙間を食い破って入ってきました。その部分もふさぐとその上に穴を開け、そこをふさぐと更にその上と、おかげで新設の冷蔵庫だったのですが、ドアだけが悲惨な状態になってしまいました。相手はねずみなのにイタチごっこをするとは・・・(笑)。

あんなことだったら通り道をふさがないで、食いたいだけ食わせりゃあ良かった、と思うほどでした。かわいそうでしたが、赤いつぶつぶの殺鼠剤を腹立ちまぎれにそこら中に置いて、彼らとはお別れしました(ゴメンネ)。生きていくためだから、やつらも必死なんでしょうが、「なにがなんでも」というココロイキには見習うべきものがありましたねぇ・・・。

ああ、話がぜんぜん違うじゃん!すいません。えーっと、昔は精米も社内でやっていたようですが、現在では大町市にある「アルプス搗精(とうせい)工場」で、全てやってもらっています。この工場は日本最大規模の近代的なものです。大町の温泉郷のそばにあって、大きな体育館みたいな外観ですから、近くまで行けばすぐにわかると思います。あらかじめ連絡を入れておけば、工場見学も出来るらしいですよ。

お米は普通1俵単位で数えますよね。1俵は60kgですが、こちらに入荷する時には、精米済みの重さで、30kgを1袋にして運ばれてきます。取れたままの何も精米していないものを玄米、精米後のものを白米と呼びます。この写真に写っている紙袋に白米が30kgずつ入っているわけです。昔の人は60kgのものを軽々運べたらしいですが、現代人にはとても無理です。半分くらいが精一杯ってところでしょうかね。

それじゃあちょっと計算してみましょう。今この蔵では全ての白米を合わせて、1本のもろみで1200kgの仕込をしています。全て60%の精米歩合です。すると1本のもろみにこの紙袋が1200÷30=40袋必要になります。でも、精米後の1200kgですから、玄米に換算すれば1200÷0.6=2000kgの玄米が必要になるわけです。今期の造りでは合計で42000kgの白米、玄米にして71000kgを使用します。改めて数字にするとたくさんですねぇ。めまいがしそうです(笑)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹米の洗米なし。かけ米はいつものようにどっかり洗ってしまう。
麹の引き込み量が少ないので楽。かく汗の量が違う。出麹は留(とめ)麹なので早めに出してしまう。ちょっと若いかな。
酒母は今は1本もなし。
さて、ようやくもろみを搾るヤブタの準備が整った。明日上槽(じょうそう、もろみを搾ること)だ!どんな酒が出てくることか、楽しみ、楽しみ。しかし、上槽が始まると粕を抜く仕事も出てくるから、これまた一仕事だ。


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実は飲んでるんです。12時過ぎから飲みに出るんだもんなぁ。飲兵衛にクリック!

家族バトル

女房がこう言うのだ

「あなたのブログって、こう、何て言うか、ちょっとクドイのよねぇ」
「なぬぉ?」
「昨日のブログの社員への手紙も、もうちょっと短くしないとみんな読まないんじゃないの?1枚の紙に納まるくらいに」
「そりゃぁそうだけど・・・」
「ブログもあんまり長いと、途中でやんなっちゃうのよ。読み飛ばしちゃったりするもん」
「えっっ、読んでないのがあんのか?」
「だっ、大体は読んでるわよ。でも長いと飽きちゃうのよね」
「大体って・・・コメントは?」
「コメントなんか読んでないわよ」
「馬鹿たれ!コメントが面白いんじゃんか!オレのブログのこととっても褒めてくれてる人もいるんだぞ!」
「ああそー、ハイハイ、じゃ今度から読むようにするわよ」
「ブログランキングはクリックしてくれてるんだろうな」
「あっ、今日忘れてた!」
「本当に今日だけかよー!オイ!」

カチンときた

「なんだ、なんだ、なんだ!オレがこんなに苦労して毎日書いてるブログを見もせずに、テキトーに扱っちゃって!」

女房もカチン

「あーなーたーもなによ、温度計壊したり、頭を虎刈りにしたり、私の失敗ばっかり書いてるじゃないの」
「あーれーはー話題づくり・・・」
「あなただってこの前、麹の種をまく時に種を蒸米の上にぶちまけちゃって、真っ黒にしてたじゃないの!ああいうことも書けばいいじゃないの!」
「あんなこと書いてもつまらん!」
「なによー!」
「なんだとー!」

「エーッ、おとうちゃん麹真っ黒けにしちゃったのー!キャハハハハハ!ぶちまけたのー!キャーハハハ!」
「また、話がこんがらかるから、お前は出てくんな!」
「そうよ、早く寝なさい!」
「ヘヘン!まだ寝る時間じゃないわよ!」
「そもそも、お前が・・・」
「なによ、あなたがあんなこと書くから・・・」
「まあまあ、おとうちゃんもおかあちゃんも・・・」
「ウーッ!」
「キーッ!」
「キャーッ!」
・・・

懲りない家族である。私も疲れてるんなら休みゃいいのに・・・(笑笑笑)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹米の洗米もだんだん量が減ってきた。年末に向けて作業自体は少し楽になる。
麹の引き込みえらく米が粘る。外気温が下がってくるとこんな感じになってくるんだよなぁ。出麹チト硬め。
酒母は現在蔵の中には何もない状態。年末に1本仕込む予定。
もろみ1号どんどん切れる。酵母がまだ元気。早く搾らないと行き過ぎちゃうぞ。
ようやくヤブタ(もろみを搾る機械)の組み立てが完成。Mさん、Kさん2人でご苦労様でした。あさってには絞れるかなぁ。


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最近見ず知らずの人たちからコメントやメールをもらえるようになってきました。何も言わなくても応援クリックをしてくれている人たちにも恵まれています。そういう人たちに少しでも楽しんでもらって、私のエントリーしている「お酒・ドリンク」の横丁が今以上に活気が出てくるといいと思ってます。

社員への手紙

実は、今まで長生社の社員には、きちんとこのブログのことを伝えてなかったんです。なにがなんでもという感じでとりあえず始めてみただけでしたし、ブログランキングでこんなに順位が上がるとも思っていませんでした。「こんなことやってるよ」くらいでURLだけ渡してもよかったんですけど、少しでも気持が伝わればと手紙にしてみました。

・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・
社員の皆さんへ

いつもお仕事ご苦労様です。

さて、もう既に知っている人たちもいるかもしれませんが、私は現在「ブログ」というものをほぼ毎日書いています。これは個人が運営するインターネット上のホームページのようなもので、毎日でなくてもよいのですが、記事をこまめにそのホームページに投稿して、自分の考え方を広く世間の人に知ってもらおうとするものです。

内容は日記調のものであったり、自分の趣味についてだったり、毎日食べたものの感想ばかり書いてあったり、営業の極意を伝えようとするものだったり、非常に多岐に渡っています。私の場合は「信濃鶴」について書いています。全然関係のない内容を書くこともありますが、それも私という人間を知って「信濃鶴」に共感してもらおうという伏線みたいなものです。

なぜ「ブログ」を始めたかというと、純米蔵の宣言をして5年目となり、純米信濃鶴もそれなりに定着はしてきましたが、まだまだ認知度が低いという指摘をある経営の勉強会で受けて、それならば無料で簡単に始められる「ブログ」を私が書いてみたらどうだろうかという提案をもらったのです。「ブログ」ならこの地域ばかりでなく、全世界に「信濃鶴」を発信することが出来ます。

当初は始めるかどうか悩みました。毎日日記を書くみたいなことは苦手だし、冬の間のただでさえ時間のない時期にそんなことやってる余裕はありません。寝る時間が少なくなることは目に見えています。しかし、蔵に入ってしまうとなかなか外へ出られない専務の営業活動だと思い直して、苦労を覚悟で始めてみたのです。

ところがどっこい、始めてみると案外評判がいい。人気の「ブログ」を投票によってランキングするホームページでも、上位にくい込むようになってきています。こうなってくると日本中、いや世界中のいろんな人の目に触れるようになるので、「信濃鶴」の認知度も少しはアップしてくるかもしれません。そのうち小売店の皆さんにも紹介してみてもいいと思っています。

「ブログ」の見方は簡単です。ただし、インターネットが使える状況でないとどうしようもありません。インターネットエクスプローラーを立ち上げて、URLと言われる以下の文字列を、「アドレス」という欄に入力して、リターンキーを押せばよいのです。
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/
ブログの題名は
『専務取締役杜氏の純米酒ブログ』
といいます。

他の人の間で話題になっているのに社員が知らないというのもおかしな話なので、今日はこの手紙を書いてみました。朝礼でひとこと言えば済むかもしれませんが、どうせURLを書いて渡さなければならないので、こんな文章も付けてみました。一笑に付さないで、機会があれば1回くらいはのぞいて見てください。ブログの記事はこんなにかしこまって書いてないですから、もっと読みやすいと思います。

記事の中には社員のためにこの「ブログ」を続けようなんて、決意じみたことが書いてある部分もありますが、これは私の気持なのでそう気にしないで下さい。でも、私一人で酒を造っている状況であれば、こんな面倒くさいことはしません。何とか社員の皆さんと信濃鶴をいい方向にもっていきたい気持を汲んでもらえればうれしいです。

今年もあと残りわずかです。「飲酒運転防止運動」の広がりに加えて、今年の「暖冬」の影響で、清酒市場もダメージを受けている様子です。しかし、あまり逆風ばかりにとらわれずに、自分たちの選んだ道を信じて、精一杯信濃鶴を売り込んでいきましょう。体調にはくれぐれも注意して年末を乗り切ってください。

専務
・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・ ○ ・・・・・・・・・・

社員のみんなに手紙なんか書いたことはないんですけど、「思いよ届け!」って感じですかね。でも、このブログ最初から読んだら、ケツ叩かれて、泣く泣く始めたのバレバレじゃん(笑)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
今日は麹米の洗米はとてもうまくいった。1%刻みで吸水率を合わせるのって微妙なさじ加減なんだよね。
麹の引き込みはいつものように汗だく。棚にあるの麹はいい子で品温が上がってる。
もう1号もろみは搾ってもいいくらいだけどまだヤブタが組み立て終わらない。もろみこんなに置いとくと香り飛んじゃうかもしんないぞ。
年末年始の仕込みは途中に休みが入るから、やりくりに頭を悩ます。今年はどーする。


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週間INのポイントが徐々に大きくなってますね。1100点越えることがあるもんね。順位も上がってきているから週間OUTのポイントもかなり増えてきました。皆さんありがとうございます。

苦しい年末

清酒の需要期というのは、10月くらいから年末年始にかけての寒い時期です。お燗のおいしい季節だし、ビールのように冷たい飲み物もそうたくさんは飲めなくなりますよね。年の暮れや元旦のお酒くらい国酒である日本酒で、と思う方も少なくないと思います。清酒業界のかき入れ時です。

ところが
「このままでは、とても前年並みの数字には届かない」
こう大手清酒メーカーの営業の人たちが口々に言って、需要期に入ってからの清酒の不振を嘆いているそうです。これは何も大手メーカーばかりに限ったことではないでしょう。

今年の清酒市場は、年初から下げ止まりの傾向が顕れていて、税務署等の発表する数字を見ながら「よっしゃー!」とこぶしを握りしめていたもんです。まあ、わが社の数字はまだそれ程良くなってきてはいないんですけどね(涙)。

更に5月に行われた酒税改正では多少ですが減税も実施され、これも需要の追い風になるだろうと私たちも期待していたんです。しかし、しかしです、市場での清酒の動きには急ブレーキがかかっているらしいんです。

一番大きな原因は、皆さんもご承知の「飲酒運転防止運動」の広がりです。飲酒運転の車に追突された車が橋から転落して、幼いお子さんが亡くなられた福岡の悲惨な事故を皮切りに、出るわ出るわ、毎日の様に老若男女、公僕から無免許まで、飲酒運転で事故を起こしてしまって・・・。「ヤバイなぁ」と思いながらニュースを見てたっけ。これだけ問題になってしまえば、料飲店での飲酒に対して風当たりが強くなることは想像に難くなかったですからね。結局みんなお酒を控えるようになっちゃった。

お酒を飲んだら車を運転しちゃいけないのは当たり前のことです。被害者も加害者も大切な人生を棒に振ってしまう。その引き金がお酒だとすれば、私も何のために自分の人生をかけて酒を造っているんだか分からんじゃないですか。負の部分より正の部分の方がまだ大きいからお酒造りも許されているけれど、それが逆転してしまえばもう「禁酒令」ってことになちゃうかもしれない。我々は「そういうもの」を造っているんだという自覚も社会から要求される時代になってきているんでしょうね。

そういえば小学校の頃、国語の時間(いや道徳の時間かな)に、父親が飲酒運転をして事故を起こして亡くなってしまった女の子の詩を読んだことがありました。その詩の最後の1行は
「私はお酒を造った人が憎いです」
という内容だったと覚えています。造り酒屋のせがれだということで先生は私に意見を求めましたが、何とも答えられなかった・・・。

今は年末ということもあって、「飲酒運転撲滅キャンペーン」が毎日NHKで喧伝されています。ここで使われている
「飲酒運転は犯罪です」
というフレーズですが、何回も聞いて刷り込まれてくると
「飲酒は犯罪です」
と、頭の中で短絡するかもしれない。それが怖いんだと業界内でもささやかれています。

そして泣きっ面に蜂、それに輪をかけるように「暖冬」だときたもんだ(涙涙)。飲酒運転防止に関してはビール業界も焼酎業界も全て同じことですが、「暖冬」に関しては日本酒が貧乏くじをひくことになります。暖かければビールが出るんですよ。厳寒の冬になれば日本酒が有利になります。パイの大きさは同じですから、どの位喰い合うかのゼロサムゲームになるんです。

地球温暖化が目に見える形になってきていますね。地球環境のことを考えれば、毎年のように「観測史上最高(最低)の〜」なんていうフレーズが、気象情報でポンポン出てくるなんて、笑い事じゃないと思ってるんですけどねぇ。特に日本人は四季によってその感性を育まれていますから、そこが崩れると国民性まで崩れちゃうことになりはしませんかね。

ともあれ、みんな!飲酒運転はイカン!!!
とにかく、神様!冬はうんと寒くしてちょーだい!!!


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
今日は麹米の洗米は吸い過ぎじゃん。何でこんなにばらつくんだ。オレってヘタ?
麹米の引き込み硬い。菌糸が食い込まねぇかなぁ。
酒母は年内用のが1本残るのみ。明日使用。香り立つ。
1号もろみはもうそろそろ搾ってもいいんだけど、ヤブタ(搾る機会)の準備がまだ終わらない。組み立てが大変なんだ。


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2位争いが激しいですね。上位にいるブログはどれも楽しくて時間があればいつも見てます。そこで応援クリックしちゃうと自分の順位が下がっちゃうんだよなぁ(笑)。

蔵開放onBLOG(6)

20061203144852.jpg

さて、蔵開放の前回の続きです。このシリーズ案外長くなるんじゃないかなぁ。

はい、皆さんは今蔵人の休憩所を出て造り蔵の前にいます。これがわが社で清酒を製造するメイン工場になります。この蔵は大正9年に建てられました。酒造株式会社長生社の歴史もその時からですね。設立当時、加茂鶴酒造の指導を受け、その5号蔵を参考に建設されました。そこから「鶴」の一文字をもらい「信濃鶴」と命名されたと言われています。

考えれば信州に鶴なんて飛来しないだろうから、変な名前ではあるんですよね。ついでに言うと、「酒造株式会社長生社」というのも変な社名じゃないですか。「株式会社」が名前の真ん中に入っているんだから。普通は頭かお尻につきますよね。ご先祖様はどうもヘソ曲がりだったようです(笑)。

大きさは20間×6間(36.0m×10.8m)の総2階で、かなり細長い格好です。建てた時には一際目をひく大きな建物だったんじゃないでしょうかね。今でも屋根の上に登ると駒ヶ根を一望できますよ。当時駒ヶ根で一番っていうくらい勢いのあった企業だったと思いますね。往時の活気をもう一度取り戻したいもんです。

この大きさの蔵で昔は2千石(一升瓶換算で20万本)の製造能力だったそうです。設立メンバーは将来的には1万石の製造を目指していて、この蔵が5個入る分の大きさの敷地を買収したと聞きました。そしてそれを鉄道に乗せて日本中に売るために、貨物車の引込み線を敷地内に入れるように、わざわざ線路沿いの場所を選んだんだとか。ご先祖様はかなりの野心家でもありました(笑)。

しっかりとした土蔵になっていて、壁は約15cmの厚さの土壁になっています。目の前にある右側の白い蔵の扉も土が付いていてかなり重いです。朝晩に開け閉めするのですが、足を踏ん張って肩で押すくらいでないと、なかなか開けられませんよ。

屋根にまで土が乗っていて、保温や湿度の調節に役立っています。しかし既に90年近く経っているために、屋根の板の隙間から、上に乗っている土がポロポロ落ちてきてしまって、2階の床はしょっちゅう掃除をしていないと、土ぼこりというか細かい土の塊がそこら中にばら撒かれてしまいます。夏の間この蔵を使わない時期に、久しぶりに2階へなんか上がる場合には、掃除機をかけながら進むくらいでないと、土の塊を踏みつけて床を汚して大変です。

最後に蔵の扉の左側を見てください。こちらは簡単に開閉が出来る軽い内扉ですが、扉を開けておく必要がないときには、この内扉の左下にある小さな扉を開けて蔵に出入りします。頭を下げてかがまないと入れません。何でこんなに小さく作ってあるんでしょうねぇ。
「どんな偉い人も頭を下げて蔵に入るのよ」
前の杜氏が私に教えてくれました。嘘か本当か、そんな言い伝えになっています。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹の洗米水吸わなかった。おかしいなぁ。菌糸が食い込まないで弱い麹になっちまうぞ。
今日は引き込みなし。棚にある麹は量が少ないから温度来るのが遅い。手入れも遅い。早く寝たいのに。
最後の酒母はいつでも使用可能。準備万端。
1号もろみは成分的にはゴールに近づいてきた。さあていつ搾ろうか。


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今まで何かで2番や3番になったことなんかないんですよ。

人気ブログランキング参戦3週間と3日

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2006年12月14日未明より、「人気ブログランキング」のサイトにおいて、当ブログ「専務取締役杜氏の純米酒ブログ」が2位にランキングされた模様です(アナウンサー調で)・・・これは書かずばなるまい。記念写真も撮りました(笑)。

いつも応援クリックしてくれている皆さん、本当にありがとうございます。ここまでくれば私も本望です(涙)。私のケツを叩いてこのブログを書かせてくれた皆さんの、マストクリックのおかげでもあります。

しかし、私の週間INポイントは1000点前後でそんなに増えているわけではないので、まわりの方たちのポイントが若干低くなったおかげでしょうね。ちょっと計算してみると、初期の段階でのポイントの入り方等から考えて、マストクリックの人たちは8人から9人程度と推測されます(笑)。すると、まだ皆が飽きていなければ、600ポイントくらいはまだ身内の応援ということになります。残りの400ポイントはそれ以外の方のクリックになるのでしょうか。1週間に40人くらいの人が応援してくれていることになります。ありがたいことですねぇ。

気になるのは、その他のブログと比べて週間OUTポイントが低めだということです。これは人気ブログランキングのページから「おっ、これ面白そうじゃん」と、このブログへ飛んできてくれた人のポイントなので、「専務取締役杜氏の純米酒ブログ」というネーミングが悪りぃのかなぁなんて思ってるんですけど・・・。専務取締役っていう言葉が固いのかもしれないし、「こいつ偉そうに」と思われちゃってたりして・・・。「跡取り杜氏の純米酒ブログ」くらいの方がいいかなぁ。

もう一点考えなくちゃいけないことは、やはりこのブログのひとつの大きな目的は、信濃鶴の認知度を上げていこうということなので、その目的のために何が必要なのかということです。実は、密かに期待していたことがありました。それは、ある程度順位も上がってきてこのブログが人の目に触れることもあるだろうから、そのうちに「お宅のお酒はどこで買えますか」とか「通信販売はしてますか」なんてメールが来るんじゃないかということでした。ブログにメールフォームも付いてるし・・・。

でも、来ないんだなぁ、これが。まあ、それ程ブログに期待しちゃいけないという部分は置いといて、何かわがままな記事になっているかもしれませんね。いろんな人のブログを読んでいていいなぁと思うのは、このお酒をこんな料理に合わせたらおいしかったとか、飲み口がこんな感じとか、お燗・ぬる燗・冷酒の飲み分けみたいな、飲む側に立った記事ですね。

そういったテイストの記事もいいぞ、とブログの師匠たちも言ってくれます。でも、この分野は案外苦手なんですよ。いろいろな取材で「信濃鶴はどんなつまみが合いますか」なんて聞かれることもあるのですが、いつも答えに窮してしまいます。でも、自分でも書いてみたいので、信濃鶴とおいしい料理みたいな記事にも挑戦したいと思ってます。ただ、今の私には余裕がなさ過ぎるので、おいしい料理を食べる機会なんてほとんどないんですよ(涙)。

一方で、地元駒ヶ根に目を移してみても、自分が思っている程「信濃鶴」ブランドは認知されていないのかもしれない、と最近思い始めました。どうやら本当に何も知らないで、たまたま信濃鶴を売ってくれている料飲店も結構あるみたいですね。信濃鶴は純米酒だって事なんて更に知られてない。

個人的には、以前にもこのブログで書きましたが、それでいいと思ってるんです。でも、企業的、従業員的にはそれではイカンと、よく知ってもらって売ってもらおうと、そのためにもブログだと・・・。いかに宣伝することを怠ってきたか、宣伝が下手かってことでしょうか。地元向けの情報発信や、限定商品みたいなことも考えていかなきゃあですかね。

ちょっと硬い記事になっちゃったけど、ブログランキングで2位なんて、とりあえずはめでてぇじゃぁねぇですかぃ。信濃鶴で乾杯しましょう!


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
今日は麹米の洗米はなし。かけ米の洗米は限定吸水になっていないので、かなり当てずっぽう。何とかしたいなぁ。
麹の引き込みいつもの半分で楽。出麹いい感じ。
酒母は来週の使用に向けてがんがん冷やす。香り立つ。
1号もろみを年末の最後のビン詰めに間に合わせられるか。だんだん酒になってきた様子。
金曜日は針治療。肩中心にやってもらう。ガッツリ効いてる。


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酒造るか、メシ食うか、寝るか、ブログ書くかの生活です(笑)。

火事だ!!!

今日は少し麹の温度が来るのが遅かった。手入れ作業をして、床を掃いて、ムロを出てきたのが0時20分頃。汗を拭いて、ほっと一息。さて、ブログでも書くかなと思い、外にあるトイレに行って用を足し、部屋に戻ろうとしたとたん・・・空が真っ赤になっているのが目に飛び込んだ。炎も見える。火の粉が舞い上がっていた。

か、か、か、火事だ!!!。

「火事かもしれない」とかいうレベルではなく、絶対に火事っていう感じ。雨が降っていたので、傘をさしてその方向に走り始めた。会社の入り口に向かって。もしも、会社のすぐそばだったらこっちも燃えちまう!そんな火の勢いを感じた。

会社の入り口くらいまで来ると、どうやらそんなに近くはない。でも、ゴーゴー、パチパチいう炎の音が聞こえるくらいの場所。

どーすりゃぁいいんだ?こんな時って!

傍らの道を走っている車も、火事に気がついて路肩に止まり始めた。まだ誰も消防署に連絡してないのかな?しかし、場所的には消防署の目の前みたいな場所だ。もう出動はしているんだろう。でも、サイレンはどこからも聞こえない。

手遅れになっちゃぁイカン。ダブってもいいと思い携帯で119番通報。生まれて初めてだ。そういやぁ、妹が昔ひきつけを起こして白目をむいて痙攣した時に、おふくろが慌てて119番じゃなくて110番に連絡したことがあったっけ・・・って、そんなこと考えている間はなかった。

「はい、消防署です。どうかしましたか?」
「あの、あの、火事みたいなんですけど。場所は赤須町って言えばいいのかな」
「はい、もう向かってますからね」
「ああそうですか。お願いします」

炎の方向に近づいていってみると、飲み屋街のはずれあたりの住宅街。家はそれなりに密集している。類焼したら大変だ。長生社からは直線で100mちょっとくらいじゃないかな。消防車も2、3台到着していた。私がそばに行ってから数分して、放水が始まった。

しかし、火の勢いは相当強い。もう柱だけになっているような部分もあった。なかなか、火の手は収まらない。ここまで燃えたら、もう後はきれいに燃やしちゃった方がいいんじゃないかと思うくらい、あっという間にスケルトン状態になっていった。これは全焼って言うんだろうな。40分くらいで火は見えなくなって、白い煙だけがもうもうと舞い上がるようになった・・・。

いやぁ、見ているだけで何かドキドキしましたね。妊婦は火事見ちゃいけないって言うわけだ。キャンプファイヤーと違って、見ていて気持のいいもんじゃなかったですよ。もし住宅ならば、この年末に焼け出された人たちのご苦労も考えちゃうし。写真も一応撮りましたけど、ちょっと不謹慎だと思うのでブログには載せませんね。長野県には自分で放火して、それを写真に撮り、自分のブログに書いて逮捕された人もいましたけど・・・。

被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げると共に、人的な被害がないことをお祈り申し上げます。それとは別に、消火に当たられた消防団の方々お疲れ様でした。大声を出して飛び回っている団員の中には、知り合いの顔も何人もいました。実に頼もしい限りでした。これからも駒ヶ根を守ってくださいね。

正に「対岸の火事」でした。寒い時期でもあり、蔵のいろんな所でヒーター類なんかもたくさん使用しています。長生社でも十分に注意しなくっちゃ。

火事から返ってくると、部屋のストーブは赤々と点きっ放しじゃん。これがイカンのだっちゅうに(汗)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹の洗米いつもの半分で楽チン。年末に向けて酒母の仕込みがないので、その分手が抜ける。
麹は今日は引き込みなし。体の疲れ方が全然違う。夕方眠くならないもん。
酒母は年内用のが1本残るのみ。丸冷ましにしたら香り立ってきた。
もろみの1号は順調に切れている。少し辛いかなぁ。
もろみの上槽(搾ること)に向けてヤブタの組み立てを急ぐ。洗い仕事大変。


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な、な、な、なんと2番だぞぇ!どうすんだぇ。

蔵開放onBLOG(5)

20061210123713.jpg

(ちょっと理屈っぽいお話の続き・・・写真が同じだからって更新してないと勘違いしないで下さいね)

今や日本の国酒となっている「ビール」もこの2段階を踏んで製造されます。「ビール」の原料は「麦」ですね。「麹菌」の代わりに「ビール」では「麦芽」を使用しますが、原理は同じです。「麦」の「でんぷん」を「麦芽」が「糖化」して「麦汁」という甘い液体を作って、それを「酵母菌」によって「発酵」させてビールになるのです。

「日本酒」と「ビール」の製造方法で決定的に違うのは、「ビール」が「糖化」の過程と「発酵」の過程を全く別々に行うことです。「糖化」を行うタンクと「発酵」を行うタンクが別々なのです。これに対して日本酒は「糖化」と「発酵」はひとつのタンクで同時進行します。これは世界に類をみない高度な製造方法だと言われています。私たちのもろみ管理では、この「糖化」と「発酵」のバランスをどうとっていくのかが、ひとつの大きな課題なのです。

この工程的には楽なんだけれど、管理的には複雑な日本酒の製造方法が、日本酒らしい味を醸し出すのでしょうし、「醸造酒」としては世界で最も高いアルコール度数を造り出すと言われています。勘違いしないでいただきたいのは、「ウィスキー」なんかもっとアルコール度数が高いじゃないか、と思われた方もいると思いますが、「ウィスキー」は「発酵」が終了してできた「アルコール」を更に蒸留という工程を経ることで、アルコール度数を高めているということです。「醸造酒」に対して「蒸留酒」と言われますね。

だから、「日本酒」を蒸留すれば「米焼酎」になるのです。実際にそんなにコストのかかるやり方では造られていませんが、原理的にはそうなります。ちなみに「ビール」を蒸留すれば「ウィスキー」、「ワイン」を蒸留すれば「ブランデー」っていう感じですね。これはあくまでも原料的に追っていけばっていうことですけどね。

さて、ここ3回に分けて、清酒製造のあらましをお話しましたが、分かったかなぁ。ちょっと退屈だったかもしれませんが、何も知らずにいろいろ見てもつまんないと思うので、この程度のお話にしてみました。要約すれば、酒蔵というのは「麹菌」と「酵母菌」という2種類の生き物を使って、「米」という原料から「糖化」と「発酵」の2工程を経て「アルコール」を造っているところなのです。

これにて酒造概論終了。こういう説明って疲れるんですよね。実際に話したら、もうこれだけで口がカラカラになってるだろうな。次回からは蔵の中を見ていきましょう。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
かけ米の洗米の吸水が多過ぎる気がするが、対応してないぞ。
ムロは相変わらず汗だくの作業。水分補給しないと脱水症状になる?
酒母室の室温が高すぎるんじゃないかなぁ。もうちょっと下げといた方がいいぞ。
1号もろみ順調。いつ搾れるかな。
もうちょっとすると、もろみの上槽(じょうそう:もろみを搾って酒と粕に分離する工程)が始まる。ヤブタ(上槽する機械)の準備が進む。洗うのが大変。


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このブログって他のと比べると週間OUTのポイントが極端に少ないけどどういうことかな?
今見たら、ブログランキング3位でした。でもそこには『DOWN↓』の文字が付いているじゃあないか!ってことは、瞬間2位だった!?

蔵開放onBLOG(4)

20061210123713.jpg

(ちょっと理屈っぽいお話の続き)

しかし、我々日本人の祖先はお酒の醸造に使える適当な甘い物質に巡り合えなかったんですね。そこで、「アルコール」の原料になる「糖」をもうひとつ前の物質から作り出さなくてはなりませんでした。「糖」のひとつ前の物質は何でしょうか?それが「でんぷん」というやつなんです。「でんぷん」って何ということになりますが、私たち日本人にとって一番の「でんぷん」と言えば、そう「米」ですね。

「米」の「でんぷん」を使って何か甘いものが作れれば、それを「発酵」させて「アルコール」にすることができるのです。日本人の基礎をなすのは稲作農耕文化ですから、「米」を原料にできるのならば、願ってもないことだったでしょうね。

多少化学的になりますが、「糖」というのをひとつのリングだとすると、「でんぷん」というのは複雑にそのリングがつながった鎖状の物質です。ですから「でんぷん」にある化学的な作用が起こって、その鎖から1個ずつリングが外れていけば、それが「糖」ということになります。この作用のことを「糖化」と言います。そして、この「糖化」を起こすために必要な物質を作り出すのが「麹菌」というカビの一種なのです。

皆さんは「甘酒」を飲んだことがありますか?「甘酒」とは言いますが、アルコール分はないんです。蒸した(あるいは炊いた)「米」と「麹菌」が繁殖した麹と水を混ぜて、50℃くらいに保っておけば甘い液体になります。これが「甘酒」です。ですから、「米」の「でんぷん」から何か甘いものを作るって言っても、私たちの身近にある「甘酒」のことだと思っていただいていいですよ。

整理すると、「でんぷん」を「糖化」によって「糖」にして、「糖」を「発酵」によって「アルコール」にするという、2段階の工程を経て「日本酒」はできているんです。そして、「糖化」のために「麹菌」を、「発酵」のために「酵母菌」を利用しているのです。だから、この蔵の中では2種類の生き物を飼っているんです。

(あんまり理屈ばかりだとイヤになっちゃうので明日に続く)


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹米の洗米吸水を少し締めてみる。明日の蒸しを見てからまた考える。
実は昨日は麹を製造する機械の調子が悪くて、一晩中チョコチョコ起きては面倒を見なくてはならないハメになった。別に機械が壊れたわけではないのだが、ブログも書き終わって、さあ寝ようと思い最後の見回りをしたら、ドヒェーな状態になっていた。そういうこともたまにはある。温度がうまく制御できない状態になってしまった。だから蔵に泊まる必要があるんだよねぇ。ろくに寝てないから早く寝ちゃいたいのに、今日も麹の温度が上昇するのがまた遅いじゃぁないか・・・仕事が遅くなる・・・眠い・・・。
酒母4号の香りが低いなぁ。気に食わん。
1号もろみはどんどんアルコールが出ている。辛くなりすぎないようにしないと。気が付けば、もう6本ももろみが立ってるじゃないか。でも、あと30本も立てなくっちゃならないんだよな。めまいがするよ。


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昨日順位が落ちる予兆だなんて書いたら、ホントに落ちちゃったじゃん(笑)。まあ、気にせずいきましょうか。

蔵開放onBLOG(3)

20061210123713.jpg

えーっと、この「蔵開放onBLOG」シリーズですが、始めたはいいんだけど、なんか途中でいろいろ入ってしまって途切れちゃってましたね。忘れてたわけではないんですよ。で、今どこにいたんでしたっけ?あーそうそう、まだまだ蔵の休憩所にいましたね。

さて、これから蔵に入っていくわけですけど、お酒の造り方はそれなりに複雑です。ちょっとだけ説明しても簡単には理解できないと思います。そこで、大まかに酒造りの流れをつかんでもらうために、いつもここでこんな説明をします。分かりやすくした一般論だと思ってくださいね。嘘はないつもりですけど、かなりモディファイしてますから、多少おかしなところがあってもご容赦を・・・。

はい、それでは黒板に概略を書きますよ。以下の説明では黒板に書いてある言葉にはカッコを付けておきますから、カッコがあったら上の黒板を見てください。いつもはこんなに綺麗になんて書いてませんよ(笑)。また、このまとめ方は私独自のものなので、あんまりよそに行って真似しない様にね。恥かくかもしんないから。

まず、お酒つまり「アルコール」はなにからできるのか、考えてみてください。これは世界中どこへ行っても、どんなに歴史をさかのぼっても同じ理屈です。「アルコール」のひとつ前の物質は「糖」なんですね。そして「糖」を「アルコール」に変える作用のことを「発酵」と言います。つまり、何か甘いものがあれば、それが「発酵」して「アルコール」ができるのです。その「発酵」を行うのが「酵母菌」という微生物なんです。

この簡単なひとつの工程だけで製造される「アルコール」の代表は「ワイン」ですね。「ワイン」の原料は「ぶどう」ですが、「ぶどう」はもう搾っただけで甘い液体ができている訳です。そして都合のいいことに、「ぶどう」の皮には「ワイン」の醸造に適した「酵母菌」が付着しているんだそうです。だから、「ぶどう」を皮ごとグチャッと潰して、それがうまいこと発酵すれば「ワイン」になるわけです。当然実際の「ワイン」造りはそんなに単純じゃあありませんけどね。

(あんまり理屈ばかりだとイヤになっちゃうので明日に続く)


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
洗米の吸水をどの程度に持っていくか悩み始める。麹米にしてもかけ米にしてもあんまり極端なことは出来ないし、今年の落としどころはどこかなぁ。
ムロへ引き込んだ蒸米がかなり粘った。苦労する。棚の麹は温度来るのが遅い。仕事が遅くなる。
酒母はやっぱり冷蔵庫の中で造っていた時の方が香りが高かったな。年末年始の酵母の注文まだやってない、ヤバイ。
1号もろみどんどん切れる。予定通りに酒になるか。


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最近ようやく順位が気にならなくなってきました。これってこれから落ちていく予兆でしょうか?

今年の酒造用原料米

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平成18年度産酒造用原料米の早期分析結果が、日本酒造組合中央会から発表になりました。日本全国で栽培された酒米の性質について、今年の傾向を速報してくれています。日本酒造組合中央会というのは、全国の酒造メーカーが加入する組合組織です。

どれどれ、と長野・新潟・北陸地方の酒米について中身を眺めてみると

○胴割れ米が多く、精米時に割れる・・・例年に比べてそれ程多いとは思わないけどなぁ。どっちかっていうと去年の方が多かった気がする。精米がうまくいっているのかな。
○米質が硬く芯まで吸水しにくい・・・これは感じる。いずれにしても信濃鶴で使う美山錦はもともと硬めの米なんだけど。
○蒸米は吸水の割りに硬く、サバケは良いが硬化も早い・・・うん、これはあるある。去年より多めに吸水させないとうまくいかない感じ。
○麹は平年並みの出来になる・・・確かに平年並みの出来にはなっているけど、米が硬くても平年並みって事は、原料処理と麹を造るウデが上がったってことだと一人で自己満足してるんだけど。
○酒母やもろみで米の溶けが悪い・・・確かに悪いなぁ。特にうちではもろみでの溶けが去年より悪い。
○粕歩合が高くアルコール収得率が低い・・・溶けが悪いと必然的に粕が増えることになる。まだ1本も搾ってないから分かんないけど、たぶん粕は多いんじゃないかなぁ。そうなると、またコストが上がっちゃうんだよなぁ。

と、まあこんなところでしょうか。これはあくまでも速報値であって、サンプル数も少ないみたいなので、今後更に詳しい結果が提示されることと思います。

わが社で全量使用している長野県産の美山錦に関しては、かなりの収量不足らしいです。原因は6月中旬から7月にかけての日照不足が影響しているとのこと。特に早生(わせ)品種の美山錦、あきたこまち、もち米あたりの収量が落ち込んだらしいですね。昨年は美山錦は作りすぎちゃってかなり余ったんですけど、うまくいかないもんですね。

こんな速報値が発表されるっていうことは、その年の米質に合わせた酒造りがいかに大切かということの裏返しでしょうね。私も杜氏になって9回目の造りになりますが、米に合わせて造り方を柔軟に変えていくなんていうことは、まだまだうまく出来ません。しかし、変えていかないと昨年と同じにはいかないっていう事は、年々実感するところですね。名杜氏になればその辺の対応が迷いなくできるんだろうなぁ。カッコいいなぁ。

でも、どの杜氏さんも口を揃えていう事は
「毎年が一年生だよ」
ということです。これは酒造りに対する謙虚で真摯な態度を表しているんだと思いますが、その年の造りの状況は、米質を始めとして様々同じものはないんだということにも言及した言葉じゃあないかな。私がこれを言っても、「当たり前じゃねぇか」ということになるだろうねぇ(笑)。

一応今使っている60%精米の美山錦の写真を撮ってみました。でもこれ以上近づくとボケちゃうし、うまく撮れませんね。やっぱり携帯じゃ綺麗に撮れないのか、撮影サイズが小さいからなのか、単にヘタ?わかりにくい写真でスイマセン。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
洗米なぜかどえらく水吸った。おかしい。明日のムロ大変だ。
出麹いい感じ。気分がいい。毎日の出麹の出来で一喜一憂している。うまくいったと思えるとその日一日幸せだ。
酒母はタンクの場所が2階に変わってから泡が低いが室温のせいかな。
1号もろみは順調に発酵が進んでいるようだ。分析結果がそう言ってる。あと10日くらいで搾れるかな。


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週間INが1000ポイントくらいあると4位って感じですね。

飲んじゃいました

夕方の麹の手入れ作業が終わって家に帰り、お風呂に入って、ご飯を食べて、ちょっと休んで、さて会社へ行こうかという時に、ピロロローンとタイミング良く携帯が鳴る。飲兵衛からのお誘いだ。

今日はこのブログのコメント欄あたりによく登場する「越百(こすも)」で、「酒仙童の会」という定例の飲み会、いや試飲勉強会があった日です。その残党が電話をかけてきてくれました。

でも今日は麹が棚にある夜だから、面倒を見てからでないと外へ出られません。しょうがないなぁと思いながらも、いそいそと仕事を終えて蔵から飛び出しました。

今日のブログは書こうと思うこと決めてあったのに、書けませんでした。残念!少しでも信濃鶴の売上げを伸ばすために出かけます。これも苦渋の決断だ・・・(笑)。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
麹米の洗米は大体失敗なくできるようになってきた。水温が下がってくると水につけておく時間が長くなって手間がかかる。
今日棚にある麹は食い込み良さそう。明日の出麹楽しみ。
酒母は今立っている2本が年内使用分。丁寧にいこう。4号の酒母はあまり泡が立たない。
1号もろみアルコールの生成が止まった。分析値がおかしいか?年末のビン詰めに間に合わせなくちゃならないのに。ヤバイなぁ。


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のん兵衛にも暖かいワンクリックを!

主治医(2)

今日は金曜日。毎週お決まりの針治療に行ってきました。今では1週間中のこの1時間が、私にとって最も癒される大切な時間になっています。昔は金曜日に駒ヶ根高原の温泉につかることが、一番のリフレッシュタイムだったんだけど、熱い思いをするのはムロだけで十分なので、その点でも針治療の方が合っているのかもしれませんね。

そりゃあ熱い代わりに多少痛いってことはありますけど、慣れてくるとその痛みがなくっちゃ針打った気分にならないんだな、これが。針が皮膚に刺さって痛いということはそのうち何ともなくなるんですが、患部に針の先が届いて「ズーン」と響いた様な感じになると「キタ!キタ!キタ!キター!」の世界ですね。

まあ、時として炎症がひどいような場所に針が打たれると、切った傷口に針が刺さったような痛さで、うめいてしまう事もありますが、それがまた効くんですね。しかし、そういう一発は強烈に効いてしまうので、それから1日くらいは違和感が残ることもあります。

何て言えばいいのか、局所的な筋肉痛とでも言えばいいのかな。その痛みが消えると、針を打つ前の症状は治っているんです。完全ではないにしても、いつもビックリしますよ。これだから針は止めらんねぇんだよねぇ。

例えば今日なんか、おとといあたりに左手くびをグキっとひねってしまって、どこかおかしな痛みがあったんですが、針を打ってもらって今はほとんど痛くありませんよ。本当なんだから!自分でもE君に治療してもらうようになるまでは、そんなこと全然信用してなかったんですけどね。

「どうね、調子は?」
「そうだな、膝はまだもってる感じ。かばっているせいもあるけど、まだ痛いところまでいってないな。トイレでもしゃがめる。それより、肩にきだしたなぁ。少し奥のいつもの所が痛くなってきた」
「この辺か?」
「そうそう。それとそのちょっと上のあたり・・・ああ、それそれ」

こんな感じで治療は始まります。いつも感心するのは、ここがおかしいと言えばその場所は分かるに決まっていますが、そんな事言わないでも手のひらで探りを入れながら、私の体のおかしな部分を見つけて、そこに針を打っていくんですよ。もう何年も私の体を診てくれていて知り尽くしているのでしょうが、「あっ本当だ、そこおかしいな」と気付かせてくれることがしばしばです。

それには訓練や慣れも当然あるでしょうが、それ以上に感性の多寡が絶対に治療効果に影響すると思いますね。酒造りのそれとは多少雰囲気を異にするかもしれないけれど、自分と同じ匂いを彼に感じるのは、職人としての共通項がどこかにあるからなんでしょうね。

今日も忠告されましたよ
「ブログ書いてるから、首のここがこんなに厚くなっちゃってるじゃないか」
首の横をグリグリ手で揉む
「イタタタ・・・」
お前の体の悪くないところは首くらいだ、なんて言われていたのに
「ブログも程々にせい!」
ハイハイ。って今日もこんなに書いちゃって・・・。

本当は今日は彼が面白い話を聞かせてくれたんだけど、それは来週のお楽しみにしますね。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
新しいロットの米が入荷。前回の米と袋詰の日付は一緒だからやり易いはず。しかし米蔵の中へ変な配置で置いていかれちゃって困った。
麹の引き込みの蒸米にベチャッとした米が入る。蒸している間にどこかから露が落ちてるぞ。ムロでやりにくくてかなわん。
酒母相変わらず元気。
もろみ1、2号は香り高いが、3、4号はひかえめな感じ。これから出てくるのか。


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針を打ってヘロヘロになっても、順位が落ちませんように!

丸坊主(つづき)

騒ぎを聞きつけて娘もやってきた。
「ネェネェどうしたの?何があったの?」
「聞いてくれよ、おかあちゃんがバリカンのゲタつけるの忘れて、こんなんになっちゃったんだよ」
「どれどれー」
「こんなの不注意だよ。ゲタなんかはずさないでいつも付けとけよなー」
後ろを振り向く私。憤まんやる方ない今の気持を娘には分かってほしい。

しかし・・・というかやっぱり・・・
「キャハハハ、おとうちゃんモヒカンーーー、逆ウルトラマンーーー、キャハハハ」
オイオイ・・・。
「ここにハートマークかなんか書いたらカッコイイかもー、キャーハハハハハ」
ブルータスお前もか・・・。

怒った人間1人と、バカウケしている人間2人。ウケてるヤツらは心の底から笑い転げている。父親の威厳なんてどこ吹く風だ。こうなると変なもので、だんだんこちらの握りしめたこぶしの力も抜けてくる。泣いていいんだか、笑っていいんだか分からなくなる。一人で怒っていることが滑稽に思えてくるじゃないか。

「ハ、ハハ、そんなにおかしいか?どれどれ鏡で見せてみろ。わー本当だ、漫画みたいだな」
「ケケケ、大丈夫よ。このくらいすぐ伸びてくるわよ」
「キャハハハ、黒いマジックでここ塗ってあげようか、おとうちゃん」
「ケケケ(笑)」
「キャハハハ(笑)」
「ハハハ・・・(涙笑)」

あの女房の大失態は、みんなで笑ってもみ消されてしまいました。うまいことやられました。しかし、自分も不覚にも笑ってしまったということは、立ち位置を変えれば人間怒らないで済むということですかねぇ。

次の日から、私は常に着ているものの襟を立てて、なるべく深々と後頭部を隠しながら生活するようにしました。それでも、その部分ハゲはちょろっと襟の上にはみ出て、余計に笑いを誘うものとなりました(涙)。

そして、極端に自分の後ろに他人が来ることを警戒しましたね。
「オレの背後に回り込むな!」
・・・って、ゴルゴ13じゃん(笑)。彼っていつもあんな気分なんだろうなぁ。

ところが、しばらく経つと逆に開き直って、笑われる自分が快感になりました。飲み屋に行って案外ウケを狙って、アルバイトのオネェちゃんに見せたりしてました。気分はゴルゴ13から、吉本の一発ネタのお笑い芸人ってとこでしょうか。

あの日以来、髪を刈る前に必ず私が聞くことは
「ゲタ付けただろうな」
です。

ね、悲惨な思い出でしょ?だって一発ネタのゴルゴ13だよ・・・。


【【【【【【【【【【 今日の蔵内ライブログ 】】】】】】】】】】
洗米もだんだん水が冷たくなってきた。水をどんどん流すので足元から冷えてくる。こういうオープンな場所で使えるヒーターみたいなのはないものか。
麹の引き込みないので体が楽。出麹は水分多い感じ。
酒母はやっぱりいい香り。
もろみはどれも香りがあって味はサッパリ系。早く仕上げなくちゃならないので品温高めに設定。


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不動の4位になってきましたね。いつもありがとうございます。

丸坊主

昨日女房に頭を5分刈りにしてもらいました。先月のブログを見ると7日に断髪式をやってますから、ちょうど1ヶ月になります。ひと月に1回髪を坊主にして、ヒゲを適当に短くすれば事足りるんですね。バリカンで坊主にするのなんか10分もあればできますから、楽なことこの上ないんです。

お風呂でビニールの風呂敷を首に巻いて刈ってもらいます。女房も何回もやるうちに上手になって、何となく虎刈りっぽくなるようなこともなくなりました。

刈り始める前に必ず私が聞くことがあります。それは
「ゲタ付けただろうな」
です・・・あの悲惨な出来事があってからは・・・。

その日、いつものように髪を刈る準備をして、いつものように女房が刈り始めた。後頭部真ん中、襟足の部分から上に向かってビィーンという感じ。ところがいつもとは頭皮が受ける感触が違う。少しちべたい・・・。「何か変だぞ」と私が言う前に、女房が悲鳴ともつかぬ声を上げた。
「あ〜れ〜ま〜〜〜!!!」
「どした?どした?ン?」
「どーしよー、ゲタ付けなかったー!」
手で触ってみると、指先が直に頭皮に触れた。髪の毛の長さを調節するためのゲタをつけなかったので、このバリカンで刈れる最短の毛の長さになってしまった!!!

「どーすんだよー」
と半べその私に
「ごめんなさい・・・」
と詫びを入れ終わらないうちに、こともあろうに女房は笑い始めた。
「ケケケ!おかしー!変なのー!」
何だその態度は馬鹿たれ!おれはこれからしばらくの間、虎刈りの